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かっとび一斗/門馬もとき

共有

著者: 門馬もとき
巻数: 45巻

門馬もときの新刊
かっとび一斗の新刊

最新刊『かっとび一斗 第45巻


出版社: 集英社
シリーズ: ジャンプコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

Super_xx @Formulation_X サッカー漫画だとマガジンのDAYSが面白いですね。 月刊ジャンプで連載されてたかっとび一斗が面白かった。

かっとび一斗』(かっとびいっと)は門馬もときが月刊少年ジャンプに連載していたサッカー漫画。本項では続編である『風飛び一斗』(ぶっとびいっと)についても一括して説明する。

概要

1985年より連載開始。当時は『キャプテン翼』が全盛期だったこともあり、サッカー漫画がやたらと流行り、あらゆる雑誌でサッカー漫画が連載されていた。少林拳の使い手の主人公香取一斗が、友人や学校新聞などにおだてられてサッカー部に入り、幼なじみでライバルである由良和馬らと共に、少林拳法によるサッカーのセオリー無視な動きで周りを翻弄し、全国大会を目指していく。主人公達の中学2年生、3年生時と、『風飛び一斗』として高校1年生時が描かれている。

連載初期は『キャプテン翼』の例に漏れず必殺技が多用されており、明らかにルール無視や物理法則無視、人体の生理学上困難な必殺技が多かった。しかし後期になると必殺技を使うなどの描写は少なくなり、フォーメーションを組んでのディフェンスのプレッシャーや前線の押し上げ方など、比較的リアルなサッカーの描写をしている。ただ、スポーツマンシップに明らかに反した行動や人を見下した言動が多数あり、スポーツ漫画というよりはギャグ漫画に近い要素もある。また、対戦校とトラブル(乱闘)の後、試合をするという展開がお約束であった。

途中、主人公の高校進学後は『風飛び一斗』とタイトルを変えつつも、20年以上の連載を誇るサッカー漫画屈指の長期連載作品だった。しかし、2007年に月刊ジャンプの休刊に伴い、未完のまま打ち切り扱いで連載を終了した。強引に最終回に持っていくこともなく、明らかな未完扱いで終わった漫画は、月刊ジャンプの中では唯一この漫画だけである(以前から連載休止中であった『冒険王ビィト』を除く)。最終ページには、あとわずかで完結にもって行くつもりであったという構想が説明されているものの、無理矢理完結することを良しとせず未完のまま終了するということだけが書かれている。高校では主人公一斗が他校に進学し新しいチームメイトと共に全国大会に出場。かつての戦友である清雅のチームメイトと対戦直前で連載が終了してしまった。

登場人物

私立清雅学園

一斗が入部する以前は、サッカー部とは呼べないほどの弱小チームであったが、乱闘事件をきっかけに新生清雅サッカー部として生まれ変わった。本編で登場するその当時の部員は、甲斐邦彦、和馬、真、平木、五木田、加藤、波多のみ。甲斐邦彦が乱闘事件の責任を被り、放校処分になったため、甲斐邦彦が背負っていた「背番号10」は「甲斐邦彦を知っている部員が1人でもいる限り、欠番」となっている。

香取一斗
本編の主人公。好奇心が旺盛で喧嘩早く、行く先々で騒動を巻き起こす。清雅学園に転入し、幼い時の喧嘩仲間だった和馬と再会。和馬と張り合うため、和馬が課した入部テストに合格し、初心者でありながらサッカーを始めた(そのため初期にはルール無用のプレーをしていた)。一応ポジションはフォワード(レフトウィング)だがボールのある所にはポジション無視で常に顔を出していた。小柄だが運動神経抜群で、見よう見まねで暁のライジングシュートを打って見せるなど抜群の運動センスを誇り、その決定力の高さは全国に轟くことになる。しかし、オツムの方は今一で中々ルールが覚えられない。カンフーが得意で実際のプレーに応用していた。あせっている和馬を落ち着かせるなど、時に冷静な面を見せる。口癖は「ちょんわ!」。清雅のスライド入学の成績に至らず、ブラジル留学しようとするが手違いで父と行き別れ埼玉の高校に推薦で入学する。
プレイヤーとして『何をするかわからない』『未知数』ということから、戦ったことのある宗近暁、里見伊緒、だけでなく、黒崎史郎は対戦前からマークしていた。清雅のポイントゲッター。
由良和馬
清雅学園キャプテンで、ポジションはフォワードでチームのエースストライカー。崇永の野津監督が『全国5指に入る』という選手で、崇永からもスカウトは来ていた。
キャプテンとして弱小チームだった清雅サッカー部を1年生時に改革し強豪に育て上げるなど、プレイ以外でも活躍の場が多く、彼ほどチームに与える影響力が大きい選手はは作品中珍しい。
一斗の幼馴染で、キャプテンを任せられるなど普段は冷静であるが、熱くなれば昔の血が騒ぐのか猪突猛進のプレーもいとわない。一斗とはいがみ合うことが多いがいざとなれば暁が畏怖するほどの抜群のコンビネーションを見せる。ポイントゲッターでもあるが一斗がいるため普段はゲームメーカーに徹することも多い。数人のDFを吹き飛ばすパワープレーが得意。実家は八百屋で妹がいる。高校では一斗のチームと対戦寸前で連載が終了している。
宗近 真
ゴールキーパー。和馬の親友である。理知的な落ち着いた性格で、一斗と和馬の揉め事が起これば仲裁役になる。眼鏡がトレードマーク。宗近暁は一卵性双子の兄であるが、性格もポジションも大きく異なる。小学生の頃から優秀なプレイヤーであり、和馬、暁、真の3人は小学校に上がる前からボールを蹴っていた仲間。背番号は、和馬が「9」暁が「10」真が「11」であったが、戦術に興味を持ち出しGKを志願する。当然FCでも優秀な選手であったが、気が弱く「やさし過ぎる性格」と野津監督にみなされ、スカウトの対象にされなかった。
性格こそ穏健であるが、右肩の脱臼をものともせずPKをストップしたり、暁のライジングシュートを唯一セーブするなど守備に関しては彼が司令塔である。また、チームについて、和馬にも意見ができる数少ない人間。
小学生、中学生時代、特に兄弟コンプレックスを感じているところは見られない。兄のことは「常にトップでいないと気がすまない人」と言う描写はあるが、それは崇英サッカー部の厳しさに対して「(暁には)それがあっている」という意味である。
高校ではボランチにコンバートされ1年生ながら和馬、瀬出井と共にレギュラー。中学時代から見られるディフェンスの視野の広さ、そしてGK時代では珍しかった「足でのボール捌き」の能力の高さを買われたからである。しかし、中学時代でも『(練習試合も含め)清雅が崇英から点をとった最初と最後』はセットプレーであり、セットプレーのどちらのキッカーも真であるという偶然(?!)があるなど、GKの割にはキッカーとして活躍する珍しいキャラである。(彼以外で、本来GKがすることでない活躍をする場面があるのは、里見伊緒のみ)
平木 涼
ディフェンダー。普段は仲間とつるんで遊んでいる不良だが、実力は一流でDFラインを統率し、マンマークのレベルも一流。的確な攻撃参加など一斗、和馬と並んでフィールドプレイヤーの要。かつて相手チームの選手の選手生命を絶つ怪我を負わせたことにより(不可抗力の事故であり相手選手も恨んではいない)サッカーから離れていたが一斗や和馬の姿を見て復帰した。全国大会進出に大きく貢献したが、校内のトラブルに巻き込まれ転校。その転校先となった千葉県大船浦中でもサッカーを続け、ディフェンダーとして全国大会に出場。
大船浦中では「カミソリスライディング」の異名をもつだけでなく、清雅時代同様チームのフィールドプレイヤーの要となり、平木の加入で大船浦中は弱点(課題)であった守備が大きく強化され、初出場で全国大会ベスト4となるほどにまでのチームになった。準決勝では清雅学園と対戦。一斗とは「おチビちゃん」「眉なし」と呼び合う喧嘩仲間。
岡本武志
フォワード(ライトウィング)。清雅はフォーメーションは4-3-3だが、時折4-4-2のツートップになることもあり、そのときはミッドフィールダーをつとめる。立花と共にゲームメイクを行う。一斗には「岡ちゃん」と呼ばれている。
立花真澄
ミッドフィールダー。岡本と共にゲームメイクを行う選手。和馬が卒業後、主将を任される。清雅のスローインは彼が行う。一斗には「真澄ちゃん」と呼ばれている。
正木 剛
ミッドフィールダー。太っている(?!)のが特徴。太っているが、全くと言ってよいほどそのことに触れられない(一度だけ一斗「デブ」と呼び、「デブ…きずつくなァ…」という描写があった)。立花、萩、(岡本)、とともにMFをつとめ、同じくゲームメイクを行う。
萩 直也
ミッドフィールダー。出っ歯で片目を隠しているのが特徴。立花、正木、(岡本)とともにMFをつとめ、同じくゲームメイクを行う。
三宅 淳
ディフェンダー。一斗達が3年生時に平木と入れ替わる様に転校してきた。膝に古傷があり当初は美術部兼サッカー部マネージャーであったが仲間の説得で選手として復帰した。平木に匹敵するテクニックを持ち、絶妙のポジショニングからボールに触れることなく相手にプレッシャーを掛けることができる。目が細くいつも笑っているように見えることから一斗に「ニヤケ」と呼ばれるが伊達眼鏡を掛けており、その奥の眼光は鋭い。実は足の負傷が完治しておらず爆弾を抱えている為、全力でプレーできる時間が限られている。
五木田又次郎
一斗達が2年生時にチームで唯一の3年生であったがキャプテンは和馬に譲っている。清雅が弱小チームであった時期と10番(甲斐・兄)を背負っていた人物を知る数少ない男である。あだ名は「又やん」。
加藤 一
ディフェンダー。ライトディフェンス。一斗には「加トちゃん」と呼ばれている。顔つきは、立花、岡本などと似ているが、学年は一年上。
波多喜明
ディフェンダー。センターバック。前髪のパーマが特徴。3年生時の地区予選準決勝戦で負傷。その後を後藤に譲る。ディフェンダー。
橋本 清
ディフェンダー。平木がチームへ戻り、一斗が加入し、控えに回った。基本的にディフェンダーだが、清雅の層が薄さから色々なポジションを守るハメになる。五木田の卒業に伴い、背番号が12から3へ変わる。平木の放校処分後はレギュラーに返り咲くと同時にレギュラーへ。ポジションはレフトバック。
三宅(センターバック)が出場する際、相手チームによっては後藤にレフトバックを任せることもある。
甲斐秋彦
かつて10番を背負っていた甲斐邦彦の弟。何時もムッとした顔つきから一斗からは「への字口」と呼ばれている。フォワード志望であったがフォワード競争で一斗に敗れセンターバックにコンバートされる。兄同様のセンスを持っており1年生ながらレギュラーを務める。
国武高道
リザーブ選手。奥目なのが特徴で一人称は「私」。ボディビルダーの家系で番外編で父母も登場した。度胸はあるが和馬曰く「何を考えているか解らない」とのことである。
田丸角雄
1年生で足が遅く「丸ブタ」と呼ばれている。小太りで眼鏡。一応ポジションはミッドフィールダー。
高井友明
1年生でジュニアサッカー2年の経歴を持つ。センスはあるが気が弱い。ミッドフィールダー希望。
吉尾浩司
1年生でジュニアサッカー2年の経歴を持つ。極端な上がり症。ディフェンダー希望。
後藤重信
三宅と同時期の転校生。名門出身だった為、買い過ぶられレギュラーに抜擢される。しかし和馬は理解しており、それに応えるべく努力で補った。気は弱いが身長は和馬とチーム1,2を争う高さで、体格も非常によく、その巨体でゴールを守る。背番号は12。三宅投入までのセンターバックを任されることが多い(三宅と交代せず、同時に出場するときはレフトバック)。一斗、甲斐・弟からは「オッサン」と呼ばれている。
楠真琴
清雅の女子マネージャー。一斗や和馬よりは一学年下である。家は剣道場で古武道もなかなかの腕(剣道は中学一年生時代に既に二段を取っていた)。性格はかなりのお転婆であるが(女性ながら総拳と喧嘩したこともある数少ないキャラ)、問題児の一斗を抑止するブレーキを担っている。しかし、逆に乱闘に巻き込まれることも屡。最初一斗に入部届けを渡したため、名前もあいまってか概要を一斗から聞いた部員は筋骨隆々の男を想像していた。
作中、まともに出番がある唯一の女性キャラである。(他に名前がある女性キャラは和馬の妹、由良和美だけであるが、キャラ名はおろか名前すらまともに出てこない)。真と読みが同じのため、入浴中に同学年選手数人と一斗が間違えて入って来て、あわてて逃げなかった一斗は全身が腫れて気絶するほど殴られた。
瀬出井にナンパされたり(2年越しでしつこくデートに誘われた)、「あれ(お転婆で暴力的な性格)さえなければ可愛いのに」と同級生に言われたりすることから、ルックスはよいという設定であることがわかる。「マコトちゃん(同級生、波多、真など)」「マコト(一斗)」「楠(和馬)」と呼ばれており、何故か紛らわしい(真と読みが同じ)下の名前で呼ばれることが非常に多い。

崇永学園(静岡)

学校でありながら、中等部、高等部、大学までFCなどと同様に専用コーチが一貫性を持って指導している。東京のFCにコーチがスカウトに行くほどであることから、寮体制は当然完備していると思われ、全国から選手が集まる超名門。全国大会出場は当然、全国制覇すら何回もしている超強豪。

宗近 暁
ミッドフィールダー。宗近 真の双子の兄であり和馬の親友。和馬、真、暁、3人は小学校に上がる前から一緒にボールを蹴っていたサッカー仲間。3人が小学生のとき、三原台FCは、エースストライカーの和馬(背番号9)、ゲームメーカーの暁(背番号10)、ゴールキーパーの真の3人によって無敵(全盛期)を誇った。中学に入ってからも1年で既に全国制覇、崇永でも背番号10をまかされるほど。ゴールを、ドリブル、パス、ディフェンス、その他洞察力まで全てが一流であり(一斗と和馬が最高の力を発揮する条件を予測していた唯一の人物)、中学校のときは常に大会No1選手と言われていた。2年生時に必殺技「ライジングシュート(詳細は下記)」を完成させる。三原台FCの主力3選手のうち、真だけが崇永学園にスカウトされなかったためスカウトを断った和馬に対して、「誰よりもうまくなりたい」との気持ちから一人崇永に進学した。しかし普段は温和な性格でありエリート選手にありがちな人を見下した態度はなく、王者らしい正々堂々としたプレースタイルで全国にその名を轟かせている。肩の負傷をものともせずに普段以上の力を出すなど精神力の強さもある。サッカー初心者であるがゆえに常識にとらわれない一斗の高い潜在能力に興味を持っている。和馬と同じく2年時からキャプテン。
武市 忠
ゴールキーパー。一斗が2年の時、練習試合で清雅学園と対戦。また、その年の全国大会決勝でも静岡県代表として清雅学園と対戦。試合終了まぎわ、至近距離からの一斗の後ろまわし蹴りシュートをグローブがやぶけながらもクリアした。その結果、勝利をおさめ、みごと全国大会二連覇を達成。初登場時は3年生で次の年には卒業。暁より年上だが、暁のことを「キャプテン」と呼び、暁に対しては敬語混じりで話す。
城之内 健
名前だけ1巻で登場。ポジションは2年生時ミッドフィールダー、3年生時フォワード(崇永のフォーメーションは4-4-2)。文武両道を重視する崇永学園にあって学業が芳しくないため、遠征に外されるなど「名門崇永のオチコボレ」といわれていた。2年生時の全国大会でイエローカードをだしたため2試合出場停止処分を喰らったり、試合中相手チームのラフプレイに怒って怪我人に水を持って行くフリをしてヤカンを相手チームの選手にぶつけたり、一斗と一緒に乱闘をするなど、2年生時は問題児であった(3年生時は「城之内が大人しくなった」と言われてることから、マシになっているようである)。基本的にギャグキャラ。
しかしサッカーにおいては「秒の殺し屋」と言われるスーパープレイヤーで、崇永の主力選手。トリッキーな動きができるテクニシャンで、一斗のセオリーを無視したプレーにも対応できるだけでなく、一斗同様「層の厚い崇永で、チーム一の快足(よって一斗の様にフォワードでも素早くDFに参加したりできる)」、そして一斗と違い「ルール、戦術等を把握している」「必要ならばセオリー通りサッカーもできる」など、暁が彼を非常に信頼していることがうなずけるほどの選手である。問題児であった2年生時でも、暁を「キャプテン」武市を「武市さん」と呼び敬語で話す、監督に逆らうことはあっても暁の言うことはよく聞くなど、一斗とはやや異なる点が多い。一斗とは気が合うようであり、チーム事情により、自分が退場の罪を被ったときも(勝負を逃げるのかと一斗に言われ)「すまねえな、チビ」と言った。
一斗には2年間「幕の内」と呼ばれ続けるが、誰も突っ込まない。2年生時(問題児にもかかわらず)、暁の指名で暁の代わりに指揮を取ったことがある。
原 敏光
レフトウィング。一斗が2年の時、練習試合で清雅学園と対戦。また、その年の全国大会決勝でも静岡県代表として清雅学園と対戦した。パワーこそないが、清雅学園のサッカーをよく研究しており、ドリブルで正面突破をはかった由良和馬を川越克之と2人がかりで止めてみせた。初登場時は3年生で次の年には卒業。
比留間一俊
ミッドフィルダー。一斗が2年の時、練習試合で清雅学園と対戦。また、その年の全国大会決勝でも静岡県代表として清雅学園と対戦した。その結果、勝利をおさめ、みごと全国大会二連覇を達成する。さらに翌年の全国大会決勝でも、ミッドフィルダーとして清雅学園と対戦。初登場時は2年生。
川越克之
センターフォワード。一斗が2年の時、練習試合で清雅学園と対戦。由良和馬のマークについたが、おさえることができなかった。また、その年の全国大会決勝でも静岡県代表として清雅学園と対戦。パワーこそないが、清雅学園のサッカーをよく研究しており、ドリブルで正面突破しようとした和馬を原敏光と2人がかりで止めてみせたが二度目には和馬のブルドーザタックルをもろにくらい、ふっ飛ばされた。初登場時は3年生で次の年には卒業。
杉本 実
センターバック。香取一斗が2年の時、練習試合で清雅学園と対戦。また、その年の全国大会決勝でも静岡県代表として清雅学園と対戦し勝利をおさめ、みごと全国大会二連覇を達成した。さらに翌年の全国大会決勝でも、ディフェンダーとして清雅学園と対戦。初登場時は2年生。
神野和巳
ライトウィング。一斗が2年の時、練習試合で対戦。一斗をチビ呼ばわりしたため、アゴに蹴りを入れられた。そしてその年の全国大会決勝では、ミッドフィルダーとして清雅学園とふたたび対戦。みごと全国大会二連覇を達成した。さらに翌年の全国大会決勝でも、ミッドフィルダーとして清雅学園と対戦。3対3の同点で延長戦に突入したところで、平尾と交代した。初登場時は2年生。
土田昌平
センターバック。一斗が2年の時、練習試合で清雅学園中と対戦。また、その年の全国大会決勝でも静岡県代表として清雅学園と対戦した。勝利をおさめ、みごと全国大会二連覇を達成。さらに翌年の全国大会決勝でも、ディフェンダーとして清雅学園と戦った。初登場時は2年生。
坂尾文彦
ミッドフィルダー。一斗が2年の時、練習試合で清雅学園と対戦。嵩永ゴール前で一斗にヒジうちしたため、なぐられた。これが引き金となって場内は大ゲンカに。結果、試合は3対1の嵩永リードのまま中止になり、一斗と和馬は辻先生によって1か月の停学処分となった。その年の全国大会決勝では、静岡県代表としてふたたび清雅学園と対戦し、ライトバックをつとめる。初登場時は3年生で次の年には卒業。
寺井 豊
レフトバック。一斗が2年の時、練習試合で清雅学園と対戦。また、その年の全国大会決勝でも静岡県代表として清雅学園と対戦する。試合終了まぎわ、一斗をゴール前で止めようとしたが、股下をくぐられた。初登場時は3年生で次の年には卒業。
山口純一
ライトバック。一斗が2年の時、練習試合で清雅学園と対戦。その年の全国大会決勝ではひかえにまわった。以後、出番なし。初登場時は3年生で次の年には卒業。
森 宣之
背番号1の正ゴールキーパー。武市の後任。キャッチングでは謝花悦史より上。一斗が3年の時の全国大会決勝で、静岡県代表として清雅学園と対戦。謝花に対し物凄いライバル心をもっていて、試合でも最初から奮闘したが、それが災いしてか由良和馬のシュートをダイビングキャッチした時にポストに激突。左肩を脱臼し、途中退場した。
小林順一
ディフェンダー。一斗が3年の時の全国大会決勝で、静岡県代表として清雅学園と対戦。一斗にあっさり抜かれた。
戸塚幸司
ディフェンダー。香取一斗が3年の時の全国大会決勝で、静岡県代表として清雅学園と対戦。一斗にあっさりぬかれた。
須加尾 徹
フォワード。一斗が3年の時の全国大会決勝で、静岡県代表として清雅学園と対戦。試合開始早々にケガをしている由良和馬に、ブルドーザチャージでぶっとばされた。前半終了まぎわにはシュートもはなったが、甲斐秋彦にクリアされた。
葛西修二
ミッドフィルダー。一斗が3年の時の全国大会決勝で、静岡県代表として清雅学園と対戦。
謝花悦史
背番号12の控えのゴールキーパー。琉球空手の使い手で、大柄にもかかわらず、身の軽さは一斗と変わらない。しかし、ドレッドヘアーで野津監督に目をつけられているうえに、キャッチングがまったくできない。そのため、長い間試合に出してもらえていなかったが、「髪を切れば試合出場も考えてやる」と言われ、一大決心のもと髪を切るが、香取一斗のせいで丸刈りになってしまう。しかしそのおかげで、一斗が3年の全国大会決勝・清雅学園戦で左肩を脱臼した森宣之に代わって試合出場をはたす。大ピンチこそゴールキーパー最大の見せ場と考え、ピンチになるたびに自分で「大ピンチ」と叫び、喜ぶ。しかしほとんどの場合は、彼が勝手に攻撃参加したことで招いたピンチなのだ。
平尾
ライトウィング。足の速さだけなら、チーム内で城之内健についで二番目に速い。一斗が3年の時の全国大会決勝で、静岡県代表として清雅学園と対戦し、延長戦前半から神野和巳にかわって途中出場をはたした。
小玉
リザーブ選手で、角刈り頭。ポジションは不明。一斗が3年の時の全国大会決勝・対清雅学園戦で、謝花悦史のプレーに失神した野津監督を起こそうとしていた。前半終了後、謝花の暴走をおさえるために、宗近暁からゴールキーパーとしていつでも出られるように指示された。しかしキーパー用として森宣之の着ていた「背番号1」のユニフォームを着ようとしたため、謝花に首を絞められ殴られた。
野津監督
サングラスがトレードマークの名将。当初は厳格な監督であったが徐々にずっこけるなどコミカルな描写が増えた。謝花投入は不本意であった。

大泉北中

大吹政五郎
大泉北中サッカー部主将。ミッドフィルダー。あだ名は「ホラ吹き政」。香取一斗が2年の時、西東京大会一回戦で一斗、由良和馬のいない清雅学園と対戦。しかし平木涼にハットトリックを決められ、0対3で敗退した。さらに一斗が3年のときに、西東京予選一回戦で2年連続して清雅学園と対戦。今度は相撲部から久縞貫士を招き、昨年の借りを返すと大口をたたく。そして前半、一斗と甲斐秋彦が仲間われしているスキに先制ゴールを(ミスキックだが)決めた。しかし得点はその1点のみで、1対6と逆転負けをしてしまった。
非常に臆病な小物だが、相手が自分より弱いと判断した途端に大きい態度を取り出すなど「浅はか」「強気な態度じゃないものには威張るが、弱い」など、その小物っぷりをみせるキャラである。楠真琴とぶつかったとき、土下座して必死に謝るが、女性と見た途端大きい態度を取ってしまったために、関節技をかけられ痛めつけられるなど、典型的な「やられ役」。この作品で非常にやさしいキャラである宗近真ですら、彼のことを「ホラ吹き政」と呼ぶ。
久縞貫士
ゴールキーパー。香取一斗が3年のときに、西東京予選を勝ちあがるために大吹政五郎に誘われ、相撲部からサッカー部に転部した「最終秘密兵器」(相撲部とサッカー部の掛け持ちの可能性もある)。基本的に人が良いためにサッカー部に協力したものと思われるが、相撲界では「関東の横綱」と呼ばれるスーパースター。ホラ吹き政と一緒に清雅に偵察に行ったときは、相撲部から組み手をお願いされるほど(人が良いためか、相撲部の練習につきあってしまう)。
抜群の瞬発力と立ち回りでシュートコースに回りこみ、パンチングの代わりに行う張り手はボールを相手ゴールのバーに直撃させるほど。一対一でのセービング力は、甲斐秋彦が手詰まりになり圧倒される程のプレイを見せる。勿論腕力は桁外れであり、真上のボールを片手でキャッチした勢いでゴールを持ち上げてしまう。しかしキックはまったく飛ばない(足が前に上がらないため)。
一回戦で清雅学園と対戦し、必殺の張り手パンチングで大吹の先制ゴールをアシストした。前半は甲斐秋彦の個人プレーが中心だったので無失点でしのいだが、後半清雅学園の猛攻を受けて、崩壊する。(ホラ吹き政からまともなサッカーの戦術を教えて貰っておらず、また本人も「難しい」「わからない」と言ってることから、崩壊というよりはサッカーの素人で、急造プレイヤーによるワンマンチームのため、清雅のチームプレイに対応しきれなかった様子)
サッカーのユニフォームの下に下着ではなく、まわしをつけている(本人曰く「この方が落ち着く」らしい)。試合前にまわしをしめ直すなどの行動も見られる。普段はとぼけた顔をしているが、立ち回りに入ると急に鋭い目つきになり、スーパープレイ(?!)を見せる。

外豪学園

いわゆる「金持ち学校」であるが、サッカー部は東亜大付属中と並ぶ強豪校である。学食のカレーが3種類ある。

里美伊緒
天才ゴールキーパーで地区予選の最大の壁であった。典型的な自信家で傲慢な性格であるがそれだけの努力をしている裏付けがある。武術を応用した円形捕球(ローリング・キャッチ)でシュートの威力を殺す技法を持っている。パントキックがセンタリングになるくらいのキック力、GKのパンチングをはじき飛ばすほどのシュートなど、オフェンスの組み立てもできる超一流プレイヤー。しかし、暁のライジングシュートには触れることすらできず、清雅メンバーに全国のレベルの高さを感じさせた。
初めての挫折を感じ、2年目は性格も多少変わって、大幅に実力を上げて決勝戦で清雅の前に立ち塞がる。NBAのプレイヤーのように、大きなボールを片手で扱うほどの握力を初めとし、超人じみた動体視力、桁違いの読み能力、その他新しい必殺技など、まさに「天才GK」である。普通のシュートがハプニングで偶然ドランキングショットとなったこともあったが、初見で掴む。
滝脇解
外豪学園中サッカー部主将でミッドフィルダー。初登場は伊緒を同じく2年生だがこの時 主将かは不明。ゲームメーカー。清雅戦を観戦するときは驚き役になるなど伊緒に比べると格下の扱いを受けている。
中山右近
3年時に外豪学園に転校し決定力不足を補うフォワード。頭をスキンヘッドにしへディングでボールに自在に変化を加える。左眉の根元にイボがあるのが左近との違い。
中山左近
中山右近とは双子の兄弟。同じく頭を丸めている。性格は右近と少しちがい、右近よりも血の気が多い。里美伊緒と勝負して敗れ、伊緒のすごさにホレて外豪学園に転校。

明哲中

沖野聡
明哲中サッカー部主将。ミッドフィルダー。かつて平木涼によって再起不能になった沖野ミノルの弟。しかし、試合に勝つためには手段を選ばない性格は、兄とは似ても似つかない。香取一斗が2年の時の西東京予選三回戦で、清雅学園と対戦。平木が自分に後ろめたさを感じてチャージできないことを利用し、先制ゴールをあげた。その後もチーム全体でラフプレーをくりかえしていたため、試合の後半にはスタンドからブーイングの嵐が起こった。その後は清雅学園に押されはじめ、結局1対2で逆転負けだった。
沖野ミノル
沖野聡の一つ年上の兄で、元明哲中サッカー部員。弟とはちがって、心のやさしい性格をしている。昔、清雅学園との試合中に当時1年生だった平木涼と接触し、複雑骨折した。そのため彼は、サッカーはおろか満足に歩くことすらできなくなってしまう。しかし香取一斗が2年の時の西東京予選三回戦で、彼が骨折したことを利用して勝とうという聡の汚さに気づく。その聡の考えにガマンがならず、スタンドから聡にヤジを飛ばした。

東亜大付属中

外豪学園と並ぶ強豪校で全国的にも知名度は高い。原作では西東京ブロックに在籍している。

似内雅門
東亜大付属中サッカー部主将。センターフォワード。試合観戦中はかならずアイスを食べている。香取一斗が2年の時の西東京予選決勝戦で、清雅学園と対戦。その思いきりのよさとパワーはおり紙つきで、タックルの威力は由良和馬と互角。くわえて大柄だが、けっして足もおそくはない。一斗を倒し、宗近真をふっ飛ばして2点を取った。しかし終了まぎわ、「1点リードを守るため、守備に徹する」という黒崎史郎の指示を無視する。攻撃にうつり、真の肩にケガを負わせたが追加点はうばえず、逆に清雅学園に同点にされてしまう。そのまま試合は3対3でPK戦までもつれこみ、彼は東亜大付属中五番目のキッカーをつとめる。そして、ケガの真にかわってゴールキーパーになった一斗と対決するが「少林寺蝴蝶掌一斗くんスペシャル」によってゴールをはばまれ、外した。その結果、3対3(3対4)で敗れ、全国大会連続出場をはたせなかった。登場時は3年生で翌年は卒業。翌年、黒崎とともに観戦に現れることもあり。名字の読み方が、初め「にない」であったが、後に「にたない」になる。
黒崎史郎
ミッドフィルダーでゲームメーカー。おデコがでかいことにふれられると、真っ赤になって怒る。一斗からの呼称は「キューピーちゃん」。香取一斗が2年の時の西東京予選決勝戦で、清雅学園と対戦。流れるようになめらかなドリブルをする。後半残り10分を切った時点で、1点のリードを守りきるため守備に徹するように指示した。が、終了まぎわ、似内雅門が指示を無視して攻撃に転じたため、失点をゆるすことに…。そして試合は3対3のままPK戦までもつれ込み、四番目のキッカーとして臨時ゴールキーパーの平木涼と対決。左へカーブをかけて決めた。登場時は3年生で翌年は卒業。
羽沢恵太
控えのライトバックで東亜大付属中の秘密兵器で器械体操が得意。気が弱く、自分に自信が持てなかったが、憧れの香取一斗と出会って自信をつけた。一斗が2年の西東京予選決勝戦で、清雅学園と対戦。前半24分に清雅学園に追いつかれた時点でレギュラーの吉村章雄と交代し、出場をはたす。一斗のマーカーとして奮闘するうちに、みるみる才能が開花。一斗をライバル視するまでになる。しかし、一斗の眼中に自分の姿はなく、由良和馬をライバル視していることに気づいて、ふたたび自信をなくす。
2年目、西東京予選でアシスト王と言われる程のプレイヤーに成長し、似内と黒崎が抜けて東亜大附属中が弱体化するとの予想を覆すほどの活躍をみせる。そのために準々決勝の薬師神中戦で、敵に左足を骨折させられる。試合の方も無念の準々決勝敗退となってしまった。精神面でも成長を見せてる片鱗もあるが(前年度になかった怒りなどの感情を見せる)、2年目になっても一斗のプレイを観戦したがるなど、一斗に憧れを持っているのは変わらない様。一年目のMFで2年目の主将の上ノ町にも見抜かれる。
学年は一斗や和馬より一学年下。

統倫学園

片岡優二
ミッドフィルダー。香取一斗が3年生時の地区予選2回戦で清雅と激突。和馬、暁とは小学生のFC(サッカークラブ)からのライバル。2年生までは中学のサッカー部に入らずFCに在籍していたため、3年生になるまで大会に出てこない。傲慢な態度でチーム内では反感を買っている。「カッティングショット」で清雅を苦しめるが、一斗に破られてしまい試合も敗北する。
真の「あの性格は直っていないよう」という台詞から、昔から傲慢であったことがうかがえる。
里見伊織との会話はないが、伊織は片岡の存在を知っており(片岡が中学生の大会に出場していることに驚く)、片岡も伊織には「一度は戦ってみたかった」と言わせる程のスーパープレイヤー同士。
笠原広大
パワープレイが得意なフォワード。一斗には「しゃくれアゴカバ」「ブタマン」などと呼ばれていた。
隅田将晃
笠原同様巨漢のフォワード。傲慢な片岡を信用していなかったが、勝ちに拘る片岡の直向さに試合後は認めることになる。一斗には「クチビルゴリラ」と呼ばれていた。笠原に比べ、まだ知的な面を見せることもある。
川村信吾
統倫学園サッカー部主将。比較的大人しいタイプ。ミッドフィルダーで個人技よりパスワーク主体のゲームメイクを行う。片岡の独断ぶりに頭を痛めるが実力は認めているものの、それに激怒反抗する笠原と隅田の意見と片岡の意見に挟まれ苦難する。

西峰中

出口淘汰
西峰中サッカー部主将。背番号10、ミッドフィルダー。古戸真道から「ディエゴ」と呼ばれている。試合では相手が強ければ強いほど機嫌がよくなるタイプ。香取一斗が3年の時、西東京予選準々決勝で清雅学園と対戦。古戸との変則的なコンビプレーで多くのチャンスを生みだすだけでなく、短足ならではの重心の低さで絶対のボールキープ力を見せる。極端なゾーンプレスを指揮して清雅学園を苦しめる。惜敗するが全国大会を控えた清雅に古戸と共に練習に協力した。
古戸真道
西峰中サッカー部員。背番号9、フォワード。オランダのルート・フリットにあこがれ、髪形(完成までに10時間)をマネる。お調子者でそうぞうしいが、体格にめぐまれ、タックルと空中戦では由良和馬とほぼ互角。一斗が3年の時、西東京予選準々決勝で清雅学園と対戦する。試合開始直後から、出口淘汰とのコンビプレーで何度もシュートを撃つが、運わるくポストやバーに弾かれる。一斗とも乱闘した事もあり、体格と髪型から総拳と間違われたこともある。一斗には「ゴミ箱男」と呼ばれる(出口から逃げてゴミ箱に隠れているところ、一斗と初対面であったため)。チームの主将(出口)が苦手なのも和馬には弱い一斗と共通している。後に生活指導の教師に角刈りにさせられる。

薬師神中

清雅学園とは準決勝で対戦している。原作での部員の言動などから、素行の悪い学校、またはそういったグループによって形成されているサッカー部であると思われる(控え室が集団で襲撃されるなどもあることから、様々なところに恨みを持たれてる様)。観客や審判に好印象を持たれる様に演技しておいて、実は姑息な悪党というタイプ(相手チームの主力を試合前、又は試合中に隠れて負傷させて勝ち上がっていく)。

姫野匠
薬師神中サッカー部主将。ミッドフィルダー。香取一斗が3年生時の西東京地区予選大会準決勝で清雅学園と激突。美形で女性にもモテる涼しい笑顔と裏腹に試合中の事故に見せかけて相手を負傷させる姑息な男。負傷させられた選手は多数に上るが中でも東亜大付属中の羽沢、清雅の波多は足を折られてしまう。試合後、実態を知った和馬、一斗から鉄拳制裁を受ける。喧嘩が強くてもスポーツマンとして滅多に暴力を振るわない和馬を怒らせた最悪に卑怯な選手であった。不破がいるのにもかかわらずリーダー格である理由は、狡猾で、乱闘では独自の刃物のついた凶器を使うところなどが考えられる。
不破克洋
ゴールキーパー。清雅戦前に歩道橋で一斗を襲ったが欠場までには追い込めなかった。試合でも不可抗力に見立てて肘打ちをかますなど悪質な選手。試合後に一斗から報復を受ける。体が大きく喧嘩も強いが、姫野の狡猾さを評価してか、2番手格である。
西俣賢一
フォワード。試合中、指笛を審判のホイッスルに見立てて、波多を引っ掛けハンドを誘った。結果、ミスを取り返そうと奮闘した波多であったが骨折させられてしまう。

夏海学園(茨城)

清雅と合同合宿を行った学校で、ここ10年で7度の全国大会出場の常連校。練習グラウンドには、ナイター設備が完備されているなど、練習環境が整っている。

瀬出井洋一
夏海学園サッカー部主将。ミッドフィルダー。性格は非常に明るくさわやかなのだが、少しナンパ癖があるのがたまにキズ。実力は確かで清雅と合同合宿を行ったり3年時は対戦したりと少なからず縁がある。この為か、高校からは清雅でプレーする事になった。髪を掻き揚げる仕草がトレードマーク。必殺技の「アークシュート」を持つ。2年生時の全国大会は海邦中(沖縄)に一回戦で惨敗。
戸室京介
フォワード。香取一斗が3年の時の全国大会一回戦・宇輪縞中戦では、試合前一斗に500円をうばわれ、追いかける。そのために試合に間にあわず、出場できなかった。しかし二回戦で、茨城県代表として清雅学園と対戦。瀬出井洋一と同じ「アークシュート」を左足からはなち、自身は2点を取ったが、試合は3対4で逆転負けだった。

芸秋中(広島)

蛭田
芸秋中サッカー部員。血の気が多く、全国大会一回戦前日に、当時2年の香取一斗とケンカをした。試合でも一斗と共に退場となる。

海邦中(沖縄)

与那嶺正範
海邦中サッカー部主将。ゴールキーパー。チームメートから絶対の信頼をよせられている名主将。子供たちとよく遊ぶやさしい心の持ち主だが、かしの木でできた木刀を片手で折ってしまうほどの握力(あくりょく)をもっている。香取一斗が2年の時の全国大会では地元沖縄県代表として出場し、一回戦で夏海学園を6対0で降し、続く二回戦で清雅学園と対戦した。好セーブを連発してよくしのいだが、3点を取られる。そして、チームの勝利よりもソニー・グローバーの体を心配し、みずからの手でソニーに引導を渡すことで、試合を終わらせた。その結果2対3で敗れ、二回戦で姿を消した。
高江州泰成
センターバック。香取一斗が2年の時の全国大会に出場。
喜納 篤
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時の全国大会に出場。
呉屋高規
センターバック。香取一斗が2年の時の全国大会に出場。ディフェンス力があまりある方とはいえず、与那嶺正範に頼りきっている。与那嶺が好セーブすると「さすがキャプテン」といってよろこぶことが多かった。
金城公男
フォワード。香取一斗が2年の時の全国大会に出場。攻撃でも守備でも仲宗根文二とコンビを組んでいた。
富村和典
レフトバック。香取一斗が2年の時の全国大会に出場。
仲里俊一
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時の全国大会に出場。
比喜和人
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時の全国大会に出場。
仲宗根文二
フォワード。香取一斗が2年の時の全国大会に出場。試合中、攻撃でも守備でも金城公男とコンビを組んでいたが、宗近真に「マークさえついていれば、それほど怖い相手ではない」と言われてしまう。
ソニー・グローバー
海邦中の主力である留学生でドランキングショットの使い手。真面目で誠実な性格であり清雅イレブンとも交流があった。選手生命を縮めてまでチームの勝利のためにドランキングショットを連発するなど騎士道精神溢れる面がある。ドランキングショットは足に多大な負担が架かる。キリスト教を信仰している。
上地利治
ライトバック。香取一斗が2年の時の全国大会に出場。試合中一斗にショルダーチャージしようとしたが、かわされてずっこける。

八潟中(新潟)

須田成吾
ゴールキーパー。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で、新潟県代表として清雅学園と対戦。攻撃的な選手で、ゴールの守りを遠藤真司主将と鈴木秀男に任せて飛びだすことが多い。試合の結果は、降りしきる雨中の激戦の末、2対3の逆転負けだった。
陣内定文(陸上部と兼任)
八潟中サッカー部兼陸上部員。フォワード。ジャンプ力があるので、はば跳びの才能もあり、全国大会に出場し5位入賞をはたしている。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。持ち前のジャンプ力をいかした高い打点とスライディングを武器に清雅学園を苦しめ、2得点をあげた。
高橋一貴
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。試合途中に降りだした雨が味方してくれ、清雅学園をよく苦しめた。
石井 孝
ライトバック。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。試合前半に雨が降りだし足場が悪くなったが、雪の中で練習することもめずらしくない彼は、逆に生き生きとプレーし始める。しかし由良和馬には歯がたたず、止めようとしたところをブルドーザタックルでつぶされた。
鈴木秀男
センターバック。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。よく飛びだすゴールキーパーの後方で、遠藤真司主将とともにゴールを守る。由良和馬の先制点をねらったシュートをふせぐ活躍もみせた。
備後正也
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。由良和馬に対し高橋一貴と2人がかりで止めようとしたが、ブルドーザタックルでふっ飛ばされた。ところが試合前半に雨が降りはじめる。雪の中で練習することもめずらしくない彼は、逆に生き生きとプレーしはじめる。
青木光俊(陸上部と兼任)
八潟中サッカー部兼陸上部員。ミッドフィルダー。足が速く、その実力は陸上部の短距離選手として全国大会の優勝候補にあげられていたほど。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。持ち前の速い足をいかした快速ドリブルで清雅学園を苦しめたが、スピードで一斗に敗れてからは自分を見うしない、意地になってワンマンプレーに走る。しかし、遠藤真司主将の温かい言葉に気を取りなおした彼は、一斗のシュートを顔面でブロックするなど奮闘してみせた。
木村一美
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。試合前半に雨が降りだし、足場が悪くなる。しかし、雪の中で練習することもめずらしくない彼は、逆に生き生きとプレーし始め、清雅学園を苦しめた。
茂林浩和
フォワード。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。試合途中に降りだした雨が味方してくれ、清雅学園をよく苦しめた。しかし、高橋一貴にパスしようとしたところを平木涼にインターセプトされてしまう。
遠藤真司
八潟中サッカー部主将。センターバック。性格はとても温厚で、チームメート思い。そして試合中には、的確な判断と指示をチームメートに送る。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。試合途中に降りだした雨が味方してくれ、清雅学園をよく苦しめた。
千田友幸
レフトバック。香取一斗が2年の時の全国大会準々決勝で清雅学園と対戦。岡本武志の先制点をねらったシュートをふせいだ。さらに試合途中に降りだした雨が味方してくれ、清雅学園をよく苦しめた。
秀島(陸上部主将)
八潟中陸上部の主将で、ハンマー投げ選手。トイレで大便をしていたときに、外で待ちきれなくなった香取一斗に水をかけられ、怒りくるう。一斗をハンマー投げのハンマーに見たてて投げとばした。しかし、その後行われた短距離走で、期待していた青木光俊が一斗のせいで予選落ちしてしまう。そこで、またもや激怒した彼は、一斗にもう一度人間ハンマー投げを決めようとするが、今度は逆にKOされてしまった。

武旋中(埼玉)

埼玉県の強豪校で続編『風飛び一斗』でも同名の高校が登場するが付属校かは不明。下記のメンバーの登場も視られない。
吾郷圭吾
ゴールキーパー。香取一斗が2年の時、全国大会準決勝で、埼玉県代表として清雅学園と対戦。試合の方は、一斗の執念のシュートに反応できず、3対4で逆転負けをした。
強羅広美
センターバック。広美という名前だが、実物はヤシの木も頭突きでへし折る筋骨りゅうりゅう男。その肉体から繰りだされる強烈なショルダータックルが武器で、その練習風景を見るかぎりではラガーマンのようである。香取一斗が2年の時の全国大会準決勝で清雅学園と対戦。必殺のショルダータックルで由良和馬や一斗をふっ飛ばしたが、技術力があまりないところにつけこまれて失点をかさねる。そのため、後半3対2と1点差につめよられた時点でフォワードへ移された。
赤城 勉
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時、全国大会準決勝で清雅学園と対戦。酒井晶信、穂刈伸也と3人がかりで一斗を止めようとしたが、ぬかれた。しかし実力はかなりのもので、反則ギリギリのプレーをしても正確にパスをつなぎ、的確な攻撃をする。
酒井晶信
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時、全国大会準決勝で清雅学園と対戦。穂刈伸也、赤城勉と3人がかりで一斗を止めようとしたが、ぬかれる。しかし実力はかなりのもので、反則ギリギリのプレーをしても正確にパスをつなぎ、的確な攻撃をする。
菅田賢児
レフトバック。香取一斗が2年の時、全国大会準決勝で清雅学園と対戦。ドリブルしてきた一斗を止めようとしたが、あっさりぬかれた。
小川秀夫
センターバック。香取一斗が2年の時、全国大会準決勝で清雅学園と対戦。
北林 浩
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時、全国大会準決勝で清雅学園と対戦。その実力はかなりのもので、反則ギリギリのプレーをしても正確にパスをつなぎ、的確な攻撃をする。
穂刈伸也
ミッドフィルダー。香取一斗が2年の時、全国大会準決勝で清雅学園と対戦。赤城勉・酒井晶信と3人がかりで一斗を止めようとしたが、ぬかれた。しかし実力はかなりのもので、反則ギリギリのプレーをしていても正確にパスをつなぎ、的確な攻撃ができる。
五味敦史
フォワード。香取一斗が2年の時、全国大会準決勝で清雅学園と対戦。強羅広美より自分の方が頭がいいと思っている。実力はかなりのもので、反則ギリギリのプレーをしておきつつも正確にパスをつなぎ、的確な攻撃をする。
甲斐邦彦
元清雅の「伝説の10番」。清雅で10番が欠番になっている要因になっている選手。パワー・テクニック・メンタル・戦術、全ての面で超一流のプレイヤー。左利き。崇永学園の宗近暁や武市忠からもマークされている。武旋のイレブンからも「主将(ボスと読む)」と呼ばれ、信頼も厚い。ゴールネットが擦りむける程の回転とスピードを持つトルネードシュートというシュートを放つ。戦術面でも途中で一斗の実力を見抜き、その実力で後輩である一斗や和馬、平木(「甲斐さんには勝てない」と平木は初めて弱音を吐いた)の清雅の主力を圧倒した。作品中、一斗に唯一「凄い奴」と言わせた選手(甲斐はそれに対し「お前さんほどではないさ」と返す)。
中学卒業と同時にドイツへのサッカー留学が決まっており、国内に自分と互角に戦える人間がいないことに虚しさを感じてたが、初めて同時に自分と互角に戦う彼らに切磋琢磨する喜びを感じた。敗戦後はドイツにサッカー留学した。「猛将甲斐君が率いる武旋・・・(以下略)」というアナウンスなどもあり、後に武旋の猛将と恐れられていたことがわかる。弟の秋彦はこの時はまだ小学生。
一斗のことを評価しているのは「技や技術をとおりこしたものをもっている・・・すばらしい選手がこの国にもいる・・・」と和馬に言っている台詞からわかる。暁の「(甲斐が)試合にとても集中してるとは思えない」「(甲斐のプレイから)勝つこと以外になにかもとめているような気がしてならない……」という台詞、武市の「定規ではかったかのように、正確に右上のスミにすいこまれていった」という台詞など、一年目の大会では大会No1との評判の暁を初め、多くの優秀なプレイヤすらも遥かに凌駕した次元の選手であることがうかがえる。(2010年現在では日本人が海外のプロサッカー選手として活躍することもあるが、約20年前の武旋中戦の連載時期の時点まででは、日本はFIFAワールドカップ出場の余地すらなく、国際的サッカープレイヤーも皆無であったことから「ドイツに留学してプロを目指す」という中学生がいかに常人離れしているかどうかわかる。メキシコ五輪で銅メダルという経験はあったものの、当時の五輪はワールドカップに出場していない国で争うものであった。)
清雅時代の甲斐の秘密の、番外編「KAZUMA」がコミックス12巻に収録されている(和馬と真が清雅に入学してから春の大会までの話)。清雅で2年生の頃、背番号10番のユニフォームをつけていたことがわかる。
柴田重行
ライトバック。香取一斗が2年の時、全国大会準決勝で清雅学園と対戦。強羅広美がスローイングしたボールをめぐって一斗と空中戦を展開したが、うばわれた。

久梨中(愛媛)

大前
香取一斗が2年の時の全国大会準決勝で嵩永学園と対戦。試合終了間際、ヤケをおこして宗近暁に足をからめ、右肩にヒジうちを入れてさ骨にひびを入れさせた。これが後の決勝戦の清雅学園VS嵩永学園戦に少なからず影響を与えることになった。なお、試合の方は暁にこの大会3度目となるハットトリックを決められるなどして、0対6と完敗。その上試合後には、暁を負傷させた彼のプレーに怒った城之内健にリベンジをされ、2階から蹴り落とされた。

城山第三中(鹿児島)

辰野寛亘
城山第三中サッカー部主将。ゴールキーパー。香取一斗が中学3年生時の全国大会一回戦で清雅と対戦。チーム内では城山の二傑、「西郷隆盛」と呼ばれている。攻撃的なキーパーであるがプレイゾーンはしっかりしている。「手刀パンチング」は威力絶大。
神浦圭介
ミッドフィルダー。チーム内では城山の二傑、「大久保利通」と呼ばれている。感が鋭く、後藤のチーム歴の浅さを見抜きオウンゴールを誘った。一斗に対しても要注意人物としてプレッシャーをかけるがイエローカードを貰ってしまい、結局試合は敗北に終わる。
久保典之
フォワード。おだてると機嫌が良くなるお調子者。試合中アゴが外れ、一斗の鼻水やボールが口内に入り、この試合で一番悲惨だった人。

四方寺中(大阪)

溝口修平
四方寺中サッカー部主将。背番号10でディフェンダー。策略家で、強敵と対戦するとき以外はチームの実力を見せようとせず、敵の戦力分析に徹する。本来は組織的なゾーンプレスの要として、チーム内でバツグンの信頼をえている。また、彼自身のディフェンス力も鉄壁をほこる。しかし二重人格の気があり、普段タレ目の時はおだやかなのだが、怒ってさかさ目になると、だれも手がつけられない。キレると「わいはキャプテンや、一番偉いんやで」と喚きながら暴れだす。香取一斗が3年の時の全国大会準々決勝で、大阪府代表として清雅学園と対戦したが、2対3で逆転負け。
玉置亮太
背番号3でフォワード。小柄・がめつい・短気・ケンカっぱやい・すばしっこい・変則プレーヤーと、ことごとく香取一斗のキャラと被っている。そのため、一斗には並々ならぬ対抗心をもつ。兄・玉置圭一は現役のJリーガー。
北条権之介
背番号11でミッドフィルダーでゲームメーカー。自称「フィールドの貴公子」で、試合中は玉置亮太とコンビを組むことが多い。空中からでも背後に正確なパスを出せるテクニシャンだ。しかし自分の「権之介」という名前にコンプレックスをもっており、下の名前で呼ばれるとやる気ゼロになってしまう。関西訛りの標準語を話す。ナルシスト。

大船浦中(千葉)

全体的に部員の素行は悪い。県下屈指の攻撃力を誇っているが、平木の加入によって弱点のディフェンスが強化されたため、全国屈指の強豪チームとなった。本作では珍しく、黒い学ランの制服である。

平木涼
ディフェンダー。清雅学園で昔の不良仲間の為に放校処分になり大船浦中学に転校。背番号は清雅時代と同じく4。和馬達に全国大会で再会することを予見させていた。そのサッカーセンスは敵に回すと驚異。大船浦中ではプレイと戦術両方の面で、守備の要として活躍。「カミソリスライディング」の異名を持つ。スイーパーとしてのプレイだけでなく、リベロとしての活躍も見せ、名アシストも見せる。香取一斗が中学3年生時の全国大会準決勝で激突。清雅の4番のユニフォームで、同じポジションを守る甲斐秋彦は平木のスーパープレイに圧倒される。
西東京の決勝戦の日、サッカーとは関係がないシーンが描写が少しある。大船浦中では、カツアゲしている生徒やいじめっ子などから、いじめられっ子を持ち前の腕っぷしで守る義侠心のある生徒になっていることがうかがえる。
上甲葦辰
大船浦中サッカー部主将。フォワード。強烈な左足のシュートとパワープレイを得意とする。昨年の海邦中のソニー・グローバーの「ドランキングショット」打つことができる。ソニーと与那嶺曰く「ソニーよりキックのスピードが速い」らしい。「軸足に負担のため、多発できない」「インパクト直後、ブロックされやすい」という欠点を克服した「ネオ・ドランキングショット」を試合中に完成させただけでなく、「インパクトの瞬間にDFにカットされたとき、軸をずらしてネオ・ドランキングショットを打つ」など、抜群の対応力を持っている。
平木の入部でチームが強化された事を誰よりも喜んでる。数少ない真人間で、素行の悪い部員達も彼には逆らえない。強敵と出会うことに喜びを感じ前向きで、試合中でも成長しようとしていく様は、名スイーパーの三宅すら恐れさせる。
日尾野雅春
ミッドフィルダーでゲームメーカーだった(背番号10)が指揮権を平木に奪われ嫉妬していた。しかし平木に自身のミスを