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ダブル・フェイス/細野不二彦

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著者: 細野不二彦
巻数: 24巻

細野不二彦の新刊
ダブル・フェイスの新刊

最新刊『ダブル・フェイス 24


出版社: 小学館
シリーズ: ビッグコミックスビッグ


twitterでのコメント (関係ないのに引っかかることもあります...)

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sasataku0128 細野不二彦「ダブル・フェイス」最終巻、読了。いやー・・・こうきたか、という感じだった。まぁ、これもハッピーエンドではあるんだろうな、ある種の・・・。 #manga

ダブル・フェイスの既刊

名前発売年月
ダブル・フェイス 19 2009-10
ダブル・フェイス 21 2010-04
ダブル・フェイス 22 2010-07
ダブル・フェイス 23 2011-01
ダブル・フェイス 24 2011-05

ダブル・フェイスとは、

  • 洋服の素材の種類。
  • 細野不二彦が作者の漫画。後述。

ダブル・フェイス』は細野不二彦の漫画。2003年より『ビッグコミック』(小学館)にて連載されている。2010年7月現在単行本は第22巻まで発行されており、累計発行部数は100万部を突破した。

概要

裏社会に絶対的権力を持ち、表社会ではその身分を隠し金融会社の平社員として働く春居筆美=Dr.WHOOがさまざまなトリックを駆使し、善良な市民を救い悪人を懲らしめる、現代社会をテーマに描いた作品。

また、奇術をテーマにしているのもこの作品の特徴の一つである。Dr.WHOOはプロマジシャンでもあり、時として人を懲らしめるトリックに奇術的手法が用いられる等、要所要所で奇術に関する説明が織り込まれている。

あらすじ

街角の小さな街金融、月影ファイナンスに勤める春居筆美は、気弱で押しも弱く今日も取引相手にすら馬鹿にされるダメな営業平社員。手品好きがこうじて職場で下手な手品を披露しては上司には小突かれ、同僚にはからかわれ、挙句に新入女子社員には同情され…どうやら貧乏の子沢山で生活にも汲々としているらしい。

しかし、彼にはもう一つの顏があった。悪党にだまされ、苦しめられている弱者を救うため、得意の魔術を駆使し悪党に制裁を加える月影ファイナンス影のオーナーである魔術師、Dr.WHOOという名の、もう一つの顏が。

登場人物

Dr.WHOO(ドクター・フー)
この物語の主人公。善良な人が悪人等から受けた不利益を"不良債権"と呼び、法や司法では裁けない債権を回収すること、つまり加害者に仕置きをする活動を行っている。不利益に金銭的トラブルが含まれる場合、加害者から被害相当の金額を取り戻し被害者に還元することもある。それらの場合も含め、Dr.WHOOの主な仕置き方法は加害者に自業自得な恐ろしい幻=イリュージョンを見せることである。この幻はマジック的手法によって実現し、実際には起こりえないことを加害者に現実に起きていると思い込ませることができる。加害者にとって幻の中で起きたことは自身の罪から生じた帰結であり、その恐怖体験はトラウマとなり同じ罪を二度と犯すことができなくなる。
それ以外にも、現実的に起こりえないことをマジック的に実現する手法に長けており、自身の所属していた組織・黒淵機関ではかつて魔術師というコードネームで呼ばれていた。現在でも裏社会において黒淵機関の名とともにDr.WHOOは恐れられている。また、インターネット上では正義の味方としてDr.WHOOを呼ぶ方法が都市伝説的に流れている。
Dr.WHOOはこれらイリュージョンを実現させるための高度技術(錠開け、ツボの刺激を利用した対人用の催眠術、変装など)を数多く持っている。また、プロマジシャンとしての技術も持ち合わせており、実際にステージでマジックを演じることもある。
春居筆美(はるい ふでみ)
この物語の主人公。月影ファイナンスの営業平社員。背中まである長い髪をまとめ眼鏡をかけており、人のよさもあっていつも取り立てにしくじる、うだつの上がらぬ手品好きな男。表向きは既婚者で子供が3人いる。人並みな義侠心を持つもヘタレなためにトラブルに巻き込まれるとからっきしで、お人好しにも客の巻き込まれているトラブルに首を突っ込んでは自身もにっちもさっちもいなかくなることもしばしば。しかしその正体は、高度な奇術を操り、悪を眠らせない月影ファイナンス影のオーナーにして孤高のマジシャン、Dr.WHOO。彼の行動の真の目的は闇の中。また春居自身の生立ちにも、深い闇があるらしい。世の悪や不正を負債と捉え、その清算を行う。脱出マジックの巨匠ハリー・フーディーニをもじったものである様子。

株式会社 月影ファイナンス

都心に店舗を構える、堅実経営がうたい文句の消費者金融会社。表向きは月影グループ傘下となっている。ただその背後関係はようとして知れず、社員ですら様々な噂を信じている。

小泉じゅん(こいずみ じゅん)
月影ファイナンスの窓口嬢。天然でとても騙されやすい性格だが、昔は大手金融機関のシステム部門でソフトウェア開発に携わっていたこともあり、ハッキングで犯罪に使用されたPCの位置を特定するなど情報処理関連に強く、独力で月影ファイナンスの業務システムをバージョンアップしていたりもする。純心過ぎて他愛なく騙されることから、春居のネタにいつも一人拍手喝采。ただ直感や観察力に優れ、どうにも利益優先とはいいがたい月影ファイナンスを怪しみ、そのバックを知りたがっているが、その度Dr.WHOOにはぐらかされる。カエル好きで携帯電話の待ち受け画像もペットの「ベルちゃん(ベルツノガエル)」。
巣鴨店長(すがも)
近辺の同業者や春居を初めとする社員の成績・性格にストレスを感じ続け、脱毛を気にしている。支店の中で、春居=Dr.WHOOが実はオーナーであることを唯一知る人間。古くから街金業界で生きてきただけに業界に詳しく顔も広いが、自身の生活さえ安寧なら多くは望まないタイプでもあるため、必ずしも利益優先では無い月影ファイナンスに居心地の良さを感じて居る様子。難しい客には自ら応対し、自己裁量で融資するなど、「客あってこその商売」を身をもって示している。
赤坂(あかさか)
大柄で太っちょ・短足で声の大きい威張りんぼ。強くて渋い男に憧れているが、零細金融の店長代理が精一杯。しかし金融マンならではの特技を持つ。女性関係にはまめで、しばしば風俗関係の客も多い月影ファイナンスでは彼女らの巻き込まれたトラブルに介入し、裏技ともいえる様々な手管を駆使して借金を完済できるよう心掛けている。そのドスの利いた風体でヤクザ絡みのトラブルでも一歩も引かない所は、女性客からも信頼されていて、「年季の入ったお姉さん」客にファンも多い様子。
青山ネネ(あおやま ねね)
茶髪・口ぼくろ・勝気な性格で、金融業界や月影社内をよく知る事情通。窓口嬢なのに競馬新聞・赤鉛筆を手放した事がないなど、やや金銭面でクリーンさに欠けるイメージながらも、実は結構真面目で貯蓄が凄いらしい。白黒はっきり付ける姐さん気質でもある。少女時代のトラウマの反動から、男勝りのオヤジな性格ではあるものの、面倒見が非常によい点で勤務態度もそれなり…だが、滞納客にベランメエ口調で啖呵を切る事もある。なぜかマジックに詳しい。
茅場頂一(かやば ちょういち)
小柄で出っ歯・几帳面でこざっぱりした恰好をしている。ネットオークションが最大の趣味であり支出源で、そのためには大枚の金を平気ではたくなど、独身貴族でややオタク気質な所がある。インターネット上の方々のコミュニティにも顔が利き、噂や口コミ情報の収集が得意。洋菓子にも詳しく、営業まわりついでの名店巡りが趣味。業務面では着々と数をこなすタイプで、先輩である赤阪には頭が上がらないながら、業務態度は真面目で堅実と、金融業営業マンとしての誇りを持っている様子。

Dr.WHOOを取り巻く人物

九屈美術工芸舎、九屈一家(くぐつ)
テレビなどで使用する小道具・大道具製造会社。家族で経営。Dr.WHOO&春居のおかげで救われて以来、彼の奇術の手伝いをするようになる。やや芸術家気質のため過去に経営不振に陥ったほか、Dr.WHOOの依頼で製作した「作品」に凝り過ぎる面もあるが、期日を守るためなら徹夜も辞さない職人集団である。ただDr.WHOOと春居が同一人物である事は知らない。Dr.WHOOとは「一千万円を融資する代わりに、Dr.WHOOの大道具・小道具を製作すること、すべての仕事よりDr.WHOOの依頼を優先すること、秘密厳守」という契約を交わし、春居とはその返済金を受け取る関係にある。同家の一人息子・勇希はDr.WHOOに対して強い憧れを持っており、日々手品の練習をしている。
ロベール山田(ロベールやまだ)
奇術師。高度な手品を見せるカクテルバー「Bar Houdan」を経営している。ただこのバーそのものが普段より隠されているため、常連客がどうやってこの店に集まるのかは不明だが、繁盛している様子で、近くに警察署もあるため、勤務あけの婦警がくだを巻いていることも。おちゃらけた人物で、手品で人を驚かせる事が大好き。時々養護施設の慰問手品ショーなども行っている。Dr.WHOOが春居と同一人物である事を知る数少ない一人で、しばしばDr.WHOOの手掛ける事件に場を提供していたりもする。

黒淵機関

詳細は語られていないが、黒淵深海を中心として動いていたとされる組織。クロブチライブラリーという裏社会情報のデータベースを有している。現在は5人の機関員が主立って活動しており、Dr.WHOOもその機関員の1人である。

黒淵深海(くろぶち しんかい)
日本政経界のフィクサーだった男で、すでに故人となっているらしい。月影グループ設立と深い関わりがあるらしく、業界が月影に一目置く理由になっている。かつては「黒淵機関」として、政治の裏舞台で様々な工作を仕掛けていた事が伺われる台詞が作中に上っている。
ジャンヌ
夜な夜な新宿の路地に店を出す美貌の女占い師。黒淵機関機関員の1人で、現在のクロブチライブラリーの管理者。占いという職業を通じて、人脈の広さで情報収集をしている。タロットで辻占いをするほか、香を使って人を操る術を使う。趣味はフリークライミングで運動神経も良いため、たびたびDr.WHOOと共同で作戦を実行している。