HOME > コミック > ウッド・ノート

ウッド・ノート/小山田いく

共有

著者: 小山田いく
巻数: 8巻

小山田いくの新刊
ウッド・ノートの新刊

最新刊『ウッド・ノート 8



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

manga_qma_bot 【連想】 『ウッド・ノート』/『ぶるうピーター』/『衆楽苑』/『すくらっぷ・ブック』→小山田いく // 『ワンスーパーないと』/『アリエテ2057』/『めいわく荘の人々』/『ペリカンロード』→五十嵐浩一

ウッド・ノートの既刊

名前発売年月
ウッド・ノート 1 1985-03
ウッド・ノート 2 1985-05
ウッド・ノート 4 1985-09
ウッド・ノート 5 1985-11
ウッド・ノート 6 1986-01
ウッド・ノート 7 1986-03
ウッド・ノート 8 1986-05

ウッド・ノート』は、小山田いくによる日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載された。単行本は全8巻、復刻版全4巻。

概要

水瀬高校バードウォッチング部のホームグラウンドである森に突如として現れた謎の少年、唐須一二三(からすひふみ)。彼は誰より森と鳥を愛する男であった。ゴミをポイ捨てした副部長の大潟新人(おおがたあらと)に注意したことから鳥を撮影する勝負(カメラハンティング)を行うことになる。勝負は唐須の判定勝ちとなり、唐須はその後同校に転入。バードウォッチング部に入部した。そして勝負の約束である”ウッドノート”の名前を部につける。唐須は新人とそりが合わなかったが、次第に他の部員から一目置かれる存在になり、新人とも幾多の困難を乗り越えていき、互いの能力を認めるにつれ意気投合し、部の結束は強まっていく。

登場人物

水瀬高校

バードウォッチング部”ウッドノート”メンバー

唐須 一二三(からす ひふみ)
本編の主人公。前の高校をトラブルで辞め、水瀬高校に転校してくる。そのときに”ウッドノート”の名前と、同ネームプレートを持ち込み、以後”ウッドノート”の中心的存在となる。ハシブトカラスの九郎を飼っており、いつも一緒にいる。
鳥の生活に影響を与えないことを最重要視してバードウォッチングを行う。カメラの腕や鳥を追いかける能力に長け、体力、鳥に対する愛情でも誰にも負けない。だが、鳥のことで頭がいっぱいになると時々行き過ぎることもあり、それが元祖ウッドノートを離れるきっかけにもなっている。
正義感が強く、短気で喧嘩早い。とくに鳥や森に害を与える人間にはたとえ女であろうと容赦しない。また部員との喧嘩でもまず先に手を出すのは彼である。
水瀬高のメンバーと過ごすうちに、自分の欠点を克服し、思慮深くなっていくが、高校を休学してまで全国を旅するなど、思い立つとすぐに行動してしまうところは、最後まで全く直っていない。自動二輪の免許を持っており、オフロードバイクで常に行動している。
大潟 新人(おおがた あらと)
唐須の水瀬高での1年先輩で副部長。理論家でありながら気が短く、他人の失敗には口うるさいが、それは気の小ささをごまかすための行動であった。
生物部出身で先輩の尾久とともにバードウォッチング部の設立に参加。生物部出身らしく鳥の身体構造に興味をもっており、治療の甲斐なく死んでしまった鳥を解剖したり、剥製を作ったりする。そのことから冷酷にみられがちであり「解剖魔人」などと揶揄されることもあった。
自分と正反対に感情的・行動的である唐須とは当初折り合いがつかず、衝突が絶えなかった。しかし体力ではかなわないので喧嘩を進んで売るようなことはしない。
部長に任命されてからはそれなりにリーダーシップを取るようになり、また唐須の能力も認めるようになり、唐須へのライバル心もあって人間的に成長する。引退間際の撮影対決では唐須に雪辱を果たす。機械工作などが得意。後に中庭に建設する小屋の設計も行う。
穂刈田 ひわ
唐須の同級生で、後に交際する。内気で内向的な少女ではあるが、わりと頑固なところもある。唐須のアパートの隣の部屋に引っ越してきて、唐須の面倒をみつつ、鳥のように自由に羽ばたいていく唐須の帰りを待つが、唐須についていこうとして時折無茶をする。
波間 拓也
唐須の同級生。おもに飼育担当。鳥の怪我や病気に詳しく、怪我をして保護された鳥を治療する。温厚で面倒見がいいので後輩からも慕われている。後に新人のあとを継いで部長となる。その際、三角関係に悩まされるが、部長としての立場を優先する行動をとる。
人にも甘いが鳥にはもっと甘く、怪我が治った鳥を野生に戻すことを躊躇しがちである。しかし彼が飼育、治療した鳥は放した後も部室に戻ってくるなど、鳥からも慕われているようで、その甘さもまた彼の持ち味である。自然の摂理は理解しているはずだが、鷹などが小鳥を襲うことや、カッコウの託卵などが生理的に許せない。
井津母 要
唐須の同級生。文化祭でのイベントをきっかけに入部。素人かと思われていたが実家が養鶏場を営んでおり、鶏の扱いには長けている。拓也とともに飼育を主に担当している。
基本的に温厚だが、場合によってはそれなりに怒ることもある。自動二輪の免許を所持。
小椋 ゆずり
新人の同級生で、幼馴染。新人とは憎からず思っている仲であるが、彼がはっきりしないのでなかなか進展しない。多くの部を渡り歩いてトラブルを起こし、そのせいで潰れた部もあるらしい。しかし本人は不器用ながらも楽しめることを探しているのであり、その途中で起きてしまったトラブルであった。全くの素人だが、数合わせに新人から入部を頼まれ、それをきっかけに唐須らの活動を見て本気でバードウォッチングを始める。
中盤には新人と違い活動的で誰より鳥を愛する唐須に惹かれてるようなそぶりを見せていたが(実際誘惑もしている)、結局は新人と交際するようになる。
三次野 佳呂
新入部員。唐須の1年下の後輩。独特の雰囲気を持った少年で、冗談が好きで不思議な言動をする。ふざけた言動とは裏腹にわりと冷静に物事を見ているようでもある。ひわには佳呂ちゃんと呼ばれる。真名とはいとこ同士である。
角目 真名
新入部員。唐須の1年下の後輩。名字の角目からツノメドリ、「パッフィン」とあだ名をつけられる。わりと幼く少女趣味である。後に拓也に惹かれるが、失恋する。佳呂とは幼馴染で中学まで一緒に風呂に入っていたというが真偽は不明。
後にバードカービング(鳥の模型作り)に価値を見出し、実家の小物店に置かせてもらうようになる。
尾久 実野生
バードウォッチング部長、唐須の2年先輩。新人の1年先輩で、生物部から分離してバードウォッチング部を設立する。大柄で温厚。車の免許を持っていて、愛車のジープで部員をホームグラウンドへ運ぶ。落ち着いていて人望に厚い。
木華栄
尾久と同じく唐須の2年先輩。
堤まりも
不良の溜まり場と化した石蕗ノ台高のバードウォッチング部員。ウッドノートのホームグラウンドに現れ悪さをしようとするが、一連の騒動後改心してウッドノートに校外から参加。井津母の幼馴染で、同じく実家は養鶏場を経営。後に世話役であった拓也に惹かれるが失恋をする。後に同校に”ウッドノートⅢ”を設立し、唐須からネームプレートを継承する。

小雀(こがらめ)高校

バードウォッチング部、元祖”ウッドノート”

唐須にバードウォッチングを教えた面々。唐須が転校したあとも唐須の支えとなる。

三林あとり
ひわに面影の似ている少女。唐須との関係は不明であるが、仲はよかったようである。後半にふとしたことから唐須と喧嘩してしまう。
岡本登
通称ノボさん。後に部長となる。すこしふざけた感じのする少年だが、部長としてウッドノートをまとめている。

その他の人物

和木貴彦
動物写真専門のフリーカメラマン。
ウッドノートのホームグラウンドで偶然唐須らと出会い、悶着起こすが、実は尾久の先輩で水瀬高出身であった。唐須に圧倒的な機材と腕の差を見せ付ける。唐須にとっての目標。唐須のセンスを見出し、アシスタントとして引き抜こうとする。
春児涼介
唐須が旅先で知り合った高校生。学校をさぼっては鷹や隼ばかりを追いかけているので”ファルコン”と呼ばれている。
熊谷才気
能登で朱鷺のロボットを作ろうとしている少年。資料等で唐須や新人が協力する。
平尾常ニ
ひわの幼馴染。ひわを探して水瀬高の文化祭に押しかけてくる。普段おとなしいひわだが、彼に対してのみ暴力を振るう。