ドリームキングR/柳内大樹 俵家宗弖一

『ドリームキングR』（ドリームキングアール）は、原作：俵家宗弖一、作画：柳内大樹による日本の漫画作品。『月刊ヤングキング』（少年画報社）にて連載終了。単行本は全6巻（ヤングキングコミックス）。

ストリート雑誌『GET ON!』で連載していた漫画『ドリームキング』終了の半年後、原作者に俵家宗弖一（たわらや そうです）を加え、続編として『月刊ヤングキング』にて連載を開始する。

スピンオフ小説として、『シブヤ大戦争』（著作：俵家宗弖一、挿絵：柳内大樹）が、学習研究社から刊行。『ドリームキングR』の主人公・ジョニーの兄貴的存在である、シブヤの顔役・タカ、裏シブの首領・ユージ、そして、『ギャングキング』でもお馴染みの竜針が、1990年代のチーマー時代に暴れまくるデンジャラスストーリーになっている。

ストーリー

富山から一人シブヤへやってきた主人公・ジョニー（16）。夢はファッション業界で世界ナンバー1になること!運良く、シブヤで伝説のセレクトショップ『ゴッサマー』で働くことになったが、ジョニーの周りでは様々なトラブルが発生する。服飾業界の裏側を見せつつも、シブヤというストリートで生き抜いていく若者達のサクセスストーリーである。

== 主な登場人物 ==

ジョニー

主人公。オリジナルブランド『ブラッディシャカ』のデザイナーであり、『ゴッサマー』のスタッフ。後に、『ゼロル』という新たなブランドを立ち上げ、世界一のウェアデザイナーを目指し邁進している。

カエデ

タカの妹。過去にある事件があり、話すことができない（失声症）。しかし、手話を取り入れたストリートダンスで実力ナンバー1のダンサーである。

キバ

タカの舎弟であり、ジョニーの親友。元々は『ツインタワー』というユニットのDJ担当であったが、相方のMC担当だったツノのみがスカウトされ米国へと旅立ったため、現在は単身シブヤのクラブで腕を研いている。

ハチ

大阪でオリジナルブランド『バブル』を立ち上げているデザイナー。ジョニーとは意気投合し、魂兄弟の関係に。かつて在籍していた大阪巨大ブランド『モンスタ』の社長だった、ドンやハクなどに可愛がられている。後に大阪にてショップ『バブリー』を構える。

J（ジェイ）

『α－BET（アルファベット）』という、グラフィティチームのリーダー。一時期、オザキックの裏シブで『ギャランドゥ』というヒップホップブランドのプロデュースを無理矢理やらされていた。後に、『ゼロル』『ゼロリズム』のプロデューサーとして活躍する。

オザキック

『裏シブ』という巨大人気ブランドを牛耳っているデザイナー。専門学校時代からその実力は抜きん出ており、主人公であるジョニーとはことあるごとにぶつかり、潰そうとしていた。拝金主義者であるが、服作りの腕と情熱は薄れていない。後に、ジョニーと手を組み、『ゼロル』のディフュージョンラインである『ゼロリズム』というブランドを立ち上げる。

花男

シブヤのファッション業界の重鎮であるオカマ。タカとは旧友であり、時折『ゴッサマー』にもリースの依頼にやってくる。タカが『ゴッサマー』をジョニーに託した際、その事の大きさをジョニーに伝えた。

タカ

シブヤに君臨するセレクトショップ『ゴッサマー』のオーナー。昔、『シブヤ大戦争』というチーマー、暴走族を巻き込んだ大騒動を一人で治めた男。いまは、シブヤの顔役として恐れられている。クラブ『FATE』のオーナーという裏の顔を持つ。物語中盤、ジョニーに『ゴッサマー』を托して姿を消した。