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ストーンオーシャン/荒木飛呂彦

共有

著者: 荒木飛呂彦
巻数: 17巻

荒木飛呂彦の新刊
ストーンオーシャンの新刊

最新刊『ストーンオーシャン 17


出版社: 集英社
シリーズ: ジャンプコミックス


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

_love_glutamine RT @JOJOex_2018: 【#荒木飛呂彦の言葉】008 主人公が作者の意に反して行動せざるを得ない時とか、絵にも描かざるを得ない絵というのが出てくる。これをぼくは『重力』と感じ、『重力』とは『運命』だと感じるのだ。 (「ストーンオーシャン17巻カバーコメント」より)…
oVOOxZWKeVbq85i RT @JOJOex_2018: 【#荒木飛呂彦の想像力】007 『カタツムリ化する警官』 (ストーンオーシャン 14巻) #ジョジョ展 #JOJO30th #JOJO2018 #国立新美術館 #荒木飛呂彦 https://t.co/Ums1zDYPeM
hamanyan0116 RT @JOJOex_2018: 【#荒木飛呂彦の想像力】004 『胴体を糸にしてメビウスの環をつくる』 (ストーンオーシャン 16巻) #ジョジョ展 #JOJO30th #JOJO2018 #国立新美術館 #荒木飛呂彦 https://t.co/ccFgOKRMC1
wsjump_y ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 荒木飛呂彦 2000年01号〜2003年19号 Yahoo!オークションで検索☞ http://t.co/ZkteuYR4FC #ヤフオク #yauc #相互フォロー #少年ジャンプ
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ストーンオーシャン』(JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part6 Stone Ocean)は、荒木飛呂彦の代表作である大河漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart6(第6部)。スタンド(幽波紋)シリーズ第4弾。これまでのシリーズ以上に血縁や運命的な「人と人との繋がり」に重きを置いた物語構造が特徴である。これまでスタンドと深く関わってきた「弓と矢」は序盤に脇役的にしか登場せず、代わりとしてメインとなるのはスタンド能力を封印された「DISC」である。

副題は「第6部 空条徐倫 ―『石作りの海』(ストーンオーシャン)」。この部からサブタイトル『ストーンオーシャン』がタイトルに含まれ、作品名は『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』となる。

単行本も新たに1巻から刊行されたが、1 (64) のように括弧表記でPart1からの通算巻数も表記されている。

あらすじ

舞台は2011年のアメリカ。主人公は空条承太郎の娘・空条徐倫(くうじょジョリーン〔ジョジョ〕)。徐倫は無実の罪で「州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所」(略称・G.D.st刑務所、通称「水族館」)に入れられるが、それは父・承太郎を狙う敵の策略であった。スタンド攻撃を受け仮死状態となった父親の生命を救うため、徐倫はジョースターの一族として因縁の敵と立ち向かう。

物語後半にはシリーズを共通してジョースター一族と敵対する「DIO」の息子が3人登場し、全員スタンド能力を用いて徐倫らと対決する。

登場人物

スタンドのパラメーターは、各単行本より。

G.D.st刑務所・収監者

空条徐倫(くうじょう・ジョリーン)
  • 囚人番号:FE40536
  • 罪状:殺人、死体遺棄、窃盗(刑期:15年+脱獄未遂5年)
Part3 『スターダストクルセイダース』の主人公・空条承太郎の娘で、Part2の主人公・ジョセフ・ジョースターの曾孫。シリーズ初の女性主人公である。1992年生まれ。19歳。通称・ジョリーン。アメリカ人の母を持つ日系アメリカ人。これまでのシリーズのジョースターの血統の人間と同じく背中には星型のアザがある。母親に「ジョジョ」の愛称で呼ばれるが、現在の徐倫は他の人間からそう呼ばれることを激しく嫌っている。口癖は「やれやれだわ」。
金持ちの息子であるロメオと金に価値を見出す悪徳弁護士によりひき逃げの罪を負わされ、弁護士の薦めで刑を軽くしてもらうために司法取引に応じたものの、逆に弁護士に陥れられ、懲役15年の刑となりG.D.st刑務所に入れられる。承太郎から送られた「スタンドの矢の欠片」によってスタンド能力に目覚める。実はひき逃げの罪は、父の承太郎を呼び寄せるためにプッチ神父が仕組んだ「罠」であった。その罠によって父の記憶が盗まれ、その記憶を取り戻すためにプッチ神父と対決することに。明るい性格だが、父から譲り受けた冷静な判断力で敵を倒していく。戦闘を介して心身共に成長していく姿が描かれている。
上記の理由から、舞台は「刑務所」であるものの本人は刑務所に入れられるほどの「極悪人」ではない(しかし善人と呼べるほど素行は良くない)。
当初、様々な理由から父親である承太郎を「あんた」と呼び毛嫌いしていたが、物語が進むにつれ父親の事を(目的など)理解し「父さん」と呼ぶようになった。物語を通して「ジョースター家」は重要なキーワードにはなっていないものの、承太郎も納得するほど「ジョースター家の血統」を受け継いでいる。
作品終盤の世界が一巡したパラレルワールドでは、彼女そっくりのアイリンが登場する(「ジョジョ」とはならない)。
作中ではグェスが彼女の名前を連呼する形でアメリカのカントリーシンガー、Dolly Rebecca Partonの楽曲「Jolene」のサビの部分が登場している。
ストーン・フリー
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - 1 - 2m / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
自身を糸にして、その糸を操るスタンド。糸の能力を駆使し、自らの体の傷を自らのスタンドで縫合しながら戦ったり、攻撃された部分を空洞にすることで攻撃を受け流す事も出来る。糸の状態では破壊力は低いが、グェス戦以降では糸を固めることで人型のスタンド像を作り出して打撃で攻撃することも可能となった。ラッシュ時の掛け声は承太郎と同じく「オラオラ」。スタンドの外見は物語序盤では女性的であったが、徐倫の精神的な成長によるものか終盤では男性的な逞しい体格に変化、能力も自分と触れている他人をも糸状に変化させられる。しかも編み上げて衣服に擬態するまでになっている。
エルメェス・コステロ
  • 囚人番号:FE40533
  • 罪状:武装強盗(刑期:8年)
徐倫と留置所で知り合ってから友人になった女性。胸に豊胸手術の跡があり、その跡がポケット状となって金を隠すことができる。徐倫が留置所の面会室で投げ捨てた「スタンドの矢の欠片」を拾い、スタンド能力を得ることになる。武装強盗の罪によりG.D.st刑務所に収監されるが、刑務所に入った本当の理由は自分の姉を殺した犯人への「復讐」であった。明るい性格で情に厚く、自身の本懐を果たした後も徐倫と共にプッチ神父の陰謀に立ち向かう。なお、劇中のテロップでは彼女の年齢は21歳と記述されているが、単行本のおまけページでは23歳となっている。
キッス
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
手から「シール」が出て、シールを貼り付けた物質を2つに分裂させるスタンド。シールを剥がすと分裂した物質同士が合わさって1つに戻り、同時に破壊が起きるため、この特性を利用して攻撃したり、シールを剥がした物体が1つに戻ろうとする力を利用して物体を引き寄せたりする事も可能。また自身や味方にも使用して敵からの部分的攻撃を回避させることもである。
フー・ファイターズ
  • 囚人番号:FE39423
  • 罪状:誘拐(刑期:7年)〔毒殺(刑期:6年)単行本のおまけページでの記述。文庫版では修正、統一されている
(上記は共に囚人・エートロに対して)
【破壊力 - B / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - B】
通称F・F。プッチ神父がプランクトンにスタンドのディスクを与えた事で生まれたミュータントの生物。普段は無数の黒く小さいミジンコのような姿をとっているが、それらがすべて合体する事で人型の近距離パワー型スタンドのような姿となる。プッチ神父の命令によりG.D.st刑務所敷地内の湿原においてスタンドやいらなくなった記憶のディスクを守っていたが、徐倫らとの戦いに敗北し、徐倫に命を救われてからは徐倫を守りたいという思いに目覚め、戦いの前に爆死した女囚「エートロ」の体を利用してG.D.st刑務所で徐倫らと共に生活することになる。エートロの年齢は22歳。エートロの体に住み着いてからは指先を銃を模した形状に変形させて自身の一部を銃弾のように飛ばして攻撃したり、負傷の際、傷口に自身の一部を埋め込み絆創膏のように使用するようになった。知能は高いが、人間としての生活期間が短いため一般常識に欠け、時に奇妙な行動をとる。水がないと干からびるために常に水分を携帯しており、乾いた土などの水分を吸い取る物や電流が弱点。
物語終盤に特別懲罰隔離房棟でDアンGを抹殺しようとした際、ホワイトスネイクの本体がプッチ神父であることを知る。その後DアンGの抹殺には成功するが、ホワイトスネイクの攻撃によりエートロの肉体が使用不能となり、スタンドだけの姿になりながらも徐倫の元にたどり着き、ホワイトスネイクの正体を伝える。その後のプッチ神父との戦いで消滅しかかりながらも、瀕死のアナスイに入れられた承太郎の記憶DISCを守り、「知性を持ったまま友達にさよならを言えた事」を徐倫に感謝し昇天した。
ウェザー・リポート(ウェス・ブルーマリン / ドメニコ・プッチ)
  • 囚人番号:MA152403
  • 罪状:殺人未遂(刑期:?年)
謎の男囚。プッチ神父によって記憶の大半を奪われており、記憶を取り戻すために徐倫に協力する。記憶がないので寡黙な性格だが、基本的には優しく頼りになる男。
物語終盤に記憶のディスクを取り戻し、本名はウェス・ブルーマリンであり、非常に危険な性格と、人を無差別にカタツムリに変えてしまう凶悪な能力「ヘビー・ウェザー」を持つことが判明。ウェザー自身も知らないことだが、実はエンリコ・プッチ神父の双子の弟「ドメニコ・プッチ」であり、生まれたときに死んだ赤ん坊(本物のウェス)とすり替えられ、ブルーマリン家の子供として育てられ、ドメニコ・プッチは死んだことになっていた。プッチ神父がそのことを偶然知った頃、ウェザーはエンリコの妹ペルラ・プッチと交際していた(つまり、知らずのうちに自分の実の妹と付き合っていたことになる)。プッチ神父はどちらにも知られないように何でも屋の男に依頼し、二人を別れさせようとするが、依頼を受けた男は戸籍上黒人であったウェザーが白人であるペルラとつきあっている事に憤慨し、KKKの一団と共にウェザーに暴行を加えて木に吊し上げ、それを見たペルラはウェザーが死んだと思い込み崖から身を投げて自殺してしまう。意識を取り戻したウェザーは彼女の後を追うべく自殺を図るが、スタンドが無意識に自身を守ったため失敗。ペルラの命を奪った町の人間に憎しみを抱き、双子の兄エンリコ・プッチが「矢」でスタンド能力に目覚めるのに呼応する形で能力に目覚め、「ヘビー・ウェザー」により自分達を不幸に陥れた男たちを始末し、プッチ神父をも殺そうとするが、彼の「私はお前の兄である」という言葉で生じた隙を突かれてホワイトスネイクの能力により記憶を奪われ、G.D.st刑務所に収監される。血縁関係故かプッチ神父が「DIO」の骨から生まれた緑色の赤ちゃんと合体し、背中に星型のアザが現れた時には、同時に彼の背中にも同様のものが現れた。物語終盤においてプッチ神父と死闘を演じ、止めを刺す寸前まで追い詰めるも、ヘビー・ウェザーによってコントロールを失った車が突っ込み形勢が逆転、殺害されるが、死の間際にホワイトスネイクの攻撃を利用して自らのスタンドをDISC化し、徐倫達に全てを託して絶命。彼のDISCは最終的にプッチ神父を打倒する鍵となった。
ウェザー・リポート
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】
天候や空気を広範囲に操れるスタンド。幅広い応用力をもち、近距離戦・遠距離戦・集団戦いずれも得意とする強力なスタンドであり、時系スタンドをも打倒するポテンシャルを持つ。
ヘビー・ウェザー
物語終盤においてウェザーが記憶を取り戻した事により発現したウェザー・リポートの隠された能力。オゾン層に手を加える事で生み出したサブリミナル映像「悪魔の虹」に触れた者をカタツムリへと変え、身体能力を著しく低下させる。カタツムリに変化した対象に触れた者にも同様の効果が発現する。ただし、サブリミナル映像という性質上盲目の相手に対しては効果がない。この能力は本体のウェザーにも制御できない。
ナルシソ・アナスイ
  • 囚人番号:MA28050
  • 罪状:殺人(刑期:12年)
猟奇殺人鬼の男囚。極度の分解癖で、10歳の時にポルシェを細かく分解し病院に入れられたことがある。その後、付き合っていた女性が浮気する現場を目撃、その女性と浮気相手を「分解」し、懲役刑を受けてG.D.st刑務所に入所する。当初は冷酷で、ウェザー・リポートが抑えつけていないと何をするか分からない危険人物であったが、徐倫の話を聞くと唐突に徐倫に恋心を抱き、性格もお調子者に変貌していった。当の徐倫はアナスイに恋愛感情は抱いてないようだったが、プッチ神父との決戦時にアナスイの捨て身の覚悟を目にして想いを受け入れた。

初登場時はセリフが無く女性として描かれていたが、後に再登場すると男性であった事が明らかとなりF・Fを驚かせた。

ダイバー・ダウン
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - E / 持続力 - C / 精密動作性 - B / 成長性 - B】
人や物質の体内に潜行し内部から操ったり、組み替えたり、或いはそこに籠らせた自らの力を解き放つ事で攻撃するパワー型のスタンド。手や足を負傷した者の内部に入り込み、手足の代わりになったり、潜行した相手のダメージを肩代わりすることも出来る。自分の顔に異物を埋め込んで変装するなど応用が多岐に渡り、このスタンドの能力が勝機に繋がったことは少なくない。
グェス
  • 囚人番号:FE18081
  • 罪状:放火、殺人未遂、仮釈逃亡(刑期:12年)
女囚。22歳。徐倫が収容された監房の同居人。小心者で他人を信用しない性格。純粋に友人が欲しいとは思っているが、支配していないと気が済まず、相手よりも優位に立とうとする。
エルメェスから買い取った「スタンドの矢の欠片」の影響で、スタンド能力を得る。自身の能力で小さくした徐倫にネズミの剥製を着せてペット化し、脱獄を手伝わせようとするが、糸を人型スタンドの形にまで進化させることに成功した徐倫により6部初のオラオララッシュを喰らう。その後は徐倫のいい友達になろうと色々助言をしていた。
グーグー・ドールズ
【破壊力 - D / スピード - C / 射程距離 - 20 - 30m / 持続力 - D / 精密動作性 - B / 成長性 - B】
他人の身体を人形ほどに小さくできるスタンド。対象者が本体の意思に反する行動をとると自動的に殺害する。5部に登場したホルマジオの「リトル・フィート」と似た能力だが、こちらは本体であるグェス自身を小さくすることは出来ない、スタンドが本体から離れるほど能力が弱まるという制約がある。
ジョンガリ・A
  • 囚人番号:MA56002
  • 罪状:殺人(刑期:7年)
男囚。35歳。元「DIO」の忠実な部下。承太郎に対して恨みを抱き、ライフルを白杖に偽装して刑務所内に持ち込んでいる。かつては狙撃手で、白内障を患ってほぼ盲目にも関わらず空気の動きを読み標的を正確に捉えることができる。ホワイトスネイク(プッチ神父)と共謀し、承太郎の記憶とスタンドをDISC化して奪う事に成功するが、口封じの為にホワイトスネイクに殺害される。
マンハッタン・トランスファー
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
本体の放った弾丸を中継し、標的に誘導する狙撃衛星のスタンド。気流を鋭敏に感知し、あらゆる攻撃を回避する。
サンダー・マックイイーン
  • 囚人番号:MA57258
  • 罪状:殺人(刑期:8年)
27歳の男囚。自殺未遂の常習者で些細なことで自殺行為を働く。ショットガンの手入れ中に暴発した弾丸が飛び降り自殺中の女性に命中、冷血な犯行と見なされ刑務所行きとなる。自己中心的な性格で、自分は社会に嫌われていると思い込み、さらに他人には無関心なくせにトラブルは他人が解決してくれると考えている。プッチ神父に純粋な邪悪さを見出されてスタンドのディスクを与えられ、スタンドにより無意識の内にエルメェスを攻撃。エルメェスによる「やめたらパンティーあげちゃう」という形振り構わない制止にも思い止まる事は無く、電気コードによる感電死を決行する。しかしその際に頭に貼り付けられていたキッスのシールが燃え、頭が一つに戻るときのダメージでスタンドのディスクが抜け、戦闘不能となる。その後はスタンドがなければ大した脅威でもないと判断され、記憶DISCのみを戻された上で放置される。
ハイウェイ・トゥ・ヘル
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - C / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
プロペラ状のスタンド。本体が自殺の道連れにしたい相手に纏わりつき、本体が自殺を図ると相手を本体と同じ状況に至らしめる。
ミラション
  • 囚人番号:FE26789
  • 罪状:窃盗、武装強盗(刑期:5年)
女囚。強欲で嘘吐きな上に、博打好きで盗癖がある。プッチ神父に性悪な面を見込まれてスタンドのディスクを与えられる。承太郎の記憶ディスクと引き換えに自分を仮釈放させるようプッチ神父と取引し、キャッチボールの賭けでエルメェスに勝利して所持金と肝臓を奪い取るが、結局はキャッチボール勝負の最中にスタンドの弱点を見破った徐倫に叩きのめされる。
マリリン・マンソン(取り立て人 マリリン・マンソン)
【破壊力 - E / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
賭けに負けた相手の心の弱みにつけ入り、強制的に掛け金相当の物(手元に金品などが無い場合は、内臓等の人体の一部が取り立てられる)を取り立てるスタンド。対象の心の闇が具現化した存在であるため隠し事はできず、取立て中スタンドは無敵。しかし、取立てが行われる前に相手が負け分を取り返そうと再度勝負を持ちかけると取立てが中断される。
ラング・ラングラー
  • 囚人番号:MA13022
  • 罪状:殺人(タンカージャック単行本のおまけページでの記述
男囚。プッチ神父に利用され、神父の目的を手伝う事になる。奇妙な格好をしているが、これは無重力に備えてのものである。SPW財団の使者に接触する為に刑務所内の中庭を訪れた徐倫とウェザーを襲撃し、承太郎のスタンドディスクを奪おうとするが、二人との攻防の末に捕らえられ、ストーン・フリーのラッシュを喰らって重傷を負い再起不能となる。
ジャンピン・ジャック・フラッシュ
つばを吐きつけた相手と、その相手が触れたもの全てを無重力状態にするスタンド。スタンド能力で無重力空間となった場所からは次第に空気が失われ、真空となる。また、スタンドの手首のリング状の部分にはネジなどを入れる事ができ、遠心力で弾丸のように飛ばして攻撃する事も可能。
スポーツ・マックス
  • 囚人番号:MA26156
  • 罪状:脱税及び恐喝(刑期:5年)
男囚。職業は車のディーラーだが裏の顔はヤクザで、エルメェスの姉(グロリア・コステロ)を殺害した張本人。プッチ神父にスタンドのディスクを与えられ、彼の依頼によってDIOの骨を暴走させ、緑の赤ん坊を誕生させる原因を作る。エルメェスの手で下水管に閉じ込められ一度は死亡するが自らのスタンドでゾンビとして復活。刑務所内の墓地に眠る囚人の死骸をゾンビ化してエルメェスに復讐しようとするも、エルメェスの命がけの作戦の前に敗北。とどめに怒りのエルメェスにラッシュを食らい、記憶とスタンドのDISCを残して消滅した。
リンプ・ビズキット
死んだ生物を見えない死骸(ゾンビ)として甦らせるスタンド。蘇った生物は本能から脳味噌を喰らうようになり、上下の概念がないため、壁や天井を自由に歩く事ができる。

ケンゾー
  • 囚人番号:ME25846
  • 罪状:大量殺人(刑期:280年)
老人の男囚。78歳。本人曰く、良質な睡眠と飲尿療法が健康の秘訣。元はカルト宗教の教祖で、教団員34名を焼死させておきながら自分だけ生き残った。この経験に基づいた「風水」の研究の末、才能としてスタンド能力を身に付ける。スタンドは方角を示すだけなので、戦闘には拳法を駆使し、スタンドの指し示す「大凶の方角」からの攻撃で回避不能なダメージを与える手法をとる。サバイバーの影響により特別懲罰隔離房棟の囚人のほぼ全員を殺害し、徐倫と合流したF・Fと交戦。大凶の方角からの攻撃によりF・Fを電気椅子で処刑する所まで追い込むが、最後はアナスイにより足をバネ状に組み立て直され、バケツに叩き込まれて再起不能に。懲罰隔離房棟での騒動が収束した後は行方不明として処理された模様。
ドラゴンズ・ドリーム(龍の夢)
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
羅針盤に竜の頭部がついたような外見。吉凶の方角を指し示すスタンド。自我を持っており口は悪い。スタンド自体に攻撃性能は無いが、相手にとっての大凶の方角から攻撃する事でダメージを与えたり、自分にとって安全な方角から攻撃を受ける事で相手からの攻撃を回避・軽減できる。なお「中立」の立場をとるため、相手にも吉凶の方角を教えたりする。
DアンG
  • 囚人番号:ME14067
  • 罪状:殺人(刑期:20年)
男囚。32歳。ノストラダムスの予言を信じてヤケになり、恨みを抱いていた人間を次々と殺害した。元警官であったために他の囚人から保護する目的で特別懲罰隔離房棟に収容されていた。徐倫を始末するため、プッチ神父からスタンドのディスクを与えられる。非常に情緒不安定で、アナスイにより罠に改造されたグッチョに触れて重傷を負うと子供のように泣き出し、さらに負傷した腕を千切り捨てた。救急車に乗せられる際にF・Fに殺害される。

ヨーヨーマッ
【破壊力 - C / スピード - D / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - C】
何故か本体と同じ形状の帽子を被ったスタンド。二人以上の人間が見張っている間は召し使いのように相手に従順だが、見張る人間が一人以下になると様々な策を弄して溶解力を持つ唾液で攻撃する自動操縦型スタンド。そのことに気づいた時には舌が溶かされ、呼吸困難に陥っている。攻撃しても大喜びするだけでダメージは与えられず、すぐに再生する。DアンGを殺害する為に単独行動をとったF・Fを攻撃し、徐倫とアナスイにもダメージを与えるが、アナスイにより追跡用のセンサーにカエルの脳を繋げられたことで無力化され、DアンGの死亡に伴い消滅した。
グッチョ
  • 囚人番号:MA20311
  • 罪状:婦女暴行、窃盗(刑期:5年)
男囚。31歳。人付き合いが下手で、常に周囲の人間をイラつかせていた。徐倫を始末するためにプッチ神父からスタンドのディスクを与えられ、サバイバーにより特別懲罰隔離房棟内で殺し合いを引き起こす。自身は戦いに参加せずに懲罰房に隠れ潜んでいたが、助けてもらう為に近寄ったアナスイにより体を罠に改造され、その罠が発動した際に体中から肋骨が突き出る重傷を負う。その後プッチに記憶を読まれ、おまけにメサイアのDISCを(ホワイトスネイクのDISCではない普通のCD)挿入されて歌いながら死亡。
サバイバー
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - E / 持続力 - C / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
小型の円盤状のスタンド。脳内の電気信号に影響を与える事で人間の闘争本能を極限まで引き出す。サバイバーの術中に落ちた者たちは半無意識に死ぬまで殺し合いを続けることになり、戦いの最中は相手の最も強い部分が輝いて見え、ダメージを負った部分は消し炭のように黒く淀んで見えるようになる。生前のDIOがプッチに与えたスタンドであり、DIOによれば本来の本体であった男もスタンドの影響で周囲の人間が事あるごとに喧嘩を始めたり、家族が離散するなどの悲惨な状況に陥っていたという。またスタンド自体に破壊力は無いものの、敵味方関係なく乱闘を引き起こす特性から「最も弱いが、手に余るスタンド」と評している。

G.D.st刑務所・関係者

エンリコ・プッチ
G.D.st刑務所の教誨師であり、本作における一連の事件の黒幕。ジョースター家の宿敵「DIO」の親友であり、彼の遺した世界を幸福に導くとされる理論「天国へ行く方法」の実現と世代を超えて彼に敵対するジョースターの血統の抹殺を目論む。
エンポリオ・アルニーニョ
母親をプッチ神父に殺され、G.D.st刑務所にこっそりと住んでいる少年。11歳と自称しているが正確な誕生日は不明。子供ながらもかなりの博識で、プッチ神父の存在を危惧している。徐倫と承太郎が刑務所内で面会しようとした際に警告するために登場。また仲間であるウェザー・リポートとナルシソ・アナスイを徐倫らに対面させ、以後もサポート役として随所で活躍した。プッチ神父との最終決戦では徐倫が身を挺してプッチ神父を食い止めた事によって追撃を免れ、ただ1人一巡後の世界に辿り着く。そして以前の世界との因縁を絶とうとするプッチに追い詰められ再び危機に陥るも、ウェザー・リポートが死に際に残したスタンドDISCをプッチを利用して己に挿入。遂にプッチを倒した。
その後、徐倫や仲間の面影を持つ人物達と出会い、彼女達と共に次の旅路へ出発する。
バーニング・ダウン・ザ・ハウス
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - なし / 持続力 - なし / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
物体の幽霊を操ることができるスタンド。作中ではピアノやパソコン等の幽霊が登場しており、いずれも本体のエンポリオによって使用可能。ただしあくまでも「幽霊」であり、拳銃の幽霊は発砲しても着弾することは無く、またチョコレートやジュースの幽霊は味はしても空腹は満たせないなど、現実世界に影響を与える事は不可能。エンポリオはこの能力で、過去に焼失した刑務所の音楽室に隠れ住んでいた。なお、殺害されたエンポリオの母親もこれに似たスタンドを持っており、それを利用して秘密裏にエンポリオを出産・育成していたことが単行本にて明かされている。
ヴィヴァーノ・ウエストウッド
G.D.st刑務所の特別懲罰隔離房棟看守。28歳。徐倫を始末するため、プッチ神父からスタンドのディスクを与えられる。グッチョのサバイバーの影響で同僚のソニー・リキールに瀕死の重傷を負わせ、「ファイトクラブ」と称して牢屋から囚人達を解き放つ。徐倫にも襲い掛かるが、自らのスタンドの特性を逆に利用され敗れる。敗北後はDIOの骨によって植物化され行方不明に。

プラネット・ウェイブス (アース・ウィンド・アンド・ファイヤー雑誌連載時での徐倫戦決着時のクレジットにおける呼称。Part4に同名のスタンドが存在し、単行本、文庫版で修正、統一されている
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
地球に落下する隕石を自分自身に引き寄せるスタンド。隕石は自分に当たる直前で燃え尽きるため本体はダメージを受けないが、隕石の延長上に物体があった場合はその限りではない。本体に接近する相手にとって脅威となるため、肉弾戦において真価を発揮する。筋肉が剥き出しになった人間の様な姿をとる。
ミュッチャー・ミューラー
G.D.st刑務所の女性主任看守。25歳。通称はミューミューで、白い髪と肌が特徴。ホワイトスネイクの依頼で、スタンド使いの脱獄の防止役となる。徐倫達と脱獄を巡る攻防を繰り広げたが、最後はエンポリオの記した犯人を示す0と1ばかりが書かれたメモ、すなわち2進法の信号を徐倫がストーンフリーで具現化させてミュッチャーの似顔絵を作り出し、本体であることを見抜かれ撃破された。その後は逆に徐倫達に利用され、脱獄を手伝わされる破目になる。
ジェイル・ハウス・ロック(JAIL HOUSE LOCK)
【破壊力 - なし / スピード - C / 射程距離 - 刑務所内の壁 / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
壁や鉄格子に潜行し、脱獄を試みようとそれに触れた者を3つの事柄しか記憶できなくさせるスタンド(ただし、触れる以前の記憶はそのまま残る)。同時に4つ以上の人や物を見た場合、視界に入っても脳が記憶として認識しないため、事実上4つ目以上は視認できない。人型で、脳が露出した様なデザインの頭部が特徴。
ロッコバロッコ
G.D.st刑務所の刑務所長。ワニのぬいぐるみ「シャーロットちゃん」を手にはめており、腹話術も使う。
ソニー・リキール
G.D.st刑務所の特別懲罰隔離房棟看守。グッチョのサバイバーによって同僚のウェストウッドと喧嘩になり瀕死の重傷を負わされ、そのままDIOの骨により植物化させられて行方不明になる。

その他

空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
Part3 『スターダストクルセイダース』の主人公。徐倫の父。娘が陰謀により囚役させられた事を知り、徐倫を助けるべくG.D.st刑務所の面会室に入り徐倫を脱獄させようとするが、真の首謀者・プッチ神父にスタンドと記憶のディスクを奪われ仮死状態となる(物語終盤で復活を果たす)。本シリーズでは既に40代となったが、タフな精神力と冷静な思考判断にはますます磨きが掛かっている。最強の破壊力と精密な動作、そして最大5秒間の時を止める最強のスタンド「スタープラチナ」を操る。
サヴェジ・ガーデン
SPW財団が承太郎のスタンドディスクの受取人として派遣した伝書鳩。ヤドクガエルの雨をすり抜けて中庭に辿り着き、承太郎のスタンドディスクを持ち帰る。
DIO(ディオ)
Part1、Part3でジョースターの宿敵として登場した人物で、Part3で空条承太郎に倒された。
今作では、プッチ神父の回想シーンで登場し、プッチに自分の指の骨を渡し、「天国へ行く方法」を話す。 
緑色の赤ちゃん(正式名称不明)
DIOの骨が特別懲罰隔離房棟の38人

の囚人を植物化し、その魂を吸収した事で生まれた謎の存在。かつてジョナサン・ジョースターから奪ったDIOの肉体の特徴であるジョースターの血統者特有の「星型のアザ」をこの赤ん坊も引き継いでいる。

自らに近付く徐倫とアナスイに攻撃を仕掛けるが、二人に興味を示したのか能力を解除し、以降は徐倫に懐く。しかしプッチ神父の襲撃に際して連れ去られ、プッチ神父の示す14の言葉に呼応する形でプッチと合体する。
?(「謎」10巻収録の緑色の赤ちゃんの解説より
この赤ん坊に触れようと近づいても、赤ん坊との距離に比例して自らの身体が縮んでいく能力を持つスタンド。スタンドの像自体も能力の影響を受けるため、赤ん坊に近付く程小さくなり、離れる程大きくなる。この性質上、赤ん坊にどれほど近付いても決して赤ん坊に触れることはできない(但し赤ん坊が興味関心を抱いた対象はその限りではない)。この現象はゼノンのパラドックスに酷似している。
ロメオ・ジッソ
金持ちの息子で、徐倫のボーイフレンド。物語冒頭で徐倫とドライブしていた際に轢き逃げを犯し、弁護士と結託して保身のために徐倫を陥れた。だが徐倫を愛していたのは本心であり、彼女を陥れたことを後々まで悔やみ続けていた。物語終盤で徐倫と再会した際は逃走用の金とヘリコプターの鍵を渡し、警察に「メキシコへ行った」と偽りの通報を入れて徐倫達の逃亡を手助けした。徐倫は彼を見直したと述べているが、「念のために」とシールで2つにしていた彼の舌からシールを剥がした。

DIOの息子達

DIOが恐らく興味本位で産ませた3人の息子達。第5部の主人公であるジョルノ・ジョバァーナとは異母兄弟の関係になる。ただし、ジョルノは自分が助けたギャングの幹部のおかげで真っ直ぐな若者に成長したのに対して、彼らはその成長過程において良い影響を受けた人物がいなかった為、何かしら歪んだ性格の若者に成長している。尚、ウンガロ、リキエル、ヴェルサス共にジョルノ・ジョバァーナと同じく、父「DIO」がかつて奪ったジョナサンの肉体にあった「星形のアザ」=(ジョースター家の血統者に共通する特徴)を受け継いでいる。

ウンガロ
「DIO」の息子の1人で、母親はDIOの食料となり死亡。人々に希望を与える絵画やコミック等のキャラクターを嫌悪している。将来に絶望して麻薬中毒者となっていたが、オーバードースによって病院に搬送されてきたところに「DIO」の魂と一体化したプッチ神父に出会い、スタンド能力に目覚める。世界中でキャラクターを実体化させパニックを引き起こし、アナスイとウェザーも巻き込まれた物語の筋書きに則る形で危機に陥るが、ウェザーが実体化したゴッホの肖像画に描かせた全てのキャラクターを元に戻すヒーロー「プット・パック・マン」を実体化させたことで、自滅。再び世界に希望を失って再起不能となる。
ボヘミアン・ラプソディー(自由人の狂想曲)
漫画や絵画など世界のあらゆるキャラクターを実在化させ、そのキャラクターに心惹かれた者の魂を、物語の世界へ引きずり込むスタンド。引きずり込まれた人間は精神と肉体が分離し、最終的に「その物語の結末」に沿って死亡する。キャラクターは撃退可能な場合と不可能な場合があるが、撃退した場合そのキャラクターは能力が解除されても元に戻ることはない。効果範囲は世界中に及ぶ。
リキエル
「DIO」の息子の1人。母親はウンガロ同様DIOの食料とされている。生きる目的を無くして暴走族に入り、さらに左の瞼が勝手に閉じてしまうパニック障害を患っていた。高速道路を逆走し事故を起こして病院に搬送されてきた時に「DIO」の魂と一体化したプッチ神父に出会い、スタンド能力に目覚める。それをきっかけに「精神の成長」という信念を持って徐倫たちの前に立ちはだかり、自らの体を犠牲にしてまで戦い続けるが、最後にはエルメェスの拳を食らって再起不能となる。
スカイ・ハイ
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - 肉眼で届く範囲 / 持続力 - C / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
リキエルの手首に出現する両生類の様な姿の小さなスタンド。視認が不可能な程のスピードで飛行し動物の体温を奪って活動する未確認生物ロッズ(スカイフィッシュ)を操る事ができる。生物であるロッズがスカイ・ハイに従う理由について、単行本13巻掲載のスタンドパラメータには「詳しいことは不明だが、きっとお互いの心が通じてるせいであろう。」との解説がある。
ロッズを操って肉体の特定の部位から体温を奪うことで相手をさまざまな病気にする事ができ、脳幹の体温を奪えば相手を即死させる事も可能。
ドナテロ・ヴェルサス
「DIO」の息子の1人。母親はジョルノ同様健在であったが、遊び人な上に再婚するとドナテロを完全に放置した。13歳の時に家出したがスパイクシューズの窃盗疑惑を皮切りに、中途半端に目覚めたスタンド能力による不幸が頻発し、精神的な苦しみに悩まされていた。強盗に失敗して脚を撃たれてビルから飛び降り、病院に搬送された際に「DIO」の魂と一体化したプッチ神父に出会い、スタンド能力を覚醒させた。だが指図してくるプッチを次第に疎ましく思うようになり、プッチを出し抜き「天国に行く方法」を自分のものにして、幸福を得ようとする。そのためウェザーの記憶を戻してプッチと対峙させるが、自らもヘビー・ウェザーの能力に巻き込まれ、最期はプッチに自身の能力を利用され、身代わりに仕立て上げられてアナスイに殺害される。
アンダー・ワールド
【破壊力 - なし / スピード - C / 射程距離 - フロリダ州オーランド付近 / 持続力 - C / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
地面が記録している「飛行機が墜落する」「道路を人や車が通行する」といった過去の出来事を、地面から掘り起こして再現できるスタンド。人型で自意識を持つ。
再現できる時間はヴェルサスが覚えており、ファイルのように自由に引っ張り出せる。その中で起こった出来事は何があっても覆ることはない。

関連用語

ディスク
ホワイトスネイクの能力により生み出された物体。CDの様なディスクで、生物の頭部に挿入することができる。柔らかく弾力性があり、物理攻撃で破壊することは不可能だが、死に行く者に挿入することでその死に伴い崩壊して消滅する。通常、一人の人間からは、「スタンド」と「記憶」の2つのディスクが取り出されるが、特定の身体能力(視力など)を小型のディスクとして取り出すことも可能。スタンドや記憶が封印されたディスクは誰のものでも挿入可能であるが、スタンドのディスクについてはそのスタンドの能力に適合する人物しか扱えない。「スタンド」と「記憶」の2つのディスクが両方とも抜かれてしまうとその人物は死んでしまう。「記憶」ディスクのみがない場合は、肉体のとりあえずの生存は可能であるが、生きる目的を失うことによって肉体が衰弱を始め、やがて死に至ってしまう。
DIOの骨
ジョースター家の宿敵、DIOの骨。エジプトで回収したものと、DIOの頭部から取り出したものの二つが存在する。後述の「天国へ行く方法」を実現する上で、重要な役割を持つ。
エジプトで回収した骨を利用し、プッチがスポーツ・マックスにリンプ・ビズキットで甦らせるよう命じるが、甦った存在はスポーツ・マックスにも制御できず、行方不明となる。その後骨に戻り、特別懲罰隔離房棟にいた小男の囚人に拾われたようだが、そこにいた囚人達を植物化することで「天国へ行く方法」に必要とされた「36人以上の罪人の魂」を吸収し、緑色の赤ん坊へと姿を変えた。
頭部から取り出したものは、プッチの右手の中に保存してあり、緑色の赤ん坊と融合する際に使用した。
「天国へ行く方法」
DIOが研究し、発見した全人類に幸福をもたらすとされる理論。それについて記されたメモはDIOの死後承太郎によって焼き捨てられるが、承太郎の記憶ディスクからその内容を参照したプッチによって実行される事となる。
この理論はプッチ(もしくはDIO)が述べるところの「”幸福”とは”覚悟”である」という理念に基づいている。その内容は、スタンド能力により時を極限まで加速させることで宇宙を「一巡」させ、すべての生物に全ての未来を経験させることで、これから自分の人生や人類の歴史について起こることを”覚悟”させる、というものである。すなわち、自分がいつ結婚し、いつ事故に逢い、いつ死ぬかということを精神に記憶させ、それを”覚悟”することで達することが出来る新しい世界である。神父が執拗に徐倫たちの抹殺を謀っていたのは「ジョースターの因縁」を新しい世界に持ち越させないためであった。

その他

  • 週刊少年ジャンプ連載時の「アオリ文(欄外や扉絵などに編集段階で加えられた文章)」には独特な文章が多い。例:「マイマイ連鎖」「滑ってGO」「みんながストーン」「引力、即ち愛」「ザ・ニュー神父」などジョジョの奇妙なアオリ
  • Part5 『黄金の風』の主人公、ジョルノ・ジョバァーナもまたDIOの息子のひとりであるが、Part6本編には登場していない。ただし、単行本11巻に掲載された注釈には、「作中に現れなかっただけで(後半の舞台のひとつである)フロリダのどこかには来ていたのかもしれない」とする記述がある。

脚注

外部リンク

コミック文庫公式サイト(コミック文庫スペシャルコーナー→MEN'S COMICS TOP→ストーンオーシャン)

category:刑務所を舞台とした作品

ca:Stone Ocean

th:โจโจ้ ล่าข้ามศตวรรษ ภาค Stone Ocean