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シャカリキ!/曽田正人

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著者: 曽田正人
巻数: 7巻

曽田正人の新刊
シャカリキ!の新刊

最新刊『シャカリキ! v.7


出版社: 小学館
シリーズ: ビッグコミックスワイド


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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シャカリキ!の既刊

名前発売年月
シャカリキ! v.1 2000-08
シャカリキ! v.2 2000-08
シャカリキ! v.3 2000-08
シャカリキ! v.4 2000-09
シャカリキ! v.5 2000-09
シャカリキ! v.6 2000-10
シャカリキ! v.7 2000-10

シャカリキ!』は曽田正人による自転車漫画。

1992年から1995年まで『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に連載された。少年チャンピオンコミックス版は全18巻。小学館より愛蔵版7巻が刊行されているほか、文庫化もされている。映画化され、2008年9月6日に公開された。中村優一他出演・大野伸介監督。

概要

曽田正人の初期の作品で出世作。自転車競技なかでもロードレースをテーマとした漫画作品は少ないこともあってか、総じて評価は高い。ところどころにギャグを交えるが、基本的にシリアスなスポーツ漫画。登場人物やレースの回数はそれほど多くないが、ロードレースのエッセンスを盛り込んだ濃厚な描写がなされている。

あらすじ

坂の町で自転車を愛する少年野々村輝がロードレーサーに乗り、個人ロードレースや「チームロードレース(=チームタイムトライアル)」、ツール・ド・おきなわ等を通じて日本でも有数のヒルクライマーに成長するまでを描いた作品。なお作中に登場するツール・ド・おきなわは実在のレースである。

登場人物

野々村輝
本作の主人公。「坂バカ」。作中では「テル」と表記される場合が多い。身長161cm。かなり無口で、負けず嫌い。
8歳で自転車を買って貰った直後、両親の都合で東京から関西の“坂の町”に引っ越す。意地っ張りな性格もあり、ほとんど自転車の利用者がいない街で坂と格闘するように自転車をこぐ。地元の少年に馬鹿にされながら、二番坂と呼ばれる坂、一番坂と呼ばれる坂に挑み続け、中学生になる頃にはほぼ坂を登りきる事ができるようになる。中学3年の夏休み前に、ライバルとなる由多比呂彦に出会い、進学先を「日の本大学附属亀ヶ丘高校」(亀高)に決定する。難易度Aの亀高合格は無理と思われながらも、執念で合格する。
亀高入学後は自転車部に加わり、部員であるユタ・鳩村らとの切磋琢磨を通じ、また事故によって負傷しながらもレーサーとして成長していく。
脚質はクライマー。坂や向かい風など抵抗するべきものがあるときに最大の力を発揮する。また、登りの強さに隠れがちだが、下りも人並み以上にこなす。
物語中盤以降、ビアンキGIRO(シマノ105仕様)を駆り、山岳王の証である赤い水玉ジャージ「マイヨ・グランペール」を愛用する。登坂は当然ながら苦痛だが、彼の場合シリアスなシーンでも鼻水と涎をたらしながら、限界まで突っ走る「ダサく、格好良い」姿を見せる。
由多比呂彦
テルの宿命のライバル。「ユタ」と表記されることが多く、「由多」との表記であってもルビはカタカナで振られていることがほとんどである。身長180cm。亀高自転車部の由多監督の息子であり、天才とも言うべき才能を持つ。愛車はルック(LOOK)。
中学時代の終わりにテルと出会うが、最初は「トーシロ」呼ばわりをする程度の認識であった。数々のレースを経て強くお互いを意識しあうようになり、ツール・ド・おきなわにおいては完全に「闘争」の様に激しく戦う。
才能は父親譲りだが、容姿は完全に母親譲りで線の細い美形。しかし見かけによらず激情家でもある。
脚質はスプリンター。ゴール前の加速力から「ロケット・ユタ」の異名を持つ。だがツール・ド・おきなわでは、ダウンヒルで圧倒的なスピードを見せるほか、登りも上位で通過しており、実際にはオールラウンダーと見るのが妥当。
鳩村大輔
自転車部のエース。身長164cm。徹底した負けず嫌いであり、自転車に全てを懸ける男。自転車競技を始めたのは、少年時代に由多監督とユタに出会ったことがきっかけ。
前年のツール・ド・おきなわ10位など多くのレースで活躍しており、誰よりも速いということでキャプテンに指名される。当初は愛車パナソニックには他人に指一本触れさせない「おっかない人」として描かれていたパーツ泥棒を半殺しにしたり、勝手に借用したテルを庇ったユタを殴りつける等のシーンがある。
チームプレーが苦手で、テルとユタの入部までは、レース出場のため便宜的に部に在籍していた。2人の加入以後は不器用ながらも徐々に副将・松任谷と共に自転車部を引っ張るようになる(もっとも実務は松任谷に任せっぱなし)。
中盤まで“炎のマイヨ”(ジャージ)を愛用。以後は由多監督の着た日本代表ジャージを着用している。
脚質はオールラウンダー。平地、坂、下り、ゴールスプリントとあらゆる場面で戦えるが、特に登りはテルやハリスと張り合えるほどの力を持つ。
松任谷譲
自転車部の副キャプテン。キャプテンとしての仕事をほとんど放棄している鳩村の代わりに、自転車部の運営に四苦八苦している。実力はテル、ユタ、鳩村の3人に劣るが、インターハイ予選でのチームTTでは足を引っ張るまいと奮闘。終盤のツール・ド・おきなわでは鳩村と共に最後まで走りぬき、30位に入る健闘を見せる。
ハリス・リボルバー
コロンビア出身の留学生で、MBKに乗る「坂バカ」。上り坂の終わりにあえてシフトアップし、坂を羽ばたくように上る事から、エル・コンドルの異名を持つ。登場当時は体力的にも技術的にも輝を上回り、テルにとって「レーサーとしてのライバル」であるユタに対して、“主戦場”を同じくする「山岳でのライバル」とも言うべき存在感を見せる。
レース以外ではメンタルな部分が弱いのか、ホームシックにかかっていた。コースを下見していた際に、全く初対面のテルと出会い、言葉も通じないのに並んでカールをぼりぼり齧っていたりもする。
柘植たつや
日の本大自転車部主将で、亀高自転車部OB。普段の生活全般から全てをレーサーとして判断し、レースにおいては「電算機(コンピュータ)」の異名を取る戦略家で、前年の国体ロード準優勝、ツール・ド・おきなわ4位入賞という実績を誇る。
高校時代に由多監督の目に留まらなかったこと、そしてテルたちが由多監督に目をかけられていることから嫉妬感を見せる。しかし日の本大・亀高の合同合宿では、由多監督の依頼により、テルの欠点を指摘し、的確な練習メニューを用意するなど、彼らに成長するきっかけを与えた。自転車はエディ・メルクスである。惚れ易く、作中では輝の姉に惚れ、彼女に対して不器用なモーションをかけている。
牧瀬健太郎
実業団・帝都舗道に所属するレーサー。日本でもトップクラスに入る実力の持ち主とされる。酒巻の後輩で、愛称は「マッキー」。
酒巻の「皇帝」の異名に対して「貴公子」(プリンス)と評される。石渡山レースにおいて高校生集団の意図せぬ連携によって鳩村に敗れた事があり、物語終盤のツール・ド・おきなわでは内心ではあるが高校生勢に対しても対抗心を燃やす。
明言されていないが、帝都舗道はコルナゴ(COLNAGO)のサポートを受けるチームのようである。
酒巻玲於奈
日本ロードレース界において「皇帝(カイザー)」と称される日本屈指のロードレーサー。愛車はコルナゴ(COLNAGO)。実業団帝都舗道に所属。ツール・ド・おきなわではハリス・リボルバーやテルを初めとした次世代のレーサー達の乗り越えるべき「壁」として存在する。
海外のレースで名を上げ、海外の実業団からのオファーまであと一歩と言う所まで上り詰めながら、肝心のレースで情報不足と判断ミスによって勝利を逃し、海外でのプロ入りを果たせず帰国した過去がある。本人は「オレは皇帝(カイザー)ではなく挑戦者(チャレンジャー)だ」と言い切り、世界を目指す一レーサーであった。
「坂バカ」野々村輝に山岳部で追いつかれた際、「相手になってやる、ひよっ子!」と見得を切ったのに、「坂バカ」の視界にあったのは同じ「坂バカ」のハリス・リボルバーだけだったという、やや情けないシーンも見せた。
ツール・ド・おきなわ開幕直後は、高校生たちをあからさまに軽視するが、レース中盤彼らによって引っ掻き回された事によってペースを乱す。
由多比呂士
由多比呂彦の父にして亀高自転車部の監督。若い頃は、非公式ながら当時のアワーレコード世界記録に並ぶ実力の持ち主で、東京オリンピック代表候補になった知る人ぞ知る名選手だったが、その強化合宿中の事故により選手生命を断たれ、それ以来自転車には乗っていないという。選手時代「ロケット・ユタ」の異名を誇った。
永田桜
自転車部のマネージャー。整形外科永田医院の一人娘。ユタとは同じ中学の出身、テルとはクラスメイトでもある。
最初はマネージャーとしての仕事をこなせていなかったが、物語が進むに連れて板についてきた様子で、鳩村以下亀高の自転車部員をサポートする。
坂に挑み続けるテルに恋心を抱き、物語終盤では勢いに任せてキスをするシーンがある。その後それを思い出して悶絶していた事や、マネージャーになった経緯を見るに、どうも勢いに乗せられやすい性格らしい。また独特の美的センスの持ち主でもあるようだ。
双葉哲平
“坂の町”唯一の自転車店「双葉双輪館」店主、フレームビルダー。テルの自転車を組んだ人物。テルとの初対面時の彼の言によれば、テルは彼の地で5年ぶりに見た「自転車に乗っている子供」だとのことで、坂への挑戦を見守り一番の理解者となる。東京オリンピックでは日本代表チームのメカニックの一員であったため、代表候補であった由多監督と面識がある。
石渡草丸
テルにとっての初レースで、関東ではメジャーとされる石渡山市民サイクルロードレースのメインスポンサー。本業は石渡建設のオーナー経営者。“ハマのラルプ・デュエズ”と称される石渡山のオーナーでもあり、レースに出資し自分の山をコースに組み込んだほか、彼の意向により作中の第7回から山岳賞が設定される。

影響

脚注

関連項目

  • クラウディオ・キアプッチ

th:สิงห์นักปั่น