ぢごぷり/木尾士目

『ぢごぷり』は、木尾士目による日本の漫画作品。『月刊アフタヌーン』（講談社）にて、2008年7月号より2010年8月号まで連載。単行本は全2巻。タイトルの「ぢごぷり」とは、「地獄から来たプリンセス」の略。

概要

10代のシングルマザーである沖浦あゆみと、双子の妹のかなめによる子育てを描いた育児漫画である。この作品は、作者である木尾士目の育児経験がベースとなっている。子育ての楽しさよりも、赤ちゃんの夜泣き・排泄物の処理等、その苦労が強調されており、それに伴って母親であるあゆみが育児ノイローゼに陥っていく様が克明に描かれている。

あゆみが子供を産む事になったのは、愛した男性が病気により早世する事が分かっていた為、その忘れ形見を授かろうとしたのが発端だった。しかし、育児に悩み、ノイローゼを日々募らせていったあゆみは、いつしか愛の結晶であるはずの娘に憎悪や殺意さえも抱くようになる。

登場人物

沖浦 あゆみ（おきうら あゆみ）

ヒロイン。夢子の母親。旧姓日野。18歳のシングルマザー。

日野 かなめ（ひの かなめ）

あゆみの双子の妹。あゆみと同居し、育児を手伝う。ゴスロリ風の服装を好む。

沖浦 夢子（おきうら ゆめこ）

あゆみの娘。誕生日は3月13日。

沖浦 瞬介（おきうら しゅんすけ）

あゆみの夫で夢子の父。日野姉妹とは幼馴染。高校3年生次の8月17日第2巻収録「地獄二十八丁目」より、瞬介の命日に、3月13日生まれの夢子が「生後5ヶ月と4日」であることから。に病没。日本画の大家・多岐川鳳稔の孫である。

単行本

1. ISBN 978-4-06-314567-0 2009年5月22日発売
2. ISBN 978-4-06-310683-1 2010年7月23日発売

関連項目

• 育児ストレス

脚注