シュガー/さいとうたかを
著者: さいとうたかを
巻数: 9巻
最新刊『シュガー 9』
怪盗シュガー(かいとう―)は、さいとう・たかをによる劇画。1972~1974年にリイドコミックに連載され、SPコミックスで全12巻のコミックスとして刊行された。
概要
主人公は、シュガーという通り名を持つ、世界中を舞台に窃盗を繰り返す泥棒。ただし自分の為に盗むのではなく、依頼者から金銭を受け取って指定された品物を盗む事を生業としている。依頼の中には結果的に悪と対決する形になるものも存在する。この主人公の依頼の遂行の状況、および主人公を取り巻く人間模様などが作品として描かれた。
登場人物
物語は、1エピソードごとに状況も場所も変化するため、主人公及び彼を追跡し逮捕しようとしている刑事以外のレギュラーはいない。
シュガー
狙ったものは美女から水爆まで必ず手に入れる怪盗と呼ばれている。本名、国籍などの素性は一切不明。基本的な外見は「30歳前後の東洋系の男性」で、依頼の過程或いは仕事がオフの時に「サトウ」と名乗る事が多いため、依頼人の多くや追跡している刑事はシュガーを日本人或いは日系人と認識しているが、正体は物語の最後まで判明しないままだった。
依頼を遂行する為の様々な技能/道具/知識を有している。また、卓越した変装の名人であり、依頼の遂行に必要な場合、人種/年齢を問わず他人になりすます事が出来た。このため、物語に描かれた依頼は100%遂行に成功しているが、ギャンブルに目が無く、しかも徹底的に弱い為、報酬は掛け金に消えている(カジノの帰りに美人局に引っかかったが、コイン一枚しか持っていなかったというエピソードがある)。性格は陽気で女性好き。
ホークアイ
物語全編に渡ってシュガーを追跡する刑事。白人の男性で、娘がいる事を物語中に周囲に打ち明けている。基本的には堅物の性格で、いつも仕事を遂行した後にシュガーに逃げられて臍を咬むという役回りだが、終盤の「偽シュガー事件」ではシュガーの協力によって偽者を逮捕するという手柄を立てている。