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だぶるじぇい/野中英次 亜桜まる 亜桜まる野中英次

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著者: 野中英次 亜桜まる 亜桜まる野中英次
巻数: 6巻

野中英次の新刊
亜桜まるの新刊
亜桜まる野中英次の新刊
だぶるじぇいの新刊

最新刊『だぶるじぇい volume 6


出版社: 講談社
シリーズ: 少年マガジンKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

enmarguerite 【ガンスリンガーガール/あいまいみー/ウロボロス/アラクニド/だぶるじぇい/サユリ/キングダム/かんなぎ/よつばと/ワンパンマン/恋愛怪談サヨコさん/サヤビト/じょしらく/ひとりぼっちの地球侵略】などの漫画が好きデス!!好きな漫画被ったら同士ですね!(>ワ<*)
Manga_Z_ かまぼこ板マンガ大賞決定 http://t.co/4ZGXWKP5 /まるで『だぶるじぇい』の部長とはじめの合体事故!
Willtheblue #manga だぶるじぇい カエルのマンガ
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だぶるじぇい』(double-J)は、原作:野中英次、漫画:亜桜まるによる日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)2009年34号から連載中。

概要

野中英次と亜桜まるのコラボレーション漫画。キャッチ・コピーは「のほほんゆかいガールズ(+男子1名)マンガ」、「合体事故マンガ」。

内容は原作者野中の作風が強く出た脱力系ギャグ漫画だが、野中の漫画がほぼ男性キャラのみなのに対し、本作の登場人物は大半が女子高生で、亜桜の可愛らしい絵柄で描かれている。2人は直接は会わず(連載開始時にもまだ会ったことがなかった)、担当編集が間をとりなしている。登場人物の数人は明らかに画風が異なり、端役には野中風に描かれたキャラが登場することもある。

タイトル「だぶるじぇい」は、野中が好きなプロレス団体の「WJ」からとっているとされている。

サブタイトルは、名台詞・慣用句・商品名などをもじって「伝統」の言葉をいれたものになっている(たとえば第1話は「新連載おめでとう」から「新連載おめ伝統」)。話数カウントは「第×話」。ときたま1回分が2話構成となっており、「第×の①話」「第×の②話」(○の中に1・2)となる。

あらすじ

主人公の宇佐美はじめは念願だった「ナガシマ高校」に入学する。この高校では部活が必須だったために友達の有馬小夜と帰宅部を探していると、一際目を引く名前の部を見つける。その部の名は「伝統芸継承部」。何だか意味が分からなかったが、彼女達は吸い込まれるように入っていった。そして、ますます意味が分からなくなった。

登場人物

伝統芸継承部

宇佐美 はじめ(うさみ はじめ)
本作の主人公。素直で前向きな性格をした少女で、髪は茶髪のショートカット。15歳。
友達の小夜と帰宅部を探していたところ、伝統芸継承部の存在を知り、その後入部した。
越中師匠にカマボコ板の曲面を削り出す、一子相伝の伝統芸を伝承される事になる。
実は野球オタクで、特に80年代の選手に詳しい。
母子家庭で、母親は内職をしており、家は貧乏。
有馬 小夜(ありま さよ)
はじめの友達の少女。明るく活動的な性格で、言いたいことはハッキリと言うタイプ。髪はピンク色のロングヘアで、片側をリボンで纏めている。劇中では主にツッコミ担当。
はじめと一緒に帰宅部を探していたところ、同じく伝統芸継承部の存在を知る。正式に入部はしていないが、部にはしょっちゅう顔を出しているので馴染んでいる。
魚肉ソーセージが好き。
長宗我部 彩(ちょうそかべ あや)
副部長。優しくおしとやかな性格の少女で、緑がかった黒髪のロングヘアと大人っぽい容姿が特徴。
おみくじの運勢を書く伝統芸を継承している。
はじめ達に最初に声をかけた人物で、自己紹介のための名刺を持っている。
元々は鳥羽と共にマンガ研究部に入部しようとしていたが断念した。漫画好きではあるが、絵心にはかなり残念なものがある。
佐々 マリア(さっさ マリア)
小柄で口数の少ない少女で、薄い茶色のロングヘアにリボンを付けている。瞳は半開き。
家は代々つまようじの溝を彫る職人の家系で、部員達からは「つまようじさん」と呼ばれることもある。
原作者である野中の作品『ドリーム職人』に登場する山手川倉之助の設定がリボーンされているキャラクター。
北条 絵馬(ほうじょう えま)
生真面目な性格の眼鏡をかけた少女。髪型は黒髪のロングヘアで、ヘアバンドをつけておでこが見えるようになっている。
雨樋職人の娘。
真田 静馬(さなだ しずま)
どこかミステリアスな雰囲気の少女で、一房だけを伸ばしたショートヘアと鋭い目つきが特徴。
「ヤマガラおみくじ」という動物芸を継承している(実在した芸だが実際にはほぼ断絶している)。鳥を扱う伝統芸の継承者としてもって生まれた才能なのか、訓練されていない野鳥でも従えることができるという特殊能力を持つ。
鳥羽 一郎(とば いちろう)
部長。
鳥羽僧正の子孫であり、鳥獣戯画を継承している。現代風にアレンジを加えた鳥獣戯画で「テヅカ賞」入選を目標としている。また、鳥獣戯画を描くときにはクラシックからヒップホップまで、わりと幅広いジャンルの音楽を聴いている。ラジオも好きなようだがインターネットは全くやっていない。
先祖代々受け継がれてきた画風を大切にしており、流行に阿らないこだわりを持つ。ゆえに入学当初は長宗我部と共にマンガ研究部に入部しようとしていたが、「漫画の決められた書き方」を押し付ける態度に怒りを感じたため断念した。また人間的包容力は大きく、来るものは拒まずの姿勢である。それ故か女子には結構モテる。
元々はサッカーをしており、周りからも期待されるエース格の実力を持っていた。一方で野球は疎い。
何故か周囲とは異なる横山光輝調の画風で描かれている(キャラ紹介によると苦労性のせいらしい)。
自宅は部屋がひとつしかない小屋に見えるが、複数部屋があることが確認できる。
K子(ケーこ)
マスク職人。
常にプロレスラーのような覆面をしているが、作るのは覆面のマスクではなく、衛生用のマスクである。抜群にグラマーな体型をしている。
正体は長宗我部であり、覆面をしている理由は厳しい家柄からひとときの解放を得るためと思われる。
徳川 蛍(とくがわ ほたる)
常に忍装束を着ている少女。髪型は黒髪のポニーテール。
忍者道具を作っている忍者職人。しかし作った品物の行く先は本人も知らない。
津軽 あいり(つがる あいり)
紙切り職人。表向きは十代にして紙切り芸の全てを継承したとされているが、本当は技術を全くといいほど持ってなく、台形しか切ることしかできない。
平賀 素子(ひらが もとこ)
溶接の技術を継承している部員。しかし文武両道であるため、他の部にも所属している(そのため、部内ではアルバイト扱いとなっている)。幼いころからシールドガスを着用している為、人前で外すことができない。「衝撃的な一言を言われた」という理由から、鳥羽に好意を抱いている。
連載当初から登場していたが、名前は明らかになったのは後になってからで、それ以前の欄外紹介などでは「何だかわからないけど何かをしている人」と紹介されていた。
小早川 さくら(こばやかわ さくら)
和服のような制服を着た少女。先祖代々、サクラの仕事を継承している。「仕事の時以外はあまり目立ってはいけない」という理由から普段は気配を消している。そのため、周りからは存在自体は気づかれていない。
夏目 つらら(なつめ つらら)
エアコン取り付け職人。
羽柴(はしば)
猿回し職人。彼女のしつけている猿は知能が高く、それゆえに悪戯が度を過ぎているため手を焼いている。

マンガ研究部

葛飾 北欧(かつしか ほくおう)
部長。制服に短めのマントを羽織っている。家はお金持ち。
葛飾北斎の子孫であるため絵の才能があり、高校生にして「明智光秀 IN NY」というギャグ漫画を連載している。マンガ研究部に寄付をしている。貧乏な女性に萌える美男子。
姉小路 まこま(あねこうじ まこま)
部員。小柄な体格で、眼鏡をかけた女子生徒。葛飾の右腕的な存在。

漫才研究会

フランソワーズ 坂井(フランソワーズ さかい)
部長。ハーフの少女。そばかすがある。ネタの質を重視し、妥協を許さない古風な姿勢で笑いに臨んでいるが、そのセンスは微妙。ネタの間は相方の隈部と同じ触覚風のカチューシャをつけている。ピンの時のとっておきのネタは「石灯籠」。
本城(ほんじょう)
副部長。頭にハチマキを巻いている。
隈部 チカ(くまべ ちか)
坂井と共に「フランソワーズ」というコンビを組んでいる、眼鏡をかけた少女。華が無いと感じ、ネタの間は触覚風のカチューシャを付けている。
三刀屋 みなと(みとや みなと)
部員。鳥羽一郎の父親をTV局のプロデューサーと間違えた人物。
一色 佐奈(いっしき さな)
頭に若葉マークをつけた少女。口調は冷静で物静か。とっておきのネタは「紙芝居式あるあるネタ」。大道寺とコンビを解消したがっている。
大道寺(だいどうじ)
一色の相方。劇団出身のため、高いテンションで声をはる。本人はまだ登場していない。

その他

宇佐美はじめの母親
本名は不明。妖艶な美貌を持った女性で、はじめを女手ひとつで育てている。
様々な内職をしており、その中には何故か一子相伝のはずの伝統芸も存在している。
鳥羽一郎の父親
本名は不明。豊かな鬚髯と体躯が古代中国の武将関羽を想起させる風貌の人物で、常にベレー帽を被っている。
息子と共に周りのキャラとは違う、本宮ひろ志調の画風で描かれている。
鳥羽 ゆたか(とば ゆたか)
鳥羽一郎の妹。小学生。髪をピンで留めている。兄の書く鳥獣戯画に疑問を抱いている。家事もこなすしっかり者。
石川 小町(いしかわ こまち)
サッカー部の女性顧問。担当している教科は数学。
相良(さがら)
鳥羽ゆたかのクラスメイト。眼鏡をかけた知的風な男子。漫画好きで、何千冊もの漫画を所有しており、国内では持っていない漫画は無いと自負するほど。漫画家のことを作家と呼ぶ。
越中(こしなか)
カマボコ板の曲面を削り出す、一子相伝の伝統芸の職人。はじめの師匠。副業で表札作りもしている。
占い師
本名は不明。元OL。「人生でどうしたらいいかわからなくなった人たちを救いたい。」と言う気持ちから占い師になった。お客さんがいないときは大体相棒の再放送を見ている。鳥羽一郎やフランソワーズ坂井の相談に乗っている。
佐竹(さたけ)
つまようじに使われる木を調達している少女。山奥に住んでいる。佐々と親交がある。
結城(ゆうき)
木材をつまようじの元となる大きさに切り分ける仕事をしている少女。山奥に住んでいる。佐々と親交がある。
宇都宮(うつのみや)
第一話にて、佐々がはじめに対し「つまようじの先を尖らすのは機械でやるので(職人は)必要はない」とされていたのだが、なぜか、つまようじの先を尖らす仕事をしている少女。山奥に住んでいる。佐々と親交がある。
南条 うらら(なんじょう うらら)
とある出版社で働いている新米の編集者。北欧の担当をしている。打ち合わせの時でもへそ出しルックを着ている。
宇田間 蔵夫(うたま くらお)
鳥羽一郎に弟子入りした、眼鏡の男子中学生。純粋な性格だが、かなりの天然ボケでもあり、鳥獣戯画とエジプト壁画を間違えるという、とんでもない勘違いをしてしまっている。

用語

ナガシマ高校
本作の舞台となる高校。生徒は部活動が必須。
本作の登場キャラクター達は同じ高校でありながら、ほぼ全員が異なる制服を着用している。
伝統芸継承部
文化の火を消さぬように、伝統芸を継承するための部活。
なお、第一話では能面職人や宮大工職人、畳職人、溶接機材を用いてなにかをしている人、などの部員が登場していたが、後に彼らはバイト(いる時といない時がある)であることが判明した。
マンガ研究部
葛飾北欧、姉小路まこまが所属する部活。北欧の寄付のおかげで、部員は無条件で美術の単位がもらえる。
漫才研究会
坂井、本城などが所属する部活。普通に漫才をするだけではなく、関西弁講座などもしている。

単行本

いずれも講談社コミックス

  1. 第1巻(2010年01月15日発売) ISBN 978-4-06-384242-5
  2. 第2巻(2010年06月17日発売) ISBN 978-4-06-384317-0

各巻に野中英次作画のエッセイ風4~5コマ漫画「特別寄稿 らぶのな」収録。表紙絵(カバー下)は野中英次で、カバー表紙のキャラを亜桜まるが描いている。