HOME > コミック > ギャンブルッ!

ギャンブルッ!/鹿賀ミツル

共有

著者: 鹿賀ミツル
巻数: 全11巻

鹿賀ミツルの新刊
ギャンブルッ!の新刊

最新刊『ギャンブルッ! 11


出版社: 小学館
シリーズ: 少年サンデーコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

sasori_sunano @yukisora1133 ギャンブルッ!って漫画に出てた健くんって子です 最後仲間に殺されます(↑q↑)

ギャンブルッ!の既刊

名前発売年月
ギャンブルッ! 8 2009-01
ギャンブルッ! 9 2009-04
ギャンブルッ! 10 2009-05
ギャンブルッ! 11 2009-06

ギャンブルッ! 』は、「週刊少年サンデー」で2007年4・5合併号から2009年16号まで連載されていた鹿賀ミツルによる漫画作品。もともとは全8回で終了の短期集中連載だったが、読者の人気が高かったため短期連載中にそのまま週刊連載に昇格したという、2000年代のサンデーでは珍しい作品。少年漫画としては珍しく、ギャンブルを題材としている。

あらすじ

20XX年、日本政府がギャンブルを全面合法化し、日本は世界一のギャンブル大国となった。様々なギャンブラーが世界中から集まり、しのぎを削る中、一人の少年マサルが賭けを始める。その天才的な博才とは!?確率とセオリーをねじ伏せる近未来少年賭博物語。

登場人物

主要人物

京本マサル(きょうもと まさる)
主人公。小学六年生。プロの賭け師を目指しているが、ギャンブルの知識は皆無。場のツキや流れを読み取る才能があり、多くの場合確率を無視した采配を行う。しかしその采配の的確さと破壊力から、ジャンには「爆弾」と評される。いつも締まりの無い笑顔を浮かべているが、時折周りを戦慄させる表情を見せる。特に、ギャンブルをしているときは性格が変わりやすい。ギャンブル金を稼ぐために皿洗いなどをしている。犬以外の動物が苦手。賭けに大敗して行方をくらませた父を探している。ギャンブル・バーリトゥード後は鎌田の家で暮らしている。
ジャン
マサルのクラスメイト。父親の英才教育により数学に関しては非凡な頭脳を持つが、年齢ゆえに詰めが甘い部分がある。マサルの相棒的存在で、アドバイスやルールを教えたりする。基本時にギャラリーだが、マサルの確率を無視した采配を見ているうちに、彼に対する興味やライバル心を抱きつつある。現在、マサルの参謀として大会での勝負に同席し、タイムアウト宣言のタイミングを決めるなど、マサルをサポートしている。父親の方針でアメリカの大学へ飛び級留学することになっていたが「こっちのほうが面白そうだから」(父親にはこっぴどく殴られた)と言う理由でアメリカ留学をやめた。    
一葉(かずは)
ヒロイン。マサルの同級生。クラスで人気No.1の女の子。気が強くて、賭けが嫌い。父のギャンブルの失敗で家族が崩壊しそうになったところをマサルとジャンに助けられ、それ以来マサルに興味を持つ。
京本暁(きょうもと あきら)
マサルの父。別名「風神京本」。マサルが一流のギャンブラーになった時、勝負をすることを約束した。大きな賭けで敗北を喫し現在は消息不明。大会事務局長クリス大神と縁があったとされ最終話では彼の手先となり、ギャンブルの闇に飲み込まれた様子がうかがえる。
「無敗の化け物」
本名不詳。並々ならぬ雰囲気の持ち主で、マサルの父に圧勝した謎の勝負師。
ボス
スキンヘッドのプロギャンブラー。クラブを経営しながらギャンブルをしている。チンチロリンでマサルに破れ、以後彼の才能に注目している。ヘビースモーカー。約束を守らないやつは嫌いらしい。ギャンブル・バーリトゥードにも参加し、一回戦は勝てたが、二回戦で伊達に敗北する。
クリス大神
ギャンブル・バーリトゥードの大会事務局長。片目に大きな傷がある。五回戦を棄権したマサルに失望し、試練を課すためにロイコ一味に連絡を取りマサルを拉致させる。だが予想に反してマサルが生還し、自分の下に辿り着いたため、「謝罪の意味も兼ねて、もし君が優勝したら君の望むものを何でも与える」と約束する。その後、決勝戦でマサルとシュンスケが同着優勝となった為契約不履行と判断しマサルの願いは叶えなかったが、何か裏でたくらんでいるようでマサルをスカウトするもマサルから断られ、シュンスケにも逃げられてしまう。

ギャンブル・バーリトゥード参加者

鎌田(かまた)
関東一円の博徒の長をしている、90歳の老人。ギャンブル歴80年という百戦錬磨の博徒であり、ヤクザたちも従え、警察にもパイプを持っている。ジンクスを信じ、それを使った話術で相手を精神的に追い込む戦法を得意とする。一回戦でマサルとインディアンポーカーで対戦。激戦の末、「マサルの今後を見てみたい」という思いから自ら手を引いた。決着後、マサルの後見人になることを申し出たが、マサルに断られた。しかしその後もマサルを影に日向に見守り、時に協力することもある。準々決勝からは、会場上部の観客席から勝負を沢尻とともに見物している。杖の中に刀が仕込まれている。
賀川聡一郎(かがわ そういちろう)
マサルの二回戦の相手で、総資産50億の若き大富豪。マスコミ等の前では体良く繕っているが、内面は筋金入りの利己主義者。大会の参加理由は賞金ではなく、優勝による名誉でビジネスを有利に進めること。財力のみを信じ、金でなんでも買えると思っている。当初は勝ち星を1億でマサルから買おうとしたが失敗したため、ブラックジャックで勝負を挑む。5億という莫大な資金でマサルに立ちはだかるが、マサルの戦術の前に惨敗する。もっとも、一回戦は1億で勝ち星を買ったため不戦勝であり、二回戦でも前述通り財力に物を言わせた戦い方をしていたため、ギャンブルの実力自体は大して高くない可能性もある。
伊達智(だて さとし)
マサルの三回戦の対戦相手。名門、凱旋高校の二年生。ブラックジャックを得意とする。ギャンブラーとしての自覚はなく、ギャンブルは金のなる木、単なるビジネスと見ている。チーム戦術でディーラーがバストしやすい状態のテーブルを作らせ、そこに座り儲ける、通称ステルスチームカウンティングという戦略で多大な儲けを出し勝ち抜いてきた。それで儲けた資金を元に、凱旋高校生徒全員を雇うと言うカジノ側も想定外の大人数で行い、今までどこのカジノにも見破られていなかったが、5日間常に張り付いていたジャンには見破られる。また、沢尻からは嫌われている。
二回戦でボスを打ち負かすも、マサルに同じテーブルに座られ、敗北した。敗北時、マサルに引き寄せられて勝負を見に来た仲間たちの顔をカジノ側に見られてしまい、ステルスチームカウンティングは使用不能となる。しかし、なぜか笑顔でカジノを去っていった。   
カラガー
マサルの四回戦の対戦相手。45歳の英国貴族。得意なジャンルは競馬で、30年分のデータを屋敷に所蔵している。外見は45歳とは思えない程若々しいが、その理由は全身の血液を子供から買い取った若い血液に入れ替えるという非道極まりない行いに拠るもの。自分以外の人間を貧乏人呼ばわりして見下すなど、自尊心が過剰に強い男。当初、ロメオの予想により金額の差を付けられる。しかし、大会事務局の審判福田を脅してマサルが買った馬券を教えさせる。結果として最後の勝負には勝ったが、実際にはマサルは馬券を買っておらず、およそ100万円の差でマサルに敗北した。
ビストロフ
マサルの五回戦の相手。ロシア人のギャンブラー。ボスと同じくスキンヘッド。元石油会社の社長で、三年前に引退したが、総資産2兆円。得意種目は不明で、情報も一切ない。大会事務局のデータベースでも不明になっている。マサルを勝負のために異様な雰囲気の地下の賭場に呼び出した。
その正体は、珍しい八連発のリボルバー、スミス&ウェッソン327TRR8を使ってロシアンルーレットを挑む異例のギャンブラーで、一発撃つごとに賞金を出すという方法で賭けをする。金には興味がなく、命が昇華する瞬間を見たいという一種の異常者である。十年かけて、弾が弾倉の一番上に来たときの感覚を覚え、弾が出る前に勝負を降りる事が出来るので負けても死ぬことはない。マサルの代理で勝負することになった沢尻に敗北、ネタをバラされ、実は勝負している訳ではなく、勝負を建前に自殺させている事に気付かれ、取り巻きの連中に粛清される。現在は生死・行方共に不明で、大会当局でも確認出来ていない。
沢尻シュンスケ(さわじり)
優勝候補筆頭の凄腕ギャンブラー。前年度北米 ギャンブラー選手権優勝者。マサルに注目している。三回戦の前に、マサルに接触していた。現在マサルが着ているパーカーは、彼がギャンブル・バーリトゥード一週間まえに、競馬で有り金をすってしまい三百円で売っていたところを、マサルに出会い、押し売りしようとしていて、持っていかれたもの。しかし、一週間後の大会での選手宣誓では、スーツで登場し、参加資金三百万円も用意していたことから、強さが伺える。四回戦までを余裕で突破している様子で、マサルの五回戦に同席、代わりに勝負することとなった。結果、見事に勝利を収め、準々決勝一回戦も圧倒的な差額で勝利を収める。鎌田曰く彼にも人に明かせない過去があり、マサル同様絶対に負けられない理由も存在する。そのため大会事務局から配られるデータのプロフィールはデータなしとなっている。準決勝では南米アルゼンチン出身の天才勝負師、マリオ・チャベスと対戦、戦い自体は描かれなかったが、勝利を収め決勝に進出した。マサルとの勝負で自身の過去に関する答え、かつての選択が間違っていたかどうかの答えを出そうとしている。
実は急性白血病に冒されており、ギャンブル・バーリトゥード終了後、会場近くの路地裏で血を吐いて倒れている所をクリス大神の部下に偶然発見され、彼の所有する病院で治療を受けるのだが、あえてクリスはシュンスケの憎悪をあおって自分の手ゴマにしようと、シュンスケとシュンスケの母を捨てた実の父親の骨髄を移植させて、シュンスケは一命を取り留めたが、クリスの思惑に乗るのを嫌い、目を覚ました後は行方をくらましている。
ビストロフやギャラスとの勝負では、ギャンブルとは切って離せない確率の領域を、超人的な感覚であっさりと超えてしまい、ジャン曰く、マサルが爆弾なら、沢尻は全方位型の槍。
マルティン・サバラ
スロバキア出身の勝負師。マサルの準々決勝の相手。45歳。千里眼の異名をとる。相手のクセを見抜くことにずば抜けており、勝負したギャンブラーたちのクセを徹底的に見破り、暴露することで相手の勝負師としての生命を奪う。この歪んだ性格は、かつて掛け金のために自身を売った父親を恨んでいることに由来しており、ギャンブラーはクズという認識の下、勝負を行う。しかし「ギャンブラーはクズ、日本の勝負師は弱い」と指摘したことでマサルの逆鱗に触れ、マサルの秘策により自らのクセをすべて見抜かれそうになり、負けを認めて日本の勝負師達に「弱い」と指摘した事を謝罪した。
F・ギャラス(フランシス)
モナコ出身の勝負師でマジシャンのような格好をしている。ヨーロッパを主戦場とする。今まで嘘も誠も取り混ぜたマシンガントークで勝ち上がってきたため、「話術の道化師」の異名を持つ。沢尻の準々決勝の相手でルーレットで対決する。得意の話術でディーラーの出目を限定し、序盤はリードしたものの、沢尻の圧倒的な集中力と超人的な感覚で玉の入り方を予測され、すべてのチップを失い、敗北した。
王偉(ワンウェイ) 
上海の財閥王一族の次男で、背中と左腕に髑髏と蛇をあしらった刺青を彫っている。マサルの準決勝の対戦相手。13才。王一族の裏の商売である薬物の製造、販売や武器取引、臓器の密売から商売敵の抹殺等を一手に引き受ける存在で、大会で優勝すれば表での知名度が上がり、兄や兄を溺愛する父に認めてもらえると思い参加している。
性格は傲慢かつ冷酷で日本人全体を小日本と内心見下したり、土下座が日本の文化だと発言するなど自尊心の強さも半端ではない。自分より年下で勝ち上がってきたマサルを自分に集まる知名度が低下したと逆恨みし、開催地の日本発生の花札のこいこいを競技に選んだり、勝負でマサルを弁護(クリーンなイメージの売名行為)するなど自己顕示欲に溢れている。
実力ではなく対戦相手の弱味を握って勝利するため、準決勝ではジャンを人質にとり、負けなければ殺すと脅迫。準決勝の序盤は圧倒的な差をつける。しかし鎌田がジャンを助け出したことで状況が一変し、もともとネットゲームで覚えた程度の知識で勝負したことも手伝って、クセを見抜かれた上であっけなく敗北した。
その後、報復としてマサルと周囲の仲間を全てを始末しようとするが、脅迫の挙句に人質まで殺すやり方が仇となり、ホテルに潜伏中に従業員に扮した三回戦の対戦者の復讐により命を落とす。

その他の登場人物

マーレ
バカラを得意とする女性の凄腕プロギャンブラー。一度事故で臨死体験した後、「神に愛された女」として各地の賭場で猛威を振るっていたが、確率を度外視したマサルの采配に戦意喪失する。目の出方をメモし、絶えずバランスをみて賭けをする。ギャンブル・バーリトゥードに参加し、一回戦は突破。その後の勝敗は不明であるが、決勝戦に残れなかった点からすれば途中で敗れた模様。
草太(そうた)
マサルのクラスメイト。弱気な性格故、クラスのいじめっ子に賭けのカモにされていた。
猛(たけし)
賭けで弱者から金をムシリとる小学生。マサルの仕立て上げた、草太に負けた(逃げた)。
ガエル
オールを得意とするギャンブラー。賭けに勝つよりも人の人生を破滅させることを楽しんでいる。一葉の父を苦しめた張本人。自身もマサルによって破滅させられかけた。
ロメオ
6歳の少年。父親と妹の三人で暮らしている。家が貧しいため、カラガーに血を売って生計を立てている。トラック運転手をしている父親にトラックを買うのが夢。競馬の的中率はカラガーをも超える。最終レースで予想をはずしてしまい、トラックを買う夢は断たれたかに思われたが、後にマサルによって彼の家にトラックが贈られた。

作中に登場した主なギャンブル

他のギャンブル漫画と違い、広い範囲から登場している。 手本引き、チンチロリン、ルーレット、バカラ、ミニバカラ、オール、インディアンポーカー、ブラックジャック、競馬、ロシアンルーレット、ポーカー、花札、丁半

ギャンブル・バーリトゥード

世界で初めて開催されたギャンブルの世界大会。世界中のギャンブラー達が一堂に集結し世界一のギャンブラーを目指し熱い戦いが繰り広げられた。大会事務局長はクリス大神

大会ルール
大会に参加するには参加費として300万円。それとは別途に賭け金を用意しなければならない。
大会はトーナメント方式。組み合わせは事務局側で決定する。(そのためある程度マッチングに介入することも可能)
予選トーナメント
1つの試合に設けられた時間は1週間。ただし、1週間続けて試合を行うわけではない。(後述)
種目や開催場所も参加者が選ぶ。唯一の制限事項は「必ず勝ち負けがつくこと」。これを守れればどんな種目でもかまわない。一瞬で勝負がつくものでも1週間フルに行ってもかまわない。
決勝トーナメント
決勝トーナメントからはドームで行う。種目や制限時間も事務局が指定することがある。
優勝した者には賞金5億円が与えられる。

なお、トーナメント内で発生した事件・事故について事務局は一切の責任を問われない。実際に負けて殺害された者やピストロフのロシアンルーレットに敗北して死亡した者が確認されている。

単行本

  1. 2007年7月18日発売 ISBN 978-4091211491
  2. 2007年7月18日発売 ISBN 978-4091211545
  3. 2007年10月18日発売 ISBN 978-4091212078
  4. 2008年1月18日発売 ISBN 978-4091212641
  5. 2008年4月18日発売 ISBN 978-4091213501
  6. 2008年7月18日発売 ISBN 978-4091214393
  7. 2008年10月17日発売 ISBN 978-4091215000
  8. 2009年1月16日発売 ISBN 978-4091215680

外部リンク