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カードキャプターさくら/CLAMP

共有

著者: CLAMP
巻数: 12巻

CLAMPの新刊
カードキャプターさくらの新刊

最新刊『カードキャプターさくら 12


出版社: 講談社
シリーズ: 講談社コミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

Siro131818 RT @chibiusagi1221: 改めて洞爺湖お疲れ様でした! 1日目リゼロレム(武器あり) 2日目カードキャプターさくら クリアカード編OP衣装でした!♡ たくさん声かけてくださって ありがとうございました! #洞爺湖マンガアニメフェスタ #TMAF2018 #リゼロ…
symphonia0307 RT @animatematumoto: 【書籍予約情報2】「ねんどろいどぷち付きカードキャプターさくらクリアカード編 5巻 特装版」が9/3に発売ズラ!ただいまご予約受付中ズラ☆単行本5巻表紙とおそろいのバトコスが激レアなさくらちゃんの「ねんどろいどぷち」は超必見ズラ!! お…
IDfNIzKsSgDoFsP RT @KICKY_BFJ: 「カードキャプターさくら( @t2_ccsakura )」のアイテムをモチーフにしたリップクリームとミラーが超可愛い
best_manga_ 「魔法騎士レイアース」「カードキャプターさくら」 「XXXHOLiC」の CLAMP先生が描いた「JOJO」 https://t.co/FyPs4NdB28
oo_for_ RT @OTA_NEWS_24: 『ねんどろいどぷち付き カードキャプターさくらクリアカード編 (5) 特装版 (書籍)』単行本(5)巻表紙とおそろいのバトコスが激レアな、「ねんどろいどぷち」1体がついた特装版! 【詳細&予約】 https://t.co/mNxO1kdKww

カードキャプターさくら』(CARDCAPTOR SAKURA単行本巻末およびカバー上の表記より)は、CLAMPによる日本の漫画作品、それを原作にしたテレビアニメ、アニメ映画、ゲームなどのメディアミックス作品。CCさくら(さらに略してCCS)と略される。

魔法少女のジャンルに位置する「カードキャプターさくら」Blu-ray-BOXの音声仕様が変更 -オリジナルの2.0ch音声がドルデジからリニアPCMに」Impress Watch、2009年1月28日。

概要

講談社の少女漫画雑誌『なかよし』1996年6月号から2000年8月号まで連載された。単行本は全12巻あり、全50話で構成される。通常版の他、バイリンガル版と版型の大きな新装版がある。2001年に第32回星雲賞(コミック部門)を受賞した。単行本の累計発行部数は1200万部を突破している。

テレビアニメ版は全70話。NHKによると、NHKのアニメとしては過去最高額の製作費の作品だったというマーチャンダイジングライツレポート1998年4月号。原作とは設定や話が若干異なる部分があるものの、脚本の大半を原作者であるCLAMPの大川七瀬が手掛けた。当初はNHK衛星第2で放送され(1998年4月から)、1999年4月よりNHK教育テレビでも放送された。アニメ映画化もされた。2006年には「日本のメディア芸術100選」のアニメーション部門で選出された。

原作及びアニメ版の物語開始当時、さくらは小学4年生だったが、アニメ版では話の進行に伴って時間も同時進行で進級し、2期からは小学5年生となり、映画版第2作目では小学6年生として設定されている(原作の最終話では中学生になったさくらと小狼も登場)。兄の桃矢や雪兎も最初は高校2年生の設定だったが、映画版第2作目では大学1年生として設定されている。

あらすじ

木之本桜は、私立友枝小学校に通う小学4年生。この世界に解き放たれてしまった、封印が解かれるとこの世に災いが訪れるという魔法のカード『クロウカード』を回収するため、封印の獣ケルベロス(ケロちゃん)と一緒に『カードキャプター』となったさくらが友枝町を舞台に活躍する。

登場人物

主要登場人物

木之本 桜(きのもと さくら)
声 - 丹下桜
本作の主人公。友枝小学校に通う元気な小学4年生。好きな科目は体育と音楽。苦手な科目は算数(学年が上がるにつれ徐々に克服)。「はにゃーん」「ほえ〜」(時々「はう〜」)などが口癖。チアリーディング部所属。4月1日生まれ(誕生花はソメイヨシノ)。A型。母親似。
父親の書庫にあったクロウカードの本

の中で眠っていた「封印の獣」ケルベロスに(半ば強引に)カードキャプターカードキャプターとは、『カードを捕獲する者』という意味。日本語ではあまり馴染みがない。にさせられた。そのような経緯から最初はカードの収集にあまり乗り気でなかったが、カードを集めていくうちにケルベロスやカード達と仲良くなり、カード収集を自らすすんで行う。

性格は明るく素直で少々天然(知世はふんわり、苺鈴はポヤヤンと表現する)。前向きな頑張り屋で「絶対だいじょうぶだよ」が無敵の呪文。非常に友達思いで、他人のために涙を流せる優しさをもつ。3歳の時に母親を亡くし、父と兄の3人暮らしのため大抵の家事はこなせる。特に料理が得意で、手際のよさを周りに誉められることが多い。裁縫(特に編み物)は苦手。寝坊して遅刻しそうになることが多い。人を疑うことを知らず、山崎のホラ話もいつも素直に信じる。スポーツは全般的に得意で、特技はバトンと通学時や外出時に愛用しているローラーブレード。幼い頃、兄が幽霊の話をしていた為、正体が分からないものを極端に怖がる。その一方でカードによる摩訶不思議な現象に対しては、肚が据わっている。エビフライや麺類原作でも昼食が冷や麦だった時嬉しがっている描写がある。が好きでこんにゃくが嫌い。
一番の親友(大道寺知世)とは3年生の時からの同級生で、又従姉妹同士。互いに6親等の関係。父と園美が小学校の運動会で再会するまでは、木之本家と大道寺家が親類であることは知らなかった。
父の知人の別荘に泊まりに行った時に、出会った老人と仲良くなり洋服をプレゼントされたが、その老人が曾祖父の真嬉であることは知らず、後に母方の曾祖父の存在を知り、会える日が来ることを望んでいる。
小狼に対しては次第に好意を寄せ、最終的には両想いになる。他人の恋愛感情には少々鈍感。
雪兎に対する好意は、憧れによる敬愛心である少なからず恋愛感情はあった模様。。以降は、彼を本当の家族の様に慕っている。
クロウカード編では、クロウが宿していた闇の力を持つ封印の杖を使用していたが、月(ユエ)との戦いの時に観月の手助けもあり、自身の属性である星の力を宿した星の杖に変化した。そして星の杖で最初に使ったカードはクロウカードの風(ウィンディ)である。クロウカードをさくらカードに変え始めた当初は、魔力が足りずに眠くなっていたが、カードをすべて変えた際にクロウ・リード以上の魔力を手に入れた。
『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』第27巻に中学生姿で登場し、『ツバサ』の『小狼』の母親に星の杖を渡している星の杖はさらにこの後、『xxxHOLiC』の壱原侑子に願いを叶えるための対価として渡された。。この時の台詞から、星の杖が無くてもカードの主を続けることはできる模様。なお、『ツバサ』のOAD『ツバサ TOKYO REVELATIONS』に小学生姿のさくららしき人物も登場していたが、本作と同一人物であるかなどの詳細は不明。
名前は元気読本(アンソロジー、出版:ふゅーじょんぷろだくと)第5巻において大川七瀬の執筆した小説の主人公で漫画家の木之本咲良(さくら)に由来している。
ケルベロス
声 - 久川綾(ケロちゃん) / 小野坂昌也(ケルベロス)
クロウによって作られた、クロウカードの2人の守護者の1人で封印の獣で、選定者。通称ケロちゃん。さくらの魔力を認めてカードキャプターに選んだ。普段は魔力が足りないため、ぬいぐるみのような小さい姿をしているが、さくらがケルベロスのシンボルである「火」「地」のカードを封印した以降は、真の姿に戻れる様になる。真の姿は翼の生えたライオンを思わせる獣。
クロウカードの入っていた本が長い間大阪にあった影響で、大阪弁で喋る。性格は非常に陽気でナルシスト。お菓子とたこ焼きとモダン焼きが大好物で、食いしん坊。本当は食べなくても大丈夫らしいが、「人生楽しまんとな」が信条。食べ物を必要以上におねだりしたり、別行動で他人にバレない様に近づいて短時間で食べ尽すとさくらに厳しく叱られるのが定番に。それでも時には食べる事も必要になるらしく、クロウカードの新たな主となったさくらの魔力が、ケルベロスと月の存在を維持することまでに至っていなかった時は、食べることで魔力を自力で補充し存在を維持していた

クロウカードに絡む事件が無い時は、さくらの部屋でテレビゲームの最高得点の記録更新に没頭し、

『エンジェリックレイヤー』のゲームも持っている。就寝時はさくらのベッドで寝ている(アニメ版では、さくらの勉強机の一番下にある大きな引き出しの中)。さくらとの初対面時の開口一番は「こにゃにゃちわー」で、おもちゃと勘違いされて乾電池の入っている場所を探された。

ギリシア神話のCerberusとは、甘い物の好きな番犬という性質以外は共通点がほとんど無い。番犬でありながら、クロウカードの封印が解かれるまでおよそ30年間居眠りをしていた

『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』や『XXXHOLiC』に登場するモコナ=モドキたちと面識がある。
担当声優2人は共に関西出身である。インパクトのあるキャラクターであり、『アベノ橋☆魔法商店街』には「同じマッドハウスつながりということで」パロディキャラであるヘニャ助が登場している。
大道寺 知世(だいどうじ ともよ)
声 - 岩男潤子
さくらの同級生で一番の親友。資産家の大道寺家の一人娘。9月3日生まれ。A型。好きな科目は音楽と国語。コーラス部所属で、発表会などではソロで歌うこともあるほど歌が得意。スキーやスケートができる一方で、水泳が苦手である。趣味は料理、裁縫、ビデオ撮影であり、“面白くてかわいい”さくらに自分の作った服を着てもらい、撮影することが至上の悦びであり、作中何度か撮り忘れた時はかなり悔しがった。
見た目はおっとりと穏やかで、母親が撫子に似せるために伸ばした長い黒髪が特徴。普段から敬語口調で、典型的なお嬢様。移動には運転手付きの黒塗りのキャデラックに乗っている。好きなテレビ番組は『はぐれ刑事純情派』。
歳に見合わぬ落ち着いた性格で思慮深いが、序盤でさくらがカードキャプターであることを知り、以後は自身の趣味を活かし彼女のカードキャプターとしての活動を演出、記録することに執念を燃やす。さくらのバトルコスチュームを手作りしたり、ビデオカメラを片手に彼女を応援、“さくらの勇姿は1秒たりとも逃さない”という信条のもと、いかなる状況下にあっても冷静的確かつ超人的なカメラワークを発揮している。自室には映像編集機材やシアタールームが設置されており、かなり本格的に編集をしている模様。さくらと行動を共にすることの多さ故に、クロウカードによって幽閉されたり声を盗まれ話せなくなるなどトラブルに巻き込まれることもあるが、当人は彼女の実力を信頼し全く気にしていない。
魔力こそ全く無いが、人の心理を読み取る洞察力が非常に鋭く、小狼の恋心にもいち早く気付いている。さくらに対しては友人以上の感情を抱いているが、あくまで彼女自身の幸せを望むスタンスである。さくらとは母方の又従姉妹の関係。後に彼女は、ゲームソフト『カードキャプターさくら 知世のビデオ大作戦』にてスピンオフを果たす。
声優の談話によると、知世の「おほほ笑い」が苦手で毎回力が入ったらしい。
李 小狼(リ・シャオラン)
声 - くまいもとこ
さくらの同級生。クロウ・リードとは遠戚に当たる李家の出身で、強い魔力を持つ。7月13日生まれ。O型。好きな科目は体育と算数で、苦手な科目は国語。運動神経抜群で、特に武術に秀でており、未経験のスポーツも上達が非常に早い。
クロウカードが世に解き放たれたことを知り、カードを回収するべく香港から友枝小に転入してきた。自分にも他人にも厳しく、無口でクールな反面、極度の照れ屋ですぐ真っ赤になる。クロウカード回収に強引に割り込み、当初はさくらを敵視していた。アニメでは数枚クロウカードを手に入れている。さくらがクロウカードの新しい主となった後も日本に留まり、共にクロウの気配を追う。クロウカードがさくらの持ち物になった後は元々所持していた護符を使用する。
雪兎への好意は、彼から発せられる月の魔力に惹かれる影響である。さくらに対して徐々に恋心を抱き、最終的には彼女に告白し、両想いになる。
桃矢にはガキ、ケルベロスには小僧と呼ばれる。どうやらジェットコースターが苦手な様子。山崎のホラ話をいつも素直に信じる。食べ物についてはチョコレートと点心が好きで、こんにゃくが嫌い。
香港に母親と4人の姉がいる。母親は非常に強い魔力を持ち、躾にも厳しいようで、夏休みに香港の自宅に戻った際も母親が部屋に入ると姿勢を正していた。
名前のモデルは、本編中の小狼同様、武術家であるブルース・リー(李小龍)

からだと思われる。なお、現実には香港人の名前は香港の事実上の共通語である広東語の発音で呼ばれることがほとんどであるが、彼の名の読み方は中国本土の共通語である普通話に準じている(苺鈴、偉望、劇場版第1作での家族も同様)。広東語読みではレイ・スィウロン (Lei Siulong)。また、各種メディアでのローマ字表記はなぜかSyaoranと日本語的にされており(普通話ならXiaolang)、苺鈴がMeilingと普通話に従った表記をされるのと比べ不自然になっている。

木之本 桃矢(きのもと とうや)
声 - 関智一
さくらの兄で、私立星條高校の2年生。2月29日生まれ。O型。
雪兎と共に成績優秀でスポーツ万能、学校では超人気者である。バイクの購入や大学へ行くお金を貯める為に色々なアルバイトをしていて、なぜかさくら達が行く先で必ず出くわす(雪兎がさくら達を連れて行く場合もある)。シスコン。家事全般こなせ、得意料理は焼きそばとオムライス。母と園美の関係を知っていた。
ケルベロスに認められ、月とエリオルには「(魔力補充の)適任者」と言われる程の強力な魔力を持つ。他人に見えないものが見える。ケルベロスの存在、雪兎や奈久留、ミラーの正体を見破っている。さくらがカードキャプターである事にも気付いている。
小狼が後にさくらと両想いになる事、及びその経緯を事前に知っている様子。そのため小狼を快く思っておらず、よく火花を飛ばす。
感情があまり顔に出ず、驚愕しても無表情で居る事が多い。一見怖いイメージを持たれるが、実際は気さくで人間以外にも優しく、照れ屋な性格。
雪兎が好きで、ずっと傍に居ることを願っている。さくらカード編の途中では、雪兎(月)の存在が消えかけている事にいち早く気付き、雪兎に告げようとするが、何度も奈久留の妨害を受け失敗に終わっていた。最終的に雪兎に正体を知っている事を明かして月と対面し、今後も雪兎が消えない様に「さくらと自分(=雪兎)の身を守れ」という約束と共に、月に魔力を全て渡した。そのため、霊的な感覚は失われ、それまでは簡単に察知できた気配も察知できなくなった。しばらくは後遺症の睡魔でぼーっとしていたが、すぐに以前と変わらぬ表情をしている。
木之本 藤隆(きのもと ふじたか)
声 - 田中秀幸
さくらの父で、塔和大学で考古学を教える講師。1月3日生まれ。
穏やかで優しく何でも出来るさくら自慢の父親。特徴はいつも笑顔。普段から敬語で話し、自分の家族達を「くん」「さん」付けで呼ぶ。さくらはクロウカードの入った本を彼の書斎で見つけているため、元々は彼のものだったらしい。家族の中では唯一魔力を持っていないが、見かけによらず木之本家最強の運動能力の持ち主で、友枝小の運動会の際に参加した父兄による100m走ではスタートから

笑顔のまま1位になっている。若そうに見えるが40歳を超えている。趣味はケルベロスと同じくテレビゲームとされているが、実際にテレビゲームをしているところは描かれたことは無い 。愛車はルノー・トゥインゴ。

撫子とは新米の高校教師と生徒の関係にあり、25歳の時に当時16歳だった彼女と結婚した。それゆえに撫子の実家(雨宮家)とは疎遠になり、特に真嬉と園美からは恨まれていた。娘が知世と同じ友枝小学校に通っている為、同校の運動会で園美と再会し、真嬉と会う機会も出来て和解した。血縁はおらず、自らの出自もわからないという生い立ちであり、その事も撫子の家族が彼との結婚に反対していた理由のひとつだったらしい。
実はクロウ・リードの生まれ変わりであり、もう1人のエリオルといえる存在(アニメ版には無い)。クロウ・リードの魂が2つに分かれて生まれた時に、魔力は全てエリオルに受け継がれた為、自身はまったく魔力や霊的な力はないが、その後魔力が備わり(柊沢エリオルの項参照)守護霊となった撫子と再会する。
木之本 撫子(きのもと なでしこ)
声 - 皆口裕子
さくらの母。5月20日生まれ。旧姓:雨宮。さくらが3歳の頃に亡くなったが、家族が集まる場所に常に写真が飾られている。
元々は資産家のお嬢様で、家族や親戚に愛されながら大切に育てられた。心優しく非常におっとりとしており、娘以上に天然ボケ。甘党で、ケーキを丸々ひとつ

食べる。幾ら食べても太らない体質。髪の毛はウェーブがかかっていて非常に長く、モデルの仕事をしていた。運動神経は良くなかったが、強い霊感を持っていた。高校生の時に小鳥の雛を巣に戻そうとして木から落ちた所を、当時高校教師だった藤隆が受け止めたことで2人は出会い、苦労を承知で16歳の時に家族の反対を押し切って結婚した。

現在も霊的存在としてさくら達を見守っている。桜、藤、桃が好きで、「女の子が生まれたら“桜”とつける」と昔から従姉妹(園美)に話していた。享年27。
月城 雪兎(つきしろ ゆきと)
声 - 緒方恵美
桃矢の同級生で親友。12月25日生まれ。AB型。秀才で運動神経も抜群だが、どの運動部にも属さない。細身でおっとり優しく、やわらかい笑顔を常に欠かさず、かなりの天然。眼鏡を掛けている。桃矢からは「ゆき」、ケルベロスからは「ゆきうさぎ」と呼ばれている。実は月(ユエ=後述)の仮の姿。
桃矢と同じく学校では人気者であり、さくらと小狼からも好意を寄せられていた。自身は、桃矢が好きな様子。
体に似合わずかなり大食いで、少ないときでも桃矢の3倍は食べるらしい

。後には魔力の薄れから、食べても食べても保たなくなった上に、酷い睡魔に襲われていた。桃矢から月を介して魔力を受け取った後は、そのような描写はなくなった。

桃矢によって自分が人間ではないということを自覚し、月の存在をもう一人の自分として快く受け入れた。更に、月と自分を創ったクロウに対して感謝の念を感じている。
月でいる時の記憶はなく、突然場所が変わっている事や記憶の途切れに悩む一方で、無自覚ながらも「桃矢にだけは、人間ではない事を知られたくない」と願っていた。自覚した事により「幼少時に両親が他界し、現在は旅行好きの祖父母と3人暮らし」という家族構成や桃矢達と出会う以前の過去の記憶が全て偽物と判明。以来、以前よりも木之本家に居る描写が増えている。また劇場版第2作では、月の心が通じているような描写がある。
たまに、桃矢と一緒にアルバイトをしている(桃矢に魔力を貰った直後は、眠る桃矢の代わりにアルバイトに行った事もある)。
月(ユエ)
声 - 緒方恵美
クロウカードの2人の守護者の1人で審判者。紫がかった銀の瞳と長い銀の髪を持った、華奢で無表情な青年の姿をしており、眼鏡は無し。整った顔立ちをしているが、雪兎と比べるときついイメージを受ける。面倒な事が嫌いで、寝起きが最悪らしい(ケルベロス談)。さくらと桃矢曰く、雪兎と似ているらしいが本人に自覚はなく不思議に思っている。
無口で無愛想なため、情が薄いように見えるが深い情愛の持ち主である。特にクロウへの敬愛心は人一倍強いため、当初はクロウへの未練からさくらを主と認めようとはしなかったが、認めた後は良き助言者となる。
普段は雪兎の中で物事を見聞きしており、雪兎の記憶も全て持っているため、雪兎の心を本人以上に理解している。雪兎の事を優しく見守りながらも非常に気に掛けており、前述の雪兎の願いを尊重して、桃矢が告げるまで決して桃矢の前に姿を現す事はなかった。その後も、さくらに危機が訪れない限り、桃矢の前に姿を現していない模様。早く雪兎が桃矢への想いを自覚する事を願っているため、桃矢を「適任者」と認めながらも魔力を貰う事にためらいを感じていた。
太陽の光を受けて輝く月の属性故に自ら魔力を生み出す事ができない受身な性質のため、他人の魔力を受けなければ存在を維持できない(何も食べられないため、食事で補う事もできない)。新たな主(さくら)が月を維持する程の魔力がまだ無かった為に1度消えかけたが、それに気付いた桃矢から前述の約束と共に魔力を受け取り、回復する。
ケルベロス同様『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』や『XXXHOLiC』に登場するモコナ=モドキたちと面識がある。
観月 歌帆(みづき かほ)
声 - 篠原恵美
月峰神社の宮司の一人娘で、教師として友枝小に赴任してくる。2月11日生まれ。時々巫女装束で登場し、弓道も習っている。アニメ2期ではさくらたちのクラス担任。月峰神社はクロウ・リードと縁があり、彼女自身も強い月の力と予知能力を持つ。神秘的な雰囲気かつ極めて穏やかな物腰の美しい女性で、クロウカードを集めるさくらの動向を密かに見守っている。意外なところで間が抜けており、方向音痴で料理は全く出来ないらしい(アニメ版では、怪しい雰囲気が全面に出ている)。
大学生の頃、教育実習先で当時中学生だった桃矢と出会い、しばらく交際していた。留学を機に別れた。その後、イギリスで留学している時にエリオルと出逢い、彼に惹かれる。再会して以来、桃矢とは友人関係で、彼に何度も発破をかけていた。
クロウ・リードが月峰神社に遺した月の鈴を操ることができ、その鈴に触れてクロウの遺志と自らの成すべき事を感じ取り、やがて来るべき時が来た事を感じ日本に帰国し、友枝小に赴任してさくらを見守っていた。そしてさくらが真にクロウカードの主になる覚悟を持った時に、月の鈴をさくらの杖に宿させて星の杖へ変化させる手助けをする。
信条は「この世に偶然なんてない、あるのは必然だけ」彼女の教えなのか、アニメ版では桃矢も彼女と共に口にしていた。
柊沢 エリオル(ひいらぎざわ エリオル)
声 - 佐々木望
さくらの同級生。5年生の2学期にイギリスから友枝小に転入してきた。3月23日生まれ。AB型。眼鏡をかけた柔和な少年で、時折不穏な雰囲気を漂わせる一方、山崎と一緒になって法螺を吹くような悪戯好き。スピネルやルビーを連れ、さくらの周囲で度々不思議な事件を起こし、その時は決まってクロウ・リードの気配が感じられる。料理や裁縫、家事など何でもこなせ、奈久留(ルビー・ムーン)の弁当や祭りでの浴衣も作っている。非の打ち所が無い部分や優しげな雰囲気が、藤隆に似ている。
正体はクロウ・リードの生まれ変わり。前世の記憶やその魔力を受け継いでいる。クロウの死に際、先のことが全てわかる程の自身の強大な魔力を、分散させようと魂を2つに分けて生まれた存在。魔力を分けることに失敗し、クロウとしての記憶を持っていた自分のみに、巨大な魔力が受け継がれた。
クロウカードに闇の力が宿っているのに対してさくらの新しい力は星の力であったため、クロウカードが力を失いただのカードに戻る事を防ぐために、さくらにカードを新しく作り変えさせようと敢えて事件を起こしていた。さくらがクロウカードを全てさくらカードにし終えた後、彼女にもう一度魔力を2つの魂に分散させるよう頼み、成功する。外見は自分の意志で子供の姿に留めているだけで、実は藤隆と同い年。
スピネル・サン(Spinel Sun)
声 - 冬馬由美(仮の姿) / 小西克幸(真の姿)
エリオルによって創られた従者。通常時は蝶の羽が生えた黒猫、本当の姿では黒豹の体に蝶の羽を持つ。その尻尾は、先端近くで3度ほど螺旋を描いている。愛称はスッピー(本人は嫌がっている)。劇場版第2作では、テレビゲームにおいてケルベロスのライバルであることが示唆されている。普段はクールな言動だが、アニメでは甘い物を食べると酔っ払って見境が無くなり、幼い言動になる。口からビームのような赤い光線(『CLAMP IN WONDERLAND 2』では青)を出すことができる。
ルビー・ムーン/秋月 奈久留(Ruby Moon / あきづき なくる)
声 - 柚木涼香
エリオルによって創られた従者。人の体に蝶の羽を持つ。エリオルと同時に桃矢、雪兎の同級生として星條高校に転入し、秋月奈久留と名乗った。
桃矢の魔力に惹かれて彼を狙っており、雪兎(月)をライバル視している。そのため、雪兎に真実を告げようとする桃矢の邪魔をして、桃矢の居ない所で雪兎を挑発していた。その後、桃矢が魔力を失ってからも2人の邪魔をしており、この関係を気に入っている様子。
外見は美少女で、可愛い方が好きという理由で女性の服を着ているが、スピネルからは男子の服を着るべきだと言われている。本人によれば、人間ではないので性別は大した問題ではないらしい。

雪兎(月)と違い、仮の姿と真の姿で同じ心と記憶を持つ。AB型。10月13日生まれ。

名前のモデルは原作者たちの友人であり講談社社員の山谷奈久留。なお、彼女の名前の由来はケニアのナクル湖。
クロウ・リード(Clow Reed)
声 - 林一夫
全ての元凶であるクロウカードを創った魔術師兼占い師。イギリス人の父と、中国人の母を持つ。ストーリー開始の時点では既に天寿を全うした故人である。巨大な魔力を持ち、全く新しい魔法を編み出す程であったが、悪戯好きで変わった性格だった様子。死に際に魂を2つに分け、その2つの魂は上記の2人として生まれ変わった。名前はトートの書を著したアレイスター・クロウリーのもじりと思われる。
なお、彼は『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』や『XXXHOLiC』にも登場している。詳しくはツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-の登場人物#日本、XXXHOLiC#登場人物を参照。
ミラー(鏡)
声 - 丹下桜
クロウカードの一つで鏡のカード。姿を映すが如く任意の人や物に変身する能力を持つ(ただし劇中では、人に変身したのはさくらのみ)。本来は長い髪に着物を纏い、丸い鏡を手にした巫女のような少女の姿。特殊カードであるために魔法は通用せず、名前を言い当てないと封印できなかった。さくらに化けて店先の商品を崩すなど悪戯を働くが、桃矢の優しさに触れて改心し、自分が鏡のカードである事をさくらに示唆して封印される。その後は、主にさくらが事件解決に出ている間の影武者を務める。
桃矢に思いを寄せており、彼にリボンを買って貰った後は、カードの絵にリボンがプラスされた。数少ない人語を喋る事ができるカードのため、アニメ版ではカード達を代表してさくらにお礼を言うシーンがある。なおアニメ版28話では純粋に鏡としてショットの攻撃を跳ね返すのに使用されている。

その他の登場人物

大道寺 園美(だいどうじ そのみ)
声 - 伊藤美紀
知世の母。撫子の父方の従姉妹。旧姓:天宮。10月13日生まれ。おもちゃ会社「大道寺トイズコーポレーション」(アニメ第5話による)を経営している。高校時代は国体の選手だったらしい。夫との間には色々と複雑な事情があるらしい。
撫子とは幼少時から仲が良く、単なる友情以上の感情を抱いていたため、藤隆を祖父同様「撫子を奪った人物」と認識していた。奇しくも、いとこ姪(さくら)が娘と同じ友枝小学校に通う同級生でクラスメイトであり、小学校の運動会で藤隆に再会した時に、娘の親友(さくら)が撫子の娘であった事を知った。撫子の面影があるさくらを可愛がっており、後にさくらの真嬉へのプレゼントと手紙、真嬉からさくらへのプレゼントをそれぞれ本人に代って届けた。藤隆に対して反感は持ちながらも人柄の良さは認めており、結婚した後の撫子の幸せそうな表情を見て、その幸せがいつまでも続く事を願っていた。撫子の結婚式のブーケを今でも大切にしている。撫子が「娘が生まれたら桜と名付ける」と言った事から小学校の運動会で藤隆と再会した時、「桜と言う名前で気づくべきだったわ」と桜が撫子の娘であるのを察知出来なかった事を悔しがる場面がある。
天宮 真嬉(あまみや まさき)
声 - 阪脩
撫子と園美の祖父(さくらと知世の曾祖父)で、天宮コーポレーション会長。11月1日生まれ。撫子を大切に思っていた為、藤隆を恨んでいた。素性を隠してさくらと会い、撫子の娘が父親思いの優しい子に育っているのを見て、「孫の選んだ男に間違いはなかった」と思う。そして後にさくらがバレンタインのチョコを送って来たことをきっかけに、藤隆に会って今までの事を涙ながらに謝罪し、彼と和解した。園美と真嬉はアニメ北米版には登場しない。
佐々木 利佳(ささき りか)
声 - 川上とも子
さくらの同級生。寺田先生と恋仲(アニメでは設定が放映時間帯的に不適切なためか、父親への憧憬のような感情に)のため大人びた雰囲気がある。落ち着いた性格で、さくらの良き相談相手である。「剣」のカードに操られた事もある。料理が得意で、弁当やケーキなどをたまに寺田先生にあげている。A型。6月24日生まれ。
柳沢 奈緒子(やなぎさわ なおこ)
声 - 本井えみ
さくらの同級生。眼鏡っ娘。成績優秀だが運動は大の苦手。少しでも運動神経がよくなるようにおまじない・カードを買う場面もある(28話)。読書家で、特に怪談や都市伝説などの怪しい話が大好き。「幻」の第一発見者。チアリーディング部所属。AB型。10月11日生まれ。
三原 千春(みはら ちはる)
声 - 松本美和
さくらの同級生。山崎とは幼馴染で恋仲かつツッコミ役。チアリーディング部所属。O型。5月28日生まれ。
名前のモデルは原作者たちの友人である、アリカ副社長三原一郎から。
山崎 貴史(やまざき たかし)
声 - 宮崎一成
さくらの同級生。千春とは幼馴染で恋仲。クラス委員で賢く頼りになるが、主に物事の由来についてトリビア風のもっともらしい法螺を吹く悪癖があり、周りをしょっちゅう煙に巻いている。特にエリオルの登場後はタッグを組んで法螺を吹くようになり、こうなると千春でも突っ込めなくなる。普通は細目だが、何らかの条件によって目が開くことがある。足を踏まれると必ず目を開く。すあまが大好物。AB型。6月1日生まれ。
名前のモデルは原作者たちの友人であり映画監督の山崎貴。
李 苺鈴(リ・メイリン)
声 - 野上ゆかな
アニメ版オリジナルキャラクター。さくらの同級生で小狼の従妹。長い髪を2つのお団子にし、その毛先を垂らしている。最初の頃は小狼の事等でさくらに反感を持っていたが、さくらの性格のためか、小狼と同じく次第に仲良くなった。気が強く、憎まれ口をたたいたりもするが、根は優しい少女。少しおっちょこちょい。小狼の婚約者という事であったが、後に小狼がさくらに好意を抱き始めた事を知ったため、婚約を解消した。李家の者としては珍しく魔力をまったく持っていない。その代わり体術に秀でており、中国拳法の達人。ケルベロスに小娘呼ばわりされる。3月25日生まれ。B型。
寺田 良幸(てらだ よしゆき)
声 - 古澤徹(1期・2期) / 小西克幸(3期)
原作及びアニメ1・3期でのさくらたちのクラス担任。原作では利佳と両想いに。
知世のボディガードたち
全員サングラスに黒のスーツ姿の若い女性。さくらのコスチューム(知世謹製)を積んだ車を運転してくることもあるが、さくらが魔法を使う時には決して姿を見せない。
松本 真樹(まつもと まき)
声 - 三石琴乃
雑貨屋「ツイン・ベル」のオーナー。ちょっとドジ。アニメ版オリジナルキャラクター。さくらたちもしばしば彼女の店を利用するが、商品の中にクロウカード(ジャンプ・ショット)が紛れ込んでいた事もある。原作版では登場しない。
偉 望(ウェイ・ワン)
声 - 清川元夢
小狼と共に来日した李家の執事。アニメ版オリジナルキャラクター。古風な眼鏡をかけた体格のいい老人で、時々さりげなく小狼や苺鈴を諭すようなことを口にする。

ゲストキャラクター

橘 優希(たちばな ゆうき)
声 - 川田妙子
アニメ版第7話のゲストキャラ。画家だった亡父が自分を描いた絵を誰かが描き変えたと思い、元通りにしようと夜の美術館へ侵入した所、その絵に取り付いていたクロウカードを捕まえに来たさくらたちと出会う。少年のような外見をしており、さくら達も最初は男の子だと思っていたが、実は女の子だった。
中川 容子(なかがわ ようこ)
声 - 氷上恭子
アニメ版第14話のゲストキャラ。星條高校演劇部部長。学園祭の劇『シンデレラ』で桃矢と共演する(彼女が王子で桃矢がシンデレラ)。桃矢に好きな人が居る事を薄々気付きながらも、意を決して告白するが玉砕する。
あかね
声 - 荒木香恵
アニメ版第15話のゲストキャラ。母親が働いているため、1人でおるすばんしている女の子。さくらとケンカして野宿していたケルベロスを猫と勘違いして持ち帰り、ケルベロスが「ちゃう」(違う)を連呼したため「チャウちゃん」と名付けた。母親の転職のため引っ越すこととなり、友枝町を去る。
立花 玲(たちばな れい)
声 - 今井由香
アニメ版第30話のゲストキャラ。友枝小の陸上部員。怪我をして庭に迷い込んだ小動物(実はクロウカードの1つである「駆」のカード)を助けた時から、急に記録が伸び始めた。
女の子(役名なし)
声 - ANZA
アニメ版第43話に登場。第2期のオープニング『扉をあけて』を口ずさみながら手紙をポストに入れようとしたがツインのイタズラでポストが2つになっているのを目撃するシーンのみ登場。

また、役名なしの役で、サエキトモや谷山紀章などが登場しており、いずれもエンディングクレジットには名前のみの表記になっている。

クロウカード・さくらカード

クロウカード

クロウカードは、クロウ・リードが創った、封印が解かれるとこの世に災いが起こるとされる魔法のカードである。カード1枚1枚が生きていて、それぞれに「名前」「姿」「魔力」がある。なお、カードの名前は全て英語で表されている。性格が多彩であり、戦いを好まないものから好戦的なもの、頭の良し悪しなどもある。クロウ・リードによって本の中に封じ込まれていたが、監視役だったケルベロスの不手際により散逸してしまっていた(アニメ版では本を開いたさくらが知らずに『風』のカードを発動させたために他のカードが飛び去ってしまった)。カードに名前を書けば、その名前の人以外の言う事は聞かない。クロウは占い師でもあった為、ある程度の枚数があればタロットの様に占いも出来る。原作では、全部で19枚ということになっている。

アニメ版では、封印者のさくらに限らず自分の力を抑えた人物に従うという設定が加えられ、何枚かは小狼の所有となっていたが、最終的にはそれらも月の試練を突破してクロウカードの主と認められたさくらの所有となった。「星の杖」でクロウカードを使ったシーンでは、属性が異なる(クロウカードは「闇」属性)ため、正常に発動しなかった。

劇場版第2作では、52枚(名前のないカードを含めれば53枚)はプラスの力を持ち、「無」のカードはその力を相殺するだけのマイナスの力を持つ事が明かされた。「無」のカードは封印されていたが、エリオルの家(元クロウの家)が解体されたことにより、封印が解けてしまった。また原作、アニメ共通の3枚の特殊カード(「鏡」「光」「闇」)と同じく人語を話すことができる(他のカードも「うん」や「あ!」などの短い言葉や、声を立てて笑うことなどはできる。「歌」「声」など人間の声を奪うことで人語が話せるようになるカードもある)。

さくらカード

上記のクロウカードを、さくらが自らの魔力で創り替えたものがさくらカードである。

クロウカードの活動の源がクロウ・リードがカードに込めた魔力であるのに対して、さくらカードの活動の源はさくら自身の魔力である。またその性質上、クロウカードから変わっていないカードは一時は魔力が足りなくて危険な状態にあったが、最終的にはすべてのカードがさくらカードに創り変えられている。カードを創り変える事は新たな魔法を創造することと同義であり、カードの力に見合うだけの魔力が必要となる。そのため、魔力が少ない段階では、カードを変えるたび強い眠気に襲われていた(初めてカードを変えた翌日は、午後3時まで寝ていた)。特に、タイムとリターンのカードをさくらカードに変えるには、小狼も心配するほど魔力が必要。またライトとダークは最も強力なカードである上に、2枚同時の方がさくらカードに変えやすかったため、月とケルベロスの助力も必要だった。しかし、劇場版第2作ではクロウカード52枚分の魔力を持つ「無」のカードを一人でさくらカードに変えるほどにさくらの魔力は成長している。

ほとんどのカードの性質は基本的にクロウカードから変わっていないが、前述の魔法を創造するという面によりさくらカードに創り変える際にその性質を変えることも可能(これにより「翔」のカードが、杖の羽飾りが大きくなって飛ぶスタイルから術者の背中に羽が生えるスタイルに変わっている)。

このようにして、さくらは段階的に強い魔力に目覚めるように仕組まれていた。

なお、アニメではカードの絵柄も性質同様、基本的に大きな変化がないものが殆どである。しかし原作では「盾」「剣」のように、クロウカード時から大きく絵柄が変化したカードも存在する。また、原作のさくらカードの絵柄には総じて"星"が何らかの形で入っているのが特徴と言える。ただし、『雷』には入っていない。

カードの種類

原作・アニメ共に登場

※順番は左から原作で封印された順に準ずる。

ウインディ(THE WINDY)「風」
さくらが最初に手に入れたカード。温和で優しく争い事を嫌う性格で、さくらと出会った時には自ら本の中に戻った。アニメではカードがばらばらになった(本のページの一番上に収まっており、さくらがカードの名を読んだため魔法が発動した)時、さくらの手元に唯一残っていた。風をまとった女性の姿を取り、風を生み出し操る力を持ち、風の鎖で相手を捕らえる、風を使って相手を包み込み動きを封じるなど捕獲系のカードとしてさくらを何度も手伝う。四大元素カードのひとつで「月」の属性カード。
ウッド(THE WOOD)「樹」
木の精霊を連想させる女性の姿をとる。優しい性格で、アニメではさくらが封印をしなくても自分からカードへ戻った。能力は植物の操作・生成で、つる草で相手の動きを封じたり、巨大な樹木を生み出し、落下の衝撃を和らげるクッション代わりにするなど、使い道は様々。「月」の属性カード。
ジャンプ(THE JUMP)「跳」
目つきの悪いピンク色のモコナのような姿で、好戦的で巨大化することもできるが、頭は悪い。原作第1話冒頭でさくらの封印シーンが最初に描かれたカード(アニメでは「翔」よりも後になる)。使用すると、靴に小さな翼が生え、驚異的なジャンプ力を得る。
フライ(THE FLY)「翔」
大きな鳥の姿をとるカード。杖の先(さくらカードへの変化後は背中)に翼を生やし飛行能力を付加する。性格は「風」と同じくらい大人しいが、怪我をしており、痛みに耐えかねて暴れていた。原作では風属性なので「風」のカードが効かなかったが、アニメ版では通用した。また、アニメ版では元々荒い性格を持っているという設定になっている。
ウォーティ(THE WATERY)「水」
人魚を連想させる少女の姿で実体化。水が多くある場所を好み、原作では学校のプール、アニメでは水族館の水槽に潜み、近づいた人を溺れさせようとしていた。攻撃用に造られたため、気性は荒く攻撃的。「水」にまつわるカード(例:「雨」)の力を逆に利用することができ、実体を持たないため封印も難しい厄介なカードだが低温には弱く、凍らされると動けなくなってしまう。「月」の属性を持つ四大元素カードのひとつ。
イリュージョン(THE ILLUSION)「幻」
能力は相手が強く思う者や場面の幻を見せること。公園前の池の中に住み着いており、その力によって怪談騒ぎを引き起こしていた。さくらに対しては撫子の姿を見せた。
フラワー(THE FLOWER)「花」
能力は様々な種類の花を出現させられること。実体化するとロールした髪と踊り子のような衣装が特徴の女性の姿をとる。踊りと賑やかなことが大好きな性格で、運動会の楽しげな空気に引かれて友枝小の屋上に現れ、踊りながら大量の花びらを学校中に降らせた。ケルベロス曰く「クロウの気まぐれな性格」から創られたカードらしい。
ソード(THE SWORD)「剣」
実体化すると細身の剣の形をとる。使用者を剣術の達人にするが、その意識を支配する事もある。使い手の思い次第で切れ味を自在に変えることが出来、峰打ちから岩まで何でも切ることができる。カードたちを封印しているさくらの噂を聞き、ピンブローチに成りすましてさくらの友人である利佳に買うように仕向けて操り、さくらの家を訪れて襲撃した。
サンダー(THE THUNDER)「雷」
本来は猛獣(雷獣)のような姿。原作では「影」のカードを封印する時に使用されたが、アニメでは逆に「影」のカードを使って封印された。雷を操ることが出来、性格はきわめて獰猛。
シャドウ(THE SHADOW)「影」
その名の通り能力は影の操作。ローブをまとった人の姿で実体化。影を集めてまとうことで巨大化し、封印を困難にさせることが出来るが、集めた影は光に弱く、原作では「雷」を、アニメでは学校のライトで四方から照らすことで本体を見つけ出した。影であるため、大きさの変化がある程度自由で、固定形を持たない物(霧など)を包み込み動きを封じることを得意とする。
全カードの中でもかなり素早く、また影であるため触れることがなかなか難しいことなどからかケルベロス曰く「クロウも扱いに苦労した」らしい。ただし「剣」を使えば触れるようになっている。原作ではさくらの噂を聞き、さくらを試す為に彼女の前でわざと騒ぎを起こして捕まえに来させるように仕向けた。ケルベロス曰く「偏屈な性格」。
ミラー(THE MIRROR)「鏡」
声 - 丹下桜
詳しくは上述の『ミラー(鏡)』を参照。
シールド(THE SHIELD)「盾」
ほとんどのカード及び魔力を防御することができる。ケルベロス曰く「いい性格」で、大切なものを守ろうとする習性があり、知世と園美の大切な物が入った宝箱を守っていた。「剣」によってその効果を無効化することが可能。
メイズ(THE MAZE)「迷」
迷路に迷わせる。「剣」や「翔」のカードを無効化し、さらには複雑な迷路に変えてしまう。厳しい性格で空を飛ぶ等の不正は許さないが、さくらたちは観月の鈴で迷路の壁を破壊して出られた。
イレイズ(THE ERASE)「消」
物体や記憶を"消す"能力を有する(劇場版の「無」と似ているが、こちらは空間ごとではない)。能力を使用している間は無防備。
グロウ(THE GLOW)「灯」
蛍のような光を出しているが、小狼が気配を察知できなかったほど微弱。
ライト(THE LIGHT)「光」
声 - 佐久間レイ
カードの解放後、さくらの心の中に存在し、すべてが闇に包まれても、さくらだけは光を失わずにすんだ。あきらめない心が呼び寄せたカード。「闇」とは双子の姉妹のような関係。クロウカードの中で「闇」と同じ最高位カード。ケルベロスの第一配下カードで、「太陽」の属性カード。言葉を話すことができるカード。
ダーク(THE DARK)「闇」
声 - 佐久間レイ
劇の最中にさくらを闇に包ませた。特殊カードであり、「光」と同時でないと封印することが出来ない。クロウカードの中で「光」と同じ最高位カード。ユエの第一配下カードであり、「月」の属性カード。言葉を話すことができるカード。
ファイアリー(THE FIREY)「火」
攻撃力はほぼ同等ながら、気性の荒さと攻撃的な性格は「水」のそれを上回る。四大元素カードのひとつで、「太陽」に属するカードの為、ケルベロスが本当の姿になるには必要となる。「風」「水」のカードを同時に使い、動きを止めて封印した。
アーシー(THE EARTHY)「地」
原作、アニメ共に最後に登場したカードで、巨大な土の龍の姿となって実体化(カードに戻すと女性の姿になる)。五行相克の関係上、「樹」に弱いという弱点を持つ。四大元素カードのひとつで、「火」のカード同様ケルベロスの「太陽」属性カード。

原作初期の雑誌掲載時「樹」はウッディ(THE WOODY)、「跳」はジャンピング(THE JUMPING)とされていたが、以後それぞれウッド、ジャンプに変更された。  なお、ファイアリー(THE FIREY)の綴りは、発音上FIERYとする方が正確である。また、ウォーティ(THE WATERY)は本来「ウォータリー」と発音するのが正しい。

アニメ版にのみ登場

タイム(THE TIME)「時」
その名の通り能力は時間操作。実体化するとローブに身を包んだ老人の姿になる。「一日に一度だけ午前0時に」時間を24時間前に戻せる。友枝町の時計台に潜み、同じ一日を送らせる悪戯を繰り返していた。また自己防衛として局所的な巻き戻しやスロー、早送りをすることもできる。時間を一時的に止めるためによく使用される。眠のカードの一時的な代用品としてもつかわれる。小狼が最初に手に入れたカード。魔力の消費が激しい。
リターン(THE RETURN)「戻」
人間1人を過去へ飛ばすことが出来る。小狼が3枚目に手に入れたカード。時のカード同様魔力の消費が激しく、発動させるのにそれなりの条件がある。
ミスト(THE MIST)「霧」
金属を腐食させる効果のある霧を発生させる。「影」のカードで封印した。
スノウ(THE SNOW)「雪」
雪を自由に降らせることが出来るカード。また吹雪を起こすことも出来る。町を雪で埋めかける事態を引き起こすが、「火」のカードを使って力を奪われ、封印した。
サンド(THE SAND)「砂」
砂を生み出し、操る力を持つ。早朝の学校で劇の練習をしていたさくらと小狼に砂の津波と化して襲い掛かった。砂であることを利用し、四散することで封印を逃れる厄介な特性を持つが、「水」と「凍」のカードで動きを止めて封印した。小狼が「雲」のカードと交換する形でさくらに貰い、7枚目のカードとなった。
ファイト(THE FIGHT)「闘」
強い者との決闘を好むカード。拳法着の女性の姿で実体化し、格闘家を闇討ちしていた。小狼にカードを封印させようとする苺鈴と互角に戦うが、カードである為疲れを知らず、徐々に優勢になる。ピンチになった苺鈴を助ける為、さくらが力の塊である「力」のカードを発動。それにひかれてさくらに攻撃を仕掛けるが反射的に振り下ろされた杖の一撃を頭部に受けて、昏倒。封印される。
ドリーム(THE DREAM)「夢」
対象者に夢を見させるカード。通常は本人の願望が見えるだけだが、強い魔力の持ち主の場合、予知夢を見ることがある。小狼が「時」のカードで止めて封印した。小狼の6枚目のカード(実質7枚目)。
サイレント(THE SILENT)「静」
その名の通り静寂を好む性格の持ち主。そのため静かな美術館の絵に勝手に住み着いていた。うるさいのが嫌いで周囲の音を消し去る力を持つほか、うるさいと感じた相手を離れたところに転移させることも出来る。「影」のカードで封印。
ソング(THE SONG)「歌」
声 - 岩男潤子
気に入った相手の歌声をコピーし、本人と同じように歌うことが出来るカード。知世の歌が上手かったためにコピーしたが、本人がまだ練習中のためカードも夜な夜な練習をし、怪談として噂になってしまっていた。目には見えないが性格は穏やか。
スルー(THE THROUGH)「抜」
物体を通り抜けることができる。アニメ版では捕獲シーンはないが名前のみで出て来る。
ビッグ(THE BIG)「大」
実体化すると長身の女性の姿を取る。生物を巨大化させる能力を持ち、深夜の町で悪戯をしていたが、性格は大人しく割とあっさり封印された。
リトル(THE LITTLE)「小」
実体化すると小人の少女の形を取る。能力は触れた相手のサイズと魔力を小さくしてしまうこと。戻るにはもう一度触れる必要がある。
ツイン(THE TWIN)「双」
生物・無生物問わずあらゆるものを2つにしてしまう。双子の子供の形で実体化し、同時に行動不能にしないと封印することが出来ない。小狼と苺鈴の連携によって封印。小狼の8枚目のカード。
ストーム(THE STORM)「嵐」
能力は竜巻を起こすこと。小狼が竜巻の中心に攻撃したことで力を失い、封印された。小狼2枚目のカード。
クラウド(THE CLOUD)「雲」
雲を操る力を持つカード。友枝町一帯を分厚い雲で覆ってしまった。町を覆い尽くすと捕獲不可能に等しい。
レイン(THE RAIN)「雨」
ピエロのような服装の少女の姿で実体化。雨を降らせる力を持ち、性格はかなりのいたずら好き。たまたま居合わせた「樹」の成長を早めた。
バブル(THE BUBBLES)「泡」
泡を立てる。クロウがケルベロスを洗うために作ったらしいが、これで食器も洗っていた。
スイート(THE SWEET)「甘」
能力は食べ物を甘くしたり無機物をお菓子に変えること。実体化すると小さな女性の姿を取る。食べ物を見ると何でも甘くしたがる性格の持ち主で、さくらたちの調理実習をめちゃくちゃにした。塩辛いものが苦手で、塩をかけられて力を失い、封印された。クロウの生活観が反映されたようなカード。
パワー(THE POWER)「力」
使用者に常人離れした怪力を付与するカード。実体化すると小柄でかわいい女の子の形を取るが、名前の通り大変な力持ち。自分の力を誇示するのが好きらしく、公園の遊具をひっくり返すなどの悪戯を行っていた。封印するには力比べをして勝たなければ(正確には負けを自覚させること)ならない。
アロー(THE ARROW)「矢」
攻撃カードの一種で、魔力で構成した矢を放つことができる。放たれた矢は増えていく。
ショット(THE SHOT)「撃」
見掛けが似ていたためおまじない用のカードに混じり、売られていた。「撃つ」や「狙う」等と言うと発動する攻撃カードで、目標やその周囲に対して魔力の弾を打ち出し攻撃を加える危険なカード。打ち出した弾を鏡のカードで跳ね返され、封印された。
ヴォイス(THE VOICE)「声」
声 - 岩男潤子
ハーピーを連想させる少女の姿を取る。気に入った声を自分のものにしたがる癖があり、声を取られた人間は話すことが出来なくなる。しかも声を取る事に成功すると取り返されるのを恐れて隠れてしまう厄介な性質を持つ。知世の声を奪い隠れてしまうが、彼女の声をコピーしていた「歌」のカードでおびき出され、封印された。
スリープ(THE SLEEP)「眠」