スターマイン/ストロマ

『スターマイン』（STARMINE）は、ストロマによる日本の4コマ漫画作品。『まんが4コマKINGSぱれっと』（一迅社）にて、2009年1月号から連載中。単行本は2010年6月現在同社の4コマKINGSぱれっとコミックスより1巻が刊行されている。

概要

主人公、陸田行成は流れ星が降り注ぐ日にある願いを唱える。翌日、謎の行動をする女性の一団の姿が。実は彼女達は行成の願いが叶い、やってきた9人の女性達だった。

登場人物

陸田家＆星野姉妹

陸田行成（おかだ ゆきなり）

本作の主人公。２年Ａ組。ある夜流星群を目撃し、「彼女欲しい！」と（大声で）願ったところ九人の彼女に押しかけられてなし崩し的に同居を始めることになってしまった苦労人。成績は平凡だが、思いやりに溢れた性格。女性の好みは巨乳派でその手の本も持っている。

星野風見（ほしの かざみ）

流れ星っ娘その１。行成と同じクラス。行成からは呼び捨てで呼ばれている。成績優秀で運動にも長けた実力者。まさにハイスペックなスーパー彼女だが行成の周囲を過剰に気にしており、透や小原、はては姉妹にいたるまで髪の毛のライバルレーダーが反応する。本人が行成一筋だけにその執念は相当なもので、あまり心の余裕はなく、周りからは「風見は小さい」と言われることも。また「行成に水着を見せるために海に来た」、「行成が風呂を覗きに来なかったことを本気で怪訝がる」など、痴女かと思わせる言動も多い。

行成とキスした唯一のキャラクター。あまり背は高くない（むしろ鈴、潮と並んでちびクラスである）。人間以外の動物がてんで駄目で猫は天敵。

星野郷（ほしの きょう）

流れ星っ娘その２。行成と同じクラス。行成からは「郷ちゃん」と呼ばれている。行成のことを「ゆーくん」と呼ぶ。また、彼女が大半の姉妹を呼ぶ時はセリフの表記がカタカナになる。何事にも動じないポーカーフェイスの持ち主だが実は相当積極的。やたらと行成とのスキンシップを図ってきたり一緒に寝ようと押しかけたりとその行動力は随一。それが転じて姉妹間でも「エロい」という認識が強い。まだ押しかけて間もない頃に行成の目の前で「好き」と明言した唯一の人物。

自身の行動が災いしてか志染に暴力的に制裁されることが多く、大抵壁に頭を打って血痕を残している。

星野叶得（ほしの かなえ）

流れ星っ娘その３。２年Ｂ組。行成からは「叶得さん」と呼ばれている。ヘアバンドが目印。仲間のことを優先しており、行成に対してはキツめの態度が目立つツンツン女子。その一方で小さくて可愛いものや動物に目がなく、その手のものが絡むと油断してとんでもない恥をかくことも。胸の発育はあまりよくない。

星野繭（ほしの まゆ）

流れ星っ娘その４。１年Ｂ組。行成からは「繭ちゃん」と呼ばれている。眼鏡っ娘。礼儀正しく丁寧な口調だが緊張しやすく、テンパるとすぐに噛んでしまう。読書が趣味で「本の虫」呼ばわりされることがある。読書の賜物か妄想力が逞しく、自分で言った内容に興奮していることさえある。料理はド下手。

星野里梨（ほしの さとり）

流れ星っ娘その５。行成と同じクラス。行成からは呼び捨てで呼ばれている。姉妹の中で一番のプロポーションを誇り、運動神経も抜群。あらゆる運動部を制覇し、熱心に入部を勧められるが本人は行成と一緒の時間が減るのを嫌がり、入部しないなど結構純情な一面もある。他方成績はよろしくなく、風見から「脳筋」と呼ばれることがある。

星野牧乃（ほしの まきの）

流れ星っ娘その６。２年Ｂ組。行成からは「牧乃さん」と呼ばれている。家事全般に通じており、特に料理が得意。陸田家の台所を支えるお母さん的存在。ドジッ娘でもあり、間が悪かったりして八つ当たりを受けるなど受難多き人。海に行ったエピソードでは行成に日中水着姿を見せられなかったため、裸の行成が入っている男湯に水着を着て一緒に入るという前代未聞の行動を見せ、たまたま通りがかった志染からは「露出狂」のレッテルを貼られた。本人はお腹周りや二の腕を気にしているが発育はかなりいい方で里梨、雪華と並ぶ巨乳組でもある。

星野潮（ほしの うしお）

流れ星っ娘その７。１年Ｂ組。行成からは呼び捨てで呼ばれている。行成のことを「ユッキー」と呼ぶ。感情表現が豊かで、泣いたり笑ったりがすぐ顔に出る元気いっぱいのチビっ娘（特に風見に揶揄されるが本人は似たような背の風見に言われるのは心外らしい）。ゲーム好きで、特に対戦型を好む。ただ、始めたてにもかかわらず行成に勝った位ですぐ調子に乗りゲーセンではボロ負けするなど実力があるのかは不明。ぬいぐるみも好き。

星野雪華（ほしの せつか）

流れ星っ娘その８。３年Ａ組。行成からは「雪華さん」と呼ばれている。黒髪ロングで抜群のスタイルを持つ美人であり行成からも面と向かって言われるほど。睡眠欲と食欲に特化しており、それ以外は何も考えてないと周りからも言われる有様だが、素直ないい子。行成に指摘されるまではノーブラだった。

星野鈴（ほしの りん）

流れ星っ娘その９。３年Ａ組。行成からは「鈴ちゃん」と呼ばれている。行成のことを「お兄ちゃん」、風見のことを「風見お姉ちゃん」呼ばわりするが、３年生であり、その事実は一度行成を暴走させた。髪の両端を細いツインテールにまとめており、感情に呼応してぴこぴこ動く。幼いゆえか、大人っぽさに憧れている。極度に興奮してしまうと鼻血が出てしまう体質の持ち主。

天見志染（あまみ しせん）

星野姉妹と行成の恋の行方を見守るために一緒にやってきた監査人。行成からは「志染さん」と呼ばれている。前髪の真ん中がロングの後ろ髪並みにのびており、鼻のあたりで左に折れている特徴的な髪型をしている。自分の都合で陸田家に姉妹九人を同居させたり、お友達の猫に飼いもしないのに首輪を着けたり（本人は贈り物と主張）とずれた面も多く、当初行成はあまり当てにしていなかった（姉妹からも殆ど呼び捨てのタメ口で話される）。しかし、暴走した風見や郷を抑えられるのは志染をおいて他におらず、段々と行成との会話も軽妙なやりとりに変化している。動物に好かれやすく、猫くんは友達。登場頻度も結構高く、陸田家が舞台ならほぼ確実に現れるキャラクター。

行成達の友達

七海透（ななみ とおる）

行成のクラスメイト。中学から同じクラス。突如現れた星野姉妹に行成よりも驚いている。行成に少なからぬ好意を持っているようだが、星野姉妹の前には霞みがちで行成もその好意には気付いていない。自分でも作中の自分の扱いを気にしており、単行本一巻のカバー裏に追いやられた時はその扱いにぼやいていた。

小原健治（おはら けんじ）

行成のクラスメイト。小学校から同じクラス。陸田家の向かいに住んでおり、行成とは仲が良い。体格が良く、事実柔道部のエース。成績も風見以上に優秀で人当たりも良いナイスガイ。

吉尾巧（よしお たくみ）

行成のクラスメイト。祖父が海の宿のオーナーで、毎年仲間内で泊まりにいっている（タダ。ただし海の家を手伝う必要がある）。デリカシーに少々欠け、余計な一言が多い。行成が流星群に彼女欲しいと願ったことを知っているので冒頭で行成が電話していた相手は彼の可能性が高い。

山中（やまなか）

行成達の友達。陸上部だが体育の授業の持久走では里梨はおろか風見にも抜かされている。透が行成に好意を持っているのを知っており、「陸田君が来るかも」と電話して透を休日学校に釣ったこともある。脇役も脇役だが単行本一巻では透たちを差し置いて冒頭のカラーページに登場した（しかも締め）。

その他の登場人物

行成の父（ゆきなりのちち）

行成の父親。だが本編中では会話に出てくるのみで姿はない。行成の帰宅よりも先に挨拶に来た星野姉妹を見て、空気を読んだのか電波を読んだのか荷物を抱えて南米辺りに行ってしまったらしい。

吉尾の祖父（よしおのそふ）

その名の通り吉尾の祖父で、海の宿のオーナー。やたらフランクなじいさん。女の好みは巨乳派らしい。

猫くん（仮）（ねこくん かっこかりかっことじ）

志染のお友達である猫。人懐っこく、風見以外のほぼ全員に可愛がられ、志染からは特注の首輪を贈られた。雄で野良。名前はまだないがまんが4コマKINGSぱれっと連載のハシラではこのように記載されている。ちなみに本編中で「猫くん」と呼んだのは郷だけ。

舞台

陸田家

行成、星野姉妹、志染の計１１人が暮らす大所帯。元は行成と父の二人暮らしであったために、落差は大きい。

部屋割りはコミケ限定の小冊子ぱれっとnano(Vol.3)によると以下の通り

行成：一人部屋（自室）

志染：（元）父の書斎

風見、雪華、鈴：（元）父の寝室

繭、潮：客間

郷、里梨：空き部屋（その１）

叶得、牧乃：空き部屋（その２）

空き部屋にはクーラーがない。

学校

みんなが通う学校。ただし運動部はちょっと変。

海の宿・海の家

吉尾の祖父がやっている民宿と海の家。でも露天風呂もあるのでむしろ旅館である。場所は明確にされていないが、単行本の書き下ろしイラストではみんなが電車に乗っている描写があった。

書誌情報

ストロマ 『スターマイン』 一迅社〈4コマKINGSぱれっとコミックス〉、既刊1巻（2010年6月現在）

1. 2010年4月5日初版発行、ISBN 978-4-7580-8072-9

外部リンク

• まんが4コマKINGSぱれっと
• 混ぜご飯食べたい - 作者によるブログ