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るべどの奇石/室井まさね
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著者: 室井まさね
巻数: 3巻
最新刊『るべどの奇石 2』
twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)
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shinkanmanga 【きょう発売のまんが】るべどの奇石 2 (ヤングジャンプコミックス BJ) #comic #manga : (著) 室井 まさね, 集英社 (2011/10/19) = ¥ 590 http://t.co/BG8Vlv4H
『るべどの奇石』(るべどのきせき)は、室井まさねによる日本の漫画作品。集英社発行の『ビジネスジャンプ』にて連載されている。2009年より同誌と『ビジネスジャンプ増刊 ビージャン魂』での不定期連載期間を経て、2011年9号から通常連載になった。
作品概要
「石」をテーマにした一話完結のストーリー漫画。世界中の多様な珍しい石を扱う石屋『るべど』を舞台に、弱冠14歳の店主・御影硝子と様々な悩みや目的を持つ客のやりとり、また、石に魅せられ関わった人たちの欲望や業を描く。各話の単位は「stone.○」(○に数字が入る)。2011年8月現在、単行本は1巻(1は「壱」と表記)まで刊行されており、stone.12までが壱巻に所載されている。
主な登場人物
- 御影硝子(みかげ しょうこ)
- 石屋『るべど』の店主で、セーラー服とメガネがトレードマークの少女。世界中の石に精通しており、一人で店を取り仕切っている。
- 口調は硬派で、客であろうと取引相手であろうと、または石による悩みを持つ依頼人であろうと敬語は使わず、「だ、である」調で対話する。また、緊急避難のために自らの指を躊躇なく切断するような肝の強さと判断力の持ち主でもある。
- 作中では店内は勿論、どんな山奥でもセーラー服しか着用していないが、一方で通学の描写はいっさい描かれていない。
- 粉末状にした絹石(けんせき)を常用しており、顔はスベスベの卵肌。
- 紫水晶(しみず あきら)
- 鉱物や鉱石の仲買人を生業とする男。硝子をちゃん付けで呼んだり、彫刻家の遺品をくすねようとするなど、軟派でいい加減な性格。曰くつきの石を『るべど』に持ち込んでは硝子に取引を持ちかけている。
- 不幸を呼ぶと伝えられるエメラルドや石糊を使って硝子を罠に嵌めるが、毎回報復に遭うコミックリリーフでもある。
- 原田瑠璃(はらだ るり)
- パワーストーン効果を妄信する女子大生で、合コンでの美男子ゲットに闘志を燃やす恋多き少女。
- 似非科学分野に於いては博識で『るべど』に来店しては雑学を披露するが、そのたび硝子に迷信だと切り捨てられている。
- フェロモンそっくりな微粒子を発生させるとしている「玉環」を購入して以来、「石油王の御曹司とラブラブになれる石」「ソッコー両想いになれる石」などをねだっては、硝子から呆れられ、紫水晶ともども「面倒臭い常連」と認識されている。
- 硝子への呼び名は「ショコたん」。
- ロータス
- 硝子が店内で飼う黒猫。
作中に登場した石
- 黄鉄鉱
- 希少価値は低いが見た目から黄金と間違えられやすい石。そのため別名「フールズゴールド(愚か者の金)」と呼ばれており、作中でも石の素人が硝子に戒められる導入の場面に使われている。
- 「悪食」(税込 8,820円)
- 魚の化石。stone.1『悪食』に登場。化石でありながら物を喰い、その量に伴って成長する。巨体となって石を抜け出し、作中の舞台となる石神町を襲った。
- 「落上」(税込 6,300円 / 箱別売り 1,260円)
- stone.2『落上』に登場。斥力の作用により上空へと落下ならぬ、「落上」する石。落上同士がくっつくと合体してしまうこともあり、石と同程度の重さのケースに保管されている。
- 「食岩」(価格不詳)
- stone.3『食岩』に登場。食べられる食用岩。ただし食べるためには最低1週間水に漬けておく必要があり、期限に満たないうちに食すと体内で結石となる。
- 作中では硝子が天麩羅にして塩で食べており、食感は「筋のない筍」で、味は海老のようだと評されている。その他、刺身にして梅酢で食べても、炭火で焼いてレモン汁をかけても良く、調理法によって肉、貝、茸と食感が変わる万能食材だと料理人の客から驚かれている。
- 「薬岩」(3週間セット 150,000円)
- 食岩を1週間水に漬けずに食べることにより、体内に溜まった結石を取り除く石。水に溶かし、雄黄と混ぜて飲む。嘔吐、下痢、発熱、悪寒、幻覚、幻聴の副作用がある。
- 「グリーン・エンブリヨ」(鑑定書無し税込 27,300,000円→500,000円)
- stone.4『翆玉』に登場。スペインのインカ帝国侵略以降、幻とされてきた巨大エメラルド。紫水が初めて『るべど』に売りつけたもので、所持者を不幸にする力を持つ。買い取った客は必ず買い戻して欲しいと戻ってくるうえ、手放そうとしても必ず手元に帰ってきてしまうことから、作中、硝子はその効能をホープダイヤになぞらえた。
- 「クロノスコープ」(価格不詳)
- stone.5『夢映』に登場。水晶に不純物が入ることで庭を描いた絵画のように見える「ガーデンクォーツ」ならぬ、光の透過速度が遅くなる組成により100年ほど前の映像がリアルタイムで映写される石。
- 石糊
- stone.6『石糊』に登場。有機化合物と密接に接着する石。紫水が硝子に触れさせるよう仕向けて用意したもの。
- 玉環(価格不詳)
- stone.7『玉環』に登場。フェロモンに似た微粒子を放出する。瑠璃が購入した直後に産出国に内乱が発生し、作中では以後輸入ができない設定となっている。
- ノジュール(税込 3,990円)
- stone.8『石卵』に登場。化石を有する堆積岩。貝か魚か、叩き割って開けてみるまで中身はわからない。
- 絹石(100グラムあたり 35,700円)
- stone.9『絹石』に登場。別名シルキーストーン。化粧水など10ccの溶液に2グラムの割合で溶かすと、肌をスベスベにする効能がある。
- 和田玉(手で握り包めるサイズの仕入れ値 850,000円)
- ホータンギョク。stone.10『白玉』に登場。中国ホータン地区で採取される翡翠。作中では高さ30cmほどの柱状の和田玉を22,000,000円で仕入れ、税込27,300,000円で売っている。
- 神衣
- stone.11『噛唯』に登場。京都三国岳に鎮座する御神体で、強い力を加えるとその物体を飲み込む。
- 不杷石(100グラムあたり 33,600円)
- 神衣を溶かすために硝子が用意した石。沸点が摂氏35度と非常に低く、僅かずつ触れた石を溶かす効果を持つ。
- 太歳
- stone.12『太歳』に登場。もともとは暦を作る便宜上創作された、木星の線対称の動きをする惑星のこと。作中では不老不死の秘薬の鉱物として登場、病魔に襲われた老婆を若返らせる。ただし若さと健康を保つには太歳を飲み続け、死の痛みから逃れるために永遠の時を生きなければならず、業の深さを描いたエピソードになっている。
書籍情報
- 室井まさね『るべどの奇石』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス・ビージャン〉、既刊1巻
- 2011年4月24日発売、ISBN 978-4-08-879110-4