HOME > コミック > そらのおとしもの

そらのおとしもの/水無月すう

共有

著者: 水無月すう
巻数: 1巻

水無月すうの新刊
そらのおとしものの新刊

最新刊『そらのおとしもの 12


出版社: 角川書店
シリーズ: カドカワコミックスA


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

naokuma0203 RT @sazankuwata: <プランダラ>「そらのおとしもの」作者のマンガがアニメ化(まんたんウェブ) - Yahoo!ニュース https://t.co/6k1pDRAsMF @YahooNewsTopics
_nini_28 RT @_CALAAN_: 【定期】 今読んでる漫画 ・進撃の巨人 ・テラフオーマーズ ・極黒のブリュンヒルデ ・東京喰種 ・監獄学園 ・ハヤテのごとく ・そらのおとしもの ・神のみぞ知るセカイ ・ToLoveるダークネス #RTした人全員フォローする #相互希望
hnxss RT @Fy605: ★定期 好きなマンガあったらrt エリアの騎士 妖狐×僕ss 惡の華 そらのおとしもの セキレイ NARUTO テガミバチ 黒執事 デッドマンワンダーランド ☆rtした人フォローする ☆相互希望
omoroikun1 #そらのおとしもの(18) #水無月 すう ¥559 http://t.co/Vx7BLBVEij #水無月すう 40
xasshi RT @za4tune: 【まとめ】2014年4月26日ロードショー『そらのおとしものFinal 永遠の私の鳥籠(エターナルマイマスター)』雑誌だけの版権絵、特集、連載、付録、ピンナップ、ポスターなど…をまとめてみました♪ http://t.co/2DNRWtpCi0 #sor…

そらのおとしもの』は、水無月すうによる日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ。『月刊少年エース』(角川書店)にて2007年5月号から連載中。エース誌上に連載された水無月すうの作品としては、『JUDAS』に続く2作目となる。略称は「そらおと」。

2011年3月現在、単行本は11巻まで発売されており、累計230万部を突破している。本作を原作とするテレビアニメが2009年10月から第1期、2010年同月から第2期が放送された。また、2010年12月中旬に映画化が決定され、公式に発表された。スピンオフ漫画『そらのおとしものPICO』も2011年3月より連載を開始した。

ストーリー

空美町に住む桜井智樹は、「平和が一番」をモットーにするエッチな中学生。ただ1つ普通じゃないことといえば、顔さえ思い出せない女の子が現れる夢をよく見ること。そんなある日、空から天使の少女イカロスが降ってきた。彼女と出会うことでそれまで平和だった智樹の生活は大きく変化していく。そして空美町上空に存在する謎の大陸「シナプス」の陰謀に巻き込まれていくのだった。

登場人物

主要人物

桜井 智樹(さくらい ともき)
声 - 保志総一朗
本作の主人公。8月31日生まれ。身長150cmモテ男ジャミング等で変身した時、男らしいイメージは170cm以上。。空美中学校2年C組。「平和が一番」をモットーにする普通の中学生であったが、空から降ってきたイカロスによって平穏な日常がどんどん壊されていくことになる。幼い頃からたびたび顔さえ思い出せない翼の生えた「大好きな女の子」が現れる夢を見ることがあり、目覚めると必ず涙を流していたが、イカロスの出現以降は夢の内容が若干変わり、涙を流すことはなくなった。
思春期の欲求に正直すぎる性格をしており、イカロスやニンフの持つ能力や機械を借りて壮大な覗き行為を行っては必ず露呈し、そはらをはじめとする女子達に盛大な制裁を受けているが、懲りる様子は見られない。さらに、学校の女子達の身体的情報について、あまりに細かすぎる情報まで把握している。その変態的性欲の力により、美香子すらも窮地に追いやったことがある。そのため、学校の女生徒からは「ゴキブリ桜井」と呼ばれて嫌われている。極めて強い性欲に反し、恋愛については全く鈍感であり、まれに意識すると恥ずかしがるなど初心な反応を見せることもある。また、学業成績は極めて悪い。
良くも悪くも行動力にあふれ、幼少期はそはら等近所の子供たちを振り回し山などを探検して回る毎日を送っていたが、それを嫌った親達の言いつけから友人が離れていった過去があり、それ以降平凡な日常を求め「平和が一番」をモットーとするようになった。ただし性欲の解放時や他者の窮地にはその行動力がいかんなく発揮され、それがそはらやイカロスらに慕われる要因となっている。秘密を言い出せないイカロスの気持ちを大切にする優しさも持っているほか、服従に喜びを見いだすニンフを見て彼女達を作った存在に強い怒りを感じたり、「痛み」が「愛」と認識するカオスを不憫に思う一面もある。
ゴキブリ並みの生命力を持ち、ボコボコにされても数ページも経過すれば完治する。プロレス大会で飛び入り参加した謎の覆面レスラーについては完膚なきまで叩きのめされても何とか生還したり、抹殺のためにやってきたアストレアについては必殺技「智樹六道地獄」で回路停止にまで追い込んだ。
他のキャラクターと比べて2頭身にデフォルメされて描かれることが多いが、シリアスエピソードでは等身大となり割合凛々しくなる。その性格から全裸でいることも多く、股間が黒丸で隠される(アニメでは翼のマーク)。イカロスの量子変換器により女の子に変身したときは、智子アニメ版では「トモ子」表記。(声 - 藤田咲)と名乗り、女の子の振る舞いをノリノリで行う。
対カオス戦後ではニンフに「マスターになってやる」といっていたが、イカロスやニンフたちには自由に生きてほしいと思っており、(少なくとも対Z戦前までは)ニンフのインプリンティングをしていない。
第1回キャラクター人気投票での順位は4位。(トモ子は9位。)
イカロス
声 - 早見沙織
本作のメインヒロイン。ある日空から降ってきた未確認生物で、戦略エンジェロイドタイプα(アルファ)「Ikaros」(イカロス)。約7000万年前生まれ(推定)。身長162cm、体重48kg。スリーサイズ(B-W-H)は88-57-85。(Eカップ)好きな花はスイカ。好きな色は空色。好きなものはスイカ、ひよこ、にわとり、こけし。白い天使のような翼を持つ少女の姿をしている。智樹のことを「マスター(鳥籠)」と呼ぶ。背中の翼は完全格納まではできないが、コンパクトなサイズにまでは縮められる。ただし、羽毛が水を吸って重くなるため、水中では泳げずに水底を徒歩で行動する。
出会った頃は記憶と思考にプロテクトがかけられていたため、愛玩用エンジェロイドを名乗り、感情が希薄で人形のような少女であった。しかしその正体は「空の女王(ウラヌス・クイーン)」と恐れられた戦略エンジェロイドで、シナプスで封印されていたが、ダイダロスの手によって解放され智樹のもとへ落とされた。後にニンフの手で記憶・思考のプロテクトを解除された事で記憶が蘇り、それ以降普段は緑色の瞳をした通常モードで過ごすが、戦闘時など力を発揮するときは、両翼を全開にして赤い瞳を持つ「空の女王」モードとなる。感情は取り戻したものの、本来は戦闘能力と電算能力にのみ特化されて感情制御は鈍化されているので、上手く笑うことができない。とある出来事をきっかけに智樹に対する恋愛感情を機能障害として感知し、彼を想って涙を流すまでに至ったが、自分の行動欲求は理解できるものの、この感情が何なのかを理解できずに戸惑っている。智樹達との平凡な生活の維持を望むため、記憶が戻っても一時は自身の正体を欺いて過ごしてきたが、ニンフを救う一件でばれてしまう。しかし、実は智樹自身も勘付いており、イカロスの幸せを想って敢えてその件に深入りしなかったという彼の優しさを知ったことから、より強い絆で結ばれる。
一般常識が完全に欠如しており、天然ボケ。善悪の区別がないその行動原理は「マスター(智樹)への奉仕」が優先され、上記のように彼の悪行に加担する一方、些細なことで彼に因縁を付けた人物に破壊衝動を抱き、智樹自身に制止させられるなど、コメディとシリアスの両面において危険な因子を持っている。また物事の加減を知らず、調理実習で本マグロを丸ごと用意したり、夏祭りのサバイバルゲームでM61ガトリングガン(のコルク銃)で地上を掃射したりなど中々豪快な行動を起こすこともある。
智樹に初めてのお使いへ出された際にはスイカを気に入り、大切に抱きかかえるようになった。スイカへの入れ込みはかなり強く、その後はスイカ畑を作って丁寧に育て、寄って来る害虫をArtemisで撃墜するまでに至った。
性能は圧壊深度3000m「世界最高原子力潜水艦で約1000~2000m」、無酸素活動時間連続720時間「約1ヶ月」、マッハ24「約時速30000km」(29376km)での飛行が可能と、ずば抜けたものである。武装は永久追尾空対空弾「Artemis」(アルテミス)、絶対防御圏「aegis」(イージス)、超々高熱体圧縮対艦砲「Hephaistos」(ヘパイストス)、そして国を1つ丸ごと消し飛ばすほどの破壊力を持つ弓矢型最終兵器「APOLLON」(アポロン)などの凄まじい装備を持つ。可変ウィングの核(コア)を内蔵しており、これがイカロスが最強と呼ばれる所以ともなっている。テレビアニメ版では、原作では設定のみだった「ウラヌスシステム」も発動している。
料理や歌唱においても、超人的な技能を発揮する。ただし楽器の扱いは下手で、ケーキ作りは一度失敗している。
アニメ第2期6話のエンディングにてクイズの答えを調べるために宇宙へ行った際、日本の打ち上げた同名の技術実証機であるイカロスと対面し、その姿を写真に収めた。
第1回キャラクター人気投票での順位は1位。
ニンフ
声 - 野水伊織
中盤以降のヒロインの1人。イカロスに次いでシナプスから来た第2の未確認生物。電子戦用エンジェロイドタイプβ(ベータ)「Nymph」(ニンフ)。智樹のことを最初は「地蟲」(むし)と呼んでいたが、とある一件以降は「トモキ」と呼ぶようになった。約6500万年前生まれ(推定)。身長139cm、体重29kg。貧乳(72-45-68)。七色に光る透明な翼を持つツインテールの少女の姿をしている。
イカロス回収の命を受けて地上に派遣され、イカロスの本性である「空の女王」を畏怖かつ唾棄し、当初は残忍な方法で彼女を責めていたが、同居するうちに幸せな生活を望むイカロスと彼女を取り巻く智樹達に感化されていく。やがて、自分を虐げることに喜びを見出すマスターより優しさに溢れた智樹へ情が移って裏切りを決意した結果、ハーピーに翼をちぎられて飛行能力を失ったものの、智樹達に鎖を断ち切られたことでシナプスの男から解放された。その後は智樹の家の居候となるが、日常生活では比較的常識人の部類であり、周囲のボケに突っ込みを入れる日々を過ごす。また、お菓子をいつも食べており、不倫系の昼ドラを好んで鑑賞している。智樹に対し素直になれず、嬉しいことをされても照れ隠しに彼を罵倒するツンデレ(元々相手に奉仕するという逆の立場で制作された存在なので、自分が奉仕されることに抵抗があるのも原因の1つ)。1度だけ風邪を引いたことがある。歌唱においてはかなりの音痴で、その破壊力は後に記述されるパラダイス=ソングを上回り、歌声は地球から太陽にまで届いた。(その時に人類から言語も奪った。)他のエンジェロイドを呼ぶときは名前ではなく、型名(イカロスなら「α」、アストレアなら「Δ」)で呼ぶが、カオスとΖは例外でありカオスは名前で、Ζは日和が「非」現実だったころと同様「ヒヨリ」と呼んでいる。
エンジェロイドの性質ゆえ、誰かからの命令を求めてしまう一面がある。そのことを心配する智樹に対し、とある一件以降は想いを寄せるようになった。
元々はシナプスへ侵攻してくる人間と戦う際の情報戦を前提に開発されたため、戦闘能力は他の戦闘用エンジェロイドより低く、超々超音波振動子「パラダイス=ソング」といった武装はあるものの、あまり攻撃力は高くない。代わりにジャミングやステルスなどの能力が優れており、人間の記憶や感情の操作といった脳への侵入さえ可能である(それらがきっかけで、イカロスは記憶と感情を取り戻すこととなった)。ただ、翼を失ったことでレーダー性能が下がっており、美香子やアストレアからそれを無神経に嘲られながらも耐えていたが、マスターを持たないことと併せてニンフのコンプレックスとなっていた。さらには、そのコンプレックスをカオスにえぐられて深く傷ついたが、智樹の優しさにより救われた。
また、対カオス戦後では、智樹の「マスターになってやる。」という言葉を聞いてむしられた羽が再生した(原因は不明)。
対エンジェロイドタイプΖ戦では、1度はΖ(日和)の破壊を立案し、自ら実行しようとするが、智樹らが現れ、その場で泣き崩れる。智樹の「負けんな!」と言う命令から、素粒子ジャミングシステム「Aphrodite」(アフロディーテ)を展開。見事に初勝利を収めた。
その後、「マスター」の認識をシナプスの男から智樹へ移行するようになったが、実際に彼がマスターになったのかは不明。以後は智樹が些細な頼みごとなどをするたびに嬉々として迫ってくる。
ダイダロス曰くΖ戦でニンフの翼の変化は予想もされないものだったらしく心当たりはありそうだがまだ詳細は不明である。
第1回キャラクター人気投票での順位は2位。
アストレア
声 - 福原香織
アニメ第2期以降のヒロインの1人。シナプスから智樹抹殺の任務を与えられた局地戦闘用エンジェロイドタイプΔ(デルタ)「Astraea」(アストレア)。身長159cm、体重48kg。スリーサイズ(B-W-H)は91-56-86というそはらに負けず劣らずの巨乳の持ち主。近接戦闘に特化しており、それについてはイカロス以上。また、イカロスに匹敵するスタイルの持ち主のため、煩悩を消し去ろうと禅寺で修行中の智樹を別の意味で苦しめた。
戦闘能力と感情制御が搭載されている反面、電算能力は必要が無いとされて搭載されなかった。智樹抹殺の任務に至っては豪快に転んだり、毒(下剤)を入れ忘れたりとことごとく失敗している。自分のことをバカだと自覚しているが、とある一件から智樹を自分よりバカと見なすようになり、任務を後回しにしては低レベルなバカ争いを繰り広げている。このバカ争いをアストレア自身は楽しんでいる様であり相手にしてもらえない時には不貞腐れることが度々ある。智樹のことは「アイツ」と言っており、声を掛けるときは「バカ」や「ムシ」と呼びつける。また、イカロスには尊敬と畏怖の念を持っているので、イカロスのマスターである智樹への直接攻撃が行えなくなっている。そのため、任務達成が困難となってシナプスへ帰れなくなり、河原での窮乏生活を送っている。空腹で倒れていることが多く英四郎や美香子に食事を貰ったり、智樹からは「飯に困ったら家に来い」と声を掛けられている。後に智樹への好意を自覚した際には、抹殺命令を下したシナプスのマスターからの離反の意思表示に、自分で鎖を引き千切る。
武装はエンジェロイド一の加速性能を誇る最速の翼「超加速型の翼」、ピンポイントながらイカロスをも上回る防御力を持つ最強の盾「aegis=L」(長時間発動不可)、そしてイカロスの「aegis」さえも切り裂く最強の剣の超振動光子剣「chrysaor」(クリュサオル)を装備しており、近接戦闘では最強を誇る。しかし、遠距離兵器やセンサー類は装備されていないので、距離を取られると一切の攻撃手段を失う。
外見上はニンフよりも年上に見えるが、イカロスやニンフよりも後に製造されたエンジェロイドであるため、彼女達を「センパイ」と呼ぶ。ニンフが怒った際は、彼女を恐れている描写もある。ギャグ路線では智樹とともに騒動を起こすことがあり、一度ニンフの制裁で(エンジェロイドで唯一)智樹とともに三途の川を訪れたことがある。
アニメ2期11話のカオス戦では、ニンフの力で「chrysaor」と「aegis=L」が変形強化された。
第1回キャラクター人気投票での順位は3位。
見月 そはら(みつき -)
声 - 美名
イカロス達と並ぶもう1人のヒロイン。智樹の隣に住む幼馴染。9月15日生まれ。血液型はまじめなA型。身長158cm、体重49kg、スリーサイズは上から92-59-84で、今も成長中。(Fカップ)智樹と同じクラスである。巨乳が目立つ水着姿になることへの抵抗は無いものの、全く泳げない。智樹のことを「智ちゃん」と呼ぶ。切れの良いチョップを持ち、朝が弱い智樹を入魂のそはらチョップで起こしてくれる、ありがたい人物。生徒会では会計を務めている。勉強においては英語が非常に苦手であり、発音が極めて下手。
幼い頃、病弱で家で塞ぎ込みがちだった自分を(強引に)構ったり連れ回したりしてくれたことから智樹に想いを寄せるようになったが、そはらチョップの覚醒と智樹の犬嫌いも、当時の彼との出来事に起因する。智樹のエッチな行為に対しては、数ページ分のモノローグ付きで完膚なきまでに制裁を加えることもしばしば。智樹とのHなコミュニケーションに耽る夢を見たことが、ダイブゲームをした際に智樹と英四郎(アニメ版では美香子にも)にバレてしまう(一応、強引に誤魔化した)。
ギャグエピソードでは最強クラスの戦闘力を発揮する。美香子考案の雪合戦では智樹にはアストレア以上に警戒され、最優先で戦闘不能に追い込まれたが、驚異的な復活を果たして地獄絵図を作り出した。
智樹と同居しているイカロス達に対し、女性としての不安を感じているが、同時に大切な友達であり、複雑な思いを持つ。
料理は人並みにはできるようだが目玉焼きをつくった場合、なぜか死臭しかしない物へと化す。
第1回キャラクター人気投票での順位は5位。
守形 英四郎(すがた えいしろう)
声 - 鈴木達央
新大陸発見部の部長で、美香子の幼馴染み。智樹がイカロスのマスターとなるきっかけを作った人物でもある。4月21日生まれ。天才肌のAB型。身長172cm。体重58kg。好きな花は無し。好きな色は白。好きな言葉は「それは現実の理論にすぎん」。
智樹を含めたメンバーの知恵袋である事から、イカロスは「マスターのマスター」と認識している。智樹のことはそのまま「智樹」と呼ぶ。東大院レベルの数学問題を易々と解くほどの頭脳と、「最強の中学生」と噂されるほどの戦闘能力を兼ね備えてる。常に冷静沈着であり、無表情でいる事が多く、イカロスが笑えないのに対し、彼は「笑わない」人間であるとされる。悩んでいる人がいれば助言を与え、誰かのピンチには率先して駆けつける優しさがあるにもかかわらず、新大陸の発見と空を飛ぶことに傾けた過熱気味の情熱のせいで、周囲からは変人扱いされている。私服を持っておらず、いつも制服姿でいる。何らかの理由で実家とは絶縁状態にあるとされ、河原で自給自足のテント生活を送っている。守形家と五月田根家の間には深い関係がある様子。また、美香子とは幼馴染とされてあるが、それ以上の感情を匂わせる描写が幾度か見受けられる。本作のシリアスエピソードでの謎解き担当でもあり、鋭い洞察力を駆使し、自らシナプスの謎に飛び込んでいったこともある。テレビアニメ版では、各話の冒頭で大航海時代の新大陸発見におけるエピソードを語り、その話の方向性を示す役割を担う。
アニメスタッフの談話によれば英四郎には重大な裏設定があり、原作者からその設定を知らされたスタッフは伏線となる描写をアニメ内で盛り込んだのだが、本編中でその謎が明らかになるのかは不明原作者の水無月にその設定をいつ使うのかを尋ねたところ、「やるかどうかわからない」との回答が返ってきたとのこと。
同作者が原作を務めているヤングエース連載中の「大好きです!! 魔法天使こすもす」にも大学生として登場、ネタでこっそり1コマ登場ではなく物語に絡んでくる様子。
第1回キャラクター人気投票での順位は7位。
五月田根 美香子(さつきたね みかこ)
声 - 高垣彩陽
智樹の通う中学校の生徒会長。11月10日生まれ。身長164cm、体重46kg。スリーサイズ(B-W-H)は83-56-80。自らの血には興味がないため、血液型を知らない。好きな花はラフレシア。好きな色は暗黒。好きなものは桜井智樹の断末魔。性格は悪。苦手なことは善。将来の夢は世界征服。英四郎とは幼馴染で、人前では「守形くん」と呼ぶが、2人だけのときなどは「英くん」と呼ぶ。自分のことは「会長」、智樹のことは「桜井君」と呼ぶ。代々続く任侠道のお嬢様で美人、しかも英四郎に匹敵するほどの頭脳を持つが、暇潰しに他人をトラブルに叩き込んで楽しむ腹黒い性格の持ち主でもあり、そらおと史上最凶の人物である。その性格のせいか、毎回道徳で追試を受けているらしい。しかし道徳以外の科目の成績は英四郎と同じく優秀。元々任侠の家柄の出だけあって、戦闘能力も英四郎同様に高く、射撃から近接戦に至るまであらゆる戦闘をこなす。中でも、400kgの握力から繰り出すアイアンクローは特筆すべき破壊力を持つ必殺技で、一撃で英四郎を瞬殺してしまうほど。また、理由は不明だが、金脈や油田を簡単に掘り当てる能力を持っているらしく、英四郎と温泉を掘りに出たときも、一振りしただけで温泉を掘り当てていた。
今のところ、原作ではシリアスエピソードには登場していない。本人はそのことに相当苛立っており、その原因は智樹だと思っている。
しかしテレビアニメ版では原作より登場回数も増え、英四郎とセットのような形で登場することが多くなっている。
第1回キャラクター人気投票での順位は8位。

シナプス

ダイダロス
声 - 大亀あすか
物語のキーパーソンとなる影のヒロイン。幼い頃からいつも智樹の夢の中で語りかけてくる、背中に翼を生やした少女。何故か顔の上半分が見えないように描かれている上、イカロスや他のシナプス人とは異なり、翼が2対あるのが特徴。当初は「助けて、空に捕まってる」という抽象的な語りかけに過ぎなかったが、イカロスが降りてからは彼女を託したり、危険を知らせるなどといった具体的な語りかけを行うようになった。
正体はイカロス達を作った科学者(名前の由来のダイダロスも、ギリシア神話でイカロスの父に当たる)であり、幸せに暮らす彼女達や智樹を巻き込まないために助けを求めることを止めた。しかし、第2世代エンジェロイドが完成したことから危機を感じて再び智樹に呼びかけ、英四郎にも接触。イカロス達のことは「娘」と呼び、愛情を持って見守っているが、智樹のことは「トモくん」と親しみを込めて呼んでいる。
第1回キャラクター人気投票での順位は10位。
空のマスター
声 - 三木眞一郎
今のところ、作中では名前を呼ばれていない(テレビアニメ版のエンディングクレジットでは、「空のマスター」と表記)。ダイダロスと同じく、何故か顔の上半分が見えないように描かれている。元はイカロスのマスターであったが、彼女が地上へ落ちて智樹をマスターとしたため、彼女を取り戻すためにニンフやハーピー達を地上へ遣わした。作中ではシナプスの重要な地位にある模様だが、詳細は不明。
性格は完全に破綻しており、ニンフを始めとしてエンジェロイドを精神的かつ肉体的に虐めることを娯楽の1つとしており、たびたび「廃棄処分」の旨を口にしては彼女にトラウマとなるような無理難題を押しつけて実行させ、褒美に処分を取り消しては感謝の言葉を言わせている。地上に暮らす翼のない人々を人間と見なしておらず、「地蟲」(ダウナー)と呼んで見下している。また、イカロスに地上の都市の破壊とそこに住まう人々の大量虐殺を命じ、それらが完了するまでの時間で賭博を楽しむような冷酷さを持つなど、常々退屈を口実に弱者をいたぶることを最大の快楽としている。
イカロス達を惹きつける智樹の存在には危機感を抱いており、エンジェロイド達に抹殺を命じている。しかし、地上人やエンジェロイドを見下していたことに加えて智樹の優しさと意志の強さを読み取れなかったことが誤算となり、驚愕してばかりで何の対策も打てなくなるようにまでなってしまう。その後、シナプス人の風音日和をエンジェロイドタイプZ(ゼータ)に改造する。
シナプス最強の防空システム「ZEUS」(ゼウス)を作った。
風音 日和(かざね ひより)
声 - 日笠陽子
英四郎がシナプスの居住エリアの施設へ侵入した際に目撃した、眠るシナプス人の少女。髪の左側には、美香子と同じ髪飾りのリボンに鈴を付けていた。智樹にとっての「忘れられない女の子」。
楽しそうに生きる智樹に好意を持っている旨の寝言を漏らしながら、夢の中では空美中学の生徒として地上で暮らしている。初めこそ英四朗に警戒されていたものの、美香子の「部費が上がる」という斡旋により入部を許可され、新大陸発見部の部員となる。
周りの人物には「清純」な子と認識されており、恥ずかしくなると顔がすぐに赤くなる。空美中学の女子生徒としては珍しく、智樹に好意を持っている。智樹には「風音」、そはらには「日和ちゃん」と呼ばれている。
2年前に両親が相次いで他界し、それからは親の遺してくれた畑を毎日世話しつつ弟たちの面倒を見ている。泥だらけになってしまう畑仕事をしているときの姿を人に見られるのは恥ずかしいことだと思っており、智樹に見られたときは嫌われると思って背を向けるが、何も気に留めず普段どおり接する智樹の言葉を背で受け、改めて好意を自覚し、その場で智樹に告白する。
居眠り運転をしているトラックと衝突事故を起こした際に、地上人の日和は死亡し、身体はブロック状に分解され消滅。一方、シナプスで眠っている日和は目が覚める。地上人として過ごしている間は、シナプスに関する記憶がないらしく、地上人であったときは、「守形先輩の言う『新大陸』に行ってみたい」という望みを抱いていたが、シナプス人として目覚めた直後は、日和の記憶を全て消去(デリート)された英四郎の前で、、シナプスに拒絶と失望を抱く。そしてシナプスの男に改造されエンジェロイドタイプZ(ゼータ)となる。気象兵器を操り、ニンフに勝つほどの電算能力を積まれた。ニンフのAphroditeによりインプリンティングを破壊され体以外は元の状態に戻り現在は復学。なお、Zの固有能力としての「気象操作」は、農作物に役立つということで本人はいたく気に入っている。
2度目の文化祭があった日には学校に行っておらず畑仕事をしており、バンド演奏でボーカルをしていたニンフの歌声のパラダイスソングによって気絶する。畑の野菜もパラダイスソングの歌声の影響を受け、しなびて風化してしまった。
第1回キャラクター人気投票での順位は6位。

エンジェロイド

ハーピー
声 - 根谷美智子(ハーピー1)、岡本麻弥(ハーピー2)
要撃用エンジェロイドタイプγ(ガンマー)「Harpy」(ハーピー)。髪の色以外は同じ姿の量産型で、金髪の姉と黒髪の妹らしい2体が、常に一緒に行動している。イカロス達がほぼ完全に人間の女性と同様の体型なのに対し、ハーピー達は伝説の通り猫耳や切れ長の瞳、爪や足の形が獣に近い。基本的には冷徹で任務遂行を第一とするが、侵入者の英四郎にノリツッコミを行うなど、お茶目な面も見せる。武器は摂氏3000度の気化物体を秒速4kmで射出する、超高熱体圧縮発射砲「Prometheus」(プロメテウス)。
イカロス破壊のため、ニンフの応援として地上へ降りてきた。イカロスを不意討ちで葬ろうとするが、ニンフの裏切りに遭い、失敗。イカロスとの戦闘では圧倒的な力の差を見せつけられ、敗走した。その後はシナプスの警備に当たっている。
カオス
声 - 豊崎愛生
第二世代エンジェロイドタイプε(イプシロン)「Chaos」(カオス)。身長107cm、体重19kg(進化前)。身長107cm、体重20kg(Version 2)。修道服を着た幼女の外見をしており、鋭利な刃物のような禍々しい形状の3対の翼を持つ。一人でイカロス・ニンフ・アストレア全員と互角以上に戦える強力な戦闘力を持っているが、人格は幼く命の尊さや愛について無知であるがゆえに、残酷な行為を平気で行う。
他のエンジェロイドとは異なり夢を見る事ができる他、自己進化プログラム「Pandora」(パンドラ)が組み込まれており、最終的にはシナプスの制御を離れる危険性もある。
シナプスを裏切ったイカロス・ニンフの抹殺と可変ウィングの核の回収を命じられ地上に降りてきたが、彼女らの裏切りの原因となった「愛」について興味を持ち、それを知ることを任務より優先する。智樹に化けニンフを襲撃するが、アストレアのchrysaorによって左翼の一部と左腕を失い、さらにイカロスによって海底へ沈められた。しかし動けないだけで意識は健在であった。イカロスとの戦闘後、海底で「愛」とは「痛み」を与えることであると認識し、セイレーンを取り込むことで海底から脱出して復活を遂げるのだが……。
テレビアニメ第2期では、彼女との二度にわたる戦いが「黙示録編」というクライマックスとして位置づけられていた。海底からの復活以降はアニメオリジナル展開となっており、自己進化により成人女性の姿に成長し、自力で海底から脱出してイカロスたちと対決。彼女たちを凌駕するスペックで圧倒するが、智樹の激励に奮起した3人のコンビネーションの前に敗北した。それでも自分への痛み(愛)を求めて乱心するが、寄り添った智樹に「もっと早く友達になってればこんなことにならなかった」という謝罪と、それに含まれた「本当の愛」に触れ、それが何なのか理解できないものの満足して機能停止した。ボディはダイダロスの元に送られ、彼女の製作した錠前と鎖をつけられて元の幼女の姿に戻される。その後以前より無垢な少女として復活、第4の未確認生物として桜井家に居候することになる。英四郎は智樹に彼女もマスターにするように勧めているが、面倒が増えるとして智樹本人は最後まで拒否していた。
第1回キャラクター人気投票での順位は11位。
エンジェロイドタイプΖ(ゼータ)
シナプス人の風音日和が、シナプスの男によってエンジェロイドへ改造された姿。戦闘能力と電算能力に長けているが、表情の変化は乏しく感情制御は低い模様。電子戦装備も搭載されており、ニンフ同様にハッキングやジャミングが可能であるが装甲は頑丈ではなく、ニンフ曰く「パラダイス=ソングで十分やれる(破壊できる)」程度。
気象兵器「Demeter」(デメテル)が武器で、「竜巻を起こして気圧を下げる」、「風で敵を切り裂く」、「雨を降らせる」など、気象に関する様々なことが可能である。
日和の意識は完全には失っておらず、彼女のことを忘れたふりをしていた智樹の言葉に涙を流す。ニンフのAphroditeでインプリンティングを破壊され、意識が完全に日和へ戻った後は新大陸発見部を退部し、シナプスに戻ることなくエンジェロイドの風音日和として、再び学校生活を送っている。
セイレーン
水中戦闘用エンジェロイドタイプη(イータ)「Seiren」(セイレーン)。人魚のような姿をしており、水中戦ができないイカロスを倒すために作られたエンジェロイドだが、海底に沈んでいたカオスによって吸収されてしまう。新型のエンジェロイドであったが、第二世代だったのかは不明。
オレガノ
医療用エンジェロイドタイプ「Oregano」(オレガノ)。全員同じ姿の量産型で、多数の個体がシナプスの無人街の管理や、カプセル睡眠中の人々の世話を担当している。感情は搭載されておらず、常に無表情。シナプスへ潜入した英四郎とそはらを目の当たりにしても意に介さず、淡々と任務をこなしていた。

地上の人々

テキ屋のおっさん
声 - 小杉十郎太
夏の縁日で五月田根家が呼んだ、何か凄まじい意オーラを放つプロのテキ屋の主人。屋台名は「射的JUDAS」。水無月すうの作品『JUDAS』に登場する、超S級の国際指名手配者のパロディキャラクターな何か正体は『JUDAS』本編参照。射的屋なのに実際はサバイバルゲームを行うという、変わり種。提供するコルクガンは、明らかに普通のものを超越した威力を持つ。また、翌年も五月田根家に呼ばれており、今度はプロレス大会やヨーヨーすくい大会を開いた。戦闘能力に長けているらしく、統一王座決定戦で智樹を完膚なきまでに叩きのめしていて、ギャグパートでは最強を誇る見月そはらに匹敵するかそれ以上のほどの強さを誇り、悪乗り(暴走)した智樹を愛銃の二挺拳銃で完膚なきまで叩くある意味この漫画のストッパー?。ちなみに夏じゃなくてもやってくる。
竹原(たけはら)
声 - 丸山壮史
智樹達の学校の数学教師。夏休みの課題などに東大院レベルの問題を出して生徒を悩ませているが、英四郎には「数学者を気取るならもっと捻ったものを出して欲しいものだ」と、美香子には「頭の悪さと教養のなさが頭のバーコードに表れていましてよ~」と言われていた。夏のお祭りイベントのレスリング試合では、実況を担当していた。
理科教師
名前不明だが「響(JUDAS登場)」の可能性あり、常に白衣を着ている丸い眼鏡をして無精髯を生やしている。授業中に突然狂いだしイカロスに担任を任せた。
桜井 智蔵(さくらい ともぞう)
声 - 岩崎ひろし
智樹の祖父。相当な女好きで、それが祟って他界した描写さえある。智樹の嗜好は彼の影響によるところが大きい。
智樹のことを「トモ坊」と呼ぶ。
桜井 智代(さくらい ともよ)
智樹の母親で智蔵の娘。父、息子と同じく女好きで容姿、性格はデッカイ智子そのままであるが男も好きであり、娘?同様に好みのタイプでる英四郎のことを気に入っている。イカロス達の翼についても特に気にしていない程の豪気。
智樹の10歳の誕生日に夫と共に諸国漫遊の旅に出かけたが、ある日突然帰ってきた。
息子からは出来れば関わりたくないと言われており仲が悪い、訳ではなく根っこのところでは大切に思っており、いざ困難が降りかかれば抜群のコンビネーションを発揮し、そこにオッパイと良い男がいれば軍隊だろうがなんだろうが力強く颯爽と駆け出し目的に到達して暴走するが最後は仲良く制裁を受ける。
桜井 つつみ(さくらい -)
智樹の父親で婿養子。登場している場面が少しのため断定できないが、どうやらそはらと同じポジションのようである。
心霊写真に写った男
アニメ第1期第6話で登場で写真に写っていた男性の幽霊。死神の様な何か。
鳳凰院 キング義経(ほうおういん よしつね)
声 - 川田紳司
私立空美学園の生徒。空美中学校との合同文化祭で音楽対決をした。合同文化祭ではフルオーケストラで挑んだ。1度目の文化祭でのイカロスの歌声を聴いてイカロスに惚れ、2度目の文化祭で智樹に「勝った方がイカロスに交際を申し込む」という勝負を仕掛けて(オーケストラ中に観客席へ壱万円札をばらまくという卑怯な手段で)勝利し、ホゲ語で告白するが、イカロスにはホゲ語が解からず伝わらなかった。
鳳凰院 月乃(ほうおういん つきの)
声 - 寿美菜子
私立空美学園の生徒。鳳凰院キング義経の妹で、兄と共に合同文化祭音楽対決に参加した。

用語

空美町(そらみちょう)
智樹達が暮らす、人口7000人程度の山に囲まれた小さな町。特に名物はなく、あるものといえば畑を耕すおばちゃんの笑顔と樹齢400年を越える大きな桜の木があるぐらいで、住民達曰く「何もない所」であるが、智樹は気に入っている。
テレビアニメ第1期第6話でテレビから「福岡は今日も暑い1日になりそうです」という音声が流れてきたことや、第1期第12話で福岡県警のパトカーが出動していたこと、ならびにイカロスのツイッターのボット(@Soraoto_Ikaros)での位置情報が福岡県空美町であることから、所在地は福岡県内である模様。また、劇中の地理やイベントなどから熊本県南阿蘇村の「一心行の大桜」付近がモデルではないかと思われる。
ちなみに、福岡県は作者の水無月すうの出身地である。
県立空美中学校(けんりつそらみちゅうがくこう)
智樹達が通う中学校。具体的な生徒数は語られていないが、田舎のために少ないらしい。
私立空美学園(しりつそらみがくえん)
空美町の中心街にある、富裕層のための私立学校。所在地は、空美中学校の隣。空美中と同じく生徒数が少ないために合同で学校行事を行うことが多いが、生徒同士はあまり仲が良くない。
新大陸発見部(しんたいりくはっけんぶ)
空美中学校の文科系部活動の1つ。部員は現在は5名(英四郎・美香子・智樹・そはら・イカロス)だが、本格的に行動しているのは部長の英四郎のみ。智樹については、彼本人の意思を無視して強制的に入部させた。活動内容は一定しておらず、活動の際には空美中学の生徒でないニンフが補助する場合も多い(もちろん1人で活動する場合もある)。
シナプス
空にある天上世界で、英四郎の言う「新大陸」。常に移動を繰り返していたが、智樹がイカロスのマスターになってからは空美町上空で停滞中。翼の生えた住人が住んでいる。幾つかの浮遊大地が存在しているほか、石や煉瓦作りの建物が全体を占めており、緑豊かで穏やかな雰囲気を持つ。
作中に登場する住人はほとんどが男性で、愛玩用エンジェロイドの女性を侍らし、酒食に浸っている。また、ほとんどの住人は巨大な設備内の多数のカプセルの中でコールドスリープ状態で休眠しているため、町には保守作業で巡回しているエンジェロイド「オレガノ」以外はほとんど見当たらない。
物語開始の11年前には、智樹の「夢」と繋がるという非常事態が発生した。
カード
シナプス製のもので、シナプスから道具(装置)を取り寄せたり、カード自体が効果を発揮する場合もある(効果の種類、有効時間および範囲はさまざまで、使用して初めてそれらが判明する場合もある)。
最新式のものと旧式のものが存在し、前者は1枚あればさまざまな能力が活用できるが、後者はそれぞれが決められた1つの装置の転送、または効果の発揮しかできない(つまり、旧式のものは「カード1枚につき能力は1つ」である)。
現在、地上に最新式のカードは存在しない。
エンジェロイド
シナプスの製品名。人間で言う心臓に当たる動力炉、各自に搭載された武装、伸縮自在かつ透明にもできる鎖付きの首輪、生体部品などから構成されており、生体メカやサイボーグに近い。このため、人間と同じく食事を取ることもあれば、体調を崩して風邪をひくこともある。首輪から伸びている鎖で、マスターと繋がれている。イカロス、ニンフ、アストレアは第一世代で、カオスは第二世代。第一世代はあまり多くの機能を搭載できないので、イカロス、ニンフ、アストレアは感情制御、戦闘能力、電算能力がどれか1つそれぞれ低くなっている。
インプリンティング(刷り込み)
エンジェロイドへ施されるプログラムの一種。エンジェロイドとマスターの主従契約のようなもの。エンジェロイドの首輪の鎖が伸び、マスターとなる者の右手へ巻きつく。この鎖は、好きな時にいくらでも伸ばしたり消したりすることができる。マスターが解除を求める、若しくは強引な方法では鎖を物理的に断ち切るか、ハッキングでプログラムを破壊すれば、その関係は断たれる。
空の女王(ウラヌス・クイーン)
かつてシナプスをも震撼させたとされる最強のエンジェロイド、イカロスの異名。イカロスは普段は緑色の瞳をした通常モードで感情と思考にプロテクトがかけられているが、戦闘時など力を発揮するときはこれらのプロテクトが解除され、両翼を全開にして赤い瞳を持つ「空の女王」モードとなる。
可変ウィングの核(コア) 
シナプス最高の動力機関であり、イカロスの動力炉でもある。シナプスにはエンジェロイド以外にも多くの兵器が存在するが、それを動かすための動力機関がイカロス以外には存在しない。そのため、イカロスの奪還はシナプスにとって重要な課題となっている。
ウラヌスシステム
テレビアニメのみに登場。ウラヌス・クイーン移行後のイカロスが、翼を空中に展開・挿入して召喚した巨大な宇宙戦艦のようなシルエットから、Artemisを初め数々の武装を実体化させて放つ。武装はイカロス本人のものに加え、近接戦闘用の巨大な鉤爪や遠隔戦闘用の多数の子機など。
第1期第13話での対ハーピー戦で放ったHephaistosの威力は凄まじく、空中の彼女達をかすめて宇宙空間へ到達するほどであった。また、第2期第8話での対カオス戦では機体が完全に実体化して彼女と死闘を繰り広げた後、諸共海底へ沈もうとしたイカロスを鉤爪で海上へ送り届け、機体本体はカオスと運命を共にした。カオスが進化し、再びイカロスたちを襲撃している間も機体は海底に放置されていた。
石板(ルール)  
シナプス中枢に立っている塔。表面には謎の言語が書き記されている。そはらはこの言語の羅列を、「怒っているような、悲しんでいるような」と表現した。シナプス人にとっては絶対的な存在らしく、英四郎達がこの石版へ接近した事実はシナプスでは重く受け止められている。
夢(ゆめ)  
本作の重要なキーワードの1つ。智樹は夢を通じてシナプスと関わったため、エンジェロイド達と出会った。シナプス人は夢の中では地上人となり、地上で暮らしている。第一世代エンジェロイド達は夢を見ることをタブーとしているが、第二世代はそれを破ることができる。
ダイブゲーム
過去にシナプスで流行した文字通り地上人の夢に潜入(ダイブ)するゲーム。潜入するために必要な機器の扱いは難しくなく、地上人でも操作が可能(この機器は原作とアニメ版では形状が異なる)であり、カオスにも同等の機能が積まれている。
智樹の夢はシナプスとつながっているので、智樹の夢に潜入するとシナプスへ行くことができる。
元が夢なだけに、潜入した先で入手したものは持ち帰れない(シナプスは例外)。
「非」現実(「ひ」げんじつ)
シナプス人が夢の中で地上人として過ごしている姿のこと。シナプス人が地上で死ぬと、その身体はブロック上に分解されて消滅し、彼らが眠っている施設のシステムによって、関わった地上人からはそのものに関する記憶を消去(デリート)され、施設では眠っていたシナプス人が目を覚ます。しかし、エンジェロイドとこの事実を知った人間には記憶の消去が効かず、「現実」である地上人と、「『非』現実」であるシナプス人を見分けることができる。無論、シナプスで活動している一部のシナプス人には、「『非』現実」は存在しない。
地上の日和が死んだ際にもこのシステムは作動したが、この事実を知らないはずの智樹からは日和に関する記憶は消去されなかった。
ホゲ語
文字通り「ホゲ」のみで構成された言語で、二度目の文化祭でニンフの歌声を聴いた(当時aegisを展開し耳を塞いでいたイカロスを除く)作中内のすべての人類が以前の言語を失いこの言語で会話をすることとなった。英四郎によると、これにより言語の壁がなくなり世界各地で紛争が終結した模様。ギャグエピソード内で起こった出来事のためか次の回ではすべて元通りとなっていた。
地蟲(ダウナー)
シナプス人から見た地上人のこと。「地蟲」(むし)とも呼ばれニンフやアストレアが智樹を罵倒する際によく使われている。

単行本

巻数タイトル発売日ISBN
1そらのおとしもの 12007年9月26日ISBN 978-4-04-713973-2
2そらのおとしもの 22007年12月26日ISBN 978-4-04-715013-3
3そらのおとしもの 32008年7月26日ISBN 978-4-04-715079-9
4そらのおとしもの 42009年1月26日ISBN 978-4-04-715164-2
5そらのおとしもの 52009年4月25日ISBN 978-4-04-715228-1
6そらのおとしもの 62009年9月25日ISBN 978-4-04-715292-2
7そらのおとしもの 72009年10月26日ISBN 978-4-04-715301-1
8そらのおとしもの 82010年3月25日ISBN 978-4-04-715399-8
9そらのおとしもの 92010年9月9日(OVA付き限定版)
2010年9月25日(通常版)
ISBN 978-4-04-900800-5(OVA付き限定版)
ISBN 978-4-04-715520-6(通常版)
10そらのおとしもの 10 2010年10月26日ISBN 978-4-04-715545-9
11そらのおとしもの 11 2011年1月26日ISBN 978-4-04-715603-6

関連書籍

そらのおとしもの みんな大好き・OPPAI☆セット
2010年1月1日発売。ISBN 978-4-04-900797-8

小説版

著者は神崎リン、角川スニーカー文庫レーベルより発売。基本的に第1巻は忠実なアニメのノベライズ、第2巻はアニメのシナリオと原作の展開をなぞりつつも一部は、オリジナルキャラクター「比奈」が登場するオリジナル展開となっている。イラストについては表紙は第2巻は、原作者の水無月すうが務めるが、本文イラストは第1巻がアニメのキャラクターデザインを務めた渡邊義弘(第1巻の表紙も担当)、第2巻は橘あゆんが担当している。

そらのおとしもの
2010年2月1日発売。ISBN 978-4-04-472506-8
そらのおとしものf
2010年10月1日発売。ISBN 978-4-04-472507-5

そらのおとしものPICO

2011年3月9日に創刊した「4コマnanoエース」Vol.1より連載を開始した公式スピンオフ漫画。漫画はmsが担当している。そらおと公式スピンオフとされている。登場キャラクターはエンジェロイド3人組(イカロス、ニンフ、アストレア)のみで、その日常を描く。

アニメ

テレビアニメ

第1期
2009年10月から同年12月にかけて、tvkほか独立UHF局にて放送された。DVDには、テレビ放送版では描写できなかった部分を解禁した「妄想全開バージョン」を収録。また、第10話のライブ演奏シーンなど、DVD収録にあたって大幅にリテイクされた部分もある。このDVD版は、後にAT-Xにて放送された。
第14話・未放送エピソードの『そらのおとしもの プロジェクト桃源郷(ピンク)』は、当初テレビ放送される予定であったが、内容の過激さにより放送外エピソードに変更され、当初放送外エピソードを予定していた『任侠(セレブ)と初夜(アツイヨル)』がテレビ放送されることとなったそらのおとしものDVD第3巻に収録、第5話のオーディオコメンタリーより。。さらに、その後DVD第7巻に収録予定であったが、収録内容の変更に伴ってDVD第7巻には第13話(テレビ放送版&ディレクターズカット版)と『そらおとライブ』楽曲の一部が収録されることとなったため、2010年9月9日発売のコミックス第9巻限定版同梱DVDに収録されることとなった。
テレビアニメ版の各話終了に並行しながら、『そらのおとしものの、おとしもの』という題名でフリートーク動画がKADOKAWAAnimeYouTube - KADOKAWAanimeにて配信されていた。進行役は当時の若手声優の瀧澤樹、藏合紗恵子、富樫美鈴、近木裕哉からなる団体「新大陸発見部NEO」。彼らは、テレビアニメ版本編にもエキストラ出演している。
第2期
そらのおとしものf(フォルテ)』のタイトルで、2010年10月から同年12月まで放送。終盤は、話の展開が原作から大きく変更されている。

原作との相違点

ここでは、地上波放送分第1期・第2期との相違点を記述し、DVD版との相違点にはふれない。

  • 美香子は、原作ではシリアスエピソードには登場していないが、テレビアニメ版では原作より登場回数が増え、第1期第9話以降では英四郎の「助手3号」を名乗って(とはいえ、第2期第4話冒頭で「飽きた」と言って辞表を出している)智樹達の行動に積極的に加わったり、自分の居場所が無いと悩むアスレトアに優しく教え諭すなど、シリアスエピソードにも登場している。
  • 原作ではニンフとアストレアは空美中学校へ転入していないが、テレビアニメ版では転入している。
  • 原作では智樹が行うセクハラシーンが、地上波放送時の規制回避のため、第2期ではトモ子に変身して行うシーンにいくつか変更されている。
  • 1回目のカオス戦の後半の展開は(テレビアニメ版第2期第8話の後半に相当)、作者が原作で描けなかったシーンに変更されている。
  • 智樹の「マスターになってやる」という言葉を聞いてニンフのむしられた羽が再生するシーンが、原作では1回目のカオス戦後なのに対し、テレビアニメ版では2回目のカオスとの対戦中になっている。
  • カオスの二度目の登場が、原作とテレビアニメ版第2期でほぼ同時期の展開となり、アニメオリジナルとなっている。

スタッフ

括弧( )内に補足説明のないスタッフは、第1期・第2期共通。

  • 原作 - 水無月すう(月刊「少年エース」連載、角川コミックス・エース刊)
  • 監督 - 斎藤久
  • 助監督 - 五十嵐紫樟(第2期)
  • シリーズ構成 - 柿原優子
  • キャラクターデザイン - 渡邊義弘
  • 総作画監督 - 渡邊義弘、嘉手苅睦(第2期)、石野聡(第2期)
  • SD・エフェクト総作画監督 - 鷲北恭太(第2期)
  • デザインワークス - 鷲尾直広(第1期)
  • メインアニメーター - 鷲北恭太(第1期)
  • キーアニメーター - 田中良(第2期)
  • 美術監督 - 合六弘
  • 美術設定 - 合六弘(第1期)、小倉宏昌(第1期)
  • 色彩設定 - 日比智恵子
  • コンポジットディレクター(撮影監督) - 平林奈々恵
  • 編集 - 櫻井崇
  • 音響監督 - 高橋剛
  • 音楽 - 岩崎元是
  • プロデューサー - 蜂屋誠一、鈴木智子、武智恒雄(第1期)→沼田知己(第2期)、原田由佳(第1期)→熊谷宣和(第2期)
  • アニメーションプロデューサー - 黄樹弐悠、櫻井崇(第2期)
  • 制作プロデューサー - 青木武(第1期)、 岡村繁久(第2期)
  • 制作 - AIC ASTA
  • 製作
    • 第1期:空美町新大陸発見部(角川書店、角川映画、クロックワークス、NTTドコモ)
    • 第2期:新大陸発見部フォルテ(角川書店、角川映画、クロックワークス、NTTドコモ)

主題歌

第1期
オープニングテーマ
「Ring My Bell」
作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - 橋本由香利 / 歌 - blue drops(吉田仁美&イカロス(早見沙織))
第11話ではイカロス役の早見沙織がメインボーカルを務めている。
エンディングテーマ
「そばにいられるだけで」(第1話、第13話)
作詞 - 三浦誠司 / 作曲 - 糀谷拓土 / 編曲 - 水谷広実 / 歌 - blue drops(吉田仁美&イカロス(早見沙織))
「岬めぐり」(第2話)
作詞 - 山上路夫 / 作曲 - 山本厚太郎地上波放送版のエンディングクレジットで誤記(誤:作詞・作曲 山本コウタロー)があったため、BS11以降の放送とDVDでは訂正された(お詫びと訂正 - そらのおとしもの)。 / 歌 - 見月そはら(美名)
オリジナルは山本コウタローとウィークエンド。
「太陽がくれた季節」(第3話)
作詞 - 山川啓介 / 作曲 - いずみたく / 歌 - イカロス(早見沙織)、見月そはら(美名)、五月田根美香子(高垣彩陽)、桜井智樹(保志総一朗)、守形英四郎(鈴木達央)
オリジナルは青い三角定規。テレビドラマ『飛び出せ!青春』主題歌。
「戦士の休息」(第4話)
作詞 - 山川啓介 / 作曲 - 大野雄二 / 歌 - 桜井智樹(保志総一朗)
オリジナルは町田義人。映画『野性の証明』メインテーマ。
「ゆけ!ゆけ!川口浩」(第5話)
作詞 - 嘉門達夫、青木一郎 / 作曲・歌 - 嘉門達夫
1980年代のテレビ特番シリーズ『川口浩探検隊』をテーマにしたコミックソング。
「夏色のナンシー」(第6話)
作詞 - 三浦徳子 / 作曲 - 筒美京平 / 歌 - ニンフ(野水伊織)
オリジナルは早見優。『コカ・コーラ』CMソング。
「ふり向くな君は美しい」(第7話)
作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 三木たかし / 歌 - イカロス(早見沙織)、ニンフ(野水伊織)、見月そはら(美名)、五月田根美香子(高垣彩陽)、桜井智樹(保志総一朗)、守形英四郎(鈴木達央)
オリジナルはザ・バーズ。全国高等学校サッカー選手権大会の大会歌。
「ワイルドセブン」(第8話)
作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 森田公一 / 歌 - 桜井智樹(保志総一朗)、守形英四郎(鈴木達央)
オリジナルはノンストップ。テレビドラマ『ワイルド7』の主題歌。
「初恋」(第9話)
作詞・作曲 - 村下孝蔵 / 歌 - イカロス(早見沙織)、五月田根美香子(高垣彩陽)
オリジナルは村下孝蔵。
「僕等のダイアリー」(第10話)
作詞 - 来生えつこ / 作曲 - 来生たかお / 歌 - 五月田根美香子(高垣彩陽)、守形英四郎(鈴木達央)
オリジナルはH2O。テレビドラマ『翔んだカップル』のエンディングテーマ。
この回のEDアニメは、元ネタと同様にNG集を模した構成になっている。
「チャンピオン」(第11話)
作詞・作曲 - 谷村新司 / 歌 - 桜井智樹(保志総一朗)、トモ子(藤田咲)
オリジナルは[[ア