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コジコジ/さくらももこ

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著者: さくらももこ
巻数: 2巻

さくらももこの新刊
コジコジの新刊

最新刊『コジコジ 2



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

spiceboston @akira5423 かわいくてやっぱり川島さんっぽい世界観が出てて好きですー。吉田戦車さんよりさくらももこさんのコジコジがいるー!!
takahiroIKEda さくらももこ劇場コジコジがパチンコになったらしい・・・そんな馬鹿な・・・
3ican コジコジのハマり具合がむしょうに気になって久しぶりにマンガを買いました‼ わくわく。 http://yfrog.com/hqg2ldj
MJDcBhr @xILoveJB_Mileyx 横からスイマセン!!!>< ですよね!!!なんか最近 ディズニーチャンネルと関係ないアニメとかやってますよね---;;; コジコジとか学園アリスとか  イラナイ;;;

コジコジの既刊

名前発売年月
コジコジ 1 2009-04
コジコジ 2 2009-04

コジコジ』(COJI-COJI)は、さくらももこによる漫画作品。また、それを原作としたアニメ、ゲームソフト。きみとぼく(ソニーマガジンズ)より1994年から1997年まで連載されていた。アニメは1997年から1999年までTBS系列で放送された。

概要

メルヘンであると同時にナンセンスなギャグ漫画、という新しいジャンルの開拓に挑戦した作品。さくらももこ独特のシュールさが濃厚に出た作風で根強いファンを獲得した。登場人物はメルヘンの国の住人とはなっているが、内容は必ずしも子ども向けではなく、特に20代層に人気がある。老若男女に人気のある「ちびまる子ちゃん」と比べるといくらか知名度は劣り、内容的にも多少ブラックなネタがあるが、少女漫画色はほとんどないため男女ともに楽しめる漫画である。「ちびまる子ちゃん」の世界とリンクしているところがあり、同作中にまる子が出演していたりする描写もあるが、アニメ版では放送局が異なる関係上そのエピソードは削除されている。また、キャラクターの多くは「神のちから」に登場したキャラのデザインを流用されている。現在、原作のエピソードは全34話である。

アニメ、及びゲームでのタイトルは『さくらももこ劇場 コジコジ』になっている。アニメでのエピソードは全100話である。

ストーリー

主にメルヘンの国を舞台にコジコジとそこの住人たちが繰り広げる日常生活を描いている。対象年齢層が絞られていないため、成人向けな描写は避けられている一方、極めてシュールで不条理な内容も含んでおり、子供には理解し難い話も混ざる。大人が読んでも子供が読んでも楽しめる話ではあるが、どちらかといえば大人向けのメルヘンと言える。ストーリーにはテーマと言えるほどのものはなく、そもそもコジコジとはなんなのか?どこからやってきたのか?といった設定はあえて明かされていない。

登場人物

コジコジ
声 - 青木静香
謎の生命体。一応宇宙生命体であるという設定以外は一切謎。年齢や性別さえも不明(本人もわからないと断言している)。しかし、12億歳以上の長生きばあさんが赤ちゃんの頃より前から生きている事は判明している(コジコジ自身が述べているテレビアニメ第30回のエピソードより。ため恐らく確定)。飛行能力を持つ。性格はお気楽・天然・のんびり屋、そして超が付くマイペース。とにかく周りのことお構いなしで気のむくまま行動する。しかし時々超神秘哲学的な発言をしたり、周囲が予想もつかないことをやってのけたりして周りを驚かせる。作品中に平行宇宙(パラレルワールド)が出てくるが、その平行宇宙においてすらコジコジは彼(?)一人らしい。好物はやかん君の沸かしたお茶。
ある時メルヘン学校で将来や進路について問われた際「コジコジだよ。生まれてから死ぬまでずっと、コジコジはコジコジだよ」と即答している。少なくとも人間のように「将来何になる」という概念は、コジコジのなかには全くないらしいテレビアニメ第1回のエピソードより。
両親と再会したしたことがあるが、翌日には「宇宙」(うちゅう)という言葉すら忘れてしまい、次郎のミスリードもあって、宇野千代と荒井注の間に生まれたという誤解をしていた。
次郎
声 - 高乃麗
コジコジのつっこみ役。コジコジ以外に対しても頻繁につっこむ。しっかりしている様に見えるが、本人はかなりだらしないところがある。メルヘン学校の学生でコジコジとは隣席。半魚鳥(鳥と魚の混血)で生物学的にはあいのこ。但し鳥と魚両方の不利な面が遺伝した種族である為、「飛べない鳥、泳げない魚」という特徴を持ってしまった。自宅通いで、口うるさい母親(声優:青山佳代)がいる。女は年上が好き。
前述のコジコジを真似て、母親に「自分は生まれてからずっとジローだ」と言ってみたところ、「いつまでもジローじゃ困る」とビンタを食らった。
コロ助
声 - 石塚堅
雪だるま。次郎と仲が良い。暖かいところが好き。情に厚いが、少々軽はずみなところがある。常に頭にバケツを被っているが時折色を変えている。非常に好色で、エロ本や下ネタ好きの一面も持つ。一人暮らしで、親から仕送りを受けている。飛行能力をもつ。馬には乗れない。人間の作った雪だるまと合体できる。日本の少年(やすひこ君)との間に少し切ない思い出がある。なお同名キャラであるキテレツ大百科のコロ助とは全く無関係。
頭花君
声 - 石川大介
頭花族の少年。頭に花が生えていて、肥料や殺虫剤を頭に撒くこともある。病気になったときは、頭花族に伝わる万能薬のキノコを食べないと、花が枯れて死んでしまう。頭花というのは種族名であり苗字でもあるらしい。名は咲男(母はサキコ、父はサキタロウ、との旨の台詞がテレビアニメにある)。「咲男」の由来は花が咲いていることから、というそのまんまの命名。本人はこのことを知ったときひどくショックを受けたらしく、自分自身や頭花族の存在について疑問をめぐらすようになる。キノコが大好物で、笑いタケを食べて死にかけたことがある。いとこにマーガレットという美少女がいるが、頭花君と全く似ていない。
ゲラン
声 - 西原K太
太陽の城の王様。しかし王族っぽくなく紳士でもなく、だだっ子のような性格。メルヘンの国でも数少ないファッションへの興味を抱く人物。しかし王様であるがゆえ、学校の教室に着ていくには場違い甚だしい、ルイ14世などの服を着て行って、みんなに「首のところが少し変だね」などと馬鹿にされる。そこでファッションショーをやりだすことを提案するが、迷惑がられる。本人は紳士であり名士であると思い込んでいるが、コジコジ他クラスメイトからは只のトラブルメーカーと思われている。正月には正月君と供に、初日の出として空に昇る。趣味はサイン集め。高橋留美子の大ファン。資産家で、ブヒブヒとスージーにカモにされている。アニメではバーバラという妻が登場する。年齢は5千万歳。
ドーデス
声 - 泉尚摯
雷の城の王様。ゲランとは好対照の、極めて紳士的で王族の名にふさわしい良識ある大人。家来の指導に精を出している。物語初期ではやや意地悪なキャラクターだった。滅多に笑わないポーカーフェイスでもある。「神のちから」には謎のアメリカ人として登場しており、へそが異次元へ通じている。
正月君
声 - 田中伸幸
お正月の精。外観は普通の人間と大差ないが、飛行能力を持つ。人々に幸せな正月をもたらす役目を果たす。後にひなまつりの精ひな子と結婚する。普段は真面目な好青年だが、ひな子にベタ惚れしていて、家に帰った途端甘えん坊になる。おかめちゃんと同い年。
吾作
声 - 木内力也
天使。といっても彫刻に刻まれたような天使像とは程遠い顔つきである。それがコンプレックスになっており、いつも自信喪失気味。天使の身でありながらナゾ怪人のスージーに恋してしまい、そのことでも悩んでいる。
ルル
声 - 宮城満希子「宮城満喜子」とクレジットされている回もある。
吾作の妹で同じく天使。兄には似ても似つかないチャーミングで明るい少女。神様(ゲタ屋の息子)の写真を一目見てファンになり、それ以来神様に恋して悩む。
スージー
声 - TARAKO
ナゾ怪人。謎であることを示す為、頭の上に「?」、服に「ナゾ怪」と書いている。いたずらや、人を騙したりするのが大好きな悪女。ブヒブヒと組んでいつもメルヘン学校の者を困らせて楽しんでいる。同じく性格の悪い妹のデージーと暮らしており、いつも喧嘩が絶えないが、姉妹とも三日月の晩だけ絶世の美女に変身し心も清らかになる。
ブヒブヒ
声 - 千葉進歩
悪魔。全身濃紺の、典型的な悪魔の風貌をしている。単純な性格で、あまり頭は良くない。スージーと一緒に悪巧みをしては周りを困らせて楽しむ。だがコジコジのマイペースさにはいつも調子を狂わされる為、苦手としている。体に「悪(ワル)」と書かれている。
やかん君
声 - 秋山じゅん
やかん科。頭がやかんで体が人間という、物知りじいさん曰く「やかん人間」の少年。内気で引っ込み思案でシャイな性格。興奮するとやかんのお茶が沸騰する(落ち込むと冷茶が出る)。純情ゆえに、想いを寄せるペロちゃんの姿を見ただけで沸騰してしまう。しかし、彼の沸かすお茶がことのほかカメ吉に受けたのをきっかけに二人は親友となる。彼のルーツやお茶に関しては謎が多い。父親はやかん組合に属しているらしい。がけから転落したときにふたがなくなり取っ手が壊れ、修理のため、一度だけざるになってしまったことがある。ペロちゃんの水着姿を見て一度だけ鼻血を出して倒れたことがある。
カメ吉
声 - 上別府仁資
カメの精。筋肉質な体格であるが、人の良い、穏やかな性格。初期はさらりと手厳しいことを言う毒舌家であった。親友であるやかん君の沸かすお茶をこよなく愛し、それを飲むことを生きがいとしている。普段はおっとりしているが、怒りが爆発すると必殺技「カメの思い出」(何万年もの思い出をエネルギー化、体外へ射出)を出せる。同じ種族のカメ大明神にこき使われて友達に同情されている。アニメでは甲羅を取るなど、珍芸を披露。
ペロちゃん
声 - 大塚智子
光のつぶ。光の国出身で、父親は後に単身赴任することに。魔法が得意。優秀で心の優しい少女で、クラスの人気者。やかん君が恋焦がれている。海で夕陽を見ている最中、やかん君に告白される寸前に頬が赤くなっていたので、本人もやかん君に対して意識をしているのじゃないかと推測される。
ごうた
声 - 小谷伸子
北風こぞう。勇敢な性格。皆の迷惑になるので思いっきり北風を吹かすことが出来ず、ストレスを溜めている。テル子の提案で、そのストレスを解消すべく、真夜中に北風を吹かせた。スパイダー仮面からメルヘンの国を救ったこともある。
うめばち姫
声 - 雪絵れな
神社の神様。梅鉢族の藩主令嬢。通称うめちゃん。おきゃんでおしゃべりな性格。いつも着物を着ている。ペロちゃんやうさ子と仲良し。アニメには両親も登場し、父方の先祖が頭花族の血をひいていることが判明した。そのため、うめばち姫の頭にも梅の花が咲き、梅の実がなった。
ジョニー
声 - 池田桂子
メルヘン世界で唯一の人間。風貌は金髪で欧米風の少年。3年前、ハレハレ君の友達が欲しいという願いのため、不思議の国のローズに記憶を消されてからメルヘンの国に連れてこられたため、メルヘンの国に何故人間がいるのかは誰も知らない。拉致された時ヨーグルトを食べていたという理由だけでブルガリア人ということになっているが、実際の出身地は謎。自分のルーツがわからないことでいつも悶々と悩んでおり、暗い影を背負っている。たまにトランス状態に陥って過去の記憶がよみがえるのだが、思い出す記憶は手がかりの無いものばかり。無二の親友ハレハレ君には友情以上の気持ちを抱いている。吾作から羽を借りて、飛んだことがある。
ハレハレ君
声 - 天神有海
お天気の神様。下駄を飛ばして天気を占う。博識で思慮深いが少々神経質な少年。ジョニーの親友だが友情とは言い切れない複雑な想いを抱く。ジョニーが記憶を取り戻して人間界に帰ってしまうのを恐れており、一人悩んでいる。照れると口をモゴモゴさせる癖がある。アニメでは両親や祖父が登場。
トミー
声 - 徳永悦子
蛙の精。まん丸で愛らしいルックス。梅雨の季節には人間界に行き、仲間と共に田んぼで遊ぶ。情報通。
テル子
声 - 菅原文
てるてる坊主の少女。友達思いで優しく面倒見が良い、クラスの取り纏め役。誰かのために、時には自分を犠牲にしかねないことでも、献身的な態度で行う。昔の友達のふう太くんのことを大切に思っている。飛行能力をもつ。
ゾラ
声 - nobuko
曲芸師ではないが、そのファッションから周りに勝手に曲芸師だと勘違いされている。アニメでは、突発的に披露した自分の芸を皆にバカにされてグレた事がある。
ムーア
声 - 大栗伸慶
けむりの精。特技は催眠術。ぼーっとした性格で、あまり目立つ事を望んでいない。教室では寝ていることが多い。
ピロロ
声 - 古山きみこ
かぜの子供。フーの姉。
フー
声 - 松本美和
かぜの子供。ピロロの弟。
うさ子
声 - 石田よう子
うさぎの精。ペロちゃんと仲が良い。歌が上手くなりたいと思っている。かなでひらいて「うさこ」と表記されることもある。
タヌキ君
声 - サエキトモ
タヌキ。タヌキ一族のユニット、グレートタヌキーズの一員。コジコジの天然ぶりに戸惑う一人。悪人ではないが金銭面ではがめつく、時折、ブヒブヒやスージーの悪巧みに加担する事もある。
おかめちゃん
声 - 永吉由佳
おかめ族。見た目とは異なり、クールで実利的である上に結構手厳しい性格(アニメではさらにこの辺りが誇張されている)。その一方で正月君の結婚式でのブーケを取れなかったことを悔しがる一面もある。問答鉛筆の飼育など、マニアックな趣味を持っている。正月君と同い年。
カツブー
声 - 荘真由美
おにぎり星人。中身はおかからしい。
物知りじいさん
声 - 杉野博臣
物知りの精。湖に棲む、首の長いじいさん。「我輩は何でも知っている」と吹聴しているが、実際は本当に博識であった亡妻チエコからの受け売りであるため、無知がバレそうになるたびにヒヤヒヤしている。いざ自分の知らないことを質問されると、口からでまかせを言って信じ込ませてしまう。普段水から出すのは顔と首だけで、そこから下はどういった外見をしているかは謎である。なおがんばれゴエモンの物知りじいさんとは無関係。こちらのアニメもTBSで放送されていた。
原作では無知と言うわけではないのだが、コジコジたちの厄介な質問に翻弄される役どころ。
カメ大明神
声 - うすいたかやす → 宮澤正
カメ吉の師匠。自尊心が強く、いつも威張っている性格の悪い老人であるが、単なるおめでたい裸の王様とも言える。カメ吉をこき使うことが多いが、彼を愚弄したかつての友人に激昂するなど、それなりの愛情は持っているみたいだ。
ひな子
声 - 荘真由美
ひなまつりの精。200年以上も付き合っていたバレンタイン君と別れ、正月君と見合いの末結婚する。正月君にはもったいないほどの美女。アニメ最終回では女の子が産まれ、「まゆ」と名づけた。
バレンタイン君
声 - 高橋広樹
バレンタインの精。ひな子の元彼氏。キザな性格。浮気性な事が原因で、ひな子と破局。しかし未練が残っていたらしく、正月君とひな子の見合いの席に乱入した。
※ハウキャウくん
声 - 小堺一機
1話限りのゲストキャラ。アニメのみ登場。見た目はパンダであるが本人はパンダであることを否定する。常に携帯している風船とペロペロキャンディがトレードマーク、「ハウキャウ」としか喋らない。元は小堺が少年期に妹と考えたキャラクター「ハウキャウパンダ」であったが、TBSラジオ『コサキンDEワァオ!』にてさくらももこがゲスト出演の際、コジコジのファンであった小堺が交渉し、アニメへの登場が実現。小堺の下絵に、さくらももこが手直しをして完成した。

この回では、小堺の盟友関根勤もUFOの効果音として1シーンだけ登場している。

先生
声 - 西松和彦
コジコジらが在籍する「3年インコ組(セキセイ)」の厳格な担任教師。ブリキのロボットのような容姿をしている。怒ると頭についたうずまき状のアンテナがクルクル回る。アニメではロリコンという一面が発覚。日本の80年代テクノ音楽のファン。ちなみに年齢は48歳
江戸っ子の国のゲタ屋一家
メルヘンの国と陸続きの「江戸っ子の国」の住人。ゲタ屋の主人・田中松之助とおかみさん、そのせがれ・太郎に娘の小雪の四人家族。物知りじいさんが太郎の写真を見せて神様だとウソをついたため、コジコジのクラスメート達が神様と信じ込み、家族がメルヘンの国に訪れた際には、住民から大歓迎を受けることになる。
クロック
声 - 橋本潮
ウォッチの双子の兄。弟のウォッチと、メルヘンの国の時間を管理している。アニメ第70話に登場。ちゃんと時間通り起きられるか不安で不眠症になり、時間を進めて朝が早く来るようにした為、メルヘンの国の住民は寝不足になった。
ウォッチ
声 - 甲斐田ゆき
クロックの双子の弟。
まる子
声 - TARAKO
クンチャン漫画界の住人。その為人間ではあっても人間界の住人ではないことになっている。コジコジたちはまる子と友蔵を目標にメルヘン世界のスタアを目指し、人間に好かれるキャラになろうとしているらしく、メルヘン学生はまる子を師匠と呼び慕う。
注:クンチャン漫画とは「○○くん」「○○ちゃん」という題名の漫画の総称(かりあげクン、あさりちゃん、怪物くん等)で、さくらが独自に使っている用語(普及していないらしい)。
友蔵
まる子の祖父。まる子とともにメルヘン住人のスタア的存在。
稲森さん
タレントの稲森いずみがモデル。次郎が熱狂的になる女優。作中には登場したがアニメには登場せず。セクシーで清楚で大人っぽいので人気沸騰中。
おたんこなす
不思議生物おたんこなす。小さいなす状の生物。コミック4巻第33話「不思議屋がやってきた」に登場。コジコジが「おたんこなす でろっ」と声をかけると、持参のバケツの中から出てくる。少しおどりをおどる。
不思議屋
声 - 上別府仁資
怪しい風貌の中年男性で、お客を不思議な気分にさせることを生業にする。物腰や言動はクールで物静かだが非常にロマンチスト。見た目は完全に変質者だが不思議な魅力があるため皆に好かれている。
不思議屋の息子
声 - 松本梨香
不思議屋の息子で、衣装は父と同じ。父とは逆に熱血風で夢想的に見られるが、実際はクールな性格。

メルヘンの国

メルヘンの国という名前とは裏腹に実際は思わず笑いが出てしまう独特なキャラばかり住んでいる一癖も二癖もある世界。メルヘン世界に位置し、クンチャン漫画界(「ちびまる子ちゃん」などタイトルに「君」や「ちゃん」がついている漫画の世界)や魔界などと隣接している。人間界とは離れた場所にあるらしい。いわゆるパラレルワールドではないかという憶測も囁かれるが、漫画の中では登場キャラが宇宙を飛んで別の惑星である地球に遊びに行く描写がある(少なくともメルヘンの国は銀河系の外にある)。クンチャン界の住人まる子などがゲストで出てきたり、コジコジが人間界に遊びに行ったりするエピソードが見られる。メルヘンの住民は人間を楽しませる役目があり、ミッキーマウスやスヌーピー、ドラえもんもメルヘンの住民である。

漫画

ソニー・マガジンズの月刊少女マンガ誌「きみとぼく」にて、1994年12月号(創刊号) - 1997年5月号に連載された。ソニー・マガジンズコミックスから単行本3巻が発売。連載終了後も、新潮社刊行のさくらももこ編集長による雑誌「富士山」(2000年)などに新作が掲載された。

2001年にソニー・マガジンズが漫画事業から撤退しコミックスが絶版となった後、2002年に幻冬舎から未収録作などを加えた新装版コミックス(全4巻)が発売され、2009年には集英社から2度目の新装版コミックスが発売される事に加え、りぼん2009年5月号で『ちびまる子ちゃん』とのコラボ漫画が描かれ、コジコジはまる子に引導を渡し、2009年8月号に掲載され、不定期連載するとされたが現時点では2010年11月号のみである。 また関連作品として絵本などが出版されている。

アニメ

  • タイトルは『さくらももこ劇場 コジコジ』としてTBS系列で1997年10月4日 - 1999年9月25日、毎週土曜日17:30 - 18:00に放送。全100話に加えて正月スペシャル(1999年1月2日、60分)があった。ローカルセールス枠だったため、系列局でも放映日・時間が異なったり、放送しなかった局も多かった。制作は日本アニメーション。監督は、高木淳。
  • 初期の頃にはさくら自身が脚本を担当し、原作に忠実な回のほか、書き下ろしのオリジナルストーリーもあった。途中から片岡Kや平岡秀章など別の脚本家が担当するようになった。
  • オープニングテーマの「コジコジ銀座」と後期のエンディングの「死ぬほど恋して~Johnny,Johnny~」はさくらももこが作詞を担当した。
  • CS放送ではTBSチャンネルやキッズステーションで何度か再放送され、2010年6月からはディズニーチャンネルにて、放送されている。
  • 全100話と正月スペシャルを収録したDVD-BOX(17枚組)が2003年12月17日にアニプレックスより発売された。
  • 一時期はTBSのイメージキャラクターとして、ウィークエンドウェザーに出たことがある。またテレビアニメ化以前に、コンビニエンスストアのココストアのイメージキャラクターに起用され、一部地区ではコジコジのキャラクターを使用したCMも放送された(実はこのCMのほうがコジコジの初アニメ化である

)。このため、ココストアの店舗展開があった一部地区(TBS・CBC・MBS・RCC等)ではココストアが番組スポンサーとなっていた。また、番組開始から一貫して同社の一社提供で放送したCBC(本社所在地がココストアと同じく名古屋市中区内である)とMBSでは、番組中期からこの2局限定で、出演声優による提供読みが行われた

  • 当初の担当声優はコジコジ=川田妙子、ゲラン=増岡弘、ハレハレ君=渡辺久美子、ジョニー=中友子、ルル=村井毎早などと決定していた。しかし、日俳連(日本俳優連合)と日本アニメーションとの間で二次使用料問題が表面化し、アフレコ直前に日俳連側が今後作られる日本アニメーションの作品に組合員(声優)を出演させない方針を固めた(ただし、近年は当時に比べ緩やかになっている)。そのため急遽担当声優の変更を迫られ、ネルケプランニングの協力のもと、何とか声優を集めギリギリ放送日にこぎつけた。
  • 原作では「ちびまる子ちゃん」の登場人物が出演するエピソードがあったが、アニメでは放送局が異なる(フジテレビ)関係上、起用されていない。
  • 第99話「コジコジが消えた!?」は、行方不明になったコジコジを3年インコ組の生徒達が探すというエピソードであるが、実は主人公のコジコジがシーンの要所要所に隠れていたり、一瞬だけ出てきたりするという、視聴者を楽しませる内容になっている。しかし、この事実が明かされたのは、エピソード終盤のコジコジによる一言であり、それを知らずに番組を観ていた視聴者もいた。

テレビアニメ版スタッフ

  • 原作・脚本:さくらももこ
  • 製作:本橋浩一
  • 製作管理:本橋寿一
  • 企画:佐藤昭司
  • 音楽:島津秀雄
  • キャラクターデザイン:船越英之
  • キャラクター補:五月女浩一朗
  • 絵コンテ・演出:高木淳 上原秀明 他
  • 作画監督:五月女浩一朗 他
  • 美術設定:高野正道
  • 美術監督:鈴木聡
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 撮影監督:平田隆文 他
  • 背景:アトリエローク・スタジオアクア 他
  • 彩色:スタジオキリー 他
  • 撮影:東現アニメフィルム 他
  • 音響制作:映像音響システム
  • 効果:フィズサウンド 松田昭彦
  • 整音:加藤竜一
  • 録音スタジオ:タバック
  • 制作デスク:田中伸明
  • 制作協力:さくらプロダクション・アートランド
  • 監修:芝山努・宮永正隆
  • プロデューサー:早船健一郎
  • 監督:高木淳
  • 企画・製作:日本アニメーション株式会社
  • 制作:日本アニメーション・TBS
  • © TBS・NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1997

OP・ED

  • OP「コジコジ銀座」(歌:ホフディラン、作詞:さくらももこ、第1 - 100話)
  • ED前期「ポケット・カウボーイ」(歌:電気グルーヴ、第1 - 66話)
  • ED後期「死ぬほど恋して 〜Johnny,Johnny〜」(歌:カジヒデキ、作詞:さくらももこ、第67 - 100話)
なお、EDの「ポケット・カウボーイ」の正式曲名は「ポケット カウボーイ」、「死ぬほど恋して 〜Johnny,Johnny〜」は「死ぬほど恋して」であるが、スタッフロール、公式サイトでは前者で表記されている。またエンディングに表示される歌詞中で「陽はまたのぼる」の「また」の文字が抜けていた。

ゲーム

  • ドリームキャスト用ゲームソフトとして、2000年4月20日にマーベラスエンターテイメントから『さくらももこ劇場 コジコジ』が発売された。ジャンルはおしゃべりパーティーゲーム。プレイ人数は1人~4人まで。
  • ゲーム内容
    • メルヘンでGOGO!(ボードゲーム)
      • チーム(コジコジのクラスメイトたち)(全5チーム)
        • いつものコンビ(次郎&コロ助)
        • 仲良しペア(ハレハレ&ジョニー)
        • 女の子ふたりぐみ(ペロちゃん&うさ子)
        • お茶友の会(やかん君&カメ吉)
        • 王様チーム(ゲラン&ドーデス)
      • マップ(全3種類)
        • メルヘンのまち
        • メルヘンランド
        • いろいろなくに
      • ミニゲーム(全12種類)
        • 伸ばせ!ものしりじいさん
        • ゲットだじいさん
        • おねがいうめばち姫
        • わるいおねがい消しましょー!
        • たこあげだよ!全員集合
        • おれたち!たこあげ族
        • ムーアの催眠術
        • ふっとうだぜ!やかん君
        • あの子でビンゴ
        • 私は誰でSHOW1
        • 私は誰でSHOW2
        • あみだNo.1
    • コジコジ劇場(ドリームキャスト音声入力機器「マイクデバイス」を介してコジコジに特定の単語を話しかけると返事をしてくれる)
    • 物知りハンドブック(メルヘンでGOGO!で入手したカードが見られたり、ミニゲームを遊ぶことができる)
      • コジコジウォッチ(コジコジのスケジュールを設定できる)

声の出演

  • コジコジ(青木静香)
  • 次郎(高乃麗)
  • ハレハレ君(天神有海)
  • ジョニー(池田桂子)
  • ゲラン(西原K太)
  • ドーデス(泉尚摯)
  • ルル(宮城満希子)
  • スージー(TARAKO)
  • 先生(西松和彦)
  • ブヒブヒ(千葉進歩)
  • トミー(徳永悦子)
  • テル子(菅原文)
  • ペロちゃん(大塚智子)
  • やかん君(秋山じゅん)
  • カメ吉(上別府仁資)
  • 物知りじいさん(杉野博臣)
  • コロ助(石塚堅)
  • うめばち姫(雪絵れな)

警告メッセージ

  • 音楽CDプレイヤー、あるいはプレイステーション2で再生するとコジコジが警告する。ゲームデータが破損する恐れがあるため、絶対にトラック1を再生させてはいけない。

パチンコ

  • CRAさくらももこ劇場コジコジ

ニューギンより2010年より導入のパチンコ機。

使用楽曲
  • 『コジコジ銀座』
  • 『死ぬほど恋して 〜Johnny,Johnny〜』

脚注

外部リンク