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クルクルくりん/とり・みき

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著者: とり・みき
巻数: 6巻

とり・みきの新刊
クルクルくりんの新刊

最新刊『クルクルくりん vol.6



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

videobird 下のはるんカンやくりんの扉画に使っていたよくわからない筆跡のようなもの。くりんにはいい想い出もたくさんあります。少年チャンピオンコミックスのフォーマット(サルまんでパロられてたやつね)でなく扉全面を使ったイラストの表紙にしたのも『クルクルくりん』がたぶん最初でした。
videobird RT @ikkowakae: 「OPUS」入手。山下達郎氏ととり・みき氏といえば(確か)「クルクルくりん」で突如作中で氏が現れ「山下達郎さんの『クリスマス・イブ』いいですよねぇ」と言って消えられた。まだ楽曲がJRのCMで広く普及される前ですから私は「これ」で「クリスマス・ ...
tanakayutak @videobird 山下達郎氏の「クリスマス・イヴ」を知ったのは先生の『クルクルくりん』でした! ブックレットの各ページで七変化する達郎氏がなんともキュートで笑顔になります。まるで「クルクルたつろー」(^^)
videobird 褒められれば何でも素直に嬉しいですよ。RT @teriri_4th とりみき先生の漫画だと、クルクルくりんが一番おもしろいと思う。でもこれも作者の人が否定しにかかってくるはず。(絶対あれを自分の一番の作品だとは言わないと思う)
videobird 歌い出しの「アップ!ダウン!ストレンジ!」がクォークのことだと…RT @wedge0617 「パラレルガール」(ドラマ版「クルクルくりん」の主題歌、作詞はとり・みき本人)一曲だけが欲しくて買った岩井小百合のベスト版CDの取り込み完了。 http://t.co/XgQ5DLD0

クルクルくりんの既刊

名前発売年月
クルクルくりん vol.1 1983-09
クルクルくりん vol.2 1983-11
クルクルくりん vol.3 1984-02
クルクルくりん vol.4 1984-06
クルクルくりん vol.6 1984-10

クルクルくりん』は、とり・みきによる日本の漫画作品。および、それを原作にしたテレビドラマ。

概要

サブタイトルとして『parallel girl』が付けられている。

主人公・東森くりんは4歳第1話での「9年前」という表現よりのとき、不慮の事故から多重人格者となってしまう。それ以来、精神的ショックを受けると、別の人格が表れてしまうのであった。なぜかそれは小学生の頃は表れなかったというが、中学校に入学初日、ふとしたことからくりんの中に眠っていた多重人格が目覚めてしまう……。

その秘密を知ったクラスメート・松本イオは彼女を元の人格に戻すため、常に彼女のそばにいるようにするのだが、いつ別人格が表れるかも分からず、日々苦労するのであった……。

とり・みき自身が作中に登場することに加え、多くのキャラが実在の人物をモデルとしているため、内輪ネタ(楽屋オチ)が多数存在する。加えて「濃い」パロディも沢山盛り込まれており、何気なく読んでいると気付かない・分からないネタも多く見られる。

主な登場人物

東森くりん(ひがしもり くりん)
4歳のとき、かつて父・玄太郎が勤めていた「とある大企業」のロボット研究所に遊びに来ていたある日、研究所で起こった爆発事故により、データ消失を恐れたホストコンピュータから多数の人格データを体内に転送されるという"被害"を被る。それ以降、精神的ショックを受けるたびに別の人格が表れるという多重人格者となる。
なぜか小学生の頃は表れなかったというが、中学校入学式当日、可愛さあまりにイオに連れ出され精神的に緊張が高まったその瞬間、再び多重人格が表れてしまう。ただ、再び精神的ショックを受けると、元の人格に戻る。
元々は父が完璧な女性ロボット(アンドロイド)を開発しようと、サンプルとなる人格データを採取するため100人以上にも上る女性たちのデータを研究所のコンピュータに収めたものの、コンピュータがその全てのデータをくりんの体内に転送してしまったため、くりんに多重人格が生まれることに。しかも、別の人格が表れたときには、その元データの人格のみならず、身体能力・学習能力・知識などもその別人格のものが表れる。
背徳学園中等部1年2組→2年B組(作中中盤で進級)。なぜ1年では2組なのに2年ではB組なのかの説明はなされていない。
作者は当初、アリステア・マクリーンのもじり「有捨山くりん(ありすてやま くりん)」にしようと考えたが、担当からボツを食らったため、仕方なく「くりん」だけを残して再考していたところ、ふとクリント・イーストウッドから東森くりんを思いつく。
東森玄太郎(ひがしもり げんたろう)
くりんの父。額に★の痣がある。かつて「とある大企業」のロボット研究所で産業用ロボットの研究に従事していたが、それでは飽き足らず、完璧な女性ロボットを作ろうと日々研究していた。
後に転職し、くりんの通う背徳学園中等部で理科の教師をしており、くりん達のクラスの理科担任でもある。
自宅は「東森研究所」を兼ねていて、研究室がある。アキタ・ボーケン号(後述)はココで誕生した。
ロリコンの気があり、研究室内にロリコン写真集を隠し持っている。加えて、娘のレオタード姿に大量の涎を垂らしていた。
妻(くりんの母)は登場しないが、死別したのか離婚したのかは不明。現在は父娘の二人暮らし。
松本イオ(まつもと いお)
くりんのボーイフレンド。くりんの多重人格を覚醒させるきっかけを作ってしまった人物でもあり、くりんの秘密を知ってしまった以上、常にくりんが別人格に変身しないか見守る役目もくりんの父から仰せつかっている。イオがくりんにキスをすれば、くりんは元の人格に戻る。ただ、最後はとんでもない事態の犠牲者になってしまう……。
イオ自体は松本伊代のもじりだが、当時から作者は「原田知世の大ファン」を公言しており彼女がモデルではない。元々作者は大のSFファンとり・みきの項目も参照。また、くりんが多重人格者となるきっかけとなった、コンピュータのデータ転送について父が語るコマの中で「そこのSFファン笑わないよーに!」とも加えている。、とりわけ小松左京の大ファンであり、イオという名前も小松左京の個人事務所「io(イオ)」に因んでいるらしい。ちなみに作中に登場する両親は共に現役のモデルをしており、父は「ジュピター松本」という芸名である。
麻衣(まい)
苗字は不明。イオの幼馴染。くりんとは恋のライバル。後にくりんの秘密を知ることとなる。
大原まり(おおはら まり)
くりん、イオ、麻衣のクラスの担任教師。担当は国語。登場時25歳。「お尻が平らだ」と揶揄されることがあるが、モデルとなった大原まり子自身はそんなことはないらしい。
ジェームス吉田(じぇーむす よしだ)
くりん達が通う中学校の校長先生。丸い眼鏡と口髭が特徴。また、校長でありながら、くりん達のクラスの英語の授業も受け持っている。
『吉田さん危機一発』など作者の別作品でも頻繁に登場している。
松本まみ(まつもと まみ)
イオの妹。小学生。ちょっと言葉遣いが荒く、兄を見下している感がある。
アキタ・ボーケン号
天才科学者の人格が現れた状態のくりんが開発した、人間型ロボット。くりんの脳内の人格データを移し替えるために作製したのだが、

事故のため計画は頓挫。以後くりんの父の助手となる。

前作『るんるんカンパニー』に登場した教師・秋田冒険王(あきた ぼうけんおう)およびその双子の弟で精神科医・秋田まんが王(あきた まんがおう)と、外見・言動ともによく似ている。まんが王はクルクルくりんにも出演している。

その他にも登場人物でモデルとなった実在人物は多く、出渕裕(クラスメートの「ブチ子さん」)、火浦功(比浦探偵)、鹿野司(クラスメートの「鹿野くん」)などがモデルとなったキャラクターが登場している。

原作(漫画)

漫画版は、秋田書店の週刊少年チャンピオンに1983年から1984年まで連載。全69話。少年チャンピオンコミックス全6巻。なお、最終第6巻にはほぼ同時期「週刊少年チャンピオン増刊 ヤングチャンピオン」現在のヤングチャンピオンとの関連は無い。にて連載していた『すけこまくん』も収録。

1990年に徳間書店から全5巻で『すけこまくん』も収録する形で新装版が発売。連載当時、よく読者から「元ネタが分からない」と指摘されていたこともあって、新装版ではオマケとして『すけこまくん』と併せてギャグの解説が加えられた。

2005年には早川書房から文庫本サイズ・全3巻で再刊された。ここでは巻末で当時を振り返る描き下ろしマンガが付録されている。

テレビドラマ

テレビドラマは、1984年(昭和59年)4月27日から9月21日まで、フジテレビ系列で毎週金曜日19:00 - 19:30にて放送。但し、同時間帯はローカルセールス枠のため、系列局によっては時差放送された。全17話。VTR撮影。

原作の「アキタ・ボーケン号」の代わりに、小倉久寛演じる普通の人間ヤスダ助手がくりんの父の助手を勤めるなど、オリジナルキャラクターが登場している。また、くりんのライバル・麻衣役として登場した有森也実は正式には本作がデビュー作であるが、有森本人の公式サイトの「おもな芸歴」欄には記されていない

裏番組の『ドラえもん』に対し、1983年4月の『ぼくパタリロ!』から人気漫画のアニメ化路線で対抗していたフジテレビの金曜日19:00 - 19:30枠も、前番組の『みゆき』に至っては1983年末の木曜日19:30 - 20:00枠から、1か月以上にも及ぶ中断期間を経て、同時間帯へと移動させる体たらくに陥っていた。今回は、とり・みきの人気漫画を低予算でドラマ化してみたものの、同時間帯における漫画路線は本作で一旦終了する。

本作は、東宝が制作していたこともあって、最終話で『ゴジラの逆襲』の映像が流用されていた。

スタッフ

  • 原作:とり・みき
  • 脚本:今井詔二、ほか
  • 監督:安室修、ほか

キャスト

  • 東森くりん - 岩井小百合
  • 松本イオ - 加藤晋太
  • 麻衣 - 有森也実
  • 東森玄太郎 - 宍戸錠
  • ヤスダ助手 - 小倉久寛
  • 校長先生 - 高田純次
  • 探偵風の男 - ベンガル

サブタイトル

  1. へんしんパニック
  2. 天才くりんにキッスはダメよ!
  3. キーン! くりんパワー全開
  4. キス! キス? キスで全員死刑!?
  5. なんデスかぁ? 恋人選びは玉手箱!!
  6. 学園は新婚ムードでアツアツ!?
  7. 先生だっておもわず抱きしめたい!?
  8. シャッターチャンスはパンティ泥棒!?
  9. 夏の夜のアトリエはイケナイ気分!?
  10. ドキ! 吸血鬼はディスコがお好き
  11. 不幸が最高 珍学園オリンピック
  12. 消えたガンモとペチャパイ探偵!?
  13. 神だのみラブレターはアミダでネ!?
  14. こっそりやっちゃうババ抜き合戦
  15. ビックリバナナに明日はない!?
  16. 魔女っコ退治は太モモで勝負!?
  17. ゴックン!? 復活ゴジラのラブレター

脚注