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なんと孫六/さだやす圭

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著者: さだやす圭
巻数: 77巻

さだやす圭の新刊
なんと孫六の新刊

最新刊『なんと孫六 77


出版社: 講談社
シリーズ: 少年マガジンKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

honto34 RT @the4_ch: ♥1/6発売♥月刊 少年マガジン 2014年 02月号:好評連載中『天のプラタナス』川三番地、『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』加藤元浩、『なんと孫六』さだやす圭、『レッケン!』吉谷やしよ、『ちくわ町ノススメ』平野直樹 http://t.co/yC
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mangatrivia さだやす圭の「なんと孫六」は連載は30年以上続いているものの、漫画の中では2年程度しか経過していない。進行がとてもおそい。
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なんと孫六の既刊

名前発売年月
なんと孫六 70 2009-03
なんと孫六 71 2009-08
なんと孫六 72 2010-01
なんと孫六 73 2010-06
なんと孫六 74 2010-11
なんと孫六 75 2011-04
なんと孫六 76 2011-09
なんと孫六 77 2012-01

なんと孫六』(なんとまごろく)は、さだやす圭による日本の野球漫画作品。『月刊少年マガジン』(講談社)にて1981年より連載開始。日本の月刊誌における最長寿漫画である。単行本は73巻まで刊行されている(2010年10月現在)。

概要

さだやす圭の描く漫画の主人公の例に漏れず、主人公の甲斐孫六が豪放磊落な性格で各所で問題を起こしつつも、最高の男へと前進していく漫画である。当初は不良高校生の争いからスタートした物語だが、高校野球(地方予選、甲子園、日米親善)を経て、プロ野球入りと謹慎、プロゴルファーとの対決の後、2009年現在はアメリカ・メジャーリーグが舞台となっている。

あらすじ

高校編(単行本1巻-15巻)

大阪の底辺に近い浪城高校に入学した甲斐孫六(左投左打)は、「浪城BIG3」と呼ばれた鮫州、叶、山形を2週間で倒し、浪城の番長となる。このことを嗅ぎつけた大阪各地から様々な刺客が来るが、ことごとく甲斐により倒され、キタで甲斐の名が轟く。

その一方、野球センスを見込んだ野球部顧問の辰巳により、野球部に入り、1年生から野球部のエースで4番となる。甲斐は「孫六ボール」なる揺れ動く速球を武器に、野球部で唯一「孫六ボール」を捕れる永淵強や、山形、鮫州らとともに大阪大会を勝ち抜き甲子園へ出場。甲子園では3種類の落ちる球を操る早業・中条や、強力打線の坂田高校、ラフプレーを仕掛けてくる浜虎高校等並みいる強敵を倒して、決勝で北海道の北王学園と対戦。延長戦にもつれ、北王の主軸・藤堂を打ちとった直後、次打者に気が抜けた球を打たれ、サヨナラホームランとなり、浪城高校は準優勝に終わる。その後、日本選抜に選ばれた甲斐は、アメリカ代表を相手に5戦5勝の活躍を見せる。

帰国後、甲斐を倒すために神戸から浪城高校に編入してきた比留間(ひるま)三兄弟、更に拳法の達人・劉をも倒す。そして大阪制覇を狙う全無連(ぜんぶれん)会長の千皇明と対決。仲間の鮫州・朝田などが次々と全無連の手にかかり、甲斐は千の邸宅に乗り込み直接対決をする。甲斐の投手としての生命である指を折られながらも、死闘の末に千を追い詰めるが、甲斐が千を殺そうとした直前に辰巳と山形に止められ、更に警察まで現場に来てしまい、甲斐は逮捕される。あわや殺人事件となったこの事件が公になり、起訴こそされなかったが、日本高等学校野球連盟(高野連)より追放処分を受ける。

プロ野球編(単行本15巻-43巻)

高校野球を追放された甲斐だが、当時パシフィック・リーグ4連覇中の武蔵レンジャーズ(モデルは西武ライオンズ)が孫六を2年間球団職員として雇おうとするものの(連載当時のルールで認められていたドラフト外入団を狙ったもの)、甲斐は武蔵、及びオーナーの畝のやり方に反発し、これを拒否。また球界の盟主・東京シャイアンズ(モデルは読売ジャイアンツ)、またはメジャーリーグまでもが手を出そうとしたが、メジャーに甲斐が行くことにより、アメリカが日米間のルールを捻じ曲げにくると感じた佐伯コミッショナーにより、その年のドラフトで特例が認められ、甲斐はプロ12球団から指名を受け、パ・リーグのお荷物球団の大阪ジョーズ(モデルは南海ホークス)への入団が決まる。

ジョーズ入団後もシーズン前までは大問題を起こし続けるものの(この騒動の一つに、背番号6をジョーズの主砲・明石と争うことがあった。1打席勝負で戦い、結果明石は背番号60に、孫六は6を鏡写しのように左右を裏に返した「逆6」、となった)、シーズンが始まると、エース・飛島を差し置いて開幕投手に指名され、投手だけでなくDH制度を外して打席にも立ち打者としても大活躍をして、パ・リーグ各球団から破竹の5連勝、更に4月は投手部門の月間MVPまで獲る(打者部門でも獲りかけていたが、打者は明石に落ち着いた)。しかし、この直後に甲斐は暴力団の蔭山にはめられてしまい、野球賭博疑惑に巻き込まれ、更には女房役の今が、蔭山の幼馴染で凶暴な怪物“はるみ”に人質に取られてしまい、はるみに脅され続け廃人同様になった今を助けるため再び大乱闘を起こし、結果殺人未遂で再び逮捕される。

野球浪人時代編(ゴルフ編)(単行本43巻-49巻)

逮捕後、野球界からの永久追放は確実と見られていたが、甲斐が野球賭博に関わったというのは実は暴力団にはめられたこと、更には今を助けるため殺人未遂を犯すまでに追い詰められたという甲斐の主張もあり、佐伯コミッショナーは甲斐に無期謹慎を言い渡し、自らの家に引き取り再教育を施すことを宣言。しかしその謹慎中に、甲斐は佐伯コミッショナーの息子の扇動に乗る形でゴルフを始め、日本のゴルフ界を牛耳っていたビッグ緒方(ジャンボ尾崎がモデル)一派の中核である「小政」こと政木渉、「大政」こと政岡尚一を次々と撃破、最後はビッグ緒方本人にも勝利する(この結果ビッグ緒方は日本ゴルフ界から追放となったとされる)。

そしてビッグ緒方との対決が終わるや否や、またもや問題が発生。今度は大阪ジョーズの福富オーナーが、ジョーズの母体企業の経営難を解消するためにメジャーリーグのロサンゼルス・ブルースターズに甲斐を売ろうとするが、甲斐は自分の意思ではないとこれを拒否。甲斐は、彼を何としてでも獲ろうとしていた東京シャイアンズを利用し、ジョーズから自由契約を勝ち取る。

自由契約後、シャイアンズとの約束を破ったため、甲斐は日本では契約を結べなくなってしまった(甲斐が「自分が自由契約になったら、伝統のあるセリーグの球団でやりたい」と、シャイアンズの高力オーナーに伝え、結果高力の助力もあり甲斐は自由契約となった。直後、高力は甲斐にシャイアンズに入るように求めたが甲斐は「別にシャイアンズだけが伝統のあるチームちゃう」と言い、高力の怒りを買ってしまい、高力の圧力により再度オーナー会議が開かれた結果どの球団とも契約が結べなくなってしまった)。佐伯コミッショナーも甲斐を再教育することを諦め「曲がった幹のまま太くなっていけばいい」と謹慎を解除したため、甲斐は新規に契約する球団をメジャーリーグに求め、渡米した。

メジャーリーグ編(単行本49巻-)

しかしシャイアンズが「甲斐は日本で八百長に関わった投手である」というデマをメジャー各球団に流したため、更にはワールドシリーズ3連覇中のニューヨーク・ナイツ(モデルはニューヨーク・ヤンキース)のオーナー、アーネスト・バーンスタイン(モデルはジョージ・スタインブレナーと思われる)と交渉中に大ゲンカしてしまい、甲斐と契約したいという球団はなかなか現れず、アメリカをほぼ横断した結果、新規球団のナショナルリーグ西地区に所属するアリゾナ・カウボーイズ(モデルはアリゾナ・ダイヤモンドバックス)に入団。甲斐は当初クローザーだったが、終盤は先発陣のコマ不足と甲斐本人の「自分は本来先発完投型の投手である」という自負から先発マウンドにも立ち、西地区優勝、更にはプレーオフも勝ち上がり、ワールドシリーズに進出していく。

(エピソードはこの後も続くが省略)

孫六ボール

投手・甲斐孫六の最大の武器は、投げた直後から揺れ動きながらミットへ納まる「孫六ボール」である。球威抜群で、打っても球が重くてなかなか飛びにくい。特にここ一番では、握っている左手から蒸気が発せられ、威力・球質とも増す。

それでいて、甲斐自身の下半身・背筋力の強さは抜群で制球も安定しており、コーナーに簡単に投げ分けられる能力はある。しかし、甲斐自身が向こう気が非常に強い性格で、特に感情が高ぶった時には、必ずと言っていいくらい威力のある球を相手のスイートポイントに投げ込む。だが、この球を打った打者はほとんどおらず、特に左打者にはワールドシリーズまでホームランを打たれたことはなかった。

揺れ動く球のため、スピードガンでは同一の投球が130km/hから160km/hまで計測されてしまい測定は不可能。現実の変化球にカテゴライズすれば「高速のナックルボール」という表現が最も近い。

このようにとんでもない球であるが、それが故に普通の捕手では取れず、専属の捕手が受けることとなる。この球を受けるには甲斐を完全に信じ切って、ミットを構えた所からそのままの状態でないと捕れない。下手に捕りにいく捕手では捕球不可能である。

浪城高校時代は永淵強しか取ることが出来ず(決勝戦では、準決勝で左手を負傷した永淵が、左利用のミットを用意して甲斐の球を受けていた)、ジョーズ入団後は正捕手の畑がキャンプでこの球を取り損ね骨折、甲斐は同期入団の今雄二(こん ゆうじ)なら孫六ボールを捕れると言い放ち、投手だった今を無理矢理捕手にしてしまい、専属捕手にしてしまう。カウボーイズでは、控え捕手のペレスが取ろうとしたが失敗、正捕手のリッツは打撃優先タイプの捕手で守備がイマイチなため、ハワード監督に受けることを制止されてしまう。そして甲斐が自らの捕手に指名したのは、孫六ボールをアメリカで最初に取ったハワードであった。ハワードは10年前に引退して監督をやっていたが、このことにより現役に復活した。

高校時代はともかく(永淵は2番を打っていた)、ジョーズの今、カウボーイズのハワードは捕手で試合に出た時は甲斐の前の8番打者を打つが、だいたい打線の穴となっている(ただし甲斐の前に出塁して、サヨナラのお膳立てをしたことはある)。結果として甲斐が登板することは「貧打の専用捕手の出場を伴う」というリスクが生じるように描かれている。

登場人物

甲斐孫六

投球

「孫六ボール」(別記)という速球を武器に各チームの強打者に対峙する。真っ向勝負を好み、ど真ん中(もしくは打者にとって最も打ちやすいコース)に投げ込むことを信条とする。変化球の類いは投げることができないが、遅球(チェンジアップ)は投げられる。屈辱的な失点をした際は荒れ球を連発することがある。打ち込まれても途中降板することを嫌い、監督が降板を告げに来ても拒否したり、控え投手がブルペンで準備しているのをやめさせたりする。しかし甲子園大会三回戦では逆転満塁本塁打を打たれ山形に交代した。またロサンゼルスウォリアーズとの優勝を賭けた最終3連戦の初戦では、自らの疲労過多と専用捕手のハワードの体力が限界を迎えたため、降板を申し出、信頼するジョンストンに後継を任せた。

打撃

抜群の打撃センスを持ち、日米のプロ野球の一流打者をも凌ぐ。高校野球では4番を、大阪ジョーズでは3番(当初は9番だったが登板5試合目以降は3番打者となった)を、「アリゾナカウボーイズ」では4番(ワールドシリーズにて)を打った。甲斐自身あまりにも強力な打者であり、かつ所属チームにおいては(甲斐と比べて)ヒットを期待できる打者が少ないため、甲斐が敬遠される場面も少なくない。投球の際とは異なり様々な戦術・策謀を巡らし打ち込もうとする。マウンドに立つ時とバッターボックスに立つ時とであまりにもプレイスタンスが異なるため、ジョーズの明石らからは「2つの顔を持っとる」等と評されている。 打者としても超一流であるため投手として出場する際以外も先発起用されることが考えられるが、監督が他の野手に配慮しているためか、甲斐が投手としての出場に拘っているためか、野手として先発することは無い。しかしワールドシリーズ第1戦においては、甲斐の打撃を活かすため「4番・指名打者」で先発出場した。

守備・走塁

守備能力は高くピッチャー返し・バント処理等で機敏な動きを見せる。投手以外で守備に就くことは無い(甲子園大会三回戦では例外的に三塁手に就いたことがあるが守備機会は描かれなかった)。走塁に関しては、何度もランニングホームランを成功させ俊足であることが伺える。ただし性格上暴走気味の走塁をすることがしばしばある。

仲間

闘いにおいて仲間が人質に取られたり傷付けられたりした場合は強い怒りを表わす。甲斐は闘いにおいて群れるのを嫌うが、山形はその理由を「連中を全部守り切る事はできん」「一匹狼の方が傷つく仲間を見んでええ」からと指摘した。試合においてはチームメイトに対して毒づくことが多いが、一方で信頼している言動もみられる。大阪ジョーズについては、チームを退団する際明石に対して、明石・バラザード・万座・今・飛島・監督の名を挙げ「(みんなで)優勝してわーっと御堂筋パレードしたかった」とチームメイトへの思いをしみじみと語った。

優勝

甲斐は甲子園大会では準優勝、プロ野球ではシーズン途中で離脱したためまだ優勝経験が無く、優勝することに強いこだわりをもっている。ジョーズからブルースターズにトレードされる話を聞かされた際は「日本でまだやり残したことがある」と拒否した。またカウボーイズが所属するナ・リーグ西地区の優勝を賭けた3連戦初戦での国家独唱の際、チームメイト達に甲斐が優勝への決意を静かに語る場面が描かれた。西地区優勝を決めた最後のイニングでは、平常心を失い失投を連発した。

高校編での登場人物

永淵強(ながふちつよし)
浪城高校1年生。野球部員。右投げ右打ち(左手を負傷した際は、「孫六ボール」を捕球するためミットを右手につけた)。守備位置は捕手。長打は少ないが重要な場面で繋ぐ巧打者。野球部において唯一「孫六ボール」をミットで捕球できる部員。「浪城BIG3」の鮫洲からかばってもらうためとっさに甲斐に助けを求めた。低身長で華奢な身体のため喧嘩には向いておらず、敵方に捕らえられ人質となることもある。ときおり強い精神力を発揮し、甲斐達から信頼を得ていった。「マコ」という妹がいる。
辰巳(たつみ)
浪城高校教員。野球部顧問・監督。沖縄に逃げた生徒を追い、3本の短刀が胴体に刺さった状態でなおその生徒を連れ戻したことから「マムシの辰」という異名をつけられた。甲斐を浪城高校に勧誘した。勤務時間中に飲酒する等一般的な教員としての常識に欠けるところはあるが、部活動・喧嘩において生徒の保護者たろうと努めている姿勢から甲斐・山形達からは「辰っつぁん」と呼ばれ、厚く信頼されている。
金城(かねしろ)
浪城高校1年生。入学初日で3年生を倒したが、その3年生が属している「鮫洲派」の領袖鮫洲により報復された。情報収集に長けている。
鮫洲(さめず)
浪城高校3年生。「浪城BIG3」の一人。野球部員。右投げ右打ち。守備位置は二塁手。独特の信念に基づき、朝田とは違いしばらくは野球部に入らなかったが、甲子園大会出場を前に甲斐が故障したため(なお「甲斐が故障した」というのは鮫洲・山形を入部させるための甲斐の演技)甲斐の助けになろうと入部。入部した時に備え地区予選中はバッティングセンターに通っていた。通常は二塁を守るが永淵が欠場する際は永淵に代わり捕手を務める。「孫六ボール」をミットで捕球することができないが、屈強な肉体を活かし胴体で受けとめる案を思いついた。喧嘩では甲斐に敗れ、以降は甲斐をお頭と呼んで仰ぐ。千との闘いにおいては人質となったが、自身のために甲斐が屈服させられることを避けるため自ら命を絶とうとした。
叶(かのう)
浪城高校3年生。「浪城BIG3」の一人。小柄だが特技のナイフ投げと組織作りにより「浪城BIG3」の地位を得た。甲斐を一時追い詰めたが、最後は敗れた。
山形(やまがた)
浪城高校3年生。「浪城BIG3」の一人で、リーゼントが特徴。野球部員。右投げ右打ち。守備位置は三塁手。浪城高校野球部においては甲斐に次ぐ打撃を誇る。また空手で鍛えた運動神経を活かし守備も堅実。強肩だが、甲子園大会四回戦(準々決勝戦)にて甲斐に代わって登板した際は打ちごろと評された。甲子園大会決勝戦においては脚を負傷(本来ならば全治3週間)していたため一塁を守った。鮫洲と同様甲子園大会第一回戦まで野球部への入部を見合わせていた。過去に人を殺め、そのことを深く悔恨している。喧嘩では甲斐を心肺停止状態に追い込んだが、復活した甲斐に敗れた。鮫洲のように甲斐を親分と仰ぐことはせずに対等な立場で接するが、甲斐を浪城高校の番長として立てている。永淵に『甲斐君が飛車なら(山形は)角』と評されるほどの男。
朝田(あさだ)
浪城高校1年生。野球部員。右投げ右打ち。守備位置は一塁手。元力士。腕力はあるためボールに当たれば強い打球を打つがなかなかミートできない典型的な一発屋。大阪府地区大会決勝戦においては甲子園出場を決めたサヨナラ本塁打を打った。永淵・鮫洲が相次いで退場した際は捕手を務めた。入院中に狼藉していたところを甲斐に倒され、以降は浪城高校に入学し甲斐を親分と仰ぐ。ただし他校との闘いにおいては何度か敵方に寝返ったり、部活動においては「孫六ボール」におののいたりと、同じ巨漢の子分でもガッツと男気にあふれ、体を這ってでも甲斐を守ろうとする鮫洲とは対照的な描写がなされた。
永淵マコ
永淵強の妹。中学生。甲斐が一目ぼれをした。以前は秀才タイプが好みだったらしいが甲斐達と会ってからは山形に好意を抱いている。

その他

  • 麻生太郎が愛読しているらしい。
  • 講談社コミックスのレーベルで発行されている単行本(月刊少年マガジンコミックス)は第1巻から最新巻に至るまで装丁が全く変更されていない。
  • 漫画の進行は遅く、更に月刊誌ということもあり、連載年数は30年弱続いているものの、漫画の中での進行は2年も経っていない(2009年現在)。しかし作中の時代背景は連載年数とリンクしている(日本人のメジャーリーグ進出の本格化や携帯電話の使用など)。