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スケバン刑事/和田慎二

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著者: 和田慎二
巻数: 12巻

和田慎二の新刊
スケバン刑事の新刊

最新刊『スケバン刑事 12



twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

kosakinium RT @gomespiroshiki: コン・バトラーVの超電磁ヨーヨーはスケバン刑事からアイデアを貰ったというのは事実ですが、和田慎二先生が「サンライズのロボットなら喜んで許可するよ」とノリノリで許諾したという話はかなり眉唾です ご注意を https://t.co/dLIln
ohyama_emerald RT @sousai_h: #今日は何の日 1985/4/11「スケバン刑事」放送開始記念日! アニメック1985年11月号より、和田慎二先生がお描きになった斉藤由貴版・麻宮サキ https://t.co/7Vt0EmIPB6
coolmint_tomo RT @takachihoharuka: コンバトラーVの設定をやっていたとき、長浜さんに「メインの武器つくってよ」と言われ、和田慎二さんに電話。「スケバン刑事のヨーヨー、貸してください」と頼んだら、「サンライズのロボットに?うれしいなあ」と快諾していただいたのが1番の思い出で…
utugi RT @allgreen: 代表作は「スケバン刑事」ってことになってるけど、和田慎二の引き出しの多さはもっと後世に語り継がれるべきかと!短編も好いですし、100ページぐらいの作品もかっちり決まってるし。「超少女明日香」なんて萌えのルーツ的な要素てんこ盛りですし。
shigery RT @takachihoharuka: コンバトラーVの設定をやっていたとき、長浜さんに「メインの武器つくってよ」と言われ、和田慎二さんに電話。「スケバン刑事のヨーヨー、貸してください」と頼んだら、「サンライズのロボットに?うれしいなあ」と快諾していただいたのが1番の思い出で…

スケバン刑事の既刊

名前発売年月
スケバン刑事 1 2004-08
スケバン刑事 2 2004-09
スケバン刑事 8 2005-03
スケバン刑事 9 2005-04
スケバン刑事 10 2005-05
スケバン刑事 11 2005-06
スケバン刑事 12 2005-07

スケバン刑事』(すけばんでか)は、和田慎二の漫画作品および、アニメ作品である。

概要

1976年1月~1982年12月まで白泉社『花とゆめ』に連載。作者は編集者から「婦警さんの話を描いてみませんか?」と言われたのが発端だったと巻末でコメントしている。

一旦、サキと麗巳との対決で幕を下ろすが、作者が「その次の連載『ピグマリオ』が不人気だった時、第2部という形で連載再開します」と編集部と約束、実際に『ピグマリオ』が受けず、1979年から第2部連載再開の運びとなった。

6巻巻末に美内すずえとのコラボレーションで『ガラスの仮面編』が収録されている。

現在も根強い人気があり、単行本は花とゆめCOMICSで全22巻、累計で2000万部を超えている。その後、愛蔵版、文庫版が発売され、現在はメディアファクトリーのMFコミックスから全12巻の完全版が発刊されている。

ストーリー

心に傷を持つ札付きのスケバンである麻宮サキ(あさみやさき)を、警視庁の暗闇警視が、サキの実父を殺し死刑判決を受けた母の執行停止を条件に学生刑事にスカウト。サキは私立探偵の神恭一郎(じん きょういちろう)達と共に学園・学校という警察の入り込みにくい組織に次々と起こる事件に挑む。

2部構成になっており、第1部の最初は学園の中で起きる犯罪事件を内部に入り込んで捜査するという学園探偵ものであったが、次第に話のスケールが大きくなり、母校・鷹の羽高校に戻って最初の事件で出逢った、最大の敵でありまた最大の『友』でもある海槌麗巳との戦いまでを描き、第2部では新しい学生刑事との対決と和解、脱出不能な要塞の如き少年院の脱出劇や番長連合の抗争・共闘を経て、学生による自治政治を目指す『青狼会』と、青狼会は元より日本の政治を影で操る『信楽老(しがらきろう)』との対決を描いている。

劇中での時間の経過はかなり曖昧である。「誕生編」で三億円事件の時効が成立したのは12月であり、その後鷹ノ羽高校に戻ったサキが「一年前にこの高校で番を張っていたサキが…」と言われている事から、サキが最低でも2年生であることがわかる。また海槌についていた不良達がサキについた点から昔暴れていたことがわかる。サキの口からも語られている。その後グランドスラム作戦が実行されたのは真夏で、最終回の「卒業」で沼先生が「あれから半年…」と言っている事から、信楽老を倒したのはサキが3年生の9月頃であると分かる。以上のことから劇中では1年3ヶ月しか経過していないように思われるが、「毒蛇逆襲編」の時点でサキが既に2年間学生刑事として活動していることが本人の口から語られており、明らかに矛盾している。さらに沼先生から補習を受けたりと普通の学生をしている期間もあったためそれ以上の間高校生活をおくっている。サキの母親に対するトラウマの原因となった事件とその後の経過、美幸が養子に出された時期など、細部の時系列が不明瞭な部分も多い。

第1部

  • 誕生編(3話すべてに多色・2色カラーページが用意されている。野分三平登場)
  • 3匹の蛇~3匹の蛇 逆襲編(最大のライバル海槌麗巳との初めての邂逅)
  • 緑の消失点
  • 無法の街
  • 朝焼けの非常線(サキの妹・美幸登場)
  • ふたたび地獄城
  • 愛のかたち
  • 悪魔のめざめる時(三平が麗巳によって殺害される)
  • 毒蛇逆襲編(美幸の死、そして麗巳との最終決戦)
  • エピローグ

第2部

  • 炎の記憶編(後に協力者となるゴルド小松崎とジミー、Missワタナベが登場)
  • 紅椿奪回編(美鈴登場)
  • 明日への絆編(紆余曲折を経て美鈴が仲間に)
  • 魔女狩り~シンデレラの逆襲
  • 荊の檻~炎の爪あと(麗巳との最終決戦での記憶が元でサキがピンチに陥る)
  • 間奏曲~梁山泊(ムウ・ミサ、ツグミこと小塚佐智子登場。サキの中央連合総番長就任の引金となる)
  • 神恭一郎の帰還
  • 新たなる戦い(信楽老、鳴海碧子登場)
  • セーラ・クルー号襲撃(神の過去の因縁の一部が露見)
  • 青き狼の群(青狼会の会長・埴輪一彦登場)
  • 謎のグランド=スラム作戦(ツグミの一彦への純愛、そして死)
  • 黙示録(学生刑事機構が碧子によって露見)
  • 闇の虎(神の高校時代からの地獄のような生い立ちが明かされる。以前に外伝として発表された「神恭一郎白書」での経歴とはかなり異なる部分がある)
  • 黄金竜の眠る日(グランド=スラム作戦の全容とそれを阻止する為の戦い。ここで碧子が信楽老の掌の上で踊らされていた事を知る)
  • 紅の血 紅の花(信楽老との最終決戦)
  • 卒業

登場人物と声の出演

第一部

  • 麻宮サキ:戸田恵子(イメージアルバム)、伊倉一恵(OVA)
  • 神恭一郎:野沢那智(イメージアルバム)、神谷明(OVA)
  • 沼重三:大塚明夫(OVA)
  • 暗闇警視:玄田哲章(イメージアルバム)、内海賢二(OVA)
  • 野分三平:竹村拓(OVA)
  • 海堂美尾
  • スガちゃん
  • 海槌麗巳:高島雅羅(イメージアルバム)、勝生真沙子(OVA)
  • 海槌亜悠巳:高乃麗(OVA)
  • 海槌詠巳:島津冴子(OVA)
  • 海槌剛三:西村知道(OVA)

実写化作品

漫画連載終了後の1985年に斉藤由貴を主演に東映の制作で第1作がテレビドラマ化された。後に南野陽子や浅香唯主演の二作の続編が制作され、映画化もされるなど人気を呼び斉藤、南野、浅香の3人のそれぞれの出世作となっている。亜流作品として『セーラー服反逆同盟』、後継作品として『少女コマンドーIZUMI』、『花のあすか組!』がある。

ドラマ版全話収録のDVDも2004年から2005年5月まで発売され、累計13万セットを売上げた。

シリーズ作品
  • テレビシリーズ
    • スケバン刑事(1985年)
    • スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説(1985-1986年)
    • スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇(1986-1987年)
  • 映画
    • スケバン刑事 (1987年、テレビシリーズ『II』の後日談的作品)
    • スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲 (1988年、テレビシリーズ『III』の劇場版)
    • スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ(2006年)

OVA

コミックス1巻から3巻を元にビデオアニメ化。1991年に製作され、『誕生篇』『逆襲編』の全2巻で発売。メイキング『復習編』も発売された。後に発売されたDVDには全て1枚に収録されている。『シティーハンター』のファンだった作者の希望で伊倉一恵と神谷明がキャスティングされた。

その後1994年のゴールデンウィークに日本テレビ系列で「最強アニメ3連戦」と銘打ち、5月3日より3日連続でアニメ作品を放送した際に『シティーハンター』の劇場版アニメ『愛と宿命のマグナム』、『ルパン三世』とともに午後の16:00よりテレビ放送もされた。

  • 監督・脚本:ひろたたけし
  • アニメーション監督:難波日登志
  • キャラクターデザイン:結城信輝
  • 作画監督:加瀬政広
  • 音楽:高生隆嗣

スケバン刑事if

2004年6月、原作第1部のサキと麗巳との出会いが違った形になっていたら、というパラレルワールドとして、下記作品の収録が出版された。

  • スケバン刑事 2nd ―prelude―(白泉社『メロディ』1998年10月号、1999年5月号)
麻宮サキが「天宮佑希」、海槌麗巳が「氷室麗華」という名前で登場。
  • スケバン刑事if(メディアファクトリー『コミックフラッパー』2003年3月号~4月号)
オリジナル原作に登場した「鳴海碧子」「吉村美鈴」が、其々麗華の友人と部下として登場。