あずまんが大王/あずまきよひこ
著者: あずまきよひこ
巻数: 1巻
最新刊『あずまんが大王 1年生』
twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)
『あずまんが大王』(あずまんがだいおう)は、あずまきよひこによる日本の4コマ漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。『月刊コミック電撃大王作品タイトルの「大王」は本誌に由来している』(メディアワークス(現・アスキー・メディアワークス))において1999年2月号から2002年5月号にかけて連載された。単行本は全4巻。
概要
とある高等学校原作中では、かつて女子高であり現在は共学の進学校であること以外ほとんどが不明であるが、アニメ版では東京都内に立地していることが明言されている。を舞台にした学園物コメディで、キャラクターの多くは女子高生である。特定の主人公は存在しない。連載時は『電撃大王』での掲載時期と作中の時系列がリンクしており、春には進級、秋には体育祭・文化祭といった形で、その時期に応じた話が展開していった。メインキャラクターの入学直後から本作の物語は始まり、進級ののち、卒業して高校生活を終えると同時に完結した。
本作が発表される以前は未だ少数派で認知度があまり高くなかった「萌え4コマ」というジャンルが、本作のヒットを機に一気に認知されることとなり、新たなジャンルとして成立するきっかけを作った。4コマ漫画界に大きな影響を与えた作品のひとつであり、2010年現在においても「あずまんがフォロワー」と言える作品が多数存在する。
2000年にアニメ化されchara-ani.comの「Web大王」情報(ウェブアーカイブ)(タイトルは『あずまんがWeb大王』)、同年12月28日から1話のみ3ヶ月間、インターネット上で有料ストリーミング放送が行なわれた。代金の支払いはWebMoney(電子マネー)に限られており、当時はブロードバンドがほとんど普及していなかったため、サイズの都合上やや粗い画質で放映された。
2001年12月22日、スタッフと声優を変え6分ほどの短編映画『あずまんが大王 THE ANIMATION』が公開されたYahoo!映画。
2002年には映画版の声優とスタッフによるテレビアニメ全26話が放映され、同時期にゲーム化も実現した。2004年10月にはテレビアニメ版のインターネット配信を開始した。
2006年に文化庁が発表した日本のメディア芸術100選(マンガ部門)に選出された日本のメディア芸術100選。
2009年には作品の生誕10周年を記念し、以下の企画が実施された。『ゲッサン』(小学館)2009年6月号(創刊号)から8月号にかけて描き下ろし新作「あずまんが大王補習編」が短期連載された。また、小学館より全3巻の新装版が刊行された。新装版は作者の大幅な加筆修正に加え、「補習編」がそれぞれ同じ時系列の話に繋げる形で追加収録されている。10周年企画の締め括りとして、10月にスペシャルムック「大阪万博」を刊行。本作の軌跡を事細かに解説するグラビアページ、単行本未収録作品、豪華作家陣が手がけるトリビュートコミックなどが収録されている。
反響
日本での「あずまんが大王」は2002年、文化庁によって「奨励賞」作品にあげられた。また2006年には上位25の漫画の一つに挙げられている
。。
英語圏の評者たちも「あずまんが大王」へは好意的なコメントを寄せている。「マンガ・コンプリートガイド」のジェイソン・トンプソンは、「チャーミングなコメディ」であり「4コマ形式がきわめて巧み」だとし、その笑いのテンポやリズム、ギャグの天丼を称賛している。彼は「キャラ先行の描き方」がこのマンガで最も優れた点だと考えているが、同時にその「萌え」性や「ともすればロリコン教師」ともとれるキャラクターに関するギャグが、新しいマンガの読者たちを敬遠させてしまうのではないかと危惧している 。彼はのちに、「あずまんが大王」は「萌え」の「ほぼ純粋な」かたちであり、「かわいい子がかわいい事をする」という「少女たちの清らかな世界を覗き見する」作品群の頂点にたつものだと語っている。フランスのマンガ辞典である「Dicomanga」には、「おたくをターゲットにした萌え作品」とあるものの、そこに「笑いだけでなく少女たちの友情」もあると女性の読者に訴えてもいる。マーク・ヘアストンは「あずまんが大王」を、「しょっちゅう話がずれたり」、「文化的なバイアスがかかって」いて「ちょっとまとまりに欠ける」としているものの、「マリア様がみてる」よりもひどくないし 、皮肉が効いていると述べている。また「あずまんが大王」のキャラクターたちは「いっぷう変わった性格をした人々」 だとしている。マーク・トーマスはMania.comに向けて書いた文章のなかで、登場人物の一人一人が「はっきりとした個性を持っていて、それがアブノーマルなところまでいって」おり、さらにみなが「引き立てあい、その個性をくっきりさせ、登場人物としてのリアリティを失いすぎたり、不愉快にしたりさせない」と述べている。またトーマスは4コマ形式それ自体がこのマンガに「複雑なストーリー展開」をもたせていないのではなく、ストーリーは「習慣的な日常生活から無作為に選び取った瞬間を速写」したものとして提示されており、けっして「キャラクター先行の物語」ではないとしている 。パトリック・キングはAnime Fringeへの文章で、「これまで読んだなかで最もおもしろくて、すてきなマンガの一つ」だとしている 。IGNは物語の背景の欠如を指摘しているが、登場人物たちの豊かな表情がそれを補っているとする。
「Animation World Magazine」のフレッド・パットンは、アニメ版の「あずまんが大王」を「とにかくウィットに富んでいるし、日本の高校生活が本当はどんなものなのかを知るための窓としては教育的でさえある」と述べている 。「Anime on DVD」のクリス・バーヴェリッジは、「とっても笑えるし、お気に入りのキャラクターを見つけようとしたとたん、そのキャラの存在がどんどん大きくなる」という 。Anime Metaでのアンドリュー・シェルトンの説明によれば、「少女たちのキャラクターが、非常にうまくでている。観察力もすぐれていて、表情をよくとらえている。それが、ストーリーを追うためだけにアニメを見るどころか、びっくりするぐらい楽しいものにでしている。動きやとってもおかしなコメディもすばらしくよく描かれている。ごく細かい表情にさえなにか意味があり、しかもチャーミング」である 。THEM AnimeとAnime News Networkのレビューによれば、「もう高校を卒業してしまったファンがアニメを見ていると、当時を思い出してノスタルジックな雰囲気にひたれる」。
登場人物
声優の表記は「映画・TV版 / Web版」。表記がない場合は声の出演なし。声優名が1つしか書いていない場合は、特筆のない限り「映画・TV版」の声優である。 また、アニメ版に関する説明は、特筆のない限りTV版によるものを指す。
主人公は存在しないため、基本的にレギュラー6人の中から物語は進行される。
生徒(メインキャラクター)
- 美浜 ちよ(みはま ちよ)
- 声 - 金田朋子 / 齋藤彩夏
- 通称「ちよちゃん」(稀に「ちよすけ」とも)。身長133cm身長設定は単行本2巻の書き下ろしイラストによるものであり、作中の時系列では1年次1月~2年次8月時点の数値となる。他のキャラクターも同様。。髪型は両サイドからのおさげ。3年6月以降は結ぶ位置を少し後ろにした。3月生まれ。
- 1年目の4月アニメ版では入学式に、小学校から飛び級で編入してきた10歳の天才少女。愛らしい容姿で、性格も素直で明るく人懐っこい。物事に対する飲み込みが早い上に、毎朝のお弁当作りまでこなすという非の打ち所のない優等生であるが、運動能力は歳相応のため体育は不得意。負けず嫌いだが気遣いも人一倍で、自己主張は控えめ。礼儀正しく、同級生との会話では「さん」付けで敬語を用いる(智のみ「ちゃん」付けで、口調もタメ口になることも)。早口言葉、痛そうな話、雷、ゆかりが運転する車が苦手。ジャンケンに弱い。自分が小さい事にいささかコンプレックスを感じており、子供扱いされると不快感を表に出すこともある。読売ジャイアンツのファンであり、高橋由伸のサイン色紙を大切にしている。1、2年次は学級委員長を務め、卒業式には最優秀生徒として表彰された。卒業後はアメリカへ留学した。
- 自宅は豪邸で、飛び抜けて裕福な家庭環境。別荘も数件所有しており、夏休みには海辺の別荘に皆で遊びに行くのが定番となった。
- 原作では彼女の台詞のみ原則POP体で表記されている初期は通常の文字体だった。新装版では通常の文字体で統一されている。。
- 春日 歩(かすが あゆむ)
- 声 - 松岡由貴 / 川澄綾子
- 通称「大阪」。身長は156cmだが、アニメ版では154cmの智よりも低めに描かれている。髪形はストレートのセミショート。
- 大阪からの転校生本当の出身地は和歌山で、転校前は神戸に住んでいたのだが、智が和歌山を知らず、神戸もよくわからなかったために、同じ近畿というだけで大阪からの転校生と言う事にされてしまった。という理由だけで通称が定着し、本名で呼ばれる事は滅多にない実体は和歌山生まれの神戸育ちであるが、結局「大阪」で押し通された。。話す言葉のなまりは近畿方言のいずれとも特定しがたい独特なもので作者が兵庫県高砂市出身であることから播州弁をベースにしたものとする説が有力視されたが、真相は不明。、ちよは「大阪さん弁」と表現している。マイペースでいつもボーッとしており、授業中はよく居眠りしている。ゆるい心構えと共に独特の観点や発想を持ち、突拍子のない発言が多い。一見、お気楽に生きているような印象を与えがちではあるが、胸囲を気にしている。運動が大の苦手で、走りに至ってはちよにも劣るばかりか、体が堅く前屈運動がほとんど出来ない。その一方で、体育祭の障害物競走やパン食い競走に並々ならぬ情熱を傾ける一面もある(得意種目というわけではない)。勉強も苦手で、「ボンクラーズ」の一員だが、その一方で柔軟な発想力を持ち、なぞなぞが得意。卒業後は智と同じ大学に進学した。但しアニメ版では、試験の答案が「回答した前半部分の問題は全て正解していながら後半部分の回答欄は全て白紙による不正解」と、明らかに時間切れ的な描かれ方をしており、単純に学力が無いわけではないと見てとれる。
- 小食で辛い物が苦手。花粉症で、クシャミをする時は「へーちょ」と発する但しアニメでは最終盤を除きこの設定がカットされていた。。
- ちよのおさげを変わった感覚で捉えており、彼女のおさげに関する変わった夢を度々見ている。
- 「大阪から来た」という設定は、舞台設定が日本であることが前提となっているため、一部の日本国外版では設定が大幅に変更されている(#日本国外における展開参照)。
- 2002年に開かれた作者の個展「放課後の一年戦争展」は全イラストが歩尽くしであり、ガンダムに詳しいことが判明した。
- 滝野 智(たきの とも)
- 声 - 樋口智恵子 / 半場友恵
- 通称「とも」。身長154cm。髪型は時期と共に変わり、初期はセミショート、物語中盤はセミロング、3年次はショートヘア。
- 自称「暴走女子高生」。いつでも元気一杯だが、イタズラ好きで周囲に迷惑をかけることも多い。その為、良くも悪くも仲間内でのムードメーカーとなっている。運動能力は気合だけであまり芳しくなく、勉強も苦手で「ボンクラーズ」の一員。何かに命名する際は、対象の特徴をそのまま名前とする安直なネーミングセンスを持っており、歩に大阪というあだ名をつけたのも彼女である。峰不二子が理想の女性像だったが、3年次に広末涼子(アニメ版では浜崎あゆみ)に変更している。父親は彼女と同じ性格で、髪型まで彼女に合わせているらしい。暦とはクラスが小学校以来ずっと一緒だった。進路はICPOを志望しているが、なる方法はおろか実在するのかどうかも把握できていなかった。卒業後は歩と同じ大学に進学した。
- 新装版において突飛な行動が若干削除され、少し雰囲気が歩に近づいた。
- 「補習編」では『よつばと!』の小岩井よつばと同じデザインのTシャツを着て行動するシーンが多数登場した。
- 水原 暦(みずはら こよみ)
- 声 - 田中理恵 / 雪野五月
- 通称「よみ」。身長163cm。髪型は栗色がかったストレートのロングヘア。
- 勉強も運動も得意な優等生。眼鏡をかけ、黒のオーバーニーソックスを愛用している。周囲のツッコミ役で、中でも智の無鉄砲な行動は容赦なくたしなめているが、基本的に仲は良い。食べ物の誘惑に弱いながらも体重を非常に気にしているが、スタイルは良い。かなりの激辛好きで、智には「味覚がおかしい」と評されている。一見すると目立った欠点が見つからないが、殺人的な音痴であることが弱点(歌う事自体は好き)。普段は至って冷静で常識的だが、極限状態に置かれると暴走する。セミが苦手で、苦手の度合いはセミについて語るだけで話の内容がどんどん暴走してしまう程。国内の大学を受験したメイン5人の中では1、2を争う学力だが、受験では2度もつまづいてしまい、合格した順は5人の中で最後になった。アニメ版では受かった大学が本命であるという説明が付け加えられた。
- 初登場よりおよそ1年間は無名キャラクターで通されていたため、『電撃大王』で行なわれた第1回人気投票の時点では「メガネっ娘」名義だった。
- 彼女のキャラクター像は、作者の敬愛するゲーム『To Heart』の登場人物・保科智子(ほしな ともこ)へのオマージュである。無名期間には掲載誌上の質問コーナーで「保科智子」と表記したこともある。
- 作中での「シュークリーム分が不足してきた」という台詞は各所に知れ渡り、『現代用語の基礎知識』にも収録された。
- 本作品のキャラクターには驚きや呆れなどの感情表現で目が丸印だけの白目になるという特徴があるが、彼女の場合はメガネのレンズが白塗りになることでそれが表される。
- 榊(さかき)
- 声 - 浅川悠
- 身長174cmの長身。髪型は腰まで届くロングヘア。
- 名前は不明(神楽も同様)。殆どの同級生からは「さん」付けで呼ばれるが、歩や智には途中から「ちゃん」付けで呼ばれるようになっている。
- やや内気で感情表現が乏しいが、勉強と運動が得意でスタイルも抜群な為、男女問わず人気がある。内向的な性格ゆえに親しい友人がいなかったが、ちよ達との交流を経て孤独感は徐々に薄れていった。冷静な面持ちとは裏腹に、怖いものが苦手で可愛いもの好きな人一倍女の子らしい一面を持つ。しかし消極さが災いしてその面は伏せがちである。猫が大好きだが、母親が猫アレルギーで猫を飼えず、猫に会えても嫌われる報われない境遇。そんな性質から猫に関する怪我が絶えず、しかも本人は怪我についてあまり語らないため、意図せず友人にワイルドな印象を与えてしまっている。運動部が持つ体育会系の雰囲気は苦手であり、絵や手芸といった文化系も苦手(ただし歌唱力は高い)なため、周囲から有望視されながらもクラブには所属しなかった。話すときは聞き手に徹する傾向が強いため、歩と話すと突飛な言動に翻弄されがち。進路は1年次から獣医を志望しており第二志望はお花屋(そのためか植物の名称に詳しい)で、第三志望はぬいぐるみ屋。志望順位はアニメ版での表記。、更に3年次は1人暮らしをして猫を飼うという新たな目標も加わり、卒業後は獣医学系の大学に進学した。
- 妄想癖があり、自己陶酔してしまったり逆に想像した内容がツボにはまって必死で笑いをこらえたりすることがある他、後述するちよ父のキャラクター像はほとんどが榊の空想の産物であった。
- 身長設定は物語の進行とともに定期的に更新され、最終的には約180cmになったと作者は語っている。原作の連載予告に描かれていたのは榊だけで、1999年5月に作者が『To Heart』の製作者に献上した絵も榊(と『わらびー』の登場人物)だったメディアワークス『To Heart ビジュアルファンブック』 1999年8月。
- 神楽(かぐら)
- 声 - 桑島法子 / 斎賀みつき
- 身長156cm。髪型は毛先の尖った独特なショートヘアで、後に大阪からシーサーに例えられた。
- 水泳部所属のスポーツ万能少女。スタイルが良いが初心な一面があり、智から体格の割に胸が大きいことをからかわれて赤面することも。がさつで豪快な振る舞いが多いが、根は真面目で繊細な性格であり、涙もろい一面もある。学力は芳しくなく「ボンクラーズ」の一員で、アニメ版ではリーダーとして祭り上げられたこともある。1年次の体育祭で榊と対決した事から榊に興味を抱くようになり、2年生で同じクラスになってからはよく勝負を挑んでいる。そして競争を重ねるうちに親しくなり、結果的に良き親友として付き合うようになった。進路は体育大学進学を志望し、国内の大学を受験したメイン5人の中では一番に合格した。
- 1年次は5組所属(上記5人は3組)だが、体育祭で活躍を見せて以来ゆかりに目をつけられていたらしく、2年次以降は5人と同じ3組になった。
アニメ雑誌『月刊ニュータイプ』誌上のアニメヒロイン100選(2002年版)にて春日歩が7位、美浜ちよが11位、榊が21位、水原暦が78位にそれぞれ入選している。現在でも関連グッズの発売や二次創作が行われるなど個々のキャラクターの人気は高い。
生徒(サブキャラクター)
- かおり
- 声 - 野川さくら
- 通称「かおりん」本名で呼ばれるケースはアニメ版だけで、母親と初夢内の榊からそれぞれ一度だけである。。髪はショートヘアでおかっぱ頭。1、2年次は3組、3年次は4組。
- 素直で明るい性格。榊に憧れており新装版第3巻収録の補習(書き下ろし)で同性愛者であることは否定している。、榊が側に来ると舞い上がり、暴走気味になることもある。1年次から天文部に所属していたが、3年次に星座の事を聞かれて答えに詰まるなど、あまり打ち込んでいなかった様子。一方で榊を部に勧誘しようとしたことがあり、榊も実は乗り気だったが、榊の険しい表情を見てその気が無いと早合点してしまい勧誘を断念した。ちよ達の夏旅行には毎年誘われていたが、1、2年次は部活の合宿と日程がぶつかり参加しなかった。3年次は榊たちのクラスから外され結城心一による追試編『いけいけ!かおりん』ではゆかりと木村の間で金銭トレードが行われた結果だと匂わせる発言がある。、挙句新担任である木村に気に入られてしまうという散々な目に遭ってしまう。
- アニメ版では榊への憧れがややエスカレートしており、それに従って出番も補強されている。1年次にはかおりの初夢エピソードも公開された。
- 原作1巻での描写から、姓が「相田」であるとする説が長期にわたって取りざたされたが、のちに作者が否定コメントを出しており、正確には姓が不明である。
- 千尋(ちひろ)
- 声 - 大前茜
- ボーイッシュなショートヘアの少女で、かおりの親友。1、2年次は3組。
- これといった特徴がないのが特徴の少女『あずまんが大王The Animation ビジュアルブック』第1巻より。。原作では彼女中心の話こそないものの、当初は様々な場面で姿を見せていたが、2年次以降はあまり登場しなくなった。アニメ版ではかおりとコンビで登場する機会が増え、それに応じて大幅に登場回数が増えている。また、3年次には木村の奥さんと共にアイキャッチを飾っている。
- 原作1巻での描写から姓は「井上」であるとする説が流れていたが、のちに作者が公式に否定しており、正確には姓が不明である。
- 大山 将明(おおやま まさあき)
- 声 - 吉野裕行
- 入学当初、ゆかりに委員長っぽい雰囲気という理由から1学期のクラス委員長に抜擢される。成績は優秀。左利き。
- 最終回では卒業式の代表生徒として登場。下の名前が出るシーンはここに限られ、他はアニメ版のクレジットも含めすべて「大山」である。
教師
- 谷崎 ゆかり(たにざき ゆかり)
- 声 - 平松晶子
- ちよたちのクラス(1年3組→2年3組→3年3組)の担任。
- 担当科目は英語。身長158cm。誕生日は原作では夏休み中、アニメで春休み中。独身で彼氏なし。親と同居している。
- 歩と智曰く、「黙っていればいい線いっている美人」。マイペースかつズボラな性格で、自己中心的な素行と言動で周囲の生徒や教師を振り回すトラブルメーカー。みなもとは高校以来の親友。酒好きだがあまり強くなく、給料日などに飲み過ぎては潰れている。
- ちよたちの学校の卒業生で、当時は女子高だったとのこと。可愛がる要領でよく意地悪をしている。性格柄か智と気が合い、彼女には「ゆかりちゃん」と呼ばれる。
- 車の運転が非常に荒く、信号確認等の初歩的な交通ルールすら守れていない。その為便乗したちよにトラウマを負わせた。そのことから彼女のボコボコの車(所有者は父親)は「ゆかり車(ぐるま)」と呼ばれ皆から恐れられている。通勤には自転車を利用していたが、みなもがマイカーを購入してからはそれに便乗している。
- 黒沢 みなも(くろさわ みなも)
- 声 - 久川綾 / 平松晶子
- 通称「にゃも(先生)」(「みなも」が訛ったもの)。生徒からは「黒沢先生」と呼ばれる事が多い。両利きの可能性があるアニメ版では右手で箸を使うシーンや、左手で筆記するシーンなどが混在している。。
- 保健体育担当で、水泳部顧問。1年5組→2年2組→3年2組担任。身長161cm。誕生日は原作が9月、アニメ版が4月。独身で彼氏なし、一人暮らしをしている。「テンピュール」の低反発枕を愛用している。
- ゆかりとは対照的な常識派。勤務態度もまじめで面倒見がよく、生徒からは非常に好かれている。ゆかりとは高校以来の腐れ縁で、休日でも一緒に行動する仲だが、その分彼女に振り回される日々を送っている。マイカーを購入してからは、毎朝ゆかりを車で迎えに行っている。冷静だが彼女にバカ扱いされるとムキになる。数学が苦手だが、現役時代はそうでもなかったらしい。過去の恋愛に関する弱みをゆかりに多く握られており、その点でよくゆかりにいじられている。
- 木村(きむら)
- 声 - 石井康嗣
- 古文担当。細身で根暗な印象の風貌。丸眼鏡をかけ、よく口を開けっ放しにしている。目は眼鏡に隠れており、一切描写されなかった。アニメ版では体育祭実行委員長であることが明かされた。メインキャラが3年へ進級した年は、3年4組の担任を務めた。
- 智に教師になった理由を聞かれて「女子高生とか好きだから」と即答し、突然(女子の)着替えが見たくてしょうがないと言い出すなど、女生徒に対する変質者めいた言動が目立ち、挙句水泳の時期には無理に時間を作ってでもみなもの担当する授業に顔を出す始末。アニメ版では実際にプールへ入ってしまうが、このときも眼鏡を外すことは無かった。
- 担任に就任してからは教え子のかおりが一番のお気に入りで、互いにあだ名で呼び合う関係になろうとしたり生徒のうちかおりのみをあだ名で呼んでおり、そのことで彼女がクレームをつけたところ、ならば自分を「キムリン」と呼べと返した。、修学旅行時にはかおりの買ったTシャツと同じものを買ったりしている。スタイルによる好みもあるらしく、智や歩には興味を示さない(ちよに対しては多少関心があるが、これは同じくらいの娘がいる為と思われる。)。男子生徒には無条件でとことん冷淡。その一方で、募金箱を見かけたら迷わず万札で募金をしたり、道端の空き缶を拾ったりと学校での言動からは想像できない善人である。神出鬼没で、至る所で突如姿を見せる。美人の妻とかわいい娘がおり、家庭ではかなりの良い人らしい。
- セルフパロディ『あずまんが大玉』(あずまんがおおだま、1999年)にて本編に先立って登場している。当時は名前がなく、服装も短パンにランニングシャツであるため謎の人物であった。主要キャラ数人とかおりに接触しているが、いずれも面識は無い。
- 後藤(ごとう)
- ゆかりとみなものかつての恩師で、現在は職場の同僚。担当教科は不明。アニメ版にも登場するが、1シーンのみで台詞はない。
生き物・動物
- ちよ父
- 声 - 若本規夫
- 榊が1年次に見た初夢の中で、ちよからネコとしてプレゼントされたオレンジ色の生き物。ネコと思い散歩をしていたが、突然「実はネコではなくちよの父」であることと「榊は本当のネコを探すべきだが、今の榊には無理」ということを告げ、空の彼方へ飛んでいった。
- その後も榊の空想や歩の夢の中に、たびたび登場しては異様な存在感を醸し出していく。娘のちよには優しいが、榊や歩には少し手厳しい。体色はオレンジ色だが、たまに喜怒哀楽の表現としてグラデーション変化する。現実にも瓜二つのキャラクターグッズが存在している名称は不明。瓜二つのキャラクターが実在していることを榊は知らなかった様子。。ちよの部屋には歩からプレゼントされたぬいぐるみがあり、「Tribute to あずまんが大王 Live」ジャケットにはリュックも登場している。
- 榊の空想の中ではマッハ100で飛び、銃弾をも弾く体で娘のちよを守っている。また、クリスマスにはサンタクロースとしてプレゼントを配っている。プレゼント代は国から下りているらしい。
- 現実世界にも度々登場する基本はぬいぐるみ等の物としての登場だが、アニメ版では生物らしきものとして空を漂ったり、物陰に佇んだりするシーンが追加された。が、声を発するのは空想の中のみ。「補習編」でも、榊の夢の中に登場した。
- 『よつばと!』でも綾瀬風香が着るTシャツの絵柄やぬいぐるみとして出演したり、作者自身の肖像画として使われたりしている。
- 忠吉(ただきちさん)
- 美浜家の白い大型犬で、種類はグレート・ピレニーズフランス由来の犬種であるため、歩からはフランス人と称されている。。ちよ曰く「人間ができている」ためおとなしく、他人に噛み付かないので、榊から非常に気に入られている。大きいため、ちよを背中に乗せて散歩することもできる。アニメ版OPでは榊も一緒に乗せている。アニメ版ではちよが5歳の時に美浜家に加わったという設定の他、ちよのアメリカ留学に同行する予定であることが明かされた。
- かみねこ
- 榊の登下校路に出没する灰色の野良猫で、榊が撫でようとするたびその手に噛み付く。徹底的に榊にはなつかない。
- 原因は榊が強引に撫でようとするところ3年3月の小見出し曰く、殺気を感じていたらしい。にあるようだが、アニメでは暦や智にも噛み付こうとした事がある。
- 3年目にはボス猫の交代によって新たなボス猫となり、徒党を組んで榊に噛み付こうとしたが、後述のマヤーに阻止される。
- マヤー
- 特別天然記念物のイリオモテヤマネコの子供。榊に懐いたという点も考慮すると二重に珍しい動物。ちよ父曰く、マヤーが「本当のネコ」らしい。
- 修学旅行中の榊と出会い、まるでペットと飼い主の如く楽しいひと時を過ごしたが、天然記念物という立場と、榊の家庭の事情から元の居場所に帰した。しかし修学旅行の翌日に母猫が交通事故で死亡してしまい、4ヵ月後に榊を頼って本土へやってくる(榊の元まで辿りつけた経緯は不明)。榊が進学して一人暮らしを始めるまでの間、ちよの家で預かる事に。天然記念物という間柄、事情を知るちよ達以外には雑種猫として通している。
- 名前は「山猫」の沖縄方言「ヤママヤー」に因んで榊が命名。歩からは「ピカニャー「山猫」のもうひとつの沖縄方言「ヤマピカリャー」より。歩はどうしてもこの名称を覚えられず、こうなった。なお厳密に言うと「ヤママヤー」はイリオモテヤマネコだが「ヤマピカリャー」はヤママヤーとは違いどちらかと言うと妖怪の一種。」と呼ばれる。
その他の登場キャラクター
- 木村の奥さん
- 声 - 大原さやか
- 木村の妻。ソバージュがかった長髪。美人で優しいが、少し天然ボケ。独特の価値観と思考を持つ。
- 木村の奇行ぶりを受け入れ、あまつさえ彼の魅力まで感じ取れる度量を持っており、夫婦仲は非常に円満な様子。
- 娘が一人いるが、アニメ・原作共に家族写真で一瞬登場したのみである為、容姿を除き一切が不明である。
- 石原(いしはら)
- 声 - 北川米彦
- 忠吉さんのかかりつけ獣医。力尽き倒れてしまったマヤーを治療した。
- マヤーの正体に薄々感づいてはいるが、榊らの主張により雑種ということで納得し、通報等はしていない。
- 以降、マヤーの診察はここで行われている。
- みちる
- 声 - 大前茜
- ちよの小学校時代の同級生2人組の、短い黒髪の方。通称みるちー。原作だとちよより身長がやや高くなっていたが、アニメ版ではそれほど差がない。
- ゆか
- 声 - 野川さくら
- ちよの小学校時代の同級生2人組の、波掛かった茶髪の方。原作だとちよより身長がやや高くなっていたが、アニメ版ではそれほど差がない。
- 栄子(えいこ)
- 声 - 小山裕香
- アニメ版オリジナルキャラクター。ゆかりやみなもの学生時代の同級生で、現在はキャリアウーマンとなっている。
- みなもを自社のインストラクターに推薦する話を持ちかけたが、みなもは教員生活に充実しているという理由でこれを辞退した。
この他のキャラクターとしては永田亮子が脇役を数人こなしており、『ビジュアルファンブック』での出演者取材は「かおりんの母」役として受けている。
用語
- ねここねこ
- 作中の人気キャラクター。猫2匹が上下に重なったもので下を大ねこ、上をこねこと呼ぶ。ぬいぐるみや服など多方面にグッズ展開している。寝顔バージョンの「ねねここねねこ」や、イリオモテヤマネコバージョンも存在する。
- 『よつばと!』にも登場した。
- ボンクラーズ
- 勉強が苦手な智、歩、神楽の3人の通称。原作では神楽が智、歩の2人を「ボンクラーズ」と呼び、いつの間にか神楽も一員となるが、アニメ版では暦が3人まとめて「ボンクラーズ」と呼ぶ。3人のテストの成績は、歩>智≒神楽。
- お父さん帽子(おとうさんぼうし)
- ちよたちが高校2年の文化祭のコスチュームとして「ちよ父」の頭部(目元から上の部分)をモチーフに作製した帽子。命名者は榊で、アニメ版ではデザイン案も榊が出したものとなっている。
- 当日までに数を揃えることができなかったため、不足分はねここねこを直接頭に載せることでで代用するという手法をとった。作中でねここねこを乗せて描写された生徒は榊だけだが、アニメ版ではかおりもねここねこを乗せている木村が宣伝を手伝うために1つ借りたが、そのまま持って行ってしまったため。。
- 勝手に作成された上、頭を輪切りにしたようなデザインであることがちよ父としては不服だったらしく、夢で榊と再会した時に注意した(本人曰く、怒っているわけではないらしい)。
- マジカルランド
- 新しくオープンしたテーマパークで、日本一のジェットコースターが売り。『よつばと!』でも言及がある。マスコットキャラクターは魔法使いか妖精の姿をした白猫。
- 2年5月にみんなで行く予定だったが、暦は当日に熱を出して不参加となった。神楽はまだ親交が浅かったせいか呼ばれていないが、アニメ版では時期を2年次の冬に変更した上でこのため暦が風邪を引いた理由が原作と若干異なる。智の台詞を割譲する形で参加している。
- 最終話では暦の大学合格を確認したその足で、彼女と神楽も含めた6人でここに来ている。合格発表後に直接遊びに行く事になったのは、暦が志願した大学がマジカルランドに近かったため。
Web動画
『あずまんがWeb大王』 タイムカプセル用にビデオで映した映像という内容で、カメラ視点での映像となっている。
劇場版
『短編 あずまんが大王 THE ANIMATION』は、2001年12月22日に東映洋画系で上映時間5分の短編映画として公開。『冬の角川アニメ』と題し、『サクラ大戦 活動写真』『スレイヤーズぷれみあむ』『Di Gi Charat 星の旅』3作と同時上映された。
スタッフは後のテレビ版とほぼ同じだが、キャラクターデザインは加藤裕美が担当している。キャストは、後のテレビアニメ版と同一。DVDは7曲入りサウンドトラックCDのおまけつきで、『電撃大王』2002年6月号による誌上通販で販売された『電撃大王』の誌上通販アイテムとしては、注文数、売上金額が共に2位に倍以上の差をつけた歴代1位を記録している(『電撃大王』2009年8月号P413)。。
スタッフ
- 企画 - 角川歴彦、佐藤辰男
- 製作 - 沢淳、安田猛
- プロデューサー - 大沢信博、板倉友二
- 原作 - あずまきよひこ
- キャラクターデザイン・作画監督 - 加藤裕美
- プロデュース - GENCO、真木太郎
- アニメーション制作 - J.C.STAFF
- 監督 - 錦織博
- 製作 - メディアワークス、角川書店
主題歌
エンディングテーマ
- 「サラバイ!」
- 作詞:谷口正明 / 作曲・編曲:七瀬光 / 歌:金田朋子
テレビアニメ
2002年4月から9月までテレビ東京系列(テレビせとうちを除く)、びわ湖放送、AT-Xで放送された。原作のタイトルロゴの「AZUMANGA-DAIOH」になっている部分が、アニメ版では「THE ANIMATION」となっている。
当初、AT-Xでは1話中のエピソードを分割して月曜から金曜の帯番組として放送したが後に地上波展開と合わせてフルで放送された。基本的に「テレビ東京放送版」を放送しており、番組中や番組最後にプレゼントの告知テロップがそのまま流れることもあった(その後、締め切り後である旨を告知)。
栗コーダーポップスオーケストラのサウンドトラックはその親しみやすいメロディーから高い人気を誇り、現在でも様々な番組のBGMに使用されている。
2004年10月1日からバンダイチャンネルによるインターネット配信が開始された(2009年9月30日までの予定)。2007年1月18日からは、バンダイチャンネルキッズにて一部無料配信も行なわれている。
DVD収録・販売形態
初回限定生産として、学年ごとに分けた2枚組DVD-BOX全3巻で発売された。OPとノンクレジットEDを各ディスクの最初と最後に一度ずつ、本編を各話連続で収録という形態になっている。予告は各話間に収録されているが、放送時の各話クレジット入りエンディングはメニュー画面からの選択でのみ再生でき、各話アイキャッチは本編ではカットされ特典映像として最終巻にまとめて収録されている。また、各話のはじめにタイトル画面が加えられている。2009年6月24日発売のDVD-BOXはこちらをまとめた廉価版。
VHS版は「テレビ東京放送版」に準じた収録形態で発売され、その後再発された単品DVD・レンタル版DVDも同様の仕様で発売された。
スタッフ
- 原作:あずまきよひこ(メディアワークス刊『月刊電撃大王』)
- 監督:錦織博
- 企画:佐藤辰男、真木太郎、大月俊倫
- エクゼクティププロデューサー:梅澤淳
- プロデューサー:池田慎一、大澤信博、松倉友二
- シリーズ構成:大河内一楼
- キャラクターデザイン:加藤やすひさ
- 総作画監督:和田崇
- 美術監督:柴田千佳子
- 色彩設定:店橋真弓
- 撮影監督:高瀬勝
- 編集:西山茂
- ビデオ編集:山本洋平(深大寺蕎麦)
- 音響監督:鶴岡陽太
- 音楽:栗原正己
- 演奏:栗コーダーポップスオーケストラ
- 音響効果:森川永子
- 録音調整:山田陽
- 録音助手:椎原操志
- 録音スタジオ:スタジオごんぐ
- 音響制作:楽音舎
- 音楽制作担当:杉山好美
- 音楽プロデューサー:伊藤善之
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- オープニングテーマアニメーション
- 絵コンテ・演出:大畑清隆
- 作画監督:加藤やすひさ
- 原画:織岐一寛、加藤裕美、斎藤久、坂本修司、志田ただし、実原登、橋本英樹、新田靖成
- エンディングテーマアニメーション
- 絵コンテ・演出:錦織博
- 作画監督:加藤やすひさ
- 原画:阿部邦博、長谷川眞也、福岡英典、福田道生、山川古樹
- 番組担当:東不可止(テレビ東京)
- 番組宣伝:山鹿達也(テレビ東京、#1 - 18)、森村祥子(テレビ東京、#19 - 26)
- 企画協力:渡辺和哉
- アソシエイトプロデューサー:鈴木則道、森山敦、中村直樹、畑中利雄、神部宗之
- アシスタントプロデューサー:宿利剛、松尾光広
- プロデュース協力:鈴木誠二
- 制作協力:スタジオ・ファンタジア(#6・13・19)、コズミックレイ(#8・15・25)、Production I.G(#11・17)
- 協力:IMAGICAデジックス、animo、よつばスタジオ、里見英樹、佐々木衆五郎
- プロデュース:GENCO
- アニメーション制作:J.C.STAFF
- 製作:あずまんが大王製作委員会
主題歌
オープニングテーマ
- 「空耳ケーキ」
- 作詞:畑亜貴 / 作曲・編曲:伊藤真澄 / 歌:Oranges & Lemons
エンディングテーマ
- 「Raspberry heaven」
- 作詞:畑亜貴 / 作曲・編曲:上野洋子 / 歌:Oranges & Lemons
放映一覧
話数 | サブタイトル(DVD-BOX版) | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | こども高校生 / 天才です / こわいかな? / 爆走ともちゃん! / 大阪人や (入学式) | 大河内一楼 | 錦織博 | 和田崇 | |
2 | 今日も大阪 / 体育・バレーボール / しゃっくり / 脳が / おにゅー (大阪の一日) | 錦織博 | 三芳唯稀 | 橘秀樹 | |
3 | にゃも / 派閥坑争 / ゆかりがきた / 悪くないもん / どこまでも (ゆかりとにゃも) | 長尾粛 錦織博 | 長尾粛 | 松田ひろし | |
4 | 楽しい職業 / プールプールプール / りぼん / ふたりっきり / いいひと? (プール!) | 舛成孝二 | 石浜真史 | ||
5 | なつやすみ / ようこそちよの部屋へ / ご招待 / 経験者語って / もうだめ (夏休み) | 大久保智康 | 大畑清隆 | 小栗寛子 | |
6 | 勝利の方程式 / 三組の榊 五組の神楽 / ぶっちぎり / わーい / 踊る大団円 (体育祭) | 末広東 | 桜井正明 村上やすひと | ||
7 | おとぎの組 / 人格者 / のりのりゴー! / マスコット / 敵? (文化祭) | 吉永亜矢 | 錦織博 | 三芳唯稀 | 宮地聡子 |
8 | 大阪の初夢 / ともちゃんの場合 / 榊の場合 / ようこそ / かおりんの場合 (初夢スペシャル) | 大河内一楼 | 高橋亨 | 長尾粛 | 古田誠 |
9 | 触れないなら / 11才 / ねこさん… / 設定 / なんで? (ちよちゃんの誕生日) | 大久保智康 | 水無月弥生 高橋亨 橘秀樹 錦織博 | 水無月弥生 | 橘秀樹 |
10 | ドラフト指名 / クラス替え / おおかみ / 先輩風ぴゅーぴゅー / マルコ… (2年生) | 吉永亜矢 | 大畑清隆 | 小栗寛子 | |
11 | 国際都市 / 対決 / たたかなくても / ねこまみれ / 逃げないで (榊と神楽) | 大久保智康 | 福多潤 | 高橋順 | 植田実 |
12 | ちよちゃんの一日 / 高校のともだち / お昼 / ごご / なわとび (ちよちゃんの1日) | 大河内一楼 | 山川吉樹 | 渡辺健一郎 | 橋本英樹 岸本誠司 |
13 | ノーガード戦法 / S / 中間テスト / 結成 / 能力 (中間テスト) | 大久保智康 | 潮乱太 佐々木和宏 | 高山功 | 桜井正明 |
14 | おかいもの / 集合 / うみー! / 捕獲作戦 / 大人の世界 (夏休み2) | 玉井☆豪 | 別所誠人 | 伊達巻子 | 加藤やすひさ |
15 | 木村家の人々 / みたみた? / 未確認奥さん / ガチガチ / 結果発表 (体育祭2) | 大河内一楼 | 高田耕一 | 古田誠 鈴木仁史 | |
16 | くみあわせ / 降臨 / かわいい / 注文 / 宣伝効果 (文化祭2) | 大久保智康 | 桜井弘明 | 三芳唯稀 | 橘秀樹 |
17 | 大阪の怪談 / 気分転換 / 師走 / すごいサンタ / クリスマス会 (クリスマス) | 玉井☆豪 | 錦織博 | 高橋順 | 植田実 |
18 | うきよみ / 裏切り / ワクワクワクワク / 仲間はずれ / ゴー (初雪) | 大久保智康 | 山川吉樹 | 渡辺健一郎 | 小栗寛子 |
19 | あくび名人 / なんだか青春 / 大人の花見 / 子供の花見 / 桜 (あくび) | 五月はじめ | 渡辺カケル | 水無月弥生 | 桜井正明 |
20 | 別離 / ゆかりの誕生日 / はばたけちよ / こども大統領 / 強く生きて下さい (3年生) | 大河内一楼 | 別所誠人 | 戸張節五郎 | 古田誠 アベエミコ 鈴木仁史 |
21 | 期待 / いてもたっても / 海の藻屑 / 夢の島 / 山にすむネコ (修学旅行) | 大久保智康 | 佐藤竜雄 | 高田耕一 | 橘秀樹 |
22 | ナイスですよ / だまされた / 黒沢先生 / 未遂 / まだ終わってない (夏休み3) | 玉井☆豪 | 大畑清隆 | 晶貴孝二 | |
23 | かんだ / もりあげ役 / 考えてなかった / みんなで走ります / 一丸 (体育祭3) | 大久保智康 | 高橋亨 錦織博 | 高橋亨 | 佐野英敏 |
24 | 進路 / 対決 / はやく行こう / 人望 / マヤーと一緒 (ヤママヤー) | 大河内一楼 吉永亜矢 | 桜井弘明 | 渡辺健一郎 | 橋本英樹 井嶋けい子 |
25 | 進路相談 / 合格祈願 / ファイト / 勉強会 / ともと大阪 運命の日 (受験!) | 玉井☆豪 | 別所誠人 | 飯野直 | 古田誠 |
26 | 初めての卒業 / 万感 / 悲しみ / 母校 / みんな (卒業式) | 大河内一楼 | 錦織博 大畑清隆 | 高橋亨 | 橘秀樹 |
放送局
関東広域圏 | テレビ東京 | 2002年4月8日 - 9月30日 | 月曜 25:25 - 25:55 | テレビ東京系列 | |
愛知県 | テレビ愛知 | ||||
大阪府 | テレビ大阪 | 月曜 26:10 - 26:40 | |||
福岡県 | TVQ九州放送 | 2002年4月9日 - 10月1日 | 火曜 26:45 - 27:15 | ||
北海道 | テレビ北海道 | 2002年4月10日 - 10月2日 | 水曜 25:25 - 25:55 | ||
滋賀県 | びわ湖放送 | 金曜 8:00 - 8:30 | 独立UHF局 |
原作との主な違い
アニメ版は話順変更があるが、時系列自体は原作通りの一方通行になっているため、主に神楽の出番が追加されたり省略されたり(別の人物に変わったり)した。また19話のみ完全にアニメ版オリジナルストーリーとなっている。
特記事項
- 本作のオープニングでは、クレジットの一部がテロップでなくアニメーションに直接組み込まれている。そのため、アニメーションに合わせてクレジットが移動したり、錦織博監督のクレジットがちよ父に吹き飛ばされるなど、様々な演出が施されている。
- 11話の背景はスタジオジブリが手掛けている。
- 13話の次回予告は、テレビ放送版とDVD版では内容が異なり、テレビ放送版はDVD版に比べて短くなっている。これはテレビ放送時には、後半に原作のプレゼント告知があったためである。
- 美浜ちよ役の金田朋子は、22話の原画も担当している。
- 25話のDVD-BOXのプレゼント告知では本作のファンである演歌歌手の香田晋が登場している。
- 26話は卒業式で「仰げば尊し」をキャストが歌うシーンがあるが、男性声優は木村役の石井康嗣のみだったため、錦織監督を始めとした一部の男性スタッフも合唱に参加している。また、この場面が最後に行なわれたアフレコであり、劇中でちよが泣きながら歌うという設定だったが、ちよ役の金田は本当に号泣してしまった(しかしNGにはならず、この時の収録がそのまま使用された)。
日本国外における展開
本作は英語を始め諸言語に翻訳・出版されているが、本作は日本特有の文化を題材にした話が多いため、国によっては内容の改変などが加えられている。
台湾
台湾では「(笑園漫画大王)」というタイトルで漫画版・アニメ版が翻訳公開されている。なお、「」は中国語で同音の「」(キャンパス・校庭の意)とかけたものである。
- 漫画版
- 台湾では東立出版社が正式に著作権契約を結んで翻訳出版している。日本特有の文化を背景としたネタについてもほぼ原本に忠実な翻訳がなされている。ただし登場人物の榊という名字については「榊」という字は日本の国字(和製漢字)であるため、「神」という字に変更されている。
- アニメ版
- 吹き替え版と字幕版が存在する。2003年1月から放送された中国電視版では歩のニックネーム「大阪」が「」(北京の別名)となり、北平出身で北平地方の方言をしゃべるキャラクターに改変されていたが、放映直後に苦情が殺到し、元の「大阪」に戻された。
韓国
韓国では「」というタイトルで漫画版・アニメ版が翻訳公開されている。「」が「あずまんが」の音訳、「」が「大王」の韓国語読みで韓国語としては意味をなさない。
- 漫画版
- 漫画版は、舞台は日本で原作にほぼ忠実である。ただし翻訳上の問題で、若干の書き換えがある。
- アニメ版
- 大きな修正がなされている。アニメ版では登場人物はすべて韓国人という設定になっており、舞台背景は韓国と改変されている。沖縄修学旅行のシーンは外国旅行に置き換え、神社の鳥居、浴衣などが出てくるシーンはカットされるなど日本色の排除が行なわれている。それに伴い、歩は「釜山」が出身地で「釜山」地方の方言をしゃべるキャラクターに改変されている。
米国
- 漫画版
- 2003年9月に "ADV Manga" から発売されている。歩のセリフはブルックリン訛りになっている。
- アニメ版
- 全26話が6巻のDVDとして、"Azumanga Daioh" のタイトルでADVフィルムから発売されている。DVDでは吹き替え、オリジナル音声、字幕の有無が選択できる。パッケージには日本の学校文化を解説するためのブックレットが封入されている。米国でのDVDの販売価格は$18前後から$25前後。また、1話だけ切り出した3インチDVDが "Ani-Mini" として2種類発売されている。さらに2005年9月には全26話を収録したCLASS ALBUM(5枚組BOXセット)が発売された。これには上記のブックレットが付属していない。歩のセリフはテキサス訛りになっているが前半のエピソードでは判然としない。また、神楽が英会話ができず困るシーン(第11話)は、相手の国籍がわからないためにスペイン語・ドイツ語・イタリア語など欧州の言語を手当たり次第しゃべるように、ちよ父が片言の英語を話すシーン(第25話)はスペイン語を話すように差し替えられている。
フランス
- 漫画版
- 2005年から2006年にかけてKUROKAWAからフランス語版全4巻が発売された。日本語版にほぼ忠実であるが、4巻掲載のなぞなぞ(pp.122-124)はフランス語版独自のものに変わっている。
- なお、フランス語の特徴として大抵は発音からスペルを容易に推測できるもののごくまれに類推が到底不可能な単語があることや、"H"は必ず無音になることが挙げられる。これを利用し、智が言い間違いや書き間違いをするネタが稀に登場する。