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ちょびっツ/CLAMP

共有

著者: CLAMP
巻数: 8巻

CLAMPの新刊
ちょびっツの新刊

最新刊『ちょびっツ 8


出版社: 講談社
シリーズ: 講談社コミックスDX


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

YUKINGchara #1RTごとに自慢のCLAMPグッズ晒していく ちょびっツのテレホンカード 骨董市モドキのお店で見つけたため色褪せてます。 店主の野郎....笑 http://t.co/xLG9daiy5N
krmy0223 【定期】好きなアニメ、漫画 ヘタリア/こばと。/ちょびっツ/テニスの王子様/マクロスF/マクロス7/創聖のアクエリオン/アクエリオンEVOL/黒子のバスケ/イナズマイレブン(無印)
akyotaaaan @min_nakahara 腹立つかおwwCLAMPで一番ちょびっツが好きですね!
N_fujishiro 実家に帰ったときに読むバトル系以外の漫画だと、ラブひな・ちょびっツの頻度が結構高い俺はけっこうストライクゾーンなのかもしれない。
anima_777 [限定版アニメ] #10: 初回限定版 ちょびっツ 第3巻 (ヤングマガジンコミックス) http://t.co/GnPZOnu8SE [RANKING] #anime #manga

ちょびっツの既刊

名前発売年月
ちょびっツ 1 2001-02
ちょびっツ 2 2001-06
ちょびっツ 3 2001-09
ちょびっツ 4 2001-12
ちょびっツ 5 2002-04
ちょびっツ 6 2002-07
ちょびっツ 7 2002-09
ちょびっツ 8 2002-11

ちょびっツ』はCLAMPの漫画およびアニメ作品。漫画版は2000年9月から2002年10月まで「週刊ヤングマガジン」にて連載された。テレビアニメは2002年4月から同年9月まで TBS系列にて放送された。

概要

人造人間が「パソコン」という名の家電製品として普及している世界を舞台に、秘密を抱えたパソコンの少女と、機械に疎い青年の恋愛模様を描く。機械と人間は恋をすることができるのかというSFの古典的なテーマを真正面から描いたラブストーリーである。

現在では当たり前になってきた「初回限定版コミック」が刊行された先駆け的作品でもある。

あらすじ

人型の情報端末である、パソコンと呼ばれる機械が普及した東京。主人公の本須和秀樹は大学受験に失敗した浪人生。北海道から上京し、予備校通いの日常の中、コンビニの帰り際に捨てられていた少女型のパソコンを拾い家まで持ち帰った。秀樹が何を尋ねても「ちぃ」としか言わないそのパソコンは「ちぃ」と名づけられた「chapter.2」単行本第1巻、33頁。

機械に疎い秀樹はパソコンの使い方を調べようとするが、ちぃはどこのメーカーでも販売されていない機種であることが判明する「chapter.6」単行本第1巻、85頁。。故障した場合に修理できなければ直すことができないという理由もあり「chapter.8」単行本第1巻、145頁。「chapter.70」単行本第6巻、144-146頁。、秀樹はちぃの素性を突き止めようとするが、その不可解な挙動や、匿名の何者かから送られてきた情報によってむしろ彼女の謎は増えていく。そうした出来事を通じ、「ちぃ」はプログラムではなく感情に基づいて行動できると言われる単行本第1巻、79-84頁。都市伝説上のパソコン「Chobits」ではないかという疑念が深まっていく。

「ちぃ」と秀樹の共同生活と、パソコンと人間との距離の取り方に悩む登場人物たちの苦悩を織り混ぜながら、物語は「ちぃ」に隠された秘密へと迫っていく。そこには、はたして機械と人間は恋愛をすることができるのか否かというパソコンシステムの創造主による問いと、その答えによっては現在のパソコンと人間の関係を一変させてしまうかも知れない、彼女に組み込まれた危険な機能が関係していた。

キャラクター

「声」はアニメ版で演じた声優を示す。同じ原作者の他作品での登場については「#他作品での登場人物」の項を参照。

本須和 秀樹(もとすわ ひでき)
声 - 杉田智和
身長185cm。9月3日生まれ

本作の主人公。大学受験に失敗した北海道出身の浪人生。上京して予備校に通う事になるが、ある日ゴミ捨て場に捨てられていたパソコン・ちぃを拾う。パソコン音痴で知識もほとんどない。当初はエロサイトを見るためにパソコンを欲しがっていたが「chapter.1」単行本第1巻、10頁。、ちぃに対しては家電製品として割り切ることができず、人間に接するかのように誠実に接する。万が一ちぃが故障した場合に対処できないと困ることに気がつき、パソコンのことをもっと知る必要性を感じ始め、ちぃの素性を知りたいと思うようになる
愚直でおっちょこちょいだが性格は優しく、悩んでいる他人に親身になって接することができ、その人の良さはちぃをはじめ多くの登場人物が認めている。人が良すぎるあまり、異性と親密になっても相談相手止まりになるタイプとも評されるが「chapter.17」単行本第2巻、74頁。
「chapter.28」単行本第3巻、60頁。
、秀樹の行動はパソコンと人間との関係に悩んでいた登場人物たちの背中を後押ししていき「chapter.28」単行本第3巻、60-63頁。「chapter.66」単行本第6巻、81頁。「chapter.74」単行本第7巻、22-26頁。、結果的にはちぃとの関係に悩む秀樹自身もまた、彼らから背中を押されることになる。
運動神経が良く、走るのは速い「chapter.60」単行本第5巻、169頁。。一人暮らしのため独り言が癖になっており「chapter.14」単行本第2巻、33頁/4コマ目。、自分の心情を大声で口にしてしまうことがあり、しばしば新保や裕美にそのことを指摘されている。千歳が管理するアパート「ガブ・城ヶ崎」の2階に住んでいる。実家は北海道で牧場経営をしている。
ちぃ
声 - 田中理恵
身長152cm。4月13日生まれ(製作日)。

なぜかゴミ捨て場に捨てられていたかわいいパソコン。スペックは高いらしいのだが何のソフトもインストールされておらず何もできない。初めは「ちぃ」しか喋れなかったため、秀樹から「ちぃ」と命名され、ちぃ自身も「秀樹がつけてくれた」とこの名前を気に入っている「chapter.43」単行本第4巻、107-108頁。。何も一般常識を知らず無垢な言動で周囲を困らせることもあるが、素直なよい子で「chapter.30」単行本第3巻、86-88頁。、学習ソフトは正常に機能していることから次第に言葉や知識を覚えていく「chapter.6」単行本第1巻、88-90頁。
製造元は不明だが強固なプロテクトがかけられており「chapter.5」単行本第1巻、77頁。、OSの種類やスペックを調べることもできない「chapter.3」単行本第1巻、53-54頁。。その素性や能力には大きな秘密を抱えており、物語の進行によって徐々に明かされていく。その正体は都市伝説に登場するパソコン「Chobits」そのものであり「chapter.83」単行本第8巻、29頁。、過去の名はエルダ。元はパソコンシステムの創造主である三原一郎によってフレイヤの妹として作られたパソコンであるが「chapter.79」単行本第7巻、120頁。、フレイヤが倒れた際、彼女の心と記憶を守るため自分自身に移し変えたことにより、エルダとしての記憶は失われてしまっている単行本第7巻、133-146頁。。彼女には世界中の人型パソコンとリンクして効果を発揮する特別な機能が組み込まれており「chapter.88」単行本第8巻、118-121頁。「ちぃ だけの人」アニメ第26話。、原作においては、それはちぃの「アタシだけのヒト」がちぃの全てを受け入れない場合に、現在の人間と機械の関係を人型パソコンにとって不幸なものであると見なし、世界中の人型パソコンから持ち主とパソコンの関係性を定義付けているプログラムを破壊してしまうものとされている「chapter.69」単行本第6巻、124-127頁。。一方アニメ版では設定が異なっており、詳細は明言されていないものの、原作とは逆に「アタシだけのヒト」がちぃを受け入れた時に、全ての人型パソコンに何らかの変化をもたらすようなものとして描写されている
「Chobits」とは千歳(Hibiya Chitose)の名前のローマ字をアナグラムにした、エルダとフレイヤのパスワードでもあった「chapter.87」単行本第8巻、110-114頁。。都市伝説上では、「Chobits」はプログラムではなく自分の感情に基づいて行動するパソコンとされ、作中でも秀樹が他の女性と親しくしている様子を見たちぃが顔を曇らせたり「chapter.15」単行本第2巻、53-54頁。、心の痛みを繰り返し訴えたりする描写があるが、しかし最終的にはそれらの行動もまたプログラムに基づく、人間の感情とは異質なものであり、都市伝説は人が生み出した願いなのだと説明されている「chapter.86」単行本第8巻、89-91頁。
フレイヤ(黒ちぃ)
声 - 田中理恵
身長152cm。12月31日生まれ(製作日)「chapter.78」単行本第7巻、107頁。
ちぃと同じ顔をしている謎の少女で、いつも黒を基調とした服装をしている。ちぃが目を閉じた時のみ会うことができ「chapter.17」単行本第2巻、80頁/1コマ目。、ちぃが忘れている過去も全て知っていると称している「chapter.18」単行本第2巻、83-84頁。。名前が明らかになっていなかった時は、作外では「黒ちぃ」の名で紹介されたこともある

その正体は千歳の娘として「chapter.78」単行本第7巻、106頁。、三原一郎が自ら手がけた人型パソコンであり、エルダ(ちぃ)に先駆けて作られた彼女の姉。目覚めた当初は千歳や一郎を「ママ」や「パパ」と呼び、慕っていた。しかし彼女が他人を愛し愛される存在になってくれるようにと、彼女のために一郎が組み込んだプログラムが、一郎を「アタシだけのヒト」として認識していく「chapter.79」単行本第7巻、116-119頁。。父親を男性として愛することが、父と母を困らせてしまうという矛盾はフレイヤ自身を苛んでいき、ついには倒れてしまう「chapter.79」単行本第7巻、122-125頁。。千歳や一郎がどれだけ手を尽くしても治らなかったが、エルダの「フレイヤの心をなくしたくない」という思いにより、彼女の心と記憶はエルダへと移された。記憶を失ったエルダ(ちぃ)が「アタシだけのヒト」を見つけられるよう、ちぃの中で彼女のことを見守っている。
新保 弘(しんぼ ひろむ)
声 - 関智一
身長180cm。12月22日生まれ

秀樹の予備校の友人で、近所に住んでいる(アニメではアパートの隣人)。パソコンには多少詳しく、インターネットを通じて稔と親交がある「chapter.7」単行本第1巻、101頁。。実家はコンビニエンス・ストア・チェーン経営をしている。
後に、彼なりの信念に基づき、予備校の講師である清水多香子と一騒動起こすことになる。
すもも
声 - くまいもとこ
身長16cm。1月1日生まれ(製作日)

新保のノートパソコン(アニメでは自作モバイルパソコン)。CPUとメモリは標準以上の性能だが、作中ではあまり知的な振る舞いを見せることはない。待機中は踊るようにプログラミングされており「chapter.66」単行本第6巻、91頁。、いつも何かしら踊っている。得意技(?)は「おめざ体操」。
後に新保から一時的に預けられた後、秀樹に譲渡され、物語を通して秀樹やちぃと行動を共にするようになる。
清水 多香子(しみず たかこ)
声 - 柚木涼香
身長167cm。7月28日生まれ

秀樹と新保が通う「関予備校」の講師「chapter.3」単行本第1巻、42-44頁。。小学校の教師になる願望を持っていたため小学校の教員免許も持っている単行本第1巻、44, 166頁。。担当科目は古典、英語、数学。
既婚者だが、結婚して間もなく夫がパソコンに夢中になって彼女のことを無視し始め、ついには彼女を家から締め出すようになるなど夫婦関係は断絶している「chapter.27」単行本第3巻、44-52頁。。新保とは半年前から不倫関係にあり、秀樹の何気ない言葉に背中を押される形で、遂には新保と駆け落ちしてしまった。
大村 裕美(おおむら ゆみ)
声 - 豊口めぐみ
身長150cm。5月20日生まれ

高校生。秀樹のバイト先である居酒屋「よろこんで」のバイト仲間(アニメ版では「よろこんで」店長の娘)で、秀樹のことを「先輩」と呼び兄のように「chapter.64」単行本第6巻、55頁/5コマ目。慕っている。「チロル」店長の植田とはワケありらしい。小柄だが「chapter.14」単行本第2巻、31頁/4コマ目。Eカップ「chapter.8」単行本第1巻、117頁。の隠れ巨乳。思わせぶりな言動で秀樹をどぎまぎさせるが、パソコンと人間が恋愛することに対してしばしばネガティブな感情をのぞかせることがある。
国分寺 稔(こくぶんじ みのる)
声 - 桑島法子
身長145cm。1月25日生まれ

喜与園中学1年生単行本第1巻、65, 150頁。。新保のメール友達。パソコンの知識に長け、自作系パソコンのBBSでは「M」のハンドルネーム「chapter.53」単行本第5巻、76-77頁。その「M」は「Minoru(みのる)」の頭文字からきている。でよく知られた存在。家が金持ちで、何台ものフレンチメイド型パソコンを自作しており「chapter.4」単行本第1巻、63-64頁。、中でも柚姫に特別な感情を抱いている「chapter.17」単行本第2巻、73-77頁。。新保の紹介で知り合った秀樹に対して、ちぃの正体は都市伝説となっている感情を持つパソコン「Chobits」なのではないかという推測を披露した。その後は秀樹の友人として、ちぃの素性に迫っていく。
両親は離婚し、姉の斎藤楓とは死別している。稔は柚姫を、病死した姉に似せて筐体(外観)を製作したが、自分がプログラムした通りに姉らしく振舞う彼女との関係性については葛藤も抱えている
柚姫(ゆずき)
声 - 折笠富美子
身長160cm。12月25日生まれ(製作日)

稔の自作パソコンの一台。稔は数多くの自作パソコンを所有しているが、その中でも特に物量と時間を投入され、作品世界の中に数多く存在するパソコンの中でも個人所有レベルをはるかに超えたものに仕上げられている。その容姿やオリジナルルーチンは稔の亡き姉・楓がモデルとなっている。稔が同行させていることも多い。
稔が困っているときには彼を喜ばせるための行動をするようプログラムされており「chapter.73」単行本第7巻、8頁。、稔の思惑を超えた行動を取ることができる。そのため後には稔のために独断でジーマへのハッキングを試み、結果としてディタに敗北して「chapter.72」単行本第6巻、163-176頁。楓の人格データの一部を損傷してしまうが、しかし稔は彼女を姉代わりではない独立した人格として受け入れた「chapter.73」単行本第7巻、6-20頁。
斉藤 楓(さいとう かえで)
声 - 川澄綾子
故人。稔の姉にして柚姫のモデルとなった人物であり、回想や遺影の人物として登場する。両親が離婚し姓が別々になった後も稔を可愛がっていたが「chapter.73」単行本第7巻、11頁。、病気により亡くなった「chapter.73」単行本第7巻、12頁。。彼女は『ANGELIC LAYER』の登場人物でもあり、本作の回想で描かれる臨終の場面では病床で泣き崩れるみさきや、その周囲で堪える虎太郎や王二郎たちといった同作の登場人物たちの後ろ姿を確認することができる
日比谷 千歳(ひびや ちとせ)
声 - 井上喜久子
身長165cm。9月24日生まれ

秀樹の住むアパート「ガブ・城ヶ崎」の管理人。27歳の未亡人「chapter.4」単行本第1巻、60頁。。日比谷という姓は結婚前の旧姓。
ちぃに服をくれたり、親身になって身の回りの世話をしてくれる一方、地下室に隠された設備や、まるでちぃのことを描いたかのように見える絵本『だれもいない町』との関わりなど、ちぃの過去と何らかの関係があることを伺わせる人物。秀樹とちぃを陰ながら見守る。
その正体は亡き夫・三原一郎と共に人型パソコンシステムの構築に関わった技術者で「chapter.83」単行本第8巻、36頁。、ちぃ(エルダ)の母親とも言える人物。ちぃにあげた服の中には元々はエルダものであったものもある「chapter.13」単行本第2巻、26頁。。夫が作ってくれたフレイヤとエルダを深く愛したが、フレイヤが倒れ、その後のエルダの願いにより、初期化したエルダを人目につきやすいゴミ捨て場に放置した。エルダが「アタシだけのヒト」に巡り合い、幸せになることを心から望んでいるが、夫との約束を守り、ちぃの危機に際しても積極的な介入は行わなかった「chapter.57」単行本第5巻、134-136頁。。エルダの記憶を一部だけ小さなディスクに残しており、エルダが目覚めなかった場合、自分が覚醒させ、再び共に暮らそうとも考えていた「chapter.82」単行本第8巻、22-23頁。
三原一郎(みはら いちろう)
故人。千歳の夫であった人物。かつては玩具会社を経営しており、同時に技術者でもあった。その正体は人型パソコンシステムの創始者で「chapter.76」単行本第7巻、75頁。、フレイヤとエルダ(ちぃ)の生みの親。原作の結末部分において、自らが創造した人型情報端末(パソコン)がロボット三原則に縛られないようにという願いから「ロボット」と呼ばれることを避けたという経緯が語られる「chapter.88」単行本第8巻、125頁。
『ANGELIC LAYER』の主要登場人物。エルダとフレイヤに使われている技術は、かつて玩具として開発した「人の思考を読み取って動く人形」「chapter.78」単行本第7巻、99頁。の技術を発展させたものであると説明されている「chapter.78」単行本第7巻、105頁。
植田 弘康(うえだ ひろやす)
声 - 上田祐司
身長190cm。7月20日生まれ

ちぃのバイト先・ケーキ屋「チロル」の店長。39歳だが、かなりの童顔で秀樹からも20代半ばだと思われていた「chapter.47」単行本第4巻、155-156頁。。「チロル」を開業して7年(アニメ版では5年)になる。「チロル」は自宅兼厨房付き店舗で2階に住んでいる。両親は父・母共に他界している「chapter.47」単行本第4巻、162頁。
過去にパソコンのユミと結婚し、その後死別したことがマスコミに取り上げられ、広く話題になったことがある。その件の後、裕美は上記の件を知らずに「chapter.61」単行本第6巻、21-22頁。チロルでアルバイトを始め、店主である植田に好意を持つが、植田の中で大きな存在であったパソコンのユミとの間で葛藤を抱えることとなる。
ユミ
声 - 進藤尚美
かつての植田店長の妻。故人。パソコンであるが、上田にとってはかけがえのない存在であり、ペットを遺産相続人に指定することが可能であることに着想を得て、法的手続きを経て事実婚した「chapter.47」単行本第4巻、152-153頁。。しかし上田と出会ってから1年余り「chapter.47」単行本第4巻、164頁。でハードディスクが製品寿命を迎えて物忘れをするようになり、購入した時点で既に形遅れ品であったことから互換性のある部品を確保できないまま故障が深刻となっていき「chapter.47」単行本第4巻、166-169頁。、最期には彼女の介護で疲労していた上田を庇うような形で交通事故に遭い「chapter.47」単行本第4巻、172-174頁。
「chapter.62」単行本第6巻、31頁。
、上田にとっての「死」を迎えた「chapter.47」単行本第4巻、176頁。
彼女のエピソードは特に海外での評価が高いという。
小島 良由起(こじま よしゆき)
声 - 諏訪部順一
身長180cm。6月18日生まれ

稔や新保が常駐しているBBSの常連で「chapter.49」単行本第5巻、15頁。、ハンドルネーム「ドラゴンフライ」。天才的ハッカーだが、性格にやや問題のあるいわゆるナードである。20台以上の自作パソコンを所有する「chapter.53」単行本第5巻、75頁。大学4回生。個人的な興味からちぃを誘拐し、彼女のデータを解析しようとしたが反撃に遭って失敗し、駆けつけた秀樹達にちぃを奪還された。ちぃを奪還された後は、新保や稔に脅され「chapter.55」単行本第5巻、103頁。
「chapter.71」単行本第6巻、154頁。
、渋々ではあるが個人的な興味もあり「chapter.71」単行本第6巻、153頁/4コマ目。、ちぃの素性を知ろうとしている秀樹らに協力する。
琴子(ことこ)
声 - ゆかな
身長16cm。3月3日生まれ(製作日)

小島の自作パソコン「chapter.45」単行本第4巻、135頁。。モバイルサイズながら、普通の人型パソコンと同程度のスペックを持っている。行儀にはうるさく、嘘がつけない性格に設定されている。秀樹らが小島に誘拐されたちぃを奪還した際、ちぃを誘拐した証拠のデータを消されないために秀樹に貸し出され、秀樹の家に住み着くようになる。
パソコン関係のことで規定レベルから外れていることや特殊な状況があった場合、調査するようにプログラミングされている「chapter.66」単行本第6巻、90頁。。この調査によって「ガブ・城ヶ崎」内に構築されている通信回線が「企業でも使わないような超高速回線」であることに気がついたり「chapter.66」単行本第6巻、92頁。、三原一郎がちぃに組み込んだ危険な機能の一端を突き止めたりした単行本第6巻、117-127頁。
ジーマ
声 - 千葉一伸
身長190cm。8月15日生まれ(製作日)。

政府が作った世界最高級性能のパソコン。国のデータバンクそのものであり「chapter.72」単行本第6巻、175頁。「chapter.82」単行本第8巻、9-10頁。、「パソコンの王様」「ちぃ 決める」アニメ第25話。のような存在。本体は箱型だが、三原一郎によって危険な機能を組み込まれたパソコン「Chobits」の居場所を探し出すという任務のため、人型の端末を与えられており、ディタと二人一組で行動している。ディタとの関係性を恋愛感情として定義しており、人間もまた自分たちの心の仕組みを把握していないという理由から、パソコンの感情が本当の心なのかどうかは些細なことと捉えている「chapter.88」単行本第8巻、122頁。
早い段階からちぃの居場所を掴んではいるもののディタにはそれを伏せており「chapter.41」単行本第4巻、79頁。
「chapter.55」単行本第5巻、106-108頁。
、発信元を隠してフレイヤやエルダ(ちぃ)の写真、誘拐されたちぃの所在に関する地図などを稔に送信し「chapter.75」単行本第7巻、47頁。、その正体に関するヒントを与えるなど、独断行動でちぃの周辺人物に関わっていく。三原一郎がちぃに特別な機能を組み込んだ動機を、三原一郎にとっての子供である全ての人型パソコンを守るための親心に基づくものと解釈しており「chapter.72」単行本第6巻、176頁。、ちぃと秀樹が出す結論は自分とディタの関係性にも関わるものと受け止めている「chapter.82」単行本第8巻、13頁。
「chapter.85」単行本第8巻、62頁。
原作では、三原一郎がちぃに組み込んだ機能の効果を把握しており、できれば機能が発動しないことを願いながらも、結論をちぃと秀樹に委ねようとする「chapter.84」単行本第8巻、48頁。。設定が異なっているアニメ版では、機能の内容は知らないものの、その効果に密かな夢と期待を抱いているようであり、結果を見届けようとする。いずれにせよ、ちぃが幸せな結末を迎えることを願っている点は共通している「chapter.82」単行本第8巻、11頁。
ディタ
声 - 徳光由禾
身長150cm。8月15日生まれ(製作日)。

ジーマと同様に政府が作った世界最高性能級のパソコンで、ジーマを保護するために作られた防衛システム。やはり本体は箱型で、「Chobits」に組み込まれた機能が発動することを未然に阻止するという任務を遂行するため、人型の端末を与えられている。一方でジーマとは異なり「Chobits」を危険な存在と定義しており「chapter.34」単行本第3巻、150頁。、結末を見届けるという発想は持ち合わせていない「chapter.82」単行本第8巻、12頁。。女性の姿をしているが、女性語ではなく、特徴的な「~だよ」言葉で話す。

テレビアニメ

原作の展開が佳境を迎えつつある時期にアニメ版が放送され、原作の完結と前後する形で放送を終えた。原作が完結していない段階で制作されたこともあり、結末部分の詳細な展開は原作と異なっている。

アニメ版は16:9のハイビジョン画面サイズで製作されたが、地上波(アナログ)では4:3の標準画面サイズにトリミングして放映された。オープニングの最初の画像で横一直線に火花が走っているが、16:9だと左右に配置された半球状の物体の間に走る火花だと分かる。

DVD全巻購入特典としてすももと琴子が活躍するOVA「ちびっツ」も作られた。

レンタルはされていない。

スタッフ

  • 原作 - CLAMP
  • 監督 - 浅香守生
  • 助監督 - 田中洋之
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 阿部恒
  • 美術監督 - 柴田千佳子
  • 色彩設計 - 角本百合子
  • 撮影監督 - 葛山剛士、岸克芳
  • 編集 - 寺内聡
  • 音楽 - 高浪敬太郎
  • 音響監督 - 三間雅文
  • プロデューサー - 源生哲雄、関戸雄一、小野達矢
  • アニメーション制作 - マッドハウス
  • 製作協力 - パイオニアLDC、ムービック
  • 製作 - TBS、ちょびっツ製作委員会

主題歌

オープニングテーマ
「Let Me Be With You」
作詞・作曲 - 北川勝利 / 編曲 - ROUND TABLE / 歌 - ROUND TABLE featuring Nino
※オープニングテーマの「Let Me Be With You」は現在もRKB毎日放送(ちなみに、TBS系列局であるが本作は未放映)のローカルエリア情報番組『今日感テレビ』、朝日放送(ABCテレビ)のローカルエリア情報番組、『おはようコールABC』のCM前ジングルとして使用されている。
エンディングテーマ
「Raison d'être」(第1話 - 第14話)
作詞 - ACKO / 作曲・編曲 - 永井ルイ / 歌 - 田中理恵
「ニンギョヒメ」(第15話 - 第25話)
作詞 - 大川七瀬 / 作曲 - 新居昭乃 / 編曲 - 渡辺善太郎 / 歌 - 田中理恵
「かたことの恋」(第26話)
作詞・作曲・編曲 - 高浪敬太郎 / 歌 - 杉田智和&田中理恵
挿入歌
「I hear you everywhere」(第26話)
作詞・作曲 - かの香織 / 編曲 - F.T.C.C. / 歌 - 田中理恵

各話リスト

1ちぃ 目覚める大川七瀬浅香守生阿部恒
2ちぃ 出かける金子弦二郎小島正幸長井龍幸阿部純子
3ちぃ おぼえる大久保智康八貝賢一鎌仲史陽濱田邦彦
柳瀬雄之
4ちぃ おつかい玉井☆豪坂田純一鈴木薫内田孝
5ちぃ 見つける大久保智康島崎奈々子藤田しげる
6ちぃ 弱る植竹須美男原博宮田亮田中将賀
7ちぃ 働く花田十輝佐山聖子小林智樹田中雄一
8ちぃ とまどう堀井明子片渕須直井上英紀桜井邦彦
9新保・すもも 語る花田十輝-田中洋之阿部恒
10ちぃ 買う大久保智康青山ひろし渕上真村上元一
11ちぃ 出会う花田十輝島津奔橋本光夫南伸一郎
12ちぃ 確かめる植竹須美男佐山聖子鈴木薫藤田まり子
13ちぃ 遊ぶ玉井☆豪坂田純一宮田亮田中将賀
14ちぃ 海いく堀井明子島津奔関田修岩井優器
15ちぃ もてなす花田十輝長井龍幸太田雅彦北尾勝
16ちぃ 何もしない植竹須美男島崎奈々子桜井邦彦
17ちぃ まかなう玉井☆豪島津奔木村寛田中雄一
18稔・柚姫 語る花田十輝-田中洋之阿部恒
19ちぃ 手伝う堀井明子渕上真田崎聡
20ちぃ いなくなる大久保智康原博宮田亮田中将賀
21ちぃ 待つ花田十輝島津奔増原光幸北尾勝
22ちぃ 求める植竹須美男坂田純一太田雅彦桜井邦彦
23ちぃ 答える大久保智康佐山聖子小沢一浩
橋本光夫
齋藤雅和
24ちぃ 着てぬぐ堀井明子坂田純一島崎奈々子田崎聡
25ちぃ 決める花田十輝井上英紀宮田亮田中将賀
26ちぃ だけの人玉井☆豪浅香守生阿部恒
27日比谷・琴子 語る花田十輝-田中洋之
特典ちびっツ
すもも・琴子 届ける
浅香守生阿部恒
濱田邦彦

※テレビ未放送

  • 日比谷 琴子 語る(総集編DVDのみ収録)
  • すもも 琴子 届ける(TVシリーズDVD全巻購入者特典DVDのみ収録)

放送局

関東広域圏|TBS2002年4月2日 - 9月24日火曜 26時20分 - 26時50分TBS系列
北海道北海道放送(HBC)2002年4月5日 - 9月27日金曜 26時40分 - 27時10分
日本全域|BS-i2002年4月10日 - 10月2日水曜 24時00分 - 24時30分
中京広域圏中部日本放送(CBC)水曜 25時50分 - 26時20分
静岡県静岡放送(SBS)2002年4月12日 - 10月4日金曜 26時45分 - 27時15分
宮城県東北放送(TBC)2002年4月18日 - 10月10日木曜 25時50分 - 26時20分
近畿広域圏毎日放送(MBS)2002年4月27日 - 11月2日土曜 25時55分 - 26時25分アニメシャワー第1部
日本全域TBSチャンネル2003年6月3日 - 8月26日火曜 27時00分 - 28時00分CS放送

ゲーム

  • ちょびっツ for GAMEBOY ADVANCE アタシだけのヒト
    • 対応機種:GBA、発売日:2002年9月27日発売、発売元:マーベラスエンターテイメント
  • ちょびっツ 〜ちぃだけのヒト~〜
    • 対応機種:PS2、発売日:2003年5月15日発売、発売元:ブロッコリー

書誌情報

単行本

単行本は講談社〈デラックスKC〉より全8巻が発売されている。各巻は通常版と初回限定版の2種類があり、初回限定版には付録としてマウスパッドやジグソーパズルなど、各巻ごとに異なるグッズが付属し、通常版のものとは異なるISBNが割り振られている。以下には通常版の情報を記す。

  1. 2001年2月16日発行

、ISBN 978-4-06-334383-0。

  1. 2001年6月27日発行

、ISBN 978-4-06-334427-1。

  1. 2001年9月28日発行

、ISBN 978-4-06-334460-8。

  1. 2001年12月26日発行

、ISBN 978-4-06-334483-7。

  1. 2002年4月26日発行

、ISBN 978-4-06-334527-8 。

  1. 2002年7月26日発行

、ISBN 978-4-06-334590-2。

  1. 2002年9月27日発行

、ISBN 978-4-06-334599-5。

  1. 2002年11月29日発行

、ISBN 978-4-06-334632-9。

関連書籍

  • YOUR EYES ONLY ちぃフォトグラフィクス、 2003年1月発行、ISBN 978-4-06-334670-1。
  • ちょびっツの「ツ」の字、2003年3月、ISBN 978-4-06-334669-5。

他作品との関係

  • 1999年から2001年の間に角川書店刊・少年エース誌上で連載されていた『ANGELIC LAYER』は、一部の設定や登場人物を本作と共有する。秀樹の回想中にはヒカルやAngel Egg等、当該作品のキャラやメカ等が登場するコマが存在する
  • 本作の主要な舞台の一つであり千歳が管理しているアパート「ガブ・城ヶ崎」には様々な住人が居るらしく、その住人としては『XXXHOLiC』の四月一日君尋や『ツバサ』の空汰&嵐夫妻、それから『こばと。』等、CLAMP作品のキャラはどの世界でも結構此処が好きらしい。
  • CLAMPの歴代作品のキャラクターが登場する『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』で『ちょびっツ』からはちぃ、すもも、琴子、千歳などが登場、また『こばと。』ではちぃ、フレイヤ、千歳、植田、裕美が登場している。更にはサクラが小狼の記憶をなくした後の再会のくだりのシーンは、植田店長とユミの悲劇の一端を彷彿させるものになっている。

他作品での登場人物

ちぃ
『ツバサ』ではセレス国の住人・チィとして登場(詳細は「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-の登場人物#セレス国」を参照)。
『こばと。』ではフレイヤと共に管理人・千歳の双子の娘として登場、人間かパソコンかは不明。詳細は「こばと。#『ちょびっツ』からの登場人物」を参照。
フレイヤ
『こばと。』ではちぃと共に双子の娘として登場。
すもも / 琴子
『ツバサ』では共に桜花(エドニス)国編で登場。桜都国では身の丈が見上げる程の巨人であり乍小人扱いされていた(詳細は「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-の登場人物」を参照)。
ジーマ / ディタ
『ツバサ』でピッフル国編で登場。共にドラゴンフライレースで参加選手の一人(ガヤ)として登場。
斉藤 楓
『ANGELIC LAYER』では天使・ブランシェを操り、みさきと善戦した。又、最とは親友である。詳細は「ANGELIC LAYER#主な登場人物」を参照。
日比谷 千歳
『ツバサ』にも登場(詳細は「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-の登場人物」を参照)。
『こばと。』では三原千歳の名で登場し、声優は桑島法子。詳細は「こばと。#『ちょびっツ』からの登場人物」を参照。また前述のように、千歳のアパート「ガブ・城ヶ崎」は様々な作品に登場し、また千歳も世話好きでこういった人達へ甲斐甲斐しくお世話をしている。
三原一郎
『ANGELIC LAYER』の主要登場人物。玩具会社「Piffle Princess」の社長。詳細は「ANGELIC LAYER#主な登場人物」を参照。
大村 裕美
『こばと。』では「チロル」の店員として登場する。声優は豊崎愛生。詳細は「こばと。#『ちょびっツ』からの登場人物」を参照。
植田 弘康
『こばと。』にも「チロル」の店長として登場する。声優は樋口智透。詳細は「こばと。#『ちょびっツ』からの登場人物」を参照。

関連項目

  • TBS系アニメ
  • 深夜アニメ一覧

脚注

注釈

出典

外部リンク

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