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おたくの娘さん/すたひろ

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著者: すたひろ
巻数: 9巻

すたひろの新刊
おたくの娘さんの新刊

最新刊『おたくの娘さん 10



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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おたくの娘さんの既刊

名前発売年月
おたくの娘さん 8 2010-05
おたくの娘さん 10 2011-05

おたくの娘さん』(おたくのむすめさん)はすたひろによる漫画作品。作者のWEB上で連載されていたが、2006年秋に富士見書房『月刊ドラゴンエイジ』にて連載開始、現在に至る。

2008年にはドラマCD化されている。

ストーリー

幸村 叶(ゆきむら かなう)9歳。ある日彼女は「彼岸荘」というアパートを訪ねてくる。今まで一度も会ったことの無い父親に会うために……。しかしようやく父親との対面を果たしたその時、彼女は驚愕する。なんと!彼女の父、守崎耕太(もりさきこうた)は筋金入りのオタクだったのだ!!「彼岸荘」の愉快な住人たちを巻き込み、耕太と叶はちょっぴり奇妙な親子生活をスタートさせる。はたして二人の間に親子の絆はうまれるのだろうか!?

登場人物

主要人物

※ 担当声優はドラマCD版のもの。

幸村叶(ゆきむら かなう)
声:阿澄佳奈
守崎耕太と幸村望との間に生まれた女の子。9歳。物心ついた時から母親と二人暮らしだったため、今まで父親の顔は写真でしか知らなかった。母親が借金取りに追われ、一緒に暮らすのが困難になってしまい、父親である耕太を頼り「彼岸荘」を訪れた。最初はオタクである父親に戸惑っていたが耕太の優しさに徐々に心開くようになる。耕太と望が高校時代に一緒に撮った写真をいつも大切にしている。性格は純粋無垢でご飯も作れる程しっかり者だが素直すぎるせいか、他人の意見に影響されやすい。WEB版では耕太と望がキスしたから自分が生まれたのだと思っている参照が、マンガ版ではその設定はなくなっている。耕太がオタクグッズを買ったり、それを見て喜んだりするところを見ると、「変態、スケベ」などの言葉が飛び出し怒り出す。耕太と望が正式に籍を入れてないことを知らないせいか、いずれは三人で暮らせるものと思っていたが、三十一話にて望から真意を聞き、耕太との時間が残り少ないことを知り悩む。

守崎耕太(もりさき こうた)
声:鳥海浩輔
叶の父親。26歳。ひょんなことから叶を引き取ることになった。高校2年の春、後に叶の母親となる幸村望から逆レイプを受けた経験がありこの時、望は叶を身ごもった。しかし望はその後すぐに姿をくらましたため、自分に娘が出来ていたことを全く知らなかった。高校まではあまり良い思い出こそ無かったものの、真面目な学生だったようであり、人柄の良さは管理人からも認められている。筋金入りのオタクで部屋はオタクグッズであふれている。突然大きな娘が現れ動揺を隠せず、最初は的外れなことばかり言い叶をよく傷つけたが、時間が経つにつれ良き父親になっていく。また、叶がオタクになることは望んでいない。普段はクレアラシル☆森羅という漫画家のもとでアシスタントの仕事をしている。オタクだけでなく人形愛好家でもあり、自分の人形に「桜子」と名づけ、叶よりも高い服を着せており、このとき叶は人形への劣等感とジェラシーで怒りが頂点に達して親子ゲンカに発展した。経緯は不明だが、両親に実家を追い出されてしまい、森羅先生の進めで彼岸荘に住むことになったらしい。子持ちでありながら、女性と手をつないだ事も無ければ、デート経験も無しというある意味凄い経歴の持ち主。
幸村望(ゆきむら のぞみ)
声:阿澄佳奈叶と望の一人二役。
叶の母親で、この物語の発端とも言うべき人物。これまでは本編では回想シーンや、手紙でしか登場していなかったが、二十八話にてようやく本編に登場する。現在は借金を返済するため、海女、マタギ、掃除婦、仲居など色々な仕事をしている。このような状況にもかかわらず、手紙で耕太に「木村拓哉のドラマ録画しといて」など言ったりすることから、かなり呑気な性格だと思われる。叶が幼いころ高校時代の二人の写真を見つけたとき、叶がパパに会いたいと言っても「ママが会いたくない」という理由で拒否していた。その気持ちは今も続いており、借金を完済すれば、叶を連れ戻し再び2人(?)で暮らすつもりでいる。耕太と叶がうまくやっていけているか心配なため、密かに千尋と連絡を取り合っている。

彼岸荘の住人

麻生妙子(あそう たえこ)
声:島本須美
「彼岸荘」の管理人であり、住人たちからは「管理人さん」と呼ばれ慕われている。かなりのしっかり者で毎朝住人全員の朝食を作っている。現役高校生なのだが容姿はかなり大人っぽく、叶が妙子の制服姿を見たときコスプレと言われたらあっさり信じるほどで、同級生からはマダムと呼ばれている。耕太は登校時間は寝ているため十四話まで高校生だったことを知らず、年齢も自分より年上の28歳くらいだと思っていた。スタイルもかなり良く遥からは熟女ボディと言われている。管理人たるもの住人のことを知っておかなければならない」と思っているらしく、オタク言語や知識を勉強している。ドラマCDのCMにて日本一有名な管理人さんと同じ声だったため、耕太に「本物連れて来ちゃったー!!」と言われていたちなみに妙子自身、先生からその人物が愛用していた同じ柄のエプロンをプレゼントされている。
新田千尋(にった ちひろ)
声:間島淳司
「彼岸荘」201号室の住人。通称・にっち。耕太の高校時代からの先輩で望がいなくなり、傷心中だった耕太を三日間監禁し、『同級生2』をオールクリアさせ、耕太をオタク色に染め上げた張本人である。叶の母親である幸村望とは幼なじみの間柄で付き合いは耕太よりも長く望に耕太を紹介したのも彼である。真性のロリコンであり、叶の天敵である。初めて叶を見たとき、「ろりっこー!!」と叫びマジでお持ち帰りしようとして耕太に窓から落とされた。無職ゆえによく昼飯を耕太に奢らせたりしているが娘絡みで悩んでるとき、さり気無くアドバイスをしてあげたりするところがあるので根はいい人と思われる。甘い物が切れてしまうと少女への欲求が抑えきれないという特性を持っており、彼岸荘で甘いお菓子が出るのもにっちの欲求を抑えるためであり、糖分が多ければ多いほど効果が増すようで本来の糖分50%増しのアンパンを食べた時は表情と人格までもが変わってしまった。「非公式 ☆かなうたんファンサイト☆」という自身のサイトを立ち上げており、パソコンの授業のとき叶は自分の名前で検索をかけたとき、このサイトを発見してしまった。住人には内緒で彼岸荘の屋根裏部屋を自分専用の部屋に改造しており、真美から叶を隠す際、千尋は叶をこの部屋に引きずりこんだ。
森田宗助(もりた そうすけ)
声:大川透
「彼岸荘」101~103号室の住人。通称・先生。住人の仲でもっとも長く彼岸荘に住んでいる人物。最初、耕太は叶は彼の娘だと思った。正体を知らない人の前では彼もクレアラシル☆森羅のアシスタントの一人ということになっているが、じつは彼自身がクレアラシル☆森羅。年齢は38歳だが、未だ童貞。世界中の少女の幸せが自身の望みらしくその言葉に誤解した叶は即座にドン引きした。若いころから『うる星やつら』が好きで今もコミケで同人誌を販売しており、自らラムのコスプレをして売り子をしていたが耕太と叶はそれを見て、あまりのインパクトにすぐさま逃げ出してしまった。彼岸荘を一刻館のようにする野望をもっており同じくオタクである耕太、千尋、遥、長門も賛成している。小説版にてアーミーマニアであることも判明する。
有坂遥(ありさか はるか)
声:嶋村侑
「彼岸荘」205号室の住人。人を盾にしないと他人と話すことが出来ないという変わった特性を持っている。年齢は17歳で高校生なのだが現在、長期欠席中で妙子の悩みの種になっていたが、コミケでの姉の陵との一件以降、学業に復帰する。ハルハル亭という同人サークルでハルルンというペンネームで漫画を描いている。彼女も耕太同様、クレアラシル☆森羅のアシスタントの一人であったが学業復帰後はアシスタントを辞めている。耕太とは馬が合わずしょっちゅういがみ合う仲であったが、耕太が叶と共に暮らしてから耕太自身が変わってきていることに気づき、内心では耕太のことを認めてきている。コミケで自分の作品を否定されて以来、自分と対照的な姉にコンプレックスを抱き姉を真似た言動をとっていた。高校でも妙子以外に友人がおらず、小学生の叶よりも胸が小さく身体測定をきっかけに不登校となってしまう。学業復帰後は今まで陵を真似ていた髪形を止め、今までのイメージを一新させるが、耕太に「ツンデレキャラっぽい」と言われてしまった。
長門晶(ながと あきら)
「彼岸荘」203号室の住人。その存在感の無さから、他の住人たちと仲良くしたいのにいつも周りに気づいてもらえない可哀相な人物。それゆえ、住人1人1人とちゃんと顔を合わせたことすらなく遥には「その人ホントにここに住んでるの?」とまで言われている。いつもマント的な布で体を隠しているため、顔が見えず叶が長門とぶつかった時、「誰!?こんなところに布っ切れ置いたのー!?」と言われてしまった。
ソーイチローさん(そーいちろー)
叶が彼岸荘の裏の空き地から捨てられていたのを拾ってきた子犬。先生の野望の為に妙子を除き叶も含む満場一致でソーイチローという名前に決定した。決定後の先生の思想から高橋留美子の漫画『めぞん一刻』に登場する惣一郎(犬♂)(そういちろう)が元ネタと思われるが、なぜソーイチローなのかは本作内では明白になっていない。今や彼岸荘のマスコット的存在だが、後にメスということが判明する。

叶の同級生

田村知美(たむら ともみ)
声:こやまきみこ
叶が通う小学校の同級生で、新しい小学校で叶が初めて友達になった人物。クレアラシル☆森羅の代表作『ニキビな魔法』の大ファンであり、普段はわりとおとなしい感じだが、『ニキビな魔法』の話になると俄然目が輝きだし、しゃべり続ける。彼岸荘の住人の誰かがクレアラシル☆森羅だということ知っているため、だれがクレアラシル☆森羅なのか気になっている。その好きさ故にニキビの続きが気になってしょうがなかった際、森羅先生の部屋に忍び込み原稿を盗み見てしまったことがある。最近では自分と同じ腐女子である遥を尊敬し、お姉さまと呼んでいる。
香川リコ(かがわ リコ)
知美同様、叶の同級生であり同じクラスの女の子。学校ではいつも叶、知美と行動をともにしている。知美とは逆に活発で元気な性格であり、叶のことを「叶っち」とよんでいる。高校生の姉がいる。
御園麗華(みその れいか)
声:松岡由貴
叶の通う小学校の同級生。見るからにお嬢様という風貌でいつも取り巻きを連れている。父親は衆議院議員の御園晴人で母親は女優の御園京華。知美を「オタク」と称しバカにしている。プライドの高い性格でその性格は母親譲りらしい。

耕太の身内

北村真美(きたむら まみ)
耕太の妹で、結婚しているので守崎は旧姓である。彼岸荘の人たちと面識があるので、叶が彼岸荘を訪れるまえには普通に彼岸荘に出入りしていたと思われる。耕太の機転で叶の存在を隠されるが真実を知ると驚きも怒りもせず、叶を姪っ子として受け入れた。初登場時は妊娠五ヶ月であったが、三十六話にて第一子が誕生。モデルの仕事をしていて、独身時代はMAMIという名で活動していたが、麗華の母親である御園京華に意見し、現場を干されていたらしい。その因縁もあってか京華とは異常なほど仲が悪い。耕太と真美の両親は現在田舎で暮らしているため、そのまま健也と共に実家で暮らしている。耕太はアパートの部屋に入りきらなくなったフィギュアを真美の家に送っているが、真美はすぐさま処分しているので当然耕太はそのことに気づいていない。
北村健也(きたむら けんや)
真美の夫であり、耕太の義理の弟にあたる。耕太が叶の存在を隠していると、真美が女物のお茶碗や歯ブラシを追求したら耕太に彼女がいるんだと勘違いしたがその直後真美に全否定された。誠実な性格だが、その所為で大半のことは真美に主導権を握られている。第一子誕生の際、沖縄に出張中だったため、立ち会うことが叶わなかった。

過去編に登場した人物

麻生城太郎(あそう じょうたろう)
妙子の祖父にして、彼岸荘の大家だった人物。年齢は90近いとのことだが、かなりのマッチョ体系である(本人曰く本物の鉛玉を食らっても怪我一つしない自信があるとのこと)。若い頃は自分の会社を一代で築きあげ、仕事一筋の人間だったとのことだが隠居した時は宗助の持っていたアニメビデオに興味を持ち、彼岸荘の自分の部屋にアニメのビデオやLDを保管するほどの完全なオタクジジィと化し、週に2~3回集まっては宗助や千尋と共にアニメ談義をしていた。過去に宗助が妙子にプレゼントしたエプロンも彼が特注したもので、宗助のトレードマークである作務衣も元は城太郎が着用していたもの。息子や娘が大勢いるため、孫が何人いるかも忘れてしまったとのことだが、妙子だけは溺愛していた。ある日突然、急性の心筋梗塞にてこの世を去ってしまう。死の直前に彼岸荘の権利を妙子に譲る遺言状を遺していた。
麻生満(あそう みつる)
城太郎の息子にして、麻生家の長男。城太郎の葬儀の際には遺産の分配や妙子を誰が引き取るかなどの話しかせず、とても誠実とは言えない人物だったが、妙子や公子を不幸にしてしまった原因が自分達にあることに心の奥底では責任を感じていた。そのこともあり、弟の剛史から彼岸荘を奪われそうになったときも、妙子と彼岸荘を救う術を宗助に助言する。
麻生茜(あそう あかね)
麻生家の長女。満同様に彼岸荘が狙われたとき、妙子と公子を匿う形で全面的に協力していた。
麻生剛史(あそう たけし)
麻生家の次男。会社経営がうまくいっていなかったためにサラ金から金を借りており、借金のアテにするため妙子の親権を公子から奪うという形で彼岸荘の権利をも奪おうと画策する。
タケさん
城太郎のサバゲ仲間。城太郎とは昔からの知り合いで、逝く時も共にと誓った仲だったとのこと。それ故、城太郎の死はとても嘆き悲しんでいた。素顔も職業も明らかにならなかったが城太郎の葬儀の際、御園晴人が付き添っていたので恐らく政界の人間だと思われる。

その他の人物

御園晴人(みその はると)
麗華の父親で衆議院議員であり、誠実な性格に端整なルックスで非の打ち所の無い人間。常に多忙な日々を送っていても、娘の為に父兄参観に参列し、休暇をとったりするなど、家族サービスも怠らない人物だが、家の中では下着一枚でいるというだらしない面もある。性格が穏やかな所為か、対照的な性格である妻の京華には若干頭があがらないようである。服装のセンスもあまり良くないらしく、外出着はいつも京華の選んだ服を着用している。月に一回は麗華を趣味のゴルフに誘っているらしいが麗華自身はあまりゴルフが好きではないのだが父親との時間を大切にしたいため、しぶしぶ付き合っている。
御園京華(みその きょうか)
麗華の母親で女優であり、知らない人がいないくらいの有名人である。世間知らずな面があり、思ったことをはっきり言うタイプである。自身のブランドを持っているらしく、ファッションセンスは確かなのだが高額な買い物しかしたことがなく、耕太たちと一般的な服屋に行ったときも、その価格の安さに驚きを隠せなかった。真美とは因縁があるらしく非常に仲が悪い。真美からは「いけ好かないオバサン」と言われている。
香川リカ(かがわ リカ)
リコの姉。妙子の同級生であり、叶・知美・リコ・妙子とともにプールに遊びに行ったとき、偶然遭遇した千尋に一目惚れしてしまい、千尋に「十代には興味が無い」と言われてしまうが、勿論千尋がロリコンだと知らないリカは大人の女性しか興味がないと勘違いしてしまう。学校で胸囲測定の際、妙子と遥の結果を大声で読み上げてしまい、遥の登校拒否の一因を作ってしまった。その所為で遥とは関係がギクシャクしていたが、あることがきっかけで妙子と並ぶほどに仲良くなる。
まるちち
「コミックマンケット」にて遥のサークルの隣のサークルで本を販売していた人物。サークル名は「まんまる一家」。まるちちはペンネームで本名不明。関西弁を喋り耕太と同様に幼い娘がいて、お互いオタクパパということもあり、耕太を「仲間」と称した。奥さんとはコミケで知り合ったらしく、自分にベタ惚れとのこと。娘には生まれる前から、胎教にはアニメソングを聞かせたりと英才教育を施していたらしい。コミケ会場で叶と喧嘩し傷心中の耕太を励ましたりもした。余談だが自身の携帯に着けているストラップは『らき☆すた』の主人公泉こなた。
世莉緒(せりお)
まるちちの娘でコミケには何回も来ているらしく、コミケに対する知識も豊富であり、年が近いこともあってか叶とメールアドレスを交換するほど仲良くなる。クールで面倒見のいい性格。名前の元ネタはエロゲーキャラで生まれつきオタクの父親をみて育ったせいか、叶のようなオタクに対する拒絶感はあまり無いが若干諦めている感もあり、父親がバカをやらかすと引っぱたくこともあるらしい。初めて買った同人誌を今も大切に持ち歩いており、このことが後にある人物の運命を大きく変えることとなる。
有坂陵(ありさか りょう)
遥の姉で、「コミケの女王」と呼ばれ参加サークル3万人の頂点に立ち、日に捌く本は2万を超えている。ペンネームは「久遠寺みつね(くおんじ みつね)」。髪型が遥と酷似しているというより遥が真似をしている。学校にも行かず、自分の作風を元にした同人誌ばかりを売っている遥の言動に限界を感じ、家に連れ戻し、別の高校に編入させようとするが彼岸荘の住人の制止と遥の決意の固さを知り、思い留まる。遥が初めて描いた同人誌が1冊しか売れなかったことを笑い馬鹿にしていたが、内心では陵自身その本を気に入っており遥のことを認めていた。
麻生公子(あそう きみこ)
妙子の母親にて、千尋曰く「妙子を捨てた親」。城太郎とその愛人から生まれた。愛人が姿をくらませたため麻生家に引き取られるが、麻生家の家では味方は一人もおらず、悲惨な家庭環境にて育ったため、いつしか愛情そのものを拒絶するようになる。高校卒業後に家を出て、その過程で妙子を身ごもった。人付き合いが薄っぺらいため、色んな男性と関係を持っているが、その反面自分の心に介入するものを決して許さず、その牙は妙子にもむけられ虐待の前科もあった(そのため妙子は城太郎に預けられていた)。城太郎の死後は、妙子を引き取るどころか、彼岸荘で1人で暮らせと言い放つがその後も彼岸荘にはちょくちょく顔をだし、彼岸荘を奪われそうになったときも妙子を守ろうと奔走していた。とても高校生の娘がいるとは思えないほどの幼い容姿をしており、妙子と並ぶと立場が逆転するほどである。コスプレ喫茶的な店で働いているのか、登場するたびコスプレ衣装が変わる。

書誌情報

単行本
  1. 第一集 2006年12月1日初版 ISBN 4-04-712473-7
  2. 第二集 2007年6月9日初版 ISBN 978-4-04-712498-1
  3. 第三集 2007年11月9日初版 ISBN 978-4-04-712518-6 - 第三集の帯には『らき☆すた』の作者美水かがみにより応援のコメントが書かれた
  4. 第四集 2008年5月9日初版 ISBN 978-4-04-712549-0
  5. 第五集 2008年11月8日初版 ISBN 978-4-04-712574-2
  6. 第六集 2009年6月9日初版 ISBN 978-4-04-712607-7
  7. 第七集 2009年11月9日初版 ISBN 978-4-04-712633-6
  8. 第八集 2010年5月8日初版 ISBN 978-4-04-712665-7 - 帯には『エマ』『乙嫁語り』の作者森薫によりイラストと応援のコメントが書かれた
ノベライズ
  • おたくの娘さん 小説集 2008年11月8日初版 ISBN 978-4-04-712579-7
    • 三本のオリジナルストーリーを収録、本編二十九話にて叶がこのストーリーの出来事を夏休みの宿題の絵日記に書いていたため、叶が夏休み中だった二十一話から二十七話のサイドストーリーに該当する。

ドラマCD

  1. ドラマCD「おたくの娘さん」第1巻(グッズトレイン、2008年6月27日)
  2. ドラマCD「おたくの娘さん」第2巻(グッズトレイン、2008年9月26日)

出張版

富士見書房の単行本の折り込み広告『ぷちえいじ』内に『おたくの娘さん 出張版』としてその月のトピックとなる作品を親子の会話形式で宣伝している四コマ漫画が掲載されている。その後ゲーマーズの無料配布誌『フロムゲーマーズ』にも『ぷちえいじ』とは異なる書下ろしが掲載された。

ゲスト出演

ホラーアドベンチャーゲーム「コープスパーティー」(Windows版・PSP版)には、「とおのべ小学校 4年3組 幸村叶」の名札が登場する。「おたくの娘さん 小説集」には叶が「コープスパーティー」をプレイしているシーンがあり、公式なタイアップとなっている。

脚注

外部リンク