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サユリ/押切蓮介
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著者: 押切蓮介
巻数: 全2巻
最新刊『サユリ 2』
『サユリ』は、押切蓮介による日本のホラー漫画作品。『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)にて、2010年3月号から連載中。
あらすじ
高校受験を来年に控えた則雄は、父が購入した郊外の家に家族とともに引っ越した。駅や学校から遠い不便な場所だが、今まで住んでいたアパートよりも広く、家族は喜んでいた。別居していた祖父母と共に暮らす新しい生活が始まった矢先、父が急死する。さらに一家を襲う様々な怪異。何かに怯える祖父。様子のおかしい姉。
この家には何か恐ろしいものが存在する
やがて祖父が死に、弟が、姉が、母が、相次いで姿を消していく。恐怖に打ちひしがれる則雄の耳に、女の狂ったような哄笑が聞こえた…
そんな時、ボケていた祖母が正気に戻った。かつての気丈さを取り戻した祖母は、この家にいる“恐ろしいもの”との戦いを宣言した。
概要
マイホームを手に入れた平凡な家族に降りかかる恐怖を描いたホラー漫画で、無関係な人間が謂れなき怨念に襲われ死んでいくという和製ホラー特有の展開を見せる。
登場人物
- 神木 則雄(かみき のりお)
- 神木家の長男。中学3年生。狭いアパートから、不便でも広い家に引っ越せた事を喜んでいた。家族がおかしくなっていくことに不審を覚え、様々な怪奇現象が起きていることに気づきながらも、気丈に振舞う。
- 神木 俊(かみき しゅん)
- 神木家の次男。小学5年生。引っ越す前に暮らしていたアパートの方が良いと思っている。様子がおかしくなっていく家族に怯え、正気を保っている則雄と一緒にいることが多くなる。ある夜、則雄と同じ部屋に寝ていた際、服や靴などをそのままにして突如失踪する。
- 神木 径子(かみき けいこ)
- 神木家の長女。家を出て一人暮らしをすることを夢見ていた。引っ越してから、部屋に閉じこもるようになり、奇行が多くなる。ある時、突然自分の舌を噛み千切り、苦悶しながら家の外へまろび出て行き、そのまま失踪する。
- 神木 昭雄(かみき あきお)
- 則雄の父。念願のマイホームを手に入れ、両親とも同居する事になった矢先、急死する。
- 神木 正子
- 則雄の母。家族を襲う不幸に耐えられなくなり、則雄の目の前で首を吊る。その後、死体は消えて無くなる。
- じいちゃん
- 則雄の祖父。何かに怯え、庭で倒れて病院に搬送される。退院し、家に帰ってきた途端、再び倒れ死亡。死因は心不全。
- ばあちゃん
- 則雄の祖母。かつては気が強かったが、今ではボケてしまい、すっかりおとなしくなった。家族が則雄を残していなくなった後、正気を取り戻す。
- 住田 奈緒(すみだ なお)
- 則雄の同級生。霊感があり、則雄の家に憑く女の存在に気づく。則雄の家に赴いた際、行方不明になった俊の悲鳴を耳にし、家に憑いたものの恐ろしさに怯え、則雄にすぐに家を出るよう勧める。
単行本
- 2010年9月24日発売 ISBN 978-4-344-82038-8
外部リンク