HOME > コミック > ゼロヨンQ太

ゼロヨンQ太/池田淳一

共有

著者: 池田淳一
巻数: 6巻

池田淳一の新刊
ゼロヨンQ太の新刊

最新刊『ゼロヨンQ太 第6巻


出版社: 小学館
シリーズ: てんとう虫コミックス


ゼロヨンQ太の既刊

名前発売年月
ゼロヨンQ太 第1巻 1983-05
ゼロヨンQ太 第2巻 1983-09
ゼロヨンQ太 第3巻 1984-04
ゼロヨンQ太 第4巻 1984-06
ゼロヨンQ太 第5巻 1984-10
ゼロヨンQ太 第6巻 1985-07

ゼロヨンQ太』(ゼロヨンキューた)は池田淳一による漫画作品。小学館の漫画雑誌『月刊コロコロコミック』に1982年9月号から1985年3月号にかけて連載された。

物語

チョロQに情熱を燃やす小学生、ゼロヨンQ太こと向江弓太が、愛車のマグナム号と共に様々なライバルたちとチョロQレースを繰り広げてゆく。

概要

小学館新人コミック大賞第3回・児童部門(藤子不二雄賞)受賞第1作。連載当初のタイトルは『チョロQライダー ゼロヨンQ太』だった(作中ではチョロQ使用者は「チョロQライダー」もしくは単に「ライダー」と呼称される)。

チョロQは本来、単なるプルバック式ゼンマイ走行ミニカーに過ぎず、一度走らせた後は曲げたり止めたりといった操作が一切不可能である。その為、レース中にアクシデントに遭った際にもそれを避けることはできないのだが、そこをQ太が様々な「秘技」を繰り出して勝利を収めるところが、本作のポイントである。

ゼロヨンQ太はタカラ・チョロQのイメージキャラクターにもなり、連載当時は漫画作中のみならず実際に「チョロQレース大会」が開催され、『コロコロコミック』誌上でその出場者を募集したり、同じく誌上で「チョロQ改造コンテスト」が開催されるなど、タイアップの様式が行なわれていた。

番外編として、中学生となったQ太がミニモトクロスを目にして、モトクロスのチャンプを目指すエピソードや、Q太が異世界に召喚されて、神に選ばれた勇者として魔神と戦うエピソードなどもあった。その他、同じく『月刊コロコロコミック』上で連載されていたプラモ漫画「プラモ天才エスパー太郎」、及び『別冊コロコロコミック』で連載中だったプラモ漫画「プラコン大作」チョロQ漫画「チョロQ戦隊コンバット弾」との合作も製作されたてんとう虫コミックス『ヒーロースペシャル』に収録。

後期には、世界中のチョロQの猛者たちが集った上に各国政府の陰謀が絡み合う「チョロリンピック」が開催されたり、新開発のレーザー超兵器を巡る争いにQ太たちが挑むなど、当時の子供向け漫画にありがちな大風呂敷が広がりかけたが、最終的には本来のスタンダードなチョロQレースで最終回を迎えた。

連載終了から2ヵ月後の1985年5月号より、同じく池田淳一(「いけだ淳一」と改名)により、装いも新たに『新ゼロヨンQ太』が『コロコロコミック』に連載された。転校したQ太が「チョロQ騎士(ナイツ)」メンバーとして、「戦闘用チョロQ」を駆使して不良達などの子供の敵と戦うバトルアクション物。しかし、既にチョロQブームが沈静化しつつあったこともあり、僅か3話の短命に終わった。しかも『新』の最終話でQ太はマグナム号を失ってしまう。

2007年10月25日発売の『熱血!!コロコロ伝説 vol.4』において、てんとう虫コミックス『ゼロヨンQ太』第1巻が文庫サイズで復刻され別冊付録となった。

主な登場人物

Q太と仲間たち

向江 弓太(むかえ きゅうた)
主人公の小学5年生。通称、ゼロヨンQ太。チョロQと愛車マグナム号に賭ける情熱は並外れており、様々な秘技を駆使し、どんな難レースでも強敵たちを撃破し、勝利を掴んでゆく。第4話『チョロQウインターレース(※タイトルは単行本収録時のもの。以下同じ)』ではチョロQ全国大会に優勝し、見事チョロQチャンピオンとなる。トレードマークはいつも着ているツナギとバンダナ、欠けた前歯(ただし『新』では服装がツナギとバンダナではない)。弱点は高所恐怖症と、チョロQに全力を注ぐあまりに勉強がさっぱりなこと。特に後者は、教科書を開いた途端に目が眩み、十字架を前にしたドラキュラのように苦しむ始末。チョロQへの情熱の燃やしすぎも逆にある意味で弱点と言え、レースのために怪我をしたり風邪をこじらせたりもしてしまう。
友野 番論(ともの つぎのり)
通称、バロン。Q太の級友で、第1話『いけ! マグナム』でQ太のライバルとして登場するも、次回以降はQ太・バロン・サブで親友3人組となる。改造チョロQの自作も得意。愛車は特定していないが、全国大会地区予選で2位になるほどの実力を持つ。実家は電気屋。トレードマークはサンバイザー。
桜木 三朗(さくらぎ さぶろう)
通称、サブ。Q太の級友にして親友。実家は銭湯。愛車は特定していないが、全国大会地区予選で3位になるほどの実力の持ち主で、何でもこなせる芸達者である。当初はQ太の舎弟・子分的な存在だった。
西条 美希(さいじょう みき)
通称、ミキ。第12話『ミキ初登場!! ディオラマレース』より関西から引っ越してきて登場した。大型総合玩具店の「ホビーデパート・ギャブレット」の看板娘。難波の商人(あきんど)を自称し、コテコテの関西弁を話す。チョロQ西日本チャンピオンでもあり、実力はQ太と互角で、Q太の仲間になった後でもレースで勝負となるとライバル心を剥き出しにすることも多い。愛車は西日本チャンプの座を勝ち取ったスターボウ号(車種はシトロエン、第14話『竜神に勝て!』で失う)、オフロード仕様の三輪チョッパー改造車・ピンクスバニー。学校でのクラスはQ太たちとは別。Q太と違って文武両道のようで、後に有名私立中学へ進学、弱冠中学生ながらギャブレットの新店長となる。トレードマークはヘアバンド(ただし中学生のときはヘアバンドの代わりに眼鏡をかけている)。
高村 椋夫(たかむら むくお)
通称、ムク。第12話より登場したQ太の級友。ディオラマ製作に天才的な技術を持ち、ギャブレット開店記念のチョロQレース用ディオラマコンテストで見事優勝したことを切っ掛けに、Q太たちの仲間となる。チョロQは特に得意ではないが、Q太がマグナム紛失時、代用として持ち前の手先の器用さを生かして改造車「マグナムIII」を製作するなど、縁の下で活躍する。
真庭 ヒロシ(まにわ ヒロシ)
第2話『飛べ!! マグナム!!』より登場。通称、ヒロ兄(にい)。小学生であるQ太たちより年上で、車を運転するシーンがあることから18歳以上と思われる。マグナムが幻のチョロQこと「豆ダッシュ」だと知り、熱狂的チョロQコレクターである彼はマグナムを賭けてQ太と勝負するが、敗北。以後はQ太たちにとって良き兄貴分、アドバイザーとなる。

ライバル

鎌太郎(かまたろう)
第4話で登場。東北の美雪山に住む少年。美雪山で行なわれる全国大会・チョロQウインターレースの第1回優勝者で、言わばQ太の先代のチョロQチャンピオン。第4話で行なわれた第2回レースでは、土地柄の雪や氷に関する知識や、愛車の雪氷専用改造車「サンダーバード号」でQ太と激戦を繰り広げるが、敗退。後に第10話『アスレチック激レース』では、新製品のすえっ子チョロQ、水陸両用のQボート、そして後述のQ太の秘技セール・ターボにヒントを得たと思われる改造車「スノービューティ号」でQ太と再戦する。
葉枷 独太(はかせ どくた)
第6話『天才チョロQに勝て!!』で登場。通称、ハカセ。優習学園の生徒で、自ら天才児を名乗り、ブレザーに白衣姿。優習学園は眼鏡とブレザー姿の生徒ばかりで、名言はされていないが、その学校名からもわかるように英才校と思われる。Q太の弱点を分析し、その弱点を突いたコースを設計。さらに自車としてそのコース専用の「ジーニアス号」を設計して勝利を確信していたが、Q太のアイディアと秘技の前に敗戦。後にマグナム号のパワーの秘密を知るためにマグナム号を手中に収めようと、第20話『どれが本物!? マグナム号』と第21話『挑戦! ジャンボ・フルコース』の2度に渡ってQ太に執拗に迫った。登場回数の多さとQ太との勝負にいつも罠をしかける点から考えると、執念深さと冷酷ぶりは本作No.1のライバルと言える。
南場 ひとみ(なんば ひとみ)
第9話『超高層ビルの決戦』で登場。南場財閥の令嬢で、自分の持ち物は何でも世界一という信念を持ち「世界一コレクター」との異名を持つ。世界一のチョロQとしてマグナム号を賭け、Q太とレースに挑むが敗退。後に第21話では、その敗戦の屈辱を晴らすためにハカセと結託してQ太に挑む。

※本作では1話ごとに異なるライバルが登場するといっても過言ではなく、列挙にはあまりに多すぎるため、複数回登場した者のみ記載した(但し、歴代ライバルがレースのゲストとして集合する第17話『燃えろQ太! チョロ獣決戦』は複数回登場とは見なさない)。

マグナム号

Q太の愛車で、連戦連勝を誇る無敵のチョロQ。車種は ワーゲン・ノーマル(豆ダッシュ)。当初はボンネットに大きく「M」マークが描かれていたが、第2話でヒロ兄が誤ってマグナム号を破損させ、その詫びに修理した際、ボンネットのマーキングも「MAGNUM」となった。Q太にとっては愛車にして命の次に大切な宝物であり、そして親友でもあり、万が一紛失しようものなら大騒ぎになる。

Q太自身の卓越したテクニックに加え、マグナム号自体にも以下のような特徴があり、無敵の要因となっている。

  1. ボディ
    • 可能な限り削られ、軽量化されている。また、本来のボディの他にも数種類のボディが用意されており、レースに合わせて相応しいものに交換できる。中にはQ太の自作のボディもある。
  2. タイヤ
    • グリップ性に優れるスポンジタイヤ(ラジコンカー用のタイヤを材料に自作した)。他にも雨天用タイヤ、磁石タイヤなど、様々なオプションのタイヤが用意されている。
  3. プルモーター(ゼンマイ)
    • ゼンマイの材質・強度共に市販の物と異なる。本来は工場で量産されている玩具なので、こうした例外はあり得ないが、ハカセの推測によれば、製造過程でも検査に引っ掛からない程度のほんのわずかな違いだったが、そのわずかな違いがマグナムを無敵のチョロQに変えたという。

なお、マグナム号はチョロQの初期テスト販売タイプ「豆ダッシュ」であるという設定になっているが、実在の豆ダッシュにはビートルのモデルは存在しないさらに豆ダッシュには、プルモーターの外形や前輪車軸の固定方法がチョロQとは異なるという特徴があるが、これらは作中ではまったく考慮されず、マグナム号の内部はチョロQのワーゲンと同一に描かれている。

  • 諸元
    • 全長:45.5mm
    • 全高:21mm(タイヤを含めると21.7mm)
    • 重量:7.2g(ボディ交換時は異なる)
    • スピード:100km/h(正式レースにおける走破時間の最高記録は0.58秒)
    • 走行距離:30.84m
    • ウィリー時走行距離:5m
    • ジャンプ力:3.8m
    • ボディ材質:ABS樹脂・エポキシパテ
    • 動力:プルモーター タカラTKRパンサー

驚異的な性能を誇る反面、必ずしも無敵というわけではなく、作中では「軽すぎるために強風に弱い」「ラフコースに弱い」等の弱点が指摘されている。

また、第1話と第18話『激突!! 豆ダッシュVSペニーレーサー』では他のマシンと同着1位だった。さらに、以下の2点の敗戦例もあり、正確に言えば必ずしも連戦連勝というわけではないが、いずれも「わざと負けたのかも」と思わせる描写がある。

第16話『おフロ屋でハダカ勝負!!』
リレー式の団体戦でアンカーがマグナムだったため、マグナムのみの敗戦とは言いがたい。また、このときの対戦相手・木添競太が、銭湯で人前で裸になるのが苦手という弱点を直すため、銭湯を舞台にして全員全裸で競技し、わざと勝たせて自信を持たせた可能性もある。
第19話『激走チョロバイレース』
ミキに敗北。もっともこの時のQ太は風邪で高熱というハンデがあった上、そのレースの勝者の祝福役はミキが憧れる男性タレントだったため、わざと彼女に花を持たせたとも言える。しかし本作のメイン・ライバルキャラのリッキーには勝利した。

他にも、数回勝負の内に一敗し、最終的に総合優勝を収めるようなケースで、厳密には敗戦とは言えないが、以下のような敗戦例もある。

第2話『飛べ!! マグナム!!』
3回勝負の2回戦、ロックバレーのレース中にクラッシュし、リタイア。図らずもマグナムの「ラフコースに弱い」という弱点が露見した場面である。他の2回の勝負には勝って最終的には勝ちを収めたとは言え、Q太にとって初の敗戦。
第3話『R・C(ラジコン)カーに挑戦』
Q太たちのチョロQと、プロのカーレーサー・神矢悟との対戦。予選として全車でコースを1周した後、上位2車が決勝に挑む。予選では神矢はハンデとしてマグナム半周後にが発車したが、それでも後述のQ太の秘技「セーリング・ダンス」の弱点を突き、余裕で追い越して予選一位。しかしQ太は後述の秘技「スライダー・ダッシュ」で決勝に勝利する。
第12話『ミキ初登場!! ディオラマレース』
3回勝負の第1戦スピードレースで、ミキの実力を見せ付けられたあまり、ゼンマイの巻き過ぎでスピンしてしまい、通常の3倍もの時間をかけてゴールという屈辱。しかし2戦目は同記録、3戦目でついに勝利し、総合優勝を勝ち取った。
第13話『図書館にまんがを!!』
3回勝負の第2戦、マラソンレースで暴走を抑えるためにコインを装填して走らせたが、コインの影響でウィリーしてコースに触れ、コースが崩れてマグナムがそこでストップし、敗戦。しかし第1戦と第3戦は勝ち取り、総合で勝利を収める。
第17話『燃えろQ太! チョロ獣決戦』
1台のみの完走レース。初戦はチョロ獣のトラップに阻まれてリタイア。再度挑戦時、新秘技でチョロ獣や数々のトラップを潜り抜けて完走した。

カラーリングの変遷

連載初期のカラー扉ページなどでは黄色いマグナム号が描かれている(MAGNUMは赤文字)。また1983年1月号の特集記事ではボディ色は黄緑と説明されている。しかし同年4月号で初めてカラー特集記事が掲載された際のボディ色は赤(MAGUNUMは黄文字)であり、この頃から劇中のカラーページでも赤色で描かれるようになっている。なおモノクロページではいずれもトーンの貼られていない無地だった。

バリエーション

マグナムII(ツー)
オフロード仕様。モトクロッサーを参考にサスペンションを強化・改造したボディにマグナムのモーターを仕込んだ車体。オフロード走破に優れる反面、衝撃吸収用に金属製スプリングを使用しているため、重量が増しているのが弱点。前面のデザインはフォルクスワーゲン・ビートルのバハ・バグ仕様に似る。
マグナムIII(スリー)
ムクが市販のチョロQと改造キットにより製作した高性能車。通常よりスピードの出る「ブラックエンジン」と、シャーシ部分に接地を高めるためのマグネットを搭載。マグナムの名前を受け継いでいるものの、本来のマグナムとは全くの別物である。ベースは「フォルクスワーゲン・ゴルフ」。
量産型マグナム
チョロQのメーカーであるタカラから「秘技レースセット」としてレース用コースのセットが販売された際に同梱(作中の架空のものではなく、実際に販売された)。市販のチョロQのワーゲンに手を加えただけに過ぎず、当然ながらQ太のマグナムのような並外れた機能はない。なお「量産型マグナム」の名は『コロコロコミック』誌上の特集記事での名前。
マグナム(偽)
ハカセがQ太の目を盗んで本物のマグナムとすりかえた研究用の偽物。手触りが本物とは異なる。
その後ハカセは本物のマグナムのデータをもとに計4台の新しい偽マグナムも製作した。こちらはプルモーターのバネの材質以外は全く同じになり、見た目はおろか、手触りや微妙な走り癖も全く一緒で、5台の中から本物のマグナムを見抜く羽目になったQ太は苦戦を強いられた。
そのほかハカセのものではないが、終盤のユニオン編でも、マグナム号を誘拐した旨のメッセージが仕組まれただけの偽マグナムにすり替えられていたことがある。

主な秘技

作中でQ太が披露する秘技には、以前から彼が持っていた技以外にも、レース中のハプニングに咄嗟にQ太がとった策に対して、後から『コロコロコミック』誌上の特集記事で必殺技として名前が付けられるものが数多いので、そういった類のものはここでは極力割愛した。

セーリング・ダンス
第1話で早くも登場。Q太の得意中の得意とする秘技で、彼の代表技とも言える。チョロQには後部ナンバープレートにコインを挟むことで、その重量でウィリー走行させることができるが、そのコインを複雑に歪めてセットすることで、走行時にコインの歪みが起こす乱気流によってチョロQを左右に自在に操る。風向きに合わせてコインの歪みを調節することでチョロQを直進させる「ストレートバージョン」や、意図的に本来のスピードよりも遅く走行させる等、応用技も数多い。マグナム号以外でも使用可能。後にミキも会得する。
マッハ・スクランブル
第2話他で使用。マグナム号の左右のドアがガルウィングドア式に開き、このドアを翼とすることで驚異的なジャンプ力を生み出す。技名は作中では呼ばれず、誌上の特集記事で明らかにされている。
スライダー・ダッシュ
第3話で使用。前述のセーリング・ダンスはカーブのたびに風圧を受けるため、カーブの多いコースに向かないという弱点を克服するために生み出した技。木の葉を車体前部に巻いてクサビ型にすることで空気抵抗を減らし、さらにタイヤを磁石タイヤにすることでグリップ力を向上させる。
コインシュート(コインチャージ)
初登場は第4話だが、技名が呼ばれるのは第9話。コイン未装着でチョロQを走らせた後、走行中のチョロQ目掛けてコインを投げつけて装填する技。走行途中からセーリング・ダンスをさせたり、チョロQを急停車させたり、逆にチョロQに装填されているコインやオプションパーツを外したりと、用途は様々。最初は「コインチャージ」と呼んでいたが(後述の「ダブルコイン時間差チャージ」にその名残りがある)、Q太に出会う前のミキも既にこの技を使いこなしており、彼女が「コインシュート」と呼んでいたことからQ太もそう呼ぶようになった。なおQ太のコインシュートは装填時に強力な衝撃がプルモーターに加わるため、Q太がマグナム号以外にコインシュートするとゼンマイのバネが切れ、プルモーターが吹っ飛んでしまう。
セール・ターボ
第4話で使用。ルーフを外して巨大な帆を張り、そこに強風を受けて急加速する技。技名は作中では呼ばれず、誌上の特集記事で明らかにされている。チョロQ全国大会で優勝を勝ち取った技。
ダブルコイン時間差チャージ
第6話ほかで使用。2枚のコインを続けざまにチョロQにコインシュートして、異なる2つの動作をチョロQに与える技。例として第6話で披露した、マグナム号がスピンターンしながら連続ジャンプする「ジェットスピン走法」等がある。

脚注

関連項目

  • チョロQ
  • 月刊コロコロコミック
  • 熱血!!コロコロ伝説
  • タカラ (玩具)

参考文献

  • 池田淳一『ゼロヨンQ太』全6巻 小学館、1983年 - 1985年
  • 池田淳一「ゼロヨンQ太」『月刊コロコロコミック』、小学館、1982年9月 - 1985年3月
  • いけだ淳一「新ゼロヨンQ太」『月刊コロコロコミック』、小学館、1985年5月号 - 1985年7月号