HOME > コミック > うちゅう人田中太郎

うちゅう人田中太郎/ながとしやすなり

共有

著者: ながとしやすなり
巻数: 14巻

ながとしやすなりの新刊
うちゅう人田中太郎の新刊

最新刊『うちゅう人田中太郎 第14巻


うちゅう人 田中太郎』(うちゅうじん たなかたろう)は、ながとしやすなり作のギャグ漫画。および、それを原作としたアニメ・ゲーム作品。

概要

「月刊コロコロコミック」(小学館)の1998年8月号から2004年9月号まで連載されていた。単行本は全14巻。当初は読み切り作品だったが、読者から好評を博し連載されるようになる。2004年、次回作の『ミラクルボール』連載の決定と共に終了した。最終回のラストは太郎とタカシの別れという形で締めくくられている。

第45回(平成11年度)小学館漫画賞受賞。

あらすじ

ある日地球の小学校に生徒としてやってきた宇宙人、田中太郎がタカシたちを巻き添えに大騒動を巻き起こす。

登場キャラクター

名前は殆どが連載当時大人気だった芸能人の名前のパロディ。

田中太郎
声 - パンチユーホー
戸成小学校に突然転校してきた謎の宇宙人。頭にツノが生えていて、いつもオレンジ色のTシャツに赤文字で「た」と書かれた服を着ている。背中のハンドルを回すと尻からカプセルが出てくる。腕が伸ばせる(制限あり)。頭部が交換できて、色々な表情の頭部を持っている。一石二鳥のことを、一つの石と二つの鳥と勘違いしている。
上記の性質から、「本当はロボットではないか」(太郎の体は金属製らしい)という説もあり実際にタカシも2つ目の読みきりでそのようなことを口にしている。学校の成績は意外と優秀。
タカシの事を振り回しているが「親友である」と劇中で度々言及している。
家族は兄、妹、祖父など多く登場しているが、両親はなぜか1人で頭を回転させて父親と母親を切り替えている。しかしコミックス12巻その四では父親と母親は別々に登場していた。
最終回では花子たちと共に宇宙へ帰っていった。
堀町タカシ
声 - 松本さち
どこにでもいそうな普通の少年。太郎の巻き起こす騒動にいつも巻き込まれるが、なんやかんやで気が合う。成績は太郎とは対照的にあまりよくない。だが、足は速い。また、早とちり癖があり、1話に数回は必ずと言っていいほど太郎(またはその仲間たち)の行動を早とちりしている。なお、一度だけ太郎隊のキ太郎になったことがある(理由はキ太郎が風邪をひいたため)。誕生日は8月8日(コミックス12巻その五より)。
太郎のことは本気で親友だと思っており、最終回では宇宙人を侮辱したチンピラにケンカを仕掛けるほどに激怒した。その後は宇宙へと帰っていく太郎の腕を涙ながらに見送った。
名前の由来は反町隆史。
浅田きょう子
声 - 西村ちなみ
タカシのクラスのアイドル。原作とアニメではかなりデザインが異なっている。
初期はチリヂリ髪だったが、いつのまにかストレートヘアーになっていた。また初期はコロコロ誌上としては珍しくサービスシーン(抜群のプロポーションで下着姿)もあり人気も高かったが、後期は出番が少なくなった。
将来、太郎と結婚しタロスケという名の子供が登場したことがあるが、花子が登場したためこの設定は忘れ去られた。
名前の由来は深田恭子。
松野内ユタカ
声 - 氷青
タカシのクラスメイト。ほとんど脇役なので漫画ではセリフも少なく、名前自体も初期は設定されていなかった。
名前の由来は竹野内豊。
先生
声 - 森久保祥太郎
タカシのクラスの担任教師。おやじギャグが趣味で生徒からのウケは悪いが太郎には大うけしている。
ジェームズ(カエル)
太郎のいとこのカエル型宇宙人。カエルのくせに水が苦手だというカナヅチ。太郎と同様に家族が何人もいる。
メチャワル星人
声 - 堀内賢雄
「メチャワル星」から「地球を破壊するためにやってきた」宇宙人。太郎に宇宙船を壊されたので地球に留まることになった。名前でいうほど性格は悪くなく、どちらかというと善良。
当初は1回のみの登場予定だったが、人気が出たため中期にかけて何度か登場した。最終話でも一コマのみ登場。『ミラクルボール』の特別編にも一度だけ出たことがある。
タロタカマン
太郎とタカシがカンチョーし合うことで互いの友情パワーが駆け巡り合体する友情戦士。…のはずだが、太郎だけ何らかの手段で逃げている。コミックス5巻のみ登場。
田中花子
太郎の妻で、8巻から登場。人間の股間を見るとビビる。
最初の読みきり漫画のオチでは同姓同名の人物が登場する。また、太郎の代わりの転校生として入学したこともあった。
田中一郎
太郎と花子の間に生まれた男の子。9巻から登場。桁外れの怪力の持ち主。
田中二郎
同じく、太郎と花子の間に生まれた一郎の兄弟。兄弟は他にもいっぱいいる。
太郎隊
初期はアカ太郎、ミド太郎、アオ太郎、キ太郎、ピンク太郎の5人だったが、後に茶太郎、ブラック太郎などの全20人となる。5人の頃は登場するも全く役に立たない存在で、他の15人は脇役として登場することが殆どだった。
ジェームズ隊
太郎隊に対抗して作られた5人組。太郎隊と同じくほとんど役に立たない。
田中犬郎
太郎から主役の座を奪うため宇宙からやってきたが、戦いに敗れたため結局主役の座は太郎が守った。コミックス10巻で1話だけ(その五)の登場。
最後はタカシから脇役の座を奪おうとしていた(名前は反町ダカシ)。

アニメオリジナル

以下5名はいずれも原作漫画には登場しない。

マサミ
声 - 大野佐和
リエの友人にしてツッコミ役。名前はおそらく久本雅美から。
リエ
声 - おみむらまゆこ
マサミの友人。眼鏡をかけた天然ボケの少女。名前はおそらく柴田理恵から。
ユウジ
声 - 間宮くるみ
嫌味っぽい顔をした博学の少年。
ゴージャスあいこ
声 - 池澤春菜
センスの悪い人形を集めるお嬢様。
謎の外国人
声 - 堀内賢雄
やたらと道を聞いてくる神出鬼没の男。

中学生編

「ハイパーコロコロ」と「コミックGOTTA」創刊号に掲載された番外編。太郎達が中学生となっていること以外は特に設定は変わっていない。コミックスでは第2巻のその六、その七に収録。

アニメ

2000年4月17日 - 2001年3月30日に、テレビ東京系「おはスタ」内で放送された。全24話。

2007年1月11日 - 6月21日までTOKYO MXにて30分版が放送された。

2007年4月から韓国tooniverseでも放送が開始された。

2009年4月から「おはスタ」内で再放送されている。

Youtubeの「小学館集英社プロダクションチャンネル」にて、第1話のみ無料配信されている。

スタッフ

  • 企画:久保雅一
  • シリーズ構成:土屋理敬
  • キャラクターデザイン:大城勝
  • 音響監督:千葉繁
  • 美術監督:吉川洋史
  • 色彩設計:長野雅美
  • 編集:森田清次
  • 音楽:渡部チェル
  • 音楽協力:テレビ東京ミュージック
  • 監督:山口頼房
  • 音響プロデューサー:南沢道義、西名武
  • 効果:庄司雅弘、北方将実(フィズサウンドクリエイション)
  • キャスティングマネージャー:吉田理保子
  • 音響制作担当:野口貴由
  • 録音調整:土屋朋紀
  • 録音:斎藤朋子
  • 制作デスク:瀬野尾緑
  • アニメーションプロデューサー:光延晋児、斎藤次郎
  • アニメーション制作:スタジオ雲雀
  • 音楽プロデューサー:吉田隆
  • 監修:東不可止
  • プロデューサー:清水良司
  • 製作:小学館プロダクション

主題歌

オープニングテーマ
「タナカ de シュビドゥワ」(歌:グッチ裕三、作詞:コンドリア水戸、作曲・編曲:渡部チェル)
エンディングテーマ
「田中太郎のうた」(歌:グッチ裕三、作詞:コンドリア水戸、作曲・編曲:渡部チェル)

関連作品

うちゅう人田中太郎で RPGツクールGB2
2001年7月20日にゲームボーイカラー専用ソフトとして株式会社エンターブレインから発売。『うちゅう人田中太郎』を題材としたRPGツクール。
この漫画のキャラクターが活躍するRPGを制作することができるほか、彼らによる初心者向けのチュートリアルやタカシが主人公のサンプルゲームも用意されている。数あるツクールシリーズの中でも、このように「特定の原作を持つ製品」というのは極めて珍しい。「うちゅう人田中太郎」と銘打ってはいるが、所謂ファンタジーRPGを制作することができるという点では他のRPGツクールとさほど変わらない。
これ以外にもリュックやTシャツなどがグッズ化された。

備考

  • 連載初期の同作品扉には、「この漫画はアニメ化・ゲーム化・映画化を目指します!」というある意味異彩を放つコピーが書かれていた。なお単行本一巻の発売決定時にも「アニメ化・ゲーム化・映画化はまだですが、単行本化は果たしました!」と書かれた。なおこのコピーは、「映画化」以外はいずれも実現している。

関連項目

  • ミラクルボール - 作者の次回作。特別編にメチャワル星人が出演している。

外部リンク