HOME > コミック > ジーザス

ジーザス/藤原芳秀

共有

著者: 藤原芳秀
巻数: 13巻

藤原芳秀の新刊
ジーザスの新刊

最新刊『ジーザス 13


出版社: 小学館
シリーズ: 少年サンデーコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

cd1613 やくしまるえつこ (CD - May 26, 2010) の 'ヴィーナスとジーザス' を Amazon でチェック! http://amzn.to/9mWNpR
cd1613 やくしまるえつこ (CD - May 26, 2010) の 'ヴィーナスとジーザス' を Amazon でチェック! http://amzn.to/9mWNpR

ジーザスの既刊

名前発売年月
ジーザス 1 1993-05
ジーザス 2 1993-07
ジーザス 3 1993-09
ジーザス 4 1993-12
ジーザス 5 1994-03
ジーザス 6 1994-05
ジーザス 7 1994-07
ジーザス 8 1994-10
ジーザス 9 1995-01
ジーザス 10 1995-03
ジーザス 11 1995-05
ジーザス 12 1995-07
ジーザス 13 1995-08

ジーザス』 (JESUS) は、七月鏡一原作・藤原芳秀作画による日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて1992年43号から1995年20号まで連載された。単行本は全13巻、ワイド版と文庫本は全7巻が刊行されている。

あらすじ

犯罪組織『24』(トゥエンティフォー)から1トンにも及ぶヘロインを強奪した稀代の殺し屋・ジーザスは、病死した自分と瓜二つの青年・藤沢真吾の死体を用いて自分の死を偽装し、藤沢になりすまして生活を送ることになった。しかし藤沢が新星高校に教員として赴任することが決定していた上に、強奪したヘロインが手違いから新星高校の黒板に隠されてしまったために、教師として勤務せざるを得なくなってしまう。そんなジーザスの苦労も知らず、トラブルは容赦なく周囲に降りかかってくる。

登場人物

メインキャラクター

ジーザス/J(ジェイ)
本作の主人公。裏の世界ではその名を知らない者はいない超一流の殺し屋。年齢は推定27歳。トレンチコートを愛用する。後述の理由により、心臓発作で人知れず急死した東京在住の青年・藤沢真吾になりすまして自らの死を偽装し、藤沢の就職が内定していた新星高校に日本史教師として赴任。かつて経験したことのない平穏な生活で、殺し屋としての習性を隠すことに苦心しながら、襲い来る数々の刺客と対決する。性格は冷酷かつクールを装うが義理堅い熱血漢で誇り高き戦士。その魅力に惹かれて様々な種類の人々が興味を抱く。
銃器・爆発物の扱いからナイフ・格闘技・薬物に至るまであらゆる殺人術に長け、解剖学や生理学など暗殺術に応用できる様々な知識に詳しい。愛銃はコンバットパイソン。ジーザスというあだ名は、狙った相手が窮地に追い込まれると必ず「ジーザス(ちくしょう)!!」と叫ぶことからつけられた。その言葉を聞いた後、「それが俺の名だ…地獄に落ちても忘れるな」と返し、敵にとどめを刺す。
ニューヨーク・スラムの出身。少年時代は『J』と呼ばれる孤児で娼婦たちに育てられる。12歳の時、ゾフィーを助けるため初めて銃を撃つが連れ去られてしまう。己の無力を痛感させられたその事件後は拳銃にトラウマを持つ。“マッシュルーム”と蔑まれるストリートギャングとなっていたが、14歳の時にリック・バウマンと出会い数々の戦闘技術をたたき込まれる。非合法員としてCIAから送り込まれながら麻薬組織との手打ちのために切り捨てられたリックと共にガンビオーネファミリーを襲撃。ゾフィーと再会を果たしたものの目の前で撃たれたことに逆上してボスのルイ・ガンビオーネを射殺。これが生涯最初の殺人となる。ジーザスの麻薬に対する憎悪はここに根ざしている。その後、2年間リックと共に逃亡生活を送るが、17歳のときにリックと別れた後はJ・バウマンと名乗り傭兵部隊『砂漠の兎(デザートラビッツ)』に入隊、カダス共和国での“オペレーション・ジーザス”で部隊が壊滅するまで、『砂漠の兎』の伍長としてアフリカの戦線で活躍した。部隊を全滅させた毒ガス兵器と舞台となったカダス共和国に対してトラウマを持つ。背中にある巨大な傾いた十字傷を始め、全身に無数の傷痕があり、左肩には『砂漠の兎』隊員の証である兎の刺青が彫られている。その後は稀代の暗殺者として名を馳せるが、『砂漠の兎』を壊滅させた謎の組織『24』に復讐するため、組織の資金源である1トンのヘロインを強奪。追っ手を撒くため自らの死を偽装した。橿原の計らいでヘロインを黒板に隠すが、誤って『新星高校』に納入されてしまう。偶然身代わりに利用した藤沢真吾になりすまし、教師をしながら黒板を守ることになった。尚、Jの時代から、殺し屋ジーザスに至るまで後ろ髪を伸ばし束ねていたが、入れ替わる際に切り落とした。
「殺し屋」ジーザスとして何度となく水谷小百合の窮地を救い、共に危機を脱していくうち、互いに惹かれあっていく。
後の時代の物語『闇のイージス』・『暁のイージス』にも登場。ジーザス本編にも関わる『ある目的』を遂げるため日本に戻る。主人公、楯雁人の最大最強のライバルであり、キーパーソンの一人として全編を通して活躍する。劇中では、背中の傷にまつわる秘密も語られている。性格については『ジーザス』時よりも皮肉屋で冷酷になっている。
藤沢真吾(ふじさわ しんご)
新星高校の信任社会科教師。ジーザスの世を忍ぶ仮の姿。黒縁眼鏡がトレードマーク。教師としての知識は皆無に等しく、字も恐ろしく汚いことから生徒たちにナメられている。物音に過敏に反応して挙げ句の果てに教室を破壊したことから臆病者というレッテルを貼られた。また学校関係者からはミリタリーオタクと誤解され、コンバットパイソンもモデルガンと思われている。水谷の薦めで空手部の副顧問を引き受ける。
当初は教師の職業を窮屈に感じていたが、様々な人物との出会いや出来事を経て、生徒たちを守り育てる本物の教師としての自覚も生まれていく。
『闇のイージス』においても平時は藤沢真吾の姿で登場する。
橿原(かしはら)
『オールド・ギース』のコードネームで知られる日本最高の情報屋で、新宿の雑居ビルの屋上でバー『ネスト・オブ・ギース』を経営する老人。ジーザスとは少年時代から関わりがあり、情報収集、武器の調達など様々なバックアップを行っており、また親代わりとして見守る。リック・バウマンとはかつての戦友で数少ない友人。実は笑い上戸。
『闇のイージス』・『暁のイージス』にも脇役として登場。また娘がいることも明らかになる。

新星高校

水谷小百合(みずたに さゆり)
新星高校の新任英語教師。本作のヒロイン。ジーザスの同僚で空手部の顧問。お嬢様育ちで世間知らずな反面、気丈で逞しい一面がある。
弟・博を連れ戻そうとして芝山組に拉致されたところを助けられて以来、幾度となく殺し屋としてのジーザスに接触し、顔も正体も知らないまま想いを寄せている。
戸川誠治(とがわ せいじ)
新星高校2年生。クラスはB組。数々の問題を引き起こしている、学校で最も恐れられている不良少年。ジーザスの赴任初日に背後をとって投げ飛ばされて以来、担任であるジーザスに事あるごとに食って掛かっている。破門されたが空手初段の腕前を持つ。中学時代は絵を描いていた。父は代議士。
初めはジーザスを敵視し命すら狙っていたが、様々な事件を経て膨れ上がる自らの凶暴性に苦しみ、やがてジーザスに諭されその正体や過去を知っていくにつれ心を開くようになっていった。橿原やリック、ジーザス本人によると、若い頃のジーザスにそっくりだと言う。
野代幸子(のしろ ゆきこ)
新星高校2年生。クラスはB組。戸川誠治の幼馴染みで、分け隔てなく接する唯一の存在だが、そのためにトラブル巻き込まれ危険に晒されることが多い。クラスの中心的な存在で、ジーザスをからかうことも多い。真っ直ぐな性格で御堂の心を動かし、カズマにとっては愛憎の対象となっていた。

24(トゥエンティーフォー)

御堂真奈美(みどう まなみ)
『24』の一員。三崎かおるの部下で、日系アメリカ人の女性。年齢は20代前半。ジーザスを上回る長身で角刈りにスーツ姿。顔立ちは美人だが本人にまったく自覚がなく、態度や言葉遣いは男性そのもの。右目の下に泣きぼくろがある。ジーザスに匹敵する実力を持つ超一流の狙撃手。愛銃はレミントンM700カスタムで普段はチェロケースに隠して持ち歩く。また、脇下にグロック17を釣り下げている。常に沈着冷静で、感情をあまり表に出さない。全身に横縞の切り傷を持つことから、裏の世界ではという通り名で有名だが、本人はその名前で呼ばれることを激しく嫌っている。「私を虎と呼ぶな」が口癖。体の傷痕にまつわる過去から、仲間を作らず誰にも心を開かない。
裕福な家庭に育つが、人身売買や暗殺者養成を行う『ブラウニー機関』に誘拐される。洗脳教育を受け14歳のときに実の両親をその手で殺害。教官マリー・ハウザーの手で全身に横縞の切り傷を刻まれる。組織を脱走するが追っ手となっていた親友のアニタを殺してしまう。強力な催眠暗示をかけられていたが、激しい怒りと復讐心から暗示を打ち破りマリー・ハウザーを殺害、追っ手を振り切って逃亡した。アリゾナの傭兵訓練所時代に自分を唯一『虎』と呼ばなかった教官であるリックを慕っていた。その後、三崎にスカウトされ、彼の忠実な部下となる。
ジーザスとジーザスの奪ったヘロインの捜索のため、新星高校に養護教諭として赴任。初めはジーザスの命を狙っていたが、行き掛かり上共闘を重ねてゆく内に実力を認め合う間柄となり、やがて無二の戦友として性別を超えた友情を持つに至る。
三崎かおる(みさき -)
『24』の一員。知略とカリスマ性に長けており、組織内でのし上がるという野心を抱き、そのための力として自ら見込んだ「牙を持つ」人間を次々と配下に引き込んでいる。ジーザスの死が偽装であることをいち早く見抜き、調査のため配下のスナイパー・御堂真奈美を新星高校に送り込んだ。
自身は後ろから兵隊を動かす立場だが、街のチンピラ数人を素手で一蹴するなど、ある程度の戦闘能力も持ち合わせている。愛銃はルガーP08アーティラリー。また右腕にギミックを仕込んでおり、袖口から小口径の短銃を射出して敵の不意を突くこともある。
ジーザスにこだわり仲間になるよう誘い続け、必要とあらば組織の情報を漏らして協力する。ジーザスのもたらした混乱を背景に『24』の中枢に近づいてゆく。
水谷博(みずたに ひろし)
水谷小百合の弟。軟弱な性格で、実家を飛び出し芝山組のチンピラとなっていた。学生時代は駅伝選手だったが挫折を味わう。ジーザスが小百合を救出した際に一度更生し、運送会社に就職して真面目に働いていたが、火野の復讐に巻き込まれた姉を救うため再び危険な世界へと舞い戻り、その後火野と共に三崎の部下となった。三崎の部下となった後も牙を剥く機会はなく姉との再会を果たしている。
カズマ
暗殺インストラクター・法間亮介によって育てられた少年テロリスト。空手の使い手。法間の指導による暴走族の襲撃事件以来、戸川誠治と因縁がある。空手大会でのVIP暗殺が失敗し法間がジーザスに倒されてからは、三崎の忠実な部下となっている。優秀な殺戮マシーンだが戸川や幸子が絡むと激しい感情が表に出てしまう。
火野彪次(ひの ひょうじ)
芝山組のチンピラ。卑劣かつ自己中心的で執念深い性格をしている。弟を連れ戻しに組事務所を訪れた水谷小百合を睡眠薬で眠らせ乱暴しようとしたが未遂に終わり、その後野代幸子を襲うが戸川に阻止された。ジーザスによって芝山組が壊滅した後も小百合・幸子・戸川を執拗に付け狙い、その往生際の悪さを買われて三崎かおるの部下となる。
ビショップ
『24』の三大幹部の一人で、財務部門担当。本名・朽葉崇(くちば たかし)。糸目の笑い顔で、恰幅のいい体格をしている。策謀を巡らすことを好み、自ら立案した作戦でジーザスを狙う。
ルーク
『24』の三大幹部の一人で、軍事部門担当。スキンヘッドの精悍な風貌をしている。『24』極秘精鋭部隊『夜魔部隊』(ナイト・ゴーンツ)を指揮下に置いている。日本人と思われるが、本名等は不明。
ナイト
『24』の三大幹部の一人で、情報部門担当。陽気な伊達男で、登場時は美女を周りに侍らせていた。また、カジノを所有している。三崎によると「一番の食わせ物かもしれない」とのこと。
県美穂(あがた みほ)
ビショップの秘書。女性。釣り目で眼鏡をかけており、髪型はボブカット。現場で自ら部隊の指揮を執ることもある。フェイク・ジーザスの作戦を指揮してジーザスを追い込む。作戦失敗後、逃亡を図ろうとしていたところ御堂に射殺される。
フェイク・ジーザス
特殊メイクでジーザスと瓜二つの顔に扮した男。体格はジーザスの一回り以上大きく、非常に高い戦闘能力を持ち、ジーザスを翻弄するほどの駆け引きの巧みさも持つ。ビショップの作戦下で動いているが、本人はビショップの思惑を意に介せず、ジーザスとの力量比べを楽しんでいる節がある。
少佐
ルークの副官の軍人で、ナイト・ゴーンツの隊長。サングラスをかけた欧米人。髪型はリーゼント。戦闘ヘリの操縦に長け、生身での銃撃戦でもジーザスに迫る実力を持つ。愛銃はベレッタM93R。ジーザスとは『砂漠の兎』を巡る浅からぬ因縁がある。
県美紀(あがた みき)
県美穂の妹。美紀と瓜二つの容姿をしている。美紀の死後、三崎の情婦となって近づき副官の座におさまる。クイーン直属の部隊のメンバーでもあるという。
終盤の混戦で消息不明。
クイーン
『24』の三大幹部のさらに上に立つ存在。『24』のボスである“キング”を直接補佐し、その言葉を組織に伝える存在とされており、実質的に『24』を率いる存在でもある。企業や国家の依頼を受け、世界中で様々な事件を計画・実行していることから『プランナー』の異名を持ち、CIAに匹敵する情報機関を創設することを目的に、『東京都24区』という意味を持つ『24』を組織した。ジーザスとは『砂漠の兎』を巡り浅からぬ因縁を持つ。

暗殺者・テロリスト・暴力団

 ジーザスの前に立ち塞がる『24』以外の“敵”。

牧口和哉(まきぐち かずや)
芝山組幹部。冷酷非情な男で組員からも恐れられる。武器密売の中心におり、芝山組壊滅後指名手配されるが逮捕に動いた多数の警官を殺して逃亡。伝説の殺し屋ジーザスとの決着を求める。
法間亮介(ほうま りょうすけ)
テロインストラクター。主に格闘技の分野でテロリストを育成する。

その他

藤沢真琴(ふじさわ まこと)
本物の『藤沢真吾』の妹。小学生。ジーザスを狙うため新星高校で起きた、『24』の刺客による籠城事件に兄が巻き込まれたと心配して、藤沢の実家がある大阪から上京する。その際、暴力団の組長暗殺事件に巻き込まれ、身を守るため兄(=ジーザス)が銃を撃つ姿を目撃してしまう。だが、ショックで事件前後の記憶を失う。以来ジーザスのねぐらに居候し、ジーザスのことを兄と信じきりながら世話を焼くが、記憶が戻ってしまい兄に疑いの目を向けるようになる。更には姿を見られた暗殺者フロッグマンに命を狙われ、拉致される。
朝比奈しほり(あさひな -)
犯罪専門の女フリージャーナリスト。小百合の大学時代の友人。政治家や暴力団の暗部に迫る強引な取材のため、闇の世界に悪名が知れ渡っている。護身用としてイングラムM11を常に携帯している。性格は狡猾で油断ならない。
ジーザスの正体を直感的に見抜き、取材対象としてつきまとっている内、その姿に惹かれていった。以来、『ネスト・オブ・ギース』に出入りするようになり、協力者の一人として、ジーザスの潜入などを手助けする。
リック・バウマン
ジーザスの師匠・父親的存在で、橿原の旧友。CIAの非合法員としてマフィアに対し破壊活動を行っていた時に、スラムの少年グループのリーダーだったJと出会い、共にアメリカ中を逃亡しながら様々な戦闘技術を叩き込んだ。ジーザスが17歳の時、追手にかかり死んだものと思われていたが、10年の時を経て、ジーザスと思わぬ形で再会を果たす。
ジーザスと別れてから隠居するまでの間に傭兵訓練所の教官を務め、その時に御堂を鍛えている。後に戸川との会話の中でベトナム帰還兵だった事も明かされた。
息子Jの成長を見届けるためある作戦に関与する。最期は彼を知る人たちに見送られた。
ゾフィー
Jの姉がわりで幼馴染み。マフィアの遠縁にあたるため、遺産を巡ってシシリアンマフィアのガンビオーネファミリーに誘拐される。薬物投与による洗脳によりボスの養女にされ監禁されていた。Jとの再会で記憶を取り戻しかけたためにルイ・ガンビオーネに撃たれる。
Jとリックに救出された後は橿原の手でスイスに逃がされた。その後の消息は不明。
マリー・ハウザー
ブラウニー機関のインストラクター。元ナチス戦犯の心理学者を父に持つ。訓練生たちからは『サディスティック・マリー』と恐れられる。御堂を誘拐した上、洗脳による特殊訓練を施す。両親殺害で逆上した御堂に顔を傷つけられ、復讐と“調教”の為に御堂の全身を切り刻み『虎』のコードネームを与えた。御堂を捕獲するために追っ手を差し向けるが、催眠暗示を解いた御堂に撃ち殺される。
太田忠(おおた ただし)
警視庁捜査一課所属の刑事。薬物中毒になった同僚刑事を殺した過去を持つことから、麻薬を激しく憎んでいる一方、「殺し屋の眼を持つ刑事」と呼ばれ鼻つまみ者として扱われている。その事件の時に撃たれた傷痕が右目に残っている。
藤沢真吾の正体をジーザスと直感し、チンピラを使って襲撃させるなど強引なやり口で独自捜査を行っていた。捜査の最中に、『24』のバックアップを受けてジーザスを狙う警視庁内の秘密組織と対峙することになる。
周隆元(しゅう りゅうげん)
ジーザスのかつての戦友で、『鷹』の異名を持つ中国人殺し屋。香港で難病に苦しんでいる娘のため、傭兵や殺し屋稼業で治療費を稼いでいる。愛銃はモーゼル・ミリタリーの二挺拳銃。早撃ちで御堂を圧倒するほどの実力を誇る。『24』によって賞金をかけられたジーザスを狙うため、来日した。

備考

  • 本作と同じく七月鏡一が原作、藤原芳秀が作画を手がける漫画『闇のイージス』・『暁のイージス』は、本作よりも後の時代を舞台とした同一世界の物語となっており、ストーリーの鍵を握る準レギュラーキャラとしてジーザスが、また脇役として橿原が時折登場している。ただし原作者は、本作と『闇のイージス』はあくまで世界観を共有しているだけであり、各々独立した作品であると明言している。
  • 警視庁処刑課編のラストシーンでジーザスが残した台詞は、当時週刊少年サンデー誌上で行われた本作のセリフ募集キャンペーンにおいて大賞に輝いたフレーズである。また『今宵、血の海を渡れ』

でジーザスと死闘を繰り広げた殺し屋達も同じく読者からの応募によって作られたキャラクターで、大賞を獲得したのは、軍団の先頭に立っていた犬を使う殺し屋であった。

  • 作中に登場する固有名詞はクトゥルフ神話の用語を借用した物が多い。
  • 2009年2月20日より、小学館の携帯コミックサイト・モバMANにて正統続編『JESUS 砂塵航路』が配信されている。

th:จีซัส