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ちょっと江戸まで/津田雅美

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著者: 津田雅美
巻数: 全7巻

津田雅美の新刊
ちょっと江戸までの新刊

最新刊『ちょっと江戸まで 6


出版社: 白泉社
シリーズ: 花とゆめコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

kuroko_1011 『ちょっと江戸まで』は津田雅美さんの少女漫画です。『彼氏彼女の事情』が有名ですが、こちらの江戸パラレルも時代考証がしっかりしてあって、非常に興味深く楽しめます。#読黒
ninninzemi なんとなくKindleでジャケ買いした「ちょっと江戸まで」っていう少女マンガが、すごくツボだった。オモシロいよこのマンガ。
eBookjapan アニメ放映中!「神様はじめました」続巻到着!「ちょっと江戸まで」(津田雅美)リリース開始!花ゆめコミック続々到着!http://t.co/nukCN7oa ベルセルク一気読みスペシャル編集版も続刊到着してますっ #ebookjapan
airrack_count 『ちょっと江戸まで 6 (花とゆめCOMICS)』(津田 雅美) http://t.co/djjARpFb を読んだユーザが★50人目★になりました!#airrack #dokusyo #book #読書 #コミック #漫画 #マンガ #MANGA ⇒http://airrac
HMV_Anime 福井裕佳梨さん、津田雅美先生の『ちょっと江戸まで』を読んで、声優デビュー作『彼氏彼女の事情』のことを思い出す。 http://t.co/cm0Z36Rd …懐かしいなぁ…

ちょっと江戸までの既刊

名前発売年月
ちょっと江戸まで 1 2009-01
ちょっと江戸まで 第2巻 2009-08
ちょっと江戸まで 3 2010-03
ちょっと江戸まで 4 2010-10
ちょっと江戸まで 5 2011-05
ちょっと江戸まで 6 2011-11

ちょっと江戸まで 』(ちょっとえどまで)は、津田雅美による日本の漫画作品。『LaLa』(白泉社)において2008年11月号より連載中。単行本既刊4巻(2010年10月15日現在)。

あらすじ

江戸開府以来405年も続く江戸時代。箱根の山奥で育った身寄りのない主人公・そうび。彼女は実は、江戸の大身旗本・桜井家の娘だった。父である先代は、今わの際にそうびの母を思い出し、そうびは身寄りも無いことから江戸の桜井家へと引き取られる。

維新がなくて江戸時代が405年も続いているというパラレルな設定なため、微妙に現代風味な内容となっている。

登場人物

桜井家関係

桜井 そうび(さくらい そうび)
本作品の主人公。見た目が男の子っぽいので良く男の子に間違われるが、身なりをきちんとすれば美少女である。母は彼女を生んですぐに他界したため、箱根の山奥の村で母方の祖父母に育てられるも、彼女が5歳の時に祖父母も他界する。身寄りを無くしてからは、箱根の宿場町で働かせてもらっていた。
亡き母からの品としては、桜井家の家紋を施した七曜の印籠と、母の思い出から名付けられた『そうび』という名前のみ。『そうび』とは、薔薇の古い呼び方である。
江戸の桜井家に引き取られてからは学校に通わせてもらうなど、かなり待遇はいい。後輩の女子には「男の人よりかっこいい」と騒がれる。無意識に父親譲りのセクシーフェロモンを振りまいている。兄に喜んでもらいたい為に慣れないお嬢様教育を受けるなど、かなりのブラコン。
迪聖に対して恋愛感情は意識したことは無いが、迪聖の爽への態度を見て「邪悪な」感情が生まれた。
桜井 貴晄(さくらい きおう)
桜井家現当主であり、そうびの母違いの兄でもある。南町奉行所の町奉行。クールビューティ(無表情)なのだが、何故か年上の男性に人気の様子。既婚者。
神谷 正成(かみや まさなり)
桜井家現当主・貴晄の忠実な家臣(近習)。先代の残した、貴晄の母違いの兄弟の世話(就職や結婚など)をしたりした。そうびを箱根まで探しに行き、貴晄に似ていたのと身寄りが無かったため、不憫に思い江戸・桜井家へ来るように申し出る。
文武両道の凄い人。小梅という漬物名人の妻がいる。
桜井 百合華(さくらい ゆりか)
現桜井家当主・貴晄の妻。やや天然のようで、そうびを「ローズちゃん」(そうび=薔薇→ローズ)、自分を「リリー」(百合=リリー)と呼ぶ。毎週日曜には女の子講座と称してそうびがやってくるも、そうびは百合華が苦手な様子。
神谷 小梅(かみや こうめ)
桜井家家臣・神谷正成の妻。漬物名人のようで、貴晄も彼女の漬ける漬物が好物。明るく元気な女性だが心配性の面もあり、良く物陰からそうびや正成の稽古を覗いてはハラハラしている。実は正成とは超年の差夫婦と判明(その差20歳)現在は正成との第一子を妊娠中。同じ顔の弟と妹がいる。
桜井家先代
そうびと貴晄の父。名前は不明。本編冒頭で亡くなった。ラテン系の「チョイ悪セクスィー旗本」。フェロモンを振りまいて子供を作りまくったとのこと。

水戸家

水戸 迪聖(みと みちさと)
水戸家世嗣(嫡男)。「ミッシェル」と呼ばれたいらしい。お坊ちゃま故にかなりの我が侭だが、それでいて威張ったりなどはしない。逆に、一般市民に迷惑をかける旗本不良息子をたしなめたりするなど「弱きを助ける」。
ロングヘアで見た目がかなり女の子っぽい。後輩の女子は「女子よりかわいい・・・」と気落ちした。老若男女問わず人気者である。
そうびに対して恋愛感情を持っている節がある。
橘 十郎(たちばな じゅうろう)
水戸家家臣の子供達の中でかなり優秀だったため、迪聖のお供にと呼ばれてきた。勉強と称して、江戸まっぷなどをこっそり読んでいた。
迪聖の着替えなどの世話一切をやっている。
顔のそっくりな兄弟がいる。(判っているだけで、七郎左衛門、甚八、新九郎、弟・拾壱)
水戸 悧勲(みと としこと)
現水戸藩藩主。愛称「リチャード」。迪聖のことはかなり甘やかしている様子。時々お忍びで町に出かけているらしい。
佐々(さっさ)
水戸藩家臣。悧勲や迪聖が町に出かける時はお供に呼ぶ。見た目は飄々とした男性だが、仕事の腕前は相当な物。名前は水戸黄門の「助さん」のモデルである佐々宗淳から。
安積(あさか)
水戸藩家臣。佐々とコンビで、悧勲や迪聖が町に出る時はお供に呼ばれる。一見、何を考えているのか判らない雰囲気だが、仕事は相当な腕前。名前は水戸黄門の「格さん」のモデルである安積澹泊から。

その他

誠七(せいしち)
白泉屋発行のゴシップ新聞「ハクスポ」の記者。迪聖を対象とした記事を書いたが、それゆえに事件に巻き込まれかけるも、迪聖に助けられる。
迪聖たちに個人的に呼び出されては一緒に歌舞伎鑑賞に行ったりしているが、迪聖いわく「情報通だから」らしい。
妖怪(ようかい)
第十話に出てきた妖怪(多分)。そうび達の通う学校にいつの間にか影の無い人間の姿で現れた。腹の空いた迪聖に片腕を「食べるように」と差し出したりした。その後も時々学校にいる様子。
艶也(えんや)
凄いフェロモンを振りまく実力派歌舞伎役者。誠七いわく「江戸で最もエロい男」。出生に謎がある。
ニコライ
江戸の相撲取り。天狼の弟弟子だが乙女的趣味を持つ(オトメン)。北の異国生まれだが、乗っていた船が遭難、日本の村に漂着しそこで育つ。体格が良いために江戸で相撲取りになるも気が進まず部屋を脱出した。迪聖に助けられて仕えることとなったが相撲への想いが募り、古傷が再発した天狼の試合を見たことを切っ掛けに再び相撲の世界に戻った。
エルネスト来日時のクリスマスパーティーではサンタクロースの格好をし、またフロランスやそうびのドレスアップを行った。
天狼(てんろう)
江戸の相撲取り。ニコライの兄弟子。相撲のことしか考えていない。
島津 爽(しまづ さわ)
薩摩藩主の3女。一見そうび同様りりしい「イケメン」。文武両道。ハクスポで迪聖の評判を聞き、会いたくなったために昌平坂中学に転入して来る。そうびや迪聖たちと行動を共にし、打ち解けてくるも、ある理由から学校を去って行った。
シュロ
本名は不明。侍の屋敷を狙う集団「赤鴉」のメンバー。情報を仕入れるために偶然を装いそうびに近付く。最初は金品を奪うだけだった集団であったのに行動に歯止めが利かなくなり、殺人まで犯すようになった「赤鴉」の存在に疑問を持つ。奉行所の罠に掛かり捕縛される所をそうびに助けられる。そうびの優しさと迪聖の説得に耳を傾け、ある決意をする。
エルネスト
迪聖の友人。フランスの貴族で伯爵の爵位を持つ。日本語が上手い。「MANGA」が好きで特に『ベルばら』のファン。迪聖を口説いているように見えたことからフロランスに男色の趣味があるかと疑われた。旅の礼にとクリスマスパーティーを企画する。
フロランス
伯爵の乳兄弟でボディガード兼お目付役である男装の麗人。エルネストの女性好き(かわいければ男性にも)に苦労している。クリスマスパーティーではそうびのアイデアで迪聖見立てのドレスを着、エルネストを驚かせた。
徳川 碩久(とくがわ ひろひさ)
紀州藩・徳川家跡取り。通称「ジャック」。廸聖とはいとこ同士。185cmの筋肉質で見た目・体格がいいことから男臭いと言われている。文武両道に秀でている。お付きの家臣に右近と左近がいる。
圭次(けいじ)
あびの藩出身の新進気鋭の絵師。絵の才能を藩主らに見込まれ、昌平坂学校に通わせてもらう。事情により飢饉状態だった藩が妖怪の助言により回復を見せる。
高坂 弦志郎(こうさか げんしろう)
南町奉行所・与力。父を亡くし家督を継いだが、上司であり、そうびの兄である貴晄により昌平坂高等部へ編入してくる。
文武両道の凄い人で、そうびが凄く懐いていた。廸聖が女性だった場合、好のタイプだという事が悩みの種。

用語解説

昌平坂中学・高等学校
正式名称は、「江戸幕府立 昌平坂中学・高等学校」
そうびや迪聖らが通う学校で、組分けは「い組」「ろ組」といった感じ。
元は『昌平坂学問所』といい、本来は幕臣(旗本、御家人など)の教育施設だったが、この漫画では平成20年(2008年)の江戸時代という設定から、身分の上下関係無く学問が出来る施設となっている。
組分けは、「い組」が侍や武士クラス、「ろ組」が農民クラス、「は組」が町民(工商)クラス、となっているため、農閑期になると一気に生徒率が上昇する。
カラクリ自動販売機
現代でいうジュースなどの自動販売機。
販売機の中身は主に清涼飲料水やお茶など、現代とさほど変わりは無いが、容器がペットボトルなどではなく竹筒を利用している物と思われる。1本約4文(現代に換算すると約100円)。
ヌメール
水戸藩のゆるキャラ。見た目は納豆みたいな豆の形をしているが、一粒がそら豆なみの大きさで細めの目が書いてある。ヌメヌメしているので、ワラの入れ物に詰める。
大人気らしい。
納豆バープレミアム
納豆50パック分の栄養がある水戸藩特製の栄養バー。

書誌情報

津田雅美 『ちょっと江戸まで』 白泉社〈花とゆめコミックス〉、既刊3巻(2010年3月10日現在)

  • 第1巻 2009年1月10日初版発行、ISBN 978-4-592-18621-2 - 描き下ろしページ/コマ多数あり。
  • 第2巻 2009年8月10日初版発行、ISBN 978-4-592-18622-9 - 描き下ろしページ/コマ多数あり。
  • 第3巻 2010年3月10日初版発行、ISBN 978-4-592-18623-6 - 描き下ろしページ/コマ多数あり。
  • 第4巻 2010年10月10日初版発行、ISBN 978-4-592-18624-3 -書き下ろしページ/コマ多数あり。