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ここはグリーン・ウッド/那州雪絵

共有

著者: 那州雪絵
巻数: 6巻

那州雪絵の新刊
ここはグリーン・ウッドの新刊

最新刊『ここはグリーン・ウッド 第6巻


出版社: 白泉社
シリーズ: 白泉社文庫


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

polomerria35084 RT @mi_ta_29: 【拡散希望】『ここはグリーン・ウッド同人誌分原稿(那州雪絵)』 復刊リクエスト投票 http://t.co/cj6b5I0Q 単行本以外にも作品があるとのこと。読みたいので是非皆様投票のご協力お願いします! #comic #マンガ #kakusan
mi_ta_29 【拡散希望】『ここはグリーン・ウッド同人誌分原稿(那州雪絵)』 復刊リクエスト投票 http://t.co/cj6b5I0Q 単行本以外にも作品があるとのこと。読みたいので是非皆様投票のご協力お願いします! #comic #マンガ #kakusan
omomo_u RT @mi_ta_29: 【拡散希望】『「ここはグリーン・ウッド」同人誌分原稿(那州雪絵)』 復刊リクエスト投票 http://t.co/cj6b5I0Q 単行本以外にも作品があるとのこと。読みたいので是非皆様投票のご協力お願いします! #comic #マンガ #kakusan
polomerria35084 RT @mi_ta_29: 【拡散希望】『「ここはグリーン・ウッド」同人誌分原稿(那州雪絵)』 復刊リクエスト投票 http://t.co/cj6b5I0Q 単行本以外にも作品があるとのこと。読みたいので是非皆様投票のご協力お願いします! #comic #マンガ #kakusan
princess_komomo RT @mi_ta_29: 【拡散希望】『「ここはグリーン・ウッド」同人誌分原稿(那州雪絵)』 復刊リクエスト投票 http://t.co/cj6b5I0Q 単行本以外にも作品があるとのこと。読みたいので是非皆様投票のご協力お願いします! #comic #マンガ #kakusan

ここはグリーン・ウッド』は那州雪絵によって白泉社の雑誌「花とゆめ」に1986年から1991年にかけて連載された少女漫画作品。1991年から1993年にかけてOVA化されている。2008年7月からは『ここはグリーン・ウッド 〜青春男子寮日誌〜』のタイトルでTOKYO MXなど11局にてドラマ化されているここはグリーン・ウッド:世界でも人気の少女マンガ、7月に実写ドラマ化決定,まんたんウェブ,2008年5月16日

単行本は、花とゆめコミックスから全11巻で刊行されている。ただし他の短編・中編が数作収録されているため、正味10巻弱となる。少女漫画ながら男性ファンも多く、愛蔵版全4巻、文庫版全6巻も出版されている。文庫版のポストカード集やCDなど関連商品も発売された。外国語版は、2004年より英語版 "Here is Greenwood" が翻訳されている。(ビズメディア社より刊行)

あらすじ

不幸体質の主人公、蓮川一也が名門男子校の高校、私立緑都学園に入学し、寮の先輩らにおもちゃにされながらも、たくましく?成長していく青春の日々をコメディタッチで描いたもの。普段の寮生活から、学園祭や体育祭、修学旅行、バレンタインデーなど様々な学生生活のイベントが中心となっているが、たまにファンタジーや時代劇バージョン、パラレルワールドなど非日常世界も描かれる。

題名の「グリーンウッド」は緑都学園の寮「緑林寮」の別名である。なお、「緑林」は漢語で「盗賊」または「盗賊の根城」を意味する語。また"Greenwood"にも「悪党の巣」という意味があり、一癖も二癖もある寮の住人たちをあらわしている。

登場人物

主要登場人物

「声」はアニメ等、「演」はドラマでの演者

蓮川一也(はすかわ かずや)
声:佐々木望 / 演:井澤勇貴
主人公。登場時は高校一年生。小さい頃に両親を亡くし、それ以来兄と2人で暮らしていたが、自身の初恋(片思い)の相手である「すみれ」と兄が結婚したことを契機に、入学した高校の寮に入る。
なお、寮に入った理由は、それまで何事もそつなくこなす優秀な兄に対し尊敬の念を抱いていたにもかかわらず、その兄が男子校の保健医という職を選んだことで反感を抱くようになったことも一因であり、要は重度のブラコンの裏返しである。
性格は素直で騙されやすい。また融通が利かず、負けず嫌い。運動は得意であり身体能力は高いものの、胃が弱い・すぐに鼻血を出してしまう等の虚弱な体質に悩んでいる。緑都入学時は、すみれへの初恋が破れたストレスから胃潰瘍となって入院し、入学が約1ヶ月遅れた(その為、物語は5月から始まる)。
学業の成績はあまりよくはないが、前述したように運動能力や格闘能力は高いと思われる。中でも走ることに関しては、生来の負けず嫌いの性格から、前を走る者は全て追い抜くという特質をもつ。2年の体育祭の時に、兄の同僚でやや偏向した性格の生物教師・陸上部顧問の村上司郎に目をつけられ、「今ならバルセロナ(オリンピック)に間に合う」という説得とともに半ば無理やり陸上部に入部させられる。
2年のときに緑林寮の寮長となる。
すみれに対する初恋に区切りをつけて後、五十嵐巳夜と知り合い彼女に惹かれる。物語の終盤に告白を決意するものの、諸事情により彼女に避けられまくった。が、地雷原をも突き進む気迫はついに彼女の心を動かし、つきあい始めることになる。
池田光流(いけだ みつる)
声:岩田光央 / 演:三浦力
緑林寮の寮長で一也と瞬の一年先輩。面倒見がよく後輩思いだが、蓮川のことをよくオモチャにして遊んでいる。アイドル顔で、年齢を問わず女性からもてるが女運は悪い。成績優秀(入学当時は「補欠の一番」だったが、その後勉強して飛躍的に向上した)で運動神経も抜群。ブラスバンド部所属で担当楽器はトロンボーンだが仮死状態(もうちょっとで幽霊部員)。酒好きで思った通りに吐ける。寮で同室の忍とは親友である。寺の(一応)長男で弟が一人いる。お調子者だが、とても面倒見が良く気風のいい下町の江戸っ子で、人から憎まれない性格。顔の傷は数秒で治るという「特技」を持つ。実は実家は学園の近隣(東京都T区)なのだが、何故か夏休み等でも実家に帰りたがらない。中学時代は近隣に名の通った不良だったらしい。一也を「スカ」と命名した張本人(「はすかわ」の前後一文字ずつを省略して。「全国のはすかわさん、いい迷惑でしょうが耐えましょう」とは作者のコメント)だが、「蓮川」と呼ぶことも多い。
如月瞬(きさらぎ しゅん)
声:坂本千夏 / 演:鈴木拡樹 
蓮川の寮のルームメイト。静岡県出身。腰まである美しい長髪が自慢。声が高いうえに顔も可愛いらしいこともあってよく女の子に間違われるが、れっきとした男。またこの格好を好んでいるだけで特にオカマではない(ただし乙女系で中性的な嗜好は多々見られる)。美形の女性を好むらしい。性格は何かと煮えきらない蓮川よりはよほど男らしく、主義主張が明確でずけずけと物を言う。その言動の端々から、作品中で明言はされていないものの、かなり成績もよいだろうことが推測できる。運動もそこそこ得意で足も速い(「12秒台」というセリフがある)。実家は有名旅館で自身はそこの跡取息子、切れ者の母親を持つ。彼と同様に少女のような弟の麗名(れいな)と、作中でのちに生まれた妹・唯がいる。一也を「すかちゃん」と呼ぶ。作者によれば、キャラクターを作った当初から坂本千夏の声でセリフを考えていたという。
手塚忍(てづか しのぶ)
声:関俊彦 / 演:佐藤雄一  
緑都学園の生徒会長。長野県出身。怜悧な容貌の美形だが、謎が多い人物。成績はずば抜けていてスポーツもそつなくこなし(特技は柔道。ただし団体競技には疎い)、天才と呼んでも過言ではない。地方の名家の令息で父親は政治家、兄と姉が一人ずついるがその器から将来の跡取りにと期待されている。持ち前の統率力で学園を支配しており、学園内の生徒はおろか多くの教師の弱みを握っていることで恐れられている。常に冷静沈着、ポーカーフェイス。瞬曰く「(何でもできるのに、ただではやらない所がそっくりで)神様みたいな人」。「冷酷無比」「血も涙も無い」という言葉がよく似合い、目的のためには手段を選ばない策略家であるが、初めての友人である光流に対しては究極的には強く出られない傾向が見られる。一也のことは普通に「蓮川」と呼ぶ。複数の女性と交際しているが、六条倫子とは特異な共存関係を築いている。霊感が強く、OVAでは光流に取り付いた幽霊をいち早く見抜いた。原作でも地縛霊に対して「先手を打って」金縛りにかけてみたり、一也に呪いをかけて悪夢を見させるなど「そっちの方面の能力」を発揮し、光流から「拝み屋」になる事を勧められたりしている。
なお、喫煙の常習犯でもある(言うまでもなく未成年)。

主要登場人物の血縁者たち

蓮川一弘(はすかわ かずひろ)
声:井上和彦 / 演:大口兼悟
蓮川一也の兄。25歳(コミックス6巻時点)。長身の美男子で、外見は仕事のデキる好青年風。緑都学園の卒業生で、現在は同学園の保健医。11歳の時に父親が病死、高校2年の時に母親が事故死し、弟の面倒を見ながら大学を卒業したしっかり者。保健室の主として生徒の相談にのることが多く、ある程度生徒の信望はあるが、男子校に男子保健医ということでやや嫌がられてもいる。学生時代、蓮川家の近所では成績優秀な優等生として知られていたが、なぜか保健医になったことで一也から反発される。本人は弟の一也を溺愛しているが、好きな子ほど苛めたくなる…という弟である一也にとってみれば迷惑でしかない愛情表現を好むため、それも一也から嫌われている一因である。それでも五十嵐登場後は告白の奮起を促すなど和解の兆しもある。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、1は菅原弘文、2・3は井上和彦。
蓮川すみれ(はすかわ すみれ)
声:島本須美 / 演:福井裕佳梨
蓮川一弘の妻。旧姓は木谷。美人だが「お嬢様」で、おっとりとした性格(いわゆる天然ボケ)。一弘の大学時代の2年後輩で、一弘に一目惚れした。それまでは小学校から高校まで一貫制の女子校に通い、男性への免疫が無かった。家庭教師をしていた一也から好意を寄せられていたが、それを知らずに一弘と結婚。現在も一也のすみれを慕う気持ちにも気づかないまま、彼を可愛がり、知らずに傷付けている。一也を「やっくん」、一弘を「ひろくん」と呼ぶ。後に一弘との間に「緑」と言う息子が出来た。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、1は落合茜、2・3は木村真紀。
池田正十(いけだ まさと)
演:椎名鯛造
光龍寺の住職の孫で、光流の弟。ただし血はつながっていない。彼が生まれた日に、生後二週間ほどの光流が寺の門前に捨てられており、養子となった為、光流が長男ということになっている。素直に言動に表すことは少ないが、光流のことが大好きで、光流が実子の彼に遠慮して家を出て行こうと考えていることを察し、警戒している。幼い頃には、光流の本当の親が名乗り出てくるのを恐れて、光流が有名になる(友人が投稿した写真が雑誌に掲載される)ことに大反対したこともあった。光流や忍からは「正(しょう)」(忍は「くん」づけ)と呼ばれている。
4月生まれで、蓮川らと同学年。緑都学園を受験したが不合格だった。
手塚渚(てづか なぎさ)
声:鶴ひろみ / 演:中丸シオン
忍の姉。クールな外見の美人で女王様の典型のような性格。出来すぎた弟に劣等感を持ち(女性なので跡取りとして元から期待されておらず、敬愛していたであろう兄が弟の存在感に耐え切れず失踪した事も一因)、何かと忍を服従させたがって様々な工作を図る。目的の為なら手段を選ばないことが多く、極端な行動に走りやすい。しかしテンションが高く、それに比例して足元が見えなくなる辺り、弟と違って悪巧みには向いていないことが伺える。その昔、縁日の日に光流を1万円で買おうとした過去を持つ。常に配下の者たち(全員が揃いのダークスーツに黒メガネ)数名を引き連れている。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、1はまやかおる、2は末山美由紀。
手塚旭(てづか あきら)
8年差の忍の兄。プライドの塊のような渚からそれなりの敬意を示されていることから、多分に優秀で、かつ人望があったと推測できるが、メンタルな面が弱く出来過ぎた弟(忍)にプレッシャーを感じ、ドロップアウト。おそらくは、妹や弟に比べて「悪党の血」が薄かったのだと思われる。その後、家を出て消息不明だったが、TVカメラマンアシスタントをしているところを忍に見つけられた。六条倫子の元婚約者。カメラマンになるのが夢。
如月麗名(きさらぎ れいな)
声:山田妙子
美少女のような瞬の弟、妹の誕生に反発して緑林寮へ家出してきた。生意気で言う事も聞かないが、蓮川に叱られて、実家へ戻る。アニメ版では手塚渚に囚われて人質になる一幕もあった。ドラマ版においては、その存在は語られたものの結局登場しなかった。

寮生

古沢進一郎(ふるさわ しんいちろう)
声:堀内賢雄 / 演:長尾浩志
忍と光流の一年先輩で、前寮長。寮の自室に愛車の大型バイクをかついで持ち込み(その重量で廊下を痛め、時に床板を踏み抜くこともあるので光流の苦情が絶えない)、寝食を共にするほどのバイク野郎。バイトを幾つもこなしており、そのうちの一つである酒屋の娘、ゆうこと恋仲に。
帰省の際に「関越」を利用し、冬季は雪があるという理由でバイクを寮に置いていくことから、実家は北関東もしくは北陸。寮へ戻る途中でバイクに落雷し、「黒コゲ」になったこともあるが、どうやら無事だったらしい。
グリーン・ウッド・カーニバル2でのキャストは、高垣健。
亀垣(かめがき)
忍と光流の一年先輩で、古沢と同学年。その他大勢の中では比較的出番が多い。「亀先輩」と呼ばれる。
藤掛達郎(ふじかけ たつろう)
声:千葉一伸 / 演:加藤康起
九州の出身で実家はミカン園。渡辺由樹と同室。農家の息子で男らしい外見かつ性格。渡辺由樹とは、グリーンウッド内で確認されている唯一のカップルである。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、1は大森隆志、2は米光亮。
渡辺由樹(わたなべ よしき)
声:伊倉一寿 / 演:川本稜
北海道出身。藤掛達郎と同室。可愛らしい顔立ちなうえに小柄で、女と間違われることが多々ある。類は友を呼ぶのか瞬とは仲が良い。彼と瞬が二人でいる様子は「まるで女子寮」と揶揄されていた。体育祭には決まって「チアガール」を任される。
子供の頃は体が弱かったため、体力をつけるために少年野球のチームに在籍していた。二軍だったがポジションはピッチャー。草野球では意外な活躍をみせた。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、1は落合茜、2は清水伸吾。
栃沢弘(とちざわ ひろし)
声:緑川光 / 演:一慶
岡山出身のメガネをかけた少年。緑林寮内では、蓮川や瞬のそばにいる事が多く、瞬を買い物に誘ったりもしている。
出番が多く、印象深い反面、これといった活躍がない。名前を「柄沢」と誤植された事がある。
下の名前は劇中では呼ばれていないが、作者がコミックスの柱で公表している。
坂口栄也(さかぐち ひでや)
声:檜山修之 / 演:中田祐矢
青木邦久(あおき くにひさ)
演:堀江隆太
自分たちの私的な空間を二段ベッドに押し込んで、自室を解放し、ゲーセンを営む緑林寮の名物コンビ。3台のテレビと各種ハード、ソフトならびにコピー、冷蔵庫などをそろえ、使用料をとる。ツケは可能だが、高額になるとプライバシーを無視して取立てを敢行する。
初出時は名前と外見が逆転している。停電時に苦心サンタンして入力中のデータがおしゃかになり、真っ白に燃えつきた方は「青木」と呼ばれていたが、以降の登場時には坂口である。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、坂口は1が松田弘、2が蓜島邦明、3が宮本茂男。青木は1が関口和之、2・3が阿部浩之。
羽生(はぶ)
演:青木啓太
緑都学園高校2年生。寮の中でこっそり(寮内はペット禁止)へびを飼っていたのが、脱走し寮中を混乱させる。
原作では名前が無く、ファンからは光流の呼んだ「ヘビ男」の名で呼ばれていた。
香取(かとり)
演:斉藤遼
緑都学園高校2年生。音波式蚊取り機を愛用している。蚊取り機の高音波で騒動を起こし、金田とともに光流(ドラマでは蓮川)から水をぶっ掛けられる。
原作では一場面限りの完全なチョイ役で、名前も無い。
金田(かねだ)
演:岡和輝
緑都学園高校2年生。香取の隣室。音波式蚊取り機の発する音が大の苦手。香取の音波式蚊取り機の発する音に耐え切れず、香取に衝突し水をぶっ掛けられる。
やはり原作では名前が無い。
野山知道(のやま ともみち)
声:置鮎龍太郎 / 演:春原陽
一也や瞬の一年後輩の関西人。きんぴらにソースをかける自他ともに認める味オンチ。醤油に目がない。寮の給食のおばさんに卒業まで嫌われ続けたという。
下級生がクローズアップされることは少ない中で、立山教諭に反抗するエピソードで主役を張っている。
「黒づくめの関西人」と「味オンチ」はそれぞれ別の作者の知人がモデル。
フレッド・セレネ
声:伊藤将生 / 演:伯丞匠耶
一也や瞬の一年後輩でシンガポールからの留学生。長身で美形。同室の野山の影響で変な日本観をもちつつある。妹がいる。寒いのが苦手。
シンガポール出身である理由は、作者が生まれて初めての海外旅行に行った先であり、取材を口実にまた行きたいという目論見があったからだ…と劇中でネタにしている。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、1は大森隆、2は竹内秀、3は林憲一。

緑都学園関係者

戸丸良武(とまる よしたけ)
演:恭平
蓮川のクラスメイト。身長がやや低く、蓮川とほぼ同じくらい。比較的出番が多く、体育祭では「チアガール」をやらされたり、蓮川と学園祭の演劇の「主役」を争うエピソードもある(身長の関係で抜擢されたが女役なので嫌がり、押し付けあった)。卓球が得意。彼女がいる。
布施直(ふせ なおし)
演:久保翔
緑都学園高校1年生。
突然ジャーナリズム精神に目覚めるなど、何事にも影響されやすい性格。常に大げさな物言いで、思い込みが激しく、他人の話を聞かずに突っ走ることもしばしば。
村上司郎(むらかみ しろう)
緑都学園の教師。生物を担当、陸上部顧問。いわゆるマッドサイエンティスト。一也を陸上部に入部させた。建前は人体の無限の可能性を探求するためということだが、高校時代の同級生である兄・一弘に個人的な恨み(嫉妬による逆恨み)があり、その鉾先が弟の一也に向く傾向がある。
立山君子(たちやま きみこ)
演:三谷悦代
緑都学園の古文教師。緑都学園三婆とよばれる古参教師であり、一弘も教え子の一人である。心臓に持病がある。生徒にも自身にも非常に厳格である。教え子達からはその厳格さでおそれられる一方、「信念があって理想があってウソがない」として絶大な尊敬の念を抱かれているが、自身は「ここ(緑都学園)の生徒はつまらんよ、すぐに私の授業についてこられるようになってしまう」とサディスティックな発言も。
モデルは作者の恩師(雑誌のコラムで作者は「ウッチー」と呼んでいる)。
寮母
声:佐々木優子 / 演:杉澤祐子
緑都学園の管理人。時折、所要で短期間、寮を空けることがある。

その他

新田美恵子(にった みえこ)
声:深津絵里 / 演:戸松遥
人気のアイドル歌手。本名は新井田美恵。普段は地味で病弱だが、スポットライトを浴びると生き生きとして元気になるという特異体質。その病弱ぶりは、ステージの舞台ソデで酸素吸入を施されていたり、コンサート終了後は救急車で搬送されるほどである。ある事件を契機に一也・光流・忍と知り合う。特に光流と仲が良いらしく、バレンタインには彼宛にチョコを送ってきた(他の2人の名前を覚えていなかっただけかも知れない)。名(迷)台詞に(蓮川に向かって)「お名前はたしか、ななめ……」(「斜」を「はす」と読むことからと思われる)。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、1・2とも深津絵里。
五十嵐巳夜(いがらし みや)
声:本多知恵子 / 演:吉倉あおい
本作のヒロインにして、スケ番風の女子高生。登場するのは作品の2/3を越えたあたり。光流の中学時代の後輩にあたる。不良グループにつけ回され、光流に助けを求めてグリーンウッドにやって来たのをきっかけに、一也と知り合い、互いに惹かれあうようになる。自身の母親、そして家族同然のつきあいのある幼馴染で母親も公認の仲の小泉典馬との軋轢を怖れて一也を避けまくるが、後に自分の気持ちに正直に生きることを決心し、典馬と決別、母親とも大喧嘩したうえで一也とつきあい始める。気が強く口調もかなり激しいが、外見はそれなりに可愛らしく、作中では女の子らしく幽霊を怖がったり、一也の前では涙を流すような弱い一面も見せた。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、2・3とも椎名可憐。
小泉典馬(こいずみ てんま)
声:山口勝平 / 演:標永久
五十嵐の幼馴染にして主人公の恋敵といたって損な役回りであるが、頭がよく完璧主義者とも言うべき穴のない男。五十嵐を自分のもとに置いておくために一也のラブレターを横取りする等、好きな相手のためには手段を選ばない汚い一面もある。なお五十嵐との別れのシーンは、「そのままの君が好きだ」と言う少女マンガでは定番の殺し文句が、本作では決別のきっかけとなるという、少女マンガに対する非常にきついアンチテーゼとなっている。
グリーン・ウッド・カーニバル3でのキャストは、石川吉元。
六条倫子(ろくじょう のりこ)
声:松井菜桜子 / 演:小橋めぐみ
手塚旭の元婚約者。黒々とした長い髪が印象的な、独特な雰囲気を持つ美女。名家の出で、この婚約には政略結婚の意味合いもあったと思われる。旭がドロップアウトした為、忍の父親は跡継ぎの忍と倫子の結婚を狙っているという話も。現在は忍の彼女の一人(?)のようだが、実際にはそう単純な話でもないようだ。忍とは6歳差。美大に通っていて、卒業後は絵の仕事をしている。
彼女と忍の間は手塚旭を媒介とした特異な共存関係があったが、高校進学後、光流との出会いなどで徐々に変化していく忍に対して彼女は軽い苛立ちを見せている。しかし、再会した旭と一応の別離を見たことで、忍、ひいては「自分を置いて行ってしまった手塚旭」に執着し続ける自分と決別するように彼女は忍の前から姿を消す。複数の女性と交際していた忍の方も明らかに彼女を特別扱いしており、自分からは関係を絶つつもりはなかったようなので、倫子が「いち抜けた」という印象だろうか。
グリーン・ウッド・カーニバルでのキャストは、1は辻よしみ、2・3は桜井裕子。
N(仮名)
声:佐々木優子
作者本人。キャラクターの頭にNの文字をつけて、しばしばストーリーの内外に登場する。
池田ミチル、手塚忍、如月唯
異次元(パラレルワールド)に存在する女子寮・桜林寮(通称「チェリー・ウッド」)の寮生。外見はそれぞれ光流、忍、瞬に酷似しているが女性である。一也が(その世界での彼に該当する也美と入れ替わる形で)訪れたことがある。チェリー・ウッドでも、グリーン・ウッドと全く同様の騒動・事件が(男女は逆だが)起きていたらしい。ここはグリーンウッドステーションで「ここはチェリーウッド」を放送した際の声優は蓮川、光流、忍、瞬と同じである。

単行本・書籍リスト

花とゆめコミックス

  1. 1987年1月25日発行 ISBN 978-4-59-211424-6
    • 併録:『キラキラの部屋で』『冒険者たち』『誰か−STRANGER』
  2. 1987年7月25日発行 ISBN 978-4-59-211425-3
  3. 1988年1月25日発行 ISBN 978-4-59-211426-0
  4. 1988年9月25日発行 ISBN 978-4-59-211427-7
  5. 1989年2月25日発行 ISBN 978-4-59-211428-4
  6. 1989年6月25日発行 ISBN 978-4-59-211429-1
  7. 1989年11月25日発行 ISBN 978-4-59-211430-7
  8. 1990年9月25日発行 ISBN 978-4-59-212178-7
  9. 1991年1月25日発行 ISBN 978-4-59-212179-4
    • 併録:『君が見ていた夢を』
  10. 1991年5月25日発行 ISBN 978-4-59-212180-0
  11. 1991年10月25日発行 ISBN 978-4-59-212181-7
    • 併録:『内沢とわたし』

愛蔵版

  1. 1996年8月31日発行 ISBN 978-4-59-213836-5
  2. 1996年8月31日発行 ISBN 978-4-59-213837-2
  3. 1996年9月30日発行 ISBN 978-4-59-213838-9
  4. 1996年9月30日発行 ISBN 978-4-59-213839-6

白泉社文庫

  1. 2000年12月20日発行 ISBN 978-4-59-288174-2
    • 解説:望月智充
  2. 2000年12月20日発行 ISBN 978-4-59-288175-9
    • 解説:藤田香織
  3. 2001年3月20日発行 ISBN 978-4-59-288176-6
    • 解説:関俊彦
  4. 2001年3月20日発行 ISBN 978-4-59-288177-3
    • 解説:印口崇
  5. 2001年6月20日発行 ISBN 978-4-59-288178-0
    • 解説:窪田僚
  6. 2001年6月20日発行 ISBN 978-4-59-288179-7
    • 解説:岩田光央

OVA

ビクター音楽産業から発売されたイメージアルバムが好評であったことから全6話(ビデオ6巻、LD/DVDは2話収録で3巻)が制作された。

スタッフ

  • 原作:那州雪絵(白泉社「花とゆめ」)
  • 監督・脚本・絵コンテ:望月智充
  • キャラクターデザイン・作画監督:後藤真砂子
  • 美術監督:小林七郎
  • 音響監督:本田保則
  • サウンド・プロデュース:関口和之(サザンオールスターズ)
  • 音楽:永田茂
  • アニメ制作:ぴえろプロジェクト、スタジオぴえろ
  • 制作協力:亜細亜堂

メインキャラクター以外の声の出演

  • 美佐子:皆口裕子
  • 瞬の母:滝沢ロコ

サブタイトル

1.「汝の日常を愛せよ」
原作初期の蓮川入寮当時の様子を描く。
2.「渚狂走曲」
アニメオリジナルの渚による麗名誘拐の顛末。
3.「学園祭出品作“ここは魔王の森”」
原作の「ここは魔王の森」を文化祭出品の自主制作映画として制作することになる。映像特典として原作の「出し物」も収録。
4.「光流とゴースト〜緑林寮の幻」
緑林寮に光流に恋をした幽霊・美佐子がやって来たことによる騒動を描く。
5.「君を好きでよかった(前編)」
6.「君を好きでよかった(後編)」
原作の蓮川と五十嵐の恋の顛末を描く。

ここはグリーンウッド放送局

1993年4月11日 - 7月4日に文化放送にて日曜日23:00 - 23:30に放送されたラジオ番組でパーソナリティーは関俊彦と岩田光央。前半でDJ、後半でラジオドラマと当時の典型的なアニラジの構成である。ドラマパートは「CDシネマ1 - 4」として、DJパートは「DJスペシャル〜ON AIRバージョン」としてCD化されている。

その後DVDの音声特典としての新録音の収録、ドラマのプロモーションとしてドラマとJVCの公式サイトにて「ここはグリーンウッド放送局 on the web」が配信されている。

テレビドラマ

スタッフ

  • 企画:夏目公一朗、藤原正道、布川郁司、安田正樹、船田晃
  • 製作:植田益朗、篠原廣人、釜秀樹、本間道幸、太布尚弘
  • プロデューサー:佐藤成俊、石井佑佳、加藤智浩、平山幸、染谷正陽、森田昌泰、牛田直人
  • シリーズ構成:藤咲あゆな
  • 脚本:藤咲あゆな、大知慶一郎、笹野恵
  • 音楽プロデューサー:増島由美子、外村敬一
  • 音楽:渡辺剛
  • 撮影:菊池亘(J.S.C)
  • 照明:井上幸男
  • 美術:平井淳郎
  • 録音:西岡正巳
  • VE:谷川克己
  • 装飾:越賀あや
  • 助監督:山岸一行
  • 制作担当:佐藤大樹
  • 編集:山岸宏一
  • MA/選曲:東是生
  • スクリプター:田中小鈴
  • キャスティング:稲垣るみ
  • VFX/視覚効果:日本映像クリエイティブ
  • 視覚効果スーパーバイザー:豊直康(日本映像クリエイティブ)
  • 視覚効果コーディネーター:杉木信章(日本映像クリエイティブ)
  • アクションコーディネーター:ACファクトリー(冨田昌則、新上博巳)
  • 技術:映広
  • ポストプロダクション:音響ハウス
  • ナレーション:岩田光央
  • 衣裳協力:カズプロジェクト、ConBaffi NONNINO、テトラディシュカンパニー
  • 特別協力:HONDA、アディダスジャパン
  • 監督:本多幹祐、清水俊文、熊澤誓人、會田望
  • 制作プロダクション:ゼネラル・エンタテイメント
  • 製作:「ここはグリーン・ウッド」製作委員会(アニプレックス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、東宝、ぴえろ、ムービック、エンタテインメントプラス、電通)

主題歌

OPテーマ「Dream Runner」
作詞:貴水博之、作曲・編曲:浅倉大介、歌:access(Sony Music Associated Records)
EDテーマ「naissance」
作詞:野口圭、作曲:田中隼人、編曲:馬場一嘉、歌:戸松遥(MusicRay'n)
第3・12話挿入歌「太陽の真下から」
作詞・作曲:LANCE、RYO、編曲:YANAGIMAN、歌:ONE☆DRAFT(Sony Music Associated Records)
第8話劇中歌「命令形の応援歌~蓮川に捧ぐ」
作詞:那州雪絵、作曲:山本正之、歌:蓮川一也(演:井澤勇貴)(劇中歌協力 flying DOG/JVCエンタテインメント)
第8話挿入歌・第11話EDテーマ・第12話劇中歌「愛と青春のぼくたち」
作詞:小磨、作曲:白戸佑輔、編曲:つみしときまく、歌:新田美恵子(演:戸松遥)
第9・11話挿入歌「ヒカリ stream」
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介、歌:池田光流(演:三浦力)(aniplex)
第10話挿入歌「レイン conceal」
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介、歌:手塚忍(演:佐藤雄一)(aniplex)
第12話挿入歌「キセキ moment」
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介、歌:如月瞬(演:鈴木拡樹)(aniplex)
第12話劇中歌「REWIND」
作詞・作曲:川上直子、編曲:奥村益生、歌:戸松遥(MusicRay'n)
第13話挿入歌「スカイ one」
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介、歌:蓮川一也(演:井澤勇貴)(aniplex)

放送局

放送地域放送局放送期間放送日時備考
神奈川県tvk2008年7月2日 - 水曜 23時00分 -
千葉県チバテレビ2008年7月3日 - 木曜 25時00分 -
三重県三重テレビ木曜 25時35分 -
兵庫県サンテレビ2008年7月4日 - 金曜 25時40分 -
京都府KBS京都金曜 26時30分 -
広島県中国放送金曜 26時40分 - 初回放送日のみ
26時55分 -
福岡県RKB毎日放送2008年7月5日 - 土曜 26時40分 - 初回放送日のみ
27時10分 -
東京都TOKYO MX2008年7月6日 - 日曜 23時30分 - 土曜 22時00分より
リピート放送あり
埼玉県テレ玉2008年7月7日 - 月曜 24時30分 -
宮城県東北放送2008年7月10日 - 木曜 26時10分 -
北海道北海道放送2008年7月12日 - 土曜 26時10分 -
日本全域GyaO2008年7月18日 - 金曜正午更新

備考

  • 作者の処女作であり、コミックス第1巻に収録されている短編『誰か-STRANGER』は、本作の原案からエピソードのひとつを翻案(舞台を専門学校の女子寮、主要キャラクターを女性に変更)したものである。なお、蓮川に該当するキャラクターは主人公ではない

  • 『銀河英雄伝説』に登場するユリアン・ミンツというメインキャラクター格の少年が、「初恋の人と保護者が結婚したので新婚の邪魔をしない為」と「初恋を忘れる為」という2つの理由によって家を出た。すると「その先で気の強い女の子と知り合い、恋仲になった」…という点で類似しており、両方の物語を知る者の間で一時話題になった。その時は単なる偶然に過ぎないという意見が多かったが、両作がアニメ化された際、一也とユリアンの担当声優が両方とも佐々木望だった事で噂が再燃した時期がある。
  • アニメの担当声優が発表された時、佐々木・岩田の組み合わせから作者がファンであると公言し、「花とゆめ」誌上掲載の予告漫画でパロディを行なった事もあるアニメ『AKIRA』の影響であると思った読者が多数に上ったという。この件に関しては全くの偶然である、と作者はコミックスの柱などで弁明している。
  • 作者が池田光流の声のイメージモデルとしていたのは藤井フミヤだが、アニメ化の際にキャスティングする事はさすがに断念したそうである。
  • 本作のOVAはファンダムでアメリカに紹介された為、日本よりも海外の方が知名度が高い作品として一部で知られるショーン・レナード 「3.10 各種の大会」山形浩生訳 The Official Yamagata Hiroo Page、2004年4月29日。
  • 連載されていた時期、花とゆめの読者投稿欄「花とむし」でカリスマ的投稿者として知られた「瞬は好みじゃない」は、この作品のキャラクターである瞬が由来である。蓮川に似せた氏が瞬に似た女性に告白された際の返答、「悪いけど、瞬は好みじゃないんだ」のセリフがペンネームになったのだが、その後1年以上投稿がボツになっていた為、彼がカリスマ的存在になって以降この事実を知っている人間は少ない。

脚注

関連項目

  • UHFドラマ
  • 深夜ドラマの一覧
  • 深夜特撮

外部リンク

category:学園漫画