HOME > コミック > クレヨンしんちゃん

クレヨンしんちゃん/臼井儀人

共有

著者: 臼井儀人
巻数: 50巻

臼井儀人の新刊
クレヨンしんちゃんの新刊

最新刊『クレヨンしんちゃん 50


出版社: 双葉社
シリーズ: アクションコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

yoshieeee201 RT @yuzu_official: ゆずの新曲『#マスカット』が、テレビ朝日系の人気アニメ「#クレヨンしんちゃん 」新主題歌に決定!主人公・野原しんのすけの声を小林由美子さんが初めて担当する7月6日(金)放送回のOPにて楽曲初解禁!さらに、同楽曲が8月1日(水)にCDリリース…
__dareyanen_ RT @YahooNewsTopics: 【しんちゃん新声優 小林由美子】テレビ朝日は、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公・野原しんのすけ役の2代目声優を小林由美子が務めると発表。放送開始から務めた矢島晶子の後任。 https://t.co/AVcjblLGU4
seven_3397 RT @nico_nico_news: 「クレヨンしんちゃん」しんのすけ新声優に小林由美子 矢島晶子が今月降板 https://t.co/ShoKbwMloj 人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)で、7月から小林由美子さんが主人公・野原しんのすけの声優を務めること…
matsumura_m RT @YahooNewsTopics: 【しんちゃん新声優 小林由美子】テレビ朝日は、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公・野原しんのすけ役の2代目声優を小林由美子が務めると発表。放送開始から務めた矢島晶子の後任。 https://t.co/AVcjblLGU4
KimJongUn_3rd RT @warakan2ch: 笑 韓 ブログ : 【調査】韓国人が好きなキャラクターTOP10は? 「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」「ワンピ」「ポケモン」「キティ」等 https://t.co/5NejY50Dag

クレヨンしんちゃん』 (Crayon Shinchan) は、臼井儀人による日本の漫画作品。1990年に漫画アクションで連載を開始、2000年にまんがタウンに移籍。2009年に作者の臼井が事故死したが、2010年からアシスタントらにより『新クレヨンしんちゃん』のタイトルで連載を再開している。

1992年にテレビ朝日がアニメ化し、1993年からはコンスタントにアニメ映画が制作されている。通称「クレしん」「しんちゃん」。

概要

生意気でいたずら好きな5歳の幼稚園児、野原しんのすけを主人公として、両親をはじめとする周囲の大人たちが、主人公の巻き起こす騒動に振り回され翻弄される日常を描いたギャグ漫画作品。

1990年夏に双葉社『漫画アクション』で連載開始。現在は『まんがタウン』(双葉社)で連載中。過去には『まんがタウンオリジナル』(『まんがタウン』と統合され、廃刊)、『JOURすてきな主婦たち』にも連載。アニメはテレビ朝日系で1992年4月13日より放送されており、現在も放送中。日本国外でも翻訳出版・アニメ放送・映画公開がされている。2009年9月時点で漫画の単行本は5000万部を発行し、関連書籍を含めると6500万部を発行

テレビアニメの放送が開始されると本作は賛否両論を呼び、主人公の生意気な言動が子供たちにも受ける一方、その言動が子供に真似されることが問題視され、アニメは日本PTA全国協議会の行ったアンケートなどで批判の対象となることもあった(詳細は「クレヨンしんちゃん (アニメ)」を参照)。アニメの影響で、幼児・子供向け漫画というイメージが強いが、本作は連載開始より一貫して青年漫画誌およびレディースコミックで連載されており、ジャンルとしては青年漫画に位置づけられる。青年向け漫画として描かれた本作が、テレビアニメを通して幅広い人気を集めたことについて、漫画評論家である村上知彦は「大人の建前のナンセンスさを浮き彫りにする面白さや、主人公の可愛らしさと、本音をずばりと言う爽やかさが、青年誌の読者だけでなく子供や若い女性にも受け入れられた」のだと解説している

サザエさん方式で物語が進められているので登場人物が年を取ることはないが、ひまわりの成長過程はある程度描かれており、また新たな登場人物、結婚など身の回りの変化は描かれる事が多い。

2009年9月に原作者の臼井が事故で急死し(詳細は「臼井儀人」を参照)、本作は絶筆作品となったが、原稿には臼井の死後に発見された遺稿を含めて幾らかのストックがあり『まんがタウン』2009年12月号『クレヨンしんちゃん』数ページの遺稿見つかる 3か月間連載延長へ(オリコン) - Yahoo!ニュース、連載は2010年2月発売の『まんがタウン』2010年3月号まで続けられた(第1126話が最終回)。また2009年末に、2010年夏を目標に別な作家による新連載の準備を行っている事も発表されクレヨンしんちゃん新連載始まるぞぉー デイリースポーツ、2009-12-01 閲覧。、8月5日発売の9月号より、臼井の元スタッフによる新連載『新クレヨンしんちゃん』が始まったクレヨンしんちゃん復活! スタッフが連載スタート - MSN産経ニュース。2010年6月号より8月号までは「クレヨンしんちゃんメモリアル」として過去作がより抜き再掲された。

歴史・作風

原作の連載は1990年に開始されたが、元の本誌が青年向けの「漫画アクション」だったこともあり、初期は「プロレスごっこ」・「スキン」・「生理」・「ホテル」・「ソープ」といった性にまつわる表現が度々登場。「ベルリンの壁」・「天安門広場」など、世界の事件を皮肉った内容も度々あったが、現在ではそれらのエピソードは極力削られている。初期の掲載から長い間、しんのすけの視点ではあまり描かれておらず、周囲の人物がしんのすけと関わったために進退窮まってしまうブラックユーモアな内容がほとんどであった。大体はみさえかひろしがしんのすけによって惨事を繰り広げるパターンと、日常を過ごしている男性または女性の前にひょんな事からしんのすけが現れ、やっかいなことになってしまうパターンがある。

その後、それらの表現は徐々に見られなくなってゆき、ホームコメディへと路線変更されている。2006年頃からは1話完結のギャグ漫画要素が薄まり始め、連続ストーリーとなることが増え始めた。2007年の連載では、まつざか先生の彼氏がテロに巻き込まれて死亡し、彼氏の死を知ったまつざか先生がショックから自暴自棄になりアルコール依存症になりかけた挙句自殺を図ろうとするという、従来よりも重い展開のストーリーが描かれ、読者の間で波紋を呼んだ

なお、原作者は、1997年の時点でかなり聖書を読み込み、その影響を受けていると語っていた(『婦人公論』のインタビューによる)。

その他の社会的影響や商業展開など

物語の舞台が埼玉県春日部市作者の居住地でもある。テレビアニメの初期では春我部という架空の都市名が時折使われることもあった。詳細は「#漫画とアニメとの違い」の項目を参照。であることから、2003年10月同市の「イメージキャラクター」への採用が決定し、2004年4月6日には同市市制50周年記念事業の一環として、野原家が住民登録された。登録住所は春日部市双葉町904。この住所は実在せず、「双葉町」は双葉社、「904」はクレヨンの語呂に由来する。野原家は埼玉県子育て応援団特別団員にも任命され、2009年度より春日部市の「子育て応援キャラクター」、2010年度からは同市の魅力をPRする「まちの案内人」として起用している。また、「彩の国まごころ国体(2004年埼玉国体)」・「彩夏到来08埼玉総体(2008年埼玉高校総体)」の春日部市イメージキャラクターにも起用されている。

舞台となる春日部市を走る東武鉄道と双葉社・テレビ朝日がタイアップをして、『クレヨンしんちゃん』のキャラクターがデザインされたパスネット(SFとーぶカード)の販売がされたり、特急「きぬ」・「けごん」(スペーシア)に装飾を施した「クレヨンしんちゃん号」が運行されたりした。劇中にも実在する埼玉県内の地名が登場するほか、東武鉄道で繋がっている隣県の東京都・群馬県・栃木県の地名が出てくることもある。登場人物名も埼玉県の地名や東武伊勢崎線・東武野田線の駅名からとったものが多い。東武鉄道そのものも頻繁に登場する。社団法人・三重県観光連盟の観光イメージアップキャラクターとなっており、恩返しの意味もあって三重県の地名も登場することがある。

そのほか、ニッポンレンタカーやオロナイン液などのCMにも起用されていた。2006年4月から、中学3年公民の教科書・補助教材3つに使用されることになった。中でも帝国書院は野原家の特性を活かし、「核家族の典型例」として、系図つきで正面から取り上げている。野原一家はオリコンによる理想のファミリーランキングで3位を獲得したマンガ、ドラマに登場する理想のファミリーランキング!, オリコン, 2006年6月14日

アニメ版にたびたび登場する、しんのすけの好物の菓子であるチョコビが実際にロッテより商品化され、1993年5月26日にチョコビ、ロイヤルチョコビ(アーモンド入り)が北海道・東北地区で、同年7月12日から全国発売された。この「チョコビ」はロッテが独自に開発したピーナッツチョコレートに当時ブームになっていた「クレヨンしんちゃん」のタイアップをつけたもので、劇中のチョコビとは全く別物だった。当時、明治製菓の「きのこの山」「たけのこの里」を抜いてチョコスナック市場でシェア1位となり「POS分析・チョコスナック――『チョコビ』ぐいぐい、しんちゃん人気で急伸」『日経産業新聞』1993年9月3日付、12面、発売から半年で20億円を売り上げるヒットになる「開発トピックス・ロッテの『クレヨンしんちゃんチョコビ』――ピーナツチョコに新味」『日経流通新聞』1993年11月23日付、16面。初期の頃はロッテのチョコスナックである「コアラのマーチ」も登場したことがある。

オリオン、バンダイからも発売されている。オリオンのものクレヨンしんちゃんシリーズ, オリオンは劇中のチョコビと同じ星型ではあるが、ラムネ菓子である。バンダイのものは当初スティック状のビスケットおっ!チョコビ, バンダイであったが、2006年3月に東ハトとのコラボレーション商品として発売されたものチョコビ, バンダイは、劇中のチョコビのパッケージおよび菓子の形状が出来る限り忠実に再現されている。こちらのチョコビはビスケットではなくコーンスナックである。

2005年には、漫画15周年を記念し、「クレヨンしんちゃん誕生15周年元気!大作戦フェア05」が開催された。45巻には懸賞で漫画出演権に当選した大阪在住の男の子が出演している。

2007年4月8日付の日刊スポーツのコーナー『日曜のヒーロー・ヒロイン』ではクレヨンしんちゃん(野原しんのすけ)が特集された。漫画キャラクターが特集されたのはコーナー史上初(日刊スポーツ)より。記事の内容は記者からの質問にしんのすけが答えるインタビュー形式となっているが、これはシンエイ動画の茂木仁史チーフプロデューサーの話を元に日刊スポーツが構成したものとなっている。

2010年5月、香港の地下鉄は初めてクレヨンしんちゃんの乗車券を発行した

あらすじ

舞台は埼玉県春日部市アクション幼稚園(アニメではふたば幼稚園)に通う5歳児・野原しんのすけと家族の生活を描く。

当初は父・ひろしと母・みさえの3人家族であったが、のちにしんのすけが捨て犬のシロを拾う。さらにその後、長女・ひまわりが誕生。

長編

本作はほとんどが1話から3話程度で終了する短編が多いが、次に挙げる項目に関しては、一定期間まとまって連載・放映された。

野原みさえ免許取得編

毎日、しんのすけが幼稚園の送迎バスに乗り遅れ、その度に自転車で送らされる事に嫌気が差したみさえは、自動車免許の取得を決意。教習所にいる期間はみさえの技術はかなり悪いものだったが、無事卒業する。しかしその後、みさえはペーパードライバーで滅多に運転はしなくなり、又たまに運転したとしても余所見等で事故を起こしたりするなどトラブルに見舞われる事が数回あった(しんのすけを幼稚園に乗せていく途中、高速道路に乗ってしまった、等)、アニメではたまに運転するが以前のようなトラブルがおきることはなくなっている。

野原ひろしの単身赴任編

ある日、ひろしは大阪へ単身赴任することになる。単身赴任のことを聞いたみさえは動揺するが、赴任期間が1ヶ月と聞いたみさえは安心してひろしに励ましの言葉を送る…はずが、その場を茶化してしまう。その後ひろしとみさえはいつものように喧嘩になってしまうが、すぐに収まり、物語はスタートする。以降の話はひろし抜きの野原一家の生活をメインに進行するが、一度だけしんのすけとみさえが大阪のひろしのもとへ出かける話がある。ちなみにその時ちょうど幼稚園の園長の会合が大阪で行われており、野原一家は夕食を取りに出かけたお好み焼き屋で偶然園長たちと同席することになる、そしてその時しんのすけがチンピラ達に絡まれ、園長達がガンを飛ばしてチンピラを追い払いしんのすけを助ける。

1ヶ月後、ひろしの単身赴任が終わり、みさえとしんのすけはひろしを迎えに行く。ところが入れ違いでひろしとは合流できず、迎えを期待していたひろしも迎えに行ったみさえもイライラがつのり険悪なムードに…しかしいざ再会し顔を見ると仲直り。

野原ひろしの入院編

酒の飲みすぎと辛いものの食べすぎで切れ痔(親指サイズ)になってしまったひろし。最初は薬をつけて治そうとしていたが、悪化の一方により入院し手術する事になる。入院中、ひろしは病院内でさまざまな人々との出会いを体験し、退院時には少し涙を流した。

野原ひまわり誕生編

ある日、トマトジュースを飲んでいたみさえは突然気分が悪くなり、その拍子にジュースを喉に詰まらせ吹きだしてしまった。それを見たしんのすけは、みさえが吐血したと勘違いし、更にその前に見ていたドラマの影響で、「みさえは病気で余命3ヶ月で死んでしまうのだ」と思い込んでしまう。その後一人落ち込んでいたしんのすけは、みさえに「母ちゃん死なないで」と泣きつくが、実はみさえは病気ではなく、しんのすけの弟か妹になる赤ちゃんを妊娠していたのだった。

その後悪阻で苦しんだりなどの試練を乗り越え、みさえは無事女の子を出産(原作単行本16巻にこの話が収録されている)。数日後、生まれた赤ちゃんの名前は「ひまわり」に決まった(「ひまわり」の名前はアニメの視聴者から公募された名前の一つで、「赤ちゃんの名前が決まったゾ」の回でしんのすけの考案した名前という設定で「ひまわり」という名前に決定した)。

アニメ本編では野原一家とひろしの両親の5人で名前を考えていた際に、ぎんのすけの提案で一番遠くまで飛んだ紙ヒコーキの作者が考えた名前を採用するという形でそれぞれの考えた名前の書かれた紙ヒコーキを飛ばし、しんのすけの紙ヒコーキが一番遠くに飛び、彼の考えた名前「ひまわり」に決定した(ちなみに他の家族が考えた名前は「ぎん子」(銀の介)、「りえ」(ひろし)、「かめ」(つる)、「ゆずほ」(みさえ))。

まつざか梅入院編

ひょんなことから骨折したまつざか先生はとある整形外科医院に入院することに。そこでまつざか先生は自分を診察してくれた医師・行田徳郎に一目惚れし、その後彼と恋人同士になる事となる。このシリーズから上尾ますみが登場、まつざか先生が入院している間の臨時教員として幼稚園にやって来た。まつざか先生の復帰後も、上尾先生はさくら組の担任として引き続き幼稚園で働いている。

みさえ髪型激変編

ある日、みさえはテレビ番組に感化され美容院で大胆なヘアースタイルチェンジを敢行。ヘアースタイルチェンジは成功したが、その後雑誌を見たしんのすけが「少し違う」と後頭部を刈り上げてしまう。そのままでは街も歩けないと言うことでひろしにカットを頼むも大失敗。最終的に隣のおばさんに相談し、彼女から紹介された街の小さな美容室でカットしてもらうが、その結果田舎のおばさんかアフロともパンチパーマとも取れない妙な髪形にされてしまう。

その後、約半年に亘ってみさえの髪型はそのままであった。製作時期によってみさえの髪型が変わっているのはこのため。

なお、この時期に行田徳郎が日本を離れ外国へ旅立つ(アニメでは、その話を描いた回ではサザンオールスターズの「希望の轍」が挿入歌として使われた)。

酢乙女あい登場編

ふたば幼稚園に転入生酢乙女あいがやってくる。あいはひまわり組に入り、その上品な振る舞いに周りは翻弄されて次々と彼女の虜になるが、しんのすけだけは落とすことが出来ずに逆に酢乙女あいの方がしんのすけに惚れてしまう。

またずれ荘編

ある日、野原家の家が築3年にも関わらず老朽化している事が発覚。ガスがつかなかったり、壁が壊れるなど、大変なことになっていた。そして、ガス漏れに気付いたみさえが火がついていないか確かめるために「火!」と叫んだ瞬間、しんのすけがチャッカマンを点火。それが元でガス爆発が起きてしまい野原邸は全壊してしまう。一度は絶望する野原一家だが、みさえがへそくりで入っていた火災保険で保険が下りることに。その後野原一家は家を再建するまでの間、アパート「またずれ荘」で暮らすこととなる。アニメではしんのすけが出て来て「長い間ご声援ありがとうございました。クレヨンしんちゃんは今回を持ちまして終了させていただきま〜す」と最終回の告知(もちろん嘘)をしていた。

またずれ荘に引っ越した一家はオカマのスーザン、浪人生の四朗、大家の大屋さん、劇団員志望の優、外国人のオマタ、「親子」と名乗る謎の2人組・にがりやと汚田といった個性的な住人達と出会い、彼らと親しくなっていく。四朗の大学受験を応援したり、みんなでドライブに出かけたり、スーザンやオマタの意外な素性を知ったりと楽しい日々を過ごす野原一家だったが、その一方で野原家の家は再建が進んでおり、野原家とまたずれ荘の面々との別れの日が徐々に近づいていた。だが再建が終わったその日、思いもよらない事件が起こる。

実はまたずれ荘の一室に住んでいたにがりやと汚田の正体は張り込み捜査をしていた刑事で、彼らは麻薬売買組織「モルヒーネ・ファミリー」の一員・ステロイド麻酢尾を追っており、またずれ荘の向かいのマンションに住んでいる麻酢尾の恋人・リサの下に麻酢尾が訪れると踏んでリサの部屋を張り込んでいたのだ。そしてある日、遂に麻酢尾が姿を現した。ひょんなことからしんのすけと出会った麻酢尾は彼を利用してリサに自分の居場所を伝え、彼女と再会し、麻薬売人の仕事から足を洗うと告げる。そこへにがりや達が現れ、麻酢尾は逃げようとするが、自分を庇うしんのすけの姿を見て逃げようとするのを止め、にがりや達に自首した。しかし今度はそこに麻酢尾が組織を抜けようとしていることを知ったモルヒーネ・ファミリーのボスが放った殺し屋が現れ、しんのすけが人質に取られてしまう。何とかしんのすけを助けたものの、殺し屋は騒ぎを聞きつけて集まってきたまたずれ荘の住人全員を人質にとり、手榴弾まで持ち出して麻酢尾をおびき出した。が、しんのすけの行動で殺し屋はにがりや達に取り押さえられ、事件は無事解決…したはずだったが、殺し屋が落とした2つ目の手榴弾をしんのすけが誤ってまたずれ荘に投げ込んでしまい、またずれ荘は全壊してしまった。

その後、またずれ荘は野原家の家を再建した大工・鬼瓦築造と実はある国の王子だったオマタの援助によって再建される。そして野原一家はまたずれ荘と住人たちに別れを告げ、建て直された我が家へと引っ越していくのだった。

アニメ版では展開はほぼ同じだが、スーザンとオマタは登場せず、代わりに屈底厚子・アツミ親子がまたずれ荘の住人として登場する。また、最後にまたずれ荘が全壊し、再建される展開はカットされている。

しんのすけ剣道編

しんのすけは、ひょんなことから剣道場を開いている武蔵野剣太という青年に剣道の才能を見い出され、彼の下で剣道を習い始める。ある日、しんのすけは「極端流剣道場」という剣道場に通う代々木コージローという少年に出会い、彼と勝負するが、負けてしまう。以後、しんのすけとコージローはお互いをライバルと見なし、2人はお互いに勝つため、特訓を開始する。そんなある日、しんのすけとコージローは町の剣道大会に出場する事となり、2人は順調に勝ち進んで行く。一方、しんのすけの試合を見に来ていた剣太は、極端流剣道場の少年がしんのすけに負けた後、極端流剣道場の師範から暴力を振るわれているのを目撃し、師範を止めて少年達を助け出す。そして、準決勝戦へ勝ち進んだしんのすけとコージローは遂に対決の時を迎える。一度は面を取られてしまったしんのすけだったが、その場に現れた謎の男(実は剣太の父親)が貸してくれた胴着からヒントを得て編み出した技でコージローに勝利を収めた。だが、しんのすけは「コージローに勝てただけでいい」と満足し、決勝戦には進まず家に帰る。その後、剣太の道場は剣太の父が師範となって運営することになり、コージローや剣太に助けられた少年達が新たな門下生になる。そして剣太は最後に一度だけしんのすけと勝負をし、春日部の町を去っていった。

よしながみどりと石坂純一編

短期集中して連載・放送されたわけではないが、短いシリーズとして続いている話。よしなが先生と現在の夫である石坂純一は初期から中盤にわたっては単なる恋人同士であったが、その後幼稚園で結婚式を挙げ、長女・石坂桃を儲ける(アニメでは未登場)。よしなが先生の妊娠中は代理教員である熱繰椎造(あつくる しいぞう)がしばらくの間ひまわり組の担任を受け持った(アニメではよしなが先生が妊娠していないため、椎造は教育実習生として登場する)。

小山むさえ居候編

ある日家の近くで怪しい女性を見かけたしんのすけ。それを聞いたみさえは慌てて警察に通報するが、実はその女性はみさえの妹・小山むさえであった。むさえはカメラマンを目指していたが、師匠から「才能がない」と言われて逃げ出し、挙句アパートを追われてニートになってしまったのだという。そこで新しい仕事が見つかるまでの間、むさえは野原家に居候する事となった。

原作では、むさえは新たな師匠と出会い、師とともに世界中の子供達の笑顔を撮る旅に出る。アニメでは熊本から唐突にやってきた父・よし治に「3ヶ月以内にカメラマンに復帰しなければならない」という条件をつけられながらも写真を撮る修行をしていた。その後、2008年1月18日放送の前後編で原作と同じく新たな師匠を見つけ、部屋を片付けないままに旅立って行った。撮影旅行から帰ってきた後は、野原一家が以前暮らしていたまたずれ荘で野原家が住んでいた部屋と同じ部屋に住み、春日部市内のバラクーダ写真館で働いている。アニメでは2006年4月 - 2008年1月の約1年半と、かなり長期間においてむさえが居候している設定が続き、アニメオリジナル回も多い。むさえ編が終了してからもむさえはアニメでは隠れキャラとして登場している。

まつざか先生悲恋編

長い間日本国外に渡航していた徳郎が帰国してきた。ところが彼とまつざか先生の間にふとした誤解から軋轢が走り、まつざか先生は別の男性に婚約を申し込まれ、徳郎との間で揺れ動く。さらに、徳郎は尊敬する保根田教授からアフリカで新種の恐竜・ブタバナザウルスの骨を発掘することを持ちかけられ、2人の距離は開いていき、遂には破局してしまう。

その後、居酒屋で飲んだくれていたまつざか先生は、偶然居合わせた野原一家に本当はまだ徳郎を愛していることを打ち明け、それを聞いたかすかべ防衛隊は徳郎を説得しに行く。まつざか先生を取り戻す決意をした徳郎は、どうにかまつざか先生の婚約者から先生を取り戻す事に成功、2人は公園で互いの愛を確かめ合い、徳郎は帰国後にプロポーズすることを約束して旅立った。

しかしアフリカへ渡った数日後、徳郎は泊まっていたホテルで起きた無差別爆弾テロに巻き込まれて命を落としてしまう。ニュースでその事実を知ったまつざか先生は自分の体を疲れさせ、その上で酒を飲み、内臓をボロボロにして死んで徳郎の後を追おうとするが、幼稚園の敷地内で酒を飲んでいるところをばら組の園児・河村やすお(チーター河村)に見られ、彼からそのことを聞いた園長から厳重注意され、謹慎処分を受けることに。その後、居酒屋で酒をあおっていたまつざか先生は、自分に絡んできたチンピラたちを蹴散らし、その場面を目撃していた三木ボクシングのオーナーから女性ボクサーのスカウトを受ける。

それを聞いたまつざか先生は、ボクシングで体をボロボロにして死のうと思い、その申し出を引き受ける。そして迎えた試合本番、まつざか先生は相手に圧倒的に押されるが、それは相手の攻撃でボロボロになって死ぬための行動だった。その時、しんのすけや事情を知ったかすかべ防衛隊とよしなが先生、高倉園長が駆けつけ、しんのすけは徳郎の母から預かってきたあるものをオーナーに読み上げてもらう。それは、徳郎が生前に外国で書き遺したまつざか先生に宛てた手紙だった。亡き徳郎の言葉によってまつざか先生は再び生きる気力を取り戻し、見事相手にTKO勝ち を果たす。

立ち直ったまつざか先生は徳郎の後を追おうとすることを止め、彼の言葉を大切にして徳郎の分まで逞しく生きていこうと決意。しかしまつざか先生が勤務中に飲酒していたことを知ったPTAの親達が幼稚園に押しかけ、緊急会議を開いてまつざか先生を辞めさせるよう要求する。そこへ園児たちがまつざか先生を辞めさせないで欲しいと説得に現れ、更にみさえ達の意見によってPTA総会の会長からの許しが出てまつざか先生の辞職は回避され、彼女の処分は3か月の減給で済むこととなった。

それからしばらくした後、徳郎の恩師であった保根田教授たちは、ブタバナザウルスの化石を再発掘するため治安が安定してきたアフリカのボボ・サルマータへ渡航する。そのときまつざか先生は空港で、徳郎の形見であるブタバナザウルスの恥骨の化石を教授に渡す。全ての化石の発掘が完了した数日後、化石で再現されたブタバナザウルスが各地の博物館で展示公開された。その中には、徳郎の形見の恥骨の化石も組み込まれていた。

登場人物

漫画とアニメとの違い

表記の違い

野原家の住む町の名前は漫画や映画では実在する「春日部市(かすかべし)」だが、テレビでは「春我部市(かすかべし、かすがべし)」となっている。この表記の違いはテレビと映画の世界をパラレルワールドとしているわけではなく、テレビでは実在の町の名前を使うことによってクレームが来る恐れがあるための自主規制だと言われる。ただし、テレビでも春日部名義になっていることがまれにあり、現在では春日部に統一されつつある。「大宮駅」も「大実矢駅」と表されたことがある(1994年12月26日、忘年会で盛り上がるゾ)。現在はさいたま市となっている。

しんのすけの通っている幼稚園の名前は、漫画では「アクション幼稚園」であるが、アニメでは「ふたば幼稚園」。ひろし(裏日本人)が勤務している会社の名前も漫画では「アクション商事」だが、アニメでは「双葉商事」に変わっており(現在は漫画でも「双葉商事」)、「アクション」から「双葉」に変わっていることが多い。この「アクション」は双葉社出版の『週刊漫画アクション』、「双葉」は双葉社から来ていると思われる。また、アクション仮面は原作、アニメ、映画ともに全て同じ(サブキャラクターは若干異なる)。

登場人物の違い

  • 野原しんのすけの封印された過去
    • 『週刊アクション』第1回目の掲載において、しんのすけはアクション幼稚園の転入生として初登場。単行本未収録回の為、一般的に認知度は極めて低い。
  • よしながみどりの趣味・嗜好
    • 初期のよしながはみさえが未登場であったため、しんのすけのツッコミがメインで、しんのすけの卑猥なボケに流されつつノリツッコミの要領で暴力同然なツッコミが多く見られた(主に単行本未収録回)。
  • 野原せましの不在
    • アニメ未登場のキャラが複数いる中で、原作で登場する回がアニメで放送されているにもかかわらず、登場していない。
例1・「じいちゃんと暮らすゾ」…原作では話の最後でせましが銀の介を迎えに来るが、アニメではこの場面はカットされている。
例2・「秋田に里帰りだゾ」…前半は原作どおりだが、後半のせましとのやりとりは別の流れに置き換えられている。
  • またずれ荘の住人の違い
    • 原作では201号室に役津栗優、202号室に野原家、203号室に四郎、204号室にスーザン小雪(玄武岩男)、205号室ににがりや京助と汚田急痔(以下刑事)、206号室にオマタがそれぞれ住んでいるが、アニメでは201号室に四郎、202号室に野原家、203号室に役津栗優、204号室に刑事、205号室に屈底厚子・アツミ親子(206号室は空室)が住んでいて、四郎、役津栗優、刑事の部屋が異なるほか、スーザンとオマタの出番は最後までなかった(映画ではスーザンらしき人物が出ている)。
  • またずれ荘の造り
    • トイレは、原作ではアパートに1つしかない共同トイレだが、アニメでは1部屋に1つ置かれている。またずれ荘の全景は原作では青い屋根でコンクリート造りであるが、アニメでは赤い屋根で木造になっている。

他にも、役津栗優の読みが原作では「やくくりゆう」だがアニメでは「やくくりゆう」になっており、大家の大主代はアニメでは「大主代」になっていた。

  • 熱繰椎造の立場の違い
    • 原作ではよしなが先生が産休を取るため代理として幼稚園に赴任するが、アニメではよしなが先生は妊娠していないので教育実習生として登場する。
  • アニメ版ではよしなが先生の妊娠・出産のエピソードは登場していない。それに伴って椎造の立場も上記のように変更されている。
  • その他、近隣住民の門呂マリや捨内、白猪天子等もアニメ未登場である。
    • ひろしが逆上がりする話では捨内の代わりに四郎が出てきている。
  • 埼玉紅さそり隊のお銀とマリーがふかづめ竜子を呼ぶとき、原作漫画では「竜子」と呼び捨てにしていたのに対し、アニメ版では「リーダー」と呼んでいる。
  • 行田徳郎はアニメ版ではチリ赴任のエピソード以降登場していない。近年の放送ではまつざか先生が婚活をしているなどのエピソードがあり、徳郎の存在は無かったことになっている。原作ではいったん帰国した後、まつざか先生と破局の危機に陥る騒動を経て先生にプロポーズする。その後は教授に誘われ再び外国に赴任するが、そこで無差別テロに巻き込まれ死亡するという衝撃的な展開を迎える。
  • 原作では四郎は受験勉強のため自動車免許を取得していないが、アニメでは取得している。

キャラクターのデザインの違い

キャラクターのデザインが、原作とアニメでは異なるキャラクターがいる。

  • 野原しんのすけ
    • アニメでは赤いトレーナーに黄色の短パンだが、原作では山吹色のトレーナーに紫の短パンである。また、アニメでは靴下を履いているが、原作では靴下を履いていない(4、5巻あたりまでは履いていたが、それ以降は靴下を履いていない)。アニメでは靴は黄色だが、原作では紫になっている。一般的にはアニメ版のデザインの方が有名である。
  • 野原ひろし
    • 原作初期は容姿が太り気味であったが、物語が続いていくうちに現在の容姿となった(アニメでは初期から痩せた体型)。眉毛も初期のしんのすけ同様、細めであった。稀に無精ひげが無い描写も見られる。
  • 野原みさえ
    • 原作では黒髪(ただし原作7巻の表紙では栗色)だが、アニメでは栗色の髪である。ただし、アニメーションの変化によって多少色や髪形が変わることがある。
  • 野原ひまわり
    • アニメでは黄色のベビー服を着ているが、原作では赤いベビー服を着ている。
  • よしなが(石坂)みどり
    • 原作では黒髪に赤いリボンを結んでいるが、アニメでは栗色の髪に水色(黄色や赤の場合もある)のリボンを結んでいる。
  • 大原ななこ
    • ほぼ別のキャラかと見間違えるほど原作とアニメではデザインが異なる。一言で言うなら漫画は洋風、アニメは和風。原作ではしんのすけを呼び捨てにしておりサバサバした印象で少々男勝りという印象だが、アニメでは「しんちゃん」と呼び言葉遣いも丁寧な話し方でおとなしい女性の印象になっている。
  • まつざか梅
    • 原作では黒髪だが、アニメでは2005年前後から(みさえ同様アニメーションの変化によって)若干緑がかり始めた。
  • 幼稚園での園児たちの服装
    • 原作では私服だが、アニメでは制服(水色のスモック。通園時・帰宅時には黄色の帽子に、Yシャツと青のサスパンダー付きの短パンを着用。ゆえに園内ではその上にスモックを着用しているものと思われる)。
  • 風間みね子(風間くんのママ)
    • 原作では30代前後くらいだが、アニメではもっと年輩に見えるデザインになっている。ちなみに設定上では20代。
  • 桜田ネネの父親
    • 原作ではクールで渋いと近所でも評判のかっこいいパパという設定だが、アニメでは眼鏡をかけたどこにでもいるような優しくて気の弱そうなパパになっている。
  • 埼玉紅さそり隊
    • 原作ではメンバーであるお銀とマリーがふかづめ竜子のことを竜子と呼び捨てにしているのに対し、アニメではリーダーと呼んでいる(ただし一度だけ例外あり)。

アニメ映画

ゲーム

  • ボードゲーム
    • クレヨンしんちゃん うちのしんのすけゲーム おらと母ちゃんのおバカな一日…。(1992年、ユタカ) - 福笑いをモチーフにしたルーレット式ボードゲーム。
  • パソコンゲーム
    • クレヨンしんちゃん オラのほんとの母ちゃんやーい(1997年、バンダイビジュアル)
    • パソコンやろうよ!マウスでジグソーパズル クレヨンしんちゃん(2002年1月18日、ドラート)
  • アーケードゲーム
    • クイズ クレヨンしんちゃん(1993年8月、タイトー)
    • クレヨンしんちゃん オラと遊ぼ(1993年12月、タイトー)
  • ファミリーコンピュータ
    • クレヨンしんちゃん オラとポイポイ(1993年8月27日、バンダイ)
  • メガドライブ
    • クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児(1994年3月11日、マーバ)
  • スーパーファミコン
    • クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児(1993年7月30日、バンダイ)
    • クレヨンしんちゃん2 大魔王の逆襲(1994年5月27日、バンダイ)
  • スーファミターボ
    • クレヨンしんちゃん 長ぐつドボン(1996年9月27日、バンダイ)
  • プレイステーション
    • キッズステーション クレヨンしんちゃん オラとおもいでつくるゾ!(2001年11月29日、バンダイ)
  • ゲームギア
    • クレヨンしんちゃん 対決!カンタムパニック!!(1995年2月24日、バンダイ)
  • ゲームボーイ
    • クレヨンしんちゃん "オラとシロはお友達だよ"(1993年4月9日、バンダイ)
    • クレヨンしんちゃん2 "オラとわんぱくごっこだゾ"(1993年10月22日、バナレックス)
    • クレヨンしんちゃん3 オラのごきげんアスレチック(1994年3月26日、バンダイ)
    • クレヨンしんちゃん4 "オラのいたずら大変身"(1994年8月26日、バンダイ)
    • クレヨンしんちゃん オラのごきげんコレクション(1996年12月20日、バンダイ)
  • 3DO
    • クレヨンしんちゃん パズル大魔王の謎(1995年3月10日、バンダイ)
  • ゲームボーイアドバンス
    • クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ シネマランドの大冒険!(2004年4月16日、バンプレスト)
    • クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ オマケの都ショックガーン!(2006年3月23日、バンプレスト)
  • Wii
    • クレヨンしんちゃん 最強家族カスカベキング うぃ〜(2006年12月2日、バンプレスト)
  • ニンテンドーDS
    • クレヨンしんちゃんDS 嵐を呼ぶ ぬってクレヨ〜ン大作戦!(2007年3月21日、バンプレスト)
    • クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ シネマランド カチンコガチンコ大活劇!(2008年3月20日、バンプレスト)
    • クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ ねんどろろ〜ん大変身!(2009年3月19日、バンダイナムコゲームス)
    • クレヨンしんちゃん おバカ大忍伝 すすめ!カスカベ忍者隊!(2010年3月18日、バンダイナムコゲームス)
    • クレヨンしんちゃん ショックガ~ン! 伝説を呼ぶオマケ大ケッ戦!! (2010年12月2日発売予定、バンダイナムコゲームス)

中国での商標問題

1997年、中国の企業数社が『クレヨンしんちゃん』の絵柄や中国語名「蠟筆小新(ラービィシャオシン)」で勝手に商標を登録したため「クレヨンしんちゃん」の逆襲はあるか, Hotwired, 2005年5月31日、双葉社は中国国内で「蠟筆小新」の商標名でのキャラクターグッズ販売ができず、「Shinchan」の商標名での販売を余儀なくされている問題が発生したクレしん、無印…中国で商標権トラブル急増, イザ!, 2006年10月31日

2004年に双葉社が衣料品などのグッズを中国で販売したところ、公式商品にも拘らず、商標登録の影響で「コピー商品」として店頭から撤去される事態が発生した。2005年1月双葉社は、第三者の商標登録が有効であるとした行政の判断は間違っているとして中国商標問題に関するお知らせ, 双葉社、中国の行政を相手に北京で行政訴訟を起こしたが、2006年9月に中国の北京市第1中級人民法院は訴えを退けた。この判決を受け、双葉社は北京市高級人民法院に控訴した「クレヨンしんちゃん」大ピンチ 中国でグッズ販売できず, イザ!, 2006年10月1日。しかし、商標登録に関する行政訴訟については、登録から5年を経過していることを理由に、北京市高級人民法院は2008年12月9日付けで最終的に双葉社の主張を退け、当該行政訴訟の終局判断を下し、双葉社側の敗訴が決定した中国における「クレヨンしんちゃん」の商標問題のその後。現在は舞台を民事訴訟の場に移して係争中である。

なお、初めメディア各社は「双葉社は著作権を所持しているにもかかわらず、中国ではグッズを販売できない」と報じたが、双葉社はその報道は誤りであると発表した

中国語名「蠟筆小新(ラービィシャオシン)」で商標を登録した、中国の企業の1社は、双葉社との話し合いの席上にて、双葉社に対し 『この商標を譲渡する』 と双葉社へ申し出た。しかし「日本円で約14億円(一説には約20億円)で買い取れ」などとの内容だったため双葉社は拒絶した。

この商標権侵害の問題を解決しようとせず、中国側は「蠟筆小新(ラービィシャオシン)」の商標を未だに使用し続けている。

韓国での商標問題

2008年、クレヨンしんちゃんのキャラクターを使ったスナック菓子を巡る権利が裁判沙汰になった(詳細はクラウン製菓 (韓国)の記事を参照)。

用語

ケツダケ星人
しんのすけの代表的なギャグ。お尻をズボンから半分出して「ケツだけ星人~!ぶりぶり~!ぶりぶり~!」と言いながらお尻を振りつつ左右に動く。時代とともに登場が少なくなった。
ケツガオマン
しんのすけのギャグの一つ。ケツダケ星人より登場数は少ない。
チョコビ
しんのすけの好物であるお菓子(初期はコアラのマーチ)。実際に商品化されている(この項を参照)。
アクション仮面
しんのすけが見ている特撮番組で、アニメでは劇中劇として登場したこともある。複数のシリーズがある。
モロダシ公国
日本の四国とほぼ同じ国土面積を持つ国。首都マタ市。人口1000万人。国家元首・国王はオオマタ。産業は鉱石金で、劇中では金産出国世界一と称されている。国土となる島は「マ」と「タ」の文字に見えるような島となっている。
またずれ荘の元住人・オマタカブレの出身国であり、オマタはこの国の王子でもある。アニメにはオマタ諸共未登場。

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 春日部市(埼玉県)
  • 秋田県 - ひろしの故郷。作中によると、実家は西大曲駅(架空の駅)から車で1時間ほどの所であり、旧大曲市(現大仙市)内か、その周辺の市町村である。
  • 熊本県 - みさえの故郷。アソ市出身(熊本県に存在する阿蘇市が2005年に発足する以前に設定されたため、実在のものとは無関係)。
  • 仮面ライダー電王 - 前にコラボレーションがあった。
  • スシ王子! - 「銀幕版 スシ王子!」の公開日が一緒ということから、2008年4月25日放送分「スシ王子!だゾ(仮)」にアニメとして、堂本光一と中丸雄一が出演。声も吹き込んだ。
  • 中国の知的財産権問題
  • 春日部観光バス - 観光バスにしんちゃんのキャラクターデザインをしている。しんちゃんのデザインのバス
  • 東武鉄道 - 前記のとおり、頻繁に登場する鉄道路線。
    • 春日部駅 - 最寄駅。途中まで「春我部」と表示されている。
    • 東武100系電車(スペーシア) - 「クレヨンしんちゃん」のラッピングが施された。
  • イトーヨーカ堂 - パロディとして「サトーココノカドー」なる大型スーパーが登場。
  • 『BALLAD 名もなき恋のうた』 - アニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を原案とした作品。

外部リンク

ca:Shin-chan

eo:Crayon Shin-chan

eu:Shin-chan fa:شین-چان

gl:Shin Chan id:Crayon Shin-chan

ko:짱구는 못말려 ms:Crayon Shin-chan nl:Shin Chan

sv:Crayon Shin-chan th:ชินจังจอมแก่น

uk:Крейон Сінтян

zh-yue:蠟筆小新