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おさんぽ大王/須藤真澄

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著者: 須藤真澄
巻数: 5巻

須藤真澄の新刊
おさんぽ大王の新刊

最新刊『おさんぽ大王 5



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

seki_yoshi ありがとうございます。カバーは巻数の1〜4の数字の位置をまず決めて須藤さんにその数字で遊んでもらいました^^ RT @mew_mofumofu: 全巻持ってます♪ RT http://amzn.to/bleG2E は、いいマンガ^^RT @mokizo: おさんぽ大王・・・
seki_yoshi http://amzn.to/bleG2E は、いいマンガ^^RT @mokizo: おさんぽ大王・・・

おさんぽ大王の既刊

名前発売年月
おさんぽ大王 1 2001-05
おさんぽ大王 2 2002-01
おさんぽ大王 3 2001-05
おさんぽ大王 4 2000-08
おさんぽ大王 5 2001-08

おさんぽ大王』(おさんぽだいおう)は、須藤真澄による日本の漫画作品。1995年~2003年にかけて主に『コミックビーム』(エンターブレイン)に連載された。単行本全7巻(1〜3巻はアスキー社、4~7巻はエンターブレイン社)、文庫全4巻(エンターブレイン社)。

概要・あらすじ

作者自身を主人公とした作品。基本的に創作を入れず、実話をデフォルメする形で物語が描かれている。須藤真澄(作中では「ますび」と表現される)が、「おさんぽ」と称するものを繰り返し、その体験報告をお笑いを基本としてまとめたもので、1話完結の形式を基本としている。「おさんぽ」は作者の住所近辺のものから、海外旅行まで含み、一人で行くとは限らず、二人連れ、団体の場合もある。

とりわけ、後半「ノナカ」という若い編集者が担当についてからは、彼女と野次喜多道中さながらの旅を繰り返す。彼女は本来の「散歩」のみならず、旅行・ハイキング・ピクニック・行楽・散策・出会い・宴会・交際…これらの概念を「おさんぽ」という言葉で一括りして、人生の体験を「おさんぽ」の一言での表現を試みている。本来インドア派で体力が無い作者にとってはこのような企画自体が無謀なのだが、作者の強い好奇心がこの作品を成立させた。

なお、旅行・見学の対象は、作者の趣味を影響したひなびた非近代的な場所が圧倒的に多い。日本国内なら下町・庶民的とされる場所・南国、日本国外なら東アジアなどが中心で、お洒落な若者の街や欧米などの栄えた場所は一部の回を除いて、ほぼ対象外である。

作者自身の計算によると、8年間の全取材の移動距離は約7万8500キロ(地球約2周分)になるらしい(最終話最終頁に掲載)。

主要登場人物

ますび(須藤真澄:女性)
主役。作者自身である。体力は無いが、その絶大なる好奇心をエネルギー源とし、半死半生になりながらも各地を「おさんぽ」して回る。
O村(パパ、本名不明:男性)
初代担当編集者。時に厳しく、時に優しく「ますび」を導く。後に出世して編集長になったらしい(第62話では、社員の人事権を手にしていることをほのめかす発言をしている)。後に、ノナカの結婚退社で4代目担当になる。
ヒロポン(広瀬栄一:男性)
2代目担当編集者。桜玉吉の『しあわせのかたち』に登場するいつも鼻フーセンを出している編集者・ヒロポンと同一人物がモデルで、やはり鼻フーセンを出しているように描かれている。自分の趣味に合わせて取材を取り付けるような公私混同する場面もある。
ノナカ(野中智恵:女性)
3代目担当編集者。体育会系の新入社員。小柄でポッチャリ系。ハキハキした言動で、有能。パパに言わせれば「(須藤真澄の)かわいい舎弟」。作者に言わせれば「打出(ネタ)の小槌」。当初は、真面目一本に張り切っていたが、しだいに空気になじみ始めて存在感を強く出し、ますびにタメ口を叩く場面も出て来た。

物語

第1巻

  • 第1話「ソースが目にしみる」
月島へ「もんじゃ」を食べに行く話。「もんじゃ」は作者の子供の頃の思い出の食べ物だった。
  • 第2話「チンチン電車で行こー」
都電荒川線に乗って、途中下車しては楽しむ。巣鴨のとげぬき地蔵でおばあちゃんたちのパワーに圧倒される。
  • 第3話「防衛お花見日記」
花見の場所取りに四苦八苦する話。編集部のO村(「パパ」とも呼ばれる。本名不明)とヒロポン(広瀬栄一)が初登場する。
  • 第4話「生きていくわたしとだがし」
駄菓子屋の駄菓子を全種類食べ漁り、そのあときなこあめの工場を見学させてもらう。
  • 第5話「ののさま巡礼」
東京内の野外の大きな仏像に、炎天下に暑かろうと、冷たい缶のお茶をかけて回る話。回った寺は、江戸川区城立寺(午後の紅茶をかける)、江東区常光寺(ウーロン茶)、足立区西光院(十六茶)。ここで暑さのために倒れ、阿佐ヶ谷の自宅までタクシーで帰り、1万数千円使うはめになる。
  • 第6話「穴があれば潜れ!」
作者が学生時代に所属していた「旋風探検隊」のヘルメットを発見し、再び探検心が騒ぎ、奥多摩の日原の鍾乳洞へ単身乗り込む話。
  • 第7話「その馬に賭けろ 心は馬主」
海外取材を「パパ」に頼むが門前払い同様にされ、お金を貯めるため競馬に生まれて初めて挑戦する話。当然勝てるわけも無く、一文無しとなり、家で競馬のゲームをやりながら、せっせと漫画を描いて旅行資金を貯める日々に戻る。
  • 第8話「炎のゲートボウラー」
運動不足の極みにある作者は、くしゃみをした拍子にギックリ腰になってしまう。医者に運動を勧められた作者は、何か自分でも出来る運動は無いかと探して、公園でやっているゲートボールに感激してしまう。しかし、友人は頭から相手にしてくれず、作者のゲートボールの夢は消えてしまうのか?題名は「炎のランナー」からと考えられる。
  • 第9話「おさるに会いに」
念願の海外取材。猿に会いにバリまでやってきて、本物の猿に囲まれ至福の作者である。ケチャも見学し、ケチャは猿の物語だと合点し、森の中のケチャのリズムの中に陶酔していく。
  • 第10話「バリ・だらーる日記」
先回のバリ旅行とは別の時らしい。折悪しくも雨季の真っ最中で、一日中ほとんど雨で観光は不可能に近い。それでも、雨間を見て、必死に「おさんぽ」する作者。気軽に入ったマッサージ屋で、いきなり頭から酒をかけられ約1時間豪快なマッサージを受ける羽目になる。酒びたしになって出てくると空は晴れていた。作者のやけくその笑いが響く。
  • 第11話「ネパール・だらーる日記」
ネパールの取材旅行。一匹の犬と気が合い、一緒に「おさんぽ」をする。ネパールの人々や空気のおおらかさに心打たれる作者。
  • 第12話「カワチの熱い夜」
「河内音頭」に魅せられてしまった作者が、河内に「河内ドーム」があり、毎日河内音頭をやっていると聞き、翌日すぐ出かける。ところが、そこは作者の予想に反して、河内音頭を踊る場所ではなく観る場所だったのだ。作者が後悔した時はもう手遅れだった。
  • 第13話「ネコノアシ」
香港の取材旅行。食堂のメニューに「猫仔脚」(マオチャイキョッツ)と有るのを発見し、これは何だろうと注文してみると、それはただの飲み物だった(グラスなどの形状が猫の脚に似ているから)。

第2巻

  • 第14話「愛と追憶のタワー」
東京タワー見学記。東京タワーをスミからスミまで観て回る。
この回から、担当が「パパ」から「ヒロポン」に替わったらしい。
  • 第15話「料理は心」
「ホームパーチー」をすることを目標に、合羽橋に調理器具を買いに来た作者。ところが、作者の心はトンチンカンな物にばかり奪われ、実用の役に立たない道具ばかりが揃う。ホームパーティーは悲惨な結果に終わる。
  • 第16話「いかにおわす ふるさと」
作者の生まれ育った東京都墨田区で「小さな博物館」という運動が10年前から続いており、現在20館あまりが開館中ということを聞き、さっそく見に行く。ところが、「足袋博物館」「ライター博物館」「べっ甲資料館」などと名前はいかめしいが、内容はショーウィンドーに毛が生えたようなものばかり。最後に「タキナミガラス博物館」というのを発見してやっと満足する。ここで作者が作ったガラス小鉢は読者プレゼントになった。
  • 第17話「お山を越えて」
上野公園の「おさんぽ」。「花園稲荷神社」「国立科学博物館」「動物園」などを見て周り、動物園のレストランで「体験メニュー ゴリラの食事」を食べ、先祖返りしておしまい。
  • 第18話「さすらいのゲートボウラー」
面子が集まらないゲートボールに見切りをつけ、他のスポーツを担当ヒロポンと模索する。バッティングセンター、エアーホッケー、ミニバスケ、ミニサッカー何をやってもうまくいかない。ところが、ミニボウリングで自信をつけてしまった作者は本物のボウリング場へ行くことにする。パパも参加することになったが彼はK井さんという若い女性を連れてくる。パパの思惑では、ヒロポンとK井さんをくっつけようという物だったが、果たしてうまくいくのか?ちなみに作者は、ボールが重くて持ち上がらなかったらしい。
  • 第19話「いんなぁーとりっぷインサマー」
過去の水族館の思い出で綴った話。三重県鳥羽水族館、静岡県深海生物館、神戸須磨海浜水族園、東京葛西臨海水族園、大阪海遊館などを回想し、それらのいいとこ取りをして自分も将来水族館を開けないかと夢想したが……。
  • 第20話「しやわせの黄色いバス」
はとバスの東京一日観光ツアー(暑いかららしい)。皇居、靖国神社、浅草仲見世、東京タワー、NHKスタジオパークを巡る。半分近くはもう来ている場所やまるで興味のない場所で困惑するが、必死に脳内を切り替えることによってピンチを脱する。タイトルは「幸福の黄色いハンカチ」のパロディ。
  • 第21話「BONインザOSA」
盆踊りを大阪でするという企画で勇んで大阪に来たが、大阪は盆休み。どこにも盆踊りの気配は無い。やっと天王の森という所で十分に盆踊りを堪能できる。
  • 第22話「働くおじさんこんにちは」
原稿が本になる過程を学ぶべく、大日本印刷へ。一応一通り見せてもらえるが、作者は原稿を完成させるのが遅いことで有名で、印刷所のブラックリストに載っているらしいので、随所で嫌味を言われ、さすがのますびも針のムシロ。
  • 第23話「健全な肉体と心根」
健康になるため、整体治療院、リフレッシュショップ、足ツボマッサージへと行く。
  • 第24話「呑みゆかば」
青春時代の大学祭のような24時間やっている飲み屋は無いかと探し、歌舞伎町と新大久保の屋台村にそれを発見した。しかし、屋台村のパワーに気おされ、(年齢もあり)もう静かに飲むことにしようと再確認する。題は「海ゆかば」からと思われる。
  • 第25話「わたしは愛になりたい」
ドクター中松との会見。題はテレビドラマ「私は貝になりたい」からと思われる。
  • 第26話「友を訪ねて」
ビールを調べるため、アサヒビール茨城工場を見学する。

第3巻

  • 第27話「ディア・ジャイアント・バピイ」
巻頭オールカラー。
ジャイアント馬場との会見。ヒロポンが馬場に会いたくて仕組んだもの。会見には、もちろんヒロポンも同席。
  • 第28話「わたしの帰る家」
「男はつらいよ」でおなじみの葛飾区柴又で寅さんめぐりをする。
  • 第29話「コッペパンを買いに」
虫歯の痛みから逃れるため、甘い揚げパンを食べようという意味不明の暴挙を思いつき、コッペパンを買い求める。しかし、手に入れたのはカツパンであった。
  • 第30話「熱帯ドドンパ娘」
狭い庭に巨木を植えようと言う、無謀なことを思いつき、夢の島熱帯植物園に行き、樹を選定しようとする。
  • 第31話「へたれない夏」
夏を乗り切る体力をつけるため、フィットネスクラブへ行く。しかし、結果は自宅の水風呂に浸かって、ビールを飲む日々となる。
  • 第32話「お城に行くのよ」
福島県の「リカちゃんキャッスル」を見学する。
  • 第33話「夏を踏みしめて」
深川の富岡八幡宮のお祭りに行く。
  • 第34話「転がる石のように」
普段の飲酒態度を反省するため、蔵元でお酒の作り方を学ぶ。しかし、飲酒態度は治らない。
  • 第35話「サムディ・サムエイ」
陶芸教室へ通う話。
  • 第36話「働くおじさんおはようさん」
深夜に働く仲間を知りたいと、築地中央卸売市場で、主にマグロが捌かれるのを見学する話。
  • 第37話「おさるに会いに?」
日光猿軍団を見に行くはずが、日光江戸村を堪能してしまうと言う話。
  • 第38話「地球にやさしいファイト」
引越しに当たって、不要な古着をフリーマーケットで売ろうとしたが、日数的に間に合わず結局救世軍に送ることになる。
  • 第39話「塔があればのぼれ!」
引越しにより、池袋が近くになったので池袋のサンシャイン60を探検する。隣のサンシャイン国際水族館でクリオネの捕食姿を見て、その恐ろしい姿が脳裏を離れなくなる。

第4巻

  • 第40話「ネパール脱出編」
作者を含む3人組みがはしゃいでネパールに着いたが、航空会社はストライキに突入。帰国する手立てを必死になって探す3人組。
  • 第41話「ネパール対決編」
巻頭オールカラー。
ネパールで3人がかりでパフォーマンスをするが、現地人はゲームに熱中してまるで無視される。
  • 第42話「ネパール旅情編」
ゴルカという田舎へやってきたが、作者以外の2人は体調を崩し、作者が一人で「おさんぽ」し、ネパールの田舎を堪能する。
  • 第43話「狩人達の宴」
潮干狩りをする話。
  • 第44話「わたし祈ってます」
新担当ノナカ(女性)登場。この時点ではノナカが新人なので、ヒロポンと2人で担当と言う形式をとるが、次第にノナカが主担当をするようになっていく。
社交ダンスクラブで体験レッスン。先輩風吹かせようとしたヒロポンだったが、ノナカのほうが仕事が出来てしまい、ヒロポン形無し。
  • 第45話「東京だよノナカさん」
両国の江戸東京博物館を見学し、両国みやげをノナカに進呈する。
  • 第46話「おさんぽ大王warp!」
鹿児島の書店が、旅費全部持ちでサイン会を開いてくれるという夢のようなはなし。ヒロポンと2人で2泊3日鹿児島をしっかり取材し、堪能し、焼酎も飲みまくる。
  • 第47話「できるかな」
「明和電機」という変わった機械製作所で修行をすろ。
  • 第48話「ゆく年くる年」
浅草鷲神社(おおとりじんじゃ)の酉の市の熊手売りをパパと取材。
  • 第49話「重箱に夢をつめて」
おせち作り教室で勉強するが、家へ帰って作ったおせちは、なぜかみな「なます」になってしまいました。
  • 第50話「ひかりのまちへ」
ノナカがホットカーペットを欲しがるので、知ったかぶりして秋葉原を案内する。実は作者は秋葉原や電気製品のことはまるで分からない。ますび絶体絶命の大ピンチ。
  • 第51話「聞け勝鬨の声(腹式)」
上野顕太郎(漫画家)とカラオケ対決をする。
  • 第51話のおまけ
上記対決を、上野顕太郎が描いている。

第5巻

  • 第52話「わくわく家畜ランド」
マザー牧場で牛・馬・羊・豚と戯れる作者。題は「わくわく動物ランド」からと思われる。
  • 第53話「シリーズ老後を考える」
暴飲暴遊の日々を繰り返すが、老後はどうなるのかと気づく作者。老後を模索しようと秩父まで来るが、結局学んだことは、好きなことは徹底的にやるということになってしまったので、再び暴飲暴遊の日々を繰り返すことになる。
  • 第54話「でぃあんぐゎそいそい」
ノナカの話に挑発されて、沖縄に行きたくなり、鶴見の「リトルオキナワ」へ行き、沖縄気分を味わってくる。
  • 第55話「※加工してあります」
ヒロポン、ノナカの3人でゆうめいゆうえんちへ行くが、商業誌でここを描くとえらい事になるので、修正・モザイクだらけの1話。しかも、作者はここが大嫌いときている。
  • 第56話「房総RPG<前編>」
仕事が忙しすぎて、精神が崩壊してしまった作者を、ノナカが回復の旅に連れ出す。しかし、どこへ連れて行っても作者はコンピュータゲームと現実の区別が付かない。ノナカは荒療治のため、トランプゲームに金を賭けることを提案する。
  • 第57話「房総RPG<後編>」
ゲームにボロ負けしたノナカまで精神崩壊してしまった。2人はRPGの気分で変な旅を続けるが、ちょっとしたきっかけで作者は正気に戻る。ノナカの借金だけが残った。
  • 第58話「招かれて」
ひたすら招き猫の陳列を訪ねて巡り歩く話。
  • 第59話「魔法の裏側」
カナダ生まれの多国籍パフォーマー集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」(サーカスのようなもの)の裏表を取材する話。
  • 第60話「沖縄!!!」
エンターブレイン(この作品の連載している雑誌の出版社)の2泊3日の社員旅行に便乗して沖縄へ行く話。しかし、寝不足のため旅程前半は不覚にも寝てしまい、目覚めたのは2日目の夕方。しかし、残りの時間は死に物狂いで沖縄を楽しむ。
  • 第61話「百円の王」
町田の100円ショップで、ヒロポン、ノナカと3人で買い物競争をする。一人3000円で30分間にいかに良い物を買うかを競う。良い物の判定基準はパパが決めて封書に封印してあり、買い物終了時に開ける。作者優勝かと思われたが、思わぬ落とし穴が有った。
  • 第62話「咲き誇れ淑女達」
単行本の原稿締め切りを守らないと、ノナカをクビにするとパパが脅す(パパの名台詞「アンタも寝覚めわりいよなー せっかくできたかわいい舎弟失いたくねえよなー」が出る)。作者とノナカは必死で1か月半共同作業をする。パパがくれたご褒美の温泉券は荻窪の健康ランドの物だった。あまりの仕打ちの連続に、作者とノナカはグレることにするが、どうやってもお笑いにしかならなかった。
  • 第63話「ぶらり 日本を満喫の旅」
中央線沿線の井の頭公園、武蔵野総合体育館、武蔵小金井金蔵院、多摩モノレールなどを「おさんぽ」する。
  • 第64話「働くおじさんありがとう」
飼い猫(ゆず)が行方不明になった時のためにと、ペット探偵を取材する。

第6巻

  • 第65話「青空熊売り娘」
ノナカが木彫りの熊をフリーマーケットで売りたいと言い出したことから、作者も参加することになる。ある程度売れるが、ノナカは売り上げ分で買い物をしてしまった。熊は結局売れなかった。
  • 第66話「星空恋占い娘」
ノナカが恋愛の手ほどきを作者に頼む。銀座みゆき通り、相田みつを美術館、とあまりデート向けでないところを案内するが、突如ノナカは実は先日振られたことを告白し号泣する。その後のコースは失恋向けコースとなる。おかげでノナカはすっかり立ち直る。物語は名作漫画『ガラスの仮面』をパロディしながら進められる。本作では珍しいパターン。
  • 第67話「若草色の招待状」
ノナカが投函した7つのメッセージにより、東京7箇所めぐりをする。渋谷献血ルーム、タワーレコード、ミスタードーナツ、たばこと塩の博物館、東急東横店屋上、目黒寄生虫館…オチは誌上(ここ)そして、自宅のベランダとなる。
  • 第68話「すずめたちの沈黙」
竹書房の招待で房総の麻雀博物館へ行く。近くの麻雀大会でノナカがボロ勝ちして、作者は惨敗する。題は「羊たちの沈黙」からと思われる。
  • 第69話「大雪親子鷹」
母の還暦を祝って旅行に誘った結果、大雪山登山となる。吹雪のため大雪山登山は出来なかったが少し歩けたし、自然も楽しめた。
  • 第70話「イブ×71」
クリスマスイブが原稿締め切り日で、遊べないと解かり激怒するノナカに、前倒しでますび流のイブをプレゼントするが、ノナカはイジメとしか取ってくれない。最後に作者を戦慄させる大どんでん返しがある。オープニングが第69話とそっくり。
  • 第71話「科学の子」
ノナカの故郷つくば学園都市にロケットがあると聞いて作者は2人でつくば探索。最新技術を見せても猫に小判の作者にノナカは激怒し、タメ口でののしる。題名は名作漫画『鉄腕アトム』のアニメの主題歌の歌詞からと思われる。
  • 第72話「だって春なんだもん」
熱川バナナワニ園や熱海を観て回る。
  • 第73話「ナマステ! インディア」
千鳥ヶ淵のインド大使館で年に1回開かれるチャリティーバザーを楽しむ。ノナカももちろん一緒。
  • 第74話「サワディー! タイランド」
巻頭オールカラー。綾瀬にムエタイを見せながら食事をするタイ料理屋が有る。作者の気分は完全にタイ。ノナカはそんなますびの目を覚ますため江戸川区の葛西工業高校で催される、タイ暦正月の水かけ祭りに連れて行く。2人ともずぶ濡れになるが、ノナカの目論見は達せられるか。
  • 第75話「大爆発」
ノナカの指示で原宿から青山にかけて「おさんぽ」することになる。作者はこのへんの街が大嫌いなのである。しかし、同潤会アパートと岡本太郎記念館ですこし元気を取り戻す。題は、岡本太郎の有名な台詞「芸術は爆発だ」からと思われる。
  • 第76話「こころのうた」
ノナカを歌声喫茶へ連れて行く。初めは大きな抵抗を示したノナカも、次第に馴染んでいってしまう。
  • 第77話「働くおじさんいただきます」
レストランのショーケースに飾られる食品サンプルの工房を見学・実習する。

第7巻(最終巻)

  • 第78話「直下型濃厚な一日」
墨田区の本所防災館で防災の勉強・疑似体験をする。
  • 第79話「働くおじさんに学べ!」
製紙・再生紙について取材する。この回の原稿は、複写紙、ティッシュ、パピルス、牛乳パックハガキ、金箔入りなど様々な紙で描かれている。
  • 第80話「アンニョンハセヨ! 韓国」
ノナカと二人で自腹で韓国へ5泊6日の取材を敢行する。作者は辛い物で吹き出物(?)だらけ、ノナカはカルビで油ギトギトになってしまう。
  • 第81話「アンニョンヒケセヨ! 韓国」
ブツブツ、ギトギトになってしまった体を癒すため、韓国式エステに行く。しかし、そこで作者を待っていたのは女としてありえない恥辱の一撃だった。
  • 第82話「○○○に会いに」
ノナカと2人で岩手県遠野へ河童を訪ねに行く。
  • 第83話「O村編集長との秘密の取材風景」
ノナカが結婚退社してしまい、パパ(O村:初代担当、現編集長)が4代目担当となる。品川水族館、お台場パレットタウンと趣旨の解からない取材をする。題は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」から取られていると思われる(冒頭で作者がノナカの結婚相手をハリー・ポッターに似ていると評したエピソードが紹介されている)。
  • 第84話「ここに住みたい」
谷中の町を「おさんぽ」し、街の雰囲気もお店も飲み屋もすっかり気に入ってしまう作者であった。
  • 第85話「ちまのこころ」
パパと浅草橋問屋街をめぐり、ビーズの店やボタン博物館に魅せられる。
  • 第86話「上へ!」
冒険家植村直己の記念館である板橋区植村冒険館を見て触発され、ロッククライミングの練習所に入会し、がんばる話。
  • 第87話「ちいさな春」
越後堀之内で、雪の洞に蝋燭を燈す「百八灯(ひゃくやっとう)」のお祭りを見てその静かな美しさに見とれる。
  • 第88話「お取り置きの地へ(前編)」
いよいよ、作者の最高のお気に入りの街、浅草を「おさんぽ」する。
  • 最終話「お取り置きの地へ(後編)」
巻頭オールカラー。浅草の白眉「花やしき」を楽しむ。