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デッドマン・ワンダーランド 8

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デッドマン・ワンダーランド』は、「月刊少年エース」(角川書店)で2007年6月号から連載されている片岡人生、近藤一馬の漫画作品。2011年春よりマングローブ製作でTVアニメ放送予定。

概要

漫画版『交響詩篇エウレカセブン』の二人による新作。前作を題材にしたオマージュが取り込まれており、前作よりも残虐描写が多いのが特徴。

ストーリー

東京大震災から10年、疎開先の中学に通う五十嵐丸太もクラスメイト達と平凡な生活を送っていた。だがある日学校に「赤い男」が現われ、丸太の運命は一転することになる。無実の罪で死刑宣告された丸太は、完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」に送致されることに…。

登場人物

メインキャラ

五十嵐 丸太(いがらし がんた) / ウッドペッカー
主人公。「赤い男」に赤いダイヤを胸に撃ち込まれ「デッドマン」となった少年。「赤い男」にクラスメイトを全員殺害され、玉木によって無実の罪を着せられる。送致された「デッドマン・ワンダーランド」でシロと再会することで彼の運命は一変する。コード名「ウッドペッカー」。罪の枝は血を弾にして飛ばす「ガンタガン」。後に更に強力な「ガンバルガン」が使えるようになった。幼少時はシロと科学者の母親と共にデッドマン・ワンダーランドの前身、国立医療防疫センターで暮らしていたが、本人はそれを忘れてしまっていた。また、彼の母親がシロに関する鍵をにぎっているようであるが、詳しいところはまだ分かっていない。
シロ
ヒロイン。白い髪と赤い目を持つ謎の少女。ガンタの幼馴染で親友らしい。身体能力が高く少し蹴っただけで壁などを破壊できる。常識とモラルが欠けているが、性根は純粋。五十嵐親子と家族同然で暮らしていた過去を持つ。ある日から痛覚を失っており、超人じみた身体能力と合わせてポテンシャルは非常に高い。また、攻撃をする際にはエースマンの技の名前を言って攻撃する。実は「赤い男」(=レチッドエッグ)と同一人物であるが、レチッドエッグ時の記憶は一切ない。また、普段は罪の枝も機能しなかったが、努力の末ささやかながらも能力が使えるようになる。

デッドマン・ワンダーランド

幹部格

原罪 / レチッドエッグ(見捨てられた卵)
通称「赤い男」。長野県立第四中学校で大量殺戮を行った謎の殺人鬼。デッドマンの感染核らしいが詳細不明。普段は「デッドマン・ワンダーランド」の「マザーグース・システム」によって封印されている。「赤い男」と呼ばれてはいるが女性で、普段は他の囚人に紛れて生活している。
剥切 燐一郎(はぎれ りんいちろう)
「デッドマン・ワンダーランド」の所長。男性。枯れ木のように弱った老人で、体の至る所に生命維持装置のパイプが繋がれている。国立医療防疫センターでガンタの母親「五十嵐空江」の上司だった。彼自身もデッドマンであり、レチッドエッグと化したシロに戦いを挑むも死亡したはずだが…。
玉木 常長(たまき つねなが)
「デッドマン・ワンダーランド」のプロモーター。細目の男性。デッドマン・ワンダーランドを実質的に仕切っており、囚人を「自分の玩具」と称し殺人ショーをやらせている張本人。弁護士としてガンタに無実の罪を着せ、デッドマン・ワンダーランドへ送致する。「赤い男」の事を色々知っているらしく、ガンタに興味を示す。剥切燐一郎死亡後は所長になり、ニンベンを生み出す。デッドマンを冤罪でデッドマン・ワンダーランドに送致するのも、ニンベンを量産するのも目的はレチッドエッグを抹殺する為だと言うが、真相詳細共に不明。
蒔名 フリューゲル 季和子(まきな ふりゅーげる きわこ)
「デッドマン・ワンダーランド」の看守長。元自衛隊員の女性。「マキナ」と呼ばれている。非常に冷徹で不条理だが、規律が秩序をもたらすというのがモットーの正義感の強い性格。玉木のことを「狐」と呼び、規律を無視して好き勝手にやっている玉木のやり方を嫌っている。玉木の動きからガンタに興味を示すようになる。デッドマン・ワンダーランドの裏の事(レチッドエッグや罪の枝、デッドマン等)に関しては分かっておらず、この事に関して調べている。独自の調査でデッドマンのことを突き止めるが、同時期にニンベンの殺戮が横行するようになり、玉木の暴走を止めるため自衛隊時代の同僚を呼び、DW特務猟兵隊を結成。自由の鎖が持ち出した武器を元に作り出したワームイーターの刀を使い戦う。

デッドマン

千地 清正(せんじ きよまさ) / クロウ
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。男性。コード名「クロウ」。口癖は「ズッパシ」。女性が苦手(オカマも論外)。戦闘マニアで強い相手と戦うことを生きがいとしており、デッドマン・ワンダーランドでの生活を楽しんでいる。罪の枝は血を刃にする「クロウ・クロウ」。また、両手にクロウ・クロウを張り巡らせ固定し、拘束を解き振り抜く事によって音速を超えた斬撃を繰り出す「虚空一閃(インビジブル・ブラック)」を使う。ガンタの初戦の相手であり、ガンタの作戦に負け、罰ゲームとして右目を失うものの、自分に勝った者としてガンタに味方し、戦闘のアドバイスやトレーニングに付き合ったりしている。ガンタの罪の枝の名「ガンタガン」と「ガンバルガン」の名付け親(ただし、この名はガンタ含め他人には基本的に不評)。かつては警察官で震災により無法地帯と化した東京でチンピラ達を罪の枝を使って懲らしめていたが、そうした行動はチンピラ達に目の敵にされ同僚4人を惨殺された過去を持つ。それ以来彼らを忘れない為に彼らのイニシャルの刺青を右目の上に彫っている。
鷹見 水名月(たかみ みなつき) / ハミングバード
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。女性。コード名「ハミングバード」。鷹見羊の妹。普段は引っ込み思案な美少女だが、表裏の人格の差が異常に激しく、本性は誰も信用しておらず、言動も狂気的かつ乱暴で、放送禁止用語を連発する。その性格は震災の際、母親が自分を振りほどいて逃げたことに起因する。罪の枝は血を髪の毛と一体化させ鞭にする「ウィップ・ウイング」。ガンタの二戦目の相手で、ガンタに死肉祭史上初めて罪の枝関係なしの頭突きで負けた。死肉祭での負けの罰ゲームを受けるも、「自由の鎖」らのおかげで献体部位は髪の毛で済んだ。対戦以降、少しは素直にはなっているようである。
チョップリン助川(ちょっぷりん すけがわ) / ピーコック
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。オカマ。コード名「ピーコック」。本名は「助川まさる」だがそう呼ばれると激怒する。罪の枝は血を鋭く尖らせた棘の集合体にして投げつける「ピーコック・ピーク」。普段は面倒見が良く比較的誰とでも仲良くなれるため、全体のまとめ役を果たしている。しかし、罰ゲームを受ける千地の姿を見て大笑いする等、他の囚人や「デッドマン・ワンダーランド」の幹部と共通する狂気も持ち合わせている。かつてはオカマであることを隠しサラリーマンとして一人の男性と同棲していたが、男性からは財布程度にしか思われておらず本命の彼女がいた。その彼女に自分が醜いと馬鹿にされ突然発祥した罪の枝で殺害してしまった過去を持つ。それ以来自分の姿を彼女そっくりに着飾るようになった。
頂 和弥(いただき かずや)
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。男性。コード名は不明だが8巻特典のカードにペリカンが描かれている。「いただきます」とかけて「マス」と呼ばれている。常に空腹な状態が続いており、何かしら食べないと気が済まない。たとえそれが金属等普通は食べられないものであっても平気で食べる。口が裂けており、元のサイズになるように端を縫っている。投獄前はサーカスでピエロをやっていた。
火多良 懐(ひたら いだき) / コンドル
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。男性。コード名「コンドル」。高身長の老人で「ヒタラじじい」と呼ばれている。ドレッドヘアとカジュアルなファッションにヘッドホンとアイマスクが一体化したような物を顔に付けている。罪の枝は血を燃やし炎を発生させる「コンドル・キャンドル」。32年間一睡もしておらず、発言をする度「・・・と我が娘は言っている」と言うのが癖。かつては中学教師で、女優として活躍するユキという娘がいたが、娘からは「母親が無理をして自分を産み死んだために眠れなくなり、自分を恨んでいる」と思われ、感情を表に出さない冷めた態度もあって溝ができていた。その娘が震災時に顔に怪我を負い醜い姿になってしまった際に力になることができず焼身自殺を図り死なせてしまった過去を持つ。
剣ヶ峰 凪(けんがみね なぎ) / オウル
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。男性。コード名「オウル」。温厚誠実で人当たりの良い性格。状況を天候に喩えるのが癖。デッドマン・ワンダーランドの解体を目指す「自由の鎖」のリーダー。罪の枝は血をシャボン玉のような形状にして爆発させる「オウルズ・アイボウル」。2年前妊娠中の妻と死肉祭で戦うことになり、玉木に嘆願して自ら負け、罰ゲームで声帯をなくし声を失い機械で声を出すようになる。しかし、約束を破られ妻であった彼女は腹を裂かれ死亡。彼女との子はホルマリン漬けにされてしまうが、ショックでそのことを忘れてしまい「子どもは外で生きている」と思い込んでいる。脱獄の際は六路と共に管制室の占拠に向うが裏切られ、待ち構えていた火花との戦いにかろうじて勝利するも片腕を失う。その後弦角に捕らえられ、2年前の記憶が戻り絶望する。丸太達が救出に来たときには生きている人間全てを憎み、敵味方問わずに攻撃するが、ガンタの言葉で仲間という希望があることに気づき正気に戻る。弦角に撃たれ致命傷を負い、最後は弦角を道連れにガンバルガンを受け、ガンタの中に希望を見出しながら息を引き取った。
興緒 唐子(こしお からこ) / ゲームファウル
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。女性。コード名「ゲームファウル」。関西弁で快活な性格。「自由の鎖」の副リーダーで凪に好意を持っている。罪の枝は血を皮膚表面で金属並みに硬化させる(能力名不明)。脱獄の際、重要なデータチップをガンタにたくし、追ってきたネクロ・マクロとの対戦で負傷した。凪の最期を看取った後は、生き残った数人の仲間と共に脱獄する。
投獄前は看護師であり、不良患者を叩きのめす「ブラック・ナイチンゲール」として恐れられていた。
六路 文堂(ろくろ ぶんどう)
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。首が長い男性。コード名は不明。「機算」が口癖。「自由の鎖」の諜報担当だが、実は対デッドマン部隊「墓守」のスパイである。墓守を率いて自由の鎖を襲うが千地の乱入により墓守を全滅させられ捕まる。その後の詳細は不明。
咲神 トト(さきがみ とと) / モッキンバード
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。中性的な男性。コード名「モッキンバード」。過去死肉祭で優勝し、レチッドエッグとも対峙した唯一のデッドマン。千地を超える戦闘狂にして、デッドマン最強と呼ばれた人物だが、ガンタやシロの前には陽気で人懐こい性格で現れ周囲からは以前と変わったと言われている。罪の枝は他のデッドマンの血をなめることで、罪の枝をコピーする「ラブ☆ラビリンス」。一人称が定まっておらず、「私・・・いやボク」と言い直すのと、「愛」が口癖。様子がおかしくなり行方不明になったらしいが突如シロの前に現れる。

墓守(アンダーテイカー)

弦角(げんかく)
対デッドマン部隊「墓守」の段長。セミロングの男性。元々は僧侶で、東京大震災以前は寺で修行を積んでいたが、その当時震災で死を見たとき「衆生の救いが死である」と悟り、死こそが救済と考え始め、負傷して助けを求める修行僧たちを殺害した経歴を持つ。自分の愛するギターの「フライングV-ニルヴァーナ」(ショットガンが内蔵されている)を使うが、一度シロにエースマンの技で木端微塵にされている。凪の妻を殺し、怒りに身を任せ墓守22人を惨殺した凪を「修羅」と呼んで気に入り、墓守に入れようとする。凪が正気に戻った事に怒り狂い敵味方無差別の殺戮を始めるも、凪と共にガンバルガンに撃たれ死亡。
橙 火花(だいだ ひばな)
対デッドマン部隊「墓守」参の段 段長。小柄な少女。いつも簡単な算数のドリルを解いているが、間違いが多い。自分の背丈よりも大きい蛇腹剣(斬るのではなく叩き潰す)を使い戦う。母親から猟奇的な教育を受けて育ち、「お仕置き」と称して同じ幼稚園に通っていた男児を殺害し、バラバラにして花壇に埋めた経歴を持つ。弦角が敗れた後、トトと遭遇して戦闘するも、敗れて死亡。
モーズリ・我槌(もーずり がづち)
対デッドマン部隊「墓守」弐の段 段長。大柄な男性。産まれて間も無く山に捨てられてしまうが、熊に育てられ成長し、猟師7人と猟犬9匹を殺害した経歴を持つ。六路と共に「自由の鎖」を襲うが、千地の不意打ちで細切れにされ死亡する。
品川 童黒(しながわ どうこく)
対デッドマン部隊「墓守」弐の段 副長。異様に爪を伸ばした細身の男性。マネキン工場かと見間違うほど女性を殺害し、首から上の皮を剥ぎ取ってその皮と髪の毛で衣服を作っていた経歴を持つ。六路と共に「自由の鎖」を襲うが、千地の不意打ちで細切れにされ死亡する。

DW特務猟兵隊

回向 海堂(えこう かいどう)
戦場ジャーナリスト。鼻の頭に傷のある男性。マキナの知人で情報収集や武器の手配を行っている。マキナにセクハラ発言をしたり美女看守カタログを作るなどかなりのスケベで、度々マキナの怒りを買う。戦闘では改良型ネクロ・マクロに乗って戦う。
我縞 寅壱(がしま とらいち)
マキナの自衛隊時代の同僚。小柄な男性。顔や腕に虎のような縞模様がある。好戦的な性格だが、突飛な行動をするボンブに度々振り回されている。「キャキャ」と笑う癖がある。二挺拳銃を使うほか、左足は義足で、銃が仕込まれている。
ボンブ
マキナの自衛隊時代の同僚。左目に火傷の跡がある男性。爆弾使い。無表情で淡々とした口調だが、挨拶代わりに爆弾を投げるなど突飛な行動が多く、ずれた発言やボソッときつい爆弾発言をする。ツッコミに対して「そうなのか」と返すのが癖。
春日 今日子(かすが きょうこ)
「デッドマン・ワンダーランド」の看守。女性。マキナに憧れており、玉木の身辺調査に協力している。後に他の看守達と共にマキナから退職金と次の職の準備を済またうえで、解雇を命じられるも、マキナと共に闘うことを決意しDW特務猟兵隊に再就職する。

ニンベン甲部隊

円 獅子頭(まどか ししと)
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。男性。常にオドオドしていて鈍くさい行動が多い。震災時に亡くなった父親から貰ったライオンのキーホルダーをお守りとして持っている。「…たぶん」が口癖。玉木に捕まり、実験で痛みに苦しむガンタの元に現れ、自分の血を飲ませ痛覚を遮断して助けた。自分のことをダメなニンベンと言うが、実は甲部隊に所属する最強のニンベンの一人。罪の枝は血を爪にする「獣心心中」。爪を伸ばして突き刺す「抱擁の爪」指全体を覆い切り裂く「逆撫の牙」ライオンを模した形状にして腕全体を覆う「終焉の顎」などの技がある。毒は神経毒で爪で傷つけた相手の五感を操作することができる。質量保存の法則と称し、誰かの「不幸」は誰かの「幸福」になるという持論を持つ。そのため「世界の平和のためには歪んでない人間の不幸が必要」とガンタらと交戦。アザミとシロの動きを封じシロの死がガンタの不幸としてシロを痛めつけガンタに止めを刺そうとするが、シロの罪の枝に自らの罪の枝ごと右手を切り落とされたところに、激昂したガンタのガンバルガンを食らい死亡する。
暁 雷(あかつき いかづち)
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。男性。世界は選択の積み重ねで作られるという持論を持つ。8年前無法地帯だった東京を「奪うも殺すも自由のあらゆる選択があるパラダイス」と称し、秩序を作ろうとした千地達を邪魔に思い仲間と共に千地の同僚の警官4人を殺害した経歴を持つ。罪の枝は血を蠍の尻尾のような形状にして自身を突きドーピングによって身体を強化する「乱離乱身」。拳圧で数枚のコンクリートの壁をぶち抜き大破させる破壊力と虚空一閃を防ぐ防御力を併せ持つ。千地と交戦し、クロウ・クロウが通じず一度は追い詰めるが千地の血を限界まで使った捨て身の大技により死亡する。
三川 一 & 三川 一(みかわ はじめ & みかわ いち)
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。双子の男性。見た目は幼児だが実年齢は30歳以上。その外見を利用して子供を装って親切心で近づいてきた人間の食料を奪い殺害していた経歴を持つ。罪の枝は血をカメレオンの舌のような形状にして自在に動かす「双輪無双」。毒は超強力睡眠薬で互いの双輪無双を絡ませドリルのようにして突き刺し注入する「調合(ミックスソフト)」を使う。ヒタラと交戦し、連携で一度は追い詰めるも眠れないヒタラに睡眠薬が通じずヒタラの策略に嵌り今までの攻撃で流れた血を一斉に発火され二人とも死亡する。
皇 ウズメ(すめらぎ うずめ)
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。女性。美しい物を好み、それ以外の物の存在価値を認めない。罪の枝は血を蝶のような形状にする「七色蝶々」。毒は幻覚剤で周囲に血の蝶を飛ばし幻覚を見せる「Rouge・Mirage(ルージュ・ミラージュ)」を使う。この他、羽のように展開させ空中を飛ぶ「Plume・Brume(プリューム・ブリュム)」や血の蝶を回転させながら飛ばして切裂く「Blue・Painful(ブルー・ペニーブル)」など多彩な能力を持つ。水名月と助川と交戦し、幻覚により同士討ちを目論むも幻覚を破った水名月が助川を正気に戻し、2人の罪の枝の合体技に敗れる。

その他

鷹見 羊(たかみ よう)
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。男性。妹の水名月を探すため、自ら囚人になりCPを稼いで刑期を買おうとしていた(後にG棟では刑期は商品に含まれていないことを知らされる)。玉木の依頼でガンタを監視するようになり、丸太の「味方」に成りすますことで彼を利用していたが、水名月の一件以降考えを改めた模様。非常に妹想いだが、水名月には「シスコン野郎」呼ばわりされてしまっている。投獄前はホストをやっていた。
御堂 アザミ(みどう あざみ)
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。女性。囚人でありながら、非常に良心的で正義感の強い性格。
幼いころは両親からネグレクトを受けており、それが原因でぐれてしまい暴走族(レディース)の総長をやっていた。チームで大掛かりな事故を起こし、友人をかばって一人逮捕されるが、裁判の際にそのかばった友人や弁護士からも見放され、デッドマン・ワンダーランドに収監される。そういった過去から、基本的に他人を当てにしない。デットマン・ワンダーランドではミツオビアルマジロのキンチョの芸で稼いでいる。
後にガンタと出会い、彼と友達になったが、その後「罪の枝」との適合性が認められたためにニンベンにされ、ガンタと闘う事になってしまう。しかし、ガンタにより仮面によるエレクトリカル・ドラッグの支配から解放される。
高頭寺 一政(こうずじ かずまさ)
「デッドマン・ワンダーランド」の囚人。非常に傲慢で暴力的な男性。ドッグ・レースで子分の取り巻きと共に不正をしながらガンタを妨害するが敗北し、不正を行ったことが仇となり、マキナにより一年間の特別懲罰房行きにされる。
五十嵐 空江(いがらし そらえ)
ガンタの母親。デッドマンワンダーランドの前身である国立医療防疫センターに所属していた研究員でもある。シロとガンタについて深く関わっているようだが、詳細は今のところ不明。

用語

デッドマン・ワンダーランド
完全民営化された刑務所。東京に存在する。拘置所と刑務所を統合した独自の管理体制の下、囚人に非人道的なゲームをさせ、観客を盛り上げるテーマパーク的な事も行っている。東京大震災後の東京復興のための観光事業であるが、別にこのゲームに問わず、囚人達に非人道的なことは割とされている。真の顔はデッドマンたちの収容所となっている。元々は国立医療防疫センターで、震災から4年後レチッドエッグを封印するかの如く建てられた。
東京大震災(とうきょうだいしんさい)
10年前に東京で起こった地震。死者・行方不明者14万8千人。この地震により東京の70%は水没し、無政府状態となり法の届かないスラムと化した。その影響で丸太ら多くの疎開組が出来た。
CP(カストポイント)
「デッドマン・ワンダーランド」におけるお金。1CP=1円となっている。デッドマン・ワンダーランドではCPがあれば日用品から嗜好品(酒・タバコ等)も買え、刑期短縮すらも購入できる(デッドマンは刑期を買うことはできない)。
キャンディ
「デッドマン・ワンダーランド」で死刑囚に注入されている毒を解毒する飴。死刑囚達はこの飴を3日に1度食べないと死んでしまう。最初の3日分は支給されるがその後は売店で1錠10万CPで購入しなければならない。また、死肉祭の景品としてもらえる。味はものすごく苦い(丸太談)。
デッドマン
罪の枝の能力を持つ者たちのことの総称。ネームレスワームの集合体である赤いダイヤを何らかの形で体内に取り込むことで罪の枝を発症する。東京大震災の際に震災のあった関東圏だけにデッドマンたちが生まれた。全員が死刑囚扱いでデッドマン・ワンダーランド地下監獄G棟に収監されている。
罪の枝(つみのえだ)
丸太や「赤い男」などの通称「デッドマン」達が持つ、血液を操る謎の能力。「随意血液不全」と呼ばれる病気。出血した血液を利用しないと能力は使えない。
死肉祭(カーニバル・コープス)
デッドマン・ワンダーランド真の名物。デッドマン同士の1対1の対決でどちらかが行動不能か死ぬまで続けられる武道会。勝者にはCPとキャンディが与えられ、敗者には罰ゲームでスロットによって決められた体の一部を献体しなければならない。
ネクロ・マクロ
セキュリティロボット。4年前に囚人に使用したが、死傷者が続出して使用不可になったがG棟では使われている。脚部がキャタピラ状になっており、鈍重な外見に反して動きは軽快である。光弾を放つ主砲とミサイルを搭載したタイプ、G棟のセキュリティに使われている硫酸を放つ小型タイプ、DW特務猟兵隊が使うガトリング砲を搭載した改良型が存在する。自動で動くが、改良型は人が乗って操作する。
エースマン
丸太やシロが幼い頃に見ていたヒーロー番組。正式名称は「低反発戦士エースマン」。ただのパンチにも非常に長い技名を付けており、シロも攻撃の際にはこれを真似ている。幼少の丸太によると「エース」が名字で「マン」が名前らしい。
自由の鎖(スカーチェイン)
凪をリーダーとするデッドマン・ワンダーランドの解体を目指す反体制組織の名称。デッドマン・ワンダーランドの違法行為の証拠となるデータチップを外に持ち出し不当な投獄・管理体制を世に暴く事を目的としている。脱獄後はマキナ達DW特務猟兵隊に協力している。
墓守(アンダーテイカー)
対デッドマン部隊の総称。矯正不可能とされた凶悪犯罪者の内の特殊「更生」プログラムで生き残ったもので構成されている。脳改造により肉体の制御を外しており、常人をはるかに上回る身体能力を持つ。自由の鎖との戦いで中心メンバーが死に役割をニンベンに移す。
酸化促進剤(ワームイーター)
墓守が使う対デッドマン装備。罪の枝の血液中のネームレスワームを酸化させ、罪の枝を無効化する。
ニンベン
人造デッドマンの総称。甲・乙・丙の3種が存在する。名前は「人」の「為」に造られた偽者という意味がある。罪の枝は、噛んだ部位から血管を破裂させる毒を注入する血の蛇を使う。本来デッドマンはそれぞれ固有の罪の枝を使うが、ニンベンは全員共通でこの罪の枝を使う。装着している仮面には電気信号が送られ、快楽中枢を刺激され通常の精神状態ではなく、命令されるがままの人形同然にさせられている。また、仮面が無いと禁断症状に似た症状が出る。墓守壊滅後、玉木の手駒として使われる。
甲部隊
完成されたニンベン。それぞれ毒性の罪の枝を強力に独自進化させた固有の罪の枝を持つ。仮面は釘状になっており、甲部隊の人間はそれを顔に打ち込んでいる。また普通のニンベンと違い、自我の消失等は無くなっている。
DW特務猟兵隊
マキナが玉木の暴走を止めるために結成した集団。自衛隊時代の知人とマキナと共に玉木を潰す決意をした看守達で構成されている。

単行本

  • デッドマン・ワンダーランド 1 ISBN 4047139742 本体567円 2007年9月26日発売
  • デッドマン・ワンダーランド 2 ISBN 4047150142 本体567円 2007年12月26日発売
  • デッドマン・ワンダーランド 3 ISBN 4047150657 本体567円 2008年5月26日発売
  • デッドマン・ワンダーランド 4 ISBN 4047151262 本体567円 2008年10月25日発売
  • デッドマン・ワンダーランド 5 ISBN 4047152072 本体588円 2009年4月25日発売
  • デッドマン・ワンダーランド 6 ISBN 404715279X 本体588円 2009年8月26日発売
  • デッドマン・ワンダーランド 7 ISBN 4047153656 本体588円 2010年1月26日発売
  • デッドマン・ワンダーランド 8 ISBN 4047155063 本体588円 2010年8月26日発売

外部リンク

hu:Deadman Wonderland