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サムライソルジャー 19

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サムライソルジャー』は、山本隆一郎による日本の青年漫画作品。

『週刊ヤングジャンプ』(集英社)、2008年13号より連載中。単行本は、現在第10巻まで刊行されている。

概要

東京都渋谷を主な舞台とし、「渋谷ギャングスタ叙事詩」と銘が打たれたヤンキー漫画である。 作中のセリフにおいて、不良を「ガキ」、引退を「店じまい」と表現し、作者独特の言い回しが特徴的な作品である。

ストーリー

若さと欲望が渦巻く街、東京・渋谷。数々の不良集団が乱立する中、最強の不良集団「ZERO」の頭「桐生達也」によって、渋谷は、かろうじて均衡状態が保たれていた。

物語は、元「ZERO」のメンバーで、「渋谷の凶竜」と恐れられていた主人公「藤村新太郎」が渋谷に帰ってきた所から始まる。同じチームの仲間だった「雫(しずく)」の仇を討ったことにより、長野の少年院へ留置されていた藤村だが、渋谷へ戻ってきてからは、心機一転、花屋で真面目に働き、更生していた。

そんな中、桐生が突如、渋谷統一を宣言したことにより、抗争が勃発。渋谷統一を目指す「ZERO」と、敵対するチーム。そして、桐生の暴走を止めようとする藤村。暴力と意地が激しく交錯する不良達の、渋谷ギャングスタ抗争が幕を開ける…

登場人物

藤村 新太郎(ふじむら しんたろう)
物語の主人公。
かつて桐生と共に「ZERO」を結成したが諸事情により既に脱退している。
渋谷の凶竜」の異名を取り、その圧倒的なパワーから繰り出す野性的な喧嘩のスタイルにより今までに100人以上の不良達を拳一つで倒してきたと言われ、「小学生の時に高校生の不良を渋谷交差点で土下座させた」「中学生の時にチンピラを全裸でセンター街を走らせた」など数々の伝説を持つ。
その一方で喧嘩嫌いを自称。喧嘩で得られる強さや名声等に関心が無く、むしろ喧嘩から得る物に価値を見出していない。
また「一度ツルんだ奴は死ぬまでダチ」と言う台詞のように仲間思いな性格で、江田との和解や連合のジョーへの仕打ちに対する連合への怒り等から見て取れる。反面不器用かつ純粋で根が不良であるが故にナメられるのは嫌いであり、対話より喧嘩で事を解決させる事の方が多い。
現在は長野の少年院から帰ってきた後、しばらくは花屋で働いていたが渋谷の抗争を止める為に花屋を辞め、初代「藤村新太郎」の看板を立ち上げ桐生を止める為に動いている。
外見は長身で体格に優れ、茶髪のオールバックヘアー。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中ですべてが上位ランク。
学年がほぼ同世代で鬼の様に強いと言われる12人の不良「渋谷十二鬼衆」の一人。
桐生 達也(きりゅう たつや)
「ZERO」の頭であり「生ける伝説(リビング・レジェンド)」「喧嘩の神様」と称される不良界のカリスマ、かつて藤村新太郎と二人で「ZERO」を結成した。
外見は金髪の優男風だが奇跡的とも賞賛される喧嘩のセンスを持ち、その他の点で勝る新太郎とも互角以上に喧嘩が強い。
新太郎が住み込みで働く花屋の息子のトオルを、見ず知らずにもかかわらず電車に轢かれそうだった所に現れて助けるなど正義感溢れる性格をしている、普段は温和で不良とは思えない優しそうなイメージだが喧嘩等の際になると豹変し、非常に凶暴な顔を見せる。
「渋谷のチームをモノにして渋谷の王になる」という抗争の引き金となる宣言をした後に姿を消す。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中でセンスがずば抜けている。
彼もまた渋谷十二鬼衆の一人。
乾 健司(いぬい けんじ)
「ZERO」のメンバー。
かつては「渋谷の暴狼(あばれおおかみ)」と呼ばれ、元々一匹狼でチームには入らず街ゆく不良に無差別で喧嘩を売って暴れていたが桐生に初めて土を付けられ、敗れた事が切っ掛けで「ZERO」入りをする。
その桐生には5日連続でタイマンを挑み、5日目にはギリギリまで桐生を追い込んだと言う噂がある通り執念深さととにかく気合の入った喧嘩で恐れられた。
藤村とは考え方等の違いにより「ZERO」で一緒だった頃から犬猿の仲。
金髪のサイドを刈ったリーゼントで左肩にタトゥーを彫っている他、左目尻に傷がある。
桐生には絶対服従を誓っており、江田から「桐生の番犬気取り」等と思われている。
前田と渋谷連合に襲撃しにいき、烏丸と戦闘。一瞬、烏丸に勝利を思わせるが圧倒的な力により勝利する。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中で殺気がずば抜けている。
渋谷十二鬼衆の一人。
神波多 直人(かみはた なおと)
元「ZERO」のメンバー、通称・ナオト。
中学時代に鮫島と「渋谷ENVY(エンヴィ)」を作るがカオスとの喧嘩の際に今にまで残る確執が生まれ、それが元でENVYは解散、桐生達を頼って「ZERO」入りする。
比較的温厚で冷静、常にチームと桐生の事を考えて動いていた。
カルピスストレートが好物。
体格こそ優れないものの桐生にも匹敵する天性の喧嘩のセンスに恵まれ、ENVY時代から鮫島など他の派手なメンバーの陰に隠れながらも「仕事請負人(サイレントキラー)」の異名を取り、目立ちこそしないが相当の実力を持っていて市川が嗾けた藤村とのタイマンでは派手なダウンを奪っている。
藤村とのタイマンで敗れたので「ZERO」を抜け初代「藤村新太郎」に加入した。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中でセンスがずば抜けている。
渋谷十二鬼衆の一人。
柿沢 丈太郎(かきざわ じょうたろう)
「ZERO」のメンバー、通称・ジョー。
かつては「キラーG」と言うチームにいたが兄の死後、桐生とタイマンして負けた事が切っ掛けで「ZERO」に入る。
渋谷では有名とされた柿沢兄弟の弟で「渋谷破壊王」「日本最強の柿沢兄弟」と呼ばれていた、なおキラーGを率いた兄もまた伝説と言われる程喧嘩が強く、ジョーは兄に憧れていた。
筋肉質で大柄な体格でアフロヘアーが特徴、外見通りのパワーに頼った喧嘩を得意とし、そのパワーは十二鬼衆の中でも№1を誇り、片手で人一人軽々と持ち上げる怪力の持ち主。
ZEROの下に入る事を「マーダーコープ」の頭・吉田に勧告しに行くが逆に背負い投げを食らい腕を折られる、その後桐生に腕を折られた吉田に片腕マッチでリベンジを果たすがこの頃から桐生に不信感を持つようになり、己を信念に従ってZERO狩りにくる連合の兵隊達を倒すがそこに現れた鮫島と戦い、怪力を武器に優勢に戦うも最後は鼻を噛み千切られて頭に血が上った所を倒され、市川の狂気の餌食となる。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中でパワーがずば抜けている。
前田 良騎(まえだ りょうき)
「ZERO」のメンバー、通称・リョーキ。
メンバーの中では最後にZERO入りをしている。
見た目は優男だが一度キレたら暴走が止まらない性分、「ZERO」に入る手土産にカラーギャングを一つ潰している。
このことから「ギャング殺し」の異名をもつ。
左目の下に涙のタトゥー、左首筋にもタトゥーが彫ってある。
比較的穏やかな性格に取れるが、現時点で乾以上に出番が無く、詳細は不明。
乾と渋谷連合に襲撃しにいき、鮫島と戦闘中だったが、烏丸が乾に負けたことにより状況が変わり鮫島が逃走したため勝負はつかなかった。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中でスピードがずば抜けている。
渋谷十二鬼衆の一人。
江田 昭二(えだ しょうじ)
元「ZERO」のメンバー。
13歳の時に大阪から上京、桐生にタイマンで挑んだが敗れて「ZERO」入りをする。
頭は悪いが手段を選ばない喧嘩と潰したチームの半数以上がその江田の暴走から始まる事から「『ZERO』の特攻機」と呼ばれ、渋谷の不良達から恐れられ、乾ですら江田と構えるのは面倒だと言わしめた。
初代「藤村新太郎」を立ち上げた新太郎に奇襲を仕掛けてタイマンを挑み、十二鬼衆一と言われる並外れた打たれ強さで善戦するも、凶竜・新太郎の圧倒的なパワーの前に沈む。
ドレッドヘアーで関西弁を話す。
新太郎の事を「新アニイ」と呼んで慕っていたが、内心はいつも自分の喧嘩を手助けしていた新太郎に下に見られていると思い込みイラつき、時には罠に嵌めようともした程だが実は誤解だったと知り、新太郎に「お前は俺の友達だ」と言われた事で生涯孤独だった自分に涙を流す、そして新太郎の手助けをする事を決め、新太郎の為にZEROに対してスパイ紛いの行動を取る、また最近は吉田と行動を共にしており、美玉中での戦いの場には二人で現れ加勢している。
美玉中での戦いの中で吉田と「渋谷義勇軍」を結成して対連合との勝ち抜き戦で先鋒として烏丸と戦う、序盤は烏丸の喧嘩に圧倒されるも持ち前の打たれ強さでマウントを奪い烏丸をKO寸前まで持ち直して追い込んだが百戦錬磨の力強さを誇る烏丸の一撃に敗れる。
美玉中での戦いの後、覆面喧嘩師(ZEROに在籍している為)「エダマン」として初代「藤村新太郎」に正式加入する。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中で根性(タフ)がずば抜けている。
渋谷十二鬼衆の一人。
吉田 薫(よしだ かおる)
元「マーダーコープ」の頭、通称・ヨッシー。
柔道二段の猛者で中学時代は区の大会で優勝する程の腕前だったが怪我で辞めてしまい、渋谷に流れ着いて喧嘩ばかりして「マーダーコープ」を旗揚げ、旗揚げ初日にセンター街で大暴れした。
ティーンファッション誌小悪魔agehaに掲載されるようなファッションの女性(早い話がキャバクラ嬢)が好みであり、キャバクラ通いをしている模様。
ジョー(柿沢)との2度目のタイマンに敗れて引退を決意、タイマンで負けた条件を呑み「マーダーコープ」のメンバーに「ZERO」入りを促し店じまいをした筈だったが廃工場で藤村がピンチの場面に不良ではなく「渋谷のカリスマ通行人」として現れたり、藤村を同居させて世話をする他、度々傍に居てアドバイスを送るなど何かと藤村には協力的な姿勢を見せている、また美玉中での戦いに江田と共に現れ「渋谷義勇軍」を名乗って加勢を行い、江田との戦いで疲労困憊となった烏丸を一瞬で葬り、続けて寺とも壮絶な殴り合いの末に倒している。
坊主頭に出っ歯で眼鏡をかけており、体格はジョーにも劣らぬ程ガッチリとしている。
江田と同じく美玉中での戦いの後、初代「藤村新太郎」に正式加入する。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中で殺気がずば抜けている。
渋谷十二鬼衆の一人。
ヤスユキ
元「マーダーコープ」のメンバー。
吉田を信頼しており「マーダーコープ」が「ZERO」に下った後でも吉田への敬意は忘れていない。
九条 優
白をチームカラーにしたカラーギャング「雪崩(ナダレ)」の頭。
かつてはチームの頭として市川を従え、トオル相手に幅を利かせていたが渋谷に戻ってきた藤村に簡単に屈服したように強い者には弱い典型的な小物。
桐生に渋谷統一の命令を受け、他のチームが勧告を無視する中「ZERO」の傘下に下る事をあっさり決意する、だがその事に不満を持った市川に引導を渡される。
市川 佑介(いちかわ ゆうすけ)
「ナダレ」の元ナンバー2で今は「渋谷連合」頭の鮫島の側近。
幼少の頃は体がひ弱で喧嘩が弱かった事にコンプレックスを感じ、男の強さを求めるようになる。
かつては桐生率いる「ZERO」に憧れていた事もあるそうだが力不足により弱小チームの「ナダレ」に入る事しか出来ず、自分に不満を持っていた(もっとも、「ナダレ」に対する想いは強かったようである)。
「ZERO」の傘下要求を呑もうとした九条に反旗を翻し、打倒「ZERO」を誓って"本当の仲間"を得るも江田の特攻で夢は無残に砕け散り、江田や「ZERO」に大きな恨みを持つ。
「ナダレ」を一人脱退した後は「ZERO」に復讐を果たす為「渋谷連合」結成の話を「紅蓮」「神南警備隊」「バトルアックス」の頭に持ち掛け、結果的に鮫島に取り付く事に成功したが上昇志向が強く、現在連合において鮫島の飼い犬に甘んじているものの幹部の烏丸や寺に対して強気に出たり、ジョーやナオトと言った十二鬼衆が相手でも優位を盾に調子に乗る他、鮫島に対しても強硬姿勢を主張、時には鮫島を差し置いて勝手に兵隊を動かすなど虎視眈々と渋谷の頭になろうと目論んでいる模様。
白髪と顔面に開けられた多数のピアス、左肩の入れ墨が特徴、それ故に「シラガ(白髪)」とあだ名される。
よく鮫島の態度に反発して度々物言いを入れるがその度に痛い目に遭い、「間違えた」と言って謝っている。
鮫島 正平(さめしま しょうへい)
「紅蓮」の4代目頭であり「渋谷連合」の頭。
元々神波多ナオトと共に「渋谷ENVY」に結成、半端の無い凄まじい喧嘩でその名を馳せたがカオスとの戦いの際に博美と言う愛した女を死なせてしまい、その場にいたナオトに復讐を誓ってENVYは解散、その後15歳の時に歴代最年少で「紅蓮」の4代目頭となって走り屋だった紅蓮を屈指の武闘派に育て上げる。
連合の頭を決める喧嘩で寺、烏丸と三つ巴の死闘を制して「渋谷連合」の初代頭となる。
黒髪のリーゼントでスカジャンを愛用している、右頬に大きな傷がある。
豪放磊落なカリスマ性を持ち「反逆の寵児」等と呼ばれている他、チームを持っても孤高を貫き、修羅場を潜り抜けてきたと言う喧嘩は他を寄せ付けない圧倒的な殺気を放っている、しかし吉田や藤村の言葉でその姿勢に迷いが生まれ、動揺したまま藤村に打ちのめされる。
酒好きで片手にはよく酒瓶が握られている。
乾、前田が襲撃しにきたことによって、前田と戦闘中に烏丸が乾に敗れたため状況が変わり市川と紅蓮のメンバーと一緒に逃げ、「鮫島正平はまだおわりじゃねぇ」と言いその場を後にした。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中で殺気がずば抜けている。
渋谷十二鬼衆の一人。
烏丸 テツヤ(からすまる てつや)
「神南警備隊」の15代目頭、通称・カラス。
明晰な頭脳と非情な決断力で伝統ある「神南警備隊」の15代目頭に登り詰めた「不良界のエリート」。
小柄ながらキックボクシングをベースとした喧嘩の実力は本物で格闘技を思わせるような圧倒的なスピードを持ち、小柄な体格ながら十二鬼衆に数えられる実力者。
サイドを刈り込んだ長髪を後ろに流して束ねている。
市川から陰で「腹黒いタヌキ」と言われるように自分の損になる事は絶対にせず、おいしい所を全て持っていこうと上手く立ち回る冷静沈着な策略家で喧嘩は計算が立って初めて動く、だが「渋谷連合」の頭を決める喧嘩では隙を突いた背後からの飛び蹴りで寺をKOするも鮫島との一騎打ちで敗れてしまった、普段はクールな性格だがその際は悔しさで拳を震わせていた。
美玉中の戦いで「渋谷義勇軍」の江田と対戦し江田の打たれ強さに苦戦するも最後は15代続く伝統あるチームのトップらしい百戦錬磨の実力で江田を沈めた。
乾、前田が襲撃しにきたことによって、乾と戦闘をし、一瞬、勝利を確信したが、乾の圧倒的な力の前に撃沈した。
乾に負けたことにより、「神南警備隊」は「ZERO」に吸収され、「ZERO」の支配下になった。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中でスピードがずば抜けている。
渋谷十二鬼衆の一人。
寺 恵一(てら けいいち)
「バトルアックス」の2代目頭。
数多くのならず者共を腕力のみで束ねてきており「少年極道」と称される。
「渋谷連合」の頭にはなれなかったが強さでは鮫島や烏丸に決して引けを取らない実力者であり、「渋谷連合」の頭を決める喧嘩では背後から一瞬の隙をつかれた烏丸の飛び膝蹴りで失神するも、いくら殴られても立ち上がるタフネスと鮫島を一発でKO寸前に追い込むパワーを見せた、そのパワーはジョーにも劣らないものだと言われる。
プロレスラーの様な貫禄のある体格で上半身に彫り抜かれた入れ墨が特徴、唇を横断するような傷がある。
綺麗好き、サングラスを掛けている。
「渋谷連合」で、反乱を起こし「バトルアックス」対「渋谷連合」になり、さらに鮫島がでてきて不利な状況になるが、「ZERO」の介入でことなきえをえる。
反乱を起こして「ZERO」が完勝した後は、「バトルアックス」は「ZERO」に吸収され、「ZERO」の支配下になった。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中でパワーがずば抜けている。
渋谷十二鬼衆の一人。
鬼丸 仁(おにまる じん)
「バビロン」の初代頭。
頭頂部から首筋にかけてタトゥーが彫られたスキンヘッドの大男。自身が頭を張るギャングチーム「バビロン」の幹部が評すには、「この世に鬼丸の事を理解できる人間がいない」という思想と圧倒的な強さを併せ持つ、ある種の神のような存在。猫を線路へ投げ入れようとした子供を高架下の線路へ捨て落とすなど、独自の倫理観を垣間見せる
かつて渋谷を恐怖で震撼させていた巨大ギャングチーム「カオス」において中学時代から頭角を現し始め、「カオス」幹部達からも一目置かれていた逸材で藤村、桐生とは因縁浅からぬ存在。
喧嘩の中で重要な殺気、パワー、スピード、根性(タフ)、センスの中ですべてが上位ランク。
喧嘩は新太郎と似たタイプだと言う。
渋谷十二鬼衆の一人。
兼光英斗(かねみつ ひでと)
「バビロン」のメンバー。鬼丸親衛隊の1人。
入院中のジョーの襲撃を計画するなど残忍な性格。病院では藤村らに阻止されたが、退院後のジョーをさらに襲うというしつこさと凶悪さも。辮髪で斜視。
悪岩アキ(わるいわ あき)
「バビロン」のメンバー。鬼丸親衛隊の1人。
兼光と一緒に入院中のジョーを襲撃に向かい、阻止する鮫島と吉田を圧倒するほどの怪力の持ち主。兼光に制止されるなど瞬間的に凶暴性が現れる。顔の側面に大きなアザがある。黒目がち。
トビー
「バビロン」のメンバー。鬼丸親衛隊の1人。
兼光と悪岩がさらってきたジョーを、既に気絶しているにも関わらずさらに蹴り倒し頭を踏みつけるなど凶悪さが際立つ。烏丸と互角の勝負を見せる。サングラスにバンダナのドレッドヘアー。
五十嵐(いがらし)
「バビロン」のメンバー。鬼丸親衛隊の1人。
鬼丸と常に行動を共にしバビロンの中でも特に鬼丸に心酔している。モヒカン。
澤野 雫(さわの しずく)
「ZERO」の元メンバー。
武闘派が揃う「ZERO」メンバーの中で唯一不良ではなく喧嘩にも弱い、正義感が強い少年。
渋谷でチーマーにカツアゲされているところに偶然通りかかった桐生と藤村に出会った事が切っ掛けで親交が深まり「ZERO」に入る。
大の音楽好きで渋谷でレコード店を開くのが夢だったらしい。
カオス残党に麻薬を食わされたことが死因だった。その売人を半殺しにした為、新太郎は少年院に入ることになった。
新太郎曰く「雫は俺らの中でもいちばん強い男だった」らしい。
響子(きょうこ)
当初は桐生と一緒におり、新太郎を含め「ZERO」のメンバーと仲間同士ではあるが詳しい関係は現在のところ不明。
トオル
新太郎が居候して働いていた花屋の息子、元「ナダレ」のメンバー。
父親の存在を知らない影響からか絶対的強さを求めて「ナダレ」に入る、しかし本当の意味でのメンバーではなく九条や市川らからパシリ的扱いを受けていた。
「ナダレ」のメンバーに追い込まれたトオルだが新太郎に助けてもらったことにより改心、チームを辞めることを決意、それ以来新太郎を慕う。
トオルの母
「FLOWERすぎうら」の店長。新太郎にとって、家族同然に自分を迎えてくれた恩人でもある。
如月 エリカ(きさらぎ エリカ)
キャバクラのママ。
突如新太郎の前に現れ「桐生が渋谷統一を達成した時、彼は殺される」と告げ、助けを求める。
安藤(あんどう)
渋谷の寺の住職で新太郎の良き理解者、ここの墓地に雫の墓がある、またヤクザのような風貌をしている。
武藤(むとう)
渋谷の風俗・闇金関係を取り仕切っている厭根組の武闘派ヤクザ。巨軀でありバイセクシュアルを臭わせる。桐生と2人で会っているところを吉田や江田に目撃されている。

チーム

初代 藤村新太郎
構成人数1名、藤村新太郎が渋谷の抗争を止めるために旗揚げしたチーム。
ZERO
構成人数6名、拠点は宇田川。
"沈黙の戦艦"と呼ばれる、桐生を頭とした少数精鋭の渋谷最強のチーム。
当時中学生だった藤村と桐生が「カオス」を中心に無法地帯となっていた渋谷を、クソ共のいない、元の平和な「ゼロ」に戻す目的で作った、「無敗が鉄則」「負けたら脱退」の厳しい掟がある。
雪崩(ナダレ)
構成人数30名、拠点は多摩のゴルフ場。
九条を頭とした白色がイメージのカラーギャング、数は多いが渋谷では弱小の部類に入るチームで「渋谷が平和だったから成立していたチーム」と言われる、後に「ZERO」に吸収された。
マーダーコープ
構成人数13名、拠点は宮下公園。
吉田を頭としたスキンヘッドが特徴の喧嘩屋チーム、後に「ZERO」に吸収された。
紅蓮
構成人数40名、拠点は道玄坂。
鮫島が頭で本筋は走り屋系のチーム、鮫島が頭になったことにより渋谷でも屈指の武闘派チームに育った。
神南警備隊
構成人数30名、拠点は神南、烏丸を頭とした愚連隊系のチーム、後に「ZERO」に吸収された。
バトルアックス
構成人数25名、拠点は桜ヶ丘、寺を頭とした走り屋系のチーム、後に「ZERO」に吸収された。
バビロン
構成人数20名、拠点は神泉、鬼丸を頭としたチーム。
渋谷連合
構成人数約90名、打倒「ZERO」のために結成された、「紅蓮」「神南警備隊」「バトルアックス」の3チームから構成されるチーム。
初代頭は鮫島、現在は鮫島の指示で「ZERO」狩りの陣頭指揮を市川が執っている。
カオス
構成人数は不明だが「TOKYO NOIR」「爆夜行」「CANDY CANDY」を従え、更にその下にも下部組織がいて非常に大規模なチームであった事が分かる、現在は既に解散したようで回想シーンにおいて登場、新太郎と桐生が「ZERO」を立ち上げた当初は渋谷最凶最大のチームだった。

その他

渋谷十二鬼衆
渋谷中の不良の中でも喧嘩がとても強く、誰もがトップになれる器の12人の事を総称する呼び名。
その12人には藤村新太郎、桐生達也、乾健司、神波多ナオト、柿沢丈太郎、前田良騎、江田昭二、吉田薫、鮫島正平、寺恵一、烏丸テツヤ、鬼丸仁達が含まれている。

外部リンク