HOME > コミック > ドキばく

ドキばく/柴田亜美

共有

著者: 柴田亜美
巻数: 5巻

柴田亜美の新刊
ドキばくの新刊

最新刊『ドキばく 5


ドキばぐ』は柴田亜美の漫画作品。 「週刊ファミ通」で連載しており、その後2009年1月より連載休止中。タイトルの由来は、セガからリリースされたアーケードゲームの『ばくばくアニマル』から。

概要

週刊ファミ通にて連載されていた『ジャングル少年ジャン』の連載中、1996年8月5日号に同作の番外編として、著者が各社のゲームクリエーターから読者プレゼントのグッズをもらうというレポート漫画が掲載。以降、不定期で番外編が掲載され、1997年1月3日号より、『ジャングル少年ジャン番外編ドッキンばぐばぐアニマル』というタイトルにて隔週連載となる。2001年10月19日号より、タイトルが長すぎるということもあって省略し、『ドキばぐ』とした。その後、作者多忙のためか月1連載となる。

2009年1月9日・16日合併号、2009年1月23日号にて2号連続掲載の後、『ファーストシーズン終了』として連載休止。

セカンドシーズンの再開予定は2010年現在ないものの、2010年3月21日発売の『ファミ通・通巻1111号』(4月1日増刊号)の記念号に新作を掲載している。今後は不定期に作品を掲載させる予定である。

作者の作品の中で一番の長期連載で、『ジャングル少年ジャン』の連載スタートから2009年に連載休止するまで、約13年間に渡る連載となった。

== 内容 == 内容はゲーム業界のレポート漫画。家でゲームをプレイする様子、ゲーム会社への取材の様子などを描いている。また、他の漫画家のパロディを行う場合もある。

タイトル改名以降では、上記のようなレポート式の内容の回は減少傾向にあり、新作のゲームのパロディや、浜村がいきなり押し付ける無理難題を作者らが冷たくあしらう様子などの内容が増加傾向にある。

== 主な登場人物 ==

柴田亜美
作者本人。普段はタヌキの姿で描かれている。ちなみに連載初期はタコの姿で描かれることが多かった。 ゲームは好きだが腕は決して良くない。その主な理由はゲームの取扱説明書を読まないから。本人曰く「説明書は困ったときに見ればいい。」また、攻略方法を聞く為にアシスタントに夜中に電話をかけ、「攻略本を買え」と言われた時「攻略本を買ったら自力でクリアした事にならない」と言い放った事がある。
チップス小沢
担当編集兼ファミ通副編集長。姉妹雑誌「オトナファミ」の編集長も担当。本名、小澤繁夫。普段はネコの姿で描かれている。漫画の中で「この漫画、実話なんですか?」と質問されるのがつらいと発言した事がある。ゲゲゲの鬼太郎のファンで、鬼太郎シリーズのゲームを3本同時にプレイしたこともある。本人曰く「社員証は持ってこなくても鬼太郎のゲームは離さない」。
浜村弘一
エンターブレイン代表取締役社長。漫画内では、威厳のかけらも無く尊敬もされてない。二人からは「ヒゲ」と呼ばれている。たまに、漫画「釣りバカ日誌」の浜ちゃんのような絵柄で登場する。

== エピソード ==

  • 著者の柴田はこの連載が評価され、2001年にゲーム業界に貢献した著名人に贈られる賞「第5回ベストゲーマー賞」を受賞した。
  • 本作の「本編」である『ジャングル少年ジャン』は未完である。また、ゲームメーカーの営業社員やクリエイターを元にしたキャラを登場させた流れから本作に自然に移り変わったため、そもそも終了すらしていない。
  • 作中ではアポなしでメーカーを訪問しているように描かれているが、実際は担当の小沢がちゃんと連絡を取っている。しかし、社内の休憩所の冷蔵庫を勝手にチェックするなどといった傍若無人ぶりは事実らしいコラム『浜村通信』(「週刊ファミ通」連載)
  • ゲーム業界での人気、知名度は高い。以前浜村と柴田がバンプレストに取材に行った際、とあるブースで一人のバンプレスト社員が「ファンなんです。サインください。」と言うと、それを皮切りに「僕もファンです。」「私もなんです。」と次々とサインを求める人たちが集まり、ミニサイン会のようになったという
  • 柴田はこの連載により、ファミ通編集者もめったに会えないような大物ゲームクリエイターとも交流がある。特に仲が良いのが中裕司である。担当を含め3人旅もしたことがあり、マンガ内に登場したクリエイターでは登場回数が最も多い。また、数年前とあるレストランで開かれた作者の誕生日パーティーには、多数の著名なゲームクリエーターが参加した。その後、作者の自宅で二次会を開いたときには、中裕司、岡本吉起、小島秀夫、松野泰己らが参加し、一緒に「ファンタシースターオンライン」を楽しんだという
  • 2009年1月30日号のファミ通で行われた小島秀夫と名越稔洋との対談で、「僕たちが初めて出会ったのは柴田先生の飲み会に誘われたとき」というエピソードが語られた。また名越は柴田の紹介で多くのクリエーターと出会えたことから「今考えると柴田先生の功績ってすごい」と語った。
  • 漫画の作中で、ゲームショーにて本作のグッズを作者と小澤が売りまわった際、Vジャンプの副編集長ドリームキャストマガジンの編集長(つまり他社の編集者)にグッズを買ってもらったと発言した事がある。しかも「実話です」と付け加えられていた。
  • 1997年にバンプレストが「ファミ通キャラクターズ」というプライズゲーム用景品ぬいぐるみのラインナップに、タコの姿をした柴田亜美が入っている。

ゲームへのゲスト出演

タヌキとネコのキャラクターで、数々のゲームにゲストキャラとして出演している。

  • 『バーニングレンジャー』(セガ)
隠れキャラクターの被災者として登場。救助すると、本人直筆のイラストとコメントを見ることができる。
  • 『真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書/赤の書』(アトラス)
魔物として登場。柴田は『タヌキのナマモノ』、小沢は『ネコのナマモノ』という名前で登場した。しかしスタッフの勘違いにより、初期の頃は柴田を「キツネのナマモノ」としていた。
  • 『エルドラドゲート第7巻』(カプコン)
番外編の地というところで、タヌキとネコのいる部屋がある。
  • 『シャイニングソウルII』(セガ)
とある城の隠し部屋にハマサン、バカタールなどのキャラクターらと共に登場する。「チゲなべ」を売っている。
  • 『零〜紅い蝶〜』(テクモ)
怨霊役として登場。とある場所をカメラで撮るとタヌキとネコとヒゲの3人のキャラクターが写る、という隠れキャラクター的存在だった。

また、『街 〜運命の交差点〜』(チュンソフト)に作者が本人役で出演しているが、これは『街 〜運命の交差点〜』の出演者を一般公募するという企画に、ドキばぐとはまったく関係なく作者がプライベートで参加し実現したものである。

==コミックス==

ジャングル少年ジャン番外編ドッキンばぐばぐアニマル
  • ジャングル少年ジャン番外編ドッキンばぐばぐアニマル ISBN 4-7577-0133-0
  • ジャングル少年ジャン番外編ドッキンばぐばぐアニマル2 ISBN 4-7577-0155-1
  • ジャングル少年ジャン番外編ドッキンばぐばぐアニマル3 ISBN 4-7577-0058-X
ドキばぐ
  • ドキばぐ1・崖っぷちでハロー編 ISBN 4-7577-0593-X
  • ドキばぐ2・ヒゲ蟲ぶらりんしゃん編 ISBN 4-7577-1253-7
  • ドキばぐ3・緑のストーカー編 ISBN 4-7577-1804-7
  • ドキばぐ4・3年B組ヒゲ八先生編 ISBN 4-7577-2967-7
  • ドキばぐ5・1stシーズン終了編 ISBN 4-7577-4759-4

脚注