HOME > 著者 > 久松文雄

久松文雄

共有

まんがで読む古事記 2

出版社: 青林堂
シリーズ:


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

tobotobo4 RT @MTJMTJ02: 「ロボダッチ」小沢さとる・久松文雄・・・マンガショップで復刻された時に1・2巻は小沢先生、3巻は久松先生が作画されました!その時に描いて頂いた色紙です・・・久松先生のはハーフ色紙なんですがオマケでスーパージェッターも・・・ぺこり https://t.
kekekeda RT @gomabooks: 電子書籍『史記』(6~10巻)がKindleストアにて配信開始!!  史記のなりたちと司馬遷、李陵の友情を描く「李陵」編などを巨匠・久松文雄が描く。古代中国に生きた男たちの知恵と勇気を見よ! 詳しくはコチラ!→http://t.co/BvLNbG
okirakumagmag RT @seirindo_book: お待たせの「まんがで読む古事記5巻」久松文雄http://t.co/CMdnqZYVoF 1月22日刊行。部分的な絵本ではなく天地開闢にはじまる記述を忠実に漫画化。このような古事記の完全漫画は今まで先例がない (神道文化賞受賞時の評)ht…
ebk2mania 史記 1 項羽と劉邦 上 久松文雄, 久保田千太郎 http://t.co/HM9URb3vwD #久松文雄 23
10kka 単行本(ソフトカバー) ・ まんがで読む古事記 第5巻 ・ http://t.co/WDy5lM5OmD ・ 久松文雄 ・ 青林堂

久松文雄のコミック一覧

名前出版社シリーズ
まんがで読む古事記 青林堂
シルバー77 : 久松文雄傑作集 パンローリング マンガショップ
スーパージェッター 朝日新聞社 サンワイドコミックス
スーパージェッター 扶桑社 扶桑社文庫
スーパージェッター : 完全版 パンローリング マンガショップ
スーパー・ジェッター 朝日新聞社
三国志諸葛孔明. 天下三分の章 講談社 講談社プラチナコミックス
三国志諸葛孔明. 臥竜動乱の章 講談社 講談社プラチナコミックス
三国志諸葛孔明. 赤壁燃ゆの章 講談社 講談社プラチナコミックス
三夢伝 新潮社 新潮コミック
三夢伝 : 戦国に見た夢 新潮社 新潮コミック
中国英雄伝 : シルクロード 西域を討て 講談社
冒険ガボテン島 朝日新聞社 サンワイドコミックス
冒険ガボテン島 パンローリング マンガショップ
冒険ガボテン島 扶桑社 扶桑社文庫
史記 講談社 講談社漫画文庫
呉越燃ゆ : 史記 講談社
呉越燃ゆ : 孫子の兵法 文芸春秋 コミック人物中国史
少年忍者風のフジ丸 : 完全版 パンローリング マンガショップ
李陵 : 史記 講談社
李陵 : 史記の誕生 文芸春秋 コミック人物中国史
秦始皇帝 文藝春秋 文春文庫
秦始皇帝 : 覇者の孤独 文芸春秋 コミック人物中国史
諸葛孔明 講談社 講談社漫画文庫
進めアラジン パンローリング マンガショップ
1   

久松 文雄(ひさまつ ふみお、1943年4月20日 - )は、愛知県名古屋市出身の漫画家。血液型はB型。中学3年生の時に、漫画家を目指して、『地球危し』でデビュー。高校を卒業すると上京し、手塚治虫のアシスタントとなり、プロの漫画家としての知識を得た。

代表作は『風のフジ丸』『スーパージェッター』。ここ近年は日本史(集英社)や中国史(講談社)などを手掛ける。最近は世界経済もので中国・韓国・日本の国際問題を扱い、そのことに悩む大学生を主人公とした作品を描く。

作風の変貌

久松の特徴は、現在でも通用するものがあるとすれば、『スーパージェッター』の水島かおるに始まり、『冒険ガボテン島』のトマトちゃんに見られる「日本風美形アニメ」の造型にある。

スーパージェッターの興業的成功後、登場してきた『巨人の星』や『あしたのジョー』など劇画風作家に引けをとってしまい、時流に乗れなかった。そのことを後悔に思い、作風を変更してしまった。中国歴史ものは、尊敬した横山光輝の影響が大きいという人物諸葛孔明などはそれである。また背景描写の繊細さも横山に多いに影響を受けていると思われる。

また、久松が影響を受けた最初のマンガ家は手塚で、もう一人は白土三平である。それは、久松が『風のフジ丸』を作画するにあたり、「白土三平先生はマンガ界でひときわ異彩を放つ輝かしい先生でした。」(マンガショップ『風のフジ丸』完全版:上巻)と記載していることから、久松は手塚以上に白土を意識する部分もあった。久松は、このあと白土タッチを意識して、『風のフジ丸』を手がけ、その後『スーパージェッター』でTBSの三輪プロデューサーから「清潔感ある作風」として、テレビ作画も陣頭指揮することとなる。久松にとって、出だしは手塚であり、ステップアップ時に白土三平の作風を取り入れたというマンガショップ風のフジ丸第1巻巻末に久松の心情が克明に記載されている。

もうひとつの特徴として、『スーパージェッター』や『フラッシュ・マン』の主人公の自我、あるいはミミちゃん日記佐倉ミミなど、心の内面を自身の過去体験から主人公をイメージし、主人公の心の悩み、矛盾を時には慰め、時には励ます美形の女の子、「イジメに合いながら健気に生きる少女(これは久松の屈折した自我でもある)」を描くとても私小説的作家な一面もある。

マンガ評論家米沢嘉博が、久松作品を再評価したときに「脂をまとった子供たち」(久松文雄のグラマー神話)(少年なつ漫王第26号。アップルボックスクリエイト発行)として、SFアニメ作家ではなく、「美形キャラの作家」として取り上げている。

彼が手がけた女性キャラクターは、現代でも十分通用するものとして漫画ショップ”久松文雄特集に記載されている。 中国歴史ものを手がけ現役で活躍する久松には、往年のタッチは思い出程度でしかない。しかし、彼が年を重ねる都度、新しい表現を追求する姿勢は、久松自身のマンガ家としての自負かも知れない。横山光輝死去以後その傾向が深まっている。

テレビ局との関係

久松を語る上で有名な事項は、TBSが前に手がけた『エイトマン』は高視聴率であったが、版権等はテレビ局のものではないことからテレビアニメ市場の将来性を見越し、各種版権を独占することにし、また作画権と原作権を分業システムにして、エンターテイメントを高めることを発案しマンガ家の囲い込み戦略に関った最初の作家であることである。

『スーパージェッター』のSFシノプシスは三輪プロデューサーの発案で、当時まだ新進気鋭の加納一朗に依頼し、彼が呼びかけた同人誌「宇宙塵」に参加した筒井康隆、眉村卓、半村良、加納のミステリー仲間の山村正夫、豊田有恒、辻真先など、後年から見れば贅沢な布陣で脚本家が参加した。(TBSスーパージェッターDVDオリジナル付録から抜粋。)

また音楽も三輪は山下毅雄を起用。スーパージェッターのリズミカルなテーマ音楽を見事にテレビ動画に添えた。スーパージェッターの音楽が、ストーリーごとにオリジナルなものを用意しているなど、現代ではこういう”贅沢な”作品は余り見られない。

久松は、この作品から版権TBSで、「週刊少年サンデー」に『スーパージェッター』を連載し昭和の40年代からテレビと同時に進行し、内容が異なるものながら「サンデー」誌上にて全部の作画を担当するという”大変な重労働”をこなした最初の作家といえる。1週間でテレビ、週刊誌原画を作成しなくてはならず、かなりマンガ家に肉体的苦痛を与えることにもなった。同じ状況は手塚『W3』白土『少年忍者サスケ』でも同じであった。『少年忍者サスケ』では、テレビのストーリーが少年サンデーを途中から先行してしまった経緯もある。当時このテレビ局が先導役を果たした「囲い込み」戦略は、マンガ家達にかなりな肉体的負担を強いることとなった。

久松自身は、このあと『冒険ガボテン島』をまたテレビ作品と「少年サンデー」にて担当し、また『ミス・ワンダー』『スペース・ピット』『フラッシュ・マン』『サンダー・キッド』などを手がける。

師匠

  • 手塚治虫

友人

  • 芝城太郎
  • 小澤さとる

主な作品

  • 風のフジ丸(原作:白土三平・木谷梨男、ぼくら 1964年7月号 - 1965年9月号)
  • スーパージェッター(週刊少年サンデー、小学一年生 1965年)
  • ウルトラセブン(たのしい幼稚園 1968年、よいこ、幼稚園 連載)
  • 冒険ガボテン島(週刊少年サンデー 連載)
  • ジャングル大帝(原作:手塚治虫、小学二年生 1966年4月号 - 12月号)
  • マイティジャック(小学二年生 8月号、9月号)
  • サスケ(原作:白土三平、小学二年生 1968年)
  • 冒険少女 ミス・ワンダー(なかよし 1968年)
  • みみちゃん日記(希望の友 1968年)
  • まけるなウルトラマン(小学館BOOK 1970年10月号)
  • 帰ってきたウルトラマン(よいこ、幼稚園1971年連載)
  • ウルトラマンA(よいこ、幼稚園1972年連載)
  • ミラーマン(小学二年生1969年連載)
  • UFO戦士ダイアポロン(てれびくん 1976年6月号 - 10月号)
  • 恐竜探険隊ボーンフリー(てれびくん 1976年11月号 - 1977年3月号)
  • ヤッターマン(てれびくん 1977年)
  • 戦国英雄伝(原作;久保田千太郎/講談社)より
    • 『張騫の遠征』、『李広利将軍の活躍』など
  • 史記(原作;久保田千太郎/講談社)より
    • 『秦始皇帝』、『項羽と劉邦』、『呉越燃ゆ』(伍子胥と孫武が主人公)、『李陵』など
  • 諸葛孔明(原作;久保田千太郎/講談社)より
  • 春日局(原作;堀和久/文芸春秋 )
  • 三夢伝(原作;李學仁/新潮社)(徳川家康などが登場する)
  • 武と魂(原作;李學仁/新潮社)(元寇を取り扱った高麗の歴史物語)
  • マンガ・日本の問題 外交編(監修;屋山太郎/構成;剣名舞/扶桑社)
  • まんがで読む古事記(青林堂)