ディアマイン/高尾滋

『ディア マイン』は、高尾滋による日本の少女漫画作品。2000年から2001年にかけて白泉社発行の『花とゆめ』に掲載された。単行本は全4巻。

あらすじ

母親と2人で、慎ましくも幸せな生活を送っていた高校生・倉田咲十子。ところがある日、母親が連帯保証人になっていた会社が潰れ、一億円の借金を負うことになった。途方に暮れる咲十子だが、借金を肩代わりすると申し出る人物に出会う。その大金持ちの社長は、実は咲十子の許婚で、わずか10歳の天才少年・和久寺風茉だった。

登場人物

倉田 咲十子（くらた さとこ）

県立丸猫高等学校1年B組。16歳。父親を早くに亡くし、母親と2人で生きてきた。家事が大の得意。前向きで優しい性格。父親の形見の指輪を大事にしている。借金の肩代わりの件で、自分に年下の許婚がいたことを突然聞かされ、以降、和久寺の屋敷で暮らすことになった。

和久寺 風茉（わくでら ふうま）

和久寺財閥の現総帥。10歳。両親が亡くなったことにより、9歳で和久寺の会社と一族の全権を託された。母が庶民出のため、血統重視の親族から蔑まれている。高校生の咲十子の家庭教師役も楽々こなすほど頭がよく、記憶力に長け、経営手腕にも優れる。クールで大人びているが、好きな子の扱い方は不器用。高所恐怖症。

藤田 鋼十郎（ふじた こうじゅうろう）

代々和久寺家を主と仰ぐ藤田家の次男。風茉に仕える。紳士的な外見で仕事においても有能だが、実は幼児愛好家。特に寿千代の愛くるしい姿に弱く、コレクション用に写真を撮って喜んでいる。通称「ハガネ」。

和久寺 一美（わくでら かずみ）

10歳。風茉の従兄妹（父親の弟の娘）で、咲十子と同じく許嫁。勝気で意地っ張りだが、鋼十郎に一途な思いを寄せている。風茉を苛めることがライフワーク。通称「一姫」。

藤田 九鉄（ふじた こてつ）

鋼十郎の双子の兄で、藤田家の長男。軟派な性格で、女性との遊びが好き。風茉と一美が幼い頃、主のどちらに仕えるかを弟と話した際、一美を選び、ずっと仕えている。通称「テツ」。

和久寺 寿千代（わくでら ひさちよ）

2歳。風茉の弟。年に似合わない行動力の持ち主で、たった一人で遠距離の移動もできる。気に入った女性は全員「ママ」と呼ぶ癖がある。

倉田 三津子（くらた みつこ）

咲十子の母親。昔、風茉の父である前総帥の秘書として働いていた。その際に見初められて求婚されたものの、断り、お互いの子供を結婚させることを約束した。派手好きで頼りない一面もあるが、時折的確な発言で咲十子を導く。

ドラマCD

2001年11月28日にマリン・エンタテインメントから発売。

キャスト

• 倉田咲十子：山崎和佳奈
• 和久寺風茉：高山みなみ
• 和久寺寿千代：竹内順子
• 和久寺一美：高橋美佳子
• 藤田鋼十郎：松本保典
• 藤田九鉄：松本吉朗
• 倉田三津子：甲斐田ゆき
• チーフメイドの青井：長浜満里子
• メイド：中尾友紀・有園司

単行本

• 第1巻 ISBN 4592171810（2000年8月18日発行）
• 第2巻 ISBN 4592171829（2001年2月19日発行）
• 第3巻 ISBN 4592171837（2001年6月19日発行）
• 第4巻 ISBN 4592171845（2001年8月17日発行）

文庫本

• 第1巻 白泉社文庫 た 8-1（2008年7月15日発行）
• 第2巻 白泉社文庫 た 8-2（2008年7月15日発行）

外部リンク

• 白泉社