イズ吉
『覆面系ノイズ』(ふくめんけいノイズ)は、福山リョウコによる日本の漫画作品。『花とゆめ』(白泉社)にて、2013年10号から連載開始。単行本は「花とゆめコミックス」より刊行され、2017年11月の時点で既刊14巻が刊行されている。
あらすじ
歌うことが大好きなニノ(有栖川仁乃)は、幼いころに初恋の相手・モモ(榊桃)、そして由比ヶ浜で出会い、曲づくりをする・ユズ(杠奏)の2人と別れる経験をする。「いつの日か歌声を目印に、ニノを見つけ出す」という2人と交わした約束を信じて由比ヶ浜で歌い続けてきたニノは、高校でユズとの再会を果たす。ユズの所属するバンドin No hurry to shout(イノハリ)のボーカルに誘われたニノは、歌う場所を得て、その歌声に磨きをかける日々を送りはじめる。一方、ニノと同じ高校に通っていたモモは、すでに作曲家としてのキャリアを積んでいた。しかし、モモはニノのために作った曲を金のために売ってしまった自責の念からニノを避ける。
登場人物
主要人物
担当声優は、特記がない限りアニメ・『花とゆめ』2014年7号付録ドラマCDの声優。演は映画版キャスト。
- 有栖川 仁乃(ありすがわ にの)
- 声 - 早見沙織 / 演 - 中条あやみ
- Vo.&Gt./アリス (in No hurry to shout)
- 本作の主人公。通称「ニノ」。高校1年生。小さいころから唄う事が好き。好物はねぎま。のちに軽音部所属。モモのことが好き。
- 杠 花奏(ゆずりは かなで)
- 声 - 山下大輝(アニメ)、高橋李依(アニメ幼少期)、沢城みゆき(ドラマCD) / 演 - 志尊淳
- Gt./チェシャ (in No hurry to shout)
- 通称「ユズ」。高校1年生(年齢はニノより1歳年上だが、留年している)。幼いころニノと出会った曲作りをする少年。音楽のあふれる家庭に生まれたが、幼少期に父親が飛行機事故で亡くなったことが原因で、歌を唄う事ができない。身長を伸ばすためにいつも牛乳(牛の乳)を飲んでいる。イノハリの曲すべてを作曲している。ニノが好き。
- 榊 桃(さかき もも)
- 声 - 内山昂輝、村中知(アニメ幼少期) / 演 - 小関裕太
- Ba./B (SILENT BLACK KITTY)
- 通称「モモ」。高校1年生。歌とダジャレを愛する。ニノの幼馴染みで三か月年下。お腹にホクロと太腿に火傷跡がある。作曲家・桐生桃として活躍中だが、イノハリのライバルバンドSILENT BLACK KITTY(黒猫)にベースとして参加。ニノのために作った歌を売った罪悪感から距離をおこうとするが本当はニノに自分が作った歌を唄ってほしいと思っている。ニノが好き。
- 悠埜 佳斗(はるの よしと)
- 声 - 小野大輔 / 演 - 杉野遥亮
- Ba./クィーン (in No hurry to shout)
- 通称「ハルヨシ」。高校2年生。女きょうだいの中で育ったためオネエ言葉を話す、軽音部部長。恋愛が絡むと1周まわってダサくなるスキルをもつ。かつて、音楽から離れていたユズを軽音部に誘った。ついに深桜に告白し、付き合うことになった。深桜が好き。
- 珠久里 深桜(すぐり みおう)
- 声 - 高垣彩陽 / 演 - 真野恵里菜
- Vo.&Gt./A (SILENT BLACK KITTY)
- 軽音部のボーカル。元々イノハリで口パクのアリスに声を当てていた、影のボーカル。イノハリ脱退後もSILENT BLACK KITTY(黒猫)のボーカルとして活動中。一応軽音部には所属。ユズが好き。だったが、ユズを忘れるためにハルヨシと付き合い、ハルヨシのことを意識するようになる。
- 黒瀬 歩(くろせ あゆみ)
- 声 - 福山潤(アニメ)、鈴村健一(ドラマCD) / 演 - 磯村勇斗
- Dr./ハッター (in No hurry to shout)
- 通称「クロ」。高校1年生。関西弁をつかっている。イノハリのメンバーに最初に楽器を与えたのは、クロの兄だった。軽音部所属。兄の婚約者の羽依のことが好きだが、その気持ちを隠していたが、あることがきっかけで羽依にキスしかけ、ハルヨシの家に泊まっている。
芸能界
- 梁井 壬散(やない みちる)
- 声 - 浪川大輔
- イノハリのマネージャー。25歳。いつもイノハリのわがままに振り回されているが、ニノの歌声を採用したり、SILENT BLACK KITTYに仕掛ける強気な一面も。ヘビースモーカー。通称「ヤナ」。
- 久瀬 月果(くぜ つきか)
- 声 - 新井里美
- メビウスエンタテイメント社員。借金を抱えている母親の代わりとして、モモを保護し共に暮らしている。
- 北条 菖蒲(ほうじょう あやめ)
- Dr./C (SILENT BLACK KITTY)
- 金属アレルギーで、よく首が赤くなっている。深桜いわくアルコール中毒。
- グミ
- 20歳の浪人生。イノハリの翌週MK(ミュージックキング)に出演し、大ブレイク。RH(ロックホライズン)でイノハリの演奏を見て、ニノの大ファンになる。浪人生ながら、あまり勉強しない。ニノたちの高校の文化祭に来る。
- 東雲(しののめ)
- ライター。イノハリや黒猫 (SILENT BLACK KITTY)などの、ルックス重視のバンドを嫌う。「来年には消えている」と発言。しかし、RHでのイノハリの演奏を聴き、考えが変わる。
- 翠(すい)
- ZEROのNo.1人気モデル。テレビ・雑誌でレギュラーを持っている。元々バンドをしていたが、鳴かず飛ばずであきらめ、モデルになった。ZERO5周年記念で歌手デビューにつき、ユズに作曲の依頼、ニノに作詞の依頼をする。珠莉のことが好き。
- 水上 珠莉(みずかみ じゅり)
- ZEROのNo.1人気モデル。テレビ・雑誌でレギュラーを持っている。翠に同じく歌手デビューの際、2人に依頼。男性に触られることを嫌がる潔癖性だが、翠とはたまに手を繋いでいる。
その他
- 三戸田瑛士
- 声 - 鈴木達央、明坂聡美(幼少期)
- ニノとモモの同小で、ニノのクラスメイトだった。ニノやモモ(一部、ユズ)のこと(特にニノ)をよくからかっており、モモとは喧嘩をしていた。ニノの歌声を聞き、歓待する。現在は、ニノ達と同じ高校に通っている。昔は、坊主(ハゲ)ってだが、今は、フサフサ。でもニノには、「ハゲくん」と呼ばれている(小学校時代、モモにも呼ばれている)。
書誌情報
- 福山リョウコ 『覆面系ノイズ』 白泉社〈花とゆめコミックス〉、既刊14巻(2017年11月20日現在)
- 2013年10月18日発売、ISBN 978-4-592-21301-7
- 2014年2月20日発売、ISBN 978-4-592-21302-4
- 2014年6月20日発売、ISBN 978-4-592-21303-1
- 2014年10月20日発売、ISBN 978-4-592-21304-8
- 2015年1月20日発売、ISBN 978-4-592-21305-5
- 2015年7月17日発売、ISBN 978-4-592-21306-2
- 2015年10月20日発売、ISBN 978-4-592-21307-9
- 2016年1月20日発売、ISBN 978-4-592-21308-6
- 2016年4月20日発売、ISBN 978-4-592-21309-3
- 2016年8月19日発売、ISBN 978-4-592-21310-9
- 2016年12月20日発売、ISBN 978-4-592-21611-7
- 2017年3月20日発売、ISBN 978-4-592-21612-4
- 2017年6月20日発売、ISBN 978-4-592-21613-1
- ドラマCD付き限定版 同日発売、ISBN 978-4-592-10575-6
- 2017年11月20日発売、ISBN 978-4-592-21614-8
- ドラマCD付き限定版 同日発売、ISBN 978-4-592-10582-4
テレビアニメ
2016年4月にテレビアニメ化が発表され、2017年4月から6月まで放送された。
スタッフ
- 原作 - 福山リョウコ(白泉社『花とゆめ』連載)
- 監督 - 髙橋秀弥
- シリーズ構成・脚本 - 赤尾でこ
- キャラクターデザイン - いとうまりこ
- プロップデザイン - 樋口聡美
- 美術監督 - 諸熊倫子
- 色彩設計 - 大塚奈津子
- 撮影監督 - 織田頼信
- 3D監督 - 柴山一生
- 2DW・特殊効果 - 徳丸仁志、立花美紀
- 編集 - 池田康隆
- 音響監督 - 山口貴之
- 音楽 - Sadesper Record(NARASAKI / WATCHMAN)
- プロデューサー - 澤田圭一郎、山田茂樹、矢島佳奈、山田成彦、尾上太基、大森慎司
- アニメーションプロデューサー - 齋藤弥生
- アニメーション制作 - ブレインズ・ベース
- 製作 - アニメ「覆面系ノイズ」製作委員会(ワーナー ブラザース ジャパン、白泉社、クロックワークス、日本アドシステムズ、小学館集英社プロダクション、関西テレビ放送、BSフジ)
主題歌
特記がない限り作曲はNARASAKI、編曲・演奏はin NO hurry to shout;。
- オープニングテーマ
- 「ハイスクール SIDE -Bootleg-」(第2話)
- 作詞 - 三重野瞳、福山リョウコ / 歌 - 深桜(高垣彩陽)
- 第1話、第3話では挿入歌として使用された。第4話ではイントロのみ使用された。
- 「ハイスクール SIDE -Alternative-」(第5話、第7話 - 第11話)
- 作詞 - 三重野瞳、福山リョウコ / 歌 - ニノ(早見沙織)
- 第4話では挿入歌・エンディングテーマ、第12話では挿入歌として使用された。
- エンディングテーマ「アレグロ」(第1話 - 第3話、第5話 - 第10話、第12話)
- 作詞 - 福山リョウコ / 歌 - ニノ(早見沙織)
- 挿入歌
- 「きらきら星」(第1話、第2話、第5話、第8話、第11話、第12話)
- 訳詞 - 武鹿悦子 / 作詞・作曲 - フランス民謡
- 「スパイラル」(第1話、第3話)
- 作詞 - 三重野瞳、福山リョウコ / 歌 - ニノ(早見沙織)
- 「ウェンズデイビューティー」(第4話、第9話)
- 作詞 - 福山リョウコ / 歌 - ニノ(早見沙織)
- 「カナリヤ SIDE」(第5話、第6 - 12話)
- 作詞 - 福山リョウコ / 歌 - ニノ(早見沙織)
- 第4話ではイントロのみ使用された。
- 「FALLING SILENT」(第7話、第12話)
- 作詞 - 幸田澪 / 作曲 - Billy / 編曲・演奏 - SILENT BLACK KITTY / 歌 - 深桜(高垣彩陽)
- 「ノイズ」(第11話、第12話)
- 作詞 - 福山リョウコ / 歌 - ニノ(早見沙織)
各話リスト
放送局
BD / DVD
CD
発売日 | タイトル | 規格品番 |
---|---|---|
2017年4月19日 | ハイスクール SIDE -Bootleg- / スパイラル | 1000643196 |
2017年5月10日 | ハイスクール SIDE -Alternative- | 1000643197 (初回仕様盤) 1000643198 (通常盤) |
アレグロ | 1000643199 | |
2017年5月17日 | カナリヤ SIDE | 1000643200 |
2017年6月14日 | FALLING SILENT | 1000643201 |
2017年6月21日 | ノイズ | 1000643202 |
2017年6月28日 | オリジナルサウンドトラック | 1000647790 |
2017年12月6日 | ALICE 〜SONGS OF THE ANONYMOUS NOISE〜 | 1000697136 (初回仕様盤) 1000697137 (通常盤) |
Webラジオ
『覆面系ノイズ in NO Hurry to Radio;』(ふくめんけいのいずいんノーハリートゥラジオ)は、2017年4月8日から7月1日まで超!A&G+にて毎週土曜15時、音泉にて同日15時30分に配信された番組。パーソナリティはニノ役の早見沙織とユズ役の山下大輝。
実写映画
2016年10月に実写映画化が発表され、2017年11月25日に公開。監督は三木康一郎、主演は中条あやみ。
作品内に登場するバンド「in NO hurry to shout;」として、演者の中条あやみ、志尊淳、磯村勇斗、杉野遥亮が、劇中曲「Close to me」でCDデビュー。
キャスト(実写映画)
- 有栖川仁乃 - 中条あやみ
- ユズ - 志尊淳
- モモ - 小関裕太
- 深桜 - 真野恵里菜
- ハルヨシ - 杉野遥亮
- クロ - 磯村勇斗
スタッフ(実写映画)
- 監督 - 三木康一郎
- 脚本 - 横田理恵、三木康一郎
- 原作 - 福山リョウコ
- 製作 - 岡田美穂、三宅容介、高橋敏弘、小林栄太朗、竹中幸平、東城祐司、前田義晃、島田明、栗栖理恵、荒波修、片岡尚
- プロデューサー - 青木裕子、稲垣竜一郎、米田理恵
- アソシエイトプロデューサー - 池田篤史、木村元子
- 撮影 - 板倉陽子
- 照明 - 緑川雅範
- 録音 - 井家眞紀夫、鴇田満男
- 調音 - 田中俊
- 音響効果 - 本郷俊介
- 美術 - 平井亘
- 装飾 - 堀口浩明
- 衣装 - 岡田敦之
- 衣装デザイン - SERIKA
- ヘアメイクデザイン - FENG QIXIAO
- 編集 - 普嶋信一
- 記録 - 増田千尋
- 音楽監修プロデュース - MAN WITH A MISSION
- 主題歌 - in NO hurry to shout;「Close to me」
- エンディングテーマ - MAN WITH A MISSION
- 選曲 - 長澤佑樹
- 劇伴 - 木村篤史
- 音楽コーディネーター - 高石真実
- 助監督 - 森裕史
- 制作担当 - 米田伸夫
- ラインプロデューサー - 伊藤正昭
- 配給 - 松竹
- 制作会社 - メディアミックス・ジャパン
- 製作 - 「覆面系ノイズ」製作委員会(関西テレビ放送、ポニーキャニオン、松竹、テンカラット、ソニー・ミュージックエンタテインメント、メディアミックス・ジャパン、D.N.ドリームパートナーズ、白泉社、S-SIZE、GYAO、イオンエンターテイメント)
出典
外部リンク