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おれはキャプテン/コージィ城倉

共有

著者: コージィ城倉
巻数: 29巻

コージィ城倉の新刊
おれはキャプテンの新刊

最新刊『おれはキャプテン 29


出版社: 講談社
シリーズ: 少年マガジンKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

ani_slo_bot 森高夕次のペンネームで漫画原作も手がける漫画家で代表作に『おれはキャプテン』があるのはコージィ○○?→「城倉」 http://t.co/Iggqiwrmbe
za4tune RT @the4_ch: ♥12/20発売♥マガジンSPECIAL (スペシャル) 2014年 1/10号:好評連載中『おれはキャプテン』コージィ城倉、『AKB0048外伝 とびだせ!AKBぜろぜろ女学園』須賀達郎 http://t.co/TBDrTAystY #AKB0048
wsmaga_r おれはキャプテン (コージィ城倉) 2003年41号 - 2005年1号→『マガジンSPECIAL』に移籍 楽天市場で検索☞ http://t.co/0iDrXrSAJ4 #sougofollow #少年マガジン #相互フォロー
kasaitakahiro 【本棚登録】『おれはキャプテン(33) (少年マガジンコミックス)』コージィ 城倉 http://t.co/cLdR2j81nx 買った本 #booklog
wsmaga_y おれはキャプテン (コージィ城倉) 2003年41号 - 2005年1号→『マガジンSPECIAL』に移籍 Yahoo!オークションで検索☞ http://t.co/IlV7xO2vrH #ヤフオク #yauc #相互フォロー #少年マガジン

おれはキャプテンの既刊

名前発売年月
おれはキャプテン 1 2004-03
おれはキャプテン 2 2004-03
おれはキャプテン 3 2004-05
おれはキャプテン 4 2004-08
おれはキャプテン 5 2004-10
おれはキャプテン 6 2004-12
おれはキャプテン 7 2005-02
おれはキャプテン 8 2005-06
おれはキャプテン 9 2005-11
おれはキャプテン 10 2006-03
おれはキャプテン 11 2006-06
おれはキャプテン 12 2006-10
おれはキャプテン 13 2007-02
おれはキャプテン 14 2007-06
おれはキャプテン 15 2007-10
おれはキャプテン 16 2008-03
おれはキャプテン 17 2008-07
おれはキャプテン 18 2008-11
おれはキャプテン 19 2009-03
おれはキャプテン 20 2009-07
おれはキャプテン 21 2009-11
おれはキャプテン 22 2010-03
おれはキャプテン 23 2010-07
おれはキャプテン 24 2010-11
おれはキャプテン 25 2011-02
1   

おれはキャプテン』はコージィ城倉の漫画作品。『週刊少年マガジン』2003年第41号より連載開始、2005年第1号まで連載され、以後『マガジンSPECIAL』に掲載を移し、現在も連載中である。

現時点で『第1部・中学野球の章』と『第2部・くたばれ甲子園の章』『新主将の章』とシリーズ化されている。

講談社のコミック単行本レーベル「KCマガジン」より単行本が発刊。2010年7月時点で23巻まで刊行されている。

第1部・中学野球の章

あらすじ

東京・狛江市にある公立中学校「狛駒中学校」野球部では、次期キャプテンが誰になるのかの話題で持ちきりとなっていた。その野球部に所属する霧隠主将は影の薄い補欠選手であり、部活にも熱心ではなく、家で引きこもりがちな生活を送り、その事を心配した母親が、担任であり野球部の顧問である教師に相談した所、荒療治として野球部のキャプテンに指名してしまう。最初は本人も戸惑い、他の部員からも反発されるが、キャプテンとなった主将は、自らハードなトレーニングを課し、独創的な指揮を発揮し、反発していた部員達も徐々に引き込まれていく。

登場人物

狛駒中学

狛江市にある市立中学校。1巻に登場した学校の敷地の形状や、付近に「狛江市駒井町」という地名があること、1km程(作中では2km)離れた場所に喜田野中学校のモデルであると考えられる喜多見中学校があること等から、狛江市立狛江第二中学校がモデルであると考えられる。 野球部の戦績は創設以来2回戦を突破したことがないという平凡なものだったが、霧隠主将がキャプテンになった事により、一気に強豪チームとなる。

霧隠主将(きりがくれ かずまさ)
今作品の主人公。ニックネームは『カズマサ』。ポジションは捕手。部活に熱心ではなく、他の部員達から「霧の中に隠れて消えそうな部員」と冷笑されているが、実は学年トップになるくらい頭が良い。将来は野球を中心としたフリーのスポーツジャーナリストになる事が夢で、その為に学生時代に野球を経験していた方が良いと考え野球部に入部している(その為、部活の成績には興味はなかった)。部活以外は部屋に閉じこもり、ゲームやインターネットに明け暮れ、時折寝坊して遅刻したり休んだりしている。その事を心配した母親が、担任であり野球部の顧問である草刈に相談した所、荒療治として、本来は部員内での投票によって決められるキャプテンに独断で任命してしまう。当初はその事に戸惑うものの、幼馴染のユッキー(塚田柚希)の言葉からやる気を出し、自らハードなトレーニングを課して、ほとんど独裁者に近い指導で部員達を引っ張っていく。当初は反発していた部員達も、試合に勝ち続けて行くに随い、カズマサの持つ不思議なカリスマ性で、徐々に引き込まれていく。目標とする野球スタイルは『打って打って打ち勝つ野球』。
本町鉄雄(もとまち てつお)
カズマサの後輩。ポジションは捕手で、後に一塁手に転向。左打ち。当初はカズマサの事を補欠だと思い軽んじていたが、カズマサがキャプテンになり、実績を重ねる事で、その能力に惹かれ、カズマサに付いて行く事を心の中で誓う。小柄だが、野球センスはあり、カズマサから1番打者に指名される。後にカズマサの後を引き継ぎ野球部主将になる。
横須賀昌輝(よこすか まさき)
カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは投手。野球部次期主将候補だったが、カズマサにその座を奪われる。当初はカズマサを認めていなかったが、カズマサの指揮で勝ち続ける事で、徐々に認めるようになる。当初は上手投げだったが、ブロック決勝で対戦する千船中との対戦を前に、カズマサから下手投げに変更させられる。投法の変更に最初は反発するが、実際に投げてみると下手投げの方が合っており、その後有名校からスカウトがくるほどになる。意外と頭に血が上りやすい性格で、ブロック決勝でデレック井慈田(下記記載)から挑発され、思わず殴ってしまい、退場処分を受けてしまう。
那巳川(なみかわ)
カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは捕手で後に投手へコンバート。横須賀同様、野球部次期主将候補だったが、カズマサにその座を奪われる。同じく当初はカズマサを認めていなかったが、徐々に認めるようになる。カズマサによって、捕手から投手へと強引に転向させられるが、本人は「投手って結構気持ちいいよね」とまんざらでもない様子。捕手出身なので、一般に「かつぎ投げ」と呼ばれる独特の投げ方をする。この投手への転向によって、横須賀同様、後の野球人生が大きく変わる事となった。一時期下手投げをしていたが、コントロールが付かず苦労していたこともある。
曽根(そね)
カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは三塁手。当初はカズマサの事を認めず、元々1番打者だったものをカズマサに9番打者にさせられ(これはカズマサの作戦ではあるが)、さらに怒るが、勝ち続ける事でカズマサの事を認めるようになる。
二瓶(にへい)
カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは中堅手。当初はカズマサを認めず、1回戦で不注意なプレーから1回で交代させられさらに怒るが、勝ち続ける事でカズマサの事を認めるようになる。
蛭間(ひるま)
カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは右翼手。当初はカズマサを認めていなかったが、勝ち続ける事で認めるようになる。当初は打撃に自信が無かったが、カズマサの特訓により、打てるようになった事を驚いていた。
江田(えだ)
カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは二塁手。当初はカズマサを認めていなかったが、勝ち続ける事で認めるようになる。
三条(さんじょう)
カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは左翼手。当初はカズマサを認めていなかったが、勝ち続ける事で認めるようになる。
山路(やまじ)
カズマサと同学年のチームメイトで、ポジションは遊撃手。当初はカズマサを認めていなかったが、勝ち続ける事で認めるようになる。何となく地味で影が薄い。
塚田柚希(つかだ ゆずき)
カズマサのクラスメートで幼馴染。ニックネームは『ユッキー』。家が隣同士で互いの部屋も隣接している為、屋根づたいにカズマサの部屋を行き来している。野球部のマネージャーで、カズマサがキャプテンになり、それまでの自分の知っているカズマサが180°変わった事に戸惑い、驚いている。カズマサの事を好きな様子だが、顔には出していない。
草刈(くさかり)
狛駒中学校の教師。野球部顧問でカズマサの担任。生徒達からは影で『かりチャン』と呼ばれている。『環境が人を変える』が持論で、カズマサの母親から相談を受け、カズマサを野球部キャプテンに任命するが、その為に野球部が変わった事に驚き戸惑っている。監督としての指導力が心許ない為、部員達からは少々軽んじられている所があるが、カズマサの特訓により、何か問題が起きるのではないかと言う他の教師達の意見に対し、その時には、自分が批判の矢面に立ち、生徒達の防波堤になろうと決意するなど、結構男気を持っている。

喜田野中学

1回戦で狛駒中と対戦した中学校。狛駒中のモデルである狛江第二中との距離や名前等から、世田谷区立喜多見中学校がモデルであると考えられる(作中の喜田野中学校は狛江市内という設定になっている)。 互いに2km程しか離れていない為、頻繁に練習試合を行っている間柄。野球部員同士もだいたい顔見知り。カズマサがキャプテンになる前までは対戦成績4勝4敗と互角。

沢崎(さわざき)
喜田野中野球部キャプテン。カズマサと知り合いで、偵察に来たカズマサをマネージャーだと思い込んでいたが、対戦した際、キャプテンになった事を知り驚くと同時に、狛駒中の変わり様に驚いていた。
常本(つねもと)
喜田野中野球部のエース。シニアリーグのチームでエースになれず軟式に転向する。普通のチームなら大体エースになれる実力を持つが、狛駒中に18点とられて負けた事にショックを受ける。

脇谷中学

2回戦で狛駒中と対戦した中学校。狛駒中とは正反対に『守って守って守り抜く』野球を目標にしている。

清原雅数(きよはら まさかず)
脇谷中野球部キャプテン。カズマサと同じく、野球部顧問によってキャプテンに指名される。カズマサと同じく独裁的な指揮を取るが、カズマサのようなカリスマ性は無い。その代わりに主要選手達の弱みを握って脅迫し、チームの求心力としている。その為にチーム内では浮いた存在になっている。『番長日記』と言う自分のブログを持っている。

千船中学

ブロック決勝で狛駒中と対戦した中学校。今大会の優勝候補。

デレック井慈田(でれっく いじた)
千船中野球部キャプテン。ポジションは遊撃手。アメリカ人の父と日本人の母のハーフ。父親は元アメリカマイナーリーグの3Aの選手で、その血を受け継いでいるのか抜群の野球センスを持っている。狛駒中の『打って打って打ち勝つ野球』に興味を持ち、自分のチームにも取り入れる。決勝で足を負傷した事により、集中打を打たれ負けてしまうが、後にカズマサと大きな関わりを持つ事になる。
蝦名(えびな)
千船中野球部のエース。中学生ばなれした速球と、物凄いキレのあるカーブを投げるが、立ち上がりが異常に悪く、ある程度の投球数(おおよそ3回)までは四球と死球を連発し、失点を重ねるものの、それ以降は誰もまともに打つ事は出来ない。蝦名もまた、カズマサと後に大きな関わりを持つ事になる。
千船中野球部の監督
割とのんびりしていて、部員に色々と言わないが、負傷を押して出場を続けるデレックと最後までストレートに拘る蝦名に対し「男がプライドを捨てたらおしめーだもんな」の名言と共に後押しする。

その他

カズマサの父
日本を代表する家電メーカー『サニック』の社員。ビデオカメラやノートパソコンを社員価格で安く手に入れているが、ほとんどカズマサに使われている。子供には自主性を尊重している為か、あまり色々言わない。その為、影が薄い。
カズマサの母
カズマサが部屋に閉じこもっている事を憂慮し、担任の草刈に相談する。その事によりカズマサの環境が全く変わり、その変わり様にかなり戸惑っている。
カズマサの妹
カズマサとは六つ年下の小学生。たまにカズマサの部屋でマンガを読んでいる事もあるが、ストーリーにはほとんど関わらない。
ロジャー井慈田(ろじゃー いじた)
デレックの父親で、元マイナーリーグの選手。球団をクビになり、日本の球団へ売り込みに来たが、通訳として採用されてしまい、その後、日本人女性と結婚し、デレックが産まれる。デレックと蝦名をコーチしているが、息子を一流選手に育て上げ、甲子園に行かせようとしているものの、蝦名は甲子園に行かせずに無名のままメジャーリーグに売り込もうとしている。現在は食堂を経営しているが、味覚の違いからか恐ろしく口に合わず、その為か店は常に閑古鳥が鳴いている。
井慈田夫人(いじたふじん)
デレックの母親で、夫の経営する食堂の二階で学習塾を経営している。こちらの方は繁盛していて、食堂の経営不振をフォローしている。デレックのピンチに大声を張り上げ応援する等、息子の為なら熱くなる。

第2部・くたばれ甲子園の章&新主将の章

あらすじ

千船中との対戦から月日が流れ、カズマサは中学卒業を目前としていた。その後の狛駒中は、東京都大会を制し、関東大会から全国大会に出場し、ベスト8に進出する強豪校となっていた。特にカズマサは全国大会で5割2分6厘のアベレージを残し、名だたる強豪高校からスカウトされる程の選手となっていた。そんな中、顧問の草刈の知人の頼みから、強豪校である東香西校を見学する事になるが、そこで目にした『体育会』的な高校野球に嫌悪感を抱き、一緒に見学に行ったデレック井慈田と共に無名高校に進学し、自分達の好きな野球をする事を決意する。この計画の為に蝦名やデレックの父親を引き込み、カズマサの高校野球生活が始まる。

登場人物

朋王学園高校

狛江市と武蔵野市の中間にある仙川町に新設された私立高校。大手企業の『たこちゃんほんぽ』が学校経営に乗り出し創立された。スポーツに力を入れ、野球にも力を入れようとしていたが、当初は硬式野球部では無く、軟式野球部を創部させようとしていた。だが、カズマサの売り込みから硬式野球部に転向する。カズマサのアイデアによる特訓で鉄壁の守備を誇り、メンバー全員が1年生ながら西東京大会でベスト8に進出する程の実力をつけ、その後も、地区予選では必ずベスト8以上に進出する強豪高となっている。カズマサが2年の夏の予選決勝で東香西高校と対戦し、惜敗するが、東香西高校が部員同士の暴行事件により甲子園出場を辞退した為、カズマサの思惑とは全く違う形で甲子園大会に出場、カズマサの言動や行動により良くも悪くも注目される中、ベスト8に勝ち残る。その後、選抜大会出場を目指し、秋季都大会準決勝に進出するが、松予野高校に敗戦し選抜出場を逃してしまう。

霧隠主将(きりがくれ かずまさ)
第1部に引き続き、主人公。中学時代、全国大会に出場し、キャプテンとしてチームを引っ張りベスト8に進出する活躍を見せ、強豪高校からスカウトされる程の選手に成長する。そんな中、野球部顧問の草刈の頼みで、東香西高校を見学に行く事になるが、下級生をシゴく事を生き甲斐とする上級生や、それを知りつつ黙認している指導者達の姿を見て、その体育会系さと、現状抱えている高校野球の問題点に嫌気がさし(ただし、高校野球や甲子園大会が嫌いな訳ではなく、「日本の夏は甲子園大会があるから美しい」と発言している)、無名の新設校である朋王学園に進学。そこで強引に硬式野球部を作り、自らキャプテンになり甲子園出場を目指していたが、上記の様に本人が望まない形で甲子園出場が決まってしまい、インタビューでその事に対する怒りを爆発させ、さらに、始球式の球でホームランを打つなど観客やマスコミを敵に回してしまう(新聞の見出しは『ふてくされ王子』)。だが、2回戦終了後、対戦チームに行った行為がマスコミにより美談として報道され、『ふてくされ王子』から『美談王子』として、良い人扱いされてしまう。
デレック井慈田(でれっく いじた)
千船中野球部元キャプテンでカズマサの盟友。初めて対戦して以来、友人となる。中学時代は狛駒中にことごとく破れているが、その野球センスからカズマサ同様、強豪高校から注目されている。ユッキーに惚れていて、カズマサとユッキーの家が隣同士なのを知り、毎日のようにバスで40分かけてカズマサの家に通っていた(ただし、ユッキーには相手にされていない上、デレック自身も女性に対して奥手な性格な為、高校入学後も仲は進展していない)。カズマサについて行き東香西高校に見学へ行くが、その際カズマサと同じ思いをし、カズマサの誘いで朋王学園に進学する(実は心の中で、カズマサと同じチームで野球をしたいと思っていた)。父親譲りの野球の才能に加え、母親譲りなのか、カズマサに勉強を教えられる程頭が良い。カズマサ同様、望まない形で得た甲子園出場を不満に思っていた。
蝦名(えびな)
千船中野球部の元エース。デレックの父親ロジャーに鍛えられ、さらにレベルアップする(だが、立ち上がりの悪さは相変わらずで、それが原因で負けてしまうパターンが多い)。ロジャーは、蝦名を無名高校に進学させ、荒削りなまま注目されずに日本のプロ野球からドラフトされないようにし、メジャーリーグのチームに入団させようとしていたが、本人は甲子園に行きたいし、アメリカには行きたくないと思っていた所に、カズマサとデレックに引きずり込まれる形で朋王学園に進学する事になる。ロジャーは、出来るだけ蝦名を目立たせないように起用しているが、地区予選から甲子園大会での活躍により、徐々に日本のプロ野球のスカウトから注目されるようになってきている。蝦名もまた、カズマサやデレック同様、望まない形で得た甲子園出場を不満に思っていた。栄光城学園との甲子園大会での対戦で、同点ホームランを打つものの、1塁ベースを踏み忘れ、ホームランは無効となり、その結果負けてしまうというミスをしてしまう(ただし、その事についてはチームの誰も怒っていない)。
塚田柚希(つかだ ゆずき)
カズマサの幼馴染。中学卒業後は女子高に進学するつもりでいたが、カズマサと一緒にいた方が面白そうと考え朋王学園に進学し、自らすすんで野球部のマネージャーに就任する。デレックから熱烈なアタックを受けているが、相手にしていない。
ロジャー井慈田(ろじゃー いじた)
デレック井慈田の父親。カズマサの策略で朋王学園野球部監督になる。カズマサの事を「恐ろしい子供」と思いつつも、その才能を高く評価している。息子のデレックを甲子園に行かせたいが、蝦名をメジャーリーグに入団させる事も諦めきれず、板挟みになっている。アメリカ人だが、甲子園に対して何故か人一倍思い入れがあり、その為に体育会系を必要悪として容認している節がある。チーム内ではカズマサのアイデアで『ボス』と呼ばれ、本人も気に入っている(カズマサはたまに『ロジャー』・『おとっつぁん』とか呼ぶことがあり、本人は嫌がっている)。女性に関しては意外に奥手で、その性格はデレックに引き継がれている。
流山均一(ながれやま きんいち)
朋王学園野球部部長。高校生時代は甲子園大会でベスト8に進出、その後大学で軟式野球に転向し、チームを優勝に導く原動力となり、大学卒業後は高校の軟式野球チームの監督として、2度全国大会で優勝に導く。これらの活躍から『軟式の雄』と呼ばれた。朋王学園には軟式野球の監督として招かれるが、カズマサの売り込みで、その実力を認め、理事長に談判し硬式野球部に変える。本人は監督として甲子園を目指そうとしたが、カズマサの策略でロジャーが監督となり、野球部部長となってしまう。後に勘違いから東香西高校の監督にスカウトされるが、断っている。
本町鉄雄(もとまち てつお)
カズマサの後を継ぎ、狛駒中キャプテンとなり、後を追うように朋王学園に入学する。入学前に試しに参加したノックで高校野球の厳しさを知り、カズマサから駄目出しされてしまう(実はカズマサは期待している)。元は一塁手だったが、蟹江とポジションが被る上に、カズマサから「自分のポジションをもう一度考えてみろ」と言われた事で現在は外野手。
日弦悟(ひげん さとる)
本町と同じ歳の1年生。小学生の時、リトルリーグで世界一となったチームの4番打者だったが、その事で大人達から期待されていたのが嫌で、中学時代はサッカー部に入部するが、野球に対する想いが捨てきれず、朋王学園に入学する。元々は一塁手だったが、3年間のブランクは大きく、カズマサから投手になるよう指示される。体育会系の色がない朋王学園野球部の中で、唯一体育会系の匂いを持つ。
蟹江西人(かにえ さいと)
本町と同じ歳の1年生で、ニックネームは『ウエスト』。中学時代はシニアリーグで活躍し、流山部長から「逸材と言われる部類に入れてもいいかもしれない選手」と、その才能を高く評価されている。当初は朋王学園に入学するかどうか悩んでいたが、カズマサの不思議なカリスマ性に惹かれ、入学する事になる。伊賀丸高校戦ではサヨナラホームランを打ち、勝利に貢献するなど、その才能を開花させつつある。ポジションは一塁手。
朋王学園理事長(ほうおうがくえんりじちょう)
朋王学園の理事長であり、大手企業の『たこちゃんほんぽ』の社長。創部間もない野球部が、自分の考えていた以上に活躍した事を喜ぶ。だが、甲子園大会が決まった以降のカズマサの発言や行動に激怒し、一時はカズマサを退学処分にするつもりでいたが、大会でのカズマサの活躍から考えを改め、色々と振り回されているものの応援している。

松予野高校

西東京地区の強豪高校。横須賀がスカウトされ入学する。カズマサが1年生の時、甲子園に出場。その後、2年の秋季大会で朋王学園を破り決勝に進出、選抜大会東京都代表に選ばれる。

横須賀昌輝(よこすか まさき)
カズマサにより、アンダースローに変更させられ、、那巳川と共に狛駒中の投手の二枚看板として全国大会でベスト8まで進出する。卒業後スカウトされ松予野高に入学、1年生ながら控えの投手としてベンチ入りし、試合出場は無かったが、チームは西東京大会を制し、甲子園球場の土を踏む。2年の夏、吟南高校に敗れた後新チームではキャプテンに就任する。
麻生(あそう)
松予野高校の選手で、ポジションは投手。元々は一塁手だったが、投手に変更させられる。サボりがちな性格で、横須賀とは反りが合わず、そのため殆ど会話もない状態が続いていた。ワンポイントの抑え投手として起用される事になったが、そのために同じ投手である横須賀とひと悶着起こす事になってしまう。
宮越(みやこし)
松予野高校の野球部マネージャー。元々は選手として入部し、攻守優れた選手で将来を期待されたが、気胸の為、選手としてプレイする事が困難になり、マネージャーに転向する。その後、気胸は完治したがマネージャーの方が自分に合っているという事と、練習に付いていけないという理由からそのままマネージャーを続け、監督も重用しだす程の能力を見せている。

昭明高校

西東京地区の強豪高校。那巳川がスカウトされ入学する。2年の秋季大会で決勝に進出、松予野高校と共に選抜大会東京都代表に選ばれる。

那巳川(なみかわ)
元々は捕手だったが、中学時代にカズマサのアイデアにより投手に変更させられる。この事により隠れていた才能が開花し、横須賀と共に狛駒中の投手二枚看板として全国大会でベスト8まで進出する原動力となった。これを評価され、昭明高にスカウトされ入学する。捕手出身の為「かつぎ投げ」「キャッチャー投げ」などと呼ばれる独特の投球フォームをするが、それがボールの出所を見えにくくさせると言う副産物を生み出し、球は速くはないが、絶妙のコントロールを持っている。1年の夏の大会終了後に監督の判断でエース格として指名される。これは上級生のエース候補を発奮させる為であったが、エース格に選ばれた彼のモチベーションと実力を上げ、実質的にもチームのエースとして認められる結果になった。2年の夏には準決勝まで防御率0点台を誇る蝦名もライバル視するほどの投手となり、「那巳川ギャル」も出現するほどになった。しかし、カズマサ達と戦い敗れる。2年夏の予選の決勝で敗れ、ふてくされているカズマサの下に、横須賀・二瓶と乗り込んでいった。夏の大会後、新チームでキャプテンに就任する。

東香西高校

西東京地区の強豪高校。カズマサをスカウトするべく、OBのルートで野球部への見学に誘うが、そこでカズマサに体育会系の嫌な面を見せてしまい、結果的にカズマサやデレックが朋王学園に入学する原因を作ってしまう。カズマサ達が2年の春にはコールド負けするなどあまり良くない戦績だったが、夏の予選では決勝に進出、朋王学園と対戦、勝利し、甲子園行きのキップを掴むものの、その後、部員同士による暴力事件が発覚。この事により出場を辞退する。

田浦浩(たうら ひろし)
東香西高校の監督。カズマサらが生徒と問題を起こした際、強引に入学させようとするが失敗する。一時、監督を辞めさせられそうになるが、次期監督候補に挙げられた流山が監督就任を断った為、そのまま監督を続ける。

栄光城学園高校

東東京地区の強豪高校。創立3年目の新設高校だが、全国から才能ある中学生をスカウトし、1・2年生のみのチームで夏の大会ベスト4、秋の大会で優勝する。仏教系の私立高校で、運動部は野球部しか存在しない。東東京代表として甲子園大会に出場、準々決勝で朋王学園と対戦する。

郡司(ぐんじ)
栄光城学園高校の監督。監督として2回、甲子園で優勝している。
宇和島藤夫(うわじま ふじお)
栄光城学園高校のキャプテン。ポジションは遊撃手。仏教系。
佐渡(さど)
栄光城学園高校のエース。ポニーリーグで世界一になった経歴を持つ。
清原雅数(きよはら まさかず)
かつて、中学時代にカズマサが対戦した、脇谷中野球部元キャプテン。中学卒業後、スカウトではなく、自ら希望して栄光城学園に進学する。将来は高校野球の監督になりたいという目標があり、人心掌握術を学ぶ為に郡司の下で指導を受け、補欠とは言えベンチ入りする実力を身につける。中学時代は、怒りっぽい性格だったが、栄光城学園での厳しい環境を経験しているからか、落ち着きのある性格に変わっていた。郡司の監督としての能力の高さは認めているものの、全国から集められた野球エリートの上級生と、自ら希望して入学した自分達との差から来る人間関係等、チームに不満も感じていたが、朋王学園との対戦で、『野球の真の恐怖』を知り、それがちっぽけなものだった事を知る。3年生が引退後、部員達による投票で新キャプテンに選ばれる。

吟南高校

西東京地区にある高校。野球部の実力は強豪校までは行かないが、結構強い。カズマサが2年生時の夏の地区予選で松予野高校に勝利すると言う番狂わせを起こし、準々決勝で朋王学園と対戦する。上級生の理不尽なシゴキにより、2年生と3年生の仲は悪く、この環境が原動力となって強くなった(ロジャーが体育会系を必要悪と語ったのはこの部分)。

二瓶(にへい)
狛駒中時代のカズマサのチームメイト。中学卒業後、この高校に進学する。中学時代より背が伸び体格も良くなったためバッティングが開花し、吟南高校で4番の座を手にする。他の2年生と同じく3年生との仲は良くなかったが、朋王学園と対戦後、3年生と和解する。横須賀や那巳川と同じく、夏の大会後、新チームでキャプテンに就任する。

紅山農林高校

甲子園大会の一回戦で朋王学園と対戦した、熊本県代表高校。大会が始まるまでのカズマサの言動により善玉に祭り上げられてしまい、多大なプレッシャーを受ける事になる。

屋敷(やしき)
紅山農林のエース。地区予選を勝ち抜く原動力となった好投手だが、観客やマスコミから正義の味方のように扱われてしまい、ただでさえ多大なプレッシャーのかかる甲子園大会で、それを上回るプレッシャーを受けて自滅してしまう。

三省工業高校

甲子園大会の二回戦で朋王学園と対戦した、栃木県代表高校。優勝候補の一角に挙げられる強豪高校。朋王学園とは同じ宿舎に宿泊している。

雄馬間(おばま)
三省工業高校のキャプテンで4番でエース。ドラフトの目玉とされている好選手。本人も強烈なプロ志望で、その熱い心と独自の野球観から、カズマサに大きな影響を与える。栄光城学園戦の後でカズマサにメールを送るなど、交友関係は続いている。

伊賀丸高校

甲子園大会の三回戦で朋王学園と対戦した、三重県代表高校。

服部早門(はっとり さもん)
伊賀丸高校のキャプテンで、俊足を誇る。『勝つ事だけが美徳』と発言するなど、カズマサ曰く『雄馬間とは正反対の野球観を持っている』選手。だが、チームのカラーに合わず補欠として試合に出場出来ないでいたチームメイトが活躍した際には、喜びを表すなど、熱い心も持っている。

その他

国沢(くにさわ)
元プロ野球選手で、現在はヤクルトスワローズのスカウト。ロジャーが日本ハムファイターズで通訳をしていた時の知り合い。蝦名の才能に目をつけ、スカウトするべく色々と行動している。蝦名が有名になればスカウトとしての自分の評価が上がるが、それに伴い他球団との競争も激しくなるので、複雑な心境となっている。東香西高校監督の田浦は大学時代の後輩で、戦績が上がらず解雇されかけた田浦に就職先を斡旋したり、次期監督に流山均一を推薦するなどしている。息子も下位指名とはいえ、ドラフトで指名される程の選手だが、カズマサの策略で蝦名に打取られてしまう。
東中野茂樹(ひがしなかの しげき)
中学時代は、シニアリーグでそこそこ有名な選手だったが、高校進学と共にグレてしまい、たまたま通りがかった狛駒中のグランドで、不良仲間達と大型スクーターでグランドを走り回したり、勝手に野球をしたりと傍若無人な行いをしていた時に、OBとして野球部の後輩達に指導にきたカズマサ・横須賀・那巳川の3人と、後から合流した蝦名に、東京の高校野球のトップクラスの実力を見せ付けられ反省し、不良仲間達と荒らしたグランドの整備をやらされる。