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それはエノキダ!/須賀原洋行

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著者: 須賀原洋行
巻数: 7巻

須賀原洋行の新刊
それはエノキダ!の新刊

最新刊『それはエノキダ! 7


出版社: 講談社
シリーズ: ワイドKC


それはエノキダ!の既刊

名前発売年月
それはエノキダ! 1 1999-02
それはエノキダ! 2 1999-06
それはエノキダ! 3 2000-03
それはエノキダ! 4 2000-03
それはエノキダ! 5 2000-12
それはエノキダ! 6 2001-06
それはエノキダ! 7 2001-06

『それはエノキダ! -It'sENOKIDA!-』は、モーニングで、1998年27号から2001年26号まで連載された須賀原洋行のこだわりギャグ漫画。またその主人公の名前。

概要

『気分は形而上』の「こだわりの榎田君シリーズ」(後に派生した「テキトー人間高木君シリーズ」も含む)からのスピンオフであるが、微妙に設定が違っている。連載開始当初は、『形而上』時代の読者を慣れさせる為、四コマ形式で開始し、途中よりショートコミックに移行した。サブタイトルは、基本的に「榎田主義的(こだわりの)」であるが、時々、「高木主義的(テキトーの)」になる場合がある。それは、『形而上』時代の名残である。連載第1話のときは、サブタイトル自体設定されていなかった。『形而上』時代は、全く別物であった「武沢君」が登場しているため、実質的には「こだわりの榎田君シリーズ」と「オタク学生武沢君シリーズ」を統合させた形となっている。連載開始から2年後に『よしえサン』が終了した為、『よしえサン』に掲載するはずであった話を一部の話のネタに使用している。

登場人物

榎田保(えのきだたもつ):主人公。早稲田大学哲学科卒。(早稲田大学には、哲学科は存在しない。)小田割高校卒。(『エノキダ』では、けつつ高校になっている。)うああ商事勤務。こだわりの権化で、それも遺伝。そのこだわりゆえ、才能を無駄にすることが多い。高校時代は、学級委員長を務めていた。小さい頃から絵が上手。高木とは小学校時代からの親友でもあり天敵。いつもくどくど言っているため、周りからはうっとうしがられている。高木などにこだわりの盲点を指摘されると、「ぐあああ~」とパニック状態になる。エミちゃんに弱い。オーディオに特にこだわっている。卓球部に主将として在籍していたこともあって、部の後輩たちをくだらないこだわりを体現させるために使ったりしている。榎田家は、髪が後退する遺伝があるので、髪の毛のケアを欠かさない。また、榎田家の遺伝的こだわりは先祖代々受け継がれてきたため、「一卵性親子」「一卵性家族」と揶揄され、ついには「一卵性一族」と揶揄されるようになる。実は、東大を目指していたが、順番に問題を解かないとキモチ悪いというこだわりのせいで、不合格になり、泣く泣く早稲田に入学した。口癖は、「キモチ悪い」「キモチE」。通称・「榎田君」
榎田恵美(-えみ):榎田君の妻。旧姓、畑中。※(『形而上』時代は、名前が固定されていなかったが、『形而上』時代は、公式には、畑 恵美子だったが、『エノキダ』では、恵美子から恵美になってしまった。)榎田君の高校時代の同級生でもあり、当時はクラスの副委員長をしていた。いつもつき合わされる榎田君のこだわりに呆れている。榎田君がとんでもないことをしようとすると「離婚するわよ」と脅して止めさせるストッパー役でもある。ちなみに、プロポーズの言葉を告げたのはエミちゃん側からである。愛称・「エミちゃん」
榎田点(-はじめ):榎田夫妻の息子。榎田家の遺伝をしっかり受け継いでいる。内臓と耳くそなどはエミちゃんの遺伝。名前は、榎田家に代々受け継がれている、虫に墨を塗って石の上をはわせるしきたりで決めようとした。このとき、クワジロー(オオクワガタ)を使って「一」を書かせて「はじめ」と名づけるつもりであった。が、真冬の寒さでクワジローが動かず、しきたり通りにノミを使うと、字の形を呈していなかった(無理矢理読んで「馬」や「立体」、「三次元」などのアイディアも出た)。仕方なく点だけが残っていたので、「点」と書いて「はじめ」と読む事になった。
高木剛(たかぎつよし):榎田君の小学校時代からの親友でもあり天敵。ずぼらでいい加減な性格。そのくせ、アングラ的知識は多い。また、麻雀やギャンブルの才能は想像を絶する。仕事中でも書類はたまりっぱなし、片付けは一切しない、と、ぐーたら人間の典型的存在である。約束を忘れてパニック状態になった事もあるが、すぐに立ち直っている(逆に、榎田君はとことんひきずってしまう。)。榎田君のこだわりの弱点をくどくどと並べ立てて、榎田君を打ち負かせたこともしばしば。マルミとの結婚は居酒屋で知り合って酔った勢いで婚姻届を翌朝提出。
高木マルミ:高木の妻。夫以上のテキトー人間であったりするが、そのテキトーぶりは実は、祖母からの隔世遺伝である。つわりは二日酔い、腹が大きくなったのは肥満と思っていたほど、出産直前まで妊娠に気がつかなかった。
高木マルン:高木夫妻の娘。祖父及び祖母からの隔世遺伝という事もあり、両親とは対照的に赤ん坊とは思えないほどしっかりしている。両親があまりにいい加減なため、生後数ヶ月に渡って命名すらされず、当然出生届も出されていなかった(榎田君の指摘で初めて判明した)。それまで近所の住民から名前を聞かれても、母親のマルミが自分の名前を聞かれたと思って「マルミです」と答えていたため、あまりそれと異なる名前にするわけにいかず、榎田君の発案で「マルン」という名前になった。後に「カリスマ幼稚園児」「天才児」と呼ばれるほどの優れた子供に成長する。
小野マルヨ(おの-):マルミの母。家事の達人で、その料理はどんな人でも食べたら涙をこぼさずにはいられない。
小野剣之進(-けんのしん):マルミの父。会社の専務。グータラな娘夫婦をまともにさせようと奮闘している。マルンには甘い。
野口貴代(のぐちたかよ):榎田君がよく行くスーパーでパート(レジ担当)している主婦。あらゆる場面で強烈なコダワリを発揮する「榎田主義の信奉者」。榎田君に密かな思いを寄せている。別名「光速レジの貴代」
残間奈津子(ざんまなつこ):榎田君の同僚OL。榎田君のこだわりに呆れる事もあるが、たまに冷静なツッコミを入れる。顔のモデルは作者(須賀原洋行)の元担当者。
常盤陽介(ときわようすけ):榎田君の後輩。新人研修を兼ねて海外支社に勤務していた。情報工学専攻で、自前で会社にパソコンを設置する。
落合弘一郎(おちあいこういちろう):榎田君の後輩。バブル期入社でオッチョコチョイな部分がある。顔のモデルは作者(須賀原洋行)の元担当者。
卓球部の後輩たち:大学時代に卓球全日本学生選手権4位の実績をもつ榎田君に、事あるごとに呼び出され、理不尽な使われ方をされる気の毒な人々。
うし山先生:評判の良い小児科医で、マルンちゃんの主治医。