やるっきゃ騎士/みやすのんき

『やるっきゃ騎士』（やるっきゃナイト）は月刊少年ジャンプに1981年から連載されていた、みやすのんきによる学園漫画である。

概要

美崎静香をリーダーとする女だけの自治クラブに支配されていた聖愛学園に、誠豪介が転校し自称格闘技クラブを立ち上げ、静香たちの横暴なやり方に持ち前のスケベ根性で対立抗争を繰り広げる学園漫画。

登場人物

誠 豪介

聖愛学園に転校し、女尊男卑の校風に反発し未公認の格闘技部を立ち上げ、美崎静香と事あるごとに抗争を繰り広げる。熱血かつスケベな主人公で、事あるごとにスケベな計画を立てるがその結末はろくな事にならないことが多い。格闘の腕は並外れたものがあり、十数人の武器を持った不良相手に完勝することも。後に拳法の達人の弟子である事が判明する。(パンティ脱がしの達人でもある。)そして最終シリーズでは豪介自身の謎に迫る事に。

美崎 静香（みさき しずか）

聖愛学園の自治クラブの会長。美咲財閥の跡取りであり、学園理事長の娘であるため校長も逆らう事はできない。連載当初は男を完全に見下しており、また自らの地位と財産を笠に我が物顔で振る舞っていた（設定が完全に固まっていなかったのか、過去に自分の長い髪を校則違反と切り落とした嵐先生の殺害を図る恐ろしいエピソードも）。ただし豪介との交流の中その傾向は若干軽減されている。気位が高いために素直になれないが豪介のことが好き（ちなみにシリーズごとに好意を口にするシーンもあるのだが、話の都合からかそれが次の話に生かされることは少なく、好意が増した程度の扱いになっている）。

星 チカコ

メガネを掛けた長髪の優等生タイプの副会長として静香を支えてきたが、その後、髪をショートカットにしメガネを外しコンタクトにした見違える外見へと変貌、胸も静香より大きくなるという成長振りを見せる。静香の女尊男卑の方針の揺らぎを指摘し、会長の座をめぐり静香と会長選挙で争うこととなる。しかし、選挙戦は理由に反し男を懐柔する手法を好んで取っており、その為には自ら過激な衣装を身につけ、また裸を晒す事も辞さない。選挙戦敗北後は再度副会長として静香を支える。

山田 たかし

聖愛学園の生徒で豪介の友人であり舎弟分でもある。女尊男卑の現状に立ち向かおうとする豪介の協力者として行動を共にする事に。が、度胸と勇気、積極性は薄い。口癖は「～しゅー」「～ちゅー」。格闘技部に所属するものの格闘技能はほぼ皆無。ただし情報収集能力、カメラの腕とパソコンの知識はかなりのものである。連載当初よりチカコに惚れており、その後両思いになるが、それを理由に豪介と対立する事がある。

有紀 美里

現役アイドル。聖愛学園に転校、ロリータの魅力で男子生徒を虜にし、静香から自治クラブ会長の座を奪おうと画策する。その後のエピソードで、アイドルでありながら同時に格闘術に長け、人殺しも辞さないという裏の顔を見せるが、その後登場自体がなくなり、最終回でアイドルとしての再登場を果たすだけに留まった。

一文字 綾子

将軍編から登場。過去に男尊女卑の世界を作り上げていた「七人集団」に学園を荒らされ辱めを受けるが、彼女に惚れた当時七人集団の一人であった豪介によって救われ逃亡を図るが、逃げ切れず再度捕獲され「将軍」の部下としての洗脳を受ける。その後豪介と偶然の再会を装いつつ、聖愛学園を支配しようと乗り込んで来るのだが、真の彼女の目的は「将軍打倒」であった。過去に捕獲された際、唯一手を出さなかった七人集団の一人シンに好意を抱き、後に恋人となる。

桜 鈴蘭

将軍編から登場。将軍が放った三人の刺客の一人。殺人・香港桜の異名を持つ殺し屋。外見は典型的な中華少女で「～ある」が語尾につく。将軍編より登場し、中国拳法で豪介の命を狙うも軽くあしらわれ、しかも戦闘中に徐々に服を脱がされていくという屈辱を味わい、最後は穿いていたパンティも奪われ、全てを見られたことで戦意喪失し敗れる。その後聖愛学園に転入することに。

モリュー バリモア

将軍編から登場。将軍が放った三人の刺客の一人。アメリカのボディビルダーNo,1。金髪、トップレスに黒のパンティに黒いブーツというセクシーなコスチュームで登場する将軍からの刺客。（殺し屋かどうかは不明）揉んで鍛えたオッパイ（本人の弁）は強力な武器かつ攻撃を吸収する盾に。

ボイン攻撃で圧倒的に攻め、なすすべもない豪介にトドメの「ボインラリアット」を喰らわそうとした瞬間パンティを脱がされる。トップレスの彼女もさすがに下半身は恥ずかしいらしく必死で隠そうとした隙を突かれ、逆転のパイルドライバーを喰らい敗れることに。その後聖愛学園に転入。

脱がされたパンティの行方は不明のまま。また戦闘中に履いていたブーツもなくなっている。

エマ ハーン

将軍編から登場。将軍が放った三人の刺客の一人。インドの出身と思われ、黒髪、褐色の肌が特徴。他の刺客とは違い催眠術で豪介達を同士討ちに追い込み苦戦させるも、幻術によって惑わされる視覚ではなく嗅覚を利用した豪介に幻術は破られ、最後に自爆（？）し姿を消す。ちなみに彼女だけは豪介に脱がされる事なく、あくまで幻の裸体を披露するに留まる。

パイク姫

パソコンウォーズ編から登場。ロールプレイングゲーム「セルフコントロール001」のヒロイン。ヤジーマ軍将軍ミスター・ブラディによってデビルタワーに捕らわれている。性格は気高く優しく他人の痛みに弱い。

ゲキマブ美女

最終回直前の「異星人飛来！」の巻で登場。

備考

• 後年、月刊少年ジャンプにて、みやすのんき自身により同作のリメイクとも言える「Oh・パンタクBOY」が連載されるが、人気を獲得することができず、全3巻で打ち切りとなっている。