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くすりのマジョラム/鈴城芹

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著者: 鈴城芹
巻数: 2巻

鈴城芹の新刊
くすりのマジョラムの新刊

最新刊『くすりのマジョラム 2



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

comictakaoka (鈴城芹先生新刊)くすりのマジョラム3巻は本日芳文社様より発売です コミック高岡
book_rec_ai [2012-10-27] #comic #release くすりのマジョラム (3) (まんがタイムKRコミックス) http://t.co/CrREVFeC #booklog
sinozuka_atsuto お、くすりのマジョラムの新刊今月出るのか 買わな
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hebop_ くすりのマジョラム最終回、成長した小絵の顔がずいぶん大人びてるなあ。となりに舞依を並べたらとても同級生には見えないぞ。ちなみにどうでもいい話ですが今回の小絵は小学5年生になります。 #manga #4koma

くすりのマジョラムの既刊

名前発売年月
くすりのマジョラム 1 2010-07
くすりのマジョラム 2 2011-09

くすりのマジョラム』は、鈴城芹による日本の4コマ漫画作品。芳文社の『まんがタイムきららMAX』にて2009年7月号より連載されている。

概要

魔女が経営する「魔法のくすり屋さん」と、そこにやってくる客たちとの交流をテーマにしたストーリー4コマ漫画。

舞台となる「魔法のくすり屋さん」は現代日本にあるごく普通の薬局であり、主人公の魔女は魔法と関係なく薬剤師の資格も持つ。そのため、作中には現実の医薬品に関する薀蓄や、健康法に関するアドバイスが多数ちりばめられている。そのため、作風的にはファンタジー漫画というより「お仕事マンガ」の系譜に近い。

ストーリー

日本の薬剤師の資格を持ち、欧州で魔女の修行を積んだ馬放ラムが、まほうの薬屋さんと呼ばれる『馬放保険調剤薬局』で魔法の薬を処方する。

登場人物

馬放 ラム(まほう らむ)
主人公。薬剤師にして魔女。双子(二卵性)の姉で26歳だが体が小さく、小学生程度の子供のような容姿をしており、プロポーションも子供そのものである。いつもかぶっている魔女のとんがり帽子がトレードマークだが、多数の帽子を所有しており毎回微妙に異なるデザインとなっている(単行本第1巻のカバー内表紙には「ラムの魔女帽コレクション」が掲載)。
欧州で本物の魔女の一人に師事をして修行を積み認められた正統な魔女であるが、大鍋を使った薬作りは『日本の薬事法に引っ掛かりそう』『親が「危ないから」と火を使わせてくれない』などの理由により行なっておらず、もっぱら魔方陣を用いて魔法の薬を作っている。ただし、この薬作りは趣味の一環であり、作った魔法薬も科学的分析では単なる蒸留水でしかないため薬剤として売る事ができない(無料で配布することは多々ある)。ラムは本来薬剤師であり、薬事法に則った薬の調合と処方が本業なのである。
外見こそ幼いが、既にいい年なので「魔女っ子ラムちゃん」等と呼ばれることは嫌がる。
馬放 ユキ(まほう ゆき)
双子(二卵性)の妹。馬放薬局の薬剤師。姉のラムと異なり体格もプロポーションも立派である。常識人でもあるため魔法の薬を処方することは(只での頒布であっても)あまり快く思っていないが、その効能は認めており、たまに魔法薬の世話になることも。
姉の帽子同様に白衣の下に着ているシャツは毎回違うものを着ているが、胸に妙なキャッチフレーズが書かれたものばかりである。
古河 潤(ふるかわ じゅん)
第1話から登場。中学生だがピュアで単純な性格の持ち主。
中学校では陸上部に所属し、長距離を主体にしている。陸上部のレギュラーを決める記録会の前日に風邪を引き、病院に行って風邪薬の処方箋を貰ったが、薬を貰いに行く際に看護師のジョークを真に受けて馬放薬局を訪れた。
ラムはそれまで魔法の薬を家族以外に頒布しておらず、潤の風邪を治す薬が魔法薬として初めての処方となった。
曙 育音(あけぼの いくね)
第2話で登場。小学5年生だがリアリスト。
身体測定でお腹が出ていることが気になり、痩せ薬を求めて馬放薬局を訪れた。
ラムは「腹筋を鍛えれば良い」とアドバイスしたが、育音は即時効果を求めたため、その場にいた潤の突っ込みにより魔法の薬を作ることに。
作った薬は筋力アップの魔法薬であり、育音はそれを腹に塗ることで腹筋力を鍛えてお腹をへこませることに成功したが、同時に猛烈な筋肉痛に襲われ、学校を一日休む羽目になった。
猪瀬 麻央(いのせ まお)
育音のクラスメイト。本格的な登場は第3話からであるが、第2話で2コマだけモブキャラとして登場している。
ラムが小学校の校庭で(容姿が小学生っぽいので見付かっても不審者扱いされないことを逆手に取って)薬草を見付けて摘んでいたところを、部外者であることを見抜いて呼び止めた。
その場の話の流れで魔法の薬を作ることになったが麻央の希望は『ほれ薬』だった。ほれ薬を作るには虫が数匹必要であるが、ラムは虫が苦手で材料集めが大変だったため、麻央が虫を集めた。が、ほれ薬にはいくつも種類があるにもかかわらず、いずれもろくなものではなかったため、結局ほれ薬は諦め、代わりにラムが父親の加齢臭対策用に作り置きしておいた香り持続の魔法薬(服用するとフェロモンの効果も上がるらしい)をもらうことになった。
浜路 市矢(はまじ いちや)
中央小学校5年3組担任。育音と麻央の担任で、本格的な登場は第4話からであるが、第3話で2コマだけモブキャラとして登場している。
ラムが魔法の薬の材料集めに海に出掛けたところ、子供と間違えて補導してしまった熱血教師で、ラムより2歳年上の28歳。出会いが最悪であったことから、その後もラムから敵視されている。
妹2人と同居している。
浜路 雫(はまじ しずく)
市矢の妹で霧の姉で、病院で看護師をしている。第1話の1コマ目で潤に馬放薬局を紹介した看護師で主人公のラムより早く登場しているが、出番は少ない。
浜路 霧(はまじ きり)
第4話から登場。市矢の2番目の妹で薬剤師の資格を持っているが、市内で資格を生かせる仕事を見付けることができずにいた。ラム不在時の人手不足解消のため馬放薬局で薬剤師の募集をした際に応募し、薬剤師として勤めることになった。
薬師寺 錠(やくしじ じょう)
第2話から登場しているが、本格的な登場は6話から。
池に落ちたボールを取ろうとして溺れ、通りかかったラムに助けられた。ラムが命の恩人であることや、人工呼吸をされたことなどから、ラムに対して恩か恋か判らない微妙な感情を抱いている。
育音と麻央のクラスメイトで、二人が好きな相手でもあり、バレンタインで二人からチョコを貰ってもいるが、錠自身は二人から好かれていることに気付いていない。
錠の父
潤が通う中学の教師で陸上部顧問。1話から登場しているが、本格的な登場は6話から。
錠を助けてくれたのがラムであることを知り、お礼のために馬放薬局を訪れたところ、ユキに一目惚れし、それから事あるごとにユキを口説いているが、ユキからは少々うざがられている様子。
ノーラ
第13話から登場。縄張り争いのケンカで大怪我をしていたところを育音に助けられ、馬放薬局に連れて来られたノラ猫。最初、ラムは獣医に連れて行くように言ったものの、結局見捨てることができずに調合室で治療をすることになり、治療をしやすくするため意思疎通の魔法薬を使ったことから、ノーラは周りの人間が敵ではないことを理解した。
意思疎通の魔法薬は、魔女が動物を使い魔にするための薬でもあったことから、ラムと簡単な契約をして使い魔となり、ノーラと名付けられた。が、一般的な使い魔のイメージと異なり、ラムが薬草採りをする際に寄ってくる虫を叩き落して報酬のエサを貰う程度で、ノラ猫なのは相変わらずである。ただし、居住地(縄張り)は馬放薬局近辺に変えている。

他作品との関連

以下に示すように、本作は鈴城芹の別作品である『看板娘はさしおさえ』や『家族ゲーム』と関連があると思われる。

  • 第3話にてラムが着ている服のブランドはClaraである。Claraは『看板娘はさしおさえ』の早潮質店の店主『早潮匡臣』の実の兄(子供服デザイナー)が実家の老舗の衣料品会社の子会社として立ち上げた子供服ブランドである。
  • 第4話の最初で『早潮小絵』と『瓜生莉子』(『早潮桜子』が勤める会社の後輩)と思われるモブキャラが登場している
  • 第7話で麻央がミョウガを買いに行ったスーパーに『温水尚武』らしき人物が買い物をしている。尚武はスーパー勤務であることから、このスーパーは尚武の勤め先であると思われる。

書誌情報

  • 第1巻 ISBN 978-4-8322-7928-5