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その向こうの向こう側/渡辺祥智

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著者: 渡辺祥智
巻数: 6巻

渡辺祥智の新刊
その向こうの向こう側の新刊

最新刊『その向こうの向こう側 6



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その向こうの向こう側』(そのむこうのむこうがわ)は渡辺祥智原作のファンタジー漫画作品。略称は「むこむこ」、または「向こう側」「向こう」。

マッグガーデン刊の「月刊コミックブレイド」2003年9月号にて表紙&巻頭カラーで連載開始。2008年3月号で連載終了。全6巻。単行本の1 - 3、5巻はいずれも初回限定版が同時に発売された。1巻はミニ画集、2巻はミニドラマCD、3巻にはファンブック、5巻にはクレイトンマスコット3体が付録。また通常版と限定版では表紙も異なっている。

あらすじ

小学6年生のフタバは、下校中に空から降ってきた少女・キアラに出会う。キアラはフタバのことをいきなり「マスター」と呼びだすが、フタバにはワケが分からなかった。そのとき、謎の怪物が2人を襲う。キアラはフタバと共に戦おうとするが、フタバはキアラの思い違いでマスターではないことが判明。なんとか走って逃げ、ひょんなことから異世界へのゲートが開いてしまい、怪物から逃れようと、そのゲートの中に2人は入っていってしまったことから、物語が始まる。

オーリオール (黄金大陸)

二葉のいる世界とは別の世界。国の名前に色が入っている。翠の国(ヴィリジアン)碧の国(アザー)緋の国(ルージュ)白の国(ジプサム)黒の国(グラファイト)。魔導に関しての国はジプサムとグラファイトの二つ、ジプサムは神官と呼び、グラファイトは魔導士と呼ぶ。特にグラファイトは 大人から子供まで魔導に関している。

登場キャラクター

声優はドラマCDのもの。

九堂家

九堂二葉(くどう ふたば)(声:川上とも子)
オレンジ色の髪に紫色の眼をしている。服は重ね着。黒のTシャツの上に袖なしの白の服(服の前だけ下端っこの両方が長くなっている)と両手に黒のリストバンド、カーキ色の七分丈のズボンを穿いている。小学6年生。下校途中にキアラと出会い成り行きでオーリオールに行く。背が低いことを気にしている模様。ランドセルを背負っている。
兄が2人、姉が1人いる。末っ子ということもあるのか、溺愛され気味。幼い頃に女装させられたり、兄や姉からキスされたり。ちなみにファーストキスは次男である太助。
「なんとかなる」が口癖。後先考えずに行動し、無茶なことをすることもあるが、正しい方向を選んでいる。何より友達だろうと他人だろうと関係無く助ける。キアラをマスターのところまで連れて行くと決め、終わるまで帰らないと心に決めた。
九堂卓巳(くどう たくみ)
二葉の兄あり、九堂家の長男。九堂家の男の中では一番背が高い。髪の色、眼の色は二葉同様。携帯で話しかけても返事が返ってこないときには必死になる。大人びた性格なのだが心配性。
九堂太助(くどう たすけ)
二葉のお兄さんであり、次男でもある。九堂家の男の中では二番目に背が高く、見た目は高校生くらい。髪の色、眼の色は二葉同様。料理上手なようで二葉のためにプリンを何個も作るほど。朝食を作るときもあるらしい。性格は卓巳と違い、どこか軽いノリがあり飄々としている。やはり心配性で過保護。
九堂貴子(くどう たかこ)
二葉のお姉さんであり、長女でもある。見た目は中学生か高校生くらい。髪の色、眼の色は二葉同様。料理の腕は上手ではないらしい。二葉を「二葉君」と呼ぶ。性格は明るく中途半端が嫌い。やはり心配性で過保護。

精霊が住まう世界で咲くという召喚植物の一つ。魔導士や神官、もしくは魔導に関する知識を持っているモノではないと召喚することが出来ない。召喚した人物は花の手をとり、強く想いを込めて呪文を唱え、花をそれを叶えるために「力」を使う。花の力には限りがあり、マスターの願いを叶えれば、その叶えた望みの大きさだけ花の命は削られる。花はマスターと幸せになること、花が幸せになることを望んではいけない。余談だが名前の頭文字がどの花もカタカナの“キ”となっている。

キアラ(声:柚木涼香)
精霊が住まう世界で咲くという召喚植物の一つ・アマランザイン(常世の花)。意味は「枯れることのない永遠の花」。白い髪(うすピンク)にオレンジ色の眼をしている。服も全体的に白い。上の服は首元に大きなリボンがついており、袖無し。丈の短いワンピースで白の短パンを穿いている。マスターを探して二葉のいる世界にやって来たが、マスターと二葉の纏う気が似ているせいで間違えてやった来た。のほほーんとしていてのんびりとした性格。痛くても平気と言うからして、あまり感情が無い。本来はマスターのモノなのだが、二葉を身を挺して守ったことも。このとき服がぼろぼろになってしまい、次に行った町でマートルに新しい服を作ってもらい、以降はワンピースではなくへそ出しの服(元の服を上下に分けたような服で全体的なデザインは変わっていない)で、胸の少し下から腰まで大きく開いている。
キャナ
キアラ同様、精霊が住まう世界で咲くという召喚植物の一つ・グローカス。意味は「かすかな光」。≪アマランザイン≫よりは格下。見た目は二葉より子供、頭の横にはリボンのついた大きな毛玉をつけている。性格は明るく無邪気で純真。マスターであるデュウのことを「おろかさん」と言ったが、キャナ曰くそこがいいらしい。子供ということもあるのか、言ってはいけないことを言ってしまったりする。そのせいでキャナが≪アマランザイン≫ではないと二葉達に気づかれてしまった。
キーヤ
上記同様、精霊が住まう世界で咲くという召喚植物の一つ・エルトゥリ。意味は「溺死」。見た目はキアラと同じほど。左目を前髪で隠し、後ろ髪を左側で結んでいる。首には黒のチョーカー、肩の出ている丈の長い服を着ており、右腕にも黒の腕輪、黒のズボンを穿いている。作中に登場している花の中で唯一の男の子。性格は無口であまり感情を表に出さない。「すみません」と謝るのが癖らしい。また、ベルベルを抱いたり頭を撫でたりすることから、可愛いモノは好きなよう。ふつうの花は力を使い切ると花だけが枯れる、だが、エルトゥリの場合はマスターも枯れる(いわゆる死亡)ことになっている。

ヴィリジアン

オーリオールに存在する国の一つ。漢字で書くと「翠の国」。かつてヴィリジアンを治めていた双子の王が兄弟同士で戦争になり、国が2つに割れ、酷い有様になった。そのためこの国において王家の双子は不吉の象徴を持つことになり、以後混乱を避けるため、双子の王子が生まれても王になれるのは1人だけ。13歳になったらどちらかが死ぬまで戦って残った方を王にする。

ヴィリッド・ヴィセット・ヴィリジアン(弟)(声:神谷浩史)
13歳。翠の国の双子の王子で弟。「狂気の王子」と呼ばれ恐れられ、死ぬことが決まっていた。紺色の髪に赤い眼、服装は首元に鎖のついた首輪に黒の袖無しに茶色のベルト、黒のズボン。後から服装が変わり、白のシャツに黒のズボン。そして両腕には包帯。
武器は手の甲につけるクローの様な武器。殺すことしか知らず、殺しを楽しんでいた。ヴィリッドの母親兼王女の命令により、キアラを探すことを命じられた。刺客が追ってきたら躊躇わず殺していた。兄であるヴィリッドを「お優しい兄上様」と呼ぶこともあった。
二葉と出会い、腕の怪我に包帯を巻いてくれた二葉に懐く。以後、一緒に旅をすることになり、性格も変わっていき、「誰かを傷つけることや、殺すことをしたくはない」という感情が芽生えてきた。だが二葉を傷つける者とは戦う。このときには体術を使う。二葉と一緒にいることを望んでいる。
兄であるヴィリッドとの王位継承の対決で勝った。そして王位継承権を放棄し、自由の身となった。
ヴィリッド・ヴィセット・ヴィリジアン(兄)
13歳。翠の国の双子の王子で兄。髪の色、眼の色は同じ。服装も初めのヴィリッド同様、黒の服。首輪はつけられていない。幼い頃からヴィリッド(弟)とは違い、牢にも入れられず、暮らしていた。
二葉に「目障り」や「チビ」など酷い発言をするが、ヴィリッド(弟)には優しい。何より弟であるヴィリッドのことを想っており、ヴィリジアンに戻らないならば、翠の国の皆(母親含み)を殺せばいいと発言したりした。また、「ずっとずーっと俺がお前を愛してやる」などの発言も。ブラコン気味だったりする。
武器は短剣。戦闘経験が無いせいか、負けることが多い。最後には王位継承の対決で破れたが、2人共王位継承権を放棄し、自由の身となった。

獣、半獣人

ベルベル(声:加藤奈々絵)
白の毛に覆われ、耳は翼となっている。翼にはリングの赤い玉のついた飾りをつけており、金色の細長い棒がついている。見た目は獣(うさぎのような姿)だが、魔法の腕前はかなりのもの。その豊富な知識でメンバー達を引っ張っていく。各地に知り合いがたくさんいる模様。お金に眼がなく、お金に関して厳しい。グリジオの元師匠。
グリジオの戦いで右側の飾りは壊れた、今は残った左側の飾りをグリジオの墓にかけて、グリジオの飾り(片側だけの物)を左側の翼に付けている。花のことはあまり好きではない。
グリジオ
人の姿をしているが本来は獣でありベルベルの弟子。獣姿は猫の姿に似ている。ベルベル同様、頭の左横に同じ形をした飾り(こちらはリングではなく小さな部品で下から挟む形)をつけている。ベルベルのことを「おししょーさま」と呼んでいた。最初は≪アマランザイン≫を間違えて「あらまんざいん」と呼んでいた。
性格は無邪気だが、緋の国(ルージュ)の警備兵を倒しては頭を踏みにじるなど、残忍な一面もある。自信に満ち溢れた一面もあり、少々毒舌も混じっている。言葉の最後に「☆」がつくことがある。
そして召喚した花は≪エルトゥリ≫、キーヤのマスター。魔法の腕前はそこそこあるようだが、ほとんどキーヤの力を使って魔法を使っている。召喚した理由は「願いを叶えるなら代価を払うのがふつう」という修行時代にベルベルの言っていた言葉を理由に、≪エルトゥリ≫を召喚した。最後には力を使い果たし、獣の姿に戻って、静かに死亡した。
人魚
ベルベルの知り合いの1人。碧の国(アザー)にいる。二葉から見れば人魚、ベルベルから見れば魚人。ベルベル曰く「若くて美しい男に目がなくて魚臭いくせに態度デカくて」とのこと。ましてや「好色魚女」や「ロクな奴じゃない」とまで言っている。性格は高飛車でお嬢様に近い性格をしている。初対面である二葉とヴィリッドに飛び掛ってきた。≪アマランザイン≫は絶対美男子だと思っていたらしく、女だと分かった瞬間に態度が変わった。ベルベルのことを「クソウサギちゃん」と呼んでいたりする。キアラがマスターのことを「若い男の人」と言った瞬間にキリリと表情が変わった。「遠見の眼」を持っている、方角も分かり、いくつ反応があるのかも分かる。タダで働くことを嫌い、お代を請求する。二葉達に出した請求はキスだった。
マートル
ベルベルの知り合い。山奥にある鳥か鳥系の半獣だけが住む町に住んでいる、頭だけ鳥の半獣で料理や裁縫が得意、性格はとても優しい。服がぼろぼろになってしまったキアラに新しい服を造った。

アザー

オーリオールに存在する国の一つ。漢字で書くと「碧の国」。

デュウ
魔導学校に通っていた学生。背が高く青年の風貌を持つ。魔導学校では苦学生で落ちこぼれだった。性格はどこか抜けており、自分の願いや思い・考えていることが一点にまとまらず、考え付かない。
召喚した花は≪グローカス≫、キャナのマスター。召喚したきっかけは、たまたま書庫にあった≪アマランザイン≫の召喚法を記した本を見て試しにしたら≪グローカス≫であるキャナがデュウの元へと来た。初めは花のことを「道具」と考えており、≪アマランザイン≫と名乗って騙しお金を稼いでいたが、二葉達と出会い花は「道具」ではないと思うようになった。
初めの頃は色々と願いを考えていたが、何より「願い」より「自分のところへ来てくれた」ことを喜んでいた。
ただ人助けをしすぎたせいで「力」がほとんど無くなっているキャナに気付くのにはかなり時間がかかった。そしてキャナに「ずっと傍にいてほしい」という願いを言ったのだが、目の前で枯れていった。

ルージュ

オーリールにある国の一つ。漢字で書くと「緋の国」。強力な騎士隊によって国境を守っている。

ロット
ルージュの国境警備隊の隊長。斬れぬものはないと言われる、赤き稲妻の魔法剣を扱い、「赤き雷撃」と呼ばれる。ただ、本人はそれが恥ずかしいらしい。噂では「不審な者はその場で斬り捨てる」ほど、冷徹で血も涙もないと言われていたが、実際に二葉たちと出会ったときは、どこかマヌケ感のあるいい人だった。女性に惚れ易いのが悪いクセらしい。
国境警備隊が全滅させられたときに、逃げることなく、グリジオらと一人で戦った。しかし、直接的に戦闘シーンは描写されないが、おそらく敗れたと思われる。戦死したかどうかは不明。

ジプサム

オーリオールに存在する国の一つ。漢字で書くと「白の国」。神官が数多くいる。

セレン
ジプサムにいる神官。今は暗いところに閉じ込められ、身動きが取れない。顔もよく頭もよく運動神経もよく、女にも男にもモテまくりなのだが、性格は二葉に似ている。「大丈夫なんとかなる」が口癖。友達だろうと他人だろうと関係無く動き、無茶もするが間違ったことをせず、正しい方向を選んでいる。
≪アマランザイン≫であるキアラのマスター。≪アマランザイン≫を召喚したことにより閉じ込められている。
シェンナ
19歳。ジプサムにいる神官で有翼人。セレン同様閉じ込められていたが、抜け出している。セレンの友人。性格は口は悪かったりするが、兄貴分のような感じを出しており、セレン曰く大人気ない性格。女好きらしい一面もある。「オッサン」呼ばわりすると怒る。有翼人なのだが飛ぶことが苦手、何より「有翼人」ということを気にしている。短命であり飛ぶ者ほど寿命が短い。マートルと同じ町の出身。

その他

ロゼット(声:豊口めぐみ)
二葉達が森の中を彷徨っている中、見つけた家の主人。優しくおっとりとした性格、初対面である二葉達に料理を振舞ったり、泊まらせたりしたいい人。ヴィリッド(弟)に新しい服をあげた本人。実は幽霊ですでに死んでいるが、今でも家に住み続けている。ローズノーズの飼い主でもあった。
ローズノーズ(声:折笠富美子)
ロゼットの家、二葉達が寝ているときに襲ってきた猫又。だがヴィリッド(弟)の蹴り、ベルベルの魔法を食らったりと散々な眼にあった。本来はロゼットに飼われていた猫、だがロゼットが死んだ後に、気がつけば自分だけが長い年月を生きてきた。ロゼットの料理の手伝いもするらしい。

単行本

  1. 2004年4月10日発行 - ISBN 4861270383
  2. 2004年10月9日発行 - ISBN 4861270839
  3. 2005年7月8日発行 - ISBN 4861271630
  4. 2006年10月10日発行 - ISBN 4861273161
  5. 2007年10月10日発行 - ISBN 4861274389
  6. 2008年6月10日発行 - ISBN 4861275067