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アーティストアクロ/桜井亜都

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著者: 桜井亜都
巻数: 9巻

桜井亜都の新刊
アーティストアクロの新刊

最新刊『アーティストアクロ 9


出版社: 小学館
シリーズ: 少年サンデーコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

T_com_eBOOKs 【アーティストアクロ/桜井亜都】田舎から憧れの『芸術の都』にやってきた15歳の少年アクロ。だが、そんな町中に炎の壁で囲まれている一帯があり、壁を作ったアーティストが人体実験場としていて…!?http://t.co/ewIBgbdjzY http://t.co/JM6jFd0v7J
ast_84_ http://t.co/99QB0VQq1q!?桜井亜都さんってアーティストアクロの人だよね・・・
nerimonmon アーティストアクロっていう漫画知ってる方いないかな・・・サンデーに連載されてて、うえきの法則の作者さんの弟子が描いたらしいんだけど、すっごく面白くてホントもうストライクで漫画買わない俺が初めて漫画買って集めた作品だけど途中からwebサンデーになったなぁ・・・

アーティスト アクロ』(Artist Acro)は、桜井亜都による日本の少年漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)2007年26号で読み切りが掲載され、2008年31号から2009年47号まで連載、その後は『クラブサンデー』に移行して、2009年11月3日より2010年3月16日まで連載された。単行本は全9巻。

あらすじ

憧れの『芸術の都』にやってきた主人公・アクロは、人々がアーティストの特殊な技巧(スキル)に恐怖し虐げられる姿を目にする。かつてのアーティストは世の中に影響を与える存在であったのだが、7年前のある事件を切っ掛けに人の魂を素材(マテリアル)として使い始めた事が変貌の始まりであった。

アクロは1人のアーティストとして立ち向かう、自らの夢を叶えるために……。

登場人物

主要人物

アクロ・ハンバッカ  
今作の主人公で、15歳の少年アーティスト。ヴルー・シエルの弟子。青天の都の出身。自分の生まれ故郷にもう一つの「芸術の都」を作るプロジェクト「オレ計画(プロジェクト)」を達成するため、「7大アーティスト」を探しに「芸術の都」に来ている。心優しく、正義感がかなり強い性格。しかしかなりの天然の世間知らずで猫舌でもある。更に血液恐怖症で、見るのも触るのも非常に嫌う(そのため止血することも出来ず、ひどい傷を負った際はそのまま自然と止血するまで放っておく)。また、自身のとんがった髪の毛(彼の技巧(スキル)を駆使しても曲がらない)を非常に気にしており、他人からそれを指摘されるとキレる。甘い物が好きで、辛い物や苦い物が苦手な様子。七歳の頃から極度のロリコンで、幼い少女が好みのタイプ。「ぎゃおう!!!」や「スパイシーだ!!!」が口癖。
所持する技巧(スキル)は「粘土細工師(クレイ・ワーカー)」。ヴルーの作品に出会ったことで後天的に身に付けたもので、手で触れた物を数秒ほど粘土化させる事が出来る。また、粘土の柔らかさ及び吸着力は本人の意思で変えることが可能。また、レオンジのアドバイスにより新たに二つの物質を合成する技巧を覚えた。ヴルーの技巧(スキル)を受けたことにより、空気を素材として扱う事が可能になり、その固めた空気を見ることができる。
デコ
13歳。アーティスト志望の少年。「芸術の都」の一区域である「モデル区域」に住んでいる。筆を用いた技巧(スキル)を持っており、日々練習をしていたが、それを危険視した彼の友人達によりリンチされそうになったところをアクロに救われる。ナジー撃破後は自由の身となり、アクロと共に「オレ計画(プロジェクト)」を達成するため旅に同行する。服のデザインは「心」という文字から考えられたとされている。
所持する技巧(スキル)は「エア・モンスター」。筆で宙に描いた生物を実体化させる。主成分は空気。その実体化させたものは軟弱であったが、レオンジの助言で強化させた。
スバル・シエル
ヴルー・シエルの息子であり、アーティスト。黒髪に白に近い黄緑のメッシュを入れている。性格はかなり失礼かつ冷酷で、自分の父親の事を「クズアーティストの代表」と呼んだり、自らの父親の名でさえ「禁句」と了していることから、親子関係は相当険悪である様子。父親の弟子であったアクロも気に食わなく思っており、見下している。しかしアクロに勝るとも劣らない天然で、かなりの負けず嫌い。更に幼い頃から基礎体力が無いため、大声を出すだけで倒れてしまう虚弱体質。ヴルー・シエルの屋敷の中でアクロにケンカを売り、一度は自らの技巧(スキル)でアクロを圧倒するが、アクロの秘策や敵の乱入により未だ決着は付いていない。アクロとは対照的に、年上の女性が好みのタイプ。所謂ツンデレキャラだが、現在はアクロに対して心を開いている。
所持する技巧(スキル)は「言霊の詩(ワード・ソウル)」。先天的タイプの技巧で、他人の言葉に宿る霊威(れいい)を吸い寄せ、足場に出現するエネルギー変換機で「響くエネルギー(クラッシュエネルギー)」に変換させ吐き出す事が出来る。また声にこもる感情が大きいほどエネルギーも強くなる。そのエネルギー変換機で足場を固定させていた事など弱点があったが、エネルギー変換機を魚型の砲身に変えて腕に装着することで改良させた。また、彼の目には言霊の形状が視え、言霊の性質や威力を分析することが出来る。また、相手が発した言霊を媒介に相手の体に入れて暗示をかけることが出来る。
ネネ・ハルモニー
アクロの幼馴染み。青天の都の出身。幼い頃からアクロに惚れている。スバル同様ツンデレキャラで、同じツンデレのスバルとは余り気が合わない。アクロの髪型を作ったのも彼女。「なぁーん!」が口癖。青天の都を目指していたアクロ達と偶然再会し、同行する。ドレッドとの戦闘中に技巧(スキル)が目覚め、アーティストになる。
所持する技巧(スキル)は「貴方のための歌(ギフト・コール)」。歌うことで呼び出したナースの服装を着用した雀のような鳥『ナイチンゲール』が持つ注射器で、他のアーティストに刺すことによって、技巧(スキル)をパワーアップさせることができる。また、制御不能にさせることが可能。尚、効果は1回のみ。刺した後に肩に羽が現れる。

7大アーティスト

ヴルー・シエル
7大アーティストの一人であり、スバルの実父。幼い頃のアクロの師匠でもある。現在は屋敷を離れており、年に一度に息子宛の手紙を送っている。笑顔が好き。
使用する技巧(スキル)は「時間鑑賞(ライフ・ムービー)」。あらゆる生体の流れる時間を一気に進めることが出来る。主な対象は植物である。
レオンジ・モンターニャ
7大アーティストの一人。主に巨大彫刻や建築を扱うアーティストであった。アート協会、「決別の時」、「何とも首の痛くなる海」の作者。チョコが好物。
かつて建築したアート協会の牢屋に収容されて、ブラッドの技巧(スキル)で封じられた状態になる。ブラッドがアクロに倒された事で開放された。
使用する技巧(スキル)は「神が宿る石(ストーン・ゴースト)」。自分の作品に触れて宿る心を探し出して対話し、自由に動かせる事が出来る。また、自分の作品の心(顔)が見える。
ドレッド・ヘルツ
7大アーティストの一人。目隠ししており、それに一つ目の文様が描かれている。かつて、技巧(スキル)のパワーを増幅させるため、自ら両目を断ち切った過去があるらしい。
クラウンによって洗脳され彼の部下となっていたが、ネネの技巧により解放された。根はかなり打たれ弱い。
所持する技巧(スキル)は「空間漂音(テルミン・ヴォックス)」。発生した二つの高周波を合わせて、互いに絡み付いた2体の竜の姿をさせた音圧(他者には見えない)で物理攻撃する。同時に音波による攻撃も行っている。
エイロ・ソール
7大アーティストの一人。
グリ・セルバ
7大アーティストの一人。最年少。ヴルーのファン。
インディー・タラッタ
7大アーティストの一人。紅一点。
バブル・スペル
7大アーティストの一人。最年長。

アート協会

クラウン
アート協会長。非情な性格。幼少時はヴルーの元に身を寄せていた。
実は青天の都の出身者で、本名は「アクロ」。父親の死がきっかけで技巧(スキル)が目覚めてしまった。アーティストを危険対象と決めた青天の都からアクロの父親が逃がしてくれたが(当時は長髪だったが、彼によって切り落とされる)、彼に憎悪を抱いていた。
所持するは技巧(スキル)「贋作師(フェイカー)」。相手の技巧をコピーし自分のものとして使用する事ができる。そしてこのスキルでコピーしたヴルーのスキル「時間鑑賞」で、青天の都を滅ぼした。
作中では、この技巧によって「空を裂く尖塔」「時間鑑賞」「粘土細工師」「ハート・クリムゾン」「光の君臨」「遠近法排除(チャイルド・ビュー)」「マイナス・D・シャッター」「千変万化の演技者」「空間漂音」を使用した。
シャープ
アート協会の上層階級で、「左の側近」として知られる。普段は常に紙に何かについて書いている。レオンジを助けようとするアクロとモカの前に立ちはだかり、一時はアクロを圧倒するものの、最終的にはアクロの技巧によって作られた剣により手持ちの技巧を破壊され敗北。
所持する技巧(スキル)は「彫刻師(エッジマン)」。リング状の手持ちに数本の刃がつるされており、伸縮しながら対象相手を切り刻む。シャープによるとあらゆる技巧が通用しないとのことだが、アクロが自身の技巧で作った剣により破壊される。
バク
アート協会の上層階級で、「右の側近」として知られる。弁髪が特徴。アート協会で行われているアーティストを強制的に生み出す残酷な実験の主要人物。彼の孫がその実験で亡くなってしまうが、芸術の都の未来のために、実験を続けている。実験を見て激怒したアクロと対峙する。一時は自らの技巧(スキル)でアクロを窮地に追い込んだが、アクロの新たなる合成する技巧(スキル)を前に敗北した。その後は、レオンジと実験台となっている人々を解放する方法をアクロに教えようとしたが、ブラッドに阻まれる。
所持する技巧(スキル)は「千変万化の演技者(エンドレス・パフォーマー)」。自らの姿を千変万化のごとく変える事が出来る。
ブラッド
アート協会の上層階級で、「中の側近」として知られる。残忍な性格。自身の技巧でレオンジとアート協会で行われているアーティストを強制的に生み出す実験の対象者達を拘束している。解放する方法をアクロに教えようとしたバクに瀕死状態にし、アクロと対峙した。アクロの囮を用いた攻撃に騙されて、隙を作り出してしまい、アクロに敗北した。
所持する技巧(スキル)は「ハート・クリムゾン」。対象者に手を向けて、体内から数本の血(本人曰くそれに溶け込んでいる心)で出来た管を作り出す事が出来る。それらを折ってしまうと、大量出血の状態になってしまう。対象者との間に遮断物があると効果が発揮されない。また、その人の心の中にいる人の形を血液に与えることができ、自身の血液にも形を与えて操っている。

討伐隊『青騎士』

バロック
討伐隊『青騎士』のリーダーであり、アーティスト。性格は残忍。7年前は色んな作品を作り上げ、人々を魅了するために奮闘していたが、作品自体が光で出来ていたため、自分自身以外見ることができなかったという過去を持つ。時代が変わってからは彼の技巧は重宝されるようになり、いつしか討伐隊『青騎士』のリーダーに就任した。自身の目を体の様々な場所へ移動させることができる特異体質の持ち主。
スバルと戦い彼を不利に追い詰めるが、ピクルスが体を巨大化させて、光を遮ったことでスバルに倒された。スバルとの戦いの途中、自分の作品がスバルに見えるかどうか聞いた。
所持する技巧(スキル)は「光の君臨(ブラック・レイ)」。目から光を取り込み、それを強力な光線に変えたり、目を手の甲に移動させて鞭のように変えたりすることができる。また、光を利用して相手から自らの姿を消すことも可能。
マーロン
討伐隊『青騎士』の1人であり、アーティスト。美を意識しており、角度などにこだわりを持つ。最初はアクロを自身の技巧で不利にしたが、彼に協力したピクルスにより通用しなくなり、アクロに倒されてしまった。
所持する技巧(スキル)は「増える自画像(グループレプリカ)」。他人の目に映った自分の姿を“複製”として出現させる事が出来る。また、他人の目に映っている限り、大人数にさせることも可能である。自分の複製と様々な陣形を組んで攻撃を行う。
メメンサ
討伐隊『青騎士』の1人であり、アーティスト。両目が顔のようになっており、常に目を閉じている。左目の「泣き目」は相手から精神エネルギーを吸い取って涙として流す。右目の「砕き目」は小瓶に入れておいた精神エネルギーを噛み砕いて、ダメージを回復させる性質に変え、注入する。
オリオ
討伐隊『青騎士』の1人であり、アーティスト。無表情。ドーナの教え子であり、最年少で「青騎士」のメンバーに選ばれた。ドーナの授業に乱入したアクロの動きを技巧で止めたが、アート協会からの命令とドーナからの命令が食い違って躊躇してしまい、彼にかけた技巧を解かれてしまった。度重なる命令の食い違いにより精神の動揺が起き、技巧が暴走し、無差別に印をつけて合図をしようとしたが、アクロによって片手を床に押さえつけられ、暴走を止められた。
所持する技巧(スキル)は「プレス・ペーパー」。手のひらサイズに折って創ったカミツキ虫を高速で相手の身体に印を付けさせて、合図でその箇所を折った紙のように変化させる。合図は両手を合わせることである。
モグラ
討伐隊『青騎士』の1人であり、アーティスト。頭まで服を被っている。返事をするのにやたらと「ハイ」が多い。学芸員の資格を持ち、戦いながら相手の技巧を分析する。スバルと戦い彼の弱点を分析して懐に仕掛けてきたが、改良された技巧(スキル)によって倒されてしまった。
所持する技巧(スキル)は「ブロック・パーツ」。触れた物をブロックのパーツのようにバラバラにする。

ブラックボックス

マルル
アーティスト。ラウとのコンビネーションで戦う。物心付いた頃から、ラウと一緒にいた。ラウと共にアクロの秘密基地から日記を奪い、第6の演目『与える女』で、アクロ達と交戦する。デコの魂を奪うがネネにより自身が隙を作ってしまい、ラウが倒されてしまったことで怒りを顕わにした。ネネとスバルの魂を奪って彼に攻撃を加えようとしたが、クラウンに中断されて、ラウを殺してこっちに戻るという命令を受けたが、彼女は拒否する。そして、スバル達の魂を戻し、ラウと三人と一緒にブラックボックスの外に脱出した。
所持する技巧(スキル)は名称不明。パントマイムで演技したものを実体化させるというもの。武器を実体化させるほか、室内の壁などにドアを実体化させてその中に入ると、誰にも見られることなく、別の場所に実体化させたドアに移動することが可能。また、相手の体に実体化させたドアで、魂を抜き取る事が出来る。相手の魂を自身の体内に入れることで、自分の体を傷つけられると、相手の体にも同じ傷が出来る。その中の一つで「突撃風船(バルーン・チャージ)」は、様々な大きさを変えることが出来る風船を実体化させて飛ばして攻撃する。なお、演技中は常に無言でいる事。そうしないと無効になってしまう。
ラウ
アーティスト。両手に手袋をつけている。マルルとのコンビネーションでは自身の技巧で彼女を援護する役割を持つ。ネネによりマルルが隙を作ってしまい、アクロに倒された。マルルと三人と一緒にブラックボックスの外に脱出した。
所持する技巧(スキル)は「演出効果(ステージ・エフェクト)」。両拳を合わせると、煙や暴風などの効果を発生させる事が出来る。
ブッチー
アーティスト。ピエロのような服装を着用している。第1の演目『いけにえの男』でアクロと交戦する。自身がアクロの技巧によって、犠牲になる事を望んでいた。アクロにより服装を素材に扱われて、倒されてしまった。
所持する技巧(スキル)は「負の空中遊戯(エネルギー・ブランコ)」。自身の負の感情を空中ブランコの形に変化させて、操ることが出来る。他人が触れると拒絶反応を起こす。
エレバス
アーティスト。象を模した面を被っている。動物に手を加える技巧を持っていた。フレイルを持っている。演目『猛獣使いの男』で、故意的にはぐれさせたデコと交戦する。自身が手を加えた象に攻撃させていたが、デコが実体化された生物により、吹き飛ばされてしまった。隙を見て彼に攻撃を仕掛けたが、象により制裁を受けた。

その他

ナジー
「芸術の都」の一区域である「モデル区域」を支配していたアーティスト。かなりのナルシストで性格はかなり残忍。支配区域の人間をさらい、人体に直接技巧を使い、それによる影響を実験していたが、それに激怒したアクロにより倒され、区域の所有を放棄し「芸術の都」から撤退した。
所持する技巧(スキル)は「マイナス・D・シャッター」。人間などの立体的物質を平面にし、壁などの「背景」に貼り付け閉じ込めることが出来る。
ウニマル
アーティスト。アート協会からの正式な任務をうけて、アクロを倒そうとしていたが、自分の技巧がアクロの技巧と相性が悪いらしく、返り討ちにされた。
所持する技巧(スキル)は「閃光の刺繍(ポイント・フラッシュ)」。針で刺した部分を突き出して尖らせることが出来る。また、人の骨も尖らせることも出来る。
ゲゲ
アーティスト。アクロとスバルの戦いに乱入してアクロを拘束したが、スバルにより倒されてしまった。後にアート協会の依頼だった事を白状した。
所持する技巧(スキル)は「影絵劇場(ダーク・シアター)」。影で作った分身を使って、影を操ることが出来る。相手を縛り付ける事も可能。
ログ
アーティスト。ヴルーの友人。ヴルーに頼まれて、ニコとピクルスを作った人物でもある。スバルの誕生日会に来ていたが、アートの本質が塗り変えられた瞬間の後、弟子であるパスタに殺害される。
所持する技巧(スキル)は「人形技師(デイア・ドール)」。人形に心を持たせ、自由に動けるようにするものだと思われる。
パスタ
アーティスト。ログの弟子。人に穴を開けることができる技巧を持っていた。ログの殺害後、ニコに倒される。
マリオ
アーティスト。
所持する技巧(スキル)は「真実の操演師(ユアセルフ・パペッター)」。人の腹から操り糸でその人の人形を取り出し、質問に答えさせる。その人形に攻撃すると、自身に返ってくる。
ドーナ
アート協会で子供達の教育指導を受け持つアーティスト。熊を教材として子供達に授業をしていたが、乱入したアクロに止められて、自身も自分の技巧で作った物の下敷きになってしまった。技巧を暴走させてしまったオリオの悪態をつくが、アクロが造ったチョークを口に押し込まれて失神した。
使用する技巧(スキル)は「意思を持つペンキ(ビック・ペインター)」。地面にペンキを数滴垂らして、ゴーレムのようなモンスターを作り出す。
トトイ
アーティスト。太った丸い身体をしている。ネネの荷物を盗み出して彼女に追いかけられるが、自分の技巧『スキル』で彼女を拘束したが、アクロに倒された。後に彼らに謝罪した。
所持する技巧(スキル)は「糸編みの木(ニット・ツリー)」。木の一部を糸のように分解して、相手を固定させることが出来る。
ダダ
レオンジの弟子。

その他

ニコ
ログの作品で、メイド型の仕掛け人形(ギミックドール)。警護係。とてつもない怪力の持ち主であり(其の力は10万馬力)、同時に体の各部分を自由に伸ばせることも出来る。スバルをパスタから助ける際に右手を損傷し、現在はそれを手袋で隠している。
ピクルス
リスのような小柄な身体を持つ仕掛け人形。スバルの世話をする係。身体を薄っぺらい形状に変化させて、壁や布などに貼り付くことで擬態化ができる。
モカ・バレンシア
学芸員(キュレーター)。真面目な部分があるが、天然でドジな一面を持つ。この世界を変えてもらおうと囚われの身となっているレオンジ・モンターニャを助け出すため、アート協会で半年間潜入していたが、そこでやらされている実験に罪悪感を持っていた。その後アクロ達に出会い、彼らと共に行動していた。
ジロー
アクロの養祖父。
かつてはヴルー専属の学芸員(キュレーター)。クラウンの頼みで、ヴルーの技巧「時間観賞」を増幅させる道具を完成させるが、それが「無惨な質問」の引き金となってしまう。
ヴルー達を追い青天の都に赴くも既に手遅れで、一人生き残ったアクロを保護し「無惨な質問」の被害者達の墓を作り続けた。
クリス
アクロ(クラウン)の父親。故人。
当時、先天的タイプの技巧を所持していたが、暴走してしまい大惨事を起こしてしまう。そして、親友であるアクロの父親の手で命を落とす。
所持する技巧(スキル)は「空を裂く尖塔(ミナレット)」。空間から円錐状の物体を出現させる。アクロ(クラウン)の技巧「贋作師(フェイカー)」によって、最初にコピーされた。

登場用語

アート
体現することで人の心をふるわし、揺り動かす力。その力は「技巧(スキル)」とも呼ばれる。
アーティスト
アートの力を持つ者の事。彼らは特殊な「技巧(スキル)」を駆使し、様々な現象を起こし、それによって様々なモノを表現し創造し、人々を魅了してきた。一種のエンターテイナー的な存在である。だが7年前、人の魂がアーティストらが扱う「素材(マテリアル)」の中に新しく加わってからは「技巧(スキル)」を武器として扱い人々に猛威を振るう者達が出現するようになった。だが全てのアーティストがそうなったわけでは無く、中には拒絶した者もいるとのこと。
アーティストは基本的に、先天的タイプと後天的タイプの二つに分かれている。
先天的タイプ(せんてんてき-)
生まれつき技巧を身に付けている。圧倒的に技量も高く、幼い頃からアート協会で教育を受けている者もいる。力のコントロールを身に付けていなければ、暴発を招く危険な面を持つ。
後天的タイプ(こうてんてき-)
感性の刺激を与える作品との出会いで、力に目覚める。また、そのアーティストの技巧(スキル)を直接体に受けると、技巧(スキル)が変化する。なお、血の成分が変化する。
7大アーティスト
アーティスト達の中でも最高峰として知られる7人のアーティスト達。アーティストという存在を世の中に知らしめたのも彼らである。
アート協会
アーティストの育成機関。7大アーティストの一人であるレオンジ・モンターニャの作品である建造物を本部にしている。各地に様々なアーティスト達を送り出していたが、7年前に豹変する。
先天的タイプであるアーティストになる子供達には、動物を教材として扱う「教育」をしている。また、一般人を椅子に拘束し、アーティストの血を混入させながら、作品を鑑賞して後天的タイプのアーティストを作る実験をしている。その変化についていけなかった人間は発火してしまう。
学芸員(キュレーター)
アーティストの作品の管理や研究や、技巧(スキル)の向上をバックアップする役職。
青天の都(せいてんのみやこ)
世界屈指の戦力を持っていた都。そこに住むのは常人の枠を超えた身体能力を持ち、武具を操る民族。戦争の「代理兵士」を生業にしていた。たった一夜で滅んだ。アクロの故郷。
P(ピカ)
この世界の通貨。
ヒトガタリ
作品である日記。書いた本人の姿に変形して、その内容を語る

書誌情報

桜井亜都『アーティスト アクロ』《小学館・少年サンデーコミックス》、全9巻

  1. 2009年1月16日発売、 ISBN 9784091215772
  2. 2009年3月18日発売、 ISBN 9784091216182
  3. 2009年6月18日発売、 ISBN 9784091220226
  4. 2009年8月18日発売、 ISBN 9784091217233
  5. 2009年11月18日発売、ISBN 9784091218889
  6. 2010年1月18日発売、 ISBN 9784091221384
  7. 2010年3月18日発売、 ISBN 9784091221896
  8. 2010年4月16日発売、 ISBN 9784091222671
  9. 2010年5月18日発売、 ISBN 9784091222985

読み切り版

登場人物

イゾル
アーティスト。所持する技巧(スキル)は「スパイラル・スモーク」。タバコから発する煙を使って、触れたものを螺旋状の紙のような状態に変えてしまう。

外部リンク