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ダッシュ!四駆郎/徳田ザウルス

共有

著者: 徳田ザウルス
巻数: 14巻

徳田ザウルスの新刊
ダッシュ!四駆郎の新刊

最新刊『ダッシュ!四駆郎 第14巻


ダッシュ!四駆郎』(ダッシュ!よんくろう)は、徳田ザウルスによる日本の漫画作品。またそれを原作にしたテレビアニメ。ミニ四駆を題材としている。また、ポスター及びチラシのみの連載として、『真ダッシュ!四駆郎』が存在する。

概要

『月刊コロコロコミック』(小学館)1987年12月号から1992年3月号まで連載されたが、作者が急病を煩ったため、この号を以って本誌連載は中断。回復後、完結編が『別冊コロコロコミック』に掲載された。1991年5月号からはタイトルに2が付く。単行本はてんとう虫コミックスより発刊、全14巻。

少年漫画史上初のミニ四駆を専門題材とした本格ストーリーを持つ漫画。

アニメは1989年10月3日より1990年3月27日までテレビ東京系全国ネットで全25話を放映。製作はテレビ東京及びアウベック/スタッフ21。

現在においてもミニ四駆ジャンルの草分け的存在として語り継がれている。現在「第一次ミニ四駆ブーム」と呼ばれているミニ四駆流行の火付け役となった中心的作品。後年の同種の作品としては「第二次ミニ四駆ブーム」の中心的作品となったこしたてつひろの「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」などがある。

ちなみに、「第一次ミニ四駆ブーム」にてその牽引役となった漫画作品は、他におちよしひこの「GO!GO!ミニ四ファイター」や、樫本学ヴの「爆走! ダッシュクラブ」、こしたてつひろの「燃えろ!アバンテ兄弟」、たなかてつおの「ミニ四トップ」などが挙げられる。

アニメ版は東急エージェンシーの企画でスタート。ところが『月刊コロコロコミック』や田宮模型は続行の意向を持っていたものの東急エージェンシーの都合で半年で終了。アニメ終了と共に玩具や模型の問屋が「ああミニ四駆はもう人気がないんだ」と判断してミニ四駆の発注を縮小。小売店でもミニ四駆が棚に並ばなくなった。さらにSDガンダムに子供の関心が向かったために第一次ミニ四駆ブームは終了した畠山けんじ・久保雅一 『ポケモン・ストーリー』 日経BP社、2000年。しかしタミヤと『コロコロ』は根強く展開を続け、1990年7月にはテレビスペシャル版「ダッシュ軍団VSホライゾン軍団」が放送された。

この作品の後、数年を経て「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」で再びミニ四駆の大ブームが起きる事となる。

TIPS

  • この作品の連載当初はまだ「ミニ四駆」の概念がまだ曖昧であった。現在では、「ミニ四駆」は田宮模型の登録商標であり、同社以外より発売された品やオリジナルで個人開発した品は「ミニ四駆」ではありえない。しかし当時はそうした製品も一部で「ミニ四駆」と同様の扱いを受けていたため、本来なら「ミニ四駆」ではないハズのものも「ミニ四駆」として扱われている場合がある。ミニ四駆が田宮模型の登録商標として認識され、その概念が確立されるのは、当作連載後期あたりになる。
  • 当作には現実のミニ四駆にはありえない描写や表現が頻発する。主人公たちの扱うダッシュ軍団の標準シャーシがその代表格。現実のミニ四駆ではシャーシの素材は通常のプラスチックなのだが、ダッシュ軍団のシャーシ素材は皇の独自開発品であるため軽量の炭素繊維強化プラスチックが使われている。この他にもボールデフを搭載したマシンや「スーパーVシステム」なる自動変速装置搭載のマシンなども登場した。これらの技術は技術としては実在するものも多いため、作品に一定のリアリティを与える事には成功している。ちなみに田宮模型の主催する実際のミニ四駆の一般公式大会では、田宮模型発売ではない独自のミニ四駆本体やシャーシ、パーツ等を搭載したマシンの参加は認められていない。
  • この作品の特徴としてコース壁面の存在しないオフロード系の野外レースでは真っ直ぐにしか走れないミニ四駆の方向転換を目的としたアイテムであるガイドスティックが多用される。これはホッケーのスティックに近い形状を持つ棒で、打撃面にあたる部分をミニ四駆に当てる事で方向転換をしていた。だが、実際のレーサーミニ四駆の速度は子供の足では追いつけないほどのスピードを持っていたため、前述のようなガイドスティックでのミニ四駆の操作は不可能に近い。

あらすじ

ミニ四駆選手権編

幼き少年の日。少年・四駆郎の前からレーサーの父・源駆郎が究極のレースに出走するため旅立った。別れを拒む息子に、父は一台のミニ四駆を託す。いつか息子が自らのことを解ってくれる日を信じて。

父の旅立ちから数年の後、四駆郎はわんぱくな小学生に成長していた。地元で開催されたミニ四駆レースに出走した四駆郎は、あるトラブルに巻き込まれ、同じレース出走者であるタンクローという少年の怒りを買う。そこに皇と名乗る男が仲裁に入った。皇はレースによって決着をつけることを提案。四駆郎は見事にレースに勝ち、タンクローと仲直りする。

後日、皇は自らの住むクルーザーに四駆郎たちを招待。そこで四駆郎の持つマシンが自らの作ったものである事を明かす。と、同時に四駆郎たちに自分の妹である輪子と大きな屋敷に住む進駆郎、パンクローに引き合わせる。皇はこの5人でチームを作り、本格的なミニ四駆のチーム全国大会とその制覇を目指す心づもりだったのだ。

紆余曲折を経てチームは結成。皇の手によるニューマシンを手にして四駆郎たちは「ダッシュ軍団(ダッシュ・ウォリアーズ)」のチーム名で大会に挑む事になる。しかし戦いの中、ダッシュ軍団は自分たちのルーツとなる幻のマシン「地平線(ホライゾン)」の存在を知らされ、その後継を巡る争いに巻き込まれる事となる。

伝説のマシン・ホライゾン。そして、ホライゾンの後継を狙う者たちと、一方でホライゾンの流れを組む者を倒そうと狙う者達。それら全てを巻き込みながら、物語はホライゾンの謎と、そのマシン製作者である四駆郎の父・源駆郎の消息の謎をはらんで盛り上がっていく。果たして四駆郎は父との再会を果たす事ができるのだろうか?

黒い風編

(単行本12巻以降。タイトルに2が付く部分)

ミニ四駆選手権終了を期にダッシュ軍団は解散する。四駆郎は燃えるものを失い、ただ日々を過ごしていた。

ある時、黒い風(ブラックミストラル)と呼ばれる謎のレーサーが現れる。四磨、大道、三皇帝ら、選手権で戦ったライバルが悉く敗退していく。鬼堂院も例外ではなかった。

四駆郎の家を訪れた鬼堂院は、桃太郎が黒い風から挑戦を受けていることを知り、四駆郎、源太と共に桃太郎を訪ねる。そこで四駆郎達はフロントミッドシップマシン・ソリチュードを持つ砂布欽二郎と出会う。

砂布欽二郎とは?そして、黒い風の目的とは?

登場人物

ダッシュ軍団

日ノ丸四駆郎(ひのまる よんくろう) (声優:野沢雅子)
ミニ四駆好きの熱血少年でどんなピンチも持ち前のガッツと奇策(テクニック)で切り抜ける。幼い日に父から託されたマシン「ブーメランJr.」を自らの命と同等の宝物としており、この「ブーメラン」のシャーシは後に四駆郎のメインマシンとなる「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)」へとそのまま受け継がれている。これは後に四駆郎がよりパワーのある別シャーシ車「ダッシュ01号・超皇帝(スーパーエンペラー)」のプレイヤーとなっても変わる事はなく、己にとって大事なレースには「皇帝」を使う程であった。ブーメランJr.をジェットブーメランに改造したり、大破した皇帝を修理したりと、ある程度の修理や改造の技術を持っている。
選手権終了後、ダッシュ軍団が解散したことでやる気を失っていたが、黒い風とのレースで復活。地獄キャラバンに新生ダッシュ軍団として参加する。
使用マシン
  • ブーメランJr.(特製シャーシ使用)
  • ジェットブーメラン(対ゲリラ戦用改造版)
  • 皇帝(エンペラー)
  • 超皇帝(スーパーエンペラー)
  • 大帝(グレートエンペラー)
  • 自由の皇帝(リバティ・エンペラー)
  • 大地皇帝(ジオ・エンペラー)
  • F(フォーミュラ)ホライゾン(特別編1回のみ)
戸田弾九郎/タンクロー(とだ だんくろう) (声優:玄田哲章)
四駆郎が地元レース会場で出会った少年で、「ミニ四駆の神童」を名乗る。ユニット式のギアボックスやマシンを前に後ろ向きに走れる様に改造するなど高い技術を持っている。アニメでは戸田弾駆郎となっている。肥えたガタイを持ち、使うマシンも体型と同じくパワータイプのものが多くメインマシンとなる「ダッシュ2号・太陽(バーニング・サン)」も同様のタイプ。巻き込まれたトラブルで自らのワイルドミニ四駆(モンスタービートルJr.)を失い、それを四駆郎のせいと思い対決。負けはしたものの、再びマシンを失いそうになった際、四駆郎が自らの命をも顧みずにタンクローのマシンをかばった事によって感極まり友となる。四駆郎以上に熱血漢で時に無謀な行動に出ることもある。愛車「太陽」はその後、チーム桃太郎侍のフロントミッドシップマシンとの遭遇に対して四駆郎の力となるため、相手チームより技術交流を果たしたタンクロー自身の手により「太陽/Ver.2-FM(バーニングサン・バージョン2フロントミッドシップ)」とも呼ぶべき「ダッシュ02号・新太陽(ネオ・バーニングサン)」として生まれ変わる事になる。
「黒い風編」では、四駆郎達の危機に駆けつける。
使用マシン
  • ホットショットJr.
  • 太陽(バーニングサン)
  • 新太陽(ネオバーニングサン/バーニングサン・フロントミッドシップバージョン)
  • 恐竜(ワイルドザウルス)
  • 超太陽(ブレイジングサン)
南進駆郎(みなみ しんくろう) (声優:関俊彦)
海岸沿いの屋敷に住む金持ちの少年。ミニ四駆界の頂点に立つ事を望んで一人孤独の道を歩もうとするが、四駆郎との戦いと交流の中で友情に目覚め、ダッシュ軍団に参加する。メインマシンはトップスピード重視の「ダッシュ3号・流星(シューティング・スター)」。パンクローとは唯一無二の親友で、勝負の場に彼がいないと心配で調子を崩すほど。進駆郎が生まれてまもなく両親が離婚し、母と姉と3人で暮らしていたが、再婚した父の会社の跡継ぎとするため南家に引き取られることとなった。その後、姉のレーシングチームを巡って額に十字の傷を負った。傷は手術で消えたが、心が燃えるとき南十字星のように現れるらしい。未完の必殺技として「サザンクロスエクスプレス」がある。改造の技術も高く、スタビライザー・ポールをマチ針から即興で発明したりした。「カウンターギアを入れてシャフト回転に伴う車体の捻れを相殺する」など、複雑な改造もこなす。
「黒い風編」では、四駆郎達の危機に駆けつける。
使用マシン
  • ファルコンJr.カスタム(6V改造車)
  • 流星(シューティング・スター)
  • スーパー・シューティング・スター
地味頁二/パンクロー(じみ こうじ) (声優:津久井教生)
進駆郎の幼馴染み。常にパンクメイクでギターを持っている。本名である地味頁二はバンドレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジをもじったものと思われる。素の状態ではガリ勉的風貌の気弱で軟弱ないじめられっ子。メイクの無い状態では、いじめられても何も言い返したり抵抗したりする事ができない。が、メイクをした瞬間に人格が強気なロッカー気質に変わる。マシンの早組みが得意であり、進駆郎のペースメーカー役。メインマシンは加速力重視の「ダッシュ4号・弾丸(キャノン・ボール)」で、スタートダッシュの速さは他の追随を許さない。また、電流を溜めて一気にモーターに放電する「コンデンサー回路」を内蔵しているが、使用は一回きりであり、しかも使用後はマシンそのものが大爆発を起こすという、相討ち覚悟の「諸刃の剣」のため、使うには相当の覚悟が必要。全国大会2回戦・忍者ウォリアーズ戦では、分身するマシンを走行音で見破った。パンク状態では地元の暴走族にも顔が利き、族メンバーで結成したパンクバンドの名ギタリストとしても知られる。
「黒い風編」では、四駆郎達の危機に駆けつける。
使用マシン
  • スーパードラゴンJr.
  • 弾丸(キャノン・ボール)(『コロコロコミック』連載初出時のキャノン・ボールと後のキャノン・ボールでは形状が異なる)
  • キャノンボール・ウェイル
皇輪子(すめらぎ りんこ) (声優:佐久間レイ)
ダッシュ軍団監督、皇快男児の妹。ダッシュ軍団の紅一点。強気で聡明。チーム内部を調整するダッシュ軍団の緩衝材役。メインマシンとして、直進性重視ながら、機体後方上面にファンを装備しダウンフォースを味方につける転倒事故不可能マシン「ダッシュ5号・舞伎(ダンシング・ドール)」を駆る。当初はツインテールやお団子ヘアなど少女的な髪型が多かったが、レース中に女であることを理由に罵倒され、カッターで髪の毛を切り落とそうとして以来、ストレートのロングヘアにすることが多くなった。
「黒い風編」では、四駆郎達の危機に駆けつける。
使用マシン
  • ホーネットJr.
  • 舞伎(ダンシング・ドール)実際に発売されたミニ四駆では、「舞妓」ではなく「D.D.(ダンシング・ドール)」の略称であった。(前項の弾丸同様、『コロコロコミック』連載初出時のダンシング・ドールと後のダンシング・ドールは形状が異なる。単行本では1コマのみ(2巻63ページ)、初期型のままで描かれている)
  • デイム・ザ・ダンシング・ドール
皇快男児(すめらぎ かいだんじ) (声優:中尾隆聖)
輪子の兄。ダッシュ軍団監督であり、全ダッシュ系列車の生みの親。源駆郎のナビゲーターとして地獄ラリーに参加しており、顔の傷はラリーの最中に負った傷跡である。
ワンクロー
神社で進駆郎が密かに飼っていた犬。四駆郎と進駆郎の勝負の頃から皇の船で飼われることになり、以後ダッシュ軍団のマスコット的存在になる。
源太
四駆郎がなくした皇帝を拾い、それを取り戻そうとする四駆郎の舞伎(輪子から借用)と勝負する。四駆郎に敗れ、それをきっかけに四駆郎を「兄貴」と呼び慕うようになる。近所に売れない漫画家が住んでおり、その漫画家がデザインしたワイルドミニ四駆のイラストを皇の元に持ち込んだ。そのイラストを元に設計されたのが恐竜であり、いつの間にかそれを自分の愛車として使用するようになっていた。
ミニ四駆選手権全国大会からダッシュ軍団の補欠として登録。ムサシとともに、ダッシュ軍団をサポートした。ダッシュ軍団解散時にタンクローの新太陽と恐竜を交換、新生ダッシュ軍団の一員として地獄キャラバンにも参加した。
使用マシン
  • 皇帝(四駆郎がなくした時)
  • 皇帝(源太手作り)
  • 恐竜(ワイルドザウルス)
  • 新太陽(ネオバーニングサン)
  • コマンドザウルス
ムサシ
源太の町の高級料理店・白鯨亭の店長の息子。本来オフロードマシンであるミニ四駆に誇りを持っていて、ワイルドミニ四駆・白鯨を使用する。四駆郎とはミニ四駆対ワイルドミニ四駆で勝負し敗れるが、以後交流を深める。ミニ四駆選手権全国大会からダッシュ軍団の補欠として登録。全国大会準決勝では、四駆郎以外のマシンが整備不良で出場できない事情の為、超皇帝を借りて出場した。
使用マシン
  • 白鯨(モービーディック)

チームU、U2

博(ポー)
「チームU」の監督。超人的な身体能力と気功法を有する。源駆郎、皇快男児とは旧知の仲。
鬼道院陣(きどういん じん) (声優:中村秀利)
「チームU」のリーダーで、小輪寺超絶房の房主。ダッシュ軍団以前に皇が作ったチームに参加しており、原始皇帝はその際に使用したマシン。輪子曰く「鬼」。強靭な肉体を求め老師博(ポー)に弟子入りし、超人の如き身体能力を有する。地区予選決勝以後は、ダッシュ軍団の協力者となる。修行の為、全国を旅していた事がありその折、ニセ鬼道院事件で桃太郎と知り合う。
黒い風に敗れ、己の未熟を悟り修行に入るが、四駆郎・桃太郎・源太vs黒い風での黒い風の手口に怒り、プロトエンペラーZXを駆り、新生ダッシュ軍団参加を決める。
使用マシン
  • 原始皇帝(ダッシュX-1 プロトエンペラー)
  • 原始大帝(プロトエンペラーZX)
  • プロトエンペラーコアタンク
加藤隼(かとう じゅん) (声優:森川智之)
「チームU」のメンバーで、小輪寺眼力房の房主。
使用マシン
  • ブラックファイター
安藤礼(あんどう れい)
「チームU」のメンバーで、小輪寺怪力房の房主。
使用マシン
  • ブラックボンバー
日向葵(ひゅうが あおい) (声優:高山みなみ)
「チームU」のメンバーで、小輪寺俊足房の房主。通称「ひまわり」。いつもは前髪で顔を隠しているが、進駆郎との戦いで女と発覚。
女性チームを率いて地獄キャラバンにも参加している。
使用マシン
  • ブラックチョッパー
神崎操(かんざき そう) (声優:三木眞一郎)
「チームU」のメンバーで、小輪寺平行房の房主。小輪寺で四駆郎と勝負した際に敗れている。鬼道院の修行の旅に同行していた事もある。
使用マシン
  • ブラックアタッカー
鬼道院姫子(きどういん ひめこ) (声優:小野寺啓子)
「U2」リーダー。メンバーからは「姫様」と呼ばれる。陣の妹。チームUのレギュラーを降り、富士山らチームU補欠と組んでU2を結成。
使用マシン
  • クルーセイダー(アバンテJr.のカスタム仕様)
富士山(ふじやま)
「U2」メンバー。
使用マシン
  • クルーセイダー(アバンテJr.のカスタム仕様)

チーム桃太郎侍

木尾桃太郎(きび ももたろう)
岡山県代表「チーム桃太郎侍」のリーダー。シャーシの前部にモーターを置いたフロントミッドシップマシン・クリムゾンGを使用する。ニセ鬼堂院事件で本物の鬼堂院とも親交がある。
新生ダッシュ軍団として地獄キャラバンに参加するが、黒い風との敗戦や、砂布の登場によって徐々にかませ犬度が増している感じは否めない。
使用マシン
  • クリムゾンG(グローリー)
犬神闘太(いぬがみ とうた)
岡山県代表「チーム桃太郎侍」のメンバー。元々は平野地区のレーサーをまとめ、地区代表を目指していたが、代表をかけたレースで桃太郎に負けた際にチームに誘われ、以後チーム桃太郎侍に参加した。
使用マシン
  • クリムゾンT
奥山喜次郎(おくやま きじろう)
岡山県代表「チーム桃太郎侍」のメンバー。元々は山間地区のレーサーをまとめ、地区代表を目指していたが、代表をかけたレースで桃太郎に負けた際にチームに誘われ、以後チーム桃太郎侍に参加した。全国大会で桃太郎のマシンのギヤーが欠けた際に、自らのマシンを壊し、勝負を桃太郎に託した。
使用マシン
  • クリムゾンE
猿渡赤彦(さるわたり あかひこ)
岡山県代表「チーム桃太郎侍」のメンバー。元々は木尾村のレーサーをまとめ、地区代表を目指していたが、代表をかけたレースで桃太郎に負けた際にチームに誘われ、以後チーム桃太郎侍に参加した。
使用マシン
  • クリムゾンA
木尾走一郎(きび そういちろう)
岡山県代表「チーム桃太郎侍」の監督。桃太郎の祖父。日ノ丸源駆郎が書いた図面を基にクリムゾンシリーズを作った。

ヘルス・キッズ

アゴ山(声優:上田敏也)
ミニ四駆チーム「ヘルス・キッズ」監督で代表者。四駆郎曰く、アゴゴリラ。
大道将志(だいどう まさし) (声優:鈴木清信)
「ヘルス・キッズ」のキャプテンでエース。チームメイトの2倍はあろうかという巨漢で、フェアプレーを好む。
チームを率いて地獄キャラバンにも参加している。
斉藤(声優:堀本等)
「ヘルス・キッズ」のメンバー。ダッシュ軍団との2回戦第1レースに出場。
藤田(声優:松尾貴司)
「ヘルス・キッズ」のメンバー。ダッシュ軍団との2回戦第1レースに出場。
山森一騎(声優:安部敦)
「ヘルス・キッズ」のメンバー。ダッシュ軍団との2回戦第2レースに大道と共に出場。
杉田(声優:稲葉光則)
「ヘルス・キッズ」のメンバー。ダッシュ軍団との2回戦第3レースに大道と共に出場。
ヒロシ
「ヘルス・キッズ」の補欠、選手権には他の補欠と共にチーム「デスパレード」として出場。四駆郎と勝負することで参加を果たしたが、1回戦でヘルス・キッズに敗れた。

その他のミニ四駆選手権参加者

諸星太一(もろぼし たいち)
5つ子で構成されたチーム「諸星ブラザース」のメンバー。ダッシュ軍団とは別地区で予選に参加、全国大会ベスト8にも残っている。ダッシュ軍団の噂を聞き、実力を確かめるためにRCで勝負を挑むが、四駆郎の機転により敗れ去る。
マイク
「ジェット団」のメンバー。地味だが地区予選準決勝に出場する実力がある。準決勝では鬼堂院率いるUに敗れる。
使用マシン
  • ビッグウィッグ
吉本四磨(よしもと よんま)
西大阪代表「チームヨシモト」のリーダー。関西では有名な「ポップ吉本」。四駆郎とは全国大会前にウルセーナの一件で死闘を繰り広げている。チューニングの神様と呼ばれ、全国大会準々決勝では特色のあるステージに的確な改造を施したマシンでダッシュ軍団を苦しめた。
男鹿八郎(おが はちろう)
秋田県代表「チームファントム」のリーダー。優勝候補として名前が挙げられたが、結局ストーリーに絡むことはなかった。
翔矢恵子(しょうや けいこ)
東東京代表「ヘビーメタル軍団(ウォリアーズ)」のリーダー。優勝候補として名前が挙げられたが、ダッシュ軍団との準決勝には補欠の三皇帝のみが出場した。
閻魔地獄丸(えんま じごくまる)
三重県代表「忍者ウォリアーズ」のリーダー。ダッシュ軍団以前に皇が作ったチームに参加しており、影皇帝を使用する。チームが解散した後は三重県で忍術を学んでいた。忍術を生かした戦法で前半戦ダッシュ軍団を追い詰めるも後半戦で四駆郎との勝負にバンパー半分の差で敗北する。試合終了後、四駆郎に三皇帝がミニ四駆全国大会に参加している事を伝えた。
使用マシン
  • 影皇帝(ダッシュX-5 シャドーエンペラー)
聖響子(ひじり きょうこ)
東東京代表「ヘビーメタル軍団(ウォリアーズ)」の補欠で、真のリーダー。ダッシュ軍団以前に皇が作ったチームに参加しており、神聖皇帝を使用する。三皇帝の1人。マシン性能と戦い方で四駆郎を圧倒するも自らの戦い方を取り戻した四駆郎の奇策の前に敗北する。
使用マシン
  • 神聖皇帝(ゴッドエンペラー)
風神皇帝
東東京代表「ヘビーメタル軍団(ウォリアーズ)」の補欠で、三皇帝。ダッシュ軍団以前に皇が作ったチームに参加しており、風神皇帝を使用する。
使用マシン
  • 風神皇帝(ハリケーンエンペラー)
魔道皇帝
東東京代表「ヘビーメタル軍団(ウォリアーズ)」の補欠で、三皇帝。ダッシュ軍団以前に皇が作ったチームに参加しており、魔道皇帝を使用する。
使用マシン
  • 魔道皇帝(デビルエンペラー)

黒い風編

砂布欽二郎(さぶ きんじろう)
クリムゾンとは別系統のフロントミッドシップマシン・ソリチュードを使用する謎の少年。ソリチュードはクリムゾン・Gと同様に源駆郎が残したフロントミッドシップマシンの図面を元にして作られた。鬼堂院曰く「もしチームを組んで全国大会に参加していれば、優勝は確実といわれた男」。風貌と名前はムーミンのスナフキンをモチーフにしている。作中では欽二郎だが、単行本の登場人物紹介欄には欽次郎と書かれている。後に黒服の男の力を借り、フロントミッドシップマシンの図面の黒く塗り潰された部分を解明し、エアロソリチュードを完成させる。この黒く塗り潰された部分は、作者が書いた後付け設定によると「オイル噴射駆動と同じ原理の物」と説明されていたが、劇中ではオイル噴射駆動と違い駆動力が低下する事は無かった。
使用マシン
  • ソリチュード
  • エアロソリチュード
烈風(れっぷう)
黒い風のリーダー。2輪駆動の黒い風を使用する。四駆郎との勝負に負けた後は黒い風から事実上追放されるが、後に四駆郎と共闘することに。
使用マシン
  • 黒い風(ブラックミストラル)
  • 黒い風(名称は同じだが、性能・形状が異なる)
島袋(しまぶくろ)
地元沖縄のチームのキャプテン。沖縄空手流ヌンチャクスティックとサブマリンミニ四駆を使用する。烈風が四駆郎に敗れた後は黒い風のリーダーとなる。
使用マシン
  • (名称不明サブマリンミニ四駆)
  • 黒い風
長老
黒い風の長老。元地獄ラリーの参加者で、おろちヶ島の地下で源駆郎の車とデッドヒートの末、事故に遭い大怪我を負った。源駆郎の設計図から黒い風を作った。

その他

日の丸源駆郎(ひのまる げんくろう) (声優:仲村秀生)
四駆郎の父。ラリードライバーで、地平線の持ち主。また、皇快男児から贈られたスーパーエンペラーを改造し、グレートエンペラーを作成した。地獄ラリーの最中、行方不明となっている。また、南米アマゾンでは、嵐の日、湖の水を割り少女を助けたとして神と呼ばれている。六尺褌を愛用。褌をロープ代わりにして危機から脱したこともある。
地平線に赤外線リモコンでの操縦(加減速、操舵)機能を搭載するなど、非常に高い技術力を持っている。なお、地平線の名前とカーナンバーは源駆郎が名づけたのではなく、皇が勝手に呼んでいるだけであることが作中で語られている。
地獄ラリーの最中、おろちヶ島の地下でデッドヒートの末、事故に遭い記憶喪失になった。その後はおろちヶ島の地下でひっそりと過ごしていた。
使用マシン
  • メルセデス・ベンツ Gクラス(実車、地獄ラリー参戦当初)
  • 地平線(ホライゾン)
  • スーパーエンペラー(グレートエンペラー改造前)
  • グレートエンペラー(スーパーエンペラー改造後)
  • 遥かなる地平線(ホライゾン・バウンドレス)
ジャッキー坂田
ダッシュ軍団のもとに地平線を届けに来た人物。地平線を届けることで、源駆郎の無事を伝えることが目的であったが、その地平線を赤外線リモコンによる操縦機能を知らない四駆郎がレースに持ち込んだために、ダッシュ軍団は思わぬ苦戦を強いられることになる。ひげ面にボサボサの長髪と容姿が源駆郎にそっくりなため、四駆郎は父が地平線を届けてくれたと勘違いしていた。
バア(声優:片岡富枝)
四駆郎の祖母。アニメでは応援でチアリーダーを務めたこともあった。
前戸(声優:山口勝平)
ミニ四駆レースの解説を担当する。タミヤの宣伝部所属(当時)の通称「前ちゃん」こと前田靖幸氏をモデルにしており、本人と同じ位置にほくろがあるが、眼鏡ではなくサングラスをかけている。
宮田会長
日本ミニ四駆協会会長で、選手権全国大会で試走式をした。ミニ四駆協会会長でありながら、「スイッチはどこかね?」という発言をする人物。
河合アナ(声優:西原久美子)
ミニ四駆選手権の実況を担当するアナウンサー。
安西
南家の執事。
風子
進駆郎の実姉。両親の離婚後、進駆郎が南家に引き取られるまで母と3人で暮らしていた。サザンクロスカントリーに参加するチームに所属している。
船長
源太が住んでいる下町の川に停泊する船、かていさあく丸の船長。海賊と戦ったり、船の墓場から脱出したりと武勇伝を語るようだが、真偽は定かではない。
地獄キャラバンの開催地「おろちヶ島」まで新生ダッシュ軍団を連れて行った。
ゴキブリじじい
機関区跡地をねぐらとしているヨッパライ。元機関士で、今や使われなくなったC62を宝物として整備している。
後にスクラップ屋を始める。
アイルトン・ウルセーナ
F1ドライバー。イタリアGPでの事故以来不調続きだったが、四駆郎と四磨の死闘を見てF1スピリットを思い出す。モデルは勿論、当時のF1ブームを巻き起こした張本人であるアイルトン・セナ。
一平
ダッシュ軍団が合宿で利用した、とある温泉街の温泉旅館の息子。沼の神様を釣り上げることを目論む。
シド(声優:山口勝平)
南米アマゾンに住む少年。神から授かったと言う、地平線に似たマシンを持つ。
ココ
南米アマゾンに住む少女。神から授かったと言う、地平線に似たマシンを持つ。
タンクローの担ぎ込まれた病院に入院していた少年。無線のコールサインは「四駆郎」。手術の日に行われた一番星らとのレースには、本家の四駆郎が聡のシャーシと舞伎のボディで出場した。
一番星
聡の無線仲間のトラック運転手。
C・T
源駆郎のラリー仲間。ミニ四駆仲間でもある。
アナスタシア
C・Tの幼馴染みで、修道女。魔女の疑いをかけられている。
アイルトン・ゼナ
ブラジルのRC・F1レーサー。貧乏で、弟2人と妹1人がいる。
ホセ・アレハンドロ
ブラジルのRC・F1チャンピオン。ゼナを買収しようとした。
徳田ザウルス(声優:徳田ザウルス)
下町に住んでいる売れない漫画家で、頭に鉢植えの花の風貌。この作品の原作者である徳田ザウルス本人であることは言うまでもない。源太とは顔馴染み。ザウルスのスケッチを元に皇は「ワイルドザウルス」を製作した。

アニメ版

スタッフ

  • 原作:徳田ザウルス
  • プロデューサー:倉林伸介(テレビ東京)、小原麻美(東急エージェンシー)、安達英男(スタッフ21)、菅野てつ勇(スタッフ21)
  • アニメーションプロデューサー:谷田部雄次(アウベック)
  • 制作担当:石坂透(アウベック)
  • シリーズ構成:山田隆司
  • 脚本:山田隆司、中弘子、高山鬼一、丸尾みほ
  • 総監督:笹川ひろし
  • 監督:難波日登志
  • 絵コンテ/演出:笹川ひろし、武藤裕治、小華和ためお、坂田純一、秦泉寺博、吉田俊司、山口祐司、うえだしげる、則座誠、大町繁ほか
  • キャラクターデザイン/総作画監督:鈴木大司
  • 作画監督:鈴木大司、石丸賢一、小泉謙三、東海林真一、清積紀文ほか
  • 美術監督:新井寅雄
  • 撮影監督:松沢宏明(トランス・アーツ)
  • 音楽:宮原恵太
  • 音響監督:岩浪美和
  • 音響プロデューサー:中野徹
  • キャスティング協力:81プロデュース
  • アニメーション制作:アウベック
  • 企画/製作協力:東急エージェンシー
  • 製作:テレビ東京、スタッフ21

放送ネット局

  • テレビ東京、テレビ北海道、テレビせとうち、テレビ大阪、テレビ愛知、仙台放送、テレビ新広島、福岡放送、静岡放送

主題歌

  • オープニング:『BE TOP』
    • 作詞:平出よしかつ
    • 作曲:池毅
    • 編曲:吉田明彦
    • 歌:北原拓
  • エンディング:『果てしなき挑戦(チャレンジ)』
    • 作詞:平出よしかつ
    • 作曲:池毅
    • 編曲:吉田明彦
    • 歌:北原拓

脚注