HOME > コミック > とめはねっ!

とめはねっ!/河合克敏

共有

著者: 河合克敏
巻数: 7巻

河合克敏の新刊
とめはねっ!の新刊

最新刊『とめはねっ! 7



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

kinui 河合 克敏先生の漫画アニメ化すんだと思ったらとめはねっ!ではなくはねバド!で全然違うヤツだった。
shoga_juice とめはねっ!(12) [ 河合克敏 ] 580 円 【楽天ブックス】 http://t.co/zqCPilLNLd #rMQqs
gadepon 昨日買った、とめはねっ!読んでた。書道のマンガだけど女の子キャラのリアクションが楽しいなあ!色々恋愛模様も動いて次が楽しみだわ。面白かった!
kohanno_ie とめはねっ!(12) [ 河合克敏 ] 580 円 【楽天ブックス】 http://t.co/I40nCeKc1c #U1znD
MagistrBambuk 『とめはねっ!』の最新刊に出て来た鶴岡八幡宮、絵は大銀杏が倒れる前の様子だが、時代設定は何時なんじゃい?

とめはねっ!の既刊

名前発売年月
とめはねっ! 1 2007-05
とめはねっ! 2 2007-10
とめはねっ! 3 2008-04
とめはねっ! 4 2008-12
とめはねっ! 5 2009-07
とめはねっ! 6 2010-01
とめはねっ! 7 2010-09

とめはねっ! 鈴里高校書道部』(とめはねっ! すずりこうこうしょどうぶ)は、河合克敏による書道を題材とした日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビドラマ作品。書道監修は武田双雲。

『週刊ヤングサンデー』(小学館)2007年2号より2008年35号まで連載ただし、休刊号までの1年半余で47回掲載、約1/3の号で休載というペースだった。。同誌の休刊に伴い、『ビッグコミックスピリッツ』(同)41号より隔週連載される。単行本の既刊は7冊。

2010年1月7日からNHKでテレビドラマ化された。

あらすじ

主人公の大江縁はカナダ帰りの帰国子女。中学卒業後に帰国し、鎌倉市のはずれにある私立鈴里高校に入学するが、部員数が足りなく廃部の危機にあった書道部の先輩たちに弱みを握られ、強制的に入部させられる。

入部後は書道に興味を少しずつ持ち始めた縁であったがその矢先、密かに憧れるにクラスメイトの望月結希が投げ飛ばした男子生徒が直撃し、利き手の右腕を骨折する。縁を骨折させてしまったという結希の弱みを握った先輩たちは「字が書けなくなっている縁の代わりに」という理由で、柔道部のホープであった結希も臨時部員として入部させる。

なりゆきで部員になった2人だが、次第に書の奥深さに触れ、のめり込んでいく。2人の熱意に後押しされ、廃部の危機にあった書道部は全国を目指して精進していくことになる。

登場人物

私立鈴里高等学校書道部

大江 縁(おおえ ゆかり)
本作の主人公で鈴里高校1年3組。書道部唯一の男子部員。眠たそうな目付きをしており、周囲からは「ガチャピン」に似ていると言われ、クラスの女子達は彼のことを「残念帰国子女」と言っている。
生真面目で非常に大人しく気の弱い性格。小学2年生の時から中学3年生までカナダのプリンスエドワード島に住んでいた帰国子女。日本に帰国し、鈴里高等学校に入学。入学式で隣り合わせになった望月結希に一目惚れした。
杏子の着替えを偶然見てしまい、それを理由に脅迫されて書道部に入部させられる。襲われそうになっていた結希を助けようとしたが、結果としては巻き込まれて右腕を骨折するという痛い目に遭う。結希が詩織たちの悪巧みで書道部に入部させられることになり、近づきたい一心から黙って協力したものの、完治してからも杏子たちの命令で包帯を巻いて欺いたことが結希に発覚し、軽蔑される。以来、女の子として好意を抱く縁と、縁を書道におけるライバルとみなす結希の関係は微妙な平行線を辿ることに。一緒に行動することが多いせいで、周囲からは仲が良いと思われており、心中は複雑。
日本の義務教育で必修の習字をしたことはなかったが、日本在住の祖母と文通していたことから硬筆の字は上手。帰国子女だけのことはあり英語力には優れ、英会話も堪能。反面、サザンオールスターズを知らなかったなど日本の伝統や風俗・文化には疎く、日本語もやや苦手にしている。
書道においては結希とは対照的に線が細い。清風の指導を受けるや、瞬く間に才能を開花させ、今では部内でひろみに次ぐ実力を持つに至る。全臨など根気を要する作業を得意としている。いきがかりで書道部に入部したが、祖母や父が実は書道に長けていたことを知ることになる。
自分の容姿や性格には少なからずコンプレックスを抱いており、結希を巡ってはライバルたちを前に萎縮してしまうことも。素直な努力家で勤勉な性格故に三浦清風や影山といった目上の人からは好かれる。意外や結希同様に負けず嫌い。プリンスエドワード島にいたためファッションセンスは「アメリカの田舎者」(加茂)のようであか抜けない。携帯電話を持っていない。
望月 結希(もちづき ゆき)
本作のヒロイン。鈴里高校1年生で縁のクラスメイト。スポーツ万能で容姿端麗だが非常に気が強く負けず嫌いで、性格や思考が体育会系。およそ女の子らしいところがないことを母からも嘆かれており、本人にも女の子らしくなりたいという気持ちはある。
柔道では全日本で準優勝するほどの逸材で、入部した柔道部では男子相手に練習をする程の実力である。前述の事故に責任を感じ、書道部にも入部することになった。ちなみに結希は一般入試で鈴里高校に入学して、自分の意志で柔道部に入部したので、本人曰く自由に柔道部を退部することができる。現に単行本の6巻では書道部一本に専念するために、柔道部からの退部を申し出たことがあった(そのときはひろみや景山に柔道部退部を慰留された)。
同じく書道初心者の縁にはライバル意識を抱いており、縁が褒められるといい気がせず、逆に縁にできないことがあると密かに喜びを感じている。その一方で、縁が鵠沼学園の宮田と交際していると誤解し心中穏やかではない。勝負事となると実力に関係なく熱中する癖がある。
ジャージが一張羅で、ファッションセンスが少々ズレている。筆順も間違えるなど書に関しての能力は低いが、悪筆にコンプレックスを抱いており、快活な自分とは違うお淑やかな女性らしさを身に付けるため、書道に打ち込み始める。書道部の活動に参加するあまり、練習不足で優勝は無理と見られていたインターハイでは、48kg以下級で優勝したが夏の思い出にも上がらないというほど。10月の国体の柔道・少年の部で神奈川県代表に選ばれた。「勝負」といった言葉を聴くと燃え出す特性がある。
書道においては男勝りの太く力強い字を書く。また、持ち前の運動神経を生かした大字書に長ける。当初は、崩した字の良さが分からず抵抗感を露わにするが、英子の助言で誤解を解いた。
小学生の時に、雨に濡れたせいで差出人不明となったラブレターを貰うが、待ち合わせよりも柔道大会を選んでしまい、結果としてすっぽかした。後に書の甲子園にて再会した一条毅(当時は阿部毅)の出したものと判明する。
縁ら男性陣からはモテるが、前述のエピソードが物語る通り、恋愛には極めて鈍感。
日野 ひろみ(ひの ひろみ)
鈴里高校書道部の部長。2年生。性格はとても優しく真面目で面倒見も良い。トレードマークは黒縁眼鏡とツインテール。身長150cm。
書道においては部内一の実力を誇り、県内では中学時代から知られているほど優秀。見た目がほとんど同じだが、性格が正反対の双子の妹よしみがおり、書道の腕前はまったくの互角。
恋愛話などは大好き。何事にもそつのない妹と比べると鈍くさい一面もあり、運動音痴。文化部系美少女としてオタクのファンもいる。感激屋で涙もろい。杏子のセリフによれば「筋金入りの乙女」(コミックス第5巻147ページ)。
部長として書道部が5人以上にならないと廃部になる事を悩んでいた。折角、5人の部員を集めたものの、掛け持ちの結希を1人と数えて貰えないせいで再び廃部の危機を迎えるが、文化祭でのパフォーマンスが評価されて当面の危機は免れた。
2年生時の「書の甲子園」では鈴里高校書道部では唯一人入賞(秀作賞)する。また、大臣賞を受賞した大槻藍子の「かなの書」に興味を抱き、チャレンジを決意する。
加茂 杏子(かも きょうこ)
鈴里高校書道部の副部長。2年生。身長175cmと大柄でスタイルにも恵まれる。黒髪で細目。目的の為ならば手段を選ばぬ強引な性格。また、人を人とも思わぬ性格でガラが悪い。中学生のころは学校のヤンキー系女子のリーダー格で、ケンカすれば男子にも勝てる強さだった。現在も周辺のヤンキー達から一目置かれている。
部員不足を理由に廃部の危機にあることから、自分が着替えているところに偶然居合わせた縁を脅迫し、書道部に入部させた張本人。また、結希との柔道対決では毒霧作戦を敢行。口に含んだ墨を噴き出し目潰しを目論むが、見事失敗して返り討ちにされ、恥ずかしい思いをする。
あけっぴろげな性格の割に恋愛に関しては奥手で純情。中学時代、幼馴染みとのデートを成功させるため理想の女の子と思っていたひろみに弟子入り。その一件を通して反目していた詩織とも仲良くなる。ひろみに弟子入りしたことで、書道の世界に触れ、書道部に入った。書道に関しては一通りの知識とそれなりの腕前を持つが真面目に取り組む気はなかった。しかし、自分が引き入れた縁や結希の熱意に振り回されることに。
三輪 詩織(みわ しおり)
鈴里高校書道部の会計。2年生。茶髪。穏やかで端麗な外見とは裏腹に性悪で悪知恵に長ける。頭の回転が速く、縁や結希を入部させるための計画を立てたのも彼女。センスが良くおしゃれな遊び人だが、特に親しい男子などはいない模様。経済観念にも長けており、書道店で筆を購入する際も値切った。
ひろみや杏子とは中学時代からの同級生。中学当時、クラスではギャル系グループのリーダー格で、ヤンキー系の杏子とは反目していた。杏子がひろみに弟子入りしたことをきっかけに2人と親しくなり、以来親友(悪友?)となる。杏子とは良い(タチの悪い?)コンビ。
路上パフォーマンスでは杏子とともにピンクレディーのコスプレで歌と踊りを披露し会場を沸かせた。
影山 智(かげやま さとる)
鈴里高校の教師。教科は地歴公民を担当しており、専門は世界史である。1年3組(縁や結希のクラス)の担任で書道部の顧問。頭髪が薄いせいで、杏子や詩織から「ハゲ山」と呼ばれるなどイジメられるのが嫌で、書道部の部室に姿を見せなくなっていた。しかし縁達が入部してからは活躍の場が出来たことで顧問として張り切っている。
中国史マニアで、授業がそちらに偏り西洋史が遅れ気味となる為、生徒からは評判が悪い。書道部の顧問のため柔道部の道場にある部員の名札を書くなど鈴里高校の筆耕を引き受けており「鈴里高の祐筆」と呼ばれている。独身で、奈津子に気がある。犬が苦手。
実は篆刻マニア(署名のかわりに押すハンコを作る作業)。書に関しては豊富な知識を持ち造詣は深いが、自慢の蘊蓄を披露するのが好きなせいで話が進まないことも。

私立鵠沼(くげぬま)学園書道部

日野 よしみ(ひの よしみ)
ひろみの双子の妹で、私立鵠沼学園の書道部部長。外見は姉のひろみと瓜二つで地味だが、腹黒い性格で、杏子や詩織からは「悪魔のような性格」「ブラック日野ちゃん」と罵倒されている。性格はとにかく負けず嫌い。特にひろみが絡むと周囲の迷惑などお構いなしで容赦がない。杏子と初めて会ったとき、ひろみだと思って声をかけてきた杏子に対し、間違いを正さずにひろみのふりをして「もう近寄らないで」と言ったことから、ひろみに嫌われたと思った杏子が数日間寝込むくらいショックを受けたというエピソードがある。ひろみとは眉毛(つり眉/たれ眉)やメガネフレームの形などで判別できる。
書道の作風は異なるものの、姉妹の実力はまったくの互角。市民書道大会では共に優秀賞をとり、2年生時の「書の甲子園」でも共に秀作賞を受賞している。
姉のひろみに対しては普段から目覚まし時計を時間前に止めたり、入浴中にメガネを隠したりするなどの嫌がらせをして喜んでいる。
実はコスプレ大好きではないかと思われており、ネットオークションでメイド服を購入しパフォーマンスに使用したことも。
勅使河原 亮(てしがわら りょう)
私立鵠沼学園書道部唯一の男子部員で1年生。男前な上、性格は社交的。以前から書の鍛錬を重ねており、腕前もかなりのもので入部直後にして『九成宮醴泉銘』の全臨を書き上げるほどで、縁達も参加した市民書道大会で秀作賞を貰った。
プライドが高く、当初は縁の書の実力を見くびっていた。しかし根は素直な性格であり、合同合宿の後に縁の実力を認め、良きライバルとなった。
結希に気がある素振りをみせ、縁とは恋愛面でもライバル。
見城 美弥子(けんじょう みやこ)
私立鵠沼学園の書道部副部長。長髪で切れ長目の外見。書の実力は確かだが、運動はあまり好きではないようだ。よしみの負けず嫌いな性格に手を焼いている。
宮田 麻衣(みやた まい)
私立鵠沼学園書道部の1年生。縁が偶然アルバイトすることとなった鎌倉駅近くの蕎麦屋「宮田庵」の娘で、店のお品書きなどを自分で書きたいと思い、書道部に入部した。一緒に合宿を行った他校唯一の男子であるにもかかわらず、縁のことは記憶になかった。バイトに来た縁に対して、当初は「使えない」と見ていたが、英語が堪能という縁の意外な一面を知って認識を改め、縁に好意を持つようになる。電話番号を聞き出したり、暗にデートに誘うなど積極的。だが、他の用事を優先して断られたことを生意気と考えるなど、やや一方的な所がある。本人をほとんど知らない加茂と三輪の評価はあまり良くない。
店のお品書きを縁に依頼。縁は気易く引き受けたものの、勝手の違う商業文字に戸惑い苦戦。改めて勉強し再挑戦することになり保留扱いになっている。
書道において、結希から密かにライバル視されており、逆に縁を巡っては結希に対抗心を燃やす。しかし、大晦日のバイトを通して結希の人となりを知って仲良くなる。
笠置 奈津子(かさぎ なつこ)
私立鵠沼学園書道部顧問。大学書道科卒。25歳。才色兼備でスポーツ好き。明石という名の恋人がいる。
実は良家のお嬢様でプライドが高い。

その他書道部員

一条 毅(いちじょう たけし)
書道の名門校、大分豊後高校書道部の1年生。イケメン。
書の甲子園では文部科学大臣賞(創作作品)を受賞し、母校を優勝させた立役者。授賞式の席上揮毫(衆人環視で筆捌きを披露する)では結希に気を取られながら、とっさに構成を変えて作品を仕上げるなど高い実力を持つ。また、修学旅行で訪れた中国では見た書を手本なしに写し取るなど抜群の記憶力を持つ。
小学生時代は神奈川県藤沢市に在住し、三浦清風の直弟子だった。結希は同級生で初恋の相手。両親の離婚で転校することになり、勇気を出してラブレターを出したものの、約束の場所に現れなかったことでフラれたと思っていた。
両親の離婚前は阿部姓。
大槻 藍子(おおつき あいこ)
京都青蓮女学院の2年生。小柄でショートカット。
書の甲子園では文部科学大臣賞(臨書作品)を受賞。
自分の作品をけなした(「かなの書」は読めないので良さが分からないと言った)結希に激怒。逆に感動したと褒めたひろみに「かなの書」の良さを教える一方で、教育環境面などで蔑んだ。結果、対抗意識もあってひろみが「かなの書」に熱意を持つことになる。
性格は裏表があり嫌味。杏子たちからは「京女」と呼ばれる。東都文化大学のオープンキャンパスでひろみたちに再会してからは、(ひろみとは)仲良くなる。
女子校育ち故に免疫がないせいで男子が苦手。それをネタに詩織にからかわれることもある。だが、共に大臣賞を受賞し高い実力を持つ一条には興味を抱く。

その他

三浦 清風(みうら せいふう)
神奈川県きっての書家で書道歴は60年。市民書道大会に審査委員長として現れた。書の甲子園にも審査員として招かれている。
厳格そうな外見とはうらはらに性格は柔軟・スケベで、杏子に対してよくセクハラまがいなことをしており腐れ縁。杏子からは「じじい」と呼ばれ、結希からは「おじいちゃん」と呼ばれる。
縁が初心者であることを一目で見抜いたが、厳しい言葉をかける一方で才能を評価している。縁の祖母、英子の学生時代の恩師。
確かな鑑定眼を持つだけでなく、自らも高い実力を誇り、漢字だけでなく「かなの書」にも精通する。
大江 英子(おおえ ひでこ)
縁の祖母で、目元(眠たい目付き)などがそっくり。旧姓は神林(かんばやし)。カナダから帰国した息子や孫と同居するようになった。経験豊かで、縁や結希らの良き助言者となっている。縁が結希に気があることを察し、人知れず応援している。湘南女学院に通っていた47年前、清風に書道を教わっていて、清風曰く当時の生徒の中でも一、二を争うほどの優秀な書の腕前だった。一番好きな書は良寛。
性格は温和で、結希やひろみたちからも大変慕われている。孫の縁にはやさしいが、息子の義之には厳しい。天然なところがあり、学生時代には学友の笠置亜紀子に対して数々のいたずらをしていた。
大江 義之(おおえ よしゆき)
縁の父親。板前だが仕事は長続きしないようであり、カナダへ渡ったのも気まぐれ。嘘を付かないことをモットーとしているが、それが原因で妻に逃げられたとのこと。またサラ金からの借り入れがおおよそ10万円くらいあるらしく、初対面の結希を借金取りと勘違いして海に飛び込み逃亡した。昔はピンク・レディーの親衛隊だった。英子にとっては頭痛の種だが、縁からは慕われている。
書道の腕前はかなりのものだが、そのことに関して自ら明かすことも隠すこともしていない。名前は書聖王羲之にちなんでの命名。
笠置 亜紀子(かさぎ あきこ)
奈津子の伯母。学生時代は本格的に書を学び、書道教師となる。現在は定年退職している。性格は厳格そのもの。「かなの書」に精通している。
共に清風に学んだ英子とは学生時代からのライバル。恩師の紹介で師事したいと願い出た鈴里高校書道部の申し出を一度は快く受け入れたが、縁が英子の血縁者と知るや態度を豹変させる。そのうえ、鈴里高校にとってライバルである鵠沼学園書道部の特別顧問になってしまった。また、実力主義な面があり、初心者には指導をしないなど、その教え方については、結希や杏子などは快く思っていない。
宮田麻衣の父
そば屋「宮田庵」の主人。夏休みのアルバイトとして縁を雇った。
観光地故に客として多く来店する外国人観光客を相手に見事な英会話を披露した縁を高く評価するようになるが、一方で麻衣の依頼でお品書きを書くことになった縁が生真面目な性格故に難航するのを歯がゆく思っている。真面目で誠実な縁が娘の婿になってくれればと考えている節がある。
店が忙しい年の瀬に結希をバイトに雇った際に、縁が出前に手間取るところを代わって引き受けた結希が持ち前の土地勘と運動神経で瞬く間に片付け、一方で縁が外国人相手の接客を上手にこなしていた事で、適材適所という言葉の意味を思い知ることに。
大友 大輔(おおとも だいすけ)
杏子の幼なじみで初恋の相手、同学年。小学生時代、杏子と同じ空手道場に通っていたが組み手は彼女のほうが強かった。
父親の仕事の関係で小学校卒業と同時に東京へ引っ越し、都内の中学校に通う。ちなみに、引っ越してからも空手は新しい道場で続けていた。
高校生になった現在はシンガポール在住。
久我 将也(くが まさや)
鈴里高校の1年生。腰越南中学校出身。結希をナンパしようとして一本背負投で投げ飛ばされ結果として縁を負傷させた。その後、結希を追って柔道部に入部した。アフロ気味のヘアスタイルだったが、それに伴い坊主頭になる。杏子に畏怖の念を抱いている。
島田(しまだ)
鈴里高校の柔道部顧問。髭面で頭髪が薄く、逆さにしても顔に見えるダルマ顔。オカマ口調で、少々スケベ。
部のホープである結希が書道部と掛け持ちであることに不満を抱いており、柔道部に戻すためならば手段を選ばないが、その為柔道部員に「望月は柔道推薦で入学した」と言うウソを吐いて以来結希には強く出られないばかりか、彼女の発言に一喜一憂している。

単行本

  1. 第1巻(2007年5月7日発行) ISBN 978-4091511973
  2. 第2巻(2007年10月10日発行) ISBN 978-4091512390
  3. 第3巻(2008年4月9日発行) ISBN 978-4091513175
  4. 第4巻(2008年12月3日発行) ISBN 978-4091514042
  5. 第5巻(2009年7月5日発行) ISBN 978-4091514295
  6. 第6巻(2010年1月12日発行) ISBN 978-4091514806
  7. 第7巻(2010年10月5日発行) ISBN 978-4091514981

テレビドラマ

2010年1月7日から同年2月11日までNHK総合テレビジョン『ドラマ8』枠で放送。全6回。今作が『ドラマ8』枠最後の作品。原作の主人公は大江縁だが、ドラマではヒロインの望月結希を中心に描かれた。朝倉あきにとってこれが連続ドラマ初主演となる。放送より半年以上前の2009年6月から8月にかけて、神奈川県の湘南地域を中心に撮影が行われた第二回で行われた両校パフォーマンスの会場は、JR常磐線土浦駅西側である。。また、原作が未完であることから、夏の寺院での合宿以後はドラマオリジナルのストーリーが展開された。

劇中で使用された書道作品の一部は、全国各地の高校書道部 国際高校生選抜書展(通称・書の甲子園)の入賞校が多い。 (後述)により提供されたものである。

キャスト

主要キャスト

  • 望月結希 - 朝倉あき / 小学2年生の結希(回想) - 大門果琳
  • 大江 縁 - 池松壮亮
  • 日野ひろみ - 亜希子 / 小学生のひろみ - 大空茜
  • 加茂杏子 - 赤井沙希
  • 三輪詩織 - 浅野かや
  • 勅使河原亮 - 中村倫也
  • 日野よしみ - 奈津子
  • 影山先生 - 八嶋智人
  • 望月結子 - 葉月里緒奈
  • 大江義之 - ダンカン
  • 大江英子 - 山本陽子
  • 三浦清風 - 高橋英樹
  • 島田大吉 - 春海四方
  • 久我将也 - 加治将樹

サブタイトル

各話放送日サブタイトル書道作品を提供した
高校書道部
演出視聴率
第一回2010年1月7日書道で勝負!福岡県立青豊高等学校
北海道旭川西高等学校
湘南学院高等学校 |rowspan="2"|森雅弘
6.3%
第二回2010年1月14日ダンシング書道埼玉県立川口高等学校
千葉県立四街道高等学校
7.0%
第三回2010年1月21日夢の書道甲子園作新学院高等学校
北海道富良野高等学校
日比野朗6.0%
第四回2010年1月28日書道か柔道か!?千葉県立成東高等学校
埼玉県立春日部女子高等学校
水村秀雄4.6%
第五回2010年2月4日書道部分裂!?埼玉県立松山女子高等学校
千葉県立東葛飾高等学校 |rowspan="2"|森雅弘
5.2%
最終回2010年2月11日鈴里書道部の絆八王子高等学校
成立学園高等学校
6.2%
colspan="7"|平均視聴率 5.88%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)

スタッフ

  • 原作:河合克敏
  • 脚本:旺季志ずか
  • 音楽:鷺巣詩郎
  • 書道指導:石飛博光
  • 資料提供:出光美術館(第二回)、毎日書道会(第四回)、佐久市立天来記念館(第五回)
  • 制作統括:高橋史典(The icon)、山本敏彦(NHKエンタープライズ)、加賀田透(NHK)
  • 演出:森雅弘(The icon)、日比野朗、水村秀雄
  • 制作:NHKエンタープライズ
  • 制作著作:NHK、The icon

主題歌

  • 東方神起『BREAK OUT!』(rhythm zone)

関連項目

  • 『希望の轍』(サザンオールスターズ) 鈴里高校書道部が書道甲子園パフォーマンス部門に参加する際のパフォーマンス曲として用いられている。
  • 大分高等学校 作中に登場する豊後高校のモデル。2010年8月16日に書道展不正出品問題が発覚「とめはねっ!」モデル校 書道展に不正出品スポニチ 2010年6月17日

脚注

外部リンク