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あばれ!隼/峰岸とおる画 古沢一誠

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著者: 峰岸とおる画 古沢一誠
巻数: 10巻

峰岸とおる画の新刊
古沢一誠の新刊
あばれ!隼の新刊

最新刊『あばれ!隼 第10巻


出版社: 小学館
シリーズ: てんとう虫コミックス


あばれ!隼の既刊

名前発売年月
あばれ!隼 第4巻 1983-06
あばれ!隼 第5巻 1983-08
あばれ!隼 第6巻 1984-01
あばれ!隼 第7巻 1984-07
あばれ!隼 第8巻 1985-06
あばれ!隼 第9巻 1985-07
あばれ!隼 第10巻 1985-11

あばれ!隼』(あばれはやぶさ)は、作・古沢一誠、画・峰岸とおるによる日本の野球漫画作品。

概要

甲子園決勝戦での試合中の負傷が原因で死亡した兄に代わり、主人公の隼次郎が飛竜学園高校野球部のエースピッチャーとして、兄の遺志を継いで甲子園制覇を目指す物語である。実際の野球では不可能・ルール違反となるような、次郎を初めとする各校の投手が繰り出す魔球と、これを破るための秘打・秘策の対決が作品の特徴。小学館の雑誌『月刊コロコロコミック』にて1981年4月号から1985年8月号まで連載された。単行本は同社より全10巻が発売されている(絶版)。

ストーリー

甲子園決勝戦。神奈川県代表飛竜学園高校対西東京代表柳生学園高校の一戦は、飛竜のリードで九回二死の大詰めを迎えていた。だが、ここで飛竜のエース隼太郎は柳生の四番打者柳生重吾をピッチャーライナーに抑えるものの、柳生の部下、軍兵衛達の、仕込み杖による目くらましで、打球を顔面に受けて倒れる。 すぐに立ち上がり、一塁へ矢のような送球を見せ、飛竜学園は優勝するものの、その打球が元で中学3年生の弟、次郎の胸の中で息絶える。 その直前、既に軍兵衛達の会話を偶然聞いて、打球を取り損ねた原因が彼らの妨害によるものだと知っていた次郎は、当時まだ真実を知らず太郎の線香を上げにやってきた柳生重吾に対し、中学生チャンピオンにまで登りつめたボクシングのグローブを投げつけ、「今度会う時は甲子園のグラウンドで、野球で勝負だ!」と宣言する。 そして翌年、飛竜学園に入学した次郎は、復讐と、憎き柳生学園の全国制覇を阻むために野球部に入部。様々な魔球を編み出し、神奈川県および、全国の強豪校と戦っていく…。

キャラクター

飛竜学園

隼 次郎(はやぶさ じろう)
本作の主人公。元々は「パイルアッパー」を得意とする中学ボクシング界のチャンピオンだったが、兄・太郎の死の原因を作った柳生学園の全国制覇の野望を阻むために、飛竜学園入学後は野球部に入部する。ポジションはピッチャーで、ボクサー時代の経験を生かした魔球を数多く開発し飛竜学園を引っ張っていく。披露した魔球は数多いが、代表的なものとしてはアンダースローからの剛速球「ハヤブサパイルボール」、打者に届く途中でボールが歪み球速が増す直球「ミラクルZ」、ボールが2つに割れたかのようにぶれて飛ぶ「ミラクルZII」などがある。2度目の大会からは5番打者に抜擢されるなど、打者としても活躍した。
次郎は連載開始後しばらくはボクサーの身体のまま強引に野球をしており、かろうじてパイルボールを完成させたことを除けばハエの止まりそうなボールしかまともに投げることもできない素人だった。俊足をはじめとする抜群の運動神経を武器にどうにか試合には出ていたものの、ダブルハリケーンを開発した頃になっても次郎は自身から魔球を取ったら普通の投手以下だと認めている。しかしオズマを編み出したことがきっかけで次郎の身体は野球選手としての成長を見せはじめ、春の選抜の時点では魔球一辺倒ではなく直球も混ぜて投げられるようになっており、選抜後の練習試合(牧ヶ丘高戦)では普通の投球フォームも披露しており、この時点で超一流チーム以外なら魔球なしでも十分通用する投手になっている事が伺える。終盤に肩が限界を迎え、医師から魔球を禁じられた際には直球のみでも充分通用する立派な投手に成長していた(柳生重吾相手にはMAX170kmを記録)。当初は柳生重吾を単なる憎しみと復讐の対象としか見ていなかったが、柳生との勝負を重ねるうちに一連の事件に柳生が関わっていない事の想像がついたのか、春の選抜の頃には純粋に最強のライバルと見るようになっていた。そして最後の夏の甲子園では、医師や月下、竜からも野球を断念する事を薦められる中、「決勝で待つであろう柳生重吾のためにも、最後まで投げたい」とまで語っていた。
隼 太郎(はやぶさ たろう)
次郎の実兄。飛竜学園のエースピッチャーだった。自身は高校野球で、次郎は中学ボクシングで、共に全国制覇を達成すると誓い合い、次郎の全国大会決勝戦でも、相手のパンチを受け倒れた次郎にエールを送る。甲子園の決勝戦、1点リードの九回二死満塁カウント2-3という緊迫した場面で、柳生重吾をピッチャーライナーに打ち取るが、柳生高校応援席からの目くらましのために捕球ができず、打球を直接顔面に受ける。根性で立ち上がり、一塁へ矢のような送球で柳生をアウトにして優勝するが、試合後そのまま帰らぬ人となった。その「剛速球」は非常に重く、完全に捕らえた柳生もピッチャー返しが精一杯だった。作中、学年は明記されていないが、他のキャラクターの台詞から2年生だった事ははっきりしている(月下が網田法然について、過去2年間いずれも太郎の前に敗れて甲子園を阻まれていると語るシーンや、甲子園の試合後、通り過ぎた軍兵衛達に対して次郎が、来年も兄貴の飛竜学園が優勝すると毒づくシーン等)。
一文字 竜(いちもんじ りゅう)
「ケンカ竜」の異名をとる飛竜学園では有名な不良生徒。本人曰く「毎日ケンカケンカで明け暮れ、登校するのは年十日」。自分の魔球を受けられる捕手がおらず次郎が悩んでいたところに、ボクシングの中学チャンピオンである次郎をケンカの格好の獲物として挑んでくる(ちなみに挑発したのは月下)。その際、次郎のパイルボールを受け止めたことから野球部に誘われる。一度は断るが、自分の球を受けられる捕手がいなくて一人寂しく練習をしている次郎を見て「くそ、俺も強すぎて相手はあいつしかいねえ!」と吐き捨て、次郎とは野球で決着をつけるしかないとの名目で最終的に入部。次郎の女房役として、新チーム以降は副キャプテンとして活躍する。打者としても持ち前のパワーで4番を務めるが、彼の野球技術は全て我流であるために、打席では片手で持ったバットをもう片手の拳骨で殴って押し出す「剛鉄拳突き」という独特の打法を使っていた(後に「げんこつ打法」という名称に統一)。普通にバットを振ると極端なアッパースイングとなり、直球はほとんど打てない(マイコン学園のコンピューター「ベーブルースⅡ」のデータでは、この状態の竜は「ドコデモ チカラマカセニフル アホ」となっていた)が、柳生学園のエース・雲海のフォークボールを打ち返すのに役立った。インターネット上の本作関連の研究サイトでは『ドカベン』の「岩鬼正美」のコピー呼ばわりされる事がある。
月下 学(つきのした まなぶ)
飛竜学園野球部のキャプテン(当初はマネージャー)で、次郎の魔球開発の支援や相手チームの分析を行うブレイン役、自称「運動物理学の天才」。いわゆる「ベンチキャプテン」で、選手としてプレイに参加することはなく、事実上監督的な立場といえる。そのため試合時もユニフォームではなく制服を着ている。その頭脳が生み出すトリッキーな作戦には柳生重吾さえ警戒させる程。メカにも詳しく、いわゆる「大リーグボール養成ギプス」のような形の投球フォーム改善プロテクター(フォームに問題があると電流が流れ、次郎の体に電気ショックを与える)を次郎のために作成したこともある。
柏木(かしわぎ)
ショート。
清水(しみず)
ライト。
服部(はっとり)
セカンド。

柳生学園

柳生 重吾(やぎゅう じゅうご)
東京都の強豪校、柳生学園高校の主将にして4番打者(ちなみに太郎と戦った当時の柳生高校のレギュラー選手は全員一年生、当然彼も)。次郎の最大のライバルである。柳生忍者の末裔。普段から日本刀を持ち歩き、その手入れも怠らない。剣術や忍術を応用した打法を多数有し、次郎を苦しめる。主な打法として、「ミラクルZ」を破った「かげろう打法」(自身の周囲を汗による霧で覆い、手元に届くまでの球の軌道を読む)などがある。チームメイトからは「若」「重吾若」と呼ばれている。投手としても非凡な才能を持つが、柳生軍団の掟により決められたポジション以外守ることができない。細身だが、特別な木で作られた1本5kg前後あるバットを、ほぼ片手で操る。バットは木製の物のみを使い、金属バットは使わない。「野球は気迫」を信条としている。最後の対決の時点では、重いバットを振り続けた影響で彼もまた腰を痛め、野球を続けるのが難しい体となっていた。
申丹(さるたん)
柳生学園の秘密兵器とされるピッチャー。どんな人間の技も一目見ただけで真似てしまうと言われる、柳生忍軍の影武者隊「陰柳生(カゲやぎゅう)」の末裔。普段は右目に眼帯を付けており、この眼帯を外した時に右目で相手の動作や見ることにより技をコピーして真似ることができる。次郎のWハリケーンをコピーし飛竜を苦しめたが、Wハリケーン・オズマをコピーして使用した際、自身の肉体がオズマについて行けずに、二球を投じた際に倒れる。飛竜の月下によれば恐らく筋肉がバラバラで再起不能であろうとのこと。しかしその捨て身の行動が、オズマ打倒の鍵を残すこととなる。
雲海(うんかい)
春の選抜以降の柳生学園のエース。夏の甲子園での掟破りのため、「御館様」の罰を受け、柳生魔界山での修行を命じられた柳生重吾によって山から連れ戻された。身長は2メートルを越え、「大巨人」と称される。普段はニコニコしており、愛嬌さえ感じさせる顔だが、相手を睨み付ける時は一転して不気味な表情に変わる。打者の頭を越すほどの高めのボール球から打者の手元で一気にストライクゾーンへ落ちていく、非常に落差の激しいフォークボールを投げる。
葉隠(はがくれ)
柳生学園のトップバッター。片目で小柄。俊足で身が軽くジャンプ力もあり、内野守備でも活躍。
雲木(くもき)
柳生学園の3番打者。レフトを守り、並外れた強肩を見せる。
中尊
柳生学園のエース。飛竜との決勝戦で初回を抑えて無難な立ち上がりを見せるが、2回以降は申丹に代わられ、以後出番なし。秋の関東大会決勝では柳生重吾不出場のため飛竜が7対0で圧勝するが、この時の投手が彼だったのかは不明。
軍兵衛(ぐんべえ)
柳生軍団を影からサポートする隠密隊の首領格。柳生にとって執事や軍師の役目を担う。太郎を死に追いやった罠を独断で仕掛けた張本人でもある。後日それを知った柳生は軍兵衛に対し激怒するも、部下の失態は自分の責任だったと認め、次郎との正々堂々勝負を誓った。

プレジデン高校

天王院 晴彦(てんのういん はるひこ)
財力・知力・体力の全てに秀でたトップエリートを養成するプレジデン高校の主将で4番打者。ポジションは一塁手。次郎の魔球をことごとく破り、苦戦させる。非常にプライドが高い性格で、常に自分が1番でかつ中心でなければ気が済まない。バッティングの際「レディーゴー!」「アターック!」と叫びながら打つ。
鴻ノ池(こうのいけ)
プレジデン高校のエース。パームボールを得意とする。天王院と同じく非常にプライドが高い。

その他

網田 法念(あみだ ほうねん)
飛竜学園と地区予選決勝で対戦した大仏高校のエース・4番。過去2年、隼太郎に敗れて甲子園への道を絶たれてきたため、太郎こそいないものの、打倒飛竜に燃えている。マウンド上で念仏を唱えボールに念を込めて投げる「念仏投法」の使い手。そのストレートは球速こそ遅いが金属バットをへし曲げるほどに重く(逆に飛竜戦までの試合では、空振り三振に仕留めるシーンがあり、速い球と遅いが重い球とを使い分けていた可能性がある)、飛竜打線に凡打の山を築かせ苦しめた。打者としても、柳生以外で初めてパイルボール(正確にはクリスタルレインボー)を打ち砕いた選手でもある。小手先の戦法を嫌い、パイルボールにはプッシュバントが有効と分かっても大仏ナイン達にはバント攻めを許さなかった。

魔球

本作では次郎以外に魔球投手はあまり登場しなかった。特に説明の無いものは次郎の魔球である。初期の主要な3つの魔球(パイルボール、Wハリケーン、オズマ)についてはそれぞれ投げた時の手の形がジャンケンと同じチョキ、パー、グーになっていることが、当時の掲載紙の読者コーナーで指摘されている(1983年4月号)。

パイルボール
ボクシング部時代の得意技、「パイルアッパー」を元に開発した魔球。アンダースローから繰り出される球は時速160km以上の球速を出し、防球ネットを突き破り木をなぎ倒すほどのパワーを誇る。しかし投球時にマウンドの土をえぐってしまうので柳生に「試合では使えない(イリーガルピッチとみなされる)」と指摘されてしまったことからフォームを改良し、試合で使えるものにした。しかし後にプッシュバントに弱い・腕関節を痛めやすいという弱点が発覚する。
クリスタルレインボー
七色に光るパイルボール。雨粒がボールに反射して光るものであり、雨の日しか投げられない。ただし、雨で土が飛ばないため、投球方法は使用禁止された以前のフォームが使え、足への負担が減るという利点がある。
Wハリケーン
ボールが環状に回転し、分身しながら飛んでいく魔球。グローブを上空に放り投げ、両手で投げる。ボクシングのダブルフックを元に開発された。雑誌掲載時(1982年10月号)の特集よれば、パイルボールの要領からさらに左手を擦り付けて横回転を与えることでWハリケーンになるという投球プロセスが説明されており、実際に劇中ではWハリケーンの投球フォームからパイルボールを投げたこともある。一旦グローブを空中に放り投げて投球し、投げ終わった時にグローブをキャッチしなければならないため、ピッチャー返しに弱く、連投すると指に血豆ができてしまう欠点がある。投球の際、「バチィッ」という特有の音を生ずる。回転していたボールはミット直前では一つになるため、「青山アメリカンスクール」の主砲、ブラックサイクロンはそこを狙って打ち返す戦法を使ったが、それは柳生が既に「あの位置では当てる事が出来ても絶対に飛ばせない」事に気付いていたもので、結果金属バットさえ折ってしまう程重くなる。
Wハリケーン・オズマ
Wハリケーンが次郎の成長と共に進化し、試合中に編み出された魔球。ボールが渦状に回転しながら飛んでいく。実は最後まで渦状に見えるのは残像によるもので、実際のボールは途中から直球に変化して進んでいる。編み出した試合の終盤には早くも柳生に打たれてしまったが、その後もWハリケーンと共に主力魔球として活躍した。申丹も一回だけ投げることができた

ミラクルZ
時速60kmの超スローボールが、打者の手元で急激に変化し、時速160kmの剛速球としてミットに吸い込まれる。空手の後ろ回し蹴りを行なったあと空中に舞い、ほとんど逆立ちに近いアクロバティックな投球フォームから放たれる。この回し蹴りが変化の元となる真空空間を打者の手前に作る。しかし投球時の回し蹴りは脚に激しい痛みを伴う血行障害を生み出し、次第に次郎を苦しめることとなる。当初はパイルボールをベースに開発を試みたがうまく行かなかったため、結果的にパイルボールを応用せずに完成した初の魔球となった。投球の際の手の形はパー。
ミラクルZ II
通称「Z II(ゼットツー)」。ボールが縦に2つに分裂して飛んでいく。分裂はボールが高速で上下に移動するため起こる。実際はストライクゾーンを通っているが、審判の肉眼ではそこまで見えないため、身長の低い打者だと「上下のボールともストライクゾーンを外れていた」と見なされてボールを宣告される事があった。利き腕である右手の人差し指の突き指をかばうため、人差し指と親指のみを伸ばした状態でミラクルZを投げたことがきっかけで生まれた。偶然の産物だったため突き指が治ってからは上手く投げられなくなったが、投球前に体を激しく回転させて強くはじくことがコツと分かってからは常に投げられるようになった。手の形も小指を含めた3本の指を立てて投げるようになり、後にその力の加減で分裂の幅が変化することも判明した。
流星ボール
ボールが星に包まれ、ハレー彗星のような輝きを放ちながら飛ぶ。打者の手元で星が消え、ボールも消える。ボールを包む輝く星は次郎の汗から生み出される。両手を広げ胡座を掻いたようなフォームから投げる。
最後の魔球
魔球を投げ続けたため腕を壊し、ドクターストップで500球の直球以外の投球を禁じられた次郎が、柳生との対決で最後に偶然放った魔球。直球の投球フォームで投げられたが、打者柳生の手元でボールが見えなくなるほどの強烈な光を放ちながらミットに吸い込まれた。
ライジングボール
柳生重吾の投げる剛球一直線。本来直球とは浮き上がる変化球と解釈できるが、彼の直球は特に打者の手元で鋭くホップする。飛竜のトップバッター柏木はこれをライジングボールと称し、飛竜打線は苦戦を強いられた。
念仏ボール
大仏高のエース、網田法然が使う。投げる前にボールに向かって念仏を唱え(これ自体は単なる精神統一法にすぎない)、全くボールを回転させずに投げる。
絶好調の時ほどボールが遅く、重くなる。進むボールの擬音自体が「ゴオン ゴオン」といういかにも重そうなものである。月下の提案で、卓球のカットのようにわざとジャストミートせず、回転を与えて打ち返す「カット打法」によって攻略された。

打法

他チームの鋭い変化球を崩す手段として、様々な打法も編み出されている。アイデアは主に月下のもの。

V字打法
バットをホームベースに叩きつけ、その勢いで上に振り上げるように打つ。申丹のWハリケーン攻略に使用されたが、パワーに難があるため、打球はフライとなりやすい。
パーム返し
ベンチの屋根にぶら下がり、腕を痺れさせた状態でパームボールを打つ。打球はパームボールと同じ軌道で飛んでいき、捕球が非常に困難なものとなる。但し速球を投げられると全く打てない。
フリコ打法
竜の独自の打法「剛鉄拳突き」を、パームボールなど縦の変化球に対応させたもの。ホームベース上に片手でバットをぶら下げ、もう一方の手で拳を構える。逆にバットを鉛直に構える垂直打法もある。