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ダイヤのA/寺嶋裕二

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著者: 寺嶋裕二
巻数: 31巻

寺嶋裕二の新刊
ダイヤのAの新刊

最新刊『ダイヤのA 31


出版社: 講談社
シリーズ: 少年マガジンKC


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

yur_zn ダイヤのAのコミック最新刊まであと半月か 週間読んで、追いつきてえ
takat0801 RT @NOPLAN_EXTRA: 【定期】この中で好きなもの1つでもあったらRT ポケモン 銀魂 ルパン三世 ボーボボ 団地ともお グラゼニ どうぶつの国 遊戯王DM 男子高校生の日常 ハガレン 金色のガッシュ 進撃の巨人 大きく振りかぶって MAJOR ダイヤのA #RT…
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ダイヤのAの既刊

名前発売年月
ダイヤのA 1 2006-09
ダイヤのA 2 2006-10
ダイヤのA 3 2006-12
ダイヤのA 4 2007-02
ダイヤのA 5 2007-04
ダイヤのA 6 2007-07
ダイヤのA 7 2007-09
ダイヤのA 8 2007-11
ダイヤのA 9 2008-02
ダイヤのA 10 2008-04
ダイヤのA 11 2008-07
ダイヤのA 12 2008-09
ダイヤのA 13 2008-11
ダイヤのA 14 2009-02
ダイヤのA 15 2009-04
ダイヤのA 16 2009-06
ダイヤのA 17 2009-08
ダイヤのA 18 2009-11
ダイヤのA 19 2010-01
ダイヤのA 20 2010-03
ダイヤのA 21 2010-05
ダイヤのA 22 2010-08
ダイヤのA 23 2010-10
ダイヤのA 24 2010-12
ダイヤのA 25 2011-03
1   

ダイヤのA』(ダイヤのエース、Ace of Diamond)は、寺嶋裕二による日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2006年第24号から2015年第7号まで第1部が連載され、当初は同年春から第2部を連載予定だったが延期され、同年第38号で第2部『ダイヤのA act2』(ダイヤのエース アクトツー)が連載開始した。

概要

主人公である野球少年・沢村栄純が、野球名門校で甲子園出場を目指して奮闘し、エースピッチャーを目指し成長していく姿を描く高校野球漫画である。本作は強豪校への野球留学を肯定的に描き、部員数が100人近くいる野球部を舞台としている。強豪校がひしめく東京地区を制し、さらに全国制覇することを目標としている。主人公のピッチングスタイルは、バックを信じ打たせて取るというものである。

タイトルの「ダイヤのエース」は、野球の内野を「ダイヤモンド」と呼称することと、沢村が投手として「ダイヤの原石」であるという2つの意味からつけられたものである週刊少年マガジン2007年16号の企画で作者の寺嶋裕二と福岡ソフトバンクホークスの和田毅が対談し語った。

第53回(平成19年度)小学館漫画賞少年向け部門、第34回(平成22年度)講談社漫画賞少年部門受賞。(特に『週刊少年マガジン』連載作品の小学館漫画賞受賞は本作が初めて)。総発行部数は2500万部を突破。 2013年10月より2016年3月まで、テレビアニメが放送された。2015年8月に舞台化作品が上演された

本作のスピンオフ作品として『ダイヤのB!! 青道高校吹奏楽部』が講談社『マガジンポケット』で馬籠ヤヒロによって連載されている。

ストーリー

第1部『ダイヤのA』

統合により廃校が決まった母校・赤城中学(長野県)の名を残すため野球好きの少年・沢村栄純は同級生たちと共に中学制覇を目指す。だが、沢村の暴投により一回戦敗退が決まる。その試合をたまたま見に来ていた高校野球の西東京地区名門・青道高校のスカウト高島礼は沢村の持つ天性の素質を見抜き、彼をスポーツ推薦枠で招き入れたいと申し出る。青道高校を見学に訪れた沢村は天才捕手御幸一也と出会い、地元の仲間たちからも強く後押しされ上京を決意する。青道に入学した沢村は同じ一年生の降谷暁が投じた球のスピードを目にして度肝を抜かれる。

明るい性格でチームのムードメーカー、そして打者の手元で微妙に変化する“クセ球”(ムービングファストボール)を駆使するサウスポーの沢村。豪速球を持つがゆえ、まともに受け止められる捕手に恵まれず、「天才・御幸一也なら自分の球を受け止めてくれるかも知れない」と考えて上京した孤高の天才投手・降谷。二人の存在は、故障明けの三年生投手でエース・丹波光一郎や二年生の川上憲史の心に火を付ける。

青道高校は、夏の西東京地区大会でシードとして2回戦から出場。公立校の米門西高校をコールドで破り、続く3回戦でも都立村田東高校相手にコールド勝利、4回戦では台湾からの留学生のエース・楊舜臣を中心とした明川学園と対戦、勝利しベスト8入り。準々決勝では本命と思われた市大三高を破った一年生スラッガー轟雷市を中心とした薬師高校と対戦、勝利しベスト4入り。準決勝では大巨人と呼ばれるエース・真木洋介を中心とした仙泉学園を破り決勝進出。決勝では西東京地区最大のライバルであり、関東No.1サウスポーと名高い成宮鳴をエースとした稲城実業と対戦し、あとアウト1つで甲子園というところまで追い詰めるものの、逆転サヨナラ負けを喫し準優勝に終わる。

夏の大会後、秋の大会へ向けて新チームが始動する最中、長年甲子園出場の結果が出ていないことから監督の片岡鉄心が辞表を出していることがチームメイトの間で明らかとなる。秋の大会で優勝し、春の選抜甲子園出場を決めれば監督はやめないだろうと考えたチームは結束し、秋の大会を勝ち進む。1回戦では東東京地区から夏の甲子園ベスト16入りした強豪・帝東高校と対戦、コンディションの悪い雨の試合で1年生投手向井太陽に苦戦するが勝利。3回戦では夏の甲子園準優勝の稲城実業を激闘の末破ったダークホース・エースで四番の梅宮聖一率いる鵜久森高校と対戦し勝利。4回戦では東東京地区の文武両道の公立校・王谷高校と対戦し勝利。準決勝では仙泉学園を破った強力打線が売りの成孔学園と対戦し勝利して2大会連続の決勝進出。決勝では夏の大会や練習試合でも戦った薬師高校と再戦、エースの真田俊平相手に1点ビハインドで9回表2アウトランナー無しまで追い詰められるものの、夏の大会とは逆に逆転し、エースナンバーを背負った降谷が9回裏をシャットアウトして選抜甲子園出場を決める。選抜甲子園でも沢村がリリーフ登板したところで、第一部完となる。

第2部『ダイヤのA act2』

甲子園出場を決めた沢村ら青道高校は、冬の合宿を乗り越え、全国制覇を目指し春の選抜に挑む。初戦・1回戦は九州代表の宝明高校を相手に5対2で勝利する。続く2回戦の新潟代表・日本庄野戦も7対3で勝利し、ベスト8入りする。3回戦・準々決勝では、夏の甲子園で稲城実業を破り優勝した北海道代表の巨摩大藤巻高校と対戦、守備では初回に2失点を喫し、攻撃では2年生エース本郷正宗の前に1安打完封され、健闘むなしく0対2で敗退する。沢村は初戦以外出番がなく、悔しさを胸に甲子園球場に別れを告げる。

春を迎え新入生が入部してくる中、青道は春の都大会を3回戦からのシードで準決勝まで順調に勝ち上がる。しかし、準決勝の市大三高戦で5回に一挙5点を失ったことが響き3対5で敗戦。上位2チームが進出する関東大会の出場を逃してしまう。この敗戦を受けて片岡監督は夏に向けて背番号は一旦白紙にしベンチ入り20人を選び直すと宣言する。その後、青道グラウンドでは前年と同じく新入生の力を見るのと同時に控えの2軍へチャンスを与えるための2、3年生対1年生の紅白戦が行われ、前年と同じく上級生が下級生を圧倒していた。

登場人物

青道高校

読みは「せいどう」高校。西東京の野球名門校。野球部員の多くが都外からの野球留学者で、専用寮である「青心寮」に入寮している。作中の描写から、各学年1名ずつの計3名がルームメイトとして私生活も共にしていることが窺える。多数のプロを生んでおり設備も都内トップクラスで、西東京では稲城実業(後述)、市大三高(後述)と並びトップスリーと言われているが、近年はその2校に甲子園出場を独占されている。夏大では決勝で稲実に敗れるが、秋大では決勝で薬師高校(後述)を敗り、甲子園への切符を手にした。選抜では巨摩大藤巻に敗れはしたもののベスト8という記録を残した。

主要人物

沢村 栄純(さわむら えいじゅん)
声 - 逢坂良太 / 演 - 小澤廉
本作の主人公。投手、二軍(1春)→背番号20(1夏)→18(1秋 - )、打順は主に9番(先発する場合)。
左投げ左打ち。長野県赤城中学出身。
技術的には未熟であるが、試合の流れを引き寄せる剥き出しの闘志やピンチにも動じずぶつかっていく気持ちの強さ、という『エース』に必要な資質を持つ。青道指導陣や上級生の御幸やクリスのみならず、対戦した相手校の監督も将来性を感じているほどである。また、左投手であることも、周囲から期待される一因となっている。
球速は一年秋までは130km/hにも満たなかった。しかし、肩関節と手首の柔らかさにより上下左右に変化し出所が見えないムービングファストボール(クセ球)を武器に、タイミングの取りづらい変則の左投手として知れ渡る。冬の合宿を経て二年春には球速は135km/hは出るようになり、キレのある速球で空振りが取れるようになっているAct2 第2巻、第14話「Go Straight」。球種は基本的にムービングファストボールのみだったが、夏の大会中にフォーシームを習得し、ムービングファストボールとフォーシームを投げ分けるようになった。変化球は夏の大会中にカットボール、秋の大会中に落合コーチの指導を受け通常の握りのチェンジアップとわしづかみで投げる高速チェンジアップの2種類を習得した34巻299-300話。冬のオフの間に御幸とともにボールの握りを片っ端から試し、それぞれの握りに番号をつけナンバーズと呼んでいるAct2 第3巻、第27話「初陣」
打撃は、トスバッティングの球すら空振り、試合でもほぼ毎打席三振している。しかしバントだけは天才的に上手く、マシンの150kmのボールにも当て、勢いを殺してライン上に転がすことを容易くこなす。本人自身は打撃が下手という自覚が全く無かったが、1年冬の合宿から自分の弱点であることを認識し始めている第47巻、エピローグ2「ウィンターキャンプ」。2年春の都大会準決勝の市大三高戦からバスター打法を取り入れたAct2 第5巻、第44話「塁上の元気者」
肩もそこそこ強いため、練習では時折外野手を守ることもあるが、過去に外野を守った経験がないため、外野ノック時ですらバンザイする有様であり、送球の軌道も自然に変化してしまうのが難点。チームメイトからは「こいつ(沢村)にだけはレギュラー取られる気がしない」第26巻、第221話「Progress」、「小学生でもあいつ(沢村)よりうまい奴はいる」第26巻、第222話「引力」と評される。公式戦には投手以外のポジションでは出場していない。
降谷 暁(ふるや さとる)
声 - 島﨑信長 / 演 - 廣瀬智紀
1年生→2年生(第2部〜)。 投手、背番号18(1春)→11(1夏)→1(1秋 - )、打順は主に7番(1夏)→6番(1秋)。
右投げ右打ち。北海道苫小牧中学出身。
浮き上がるかと錯覚するかのような150km/h前後の剛速球を投げる怪物ピッチャー。クリス曰く「センスの塊」で、打撃面もムラがあるが、バックスクリーンへの本塁打を量産できる長打力の持ち主。長打力と強肩を買われ、マウンド降板後もレフトに入ることが多い。しかしピッチングの組み立てやペース配分、制球力などは未熟で投球数が増えたりランナーを出してセットポジションになると打たれやすくなるなど課題も多い。
投げる試合はすべてノーヒットノーランを達成するという意識が強く、マウンドに対する執着心が非常に強い反面、打撃には全くと言って良いほど興味がないため、バッティング練習の際もピッチングの事を考えている。周囲からたびたび休めと言われるほど練習熱心で、投球練習を止められたり、マウンドから降ろされる際にはオーラを発するほど不機嫌になる。表情の変化に乏しく無愛想でクールで口数も少なく、「一匹狼」的な存在だが、内には並々ならぬ闘志が漲っており、感情の起伏は分かりやすい。実はかなりの天然ボケで、他人の話を聞かないことも多く、特に自分に都合の悪い話をよく無視する。表には出さないが、沢村の明るく誰とでも話せる性格を羨ましく思っている。自分の球を簡単に捕球する御幸を尊敬している。自分の後ろを守ってくれている3年生をはじめとした先輩たちの努力を聞いて以来、畏敬の念を抱くようになった。
球種は高校に入るまでは速球のみだったが、大阪桐生との練習試合でスプリット(SFF)を習得した。秋の大会で好投した沢村に影響され、自分も変化球を教わろうと落合コーチに志願し縦スライダーの習得に成功した36巻、318話。また、落合コーチからは「一人だけずば抜けてモノが違う」第26巻、第221話「Progress」「私なら秋の大会は降谷と心中する、いっそのことエースで4番もあり」第26巻、第223話「すてごま」と高く評価されている。
御幸 一也(みゆき かずや)
声 - 櫻井孝宏 / 演 - 和田琢磨
2年生→3年生(第2部〜)。捕手、背番号2、打順は6番( - 2夏)→4番(2秋 - )。
右投げ左打ち。東京都江戸川シニア出身。2年秋からは野球部新主将。試合中に着用するゴーグル(スポーツサングラス)がトレードマーク。試合以外は眼鏡をかけている。
類稀なリード力と捕球力、強肩を誇り、青道の扇の要として正捕手であったクリスの故障もあって1年時からレギュラーの座についており、他校の監督や選手からも一目置かれ「天才」と称されている。雑誌にも「青道の救世主となるか」と紹介記事が掲載されている。特に肩の強さは全国でもトップクラスで、瞬時の判断と矢のような送球でほとんどの盗塁を阻止している。その投球力はシニア時代にレギュラーに抜擢された際「投手としても大成できる」と言われたほど。打撃力も高いが、ムラがありランナーがいない時の成績は悪い。ただしコントロールのいい投手との相性は抜群で、ランナーがいない時でも進塁率は高い。相手投手の勝負球を狙い打つことを好んでいる。秋の大会以降4番打者を務めるようになってからはバッティングのムラもなくなり、攻守共にチームを支える大黒柱となる。意見が合わずに揉めた副主将の前園からも「選手として頭一つ抜きん出とる」とその存在感と影響力の強さを認められている。3年生時の春の大会3回戦時点で通算本塁打は32本で夏の大会で活躍すればプロ野球のドラフトで上位指名される可能性も示唆されている。
野球を始めたのはリトルリーグから。その際チームメイトが誰もやりたがらない捕手のポジションに魅力を感じ、強く希望した。シニア時代は小柄ながらも中学1年生でレギュラーになるほどの実力を有しており、青道を始め様々な高校から誘いを受けていた有名選手だった。また、稲城実業の成宮たちと知り合いであり、成宮本人からも稲城実業への入学の誘いがあったが、あえて断り、中1の頃からスカウトされていた青道に仲間内でただ一人入学した。
小湊 春市(こみなと はるいち)
声 - 花江夏樹 / 演 - 深澤大河
1年生→2年生(第2部〜)。二塁手、二軍(1春)→背番号19(1夏)→4(1秋 - )、打順は3番。右投げ右打ち。神奈川県陽光中学出身。結城世代の二塁手・小湊亮介の実弟。
兄・亮介と同様に小柄な体躯ながら、グラブ捌きもよく、守備も良いが、筋力とスタミナに難がある。偽装サインの使用や長いバットを短く持つなど、相手バッテリーを揺さぶるのが得意な頭脳派で技巧派の選手。抜群のバットコントロールを誇り、スイングスピードも速く、更に好機にも強い。中学での通算打率は6割3分5厘を記録している。入部テストでは、肩・B、走塁・B、持久力・C、50m走、6秒8の評価。小さい頃から兄・亮介に憧れており、プレーも瓜二つ。金属バットが主流の高校野球で珍しく木製バットを使っているが、これは兄を越えるべく自らハードルを高めたもの。兄が青道へ進学する際「俺の真似をするな」と釘を刺されたが、それでも兄を追って青道へ進学した。
冷静かつ大胆なプレーを得意とするが、根は恥ずかしがり屋で、一見、女の子に似ている。また、褒められるとすぐ照れる。普段は人当たりが良く穏やかだが、内に強い闘志を秘めており、たまにキツイことを言う。小さい頃はよく同級生などに虐められ、兄・亮介に守られていた。沢村とは親しく「栄純君」と呼んでおり、沢村からは「春っち」と呼ばれている。
落合コーチからは木製バットを扱うだけのパワーが足りないと指摘され、紅白戦ではレギュラー組の指揮をとった落合コーチに金属バットを使用するように命令される。だが、木のしなりを利用した打ち方をしていたので金属バットに馴染めず、その後も木製バットのままである。落合コーチからは頑固者と言われており、倉持にも「一度決めると譲らない」と言われている。甲子園では木製バットの使い手として注目を集めるものの、通算安打は1安打に終わっている。

一年生

結城 将司(ゆうき まさし)
声 - 武内駿輔
背番号19(1春)。赤堂中学・国分シニア出身。右投右打。
結城哲也の3学年下の実弟。青道高校の紅白戦を見学する。「兄の立場だったら絶対にプロへ行く」などと語るなど自信家で礼によれば中学で実績を残しており、すでにプロへ行くという明確な目標がある。秋の決勝戦の青道対薬師戦を観戦し、その際出会った奥村・瀬戸・赤松に青道への進学を宣言した。青道入学後は哲也と同じく実家から通っている。可能性を狭めたくないということから、希望ポジションは全てだと宣言した。
奥村 光舟(おくむら こうしゅう)
声 - 内田雄馬
捕手。大京シニア出身。右投右打。
入学選びで青道の試合を観戦しに来ていた。降谷、沢村ら青道の投手陣に興味を持ち、対帝東戦を見届けた後に青道への進学を決意する。大京シニア出身者は神奈川の強豪校に進学することが多い模様。御幸、木村とルームメイトになるが、初日から御幸を睨みつけ、同じ捕手として対抗心を見せる。瀬戸のことを拓と呼んでおり、食事に関して自分に気を使わない様に気遣っている。シニア時代に慕っていた監督が金銭目的でライバルチームに移籍、さらに強豪校から選手の紹介料を受け取っていた事を知り、野球に失望するも、秋大での青道投手陣や御幸の様子を見て「心の底から野球を楽しめる瞬間があるのか」「自分の力がどこまで通用するのか」を確かめるために青道に進んだ。沢村に対して思うところがあるらしく、態度は極めて悪いが、その一方で投手として認めているような描写も多い。
瀬戸 拓馬(せと たくま)
声 - 山下大輝
二塁手。大京シニア出身。右投左打。
シニア時代からの奥村の友人。黒髪に赤いメッシュ。入部前は白い帽子をかぶっていた。奥村とともに青道の試合を観戦しに来ていた。同じく、対帝東戦の後に青道への進学を決める。足に自信がある。金丸とルームメイト。
由井 薫(ゆい かおる)
捕手。背番号20(1春)。間宮シニア出身。右投左打。
対宝明戦を自宅TVでスコアブックを付けながら観戦していた。リトル時代は世界大会で日本代表をまとめあげた実力者であり、シニア時代でも2年生から正捕手を務めていた。同世代の中で名前を知らない者は少ないと言われるほど有名であり、「神童」の二つ名を持つ。降谷、小野とルームメイト。沢村を「全国制覇を狙うなら必要な選手」と評している。小柄な体格に反しパワーヒッター。重心を低く構えた打ち方が特徴。中学時代から体格面でコンプレックスを持っていたが、本人は実力で見返せばいいと思っている。
浅田 浩文(あさだ ひろふみ)
投手。武藤中学出身。左投げ。持ち球は縦に大きく割れるドロップカーブ。
沢村、倉持とルームメイトになり、5号室伝統のドッキリの餌食になった。最上からは猫背で気弱そうな印象から残れないと思われている。沢村から練習に誘われるが先輩との距離の接し方がわからず断るほど臆病で、沢村の全力の寝ぼけに悩まされたり、本当は走りたくない、食べたくないと思いつめていたが、沢村と奥村の喧嘩の仲裁や沢村のピッチングを目の当たりにしたことなどから徐々に環境に慣れ始め、沢村とのキャッチボール以降は不安などはなくなった模様。九鬼や瀬戸、奥村などと一緒にいることが多い。最近は同じ投手である沢村を明確に目標としている。
最上 武(もがみ たけし)
遊撃手。曙中学出身。
春市、前園とルームメイトになり、主力の部屋に配置され期待されていると勘違いしており媚売りが得意。浅田のことを最後まで残れないと思っている。落合コーチが選抜した5人がバッティング練習をし始めてから自分が期待されているか疑心を抱きだし、食欲がなくなってきている。室内練習場で前園、春市が素振りしているのを見てかすかに可能性を感じている。
九鬼 洋平(くき ようへい)
投手、二軍。右投げ。松方シニア出身。持ち球はスライダー。
入寮の際、サッカーで足を骨折し入寮に間に合わなかった。入寮直後、奥村と沢村の喧嘩に遭遇、それをきっかけに浅田と仲良くなり一緒に行動している。シニアからの先輩である金丸、東条に「自分も早くそちら(1軍)に行きたい」と語る。

二年生

金丸 信二 (かねまる しんじ)
声 - 松岡禎丞 
三塁手、二軍( - 1夏)→背番号15(1秋)。右投げ右打ち。東京都松方シニア出身。
1年の頃はクリスと同室で、沢村とは2年連続で同じクラス。自信家で負けず嫌いな性格。同じシニア出身である東条と仲がいい。同じポジションでレギュラーが確定していない1学年上の先輩・樋笠とは互いにライバル心を剥き出しにしている。
東条 秀明 (とうじょう ひであき)
声 - 須藤翔→蒼井翔太
投手・外野手、二軍( - 1夏)→背番号8(1秋)。右投げ右打ち。東京都松方シニア出身。
中学2年生の時、シニアで全国ベスト4に進出した有名な投手で、帝東の向井、薬師の三島や秋葉にも名前が知られている。しかし実際は先輩達の活躍によるもので、自分の実力とは思っておらず、その肩書きを重荷に感じることもある。入部直後の対抗戦で先発するが、1回で12失点と高校野球のレベルを思い知る。その後、中学時代の実績がない沢村や降谷が、投手として自分以上に活躍しているのを見て、生き残ることを決意して外野手に転向する。元投手ということもあり、沢村がチェンジアップを習得する際には実演して見せた。金丸とはシニア時代からのチームメイトで親友である。
狩場 航(かりば わたる)
声 - 河西健吾→寺島惇太
捕手、二軍。右投げ右打ち。
金田 忠大(かねだ ただひろ)
声 - 湯本健一→鈴木裕斗
投手・外野手、二軍( - 1夏)→背番号19(1秋)。
高津 広臣(たかつ ひろおみ)
遊撃手、二軍( - 1秋)→一軍(2春)。右投げ左打ち。
岡 健一(おか けんいち)
外野手、二軍。

三年生

倉持 洋一(くらもち よういち)
声 - 浅沼晋太郎 / 演 - 葉山昴
遊撃手、背番号6( - 2秋)。両投げ両打ち(基本的には右投げ)。結城世代の引退後、前園と共に御幸世代の副主将を務める。
俊足堅守の1番打者で、運動神経はチーム1。小湊亮介との二遊間の守備は『鉄壁』と呼ばれるほどであり、倉持自身もコンビを組む亮介の存在を心の底から尊敬している。「ヒャハハ」という笑い声が特徴。
寮では沢村のルームメイトで、後輩の沢村をパシリ兼スパーリングパートナーにしている。幼い頃レスリングをしており、よく沢村に技をかけているが、沢村の関節が柔軟なために関節技が決まらない。しかし、いざという時は先輩としての顔を見せ、少しでも目を離すと暴走・オーバーワークしがちな沢村を常に気にかけ、ぶっきらぼうながらも制止したり面倒を見たりする。
川上 憲史(かわかみ のりふみ)
声 - 下野紘、代永翼(中学時代) / 演 - 青峰佑樹
投手、背番号10( - 2秋)。右投げ右打ち。通称ノリ
コントロール抜群のサイドスロー。1年生の秋から試合に出場しており、リリーフ経験が豊富。決め球は低めのストライクゾーンからボールゾーンに落ちるスライダーだが、落合コーチからは内気な性格をまんまあらわしていると評される。1年時の秋季大会でシンカーを三連続で死球にしてしまい、2年秋までシンカーを投げないでいたが、降谷や沢村の活躍を目の当たりにし、ピッチングの幅を広げるためにも解禁することを決意する。
前園 健太(まえぞの けんた)
声 - 田尻浩章 / 演 - 澤田拓郎
一塁手、二軍( - 2夏)→背番号3(2秋)、打順は主に5番。右投げ右打ち。倉持と共に御幸世代の副主将。通称ゾノ
パンチ力はあるが、大振りなのが欠点。典型的なプルヒッター。チームのために右方向へ打つことを心がけてはいるが上手くいかず、スランプが続いていたが、伊佐敷や監督のアドバイスで引っ張って打つことを心がけるようになり、結果、帝東戦で向井から逆転タイムリー打を放って以降、頭角を現にし始め随所で活躍するようになる。落合コーチからは当初「俺ならスタメンから外す」第28巻、第244話「新たな敵」と能力を疑問視されていたが鵜久森戦で打点を稼いだときには「化けたか?」と再評価される第32巻、第279話「アタック」。鵜久森戦以降からは打つ際に修羅のような顔をする。
白州 健二郎(しらす けんじろう)
声 - 下妻由幸 / 演 - 和田亮一
右翼手、背番号9( - 2秋)。主な打順は9番( - 2夏)→2番(2秋)。右投げ左打ち。
攻守共に堅実な守備職人。さらに足も速く、稲城実業の原田は「ある意味青道の中で一番バランスのとれた打者」、落合コーチからは「一見目立たないが、俺ならクリーンナップに置くね」と評価されている。
樋笠 昭二(ひがさ しょうじ)
声 - 川口翔→寺島惇太 
三塁手、背番号15( - 2夏)→5(2秋)。右投げ右打ち。スキンヘッドに太い眉、「はいや〜」や「シュー」という掛け声が特徴。
同じポジションでレギュラーが確定していない1学年下の後輩・金丸とは互いにライバル心を剥き出しにしている。
麻生 尊(あそう たける)
声 - 村田太志
外野手、二軍( - 2夏)→背番号7(2秋)。右投げ右打ち。
関 直道(せき なおみち)
声 - 川口翔→河西健吾
外野手。二軍( - 2夏)→背番号13(2秋)。秋に一軍昇格し、ベンチ入りとなった。
よく「な」と言うのが特徴。麻生とは小・中と同じ学校に通っており、一緒にいることが多い。
中田 中(なかた あたる)
声 - 寺島惇太
遊撃手。右投げ左打ち。二軍( -2 夏)→背番号11(2秋)。
語尾に「だな〜」「なんだな〜」をつけて喋る。
小野 弘(おの ひろし)
声 - 鈴木裕斗
捕手。二軍( - 2夏)→背番号12(2秋)。右投げ右打ち。
投手に対して細かい気配りができるのが持ち味の二番手キャッチャー。明治神宮大会では負傷の御幸に代わって正捕手として出場し、苦境のチームを支えた。
木島 澪(きじま れい)
声 - 竹内栄治
二塁手。二軍( - 2夏)→背番号16(2秋)。右投げ左打ち。
小柄ながらも守備には定評がある。同じポジション・似た体格を持つ小湊亮介を尊敬し、バッティングフォーム・プレイスタイルも彼のものに近づいている一方、亮介の弟・春市を敵視している。
山口 健(やまぐち けん)
声 - 三宅貴大
一塁手。二軍( - 2夏)→背番号14(2秋)。右投げ右打ち。
一年の時はどんぶり一杯のご飯も食べられなかったが、今では人一倍栄養にうるさく、プロテイン、サプリにも詳しい。宮内指導のトレーニングの成果が出始めている。
川島 謙吾(かわしま けんご)
声 - 三宅貴大
投手・外野手。
三村 諒太(みむら りょうた)
声 - 木島隆一
外野手。二軍( - 2夏)→背番号20(2秋)。
渡辺 久志(わたなべ ひさし)
声 - 石田彰
二軍。通称ナベ
一般入部の部員であり、ベンチ入りできず新チーム始動からしばらくして周りとの温度差からチームにいていいのかという悩みを抱えるが、御幸から相手チームの情報力や分析力を買われており、偵察を頼まれる。また、高島からも大きな存在だと思われている。
チームの役に立てていることがわかり、裏方に専念するためにマネージャー転向も考えていたが、片岡監督からの言葉でチームのためだけでなく自分のためにもという思いを持つようになる。同級生の工藤 康(声 - 土岐隼一)、東尾 修二(声 - 石谷春貴)と一緒にいることが多い。

青道OB

才能はあるものの中学時代に実績のない選手が多く、入部当初は「不作」と言われた世代。唯一、都内ナンバー1捕手と言われたクリスだけが別格扱いだった。その後、キャプテンの結城を筆頭に選手たちが努力を重ね、大きな成長を遂げた一方、クリスは右肩を故障し1年間の戦線離脱を余儀なくされた。

結城 哲也(ゆうき てつや)
声 - 細谷佳正 / 演 - 上田悠介
青道野球部OB。一塁手、背番号3( - 3夏)、打順は4番( - 3夏)。野球部の元主将。右投げ右打ち。
チャンスでの勝負強さと冷静さ、人並み外れた集中力を武器とする青道高校の4番打者。大阪桐生の監督である松本からは「別格」と評されている。プロからも注目されているが、現役中はチームを甲子園に連れて行くことしか考えてなかったため、プロには興味がないと言っている。長打・強打・巧打を兼ね備えているが、普段はあまりホームランを狙わない。
中学時代から実力はあったが体が小さく守備も下手で、あまり目立つ存在ではなかった。周囲から「不作の年」と呼ばれ、期待の薄かった彼らの世代の中にあって、1年生時は1日500スイングと自らに課題を掲げ黙々と練習を重ねていた。努力を重ねる彼の姿は同世代のチームメイト達を鼓舞し、世代全体が大きく成長し、強力な野手陣が揃う結果を生み出した。そしてプレーでチームを牽引するリーダーシップを認められ、片岡監督や同級生の総意を持って主将に指名されることとなった。
自分達が引退した後の新チームの主将の座を、自分達が敗れたチームを率いていた、稲城実業の主将にして4番であり正捕手である原田を越えてほしい、という期待を込め、御幸へと託した。
伊佐敷 純(いさしき じゅん)
声 - 小野友樹 / 演 - 高橋良輔
青道野球部OB。中堅手、背番号8( - 3夏)、打順は3番( - 3夏)。右投げ右打ち。結城世代の野球部副主将。
強肩強打で初球からガンガン打ちにいく積極性と、常にフルスイングでボール球でもヒットにするパワーと豪快さが強み。バットを振り切りつつも右打ちする技術もあり、大味な印象を持たれやすいが本人は常に結城につなぐためのバッティングをいつも心がけている。
入部当初は投手志望だったが、ノーコンが直らなかったため外野手へのコンバートを勧告され、新チーム発足時にレギュラーのためなら何が何であろうともしがみついてやる、との決意を胸に転向した。当初から結城に対しては何かと張り合っていた仲だったが、投手を諦め外野手を目指すポジション転向の際に彼の努力を目の当たりにし闘志を燃やし、彼の努力に常に追いつこうとしたことで今の自分があり、口には出さないが彼には敵わないと認め、深い敬意と信頼を抱いている。
増子 透(ますこ とおる)
声 - 羽多野渉 / 演 - 水沼天孝
青道野球部OB。三塁手、二軍(3春)→背番号5(3夏)、打順は5番(3夏)。右投げ右打ち。結城世代の野球部副主将。
典型的なパワーヒッターで、詰まった当たりでもホームランに出来るほど。直球には滅法強いが変化球には弱い。超重量級選手であるが、動きは素早い。
沢村・倉持のルームメイト。温厚な性格で、沢村のことを「沢村ちゃん」と呼んで可愛がっている。やんちゃな倉持と沢村には手を焼き、先輩として時には説教しようとするが、最後には増子も含め乱闘になったりする。たまに「ウガ!」など独特の雄叫びを上げ、ガッツポーズは「MGP(増子ガッツポーズ)」と呼ばれている。沢村との対戦で見せたバットを短く持ったコンパクトなバッティングを片岡監督に評価され、夏の大会もバットを短く持って打席に立っている。
かなりの大食漢で入部当時から人並みはずれた食事量を取り、「食事が資本」というなかにあっても「お前は食うな!」と先輩達に怒られるほど。また、そのころはランニングしながらも食事のことを考えていた。
小湊 亮介(こみなと りょうすけ)
声 - 岡本信彦 / 演 - 椎名鯛造
青道野球部OB。二塁手、背番号4( - 3夏)、打順は2番( - 3夏)。右投げ左打ち。沢村の同学年の友人・小湊春市の実兄で、体格や容姿もよく似ている。
青道打線一の技巧派で、選球眼が非常に良く、粘り打ちやセットプレーも巧みな投手が嫌がるタイプの不動の2番打者。小柄な体躯だが、守備技術の高さと守備範囲の広さは、倉持との二遊間をして鉄壁の守備を誇っている。
卒業式で弟・春市に自分が使っていたグローブを託したが、この際、何時までも自分の背中を追いかけるのではなく、自立するように釘を刺している。
丹波 光一郎(たんば こういちろう)
声 - 森田成一 / 演 - NAO-G
青道野球部OB。投手、背番号1( - 3夏)、打順は主に8番( - 3夏)。右投げ右打ち。東京都出身。結城世代のエース投手。
縦に大きく割れるカーブを武器にする本格派投手。しかし時折ストレートが甘く入ると言う欠点がある。ストレートはMAXで140km/h。投球時に「ふしっ」と掛け声をするのが特徴。ピッチングの幅を広げるべく、夏の予選を前にフォークを習得した。フォークはシンカ一方向に落ちる。実はバントが苦手。
滝川・クリス・優(たきがわ・クリス・ゆう)
声 - 浪川大輔 / 演 - 汐崎アイル
青道野球部OB。捕手、二軍。右投げ右打ち。通称クリス
父親が元プロ野球の外国人助っ人という二世選手。努力家で妥協しない性格で、チームきっての野球知識を持つ。
宮内 啓介(みやうち けいすけ)
声 - 村田太志 / 演 - 中島大地
捕手、背番号12( - 3夏)。右投げ右打ち。一軍の二番手キャッチャー。
がっちりとした体格で、筋トレが趣味。頻繁に「んフー」と荒々しい鼻息をする。
坂井 一郎(さかい いちろう)
声 - 竹内栄治 / 演 - 章平
左翼手、背番号7( - 3夏)、打順は8番(準決勝からは7番)。右投げ右打ち。
夏季大会の選手交代の際、外野用グローブを持っていない降谷に対してグローブを貸すといった優しい一面がある。
門田 将明(かどた まさあき)
声 - 鈴木裕斗
右翼手、背番号13( - 3夏)。右投げ右打ち。
丸刈りで目つきが悪い。同級生の坂井にレギュラーポジションを譲ったが、薬師戦では降谷に代わり守備固めとして左翼の守備についた。決勝の稲城実業戦では坂井に代わりスタメンで出場したが、途中交代した。
楠木 文哉(くすのき ふみや)
声 - 須藤翔
遊撃手、背番号14( - 3夏)。右投げ右打ち。
田中 晋(たなか しん)
声 - 梶川翔平
背番号16( - 3夏)。
遠藤 直樹(えんどう なおき)
声 - 梶川翔平
背番号17( - 3夏)。
山崎 邦夫(やまざき くにお)
声 - 川口翔
背番号18( - 3夏)。

青道スタッフ

片岡 鉄心(かたおか てっしん)
声 - 東地宏樹 / 演 - 加藤靖久
青道高校野球部監督。元投手。右投げ右打ち。現役選手時代は二年生のときに青道高校を夏の甲子園大会準優勝、三年春は選抜ベスト8に導いたエースピッチャーだったが、プロ入りの誘いを断り母校指導者への道へ進む37巻 324話。サングラスがトレードマークの強面風呂に入る時もサングラスを掛けている。2巻 9話だが、まだ30代。遠投は100mを超え1巻 5話、一人で3年生相手に日が暮れるまでノックをしたり、バッティングピッチャーとして140km/h前後の球を200球近く投げる。常に厳格で冷酷だが、実力と気迫が備わっている者はきちんと認める。特定の選手を贔屓せず全員を大事に思っており、最後のチャンスで一軍に上がれなかった3年生に対しても感謝と気遣いの言葉をかける5巻 37話などもしており、教え子達からは慕われている。
甲子園出場を逃したことから秋大会までは指揮をとるとして辞任願を提出する23巻 198話が、三年生の引退試合でそれを伝えられた現役選手たちは御幸が提案した秋季大会優勝、春の選抜甲子園大会出場することで辞任を撤回させることを決心する27巻 232-233話。秋季東京大会優勝、神宮大会ベスト4で、選抜出場確実の結果をもって辞任は撤回された47巻 エピローグ1,2
国語教員でもあり、沢村が二年に進級すると沢村、降谷のクラスで授業を担当しているact2 7巻 59話。 
沢村からは「グラサン」2巻9話、4巻 25話「将軍」9巻 72話を経て「ボス」と呼ばれている13巻 108話以降
太田 一義(おおた かずよし)
声 - 竹内栄治 / 演 - 藤田慶輔
青道高校野球部部長。東京都出身。かなりの小心者で、目先のことにしか目が行かないため、試合では常に落ち着きがない。良くも悪くも常識人で、野球のこととなるととかく熱くなる高島や片岡に呆れることも。川上を非常に買っており、沢村の落ち着きのない投球を見ては川上を出すように監督に進言している。
高島 礼(たかしま れい)
声 - 内山夕実 / 演 - 遠藤沙季
青道高校野球部副部長で、学校理事長の娘。沢村に才能を見出しスカウトに訪れた人物。ロングヘアーでふくよかな胸囲と眼鏡が外見的特徴。マネージメント主体で実践的な指導を行なうことはないが、沢村の資質を見抜くなど野球に対する見識は確かで、ストーリー上は解説役となることも多い。
落合 博光(おちあい ひろみつ)
声 - 大川透 
青道高校野球部のコーチ。片岡監督が辞任の意思を表明したことから、次期監督としてコーチに就任。以前は、神奈川県の強豪校・紅海大相良のコーチを務めていた24巻 204話。「いいんですか、私色に染めても」というような表現をよく使う24巻 205話など。秋季大会優勝後は監督就任を拒否し新たな就職先を探していたが、学校側からコーチとして正式に契約したい意向を伝えられ、そのまま青道に残ることになる47巻 エピローグ1,2
森 昌平(もり しょうへい)
声 - 田尻浩章
青道高校学校長。
林 慎一(はやし しんいち)
声 - 松本忍
青道高校教頭。
吉川 春乃(よしかわ はるの)
声 - 遠藤ゆりか / 演 - 橘希
1年生(第1部)→2年生(第2部)。マネージャー。
藤原 貴子(ふじわら たかこ)
声 - 山口立花子 / 演 - 加島碧
3年生(第1部)→OG(第2部)。マネージャー。吊り目で腰まで伸ばした髪がトレードマーク。
梅本 幸子(うめもと さちこ)
声 - 花守ゆみり / 演 - 志藤彩那
2年生(第1部)→3年生(第2部)。マネージャー。黒髪を二つ結びにしている。秋季大会以降は記録員を務めている。
夏川 唯(なつかわ ゆい)
声 - 高橋花林 / 演 - 陽向あゆみ
2年生(第1部)→3年生(第2部)。マネージャー。ベリーショートで前髪が長め。

西東京地区

市大三高

読みは「いちだいさんこう」で、正式名称は「市川大学第三高等学校」。前回選抜ベスト8の西東京の強豪。

田原 利彦(たはら としひこ)
声 - 加藤亮夫
市大三高監督。「○○ボーイ」、「○○ハイスクール」など、英語交じりで話す。中学時代の御幸をスカウトしており、春の青道戦で御幸が入学しなかったことを惜しんでいた。また、丹波のこともスカウトしており、いずれは真中との二枚看板にするつもりだった。
天久 光聖(あまひさ こうせい)
声 - 木村良平
市大三高2年→3年。投手。右投げ右打ち。背番号1。真中からエースナンバーを引き継いだ男。田原監督からは「ジーニアス」と称される。強力なスライダーを決め球に、キレのあるカーブやフォーク、ストレートで押していくスタイル。
星田 守(ほしだ まもる)
声 - 田尻浩章
市大三高2年→3年。一塁手。左投げ左打ち。
真中 要(まなか かなめ)
声 - 鳥海浩輔
市大三高3年→OB。投手。右投げ右打ち。背番号1。高速スライダーがウイニングショットのエース。丹波とは家が近く幼馴染で、同じ中学だった。
大前 隆広(おおまえ たかひろ)
声 - 内山昂輝
市大三高3年→OB。三塁手。キャプテンで4番。右投げ右打ち。

稲城実業

読みは「いなしろじつぎょう」。毎年青道、市大三高と甲子園を争う、西東京の強豪校。去年の甲子園出場校。

国友 広重(くにとも ひろしげ)
声 - 仲野裕
稲城実業監督。常に仏頂面で目つきが鋭く、迫力がある。栃木の馬原高校をわずか5年で甲子園ベスト8にまで導いた。その実績を買われ、10年前に母校である稲城実業の監督に就任。春夏通算14回の甲子園出場実績を誇る。チームを甲子園に連れて行くために雇われた職業監督。
林田 正義(はやしだ まさよし)
声 - 羽多野渉→鈴木裕斗
稲城実業野球部部長。
成宮 鳴(なるみや めい)
声 - 梶裕貴 / 演 - 小西成弥
稲城実業2年→3年。投手。左翼手。左投げ左打ち。背番号1(2夏-)。打順は5番(2夏-)。
関東No.1サウスポーと目される稲実のエースピッチャー。MAX148km/hの速球と、スライダー、フォーク、チェンジアップを駆使した左右・緩急自在な投球スタイルが特徴。決め球のチェンジアップはスクリュー気味に緩急つけて落ちるが、球数が増えると甘めに浮いてしまうという弱点があるため、ここぞというとき以外には投げることはない。
福井 健斗(ふくい けんと)
声 - 寺島惇太→阿部敦
稲城実業2年→3年。新チーム主将。通称福ちゃん
夏もベンチ入りせず、新チームでもレギュラーにはなれていないが、チームで一番責任感が強く真面目で、最後までグラウンド整備をやるため監督や選手から満場一致で主将を任されたが、個性の強いチームメイトを陰から1人で纏め上げるのは難しいのが現状である。
神谷 カルロス 俊樹(かみや カルロス としき)
声 - KENN
稲城実業2年→3年。中堅手。右投げ右打ち。背番号8(2夏-)、打順は1番(2夏-)。
成宮に勧誘されたメンバーの一人。父親はブラジル人だが、日本生まれの日本育ち。トリッキーな打撃と走塁で相手を乱すリードオフマン。白河曰く走塁のトップスピードは倉持と同じくらい。
白河 勝之(しらかわ かつゆき)
声 - 保志総一朗
稲城実業2年→3年。遊撃手。右投げ右打ち。背番号6(2夏-)。打順は2番(2夏-)。
成宮に勧誘されたメンバーの一人。パワーはないがバント、エンドラン、カットなどなんでもできる功打者。
山岡 陸(やまおか りく)
声 - 川口翔
稲城実業2年→3年。一塁手。右投げ右打ち。背番号3(2夏-)打順は6番(2夏-)→4番(2秋)。
矢部 浩二(やべ こうじ)
声 - 羽多野渉
稲城実業2年→3年。三塁手。右投げ右打ち。背番号15(2夏)→5(2秋)。打順は6番(2秋)→3番(3春)。
多田野 樹(ただの いつき)
声 - 山谷祥生
稲城実業1年→2年。捕手。右投げ。背番号2(1秋-)。打順は6番。新チームの正捕手。
赤松 晋二(あかまつ しんじ)
声 - 代永翼
稲城実業1年。背番号20。南沢シニア出身。投手。
原田 雅功(はらだ まさとし)
声 - 前野智昭
稲城実業3年→OB。捕手。右投げ右打ち。背番号2(3夏)、打順は4番(3夏)。チームの元主将。愛称は「雅(さん)」。
広角に打ち分ける技術があり、長打力はもちろん右打ちもできる稲実の不動の4番。不用意な言動の多い成宮の静止役。口調はぶっきらぼうだが、考え方は慎重で、青道を冷静に評価している。ドラフトでは、2位指名を受け北海道日本ハムファイターズ入りを果たす。
井口 雄大(いぐち ゆうだい)
稲城実業3年→OB。投手。背番号 10(3夏)ほかのチームなら即エースになれるほどの実力がある。口グセは「シュッ」。

明川学園

読みは「あきかわ」学園。西東京(練馬区)。青道の四回戦の相手。もともと進学校のためあまり野球には力を入れておらず、かつては一回戦負けが当たり前だったが、留学生・楊の野球に対する熱意により変わりつつある新鋭校。左打者がスタメンの9人中7人と多い。

尾形 一成(おがた かずなり)
声 - 田尻浩章
明川学園監督。「てゆっか」が口癖。誰にでも丁寧な口調で話す。楊からは「日本の父」と慕われている。
楊 舜臣(よう しゅんしん / ヤン シュンチェン)
声 - 石川界人
明川学園2年→3年。投手。右投げ右打ち。背番号1。打順は5番。メガネが特徴。台湾からの語学留学生。その卓越した制球力から「精密機械」と呼ばれる。球速は130km/h台前半。変化球はあまり投げないがカーブとフォークが持ち球。チームメイトや監督からは、「舜」又は「舜臣」と呼ばれている。

薬師高校

読みは「やくし」高校。西東京の私立高校。チーム全員が相当バットを振り込んでおり、爆発力のある重量級打線で大量点を奪う攻撃型野球が持ち味。選手権大会西東京予選はベスト814巻、119話、秋季東京大会は準優勝46巻、411話、全国選抜野球大会ではベスト4act2 2巻、11話。選手権予選、秋季大会で負けた対戦相手はいずれも青道高校。

轟 雷蔵(とどろき らいぞう)
声 - 西凜太朗 / 演 - 萩野崇
薬師高校監督。雷市の父親。40歳まで社会人野球の現役選手だったが引退後会社を辞め無職に。その間、河原で子供達に野球を教えていた。昨年から野球部監督に就任し、翌年には長年打撃指導してきた1年生3人を加え、チームを西東京予選ではベスト8、全国選抜大会ではベスト4まで押し上げた。
無職の期間中に借金を抱えて妻には逃げられ、現在でも食事に肉を用意することすらままならない極貧状態にある。性格的には豪快の一語に尽き、「自分を甲子園に連れて行け」という型破りな就任挨拶をしている14巻、116話中の回想シーン。反面、「練習は厳しく真面目にするが試合は選手たちが楽しむもの、グラウンドの中では選手たちが自分で考えるべき」という野球観を持ち基本的にバントのサインを出さない攻撃的なスタイルをとるが、「バントなんざいつでもできる、そういう自信があるから打たせている」12巻、95話とバント練習を念入りに行い、選手自身の判断によるバントは認めている13巻、107話
本作の作者である寺嶋の過去の読みきり漫画「橋の下のバットマン」では実働2年で65勝を挙げた元プロ野球投手(しかし賭博容疑で球界永久追放)という設定になっている。
轟 雷市(とどろき らいち)
声 - 小野賢章 / 演 - 輝山立
三塁手。投手。右投げ左打ち。1年生→2年生。背番号20(1夏)→5(1秋-)。打順は4番。夏の青道戦では1番。
雷蔵の息子。プレイ中は奔放な性格の野生児だが、本来は他人とのコミュニケーションが極端に苦手なシャイな性格41巻、365話。バナナが好物でよく食べているが肉も好きと思わせる描写もある12巻 100話、バナナを食べながら「…肉……食いたい……」というモノローグ。「カハハハ」といった特徴的な笑い声を度々出す。貧乏が祟って小中とまともに野球ができなかったが、その間徹底的なイメージトレーニングによって超高校級の長打力を身につけた12巻 95話、雷蔵の取材記者への説明。その経歴から、野球に対する飢えは人一倍。雷蔵から与えられた「金のなる木」と書かれたとても重いバットを練習用に使っている11巻、89話
投手としては沢村のクセ球に似ているが、「スピードがある分沢村以上に厄介かもな―」と秋季東京大会決勝で対戦した青道の選手から評価されている43巻、379話
「橋の下のバットマン」では100mを11秒で走る脚力を評価されており、薬師入学前に真田からホームランを放つ場面は本作における真田の回想シーン41巻、360話と共通している(橋の下のバットマンでは真田の速球を校舎の裏まで飛ばしているが、本作では校舎の壁に弾丸ライナーで叩き込んでいる)。
三島 優太(みしま ゆうた)
声 - 鈴木達央 / 演 - 永田彬
一塁手。投手。捕手。三塁手。右投げ右打ち。1年生→2年生。背番号17(1夏)→3(1秋-)。打順は3番。夏の青道戦でも3番を任されていた。
薬師高校1年生クリーンナップの一人。幼少期、秋葉と同じ少年野球チームに所属していた。轟親子に「ミッシーマ」と呼ばれているが、本人は気に入っていない。雷蔵が目をつけた選手の一人で彼いわく「雷市の友達第1号」だが、雷市の力を見せつけられて以来、雷市をライバル視している。小さい頃、彼の親が雷蔵を通報しかけたことがある。持ち球はフォーク。秋葉とは幼稚園からの幼馴染。プレー時の擬音が「BOOM」などのアメコミ風の描き文字で表現されることが多い例えば、42巻、371話のピッチング動作時
秋葉 一真(あきば かずま)
声 - 金本涼輔 / 演 - 大曽根敬大
左翼手。捕手。投手。右投げ左打ち。1年生→2年生。背番号19(1夏)→2(1秋-)。打順は5番(1夏)→1番(1秋-)。夏の青道戦では2番を任されている。
薬師高校1年生クリーンナップの一人。投手、捕手、内野、外野のすべてのポジションを守ったことがあるオールラウンドプレイヤーで、雷蔵からの信頼も厚い。与えられた課題が難解なほど、燃えるタイプ。投手の時は、スリークウォーター気味のサイドスローでテンポ良く投げる。持ち球は縦のカーブ公式ガイドブック裏のスコア表より。
真田 俊平(さなだ しゅんぺい)
声 - 神谷浩史 / 演 - 上田堪大
投手。一塁手。右投げ右打ち。2年生→3年生。背番号18(2夏)→1(2秋-)。打順は6番(2夏)→5番(2秋-)。
薬師高校の実質的なエースで、インコース主体の強気のピッチングが持ち味だが、代償としてデッドボールも多い。春先に左足ふくらはぎを痛めており13巻 111話、長いイニングを投げられないため先発せずに勝負所からの継投で登場する。秋季大会以降は怪我が治ったかどうか作中では言及がないが、継投から登場するスタイルは変わらない。右打者の胸元をえぐるシュートと左打者のインコースに食い込むカットボール13巻 105話、秋の大会からはシンカー気味に沈むツーシーム40巻 365話。を武器とし、直球も御幸の推定では140kmは出ているとのこと。ライバルやチームメイトに刺激されたときに内心で「激アツ」と表現することが多い13巻、104話など
打者としては秋大会以後、薬師打線の中では雷市に次ぐ強打者と評価されている37巻 326話、雷蔵の見解および44巻 391話、沢村のベストボールを雷市に続いてヒットにされ、キャッチャーとしての御幸からの評価

仙泉学園

読みは「せんせん」学園。東京都八王子。西東京ベスト4。青道の夏の準決勝での対戦相手。ベスト8常連校で青道、市大に並ぶ名門校として最近名を上げてきているが、他校からお呼び