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シュトヘル/伊藤悠

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著者: 伊藤悠
巻数: 6巻

伊藤悠の新刊
シュトヘルの新刊

最新刊『シュトヘル 5



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

martyk4 RT @itou_yu: 凍河上に幽霊と遭う/5集地味シーン(全巻イッキ読み27日まで) #シュトヘル #マンガワン https://t.co/Mz8Hu5o9LW https://t.co/YB5TnoHsJb
shiki0x RT @spiritsofficial: 【全巻イッキ読み!】国とは?文字とは?大ヒットヒストリカルロマン!『シュトヘル』(伊藤悠)がマンガワン全巻イッキ読みで登場です!4月27日(金)まで!#シュトヘル #マンガワン https://t.co/Zc1oVhUnm5 https…
sanadainu RT @spiritsofficial: 【全巻イッキ読み!】国とは?文字とは?大ヒットヒストリカルロマン!『シュトヘル』(伊藤悠)がマンガワン全巻イッキ読みで登場です!4月27日(金)まで!#シュトヘル #マンガワン https://t.co/Zc1oVhUnm5 https…
yakumo999 RT @spiritsofficial: 【全巻イッキ読み!】国とは?文字とは?大ヒットヒストリカルロマン!『シュトヘル』(伊藤悠)がマンガワン全巻イッキ読みで登場です!4月27日(金)まで!#シュトヘル #マンガワン https://t.co/Zc1oVhUnm5 https…
shm_k RT @itou_yu: 明後日21日から1週間 小学館マンガアプリ「マンガワン」でシュトヘルのイッキ読みできます 21日にもまたお知らせに参ります

シュトヘルの既刊

名前発売年月
シュトヘル 3 2010-07
シュトヘル 4 2011-04
シュトヘル 5 2011-10

シュトヘル』は、伊藤悠による日本の漫画作品。2010年6月まで小学館の『ビッグコミックスピリッツ』で不定期に連載。2010年7月から『ビッグコミックスピリッツ』の増刊誌『月刊!スピリッツ』へ移動。西夏文字を題材にしている。2010年7月現在、単行本は3巻まで刊行中。

あらすじ

13世紀初頭、蒙古(モンゴル)軍による西夏国(タングート)侵攻が続く時代に、「悪霊(シュトヘル)」と恐れられた女戦士がいた。

時代は変わって現代。高校生・須藤は、燃え盛る建物と死が満ちる戦場を夢に見続けていた。ある日、顔を出したカラオケで出会った転校生・スズキとの邂逅によって、須藤は800年近く前に処刑されたシュトヘルとして蘇生する。

登場人物

シュトヘル
燃え上がるような赤髪を持つ西夏人の女戦士。仲間の屈漢に「ウィソ(すずめ)」と呼ばれる(曰く、「弱いくせに元気だから」)。西夏国の霊州守備隊に所属する一兵士だったが、モンゴル旗下のツォグ族に攻められて霊州は壊滅。只一人生き残る。
元々は守備隊の中でも劣等生だったが、城壁に磔にされた仲間の亡骸を狼から守って戦う内に、超人的な技量を手に入れ、不思議な言葉を操る狼との死闘を経てモンゴル兵のみを狙う盗賊となる。
仲間の仇である「虎の男」を見つけ出す事のみに執着し、ユルールのことも当初は「虎の男」=ハラバルを呼び寄せる餌としか見ていなかったが、ユルールに西夏の文字を習った事で別の意識に目覚める。それを不服としたアルファルドに毒を盛られたユルールを救うため、アルファルドを追って敵地へ潜入、解毒薬を手に入れたが、直後にユルールを追っていたハラバルと戦い敗北。囚われた後、処刑された。
絞首刑にされる際にユルールの射た矢によって縄に切れ目が入り、仮死状態だった所に須藤の意識が宿った。
須藤(すどう)
現代の日本に生きる男子高校生。楽器職人の両親は蒸発し、学校も休みがちだが、その理由は「自分が知らない戦場にいる夢をみる」ため。気晴らしに出たカラオケに出席していた転校生・スズキに出会い、彼女の導きで意識が過去に存在したシュトヘルの肉体に跳び、「シュトヘルの記憶」を得る。
しかし、彼の意識が現代に戻って来た事で歴史が変わり、スズキが消えてしまった事から、自ら過去に跳び、シュトヘルとしてユルールを守る事を決意する。
現代人ゆえに「人を殺す事」にためらいがあるが、戦闘状態に入ると身の内に宿る「シュトヘルの経験」と同時に「モンゴルへの憎しみ」を感じ取り困惑している。ユルールからは「シュトヘルとは別人」と判断されてしまうが、彼を守る為にハッタリも交えて力を尽くす(ただし、嘘はかなり下手)。
「シュトヘル」は元々美人だったが、須藤が宿った事で(須藤本人は男なのに)その器量の良さが表に出始めている。
ユルール
ツォグ族の少年。表向きは族長の次男とされているが、かつて大ハンに奪われた族長の妻が、一年後に戻ってから産んだ子である。
西夏国から輿入れしたハラバルの母・玉花(イファ)に育てられ、西夏文字を学ぶ。一族が重視する武芸や馬術に興味が持てず(それでも並以上の才はある)、音楽や読書といったものに惹かれる気質のため、一族内の者には失望されているが、族長は大ハンの息子である彼を「ツォグ復権の切り札」と見ており、黙認している。ユルールという名前も「(一族に与えられた)祝福」という意味である。
西夏と言う国の文化全てを消し去らんとするかのような大ハンの行いに危機感を抱き、せめて文字だけでも後世に遺そうと一族を裏切る覚悟を決めるが、その決意をボルドゥに見込まれたことで、西夏国の秘宝「玉音同」の担い手として選ばれることになる。
スズキ
須藤が休んでいる間に編入してきた転校生の少女。ユルールによく似た面立ちを持つ。帰国子女で、日本に帰ってから須藤と同様に「過去の夢」をみるようになり、シュトヘルの面影のある須藤に近づいてきた。彼女の導きで須藤はシュトヘルの記憶を得るが、現代に戻った事で歴史が変わり、彼女は消えてしまう。
ボルドゥ
ツォグ族に使える下男。ハラバルの母・玉花の従者として付いてきた西夏人。一見好々爺だが、実は西夏の秘宝「玉音同」を、かつて敵であったツォグ族の内部で秘匿するという任務を帯びていた。文字を守るために一族を捨てる決意をしたユルールを見込み、「玉音同」を彼に託して成都への旅に同行する。針麻酔の達人。
アルファルド
ユルールとボルドゥが成都への案内として雇った、アラブ系の商人。単独で行動し危険な仕事にばかり手を出す「ひとり星」の異名を持つ。慇懃な物腰とは裏腹に厭世的、かつ虚無的な性格の持ち主。かつて故郷を十字軍の侵攻によって失った過去があり、信仰や正義と言った「物差し」に囚われて生き死にを決めることは馬鹿馬鹿しい、という信条を持っている。
憎しみだけを糧に戦い続けるシュトヘルに魅了され、シュトヘルが捜している「虎の男」をユルールが知っていることに気づくと、「『虎の男』を呼び寄せる為の餌」として2人を引き合わせるが、シュトヘルがユルールに感化されて人間の心を取り戻し始めた事が許せず、自決用に携えていた毒刀でユルールを傷付けて逃走。解毒薬を求めて追って来たシュトヘルに矢の盾にされた上、ハラバルの放った矢に首を貫かれて死亡した。
ハラバル
ツォグ族の若者でユルールの異母兄。「神箭手(メルゲン)」と呼ばれ、複数の矢を一度に射て城壁上にいる相手に百発百中させるほどの弓の名手。一兵士だった頃のシュトヘルが守っていた城を攻め落とし、彼女の仲間達を惨殺した上、城外に晒した。
一族再興のために、母の生国である西夏を滅ぼす先遣隊としての任を負っている。かつて大ハンに逆らい、没落の憂き目を見たツォグ族をその武勇によって立て直した功労者だが、それゆえに「大義と言う病に酔い、目の前の命を顧みない指導者(これは彼の父もあてはまる)」というものを嫌悪している。
ユルールとは血が繋がっていないものの、兄として深い愛情を注いでいたが、弟の文字への傾倒には、その過酷な生い立ち故か全く共感を示さなかった。

単行本

  • 1巻.2009年4月4日 ISBN 9784091825292
  • 2巻.2009年11月4日 ISBN 9784091827999
  • 3巻.2010年8月4日 ISBN 9784091834201