HOME > コミック > ジゴロ次五郎

ジゴロ次五郎/加瀬あつし

共有

著者: 加瀬あつし
巻数: 22巻

加瀬あつしの新刊
ジゴロ次五郎の新刊

最新刊『ジゴロ次五郎 22


出版社: 講談社
シリーズ: 講談社コミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

wsmaga ジゴロ次五郎 (加瀬あつし) 2002年22号 - 2007年30号 amazonで検索☞ http://t.co/AxNsOFuTeS #少年マガジン #週刊少年マガジン #相互フォロー #sougofollow
GERAGERA_ICHIBA まんが激安ショップゲラゲラ市場よりお知らせです!「ジゴロ次五郎」「Q.E.D.-証明終了-」「修羅の門」「涼風」「涼風」「ジャングルはいつもハレのちグゥ」などなど販売中!そのほかにも人気コミック目白押し!ゲラゲラ市場へ急げ!→ http://t.co/6wHlaD3T
asariyositotter RT @buta_subu_ta: 漫画部屋のカオスと格闘。量が量なのでまず大まかなジャンルで分類。ジゴロ次五郎とカメレオンは同ジャンルだけど特攻の拓は別。スカルマンは石ノ森棚ではなく島本和彦ゾーン。ゲッターは永井豪ではなく石川賢。わけわかんなくなってきた。表紙だけ見て分 ...
bookinfocomi 新刊【 ジゴロ次五郎 ピアス奪還、奇跡のキッス!? (講談社プラチナコミックス): 加瀬 あつし 】Amazon http://amzn.to/gilXdM #comic #manga
TodayManga 【本日発売】 ジゴロ次五郎 ピアス奪還、奇跡のキッス!? (講談社プラチナコミックス) ¥ 450 http://amzn.to/hfXpwp #amazon #manga

ジゴロ次五郎』(じごろじごろう)は講談社『週刊少年マガジン』に2002年22号から2007年30号まで掲載されていた少年漫画である、単行本全22巻。加瀬あつし原作。

ストーリー

河越市に住む車好きの高校生、石川次五郎が主人公。バイト仲間をかばった事から、岡田とパーキングエリアでのナンパ勝負をすることになる。勝負にあたって車を買おうとするが、兄九州男のキャデラックをぶつけてしまい、50万あった貯金を使われ残金5万となってしまう。

途方に暮れたが九州男に紹介された中古車屋(と言うか解体屋!?)に行き、スクラップ寸前のS13シルビアを見つけ、それに乗ることになる。実はそれは妖車と呼ばれた伝説の車で、次五郎はどんどんパーキングのスターになっていく。その後、走り屋チームを作ることになる。

== 登場人物 ==

エンドレス

石川次五郎をリーダーとする走り屋系のチーム。元々はシンゴが窃盗目的で勝手に募集したもので、東京・青山にあったキレた走り屋達が集まる喫茶店が名前の由来。

一時は窃盗騒動で自然消滅したかと思われたが、次五郎が九州男とタイマンを張り、互角に渡り合った事で河越中の男達を認めさせ、クセ者たちが集まって面白いと正式にチームとして始動した。

チームは加麻呂のマイキーと佐世保、赫愚夜姫のキヨトなど、色々な所で名の知れた者たちが集まり、神谷の件で騒動が起きた際も次五郎の妙案で多々のチームを動かしたなど、短期間で河越で名の知れたチームになった。

石川次五郎(いしかわ じごろう)
私立万座高校3年生。肥満体型で通称は「ブタ」(ただし目鼻立ちは整っており、決して醜男ではない。痩せられれば兄や弟並みに美形になるのは容易に想像できる)。愛車はシルビア(S13)シルビア故障時はジョグアプリオに乗っている。洗車場でけなげにバイトするが、その給料はパチンコと車と兄から受けるカツアゲで消えていく。自分の命と引き換えにすることすら厭わない車好きで、車のエンジン音だけで車種を当てる特技を持つ。しかし元々運転は下手で、仮免試験だけで3回落ちている。童貞で仮性包茎だが、ひょんな事から手に入れた妖車シルビアの力で数多くの走り屋を魅了し、チーム「エンドレス」を結成。河越最強といわれた兄との喧嘩を引き分けた事により、多くの仲間を加える。初期はシルビアに頼りきりの情けない男だったが、数々のバトルを潜り抜けるうちに普通のチンピラが束になってかかっても敵わないぐらい腕っ節も強くなり、後輩の為に身体を張るなど人間的にも成長している。タイトルにもあるようなジゴロ的な面はない(愛子と恋人になった直後、千夏との間で揺れ動いた事もあったが結局愛子を選んだ)。かなりマニアックなアダルトビデオを多数所持していて、愛子との交際をきっかけにそれを九州男に渡し処分するが、九州男から愛子に暴露されてしまった。終盤にて事故に遭いそうになった愛子を庇い、S13と辛い別れをする事になった。その5年後、晴れて結ばれた愛子との結婚式でシルビアが……。ちなみに、5年後では幾分贅肉が減っており、背も高くなっている。マイルドセブンを吸っている。
S13"ラブマシーン" 『シルビア』
次五郎の愛車。日産・シルビアS13型でグレードはQ's(キューズ)。因みにS13/14に冠されるグレード銘J's・Q's・K'sの意味は、トランプのジャック・クィーン・キングからきている。次五郎が、不思議な色気とガルウィング(正確にはポップアップドア)のドアが気に入って九州男の友達の丸島の店(解体屋)からもらってきた。自分の意思を持っているかのような走りから、妖車と言われている。乗り手を選び、童貞しか乗せない。だが次五郎と愛子との仲は認め、応援している節もある。また、美女しかシートには乗せず、それ以外の女性は強制的に降ろしてしまう。次五郎が免停になっていた間、九州男が乗った時は過去へタイムスリップし、沢田が乗った時は幽霊騒動に巻き込まれた。ニスモダクト付きのR34 GT-Rフロントスポイラー、オーバーフェンダー、大型リアウイングが特徴(次五郎が持ち主になってから翔子によって改造されている)。最近の車としては珍しくキャブレター仕様になっている(これは前の持ち主である浅本のこだわりだったらしい)。
作中終盤で、長い間無理をしたせいで車体全体に金属疲労とボディ全体にわたる歪みが生じ、残り僅かの寿命となっていたが、愛子の危機を感じ次五郎を乗せて救った結果、事故で廃車同然となってしまい、永い眠りについた(その際に最後の力で次五郎を守った)。しかし次五郎は「叶うなら……!」と廃車にせずパーツを集めて一年の歳月をかけて修理した(その際、次五郎は「翼はこいつに返す」とノーマルドアにした)。
そして5年後の次五郎と愛子の結婚式の際、階段から転げ落ちようとした愛子を助け、教会のマリア像を照らし復活、愛子のお腹の中に子供がいる事と、その子供が次の乗り手になる事を次五郎に告げ、子供が免許を取るまでの18年間、再び次五郎の「相棒」になった。
尚、シルビアには女性の精霊が宿っており、終盤、愛子をとるかシルビアをとるか悩んでいた次五郎の前に現れ、「アタシが好きなら(アクセルを)踏みなさい」とラストランの後押しをし、事故の際には「最後まで踏んでくれてアリガトウ」と別れを告げている。
竜(りゅう)
日産・ダットサントラックをダンプに改造し、荷台を巨大スピーカーで埋め尽くし、いつもダンスミュージックを掛けている。通称「音圧神」。ヘッドホンが酸素マスク代わりで、音楽を常に聴いていないと呼吸困難に陥る。彼が掛ける音楽を聴いた女性は、ほとんど快楽な気分に酔い、失神する。現在「エンドレス」の一員である。普段は無口で心を開いた相手にしか話さない。また男色の気もある模様。
神谷誠(かみや まこと)
16歳の天才ドリフター。愛車は180SXだが、所有者は翔子であり、「浅本の弟分だから」という理由で借りている。その180SXもタービンやCPUなど色々変えて350馬力出せるようにしている。次五郎のシルビアに以前乗っていた浅本俊一郎にドライビングテクニックを師事しており、シルビアを密かに狙っている。現在は次五郎のバイト先で働き、定時制高校へ通っている。「エンドレス」の一員でもある。16歳ゆえ無免許であり、それを弱みとして付け込まれてしまったこともあった。

デビル・ジョーカーズ

石川九州男をリーダーとするローライダー系を中心とするアメ車系チーム。主に土曜の夜の高乃坂パーキングで活動している。九州男の性格のためか、入会も自由で規則というものがなく自由奔放に活動しているが、いざという時は統率された行動をとり、エンドレスの窃盗騒動の時は九州男の支持の元、窃盗グループのアジトを即発見した。

石川九州男(いしかわ くすお)
石川家の長男。年齢は24歳。次五郎の兄で元暴走族鬼族総会長。表向きは亡き父に代わる石川家の大黒柱で、親戚が経営する運送会社「石川運送」の大型トラックドライバー。己の生きる信条も兼ねて後部の最大積載量に「夢いっぱい」と書いている。ローライダーのチーム「「デビルジョーカーズ」のリーダーであり、愛車はキャデラック。暴走族「鬼族」時代はKawasaki ZⅡに乗っていた。運送会社では日野・プロフィアや、いすゞ・ギガなどに乗っていた。また、一回だけだが三菱ふそう・スーパーグレートにも乗っていた。無免時代はワークス仕様のハコスカに乗っていたらしい。走り屋としての実力もかなりのもので、直線道路で後部を振らせる事ができるほど。若いころは暴走族の「鬼族」のリーダーとして君臨しており、今ではその肩書きによって暴君と恐れられている。社会人になった今でもその権力は絶大で、族の集会は石川邸前ではエンジンを切って通過する事が地元のお約束になっている(さもないと九州男に血祭りに上げられる)。作中最強の人物であり、釣りも非常に上手く、現在でも地元の月一回開催される鯉釣り大会に出場し賞金の米一俵をかっさらう事で「コイ仙人」と呼ばれている(次五郎曰く「漁師の域」)。
イケメンだが下品で性格は最悪。弟の絡んだトラブルに面白半分で乗り込み解決していく。また金と女性が絡むと必ず首を突っ込んでくる。しかし兄弟の血は争えず、かっこつけようとして痛い目に遭ったり、決まらなかったりすることもしばしば。末弟勇夫に対してだけは甘い。また、次五郎を財布代わりにしながらも一応認めていたりする。唯一の弱点は、女性に不自由しなかったが故に、女性を性欲の対象としてしか見られない事(つまり本当に心から恋をした事がない)。一度この事で女の子にこっぴどくフラれており、現在は少し反省している。
市長選に出てTVでの演説でイチモツをさらけ出すなど常識ではありえない行動に出るなどの点は健在。選挙演説中に因縁を付けてきたヤクザを倒し市民の共感を得たが、ワイセツ未遂行為が災いし一度目は敢えなく落選してしまった。だが二度目では見事に当選を果たし、次は県知事当選の野望を抱いている(罷免されてない所を見ると、市政は割とマジメにやっている様子であり、「絶対安全都市宣言」のとおりに片っ端からその筋の者たちをシメている模様)。相手をシメる時の掛け声はオラオラオラオラ……または無駄無駄無駄無駄……など。
初盤では右のこめかみに族時代の喧嘩でできた傷があったが、中盤タイムスリップした際に族時代の九州男と対決し、「その時にできた傷」という時間修正が発生、左こめかみに傷が移った。
「デビルジョーカーズ」副リーダー的存在。巨漢でスキンヘッドと口ひげが特徴。左官系の仕事をしているらしく、仕事帰りにニッカ姿で九州男と時々ラーメン屋に行っている。

加麻呂(かまろ)

岡田秀樹をリーダーとするVIPカー系のチームで、エンドレスの松木と佐世保も入っている。日産車で統一されており(トヨタ車の松木は特例)、ナンバープレートの数字でチームの地位が決まっている(リーダーの岡田は1、松木は3、カズは13)主に夜間に河越の二芳パーキングで集合・活動しており、時々目立つ改造車を見つけては襲撃したり別のチームと乱闘したりと色々問題を起こしている。

岡田秀樹(おかだ ひでき)
加麻呂のリーダー。愛車はプレジデントだが、紫外線を気にして夜しか乗らない。中高生の頃は松木と共に九州男の下で暴走族をしていた。実家はパチンコチェーン店(パールショップOKADA)を経営しており、支店を任されている。今では九州男にも強気。だが翔子に一目惚れしており、彼女の頼みには逆らえない純情な一面も持っているが、影からは番犬などと揶揄されている。「車の助手席には翔子しか乗せないことにしている」という硬派な噂が一人歩きしているせいで気軽に女を乗せないでいて苦労している一面も、喫煙するタバコはホープ。
松木浩美(まつき ひろみ)
愛称は「マイキー」。岡田と中学時代の同級生だが、一時期大阪へ引越しした為、大阪弁を喋る。陽気な性格のスケコマシで、胸には七つのキスマークが北斗七星の形を描いている(元ネタは『北斗の拳』)。加麻呂に所属しながらも愛車はエスティマでマニュアルミッション車。加麻呂ではNo.3の地位。ドライビングテクニックはチーム随一で、ドリフトには不向きなはずのエスティマをハチロクのように振り回す。次五郎が手に入れる前からシルビアを狙っていて、緊張しっぱなしで傷だらけにしながら乗る次五郎にシルビアはふさわしくないと言って、シルビアを自分のものにしようとする。しかし、シルビアを一身に愛する心において次五郎に完敗し、次五郎を真のシルビアの持ち主と認める。その後エンドレスへも加入。昔、カラオケボックスでノリでマイクを女性の秘部へ入れたことから「マイキー」やら「マイク」と呼ばれているらしい。ただ、後者の呼び方ではあまり呼ばれていない模様。カイワレという名前の汚い犬を飼っており、このカイワレは危機察知能力が高い。また彼女との初体験当日にあせって事故死した青年の怨念が取り付いたカエルの置物カリーが自宅においてある。喫煙するタバコはJPS。大阪に彩乃という彼女がおり、ひと騒動あったが結局は同居する事に。
その後は、カリーと一緒に穀物関係の相場師をし成功している。彩乃とも結婚した様子。
佐世保繁(させぼ しげる)
ひげと野球帽が特徴の男。岡田とは高校の頃からの付き合いで加麻呂のメンバーだが、自慢の日産車(グロリア)を修理中、仕方なく自宅に放置してあったキャロル(4代目)に乗って以来軽自動車に目覚める。キャロルもボルトオン・ターボで100馬力出せるようにしており、スポーツマフラーに240kmメーター・大口径ホイールと高速走行使用にし、主に関越自動車道で走らせている。しかしそれも高速での風圧でおっぱいの擬似感覚を味わうというエロ目的のためであり、巨乳ジャンキーであり次五郎のエロ仲間でもある。ちなみにこの意気投合した頃からは次五郎の佐世保の呼び方が「佐世保」から「シゲちゃん」に変わった。当然エンドレスのメンバーでもあり、エンドレスでは当初はリーダーの座を狙っていたが、すっかりイロモノで定着している。アヤミという高校生の彼女がいるが頭が上がらない。手先が器用で自作のフィギュアを作ったりでき、ボウリングが意外と上手い(但し前二つの技能はほぼエロのために注ぎ込まれる)。嘗て浜中に車を貸せと言われ拒否し前歯をへし折られたり、また右翼団体に拉致されたり等、少々不憫な扱いが多い。
カズ
加麻呂ではNo.13の座で、肥満気味の体形とセミロングとサングラスが特徴。松木の事はNo.3の座を取られ、日産で統一している加麻呂の中で唯一特例でトヨタに乗っているという事で快く思っていなかったが、いつの間にか打ち解け、一緒にエスティマに乗ってナンパしに行くなどちゃっかりしている。

赫愚夜姫(かぐやひめ)

南松山市で活動しているVIPカーを主とするチームで、リーダーは藤田京助でエンドレスの一条も入っている。車種は自由で規則もそんなに厳しくないようだが藤田の命令はほぼ絶対で、一条以外に止められる者はいない。

一時期は一条の二芳パーキング遠征で加麻呂とは敵対関係にあったが、窃盗騒動での次五郎と九州男のタイマン、そして一条のエンドレスかけもちの件で友好関係になった模様。

藤田京助(ふじた きょうすけ)
赫愚夜姫のリーダー。愛車はスカーフェイス(傷顔)の日産・シーマ(Y32型)。エンジンを一人で一基担げる程の怪力をもつ。喧嘩では九州男と同レベルと思われ、喧嘩でコブシの傷が癒える前にまた殴り、いつしか拳ダコが真っ赤になった事から地元では「赤い爆弾」と呼ばれている。自分の彼女を黒にしたという教訓から妹まひろを守るために近づく男を片っ端から排除していたが、キヨトに想いを伝えてからは暖かく見守っている模様。
一条希世斗(いちじょう きよと)
通称キヨト。南松山市(東松山市がモデルと思われる)のチーム「赫愚夜姫」のNo.2であり、「エンドレス」の掛け持ちメンバー。鳥肌により危険感知をすることが出来、リスキーなドライビングを好むが、実際はそんな自分を止めてくれる者を待っていた。愛車は赤いアリスト(JZS161)。このアリストはスープラからMTミッション、サイドブレーキを移植してある。パワーは600馬力。エアロはおそらくジャンクションプロデュース、ホイールは同じくジャンクションプロデュースのスカラー。by OZかJAPANかは不明。途中からフロントグリルのエンブレムがレクサスのものに変わっている。

その他のライバル

沢田拳児(さわだ けんじ)
S13シルビアのみで統一するチーム「S13麗神愚ストリートウルフ」(シルビアレーシングストリートウルフ)の破壊神(リーダー)。千夏に惚れているが、彼女は次五郎に憧れている為、次五郎をライバル視し、愛車のS13K'sを自作でガルウィングに改造する。最終的に翔子のショップで2.2LのT78タービン、ブースト1.4kg仕様で550psを搾り出すに至った(改造費は36払いのローン)。
最近は次五郎と比較する際に格下扱いされることが多いが、それでも八州男との腕相撲の際、皆が恐れるなか真っ先に飛び込むなど男気も見せる。実は「エンドレス」にも入りたかったらしいが、意地を張って声を掛けられるのを待っていた為に入り損ねてしまった。ゴミのポイ捨てを嘆くなど、意外とマナーにうるさく、よく公道の掃除をしている。仲間は究極炎帝こと滝川ヒロシ、残酷天使こと坂本勝平の二人だけ。ちなみに、「ウルフ(WOLF)」の綴りを「UOLF」と間違えている。チームのステッカーは5000円である。
江田
峠で走り屋の車を見つけては勝手に接近ドリフトでヒットさせて山に落とすことから「峠のヒットマン」と呼ばれている。気が短い事から「狂犬エディー」のあだ名を持ち、唇の右側に刃物傷がある。愛車はボディー全体に般若心経が書かれているJZX100で本人曰く「事故って棺桶になっても、成仏して浅本先輩のいる天国へ逝けるように」との事。
一時期は浅本にドリフト勝負で敗北し、懐の深さに心から負けを認めてからは自ら「浅本先輩の飼い犬」と自負しマジックバナナに所属していた事があり、神谷とは犬猿の仲だった。浅本の追悼ドリフト集会で神谷からチームとして誘われ参加したが、江田は最初から神谷をクラッシュさせる気で大会中2度仕掛けたが、結局浅本の遺影とシルビアによって失敗に終わった。
浅本俊一郎(あさもと しゅんいちろう)
次五郎のS13の前の持ち主で、翔子の恋人だった。4年前に別の車(峠でドラテク伝授を頼まれた際に乗っていたFD3S)に同乗中に事故死した。ドリフトに関しては右に出る者はいないと言われるほど超一流で、後ろについたドライバーはドリテクに魅入られ自爆することから「ハーメルンの笛吹き」と呼ばれていた。かつて神谷達とドリフト系のチーム「マジックバナナ」をつくった事があり、スピードショップWonderも彼がはじめたものである。
D1ドリフターの浅本昌俊がモデルであり、作中に登場するWonderも埼玉県戸田市で彼が経営する同名の店がモデルである。
浜中(はまなか)
千夏の元彼。愛車はシボレー・コルベット。岡田の先輩で、周囲の車を借りては売りさばいて、結局千夏を置いて東京に逃げてしまう。しかしそれも千夏が浜中のコルベットの音が好きだから売らないでくれと何気なく言ったが為に維持し続けようとした故であり、千夏を置いたのも自分が千夏を囮にして逃げた事にすれば千夏も犠牲者だったと思わせて火の粉がかからないようにした故である。その後ヤクザの車にも手を出してしまい、追われる形で河越に帰ってきたが、千夏から次五郎以外は興味ないと言われ、次五郎と勝負する。その結果コルベットを海に落とし、殺しにきた筈の若頭から見逃してもらい、岡田に送られて東京に帰っていったが、加納洋介の話によると、結局逮捕されて刑務所送りとなった。
シンゴ
次五郎の中学時代の親友。ポンティアック・ファイヤーバードに乗っている。嘘をつく時、右耳を掻く癖がある。次五郎にエンドレスを結成させる事を提案するが、実は窃盗団の仲間で、メンバーの車を売るのが目的だった。しかし次五郎の説得で気が変わり、思いとどまろうとしたが、九州男に袋叩きにされた(実際、改心しきれておらず、金だけ盗んで逃げようとしていた)。現在は自首し、いつか次五郎と共に走る日の為に罪を償っている。
二階堂キミオ(にかいどう きみお)
西所澤の暴走族「緋浪」の頭(総長)通称「不死身のニカ」で愛車はKAWASAKI・KZ1000MK II。河越まで縄張り拡大のために繰り出してきており、それが因縁で次五郎とバトルを繰り広げる。
このKZ1000MK II 、実はS13と同じく妖車で、持ち主がある程度走るまでは何があっても絶対に死なないのだが、走行距離が一定に達するとオドメーターが逆に回り始め、0になると持ち主を殺すといった代物だった。
二階堂も例外ではなくこのKZ1000MK II の餌食になりそうであったが、次五郎とS13のおかげで生き延びる。それと同時にKZ1000MK II は残骸と化した。
加納洋介とは先輩後輩の仲で、次五郎とS13の存在は加納から聞いて知ったものである。
加納洋介(かのうようすけ)
所澤を拠点に、弟・亮介(りょうすけ)と2人でかなりの悪事を働く。洋介は、レーシング仕様のハコスカに乗っている。洋介は高速運転の中でも物が止まって見える「デビルアイ」を持っていたが、101速で次五郎とのバトルの中で魔眼が失われた事が発覚した。しかし、167速で岡田が主催したキャノンボールレースの最中にトラック回避の際に再びデビルアイを取り戻していることが判明。なお、刑務所に入ったが現在は仮出所しており、ハコスカも修理している。
八州男(やすお)
次五郎達がパーラー岡田のイベントレースで群馬県高咲市(群馬県高崎市がモデルと思われる)を走行中に遭遇した、九州男と瓜二つのイケメン。しかし暴君と恐れられている九州男とは逆に情に厚く仲間からの信頼も厚い。普段はパーキングエリアで焼き鳥を売っている。腕相撲で相手の腕をへし折るほどの怪力の持ち主で自称1000人斬り達成。語尾に「ダニ」と付く。九州男と腕相撲で勝負したが、その際に確実な勝利のために卑怯な手段を使ったことが災いして、ドラム缶ごとバックドロップを喰らいあっけなく敗退。愛車は九州男と同じキャデラック。

次五郎の協力者

石川勇夫(いしかわ いさお)
石川家の三男。小学3年生、兄達と違い純粋。見た目は無垢な美少年で、登場の際は顔がキラキラと輝いているような演出がなされており、最終話の5年後で青年に成長していてもキラキラと輝いている。小学校にはすでにファンの女子児童が多数いるが、勇夫自身は自分を追い掛け回す女子達を快く思っておらず、いつも通学に苦労している。次五郎を「チビ兄ィ」と呼んで慕っており、次五郎を自覚的に軽んじて扱うような描写は物語当初からなく(その分、純粋ゆえに無自覚に痛烈な発言をする事もあるが)、バレンタインには次五郎にチョコをお裾分けする兄思い。次五郎と九州男の双方から可愛がられており、特に九州男からは露骨に次五郎より贔屓され、かつ溺愛されている。兄たちに心配をかけまいと、学校の勉強も頑張っており、成績は非常に良い。石川家、というより作中で一番まともな人物。猫のアンジーを飼っている。
日野愛子(ひの あいこ)
次五郎のバイト仲間。夜はレディース「堕天使」の総長。愛車は直管使用のカワサキ・Z400FX。厳しい言い方ながらも次五郎の事は常に心配しており、次第に凛々しくなった彼に対して少しずつ心寄せるようになる。そして次五郎にとっても、千夏以上に大きな存在になっており、後に互いに想いを打ち明けあい、シルビアも公認(?)の恋人同士になった。その後一度はS13の代わりにはなれないと別れを決意するも、身を挺(てい)して自分を庇った次五郎とS13を見て思い直し、5年後に次五郎と夫婦になり、彼の子供をもうけた。そしてその子供は後にシルビアの次の乗り手となる。
本田千夏(ほんだ ちなつ)
次五郎のドラテクを見て以来、彼に憧れている美少女。もてない次五郎にとっては天使的存在だった。しかしその後次五郎は恋人としては愛子を選び、千夏は2人の間に入る余地がない事を悟りながらも一騒動起こしたが、結局身を引いた。その後九州男が選挙に出た際秘書として手伝い九州男からセクハラされかけるがシルビアにより救われ危機を脱出。
松田翔子(まつだ しょうこ)
カーチューン専門店「スピードショップWonder」のオーナー。次五郎を俊一郎の後継者と認める。年下の岡田に惚れられているが、彼女自身もまんざらでもなさそうである。しかしその想いを時折利用してしまう事もあり、少し腹黒い。九州男からは過度のセクハラにさらされ、何度もその操を危機にさらされた。愛車は日産・フェアレディZ432。俊一郎が生きていた頃はドリフト練習用にと180SXにも乗っていた。ストレス解消ではじめた釣りにもハマり、河越レジャーランドの釣堀では釣り師達から「コイの女神」と呼ばれるほど。時折釣行旅行に出かける。
岡田奈菜(おかだ なな)
岡田の妹で兄同様気性が激しい。Q車ばかりのレディース「音姫」の塾長(リーダー)で、愛車はトヨタ・セリカで沢田に合わせてガルウイングにしている、自動車教習所の適正試験では「運転に向いていない」と烙印を押されている。沢田の事を「シブい男」と思っており、一途に惚れており、作中とある出来事で「ダルマに目を入れる」の願掛けでわざと片方のライトを直さず消灯している。タバコに吸い方が兄貴にそっくり。なぜかチャイナドレスを着ている。なお、音姫は彼女の人付き合いの幅もあり、河越街道のトラックチームたちとも友好関係を結んでいる。
空(そら)
一見女子高生に見えるが、実は勇夫と同じ小学生。竜に惚れている。両親の仲が悪く、家庭に居場所がないため、夜に家をぬけ出しては、竜に会いに行く。
カリー
マイキーがエスティマの修理中の代車として借りた日産・チェリーに飾られていた蛙のマスコットに憑依していたチェリーの前オーナーの少年。デート直前に童貞のまま事故死してしまい、成仏できずにいた。デート相手の彼女が現在幸せに暮らしている事を知ると成仏した……と思いきや、薬屋の蛙の置物に乗り移っている。ちょっとした金縛り位なら使える。
蛙ながらに地球規模の天候を読む事ができ、後に松木とともに主に穀物関係の相場師をしている。
政次
次五郎の学校の後輩で、洗車場で一緒にバイトをしている。免許は持っているが車は持っていない。情報通で色々な事を知っている。次五郎の事を本当に尊敬している。時々、口を滑らせる。

書誌情報

単行本

少年マガジンKC
  1. 2002年8月16日刊行 ISBN 4-06-363140-0
  2. 2002年10月17日刊行 ISBN 4-06-363158-3
  3. 2002年12月17日刊行 ISBN 4-06-363180-X
  4. 2003年3月17日刊行 ISBN 4-06-363219-9
  5. 2003年5月16日刊行 ISBN 4-06-363236-9
  6. 2003年7月17日刊行 ISBN 4-06-363263-6
  7. 2003年10月17日刊行 ISBN 4-06-363302-0
  8. 2004年1月16日刊行 ISBN 4-06-363328-4
  9. 2004年4月16日刊行 ISBN 4-06-363361-6
  10. 2004年7月15日刊行 ISBN 4-06-363398-5
  11. 2004年10月15日刊行 ISBN 4-06-363439-6
  12. 2005年1月17日刊行 ISBN 4-06-363474-4
  13. 2005年3月17日刊行 ISBN 4-06-363504-X
  14. 2005年6月17日刊行 ISBN 4-06-363537-6
  15. 2005年9月16日刊行 ISBN 4-06-363572-4
  16. 2005年12月16日刊行 ISBN 4-06-363611-9
  17. 2006年3月17日刊行 ISBN 4-06-363637-2
  18. 2006年6月16日刊行 ISBN 4-06-363677-1
  19. 2006年10月17日刊行 ISBN 4-06-363731-X
  20. 2007年2月16日刊行 ISBN 978-4-06-363789-2
  21. 2007年5月17日刊行 ISBN 978-4-06-363829-5
  22. 2007年8月17日刊行 ISBN 978-4-06-363863-9

ガイドブック

KCデラックス
  • 加瀬あつし・週刊少年マガジン編集部 監修『ジゴロ次五郎 スーパーナビBOOK』 2003年7月17日刊行 ISBN 4-06-334756-7
  • 加瀬あつし・週刊少年マガジン編集部 監修『ジゴロ次五郎 CAR GUIDE』 2005年1月17日刊行 ISBN 4-06-334932-2

関連項目

  • VIPカー

外部リンク