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キカイダー02/Meimu

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著者: Meimu
巻数: 7巻

Meimuの新刊
キカイダー02の新刊

最新刊『キカイダー02 7


出版社: 角川書店
シリーズ: 角川コミックスエース


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

asariyositotter RT @77yusei: ザ・ウルトラマン/ロックマンX/まんがサイエンス/キカイダー02/ゲッターロボ/アニマル横町/ちゃぶたいケンタ/こみっくパーティ/私立RPGハイスクール/ケンたま #好きな漫画10冊晒して全部被ったら結婚
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キカイダー02の既刊

名前発売年月
キカイダー02 1 2001-07
キカイダー02 2 2001-07
キカイダー02 3 2001-12
キカイダー02 4 2002-04
キカイダー02 5 2003-06
キカイダー02 6 2004-06
キカイダー02 7 2006-12

キカイダー02』(キカイダーゼロツー)は、石ノ森章太郎原作、MEIMU作画の漫画作品。

概要

石ノ森章太郎の漫画作品『人造人間キカイダー』のリメイク版。キャラクターや設定は大幅にアレンジされており、また物語も大まかな流れは原作とほぼ同じであるが、全体的にホラー性があり、世代的には完全に高年齢を対象にしていると思われる。また、主人公のジローが主点ではなく、ヒロイン・ミツコからの視点が中心となっている、また今作ではこれまで名前だけの存在に等しかった光明寺家の長子、一郎にスポットが当たっているのも特徴である。

かなり壮大な物語を思わせる展開(環境問題など)で月刊エースネクスト2000年9月号より連載を開始するが、同誌の休刊後月刊少年エース、エース特濃など掲載紙を転々とし、休載期間を経た後『イナズマンVSキカイダー』を特撮エース1号から11号まで描き、12号から17号(休刊号)にかけて再び連載され完結した。雑誌休刊の影響のためか、一応ストーリーは完結しているものの、最終回は内容となっている。

登場人物

キカイダー/ジロー
世界的なロボット工学の権威である光明寺博士が、十数年前に死亡した息子・一郎を模して開発した人造人間。全身を覆う外皮はナノマシンで構成されており、原子の組換えや改変を行う事で戦闘形態に変形(チェンジ)する。不完全な良心回路をセットされており、ヒナノを最優先に守るようプログラムされている。最初の頃は機械的な感情だったが、ゴールデンバットとの魂の境遇(インストール)などによって人間に近くなっていった。しかし、良心回路を抜かれた後は何の感情も持たないようになっている。ハカイダーに回収され光明寺博士に完全な良心回路を取り付けられた際には以前と比べ明朗な意思と人格を以て行動するようになった。
光明寺ミツコ
光明寺博士の娘で、ロボット工学を学ぶ女子大生。ロボット工学にしか興味が無く、そのせいで「女フランケンシュタイン」という不名誉な呼び名が付けられ、周囲からは冷たい目で見られていた。また、自分は父親に愛されていないと思っていた。少なくとも、キカイダー01やジローの修理などが出来るという事なので、かなり高い工学技術を持っていると思われる。また、原作では一郎が千草の子ではない為、ミツコは異母妹にあたるのだが今作では一郎は千草の実子であるので一郎にとってミツコは同母妹である。
光明寺ヒナノ
ミツコの異母姉妹である少女。ミツコと出会う前の記憶を持っていない。その正体は、アーマゲドンゴッドの制御ユニットとして製造されたアンドロイドである。当初は無表情であったが、4巻に収録された外伝では、少女らしい表情を見せるシーンもある。
キカイダー01/イチロー
瘋癲和尚が開発した6体の人造人間の残骸とジローのデータを元にミツコが作り上げた人造人間。ジローと違い、良心回路を持たないためかなり機械的に描かれている。
光明寺博士
世界的なロボット工学の権威。また、一郎とミツコの父でもある。ギル・ヘルバートとはアメリカの学会で出会いロボット開発の資金援助・施設提供を受けていたのだが、そのロボット達が悪用されるという事を知り「良心回路」を作った。それからの詳細は全く不明だが、最終話には全世界の文明を破壊して砂漠にし人類に代わる新たな生物の誕生を望んでいた。本作の独特な部分として息子である光明寺一郎の死に固執したパラノイア的な思想・行動理念が見られる。
瘋癲和尚
原作での風天和尚に当たる人物だが精神を病んでいた。6体のキカイダー01のレプリカを暴走させ、ミツコとジローに襲い掛からせるが自身も戦闘に巻き込まれて死亡する。
光明寺千草
一郎とミツコの母。一郎の死と夫の行方不明の報せを聞き、10年前に心労で死んでいる。
坂本チグサ
ミツコの母である光明寺千草の14歳の時の姿、坂本千草を模して製造されたアンドロイド。その姿形は光明寺ヒナノに酷似しているが、記憶と人格は千草のものであり、チグサと対面したミツコは当惑した。旧光明寺邸でミツコと暮らすようにプログラムされていたが、ザダムによる襲撃の際に「母として」ミツコをかばって、「死亡」した。

DARK

ギル・ヘルバート
DARKの最高経営責任者。光明寺博士のロボット開発の資金援助や施設提供と様々なバックアップをするが、それは、世界的環境問題の責任者を殺害するためである。遺伝子工学の権威であり、最高位と言っても過言ではない。自らが死んでもクローンとして復活する。『イナズマンVSキカイダー』では、新人類(ミュータント)計画の責任者であると思われる。
ハカイダー/サブロー
ギル・ヘルバートの遺伝子技術によって、微弱ながらの脳波があった光明寺一郎の脳を埋めるために光明寺博士に作られた人造人間の体、人間体では投擲型のナイフを使用している。当初は一郎の脳の影響は無かった。しかし、オリジナル01の砲撃が胸部に直撃した事によって一郎の人格が完全に覚醒する。その後は光明寺一郎としてDARKと父親の光明寺博士に敵対する事になる。

SHADOW

シャドウナイト
ギルの暗殺に現れミツコに接触する。
ザダム
二体一対なるロボット。
ビジンダー
高校教師に擬態していた。

ロボット & マシーン

※ 本項ではロボットとマシーンのことについて記述する。キャラクターについては登場人物の項を参照。

キカイダー02
光明寺博士によって作り出された人造人間。不完全な「良心回路」の為か、最初のチェンジは青と黄のラインのシンメトリーな体だったが、不完全な良心回路の影響で半分、赤とクリアーパーツのアシンメトリーなハーフチェンジボディとなる。戦闘能力は高く、破壊光線(ブラスター)やデン・ジ・エンドを使用するがデン・ジ・エンドは腕部から出現する高周波の”電磁ソード”を交差させる形式に変更されている。良心回路を抜かれた際は全身が赤くなっていた。後にハカイダー/サブローによって「完成した良心回路」を取り付けた際には完全な状態(パーフェクト・キカイダー)になっていた、この時のデン・ジ・エンドは原作に準じた腕そのものを交差する形式にされている。原作である『人造人間キカイダー』と違い、かなりメカニカルに描かれている。口の形状のモチーフは『ガサラキ』に登場するクガイ。
サイドマシーン
生前に光明寺一郎が使っていたクラウザー ドマニSSiを改造したサイドカー。遠隔操作や若干のホバー飛行ができる。
キカイダー01
光明寺博士によってジローより先に開発された人造人間。オリジナル01はあまりにも大きく強力すぎたため、光明寺博士によって封印された。後に瘋癲和尚が設計図を元に小型化したものが6体開発されオプション武装も有する(同時期のS.I.C.版キカイダーシリーズの影響の一つと思われる)が4巻で全機破壊され、残骸からミツコによって1体が復元され若干の改良も施された(人間態への変身機能等)。バイクは02と同じマシーンだがサイドカーの位置が逆である。
ハカイダー
ギル・ヘルバートの遺伝子技術によって光明寺一郎の脳を埋める為に光明寺博士に作られた体(人造人間)であるがギルにとっては自分の新しい身体として自分の脳を収める為プロトボディとして作らせたモノで試験運用的に稼働している。高い戦闘能力をもつ。キカイダーに対し強い嫌悪感をもち、自らの手で抹消(デリート)することを目的とする。主な武器はハカイダーショットで、物理的破壊とコンピュータウィルスの両方の性質を持つ。ちなみに原作のハカイダーは左利きであったが、本作ではスイッチハンダー(両利き)となっている。さらに、口笛はギル・ヘルバートの悪魔の旋律と同じ音色を出すことができる。バイクは、『人造人間ハカイダー』で登場したヤマハ・V-MAXである。
量産型ハカイダー
サブローの不審な行動を察知していたギルがハカイダーをベースに開発・量産していたロボット。そのためか生身の脳・機械の人工頭脳のどちらも搭載は可能。武器がハカイダーショットから小型のビームピストル等に換えられている。量産型としての能力として4体のハカイダーが集まってが1体の巨大ロボット(ガッタイダー)となる。原作版でも登場したレッド・シルバー・ブルーハカイダーは今作ではこの量産型のボディである。
ダークロボット
光明寺博士に作られた13体の人造人間(ロボット)。それぞれの動物は絶滅しつつある動物がモチーフとなっている。単行本で名称が確認できるのはイエロージャガー、ブルーバッファロー、シルバーカメーンのみだがスペシャルグラフィックスエデイション内で劇中未登場のものを含めた他の機体(グレイサイボーグ、ブラックホース、カーマインスパイダー、オレンジアント、グリーンマンティス、パープルスネーク、サソリホワイト、ピンクエレファント、レッドコンドル、ゴールデンバット)の呼称も確認できる。
全世界の文明を破壊し砂漠にして人類に代わる新たな生物の誕生を促す為にモチーフとなった生物の遺伝子データが封印されている。
モデルはダーク破壊部隊13人衆。
ビジンダー
SHADOWによって作られた人造人間。機械を狂わすクレイジー・アイの能力を持つ。唯一、口が開かずに喋るロボットである。
ゴールデンバット
光明寺博士によってジローより先に開発された人造人間で、実質プロトタイプ・ジローという扱い。ジローよりも不完全な良心回路を持つ為、ギルの悪魔の旋律によって簡単に暴走する。破棄する直前にギルが利用し、改造が施され鳥でも獣でもまして人でもないコウモリ人間型のロボットとなる。ジローによって破壊された。良心回路を通じて彼の自身の悲しみがジローへと伝わることになる。
なお、人間形態にも変身できる。その際の容姿はジローに似ているが、服装や言動は(コウモリからの連想で)「夜の貴族」である吸血鬼を模した上品なもの。
ザダム
SHADOWによって作られた人造人間。雄型と雌型の2体が存在する。
キカイダーTYPE0
SHADOWによって01と02を基に開発したとされている戦闘専用の量産型人造人間、よって人間態を持たない。
武装のアームガンは『人造人間ハカイダー』のハカイダーが装備するアームショットに酷似している。

『イナズマンVSキカイダー』

キカイダーと同じく石ノ森章太郎の作品である『イナズマン』のリメイク版。キカイダーとイナズマンの共演は原作版の一編「ギターを持った少年」に由来する。本作はキカイダー02の最終話として位置付けられており、タイトルロゴにも「THE END OF KIKAIDER-02」と書かれている。だが回想シーン等に一部本編と矛盾する描写が存在する為、厳密にはパラレルワールドの話である。

登場人物

風田サブロウ/サナギマン/イナズマン
原作とは違って高校2年生(原作では中学2年生)である。また性格も原作のような熱血漢ではない。
原作では魚屋の養子だったが、本作ではOLの姉と2人暮しとなっている。
風田御世
サブロウの姉であり、唯一の肉親である。蝶のような外見に変身できるが、その姿は原作版でルビイが変身した姿に似ている。
サブロウをちゃん付けで呼ぶなど、やや精神的に幼い印象をあたえる。
ジロー/キカイダー
埋め込まれていた服従回路の効果を増幅させられ操られるが、イナズマンに変身したサブロウの超能力で服従回路をオーバーヒートさせられ、操っていた新人類が抜け出した事で徐々に感情を取り戻していく。なお、服従回路はオーバーヒートさせただけであり、原作のように破壊されていない。その為か、新人類側の言い分も「一理ある」と、ある程度認める発言をしている。
帝王バンバ
新人類の頂点に立つ存在。超能力を使って生み出した幻影として特撮版における怪人然とした姿、本体として原作漫画における超能力を増幅する機械に接続された老人の姿が登場する。
ギル・ヘルバート
本作では記録映像の中にのみ登場。
その映像の中で、新人類計画がDARKの「世界環境を破壊し、それから新世界を創造する」計画の一部であったこと、そして新人類計画は失敗、新人類は寿命が極めて短い「失敗作」だと語る。

巻末の解説

キカイダー02

全員各メディアでキカイダー関係をしていた人物である。

1巻:平山亨(人造人間キカイダー 企画)
2巻:岡村天斎(人造人間キカイダー THE ANIMATION 監督)
3巻:竹谷隆之(S.I.C.キカイダー造形担当・人造人間ハカイダー 特殊造形)
4巻:なし
5巻:紺野直幸(ギターを持った少年 -キカイダーVSイナズマン- 監督)
6巻:なし
7巻:早瀬マサト(石ノ森章太郎のアシスタント・KIKAIDER00 物語担当)
イナズマンVSキカイダー
1巻:なし
2巻:MEIMU(『イナズマンVSキカイダー』作者)

関連項目

  • 人造人間キカイダー
  • キカイダー01
  • 人造人間キカイダー(漫画版)
  • 人造人間ハカイダー
  • KIKAIDER00
  • 人造人間キカイダー THE ANIMATION
  • キカイダー01 THE ANIMATION
  • イナズマン