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ギャラリーフェイク/細野不二彦

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著者: 細野不二彦
巻数: 30巻

細野不二彦の新刊
ギャラリーフェイクの新刊

最新刊『ギャラリーフェイク 30


出版社: 小学館
シリーズ: ビッグコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

0kino 今気になってる漫画はギャラリーフェイクと丸尾末広の笑う吸血鬼です パタリロ!はめっちゃ面白いけど巻数が結構多いからなあ…ギャラリーフェイクもだけど
moungo 仮眠するつもりで入った漫喫が寒くて寝られないよう。 仕方なく漫画読んでるんだけど、小さい店だし、ぼろいし、新しいのが全然ないの。 で、ギャラリーフェイクとか久々に読んでる。やっぱ細野不二彦はおもしれーな。東京探偵団も読みたいけど、そこまで古いのだと置いてないんだよなー。
spiritsofficial 『さすがの猿飛』から『電波の城』まで、みっちり語られてます!! RT@comic_natalie: 「ギャラリーフェイク」大特集、細野不二彦が画業34年語る http://t.co/bZRb5VIreD
azuyoshi コミックナタリー - 「ギャラリーフェイク」大特集、細野不二彦が画業34年語る http://t.co/KtxHB1BTou おお!買わねば!!しかし何故34年なんだろ?もう一年待てなかったのかな・・・・・・・・うん、待てないな。納得!
comic_natalie 「ギャラリーフェイク」大特集、細野不二彦が画業34年語る http://t.co/hP8cNJCett

ギャラリーフェイクの既刊

名前発売年月
ギャラリーフェイク 1 1992-10
ギャラリーフェイク 2 1993-09
ギャラリーフェイク 3 1994-04
ギャラリーフェイク 4 1994-09
ギャラリーフェイク 5 1995-03
ギャラリーフェイク 7 1995-12
ギャラリーフェイク 8 1996-06
ギャラリーフェイク 9 1996-11
ギャラリーフェイク 10 1997-03
ギャラリーフェイク 11 1997-11
ギャラリーフェイク 12 1998-04
ギャラリーフェイク 13 1998-08
ギャラリーフェイク 14 1998-12
ギャラリーフェイク 15 1999-03
ギャラリーフェイク 16 1999-06
ギャラリーフェイク 17 1999-11
ギャラリーフェイク 19 2000-07
ギャラリーフェイク 20 2000-11
ギャラリーフェイク 21 2001-05
ギャラリーフェイク 22 2001-08
ギャラリーフェイク 25 2002-07
ギャラリーフェイク 28 2003-08
ギャラリーフェイク 30 2004-06

ギャラリーフェイク』(Gallery Fake)は、細野不二彦による日本の青年漫画作品。またそれを原作としたWEBドラマ、テレビアニメ作品。

概要

漫画は1992年より『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて不定期で連載開始、2005年に連載終了。全32巻、文庫版全23巻。また、描き下ろし1話を載せた自選集が1冊出ている。第41回(平成7年度)小学館漫画賞受賞。

WEBドラマは2003年2月1日開始。

アニメは2005年1月8日から2005年9月24日までテレビ東京系列で放送。ナレーションは石坂浩二。

あらすじ

表向きは贋作・レプリカ専門のアートギャラリー『ギャラリーフェイク』を舞台に、オーナー藤田玲司が、様々な登場人物と絡みながら、時に世界を駆け巡りながら、絵画、彫刻などを通じて「アートとは何か?」を問いかける。主人公の魅力は、単なる守銭奴ではなく、アートへの奉仕者として清濁併せ呑む点にあるほか、美術・芸術・骨董の多方面に渡る薀蓄的描写も、読者の好奇心をそそる。助手サラ・ハリファとのほのかな恋の行方も気になるところであるほか、脇役・レギュラーキャラクターも多い。

また芸術に絡んで社会問題にも言及するなどしており、物語は美術方面の商業的な話題から推理サスペンス、コミカルな人間模様、陰惨な事件、時に憎み合い時に愛し合う人々の交流、文化財保護にまつわる制度面の問題など、多岐にわたる。

登場人物

※ 声は、ドラマCD版 / TVアニメ版の順(特に記述がない場合はアニメ版の配役)。

藤田玲司(ふじた れいじ)
声 - 子安武人 / 森川智之
本作の主人公。作中年齢は30代後半から40代前半。東京湾岸地域の埠頭に倉庫兼店舗を構える贋作・模写などの美術品を扱うアートギャラリー「ギャラリーフェイク」のオーナー。日本画家だった父譲りの美術センスで、作品鑑定の眼力と修復の腕前は超一流、美術関係者からもその能力は高く評価されている。絵画や彫刻から陶芸、古美術、骨董品、民芸品、玩具等に至るまで、美術に関する知識・造詣は非常に深く広い。また語学堪能で、世界各国の複数の言語を使い分ける。自身の秘密倉庫には、美術盗難によって所在不明となっている美術品を裏ルートで仕入れて多く隠し持っており、またその買い付けに裏社会とのコネクションも持つ。税理士資格を持ち、顧客に対し税金面でのコンサルタントも行っているが、どちらかというと法制度の裏を突くようなやり方で、その美術品が望まれない形で散逸するのを防ぐ等、芸術保護のためなら超法規措置(脱法)も止む無しと考えている模様。
かつてはニューヨークメトロポリタン美術館 (MET) のキュレーターで、その修復技術の高さ、知識の豊富さからプロフェッサーとまで呼ばれたが、元同僚の陰謀により孤立。その地位を追われ帰国した。現在でも、MET内では彼の業績を高く評価する支援者も多く、若い学芸員らの中には彼を信奉する者もいる。周囲からは「孤高」や「切れ者」との定評があるが、裏を返せば「社交性に欠ける」や「器が小さい」と三田村に散々に評されたこともあるなど、人と深く関わることは苦手な様子。帰国後は、贋作商売の師匠・菱沼から教わったノウハウを利用し、表向きは贋作専門の美術商を営むが、裏では真作の盗品・横流し品等をブラックマーケットを通じて法外な値で売りさばく、美術界では悪名高き人物。同業者には煙たがられている反面、彼自身も威厳や古い慣習に縛られて美術品のことを第一としない国内同業者・美術関係者を蔑んでいる。第一級の丁寧な仕事をする美術関係者や、真に美に対して心を開いている者に対しては、儲けを度外視しても助力を惜しまない。
若作りで基礎体力は女性以下。持病の腰痛の為に整体マッサージに通っている他、私生活はかなりだらけ気味。かなりの資産を隠し持つようだが、本人は贅沢な暮らしが性に合わず、外国人が多く居住する風呂無しのボロアパートに住んでいる。美術関係以外の趣味はパチンコ。喫煙家でキャメルを愛飲するがジッポーをコレクターズアイテムではなく大量生産品と見下すなど、色々と生活の細部にまでこだわりが見られる。蟹料理に目が無く、特にカニチャーハンが大好物で、自らこだわりをもって調理する事も多い。
幻のモナ・リザとされる作品を探し出すことをライフワークとしており、何回かその候補となる作品に接触する。名前は日本画家藤田嗣治から。
サラ・ハリファ
声 - 西村ちなみ / 川澄綾子
本作のメインヒロイン。藤田の助手を務める少女。アラブ王族の娘だが、クーデターにより家族を失い、国を追われて流れ着くように来日、後に国政が回復したが、思うところがあって日本に滞在し続けている。莫大な個人資産を持ち、都内の高級ホテルのスイートルームを年間契約で借りきり、一人で暮らしている。騙し取られた家族の遺品である絵画を藤田の活躍で取り返してもらった縁で好意を寄せている。藤田からは当初ことあるごとに子供扱いされていたが、次第に大切な仕事上のパートナーとして、更には何ものにも代え難い存在となっていく。

繊細さと天真爛漫な性格を持ち、類い稀なる美女体質である。極めて活動的且つ直情的で、藤田を振り回すことも。美術に関する知識は素人並みだが、一級の審美眼を持ち、藤田もその目利きには信頼をおいている。美術商の助手をてきぱきとこなすなど有能でもあるが、機嫌を損ねると仕事を投げ出す等、気分屋でもある。彼女の周囲にはしばしば幸運が付き纏い、周辺にいる者まで幸せが訪れている。一応ムスリムだが、それほど熱心な信者ではなく、劇中ではイスラム教圏内に居る時でなければ、特に戒律に従っている描写はない。

原作では「Q首長国」の王族で、戦災で国を追われたとされている。この国はクウェートをモデルとしており(実際のクウェートの英語表記は「Kuwait」)、戦災とはイラク侵攻による湾岸危機の事と思われる(連載開始当時は湾岸戦争の直後だった)。「ハリファ」はバーレーンの王朝名である。
三田村小夜子(みたむら さよこ)
声 - かかずゆみ / 雪野五月
本作の準ヒロイン。日本人女性初のニューヨーク近代美術館キュレーターの肩書きを持ち、高田美術館に館長として迎えられた典型的な才色兼備の女性。美術界から贋作や不正を一掃することを天命とし、周囲の声に流されること無く、他人との衝突も辞さずに行動するさまから、美術界のジャンヌ・ダルクと呼ばれる。
藤田のことは「ミスターフジタ」と呼び、MET時代の藤田を尊敬していたが、裏の世界に身を置き暴利をむさぼると悪評高い現在の彼には失望している。しかし幾度かの邂逅を経て、美術品の保護に取り組む姿勢や美術に身を捧げている藤田の本質的な所は変わっていないと信じるようになっていった。再び表の世界で活躍して欲しいと願って度々藤田を公の場にひっぱりだそうとするものの、失敗している。女優志望の美人な妹がいる。館長としての仕事を精力的にこなす傍ら、マラソンやゴルフなど、運動も趣味としている。物語前半では藤田の敵として登場することが多かったが、後半では藤田やサラとも、友人として接するようになっている。
エリザベータ・デル・ジョコンダ
声 - 清水香里
イタリア人の少女。かつて旅先で藤田が懇意にしていた女性の子供で、彼の隠し子騒動の発端。母が亡くなったため、ある秘密を隠して日本に渡り藤田に近づく。登場当初は

滅茶苦茶な野生児で、そのあまりの奔放振りにはサラも手を焼いていた。カラオケが大好きで、後に音楽の才能が認められイタリアに戻りオペラ歌手を養成する音楽院に入る。音楽院では時折オペラ公演のため海外にも出向いている(オペラ公演のため渡航したブラジルのマナウスで藤田と再会したことも)。作中では実際に藤田の子供なのかどうかは最後まで明らかにされなかったが、抜け目のない性格はそっくりで、藤田は彼女を実子(曰く「義理の娘」)のように扱っている。名前は「モナ・リザ」のモデルとされる女性から。

高倉警部補(たかくらけいぶほ)
声 - 大川透
普段は警視庁の強面刑事で殺人事件などを追っているが、ブリキ玩具の熱心なコレクターで、入手困難なレア物に絡む騒動よりレギュラー化、事件絡みのストーリーで登場する。顔が何処となくゴリラ似である。経験と勘、地道な捜査を得意とし、また腕っ節も強い。強くて優しいが、家族には趣味を散々に言われながらも頭の上がらない等、家庭では風采の上がらない父親でもある。感情が顔に出易く、レア物玩具が手に入ったりすると緩みっぱなしである。
知念護人(ちねん もりひと

声 - 長島雄一(現:チョー)
小兵の文部省の役人で、元東京地検特捜部で現在は国宝の発見と保護を仕事とする叩き上げの国宝Gメン。日本の伝統美術をこよなく愛し、これを粗雑に扱うことを許さない独自の正義感に燃えている。この為、日本国外にも平気で国宝級の美術品を売ってしまう藤田を目の敵にし、その一方で保護能力の無い国宝所有者の手元にあるよりは国内外のきちんとした美術愛好家が所有した方が、その真価に沿う扱われ方をしてもらえると考える藤田の姿勢に共感し、思い悩む事も。趣味は私費による京都の街並みや日本美術のデジタルアーカイブ作成。日本美術に対しては病的な程の愛好心を示す為、トラブルを起こすこともあるが、根は真面目な公務員である。出張が多く家は不在がちであるが愛妻家で、子供が4人いる。自宅は老朽マンションで、多量の美術資料に「いつか床が抜ける」と妻に小言を言われている。
翡翠(フェイツェイ)
声 - 田中敦子
表向きは宝石商を営んでいるが、裏では宝石専門の女泥棒である。熟女ではあるが往年の色香は衰えず、泥棒としての腕も衰えていない。仕事上で藤田を利用したりされたりといった関係にあるが、かつてはほのかなロマンスもあった模様。盗品をごまかすために宝石のカッティングも行う。ややSな性格。瑪瑙を部下に従える。藤田は「また良いように利用されるのではないか」と警戒心を見せる一方で、仕事の丁寧さとセンスには素直に賞賛している。ミステリークロックや一級品の宝飾に目が無く、幾度かはこれが元で藤田などに手玉に取られたりもしている。
瑪瑙(めのう)
声 - 清川元夢
翡翠の部下。外見は温和で腰の低い中年の紳士で、宝飾品関係の知識も広い。裏社会に関係している様子で意外と荒っぽい仕事もこなしているらしく、盗品を裏ルートで仕入れることもある様子。その紳士然とした態度とは裏腹に極度のMで、翡翠に罵倒されることを密かに待ち望み、逆に誉められたりしてしまうことを極端に嫌っている。罵倒されるために、わざわざ翡翠の怒りに触れる行動を取ることがある。
地蔵大作(じぞう だいさく)
高級料亭『望月』の主で、風雅を地で行く趣味人。日本文化の造詣が深く、審美眼も優れるが、鑑定眼は超一流とは言い難く、過去には藤田に偽物をつかまされたこともあるが、決して怒らずに逆に更に文化的な方法でやり込めたこともあるほか、徳に篤く藤田が苦手とする人物である。伝統文化の方面では文化人との交流も多く、美術方面では顔も広い事から、藤田の思惑とは裏腹に、度々顔を合わせることになる。
ラモス
声 - 堀内賢雄
隻眼のトレジャーハンターで、世界各地の遺跡を荒らして財宝を発掘している。前妻との間に出来た娘の養育費と、発掘旅行の費用でその財産は殆ど飛んでおり、年中借金で汲々としている。藤田の所へは盗掘品をちょくちょく持ち込んでいる関係だが、他方では超古代文明的な事件に藤田諸共巻き込まれることもある。悪ぶってはいるが、お人好しかつお調子者で、どこか憎めない所があり、方々で迷惑をかけたり借金をしているが、その生活の荒み具合とは裏腹に、未だに裏社会に始末されずに済んでいる。少年時代からアイパッチをしている。前妻は美人だかかなり荒っぽく、双方に微妙に未練もあるようだ。
カルロス
声 - 内海賢二
国際的な美術窃盗団のボス。かつては怪盗と恐れられたが、今ではすっかり貫禄のついた体格をしており、裏社会の名士としても知られている。藤田とは持ちつ持たれつの関係で、トラブルに巻き込まれた藤田を裏から手を回して助けたりもしている。盗んだ美術品を販売する裏ルートとして、藤田のコネクションは彼にとって重要なようだ。趣味はオペラ鑑賞など、非常に文化的で涙脆い感動屋である。意外にも怖がり屋で、カタコンベが苦手だったりするが、この臆病さが捕まらない秘訣なのかもしれない。「もう一つのモナ・リザ」に執着する藤田に対しては、「不吉だから」という理由で追い求めることを反対している。
ジャン・ポール・香本(ジャン・ポール・こうもと)
声 - 速水奨
香道の家元で、「鼻(ネ)」と呼ばれる香りのプロフェッショナル。鋭敏な嗅覚を持ち、体臭からその人の健康状態を把握したり、アロマテラピーに関しても相当な知識と腕前を持つ。世界的に著名な調香師でもあり、加えて絶世の美男子だが、天才がしばしば変人であるように、様々な奇行に及ぶ等、とんでもない変態的な性格。サラの体質による体臭が類い稀なる高貴な香りであるとして付きまとう。藤田を「カニ臭い」と呼ぶ等、散々貶してはいるが、香道の家元として自然に集まる美術品・工芸品に絡んで、度々関係している。その敏感すぎる嗅覚ゆえに、ワサビなどの刺激臭が大の苦手。
ロジャー・ワーナー
声 - 大塚芳忠
スコットランドヤードの盗難美術品専門の捜査官。変装の名手で裏社会の事情に明るく、裏ルートに流れた美術品の回収を行う。藤田とはある事件で顔を合わせて以来の縁で、裏社会に顔の利く藤田に注目している。イギリス人らしく紅茶にこだわりを持ち、アールグレイ以外は口にしない。シャーロック・ホームズばりの活躍だが、外見は何処となくいとうせいこう似である。
菱沼棋一郎(ひしぬま きいちろう)
METを追われ、失意のまま帰国した藤田に手を差し伸べた人物。藤田に対し贋作商売、ブラックマーケットのノウハウを伝授した師匠でもあるほか、帰国当初洋画の修復については一流だが日本画の修復についてはノウハウの乏しかった藤田に日本画の修復技術を伝授している。当初は恩義を感じていた藤田も次第に菱沼のやり方にはついていけなくなり、袂を分かつようになった。美術に対する姿勢は「美を解らない者には贋物で十分」という尊大な所があり、どちらかと言うと詐欺師的な部分が目立つが、日本古美術分野への造詣が深い様子。
後に、恩を仇で返す態度を取る藤田の商売を邪魔するようになるが、死期を悟った頃から一転協力的になった。連載途中で病死。風貌はサルバドール・ダリを連想させる。
千手計(せんじゅ はかる)
声 - 山口勝平
超高級機械式時計専門店「千手堂」の若き店主。大手時計メーカーの一人息子でスイス高級時計メーカーで修行したという根っからの時計好きで、時計製作に天才的な才能を発揮、その技巧で藤田を仰天させている。高級時計や精密工芸品絡みで度々登場した。サラに思いを寄せ告白するも結果的にフラれてしまうが、その後も友人として続いており、いつか彼女を振り向かせようと自身の専門分野である精密機械時計の最高峰を目指している。独特の哲学を持ち、自分の作る時計の良さが分かり、その対価を惜しまない客にのみアピールすべく、「1個数百万円」というとんでもない価格の高級腕時計を露店に並べて客引きすることがある。藤田の依頼で、アブラアン・ルイ・ブレゲ作の伝説の懐中時計「マリー・アントワネット」を復刻した。
長谷万次(はせ まんじ)
消費者金融会社「ミリオンローン」を経営。通称:ハセマン。作品の初期に頻繁に登場し、藤田によく借金返済が滞った顧客の美術品・骨董の処分を依頼している。また、お互い金銭を融通しあったりする仲でもある。前身は銀行員で、MOF担と呼ばれる旧大蔵省との交渉を担当するエリート行員でもあった。落語ファン。
Y大学の吉村助教授
Y大学の助教授で高名なエジプト考古学者。実在の某考古学者をモデルにしていると思われる。作品の初期に登場し、藤田の事を「盗品や美術館からの横流し品を扱う薄汚い野郎」などと罵ったりもするが、藤田の豊富な知識や高い鑑定眼は評価している様子。
ハンス・ポッセ
ナチスの略奪絵画を正当な所有者へ返却するために調査・回収を行っているカナン・ファウンデーションの弁護士。美術への造詣が深く行動力にも富んでおり、「ヴォルフ(狼)」の異名で恐れられている。実在するハンス・ポッセの孫という設定で、ともすれば略奪絵画回収の過程で、人類の宝とも言うべき第一級の美術品を目にする機会に心躍らせることもあるが、美術に溺れ戦争犯罪に加担してしまったとみなした祖父に対する反発から、強く自分を戒めている。

アニメ

スタッフ

  • 企画 - 岩田圭介、勝股英夫、滝山雅夫
  • 監督 - 西森章(1話 - 12話)、山崎理(13話 - 最終回)
  • シリーズ構成 - 十川誠志
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 佐々木敏子
  • 美術監督 - 青井孝、中村典史
  • 色彩設計 - 伊藤靖子
  • 撮影監督 - 久保博志、今泉秀樹
  • 音楽 - Face 2 fAKE with 勝手にしやがれ
  • 音響監督 - 小林克良
  • プロデューサー - 小林教子、岩上敦宏
  • アニメーション制作 - 東京ムービー(1話 - 25話)、東京キッズ(26話 - 最終回)
  • 製作 - テレビ東京、アニプレックス

主題歌

オープニングテーマ
「ラグタイム」(1話 - 25話)
歌 - 勝手にしやがれ
「ビューティフルライフ!」(26話 - 最終話)
歌 - OUTLAW
エンディングテーマ
「思い過ごしの効能」(1話 - 12話)
歌 - サンタラ
「だから、私は歌う」(13話 - 25話)
歌 - ナチュラル ハイ
「Anything For You」(26話 - 最終話)
歌 - PUSHIM

各話リスト

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督
1贋作画廊の男十川誠志西森章三宅雄一郎水谷麻美子
をがわいちろを
2傷ついた『ひまわり』がんどうやちゆき渡辺伸弘
水谷麻美子
313人目のクーリエ冨岡淳広菊池一仁高梨光
藤原未来夫
4美神法廷(ミューズコート)笹野恵麦野アイス福島一三野道佳代
山崎正和
5消えた黄金仏十川誠志横田和喜高梨光
高乗陽子
6翡翠(フェイツィ)の店高梨光谷田部勝義清水博幸
藤原未来夫
7レンブラント委員会の挑戦笹野恵西森章山内東生雄ハットリマスミ
8父の値段冨岡淳広松園公宮澤通浩浜津武広
9黄金郷(エルドラド)への誘い中瀬理香福島一三平田豊増谷三郎
山崎正和
10幸福の王子十川誠志桐生勇作神崎ユウジ石井久志
11戦場に消ゆ笹野恵谷田部勝義藤原未来夫
箕輪悟
12生きているオフィーリア冨岡淳広松園公喜多幡徹鈴木信一
13監獄のミケランジェロ中瀬理香山崎理明珍字作
14パサージュをぬけて笹野恵ふもともも山内東生雄藤原未来夫
高乗陽子
15二重奏愛植男伊藤真朱浜津武広
16楊貴妃の香中瀬理香高梨光木下ゆうき増谷三郎
洪淳鎬
17からくり奇譚冨岡淳広横田和喜大宅光子谷口守泰
吉本拓二
18地図は導く笹野恵松園公山崎理明珍宇作
19知念、危機一髪!中瀬理香前園文夫鈴木信一
20山水の星冨岡淳広伊藤真朱浜津武広
21千手堂の男がんどうやちゆき
愛植男
がんどうやちゆき堀内博之
佐々木敏子
水谷麻美子
箕輪悟
22エルミタージュの女帝千田拓史吉田英俊木下ゆうき洪淳鎬
23レディー・サラ(前編)中瀬理香高梨光早川啓二坂巻貞彦
佐々木敏子
水谷麻美子
24レディー・サラ(後編)清水聡明珍宇作
25雨やどり愛植男上條修服部益実
箕輪悟
26ジョコンダの末裔(前編)岩上敦宏三宅雄一郎麦野アイス藤原未来夫
27ジョコンダの末裔(後編)箕ノ口克己箕輪悟
高乗陽子
増谷三郎
大塚八愛
後藤孝宏
28顔のない自画像小松田大全福本潔高橋典子
吉田優子
29古裂の華島田満吉田英俊清水聡明珍宇作
30サバイバル・イン・サハラ千田拓史鈴木吉男箕輪悟
上條修
高乗陽子
31孤高の青岩上敦宏麦野アイス箕輪悟
上條修
高乗陽子
32“アンティーク・オルゴールで子守唄を”島田満がんどうやちゆき早川啓二坂巻貞彦
33残暑絵金見舞千田拓史桑名郁郎小松田大全桑名郁郎
34神々の宝石岩上敦宏吉田英俊清水聡明珍宇作
35修復するは我にあり吉田英俊松尾慎
36ハワイの万華鏡笹野恵上條修箕輪悟
佐々木敏子
37メトロポリタンの一夜千田拓史つるやまおさむ山崎理藤原未来夫
箕輪悟

  • 深夜アニメにおいて、日本テレビ系列作品以外で2クールを超えて放送された作品は、同じ枠の番組(『PROJECT ARMS』、『モンキーターン』シリーズ、『格闘美神 武龍』シリーズ、『史上最強の弟子ケンイチ』など)しかない。

放送局

放送地域放送局放送日時放送日遅れ
関東広域圏テレビ東京(制作局)土曜 24時55分 - 25時25分rowspan="2"
大阪府テレビ大阪土曜 25時30分 - 26時00分
日本全域BSジャパン日曜 24時30分 - 25時00分1日
福岡県TVQ九州放送月曜 26時25分 - 26時55分2日
岡山・香川県テレビせとうち火曜 25時40分 - 26時10分3日
愛知県テレビ愛知水曜 25時58分 - 26時28分4日
北海道テレビ北海道水曜 26時30分 - 27時00分
日本全域アニマックス木曜 22時30分 - 23時00分33日

  • アニマックスでは放送開始前に特別番組を放送。内容は作品概要に加え、制作発表会の模様や主要声優に加えてナレーションの石坂浩二へのインタビューなど。

放送事故

テレビ大阪にて、2005年8月20日放送分で、誤って過去に放送した回(第24話)を放送。翌週8月27日に第32話、第33話を連続放送することで対処した。

ゲーム

  • ギャラリーフェイク(2005年9月29日発売、プレイステーション・ポータブル、バンダイ)
    • ジャンルはアドベンチャーゲーム。

その他

  • 『美味しんぼ』第53巻「遺産の真価」にて、山岡士郎の知り合いで富岡鉄斎の絵を鑑定する役として「藤田」という美術商が登場する。「美術界の体質に反発した元学芸員」「ダーティな商売をしているが芸術への愛情は健在」と設定も似通っている。この回では「美術品の真贋」にかけて台湾素食が紹介されている。
  • サラの肌の色は原作では褐色であるが、アニメ版では肌色に近い色へ変更されている。

外部リンク

hu:Gallery Fake ko:갤러리 페이크