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ウルトラマン超闘士激伝 新章/瑳川竜

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著者: 瑳川竜
巻数: 全5巻

瑳川竜の新刊
ウルトラマン超闘士激伝 新章の新刊

最新刊『ウルトラマン超闘士激伝 新章 5


ウルトラマン超闘士激伝』(ウルトラマン ちょうとうしげきでん)は、バンダイから発売されたガシャポンを中心とした玩具企画、およびそれを元に制作された、原作:瑳川竜脚本家・漫画原作者である三条陸の別ペンネーム。、作画:栗原仁による日本の漫画作品、およびOVA(1996年)。漫画版は1993年から1997年まで『コミックボンボン』(講談社)にて連載された。2014年からは『ガシャポンワールド』にて新章と題して再び連載が開始されている。

概要

デフォルメされたウルトラシリーズのキャラクターによる作品。ウルトラ戦士や怪獣達が装鉄鋼(メタルブレスト)と呼ばれる鎧を身に着け、鍛え抜かれた達人が武装した姿「闘士(ファイター)」となって戦いを繰り広げる。

物語は「メフィラス大魔王編」「ヤプール編」「ゴーデス編」「エンペラ星人編」の4部構成。その後新シリーズ『ウルトラマン超闘士鎧伝』(- ちょうとうしがいでん)へ移行し、第1弾「エンペラ星人編(ウルトラクロス編)」と第2弾「ダークベンゼン編」を展開した。

漫画はエンペラ星人編で完結となっており『ウルトラマン超闘士鎧伝』のストーリーは連載されなかった。当時発売された単行本は全6巻で「ヤプール編」までのストーリーが収録されており、破壊神編から最終話までの物語は未収録となっていたが、2009年12月下旬より、復刊ドットコムから全4巻の完全版単行本が隔月で発売。これまで未収録だった最終話までが全て収録された。また、2016年8月中旬より、秋田書店出版の少年チャンピオンコミックスエクストラから全8巻の完全版単行本が発売。

当時はSD(スーパーデフォルメ)ヒーローの流行期であり、本作の他にも『SDガンダム』『仮面ライダーSD』などSDキャラク活躍する作品が多数制作されていた。

ストーリー(漫画版)

メフィラス大魔王編

ウルトラ戦士の活躍により、各種族が平和に共存するようになった時代、宇宙の覇者を決めるための武道大会、第1回銀河最強武闘会が開催された。ウルトラ族、怪獣、宇宙人、地球人など多数の参加者が集まる中に、ただならぬ雰囲気をかもし出す覆面男がいた。覆面男は大会を陰で操りながら、ウルトラマンの実力を探り、ウルトラマンとの直接対決では途中棄権するも、ウルトラマンに深刻なダメージを与える。

傷ついたウルトラマンは科学特捜隊から贈られた装鉄鋼を纏い、闘士ウルトラマンとなって復活。覆面男とグルであるゼットンを決勝戦で圧倒する。それに対し、ゼットンは覆面男から与えられたハイパーカプセルを砕いてハイパーゼットンに変身するが、ウルトラマンはゼットンを打ち破り、優勝を収めた。

勝利の余韻も冷めやらぬうちに新たな事件が発生。ウルトラセブンが暗殺者ガッツブラザーズの手で十字架に封印されてしまう。全ては覆面男ことメフィラス大魔王が巧妙に仕組んだことだった。ウルトラマンはセブンを救うためのダイモード・クリスタルを求めて、キング星へと向かった。キング星に住むウルトラマンキングの試練で力を付けたウルトラマンはクリスタルの入手に成功する。

一方、メフィラスはウルトラマンがいない隙を付き、ウルトラの星に配下の鋼魔四天王を送り込む。四天王によって蹂躙されるウルトラの星。しかし、ウルトラ戦士たちの奮闘により、四天王の内、2人を倒し、残る2人は帰還したウルトラマンに倒された。

ウルトラマンとメフィラスの決戦が始まったが、メフィラスはハイパー化してウルトラマンを追い詰めていく。そこに復活した闘士ウルトラセブンが参戦。セブンたちが作り出したチャージスラッガーを手にしたウルトラマンはハイパーメフィラスに勝利した。

戦い終えた後、セブンの手でガッツブラザーズへの裁きも下され、事件は終わりを迎えるのだった。

ヤプール編

第1回銀最強武道会から1年後、ミスター・ヤンドの主催により、第2回銀河最強武闘会が開催された。大会には1年前に闘士ウルトラマンと戦い敗れたメフィラス大魔王の姿もあったが、メフィラスはかつてのような極悪非道な存在ではなく、純粋に強さに敬意を表し追求する武人へと変化していた。

ベスト4が決定した直後、怪僧マザロンが豹変して、全員を攻撃し始めた。実はマザロンはヤンドことヤプールの手下であり、超闘士の覚醒と抹殺の実行役だったのだ。エースキラーをいとも簡単に破ったマザロンはハイパーマザロンに変身してウルトラマンも追い詰めていくが、メフィラスとタッグを組んだウルトラマンの反撃により形成は逆転。それに対し、マザロンは闘技場ごと自爆を敢行するが、ウルトラマンは爆発のエネルギーを体内に取り込んで、伝説の超闘士に覚醒した。超闘士ウルトラマンはマザロンを倒すが、超闘士の力の反動によりウルトラマン自身も命を落としてしまった。有耶無耶になってしまった大会はメフィラスの優勝という形で幕を閉じたが、メフィラスに優勝者の喜びなどなかった。

ウルトラマンの死後、ヤプールの本隊は三次元宇宙に侵攻を開始。ウルトラ戦士を中心とした連合軍はヤプールの侵略に対抗し、辛くも防衛線を守っていた。メフィラスはヤプールとの決戦のための修行のパートナーとして闘士ウルトラマンタロウを指名し、辺境の星に籠り、タロウはメフィラスの指導の末に超闘士への変身を可能とした。ヤプールの本拠地がメビウス星にあることが分かり、メビウス星に集結したタロウたちはヤプール軍との最終決戦に臨んだ。

ヤプールの真の目的は、滅亡寸前のヤプール次元を救うために開発したテリブルゲートを用いて、ヤプール次元の異次元エネルギーを三次元に流し込むことで、新たなヤプール次元を誕生させることにあった。そして、自らの次元からのエネルギーを自在に操り、超闘士化したタロウすら圧倒する。絶望的な状況の中、魂だけのウルトラマンの導きを受けたタロウは、ウルトラホーンを用いて真の超闘士に覚醒。異なる次元の最強同士の死闘はタロウが制し、暴走したテリブルゲートも破壊して、ヤプール次元も救った。自らの負けを認めたヤプールは、侵略以外の方法で故郷を復興させる決意をし、故郷に戻っていった。

ゴーデス編

ヤプール大戦の最終局面において、闘士ウルトラマンタロウは闘士ウルトラマン本人から3年後に復活するとの予言を受ける。そして、3年後。武者修行の旅を終えたタロウはウルトラマンが復活したことを信じ、第3回銀河最強武闘会に出場。仲間達との再会を喜ぶタロウだが、その場に肝心のウルトラマンの姿はなかった。

大会には新たに3人のウルトラ戦士が出場していた。1人目はパワード流派の創設者ウルトラマンパワード。2人目は仮面のウルトラ戦士こと仮面騎士。3人目は未知の実力者であるウルトラマンキング。

大会がベスト4まで進んだ時、キングはタロウとメフィラス大魔王の前で変装を解いて、ウルトラマンに戻った。ウルトラマンはキングの依頼を受けて、邪悪な存在を調査すべく、キングの姿で大会に出場していたのであった。そして、パワードと仮面騎士の戦いの最中、パワードの猛攻により仮面騎士は邪悪な存在ことゴーデスの正体を明かした。ゴーデスハンターであったパワードはゴーデスを倒そうとするが、ゴーデスはゴーデス細胞を用いて、出場者たちからエネルギーを奪い取ってしまう。ウルトラマンとタロウの2大超闘士は一度はゴーデスを追い詰めるものの、ゴーデスがウルトラマングレートの身体を乗っ取っていたことが発覚したことで手を出せなくなってしまう。同じゴーデスハンターにして友であるグレートごとゴーデスを倒そうとするパワードであったが、タロウが割り込んだことで、ゴーデスを逃がしてしまった。

アジトの海魔星に戻ったゴーデスは武道会で集めたエネルギーを謎の卵に与え、強力なエネルギーを持つ戦士を生け捕りにすべく、ゴーデス五人衆を誕生させた。五人衆はウルトラマンや重装鉄鋼を纏ったウルトラ戦士たちにより全員倒されるが、ゴーデスは騙まし討ちしたタロウのエネルギーを用いて、卵に封印されていた海魔神コダラーを復活させることに成功する。しかし、コダラーはゴーデスの指示に従う気などなく、無差別に破壊を始め、もう一体の魔神、天魔神シラリーも飛来。シラリーによってゴーデスは最期を迎えるが、それによりグレートを助け出すことには成功した。2大魔神の猛攻にウルトラマンは敗れてしまうが、鋼魔四天王とパワードに助けられ、パワードの秘策で2大魔神は同士討ちを始め、相討ちとなった。

2大魔神は卵に戻るが、組み合ったまま卵に戻ったことから、究極魔神シーダに進化してしまった。戦士たちはシーダに立ち向かっていき、ウルトラの父もウルトラキーを手にして参戦するが、シーダを倒せず、ウルトラマンも倒れてしまう。そんなウルトラマンの心に太陽神の中で治療中のタロウ、グレート、パワードが語りかけ、彼らの思いを受け取ったウルトラマンは銀河永遠の生命・デルタスターを出現させて立ち上がり、シーダを倒した。

宇宙には平和が訪れたが、シーダとの戦いをエンペラ星人の軍団が静観していたことを、その時は誰も知る由はなかった。

エンペラ星人編

EXキューブの普及により、これまで沈黙を守っていたエンペラ星人の軍団は、宇宙中の星へメタルモンスを送り込み、大攻勢を開始した。

宇宙警備隊とエンペラ軍の戦いが繰り広げられる中、新人のウルトラマンネオスとウルトラセブン21は辺境のセントール星に派遣された。多少なりとも腕に覚えのある2人は怪訝に思いつつ、防衛にあたる。エンペラ軍の幹部である闘士ザム星人は彼らの実力を認め、自らの手で倒す為、降り立つが、その前に闘士ウルトラマンが現れた。宇宙警備隊は東西南北に守護闘士を配置し、ウルトラマンは対エンペラ軍用特殊部隊の銀河遊撃隊の隊長に任命されたのだった。

セントール星には先のシーダ戦で使用を余儀なくされたウルトラキーが隠されており、エンペラ軍の真の狙いはウルトラキー・ウルトラベル・ウルトラミラー。宇宙のどこかに隠されているウルトラの星の三大秘宝を手に入れることにあった。ウルトラマンはネオスと21を部下に迎え入れ、ウルトラキーも回収。専用宇宙船のスターフェニックスも完成し、遊撃隊の戦いが始まった。

遊撃隊は各銀河を飛び回りながら戦っていき、ネオスと21も闘士となるが、イーストン星に隠されていたウルトラベルは、暗黒司祭ジェロニモンの補佐を受けた闘士バルキー星人によって回収されてしまった。

闘士ブラック指令は残る2大秘宝を手に入れるべく、ジェロニモンの力で洗脳した闘士ウルトラセブン21にウルトラキーを強奪させた。これにより、ウルトラ戦士はウルトラキーの奪還と21の救出を満たすためのウルトラミラーの使用を余儀なくされるが、ウルトラミラーの使用は守護闘士の集結も意味していた。ウルトラマンと4大守護闘士によりエンペラ空軍は壊滅し、闘士ウルトラマンネオスの尽力で元に戻った21の手でブラックも倒されたが、ジェロニモンはエンペラに助け出された。ウルトラ戦士たちはエンペラ軍から銀河を守り抜くことと秘宝の奪還を改めて誓うのだった。

ストーリー(超闘士鎧伝)

エンペラ星人編(ウルトラクロス編)

エンペラ軍にウルトラの国の3大秘宝は奪われ、エンペラ星人の元でウルトラクロスが復元・復活してしまう。だが、ウルトラクロスは超古代ウルトラ人によってウルトラ戦士のような強い正義の力を持つ者以外は装着できないように作られていた。そこでエンペラは3体の巨大メタルモンスの悪の力を使い、ウルトラクロスを悪に染めようと試みる。ウルトラクロスが悪に染まるのを防ぐために、太陽神の使者であるウルトラマンゼアスが太陽の棺というウルトラクロスを元の3大秘宝に戻すアイテムを携え登場する。だが、一歩遅くエンペラがウルトラクロスを装着してしまう。さらに、巨大メタルモンス3体も合体して超巨大メタルモンス・グレイテストキングとなる。パワーアップしたエンペラ軍の猛攻の最中、闘士ウルトラマンの正義の心に、悪に染まっていたウルトラクロスが反応。その半分がウルトラマンに装着され、危機を脱する。 ウルトラマンとエンペラ、ウルトラクロス装着者同士の信念を懸けた最終決戦が展開され、その戦いはウルトラマンが制するのだった。

ダークベンゼン編

エンペラ星人を打ち破った闘士ウルトラマンであったが、ウルトラクロス装着者同士の戦いは、次元を歪ませてしまい、その歪みからベンゼン星人を束ねる王ダークベンゼンとダークベンゼン軍団が出現し、宇宙への侵略を開始。それに立ち向かうウルトラ戦士だったが、ダークベンゼンが所有する魔石の力によってウルトラ戦士たちは封印されてしまう。ただ一人残された太陽神の使者であるウルトラ戦士のゼアスはウルトラ一族に伝わる伝説に一条の救いの光を見出す。伝説に伝わる遺跡に辿り着いたゼアスはウルトラ戦士に似た石像を見つけるが、ダークベンゼンの軍団に襲撃され戦う。劣勢になるゼアスだったが、彼の勇気が石像に呼応し、伝説のウルトラ戦士であるウルトラマンティガが復活するのだった。

ハンター編

幻のパート3における話。ダークベンゼン編同様にウルトラマンゼアスとウルトラマンティガを主軸とし、ウルトラマンシャドー率いるハンター軍団との戦いを描く構成だった完全版単行本第8巻の「激熱!!超闘士道場元祖」より。

ストーリー(新章)

エンペラ星人との死闘から数年が経ち、既にこれまでの戦士の多くがレジェンドとなった時代に、第4回銀河最強武闘会が開催された。優勝者にはウルトラマンと拳を交える権利が与えられるとあって、全宇宙から屈強な戦士たちが集結し、出場者の中にはウルトラマンネオスやウルトラセブン21をはじめとしたウルトラ戦士の他に、タロウの弟子であるウルトラマンメビウスの姿もあった。大会は闘士となったガルタン大王の大躍進、優勝候補の一人であるセブン21が皇帝騎団の一人・グローザムによって敗退などの大番狂わせもあり、会場の熱気は最高潮を迎えた。

しかし、グローザムと彼と同じ皇帝騎団の一人であるデスレムの陰謀により急慮大会は中断。ネオスとメビウスの活躍により、デスレムたちを退けるも、ウルトラマンは彼らが纏う天騎甲によって捕縛され、皇帝空間に連れ去れてしまう。

ウルトラマンが皇帝空間に連れ去られた後、この事件がエンペラ星人によるものだと推測する中、エンペラ星人の配下・暗殺獣士スペクターが大勢のメタルモンスを引き連れてウルトラの国へ襲来するが、タロウたちと加勢したウルトラマンヒカリの活躍により辛うじて撃退。そしてウルトラマン救出のための特訓を始め、闘士となったゾフィーを筆頭にかつてのウルトラ兄弟としての力を取り戻したレジェンド戦士たち、そしてネオスと21、メビウス、ヒカリの新世代戦士たちは皇帝空間へ出撃した。

登場キャラクター

声はOVA版に準じる。

ウルトラ戦士

ウルトラマン/闘士ウルトラマン/超闘士ウルトラマン(声:森川智之)
本編の主人公で宇宙警備隊隊員。正々堂々とした戦いを好む好漢で正義と友情と平和のためには命を惜しまぬ精神を持つ。
メフィラス大魔王編では、打倒ゼットンを胸に、第1回銀河最強武闘会に出場。初戦でレッドキングを破り、ベスト16でゴモラを破る。準決勝ベスト16でバルタンとガッツ、ケムールとザラブ、いずれの試合も引き分けで終わったことから、ウルトラマンと覆面男の試合はベスト8から準決勝に変わった。これらの展開も覆面男ことメフィラス大魔王の策略によるもの。で覆面男ことメフィラスと対戦し、試合には勝利するも、負傷してしまう。決勝戦開始までの休養中に科学特捜隊から与えられた装鉄鋼を装備して闘士となり、ゼットンとの決勝戦に臨み、優勝を遂げる。武道会終了直後、メフィラスの策略で封印されたセブンを救うためのダイモード・クリスタルを求めて、科特隊と共にキング星に向かい、キング星での試練を経て、パワーアップを果たし、クリスタルも入手した。メフィラスとの決戦では復活したセブンを初めとした仲間たちの協力により勝利を手にする。
ヤプール編では、科学特捜隊が用意した第2の装鉄鋼を纏って、第2回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でレッドキングを破り、ベスト8でセブンが棄権したことで、ベスト4に進出。マザロンとの戦いで、超空間爆弾のエネルギーを体内に取り込んで超闘士に覚醒。マザロンを倒すも、超闘士の力の反動で死亡してしまう超生命体であるウルトラ戦士に明確な死の概念はないが、肉体を失い精神だけになった場合は死以外の何ものでもないとされている。。しかし、キングの導きにより太陽神の手によって身体が修復され、3年後に復活できることになった。ヤプール大戦では、キングの力を借りて精神だけの状態ながらもタロウの前に現れて激励し、復活とウルトラ魂を伝え、彼を真の超闘士に導いた。
ゴーデス編では、修復された身体を得て復活を果たすが、キングからゴーデス(当初は自身にも秘密だった)の調査を依頼され、キングに変装して、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でアストラ、ベスト8でメフィラスを破り、準決勝に進出。直後にタロウとメフィラスにだけ正体を明かした。ゴーデス戦からは、ウルトラホーンと同じ効力を持つウルトラクラウン付きの新装鉄鋼を使用するようになる。2大魔神にウルトラクラウンを破壊されてしまうが、鋼魔四天王とパワードに助けられ、魔神同士の戦っている間に仲間たちと共にウルトラの星に帰還。タロウ、グレート、パワードの治療に太陽神の力を借りる案を進言し、3人は回復に向かった。魔神との戦いで自信を失っていたが、仲間の信頼感を胸に立ち直り、ウルトラクラウン無しでシーダ相手に限界まで戦い抜き、太陽神の下で療養中の仲間たちから与えられたエネルギーからデルタスターを出現させて、シーダを倒した。なお、キングに変装していた際、正体を明かさないために、エースに合わせて、無理矢理のギャグ(一発芸)を行ったりもした。
OVA版では、銀河連邦生誕記念式典の模範試合でメフィラスと戦い、ツイフォンの乱入で共闘するも、スーパーツイフォンによりウルトラクラウンを砕かれてしまう。治療直後、ツイフォンと戦うメフィラスの許に駆けつけ、超エネルギー増幅装置の反動で力尽きたメフィラスの最期を看取った後、ツイフォンに再び挑んだ。ツイフォンにカラータイマーを砕かれてしまうが、人々の叫びとメフィラスとの友情により、再びデルタスターを得てツイフォンを撃破した。
エンペラ星人編では、再編成された宇宙警備隊の銀河遊撃隊の隊長及びスターフェニックスの艦長としてネオスや21を指揮して戦い、装鉄鋼も一新された。
新章では、第4回銀河最強武道会のシード選手として出場。彼以外のウルトラ戦士歴代出場者は大会には参加せず、後輩たちを見守っている。
ウルトラマンの装鉄鋼(及び新装鉄鋼)の構成は右肩が抜けているボディアーマーを中心に、左肩と左前腕に装甲を付け、右前腕はバンテージ状の布(第1回武闘会は負傷時の包帯そのまま)を巻いている。第1回武道会で着用した最初の装鉄鋼は科学特捜隊曰く「急ごしらえ」であり、そのこともあって第2回武道会では胸当てと肩当てが増加された、新装鋼鉄は第1回武道会仕様に酷似しているが、黄金と青を基調とした見栄えのする色となっている。エンペラ星人編からは、全く新しいデザインの黄金の装鉄鋼を着用。新章に於いて新たに登場した装鉄鋼はシングルショルダー型のアーマーと両腕の手甲という初期のコンセプトに立ち返ったもので、左肩には自らの横顔がレリーフとして施され右肩にはサッシュ状の帯が巻かれるなど神々しさすら感じさせる独特のスタイリッシュなデザインとなっており、アーマーにはウルトラアプリをインストールされたタッチパネル型コンピュータが内蔵されるなど最新テクノロジーも盛り込まれたものとなっている。
  • 主なオリジナル技・武装
    スペシウムアタック: スペシウム光線の構えからエネルギーを集中してアタック光線の形で放つ技。対ゼットン用に編み出すが、ゼットンとの戦いの前に、メフィラスのエネルギー弾を相殺するために披露することになった。ハイパーゼットン戦ではピグモンが付けていた風船からヒントを得て、拳に集約した状態で零距離から放ち、ハイパーゼットンに勝利した。
    スペシウム超光波: スペシウムアタックの発展型。通常使用でも星の2、3個は軽く吹き飛ばせる威力を誇る。最初は右腕だけにエネルギーを集中して掌から放ったが、コダラー戦からはスペシウムアタックの要領で拳から放つようにもなった。なお、2つの撃ち方で威力が異なるのかどうかは不明。
    超テレポーテーション(スーパーテレポーテーション): メフィラス星での修行でハイパーエネルギーを扱う能力を得たことで使用可能となった強化テレポーテーション。自身だけでなく周囲のものもテレポーテーションさせることができる。しかし、元々のテレポーテーション自体がウルトラマンのエネルギーを大きく消耗させる為、その強化版はさらにエネルギーを消耗させてしまう。マザロンが発動した超空間爆弾を無人の惑星に転送する際に用いた。
    S-1潜行装備: 特殊潜航艇S号を模した水中用ユニットで背面に装備する。OVA版フルカラークロスのみの装備で劇中未使用。
ガシャポンは、鎧伝パート2以外の全ての段でラインナップされ種類は最多数。ノーマル版と闘士、超闘士以外にも精神体の通常時とマント着用版も発売された。なお、通常の超闘士姿は全員サービスのみの商品化だった。
ウルトラセブン/闘士ウルトラセブン(声:関俊彦)
宇宙警備隊員にしてウルトラマンの親友。レオの師匠でもあり、彼に格闘技を教えた。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武闘会に出場。レオを破り、ベスト8に進出。ゼットン戦では覆面男との戦いで負傷したウルトラマンの回復のために戦うも敗北する。武闘会終了直後、傷ついたウルトラマンを担ぐためのタンカを探している最中にガッツ星人に襲撃され、エネルギーを封印する棺に封印されてしまう。ウルトラマンがキング星で入手したダイモード・クリスタルをウルトラ警備隊に照射されたことで復活。ウルトラ警備隊の用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、メフィラスとの決戦に臨んだ。戦い終えた後はジャック、エース、タロウ、レオ、アストラと共にキング星で修行を行った。なお、ハイパーゼットンがゾフィーのM87光線をも吸収した際、驚きのあまり、アイスラッガーが上に飛んでいってしまうというコミカルシーンが描かれた。
ヤプール編では、第2回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でエレキングを破り、ベスト8に進出するが、新ルールのデスマッチに反対し途中棄権。対戦予定だったウルトラマンとイメージバトルを行った際、ウルトラマンがメフィラス星で復興の手伝いと修行を行ったことを知る。超テレポーテーションで無人の惑星に移動したウルトラマンが超闘士となったことで生じたエネルギーからウルトラマンが無事なことを察して、エース、タロウ、レオ、アストラと共に駆けつけるが、動揺するメフィラスの姿を見てウルトラマンが亡くなったことを予感し、それが的中した際には膝をついた。ヤプール大戦では、ホーク・ウェポンでパワーアップを果たし、亡きウルトラマンの代わりに銀河連合軍の戦闘指揮官を務めた。ヤプール軍との最終決戦では、ホーク・ウェポンの各パーツを用いたフルアーマー闘士ウルトラセブンになった。ジャンボキング戦ではスフィンクスが怨霊エネルギーを送り込んでいることを察して、エースとの連携でスフィンクスにダメージを与えることに成功し、ジャンボキングとスフィンクスにマグネリウム・シュートで最後の一撃を叩き込んだ。ハイパーヤプール戦では同時攻撃を仕掛けるも逆に剣を破損し、最後の賭けとしてヤプールの装鉄鋼破壊を行った際は右半身を破壊した。タロウとの戦いで動けなくなったヤプールにとどめを刺そうとするが、スフィンクスの懇願を見て「ウルトラマンでもタロウでも同じことをする」とヤプールにとどめを刺すのをやめた。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でパワードに敗退する。準決勝の最中、正体を明かしたゴーデスの放ったゴーデス細胞にエネルギーを吸収されてしまい、ウルトラマン、タロウ、パワード以外の参加者たちは武道会終了後、治療に専念することになる。療養後、重装鉄鋼を装備し、シーダとの戦いに臨んだ。メフィラスと共にウルトラキーを発射した際はエネルギー供給を行った。
OVA版では、模範試合のレフリーとして登場。その後、80、ライザーGと共に地球でのツイフォン迎撃の任に当たるが敗北。
エンペラ星人編では、再編成された宇宙警備隊の北銀河の守護闘士を担当し、装鉄鋼も守護闘士用に一新。北銀河メンバーには地球防衛チームや闘士怪獣軍団がいる。後輩の21に関しては、同じ一族ということで昔から目をかけていた。
新章では当初、第4回銀河最強武闘会にはレジェンド戦士として参戦せず、ネオスや21といった新世代の戦士たちの戦いぶりを見守っていたが、デスレムの陰謀により大会が中断された後は集められた他のレジェンド戦士たちと共にタロウの特訓を受けかつてのウルトラ兄弟としての力を取り戻し、ノタニー博士を中心とした地球防衛チームの技術陣の開発したメテオール・ネオメビューマーで皇帝空間に赴き、復活したエンペラ軍=皇帝騎団との再度の戦いに臨む。
セブンの装鉄鋼は両脛・右前腕・右手に装甲を付け、肩アーマーはウルトラホーク3号の翼を模したデザインであり、首には白いマフラーを巻いている。重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルはアイスラッガーを模したデザインのものが両肩に備わっており、胸部には自分のプロテクターの意匠が盛り込まれている。守護闘士からはマント付きの黄金鎧を着用。
カードダスのイラストやOVAでは、他のウルトラ戦士と同様人間型の口をしているが、漫画版ではセブンだけ口元が原作に準拠している。
  • 主なオリジナル技・武装
    チャージスラッガー: スペース・チャージで強化したアイスラッガー。エースのスペースQが失敗したのを受け、まだ動ける仲間たち(ゾフィー、ジャック、タロウ、グレート)のエネルギーを蓄えて使用。セブンの脳波コントロールでメフィラスを追いつめるが、メフィラスがタロウを盾にしたことで急停止。その直後、セブンがメフィラスに動きを封じられてしまい、失敗しかけるが、セブンがエメリウム光線で再度のチャージを行い、その際の爆風で飛ばされた後、ウルトラマンの手に渡り、メフィラスに逆転の一撃を叩き込んだ。
    ホーク・ウェポン1号: ウルトラホーク1号を模した武装。分離後は剣(アルファ・ソード=α号型)・盾(β号型)・背面ウィング(γ号型)になる。フルアーマー時は剣と盾のみが用いられたが、重装鉄鋼時のフルアーマー版は翼も用いられた。
    ホーク・ウェポン2号: ウルトラホーク2号を模した武装。左右に開閉後は先端部から光線を発射する二連装キャノン砲となり、背中に装備して使用。改修後は先端部の内側に可動式の小型銃も備えられた。漫画版での劇中内、セブンは2号を単体で使用したことはなかったが、エースが使用。
    ホーク・ウェポン3号: ウルトラホーク3号を模した武装。分解することで、先端部と翼は弓矢(ウルトラアロー)、それ以外の部分はバックパックになる。矢は実体とビームの両方を使用可能。装鉄鋼・重装鉄鋼いずれのフルアーマー時もバックパックは装備されなかったが、バックパックにはミサイルが備わっていることから、ライザーGの右腕に装備して使用された。
    ウルトラアロー マグネリウム・シュート: ホーク・ウェポン3号の弓矢から放たれる何箇所にも散らばった拡散ビーム。
ガシャポンフィギュアは、ヤプール編までは皆勤。ホークウェポンが付くことで様々な武装形態を作ることができる。また、ほとんどがアイスラッガーの着脱可。
ウルトラマンジャック/闘士ウルトラマンジャック(声:影丸茂樹)
宇宙警備隊隊員で思慮深く真面目な好青年。おふざけ担当のエースに対するツッコミ役の一人でもある。 まだ少年だったタロウの中に潜在する大いなる力を見出した最初の人物であり、彼の戦士としての成長を見守る。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。ベスト8でエースとあたるが、ゼットンを食い止める作戦の一環として自ら棄権した。鋼魔四天王のザラブとの戦いでは戦意を喪失したタロウを庇い捨て身のカウンターを繰り出し、相討ちとはいえ倒し、タロウを叱咤激励した。最終局面において再び立ち上がり、チャージスラッガー用のスペースチャージを行う。
ヤプール編では、MATが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でエースキラーの繰り出す数々の必殺技に大苦戦の末、痛恨の一撃を食らい敗北。マザロンが豹変した際、主催者のヤンドへ大会の中止を打診しようとするが、ヤンドの部屋で拉致され、ヤプール側近のアンチラ星人に摩り替えられてしまった『ウルトラマンA』において、アンチラ星人が郷秀樹に化けて登場したことへのオマージュ。ウルトラブレスレットは右腕に装備していた。。ヤプール大戦の最中、氷の惑星・リーズ星で氷漬けにされていた所を偽ジャックことアンチラ星人を倒したセブンとレオ兄弟によって救出される。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でのゼットンとの試合に敗れる。ゴーデス細胞の療養後、重装鉄鋼を纏って、シーダとの戦いに臨んだ。シーダとの戦いの最中、親分であるササヒラーを見限ったヤメタランスに手を貸し、ウルトラブレスレットをなまけ放射能を防ぐバリアーを張る首輪に変形・装着させて、共に地球人達の救出作業を行った。
OVA版では、怪彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。シネラマブラスターでツイフォンに攻撃するも通用せずに敗北。ツイフォンとの戦いが終わった後、メフィラスの死を悔やむタロウを励ました。
エンペラ星人編での動向は確認されていない為、どの銀河区域に属しているのかは不明。
新章ではレジェンド戦士として銀河最強武闘会には参戦しなかったが、大会が中断された後にエンペラ軍団によるウルトラの星への襲撃を撃退する。その後皇帝空間攻略部隊に選抜され、超闘士タロウによる鍛錬でウルトラ兄弟としての力を取り戻した後ネオメビューマーで皇帝空間に突入、超闘士ウルトラマンによって倒された後四天騎星の一人として蘇り再び登場した闘士デスレムと戦う役割を担う。
ジャックの装鉄鋼は背中にMATマークを思わせる形状のウイングを持つスピードタイプのデザイン。重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルは両肩に備わっており、重装鉄鋼全体がウルトラブレスレットを模したデザインとなっている。
  • 主なオリジナル技
    シネラマブラスター: エネルギー増幅メタルから放つ。ツイフォン戦で使用し、その際には「シネラマブレスター」と呼称された。
ガシャポンフィギュアは3部までのシリーズごとに1〜2体の数種類発売。アンチラ星人が扮した偽ジャックも発売された。「人気キャラ集合」の触れ込みがあるシリーズには全て登場している。
ウルトラマンエース/闘士ウルトラマンエース(声:西村智博)
宇宙警備隊隊員で光線技の達人。熱血漢で後先考えない激情家であると同時にギャグ要員でもある完全版単行本第3巻における栗原仁のコメントによると、原作担当の瑳川竜から「マンやセブン達には絶対にギャグをさせないで下さい」と釘を刺された上で、「エースはギャグをしてもいいですよ」と言われたため、自由に描かれたとのこと。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。ベスト16でバキシムを破り、ベスト8に進出。ウルトラマンの回復の時間稼ぎのために、ベスト8でジャックが棄権し、体力を温存した状態でベスト4に進出。準決勝でゼットンと戦うが、光線技を反射するゼットンに大苦戦し、最後は立ったまま意識を失った。しかし、そのファイト溢れる戦いぶりは、ウルトラマンも認めるほどのものであり、ウルトラマンはゼットンとの決勝戦ではエースの技であるエースリフターを放った。仲間たちがハイパーゼットンを止めるために攻撃を仕掛けるが、自身は戦う力が残っていなかった為、見守ることしか出来なかった。メフィラス軍との戦いでは、ウルトラマンを追い詰めていくメフィラスに対して、ゾフィー、ジョーニアス、80のエネルギーをチャージしてスペースQを試みるも、エネルギーホールをメフィラスに吹き飛ばされ不発に終わる。戦い終えた後、グレートの手で頭に包帯を巻かれた。グレートのことは煙たがっていたが、彼の誇り高さを知ってからは、友情を抱くようになる。
ヤプール編では、TACが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。超獣と戦った経験からヤンドの正体に気付きかけるも、誤魔化されてしまう。ベスト16でゴモラを破り、ベスト8でエースキラーとの因縁の対決を展開し、メタリウムバーストで勝利を掴みかけたが、電磁光へと吹っ飛ばされたエースキラーを救おうとして自らが電磁光に接触、戦闘不能となり敗退する。このことが元でエースキラーとは奇妙な友情で結ばれる。セブンたちと共にウルトラマンの許に向かう最中、超闘士となったウルトラマンの力に安心感を抱いていたが、タロウに否定された。ヤプール大戦では、ヒール星での任務にあたっていた際、敵幹部のアプラサールことアプラサとの恋と死別を経験。その戦いでメビウスの鍵を入手し、エースキラーと共にメビウス星での最終決戦に臨んだ。ジャンボキング戦ではセブンとの連携によりホーク・ウェポン2号を用いてスフィンクスにダメージを与え、ジャンボキングの弱体化に繋げたが、セブン専用装備をフルパワーで使用した反動により、装鉄鋼を破損する。ハイパーヤプール戦では同時攻撃でウルトラナイフを放つも通用せず、最後の賭けとしてヤプールの装鉄鋼破壊を行った際は左半身を破壊した。テリブル・ゲートの暴走により、ヤプール次元が一気に壊滅しそうになった際には、一時は逃げようと言い出すも、タロウに同調して仲間たちと共にエネルギーを与えた。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でレオを破るが、ベスト8で仮面騎士に敗退する。仮面騎士がグレートにそっくりだと感じていただけに、仮面騎士ことゴーデスがグレートの身体を乗っ取っていたことをパワードとほぼ同じタイミングで気付いた。ゴーデス細胞の療養後、重装鉄鋼を纏って、シーダとの戦いに臨んだ。
OVA版では、怪彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。新兵器のメタリオンソードを用いるも、ツイフォンには通用せずに敗北。
エンペラ星人編では、再編成された宇宙警備隊の南銀河の守護闘士を担当し、装鉄鋼も守護闘士用に一新。南銀河メンバーにはアストラの姿が確認されている。
新章ではレジェンド戦士として銀河最強武闘会には参戦しなかったが、デスレムにより大会が中断された後に皇帝空間攻略部隊のメンバーに選抜され、タロウによる修行でウルトラ兄弟としての力を取り戻し皇帝空間へと乗り込む。そこで嘗て自らが地球赴任時に倒した第一次侵攻隊の長たるヤプールが四天騎星の一人として復活し現れ、エースは過去の因縁に決着を着けるべく彼に戦いを挑む。
エースの装鉄鋼は胸部はタックスペースを模しており、手甲には「A」と描かれている(手甲部分は少しぶかぶか)重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルは「A」を横にしたものが2つ合わさったデザインで胸部に備わっている。守護闘士からはマント付きの黄金鎧を着用。
  • 主なオリジナル技・武装
    メタリウム・バースト: メタリウム光線のエネルギーを地上に走らせ、地面ごと相手を吹き飛ばす技。エースキラーに使用した。
    Wメタリウム光線(ダブルメタリウム光線): ウルトラ戦士の能力をコピーしているエースキラーと協力して放った合体光線。ジャンボキング相手に使用するが通用しなかった。
    メタリオンソード: エネルギー増幅メタルが変形した片刃剣。ツイフォン破壊任務で用意したものだが、その大きさの前に斬りかかることもできなかった。彗星戦神に姿を変えたツイフォンに使用するも、ツイフォンの刃で折られてしまう。
ガシャポンフィギュアはジャックよりやや多い程度販売。
ウルトラマンタロウ/闘士ウルトラマンタロウ/超闘士ウルトラマンタロウ(声:堀川りょう)
宇宙警備隊隊員にしてウルトラの父とウルトラの母の実子。まだ少年ではあるが、潜在能力を秘めている。ウルトラマンに憧れる反面、彼への依存度も高かったが、幾多の戦いを通じて、改善されていった。エースからは「タロ坊」とも呼ばれている。ブレスレットはタロウブレスレットの方を使用。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。ベスト16を前に敗退し、ウルトラマンとゼットンの決勝戦時には、エースの看護を行っていた。鋼魔四天王との戦いでは、ケムールに集中攻撃が通用しなかったことで戦意を喪失してしまい、そこをザラブに狙われるが、ジャックに助けられる。怒りによって底力を発揮してケムールに突撃するが、力及ばず、やられそうになるが、帰還したウルトラマンに助けられた。最終局面において再び立ち上がり、チャージスラッガー用のスペースチャージを行う。なお、ウルトラマン同様に覆面男を警戒しており、セブン暗殺事件の際は覆面男の目論みと察し、メフィラスが宣戦布告してきた際には真っ先に覆面男の正体であることに気付いた。
ヤプール編では、ZATが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でメフィラスと対戦し、ウルトラの星の一件から猛攻をしかけるが、スピードに頼った戦い方が災いして敗北。その後、ハイパーマザロンに苦戦するウルトラマンの救援をメフィラスに土下座してでも懇願したそれまではメフィラスのことを「あいつ」や「あんた」と呼んでいたが、救援を懇願した際には「あなた」と呼んだ。。セブンたちと共にウルトラマンの許に向かう最中、ウルトラマンが遠くに行ってしまいそうな嫌な予感に駆られるが、その予感は的中してしまった。ヤプール大戦では、事実上の主役格を担当。かつては敵として憎んだメフィラスを師として鍛え上げられ、メフィラスの人としての器に触れることで肉体のみならず精神的な成長も遂げて行き、超闘士への変身も可能となった。メフィラスのことも「メフィラスさん」と呼び、慕うようになる。ヤプール戦では、メフィラスがヤプールに倒されたことに逆上し、超闘士状態で猛攻を仕掛けるが、ヤプールのペースでエネルギーを消耗していき、意識を取り戻したメフィラスと彼から頼まれたセブンとエースにより落ち着きを取り戻すが、超闘士の力は残り1分だけとなってしまい、ハイパーヤプールの攻撃からエースキラーを助けたことで超闘士の活動時間をさらに消費してしまった。しかし、キングの力を借りてテレパシーを送ってきたウルトラマンから“ウルトラ魂”を説かれたことで戦意を取り戻したタロウはウルトラホーンを覚醒させて真の超闘士となった。本来の姿に戻ったヤプールとの激闘を制し、暴走したテリブル・ゲートを仲間たちのエネルギーを結集して放ったコスモミラクル光線で破壊することにも成功したことで、三次元世界だけでなく崩壊に瀕したヤプール次元をも救うという奇跡を起こした。ヤプール大戦終結後、ウルトラマンの「3年後に復活し、武道会で戦う」という約束のために、武者修行の旅に出た修行から帰還する描写は『ウルトラマンタロウ』第1話冒頭のオマージュ。
ゴーデス編では、新装鉄鋼を纏って、第3回銀河最強武闘会に出場。その中にウルトラマンの姿はなかったが、パワード流派の創始者であるパワードの見せた静かなる強さに、ウルトラマンの強さと通じるものを感じ興味を覚える。大会においてはベスト16にてPレッドキング、ベスト8ではベスト16でのゴモラVSエースキラーの勝者と戦い勝利、ベスト4へと駒を進める。キングとメフィラスの試合終了後、キングに変装していた身を窶したウルトラマンとの再会を果たす。ゴーデスとの戦いにおいてはパワードの指示で超闘士のオーラを纏うことにより、ゴーデス細胞を無力化するも、エネルギーのほとんどを吸収されてしまっていたので満足に戦うことが出来ずにいたが、ウルトラクラウンで超闘士になったウルトラマンとのダブル超闘士でゴーデスを追い詰めていく。しかし、グレートの身体ごとゴーデスを倒すことを優先したパワードの放ったメガ・スペシウム光線を自ら受けてしまい、ゴーデスを逃がしてしまった。ゴーデス捜索では幼馴染のピッコロの協力のおかげで、ゴーデスの隠れ場所を探り追い詰めたが、グレートの声を使ったゴーデスの騙し討ちに遭い、コダラー復活のために全エネルギーを吸い取られる。太陽神の内部で治療中にパワードの精神感応を通じて、グレートとパワードと共に、ウルトラマンに力を与え、デルタスター誕生に繋げた。
OVA版では、怪彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。超闘士状態で全てのパワーを込めたストリウム超光波を放って彗星を破壊。正体を現したツイフォンとの戦いでもストリウム超光波を放つも通用せずに敗北。救護船で逸早く目を覚ますが、モニター越しで師メフィラスの最期を看取ることになる。
エンペラ星人編では、再編成された宇宙警備隊の東銀河の守護闘士を担当し、装鉄鋼も守護闘士用に一新。東銀河のメンバーは不明。エンペラ海軍にウルトラベルを奪われてしまうが、エンペラ空軍との決戦時にはウルトラマンの許に他の守護闘士と共に集結し、空軍を壊滅させた。戦い終えた後、失態を取り返すためにも、もっと強くなると意気込むネオスと21に、最も重要なのはウルトラ魂だと諭したその際、ウルトラマンはタロウにウルトラ魂を教えていたことを忘れていたという天然を見せた為、タロウは「あなたが僕に教えてくれたことですよ」と告げた。
新章では、宇宙警備隊の教官になっており、メビウスを育てた。また、ブレスレットもキングブレスレットに変更されている。
銀河最強武闘会には他の兄弟達と同じくレジェンド戦士として参加せず、愛弟子メビウスの戦いと成長を間近で見守っていたが、復活したエンペラ星人の尖兵だったグローザムとデスレムにより大会が中断された後、他のレジェンド戦士たちを嘗てのウルトラ兄弟としての力を取り戻させるために鍛え直し、メビウスたち新世代戦士たちと共に皇帝空間へと突入する。
そこで四天騎星の一人として復活し現れたメフィラス大魔王と再会し、彼が生前遺した「自分が悪に歪んだ時にはお前が俺を倒せ」との言葉に従い師との約束を果たすためにメフィラスとの戦いに挑む。
超闘士としての力はウルトラマンと互角以上だが、年齢から来る経験や精神面では僅かにウルトラマンの方が上。パワードから「その甘さが必ずゴーデスの付け入る隙となる」と指摘され、本人も「自分の未熟さが嫌になる」と自覚しているが、今後の修行次第ではまだまだ伸びる可能性も充分にある戦士とされている。メフィラスの死を乗り越えて、さらなる成長を遂げた。
タロウの装鉄鋼は、ZATの隊員服を模したデザインで、首には白いマフラーを巻いている。新装鉄鋼は旧装鉄鋼以上に鎧らしいデザインとなった。守護闘士からはマント付きの黄金鎧を着用。
  • 主なオリジナル技
    ストリウム超光波: タロウ版スペシウム超光波。ヤプール暴走態との戦いで初使用。
    零距離光線(正式名称不明): ヤプールの筋力強化変身態を破る際に使用。ウルトラマンがハイパーゼットン戦で用いた零距離スペシウムアタックの応用技であり、ヤプールの身体を覆っているエネルギーの膜をぶち破り、そこから全エネルギーを注入して爆発させた。
    Wオーラ光線(ダブルオーラ光線): 超闘士のオーラをそのまま光線に転換して放つ、超闘士ウルトラマンとの合体光線。パワードの助言を元にゴーデス戦で使用。ゴーデスにダメージを与えるが、ゴーデスの仮面騎士の衣装全てが吹き飛んだことで、ゴーデスがグレートの身体を乗っ取ったことが公になった。
ガシャポンフィギュアは、ヤプール編までは数多く登場。超闘士姿はウルトラホーン版のみが発売された。
ウルトラマンレオ/闘士ウルトラマンレオ(声:関俊彦)
獅子座L77星出身の宇宙警備隊隊員でセブンの弟子。光線技よりもセブン直伝の格闘を駆使した肉弾戦を得意としており、ヌンチャクも用いる。ノリの良い熱血漢ではあるが、目上の者や対戦相手への敬意を払うという真面目な面もある。セブンへの敬慕の念は強く、彼を傷つけた者に対する怒りはウルトラマン以上に激しい。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。師匠であるセブンとの試合で敗退。大会終了直後、ガッツブラザーズによって十字架に封印されたセブンの姿に烈火の如く怒り、ガッツブラザーズへの復讐を期して勝手に飛び出す(この行為はゾフィーによって黙認されたので咎めはなかった)やがて、捜し求めたガッツブラザーズを捕らえ、ウルトラの星に帰還。既に戦いは終わっており、セブンが復活したことを喜びながら、ガッツブラザーズを差し出した。
ヤプール編では、MACが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。初戦でマグマ星人を撃破し、ベスト16でバキシムに敗れた。セブンたちと共にウルトラマンの許に向かう最中、ウルトラマンとマザロンの最後の戦いが始まったことを察した。ヤプール大戦では、アンチラ星人との戦いで負傷し、最終決戦には参加しなかった。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でエースに敗退。ゴーデス細胞の療養後、重装鉄鋼を纏って、シーダとの戦いに臨んだ。
OVA版では、怪彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。ツイフォンの体当たりで敗北する。
エンペラ星人編にて再編成された宇宙警備隊における動向は描かれていないが、アストラがエースに従事していることから、一緒に従事している可能性が高い。また、ウルトラマンがネオスと21にウルトラキーがババルウ星人に強奪されたことがあったのを説明した際、レオ兄弟の活躍でウルトラキーを取り戻せたことも語られた。
新章では他のウルトラ兄弟とともにレジェンド枠として武闘会には参加しなかったが、グローザムとデスレムにより大会が中断された後ウルトラの星に大挙攻め寄せてきたエンペラ軍団を迎撃する戦いの中で暗殺闘士スペクターの暗殺剣によりアストラ共々倒され負傷する。その際に鏡を使って自由自在に移動し敵に奇襲をかけるスペクターの能力を見抜き驚異的な回復力でゾフィーと共に戦線復帰、スペクターと戦うヒカリの窮地を救う活躍も見せた。エンペラ軍団撃退後に皇帝空間攻略部隊のメンバーに選抜され、他の兄弟同様タロウによる鍛錬の結果ウルトラ兄弟としての力を取り戻すと共に新たな技も身に着け皇帝空間へと乗り込む。そこでヒカリとバトンタッチする形で嘗て戦い敗れたスペクターへのリターンマッチを兄弟で挑み、奇策を用いるスペクターを正々堂々たる武人としての戦いぶりで圧倒。アストラと放った必殺のウルトラWクラッシャーで完勝する。
レオの装鉄鋼は右半身に装備した獅子頭型手甲と肩当以外に装甲はなく、布状のものが全身を覆う拳法着タイプ。それゆえに「カラータイマーを保護する」役割も備えているウルトラ戦士用装鉄鋼としては珍しいものとなっている。重装鉄鋼のエネルギー増幅メタルは獅子の頭部を模したものを右肩に備えており、左肩の装甲はレオの頭部を模している。
ガシャポンでは、1〜3部までで1体ずつ登場した。カラー製品「ポケットヒーロー」でのラインナップによりアストラより種類が多い。
主なオリジナル技
 レオスープレックス
第二回銀河最強武闘会において披露されたジャーマンスープレックス型の技。マグマ星人を一発でKOするほどの威力を誇る。
獅子王連破弾(ししおうれんはだん)
タロウとの修行により編み出されたレオの新しい必殺技。瞬間的に高めた闘気を拳に乗せ、一秒間に百発以上のパンチの連打を繰り出す。
ウルトラW(ダブル)クラッシャー
スペクターへの止めを刺したアストラとの兄弟合体技。アストラが敵を上空へ持ち上げ急降下、そこにレオの推力を合わせることで敵を脳天から地面に叩きつけるパイルドライバー型の必殺技。
アストラ/闘士アストラ(声:山口勝平)
レオの双子の弟で若き宇宙警備隊員。兄のレオとは2人で1人といった風情で、いつも一緒にいる。
レオとは逆におとなしめの性格だが、実兄レオを含め兄弟たちへの武人としての深い尊敬の念を持つ。
メフィラス大魔王編では、第1回銀河最強武道会に出場。どの試合で敗退したかは語られなかった。大会終了直後、ガッツブラザーズ追捕に飛び出したレオの抑え役としてゾフィーの命を受けてレオに同行。共にガッツ・ブラザーズを捕らえる。
ヤプール編では、MACが用意した装鉄鋼を纏って闘士となり、第2回銀河最強武闘会に出場。予選でミスターサンタ(ウルトラの父)に手も足も出ずに敗れる。そのことでエースに叱られ、ユリアンに毒舌を吐かれ、レオに至っては「ウルトラ戦士の恥さらし」とまで罵られて説教されてしまう(後に、サンタの正体を知ったことで、納得する)セブンたちと共にウルトラマンの許に向かう最中、ウルトラマンとマザロンの最後の戦いが始まったことから急いで向かうことを促した。ヤプール大戦では、兄同様にアンチラ星人との戦いで負傷し、最終決戦には参加しなかった。
ゴーデス編では、第3回銀河最強武闘会に出場。ベスト16でキング(実はウルトラマン)と当たり、敢無く敗退。ゴーデス細胞の療養後、重装鉄鋼を纏って、シーダとの戦いに臨んだ。
OVA版では、怪彗星ツイフォン破壊班の一人として活動。ツイフォンの体当たりで敗北する。
エンペラ星人編においては登場しなかったが、本編内の画面情報から南銀河の守りについているエースの下で任務に従事している模様。
新章では他の兄弟同様レジェンド戦士として武闘会へは参戦しなかったが、デスレムによる大会中断後エンペラ軍団によるウルトラの星への襲撃の際に兄と共にスペクターの凶刃に倒され負傷する。
その後レオ同様短時間で回復しゾフィーと共に戦線復帰、スペクターの鏡を使った戦術を封じ撤退させる。
エンペラ軍団撃退後は皇帝空間攻略部隊のメンバーに選抜されタロウによる鍛錬でウルトラ兄弟としての力を取り戻し新たな技も身に着け皇帝空間へと乗り込む。そこで嘗て敗れたスペクターと再戦、レオとの兄弟合体技ウルトラWクラッシャーでスペクターに止めを刺す。
アストラの装鉄鋼と重装鉄鋼はいずれもレオと左右対称のものとなっており、重装鉄鋼の左右非対称の通常装甲部分はアストラの頭部を模したものになっている。
ガシャポンは、レオとほぼ左右対称のポーズをとっている物が3種類発売。
・主なオリジナル技
ウルトラWクラッシャー
ゾフィー/闘士ゾフィー(声:江原正士)
宇宙警備隊隊長。銀河最強武道会では審判を務める。
メフィラス大魔王編では、第1回大会決勝時、審判という立場を捨てて、暴走したハイパーゼットンに挑むも、ハイパーメテオ火球に黒焦げにされてしまう。鋼魔四天王との戦いではジャックたちを先に行かせるために、1人でPSY=バルタン部隊の相手を引き受けた。80と共に救援に駆け付けた際には、ケムールに握り潰されていたジャックを救出。最終局面時のスペースチャージ時の際はチャージを2回も